目 次 は じ め に 1.SRI 市場拡大の背景 2.TCS の事例 3.TCS と SRI の親和性 お わ り に
は じ め に
2007 年のリーマンショックに端を発した世界 的規模の金融恐慌にもかかわらず,社会的責任投 資(SRI)の規模は拡大を続けている.例えば, 欧州における SRI 市場は 2007 年末から 2009 年 12 月までの 2 年間に,その前の 2 年間に比して 倍近い伸びを示し,SRI 市場は 5 兆ユーロ(約 665 兆円)1)に達しており,米国でも欧州の 10 分の 1 の規模になっている.詳細は後述するが, SRI は一般的に財務分析による投資基準に加えて 社会や環境,倫理といった点で社会的責任を果し ているかどうかを判断基準にして投資行動を取る ことを指す.従来は数値化が困難な価値規範を投 資基準に加えることに投資家は抵抗を示し,今日 でもその傾向は大手金融機関を中心に根強い.そ れでも SRI 市場が拡大し続けることの理由とし て,ここでは NGO 等を中心としたトランスナシ ョナルな市民社会(TCS)2)からの圧力の存在が 重要であることの論証を試みる. 1990 年代から世紀を跨いだ 20 年余りの間に顕 在化した国際社会の特徴の一つに,主権国家以外 のアクターが規範形成に様々な形で影響力を及ぼ すようになったことがある.気候変動枠組条約や 対人地雷禁止条約,国際刑事裁判所設立規定,ク ラスター爆弾禁止条約等は TCS と志を共有する 政府との協働によって成立し,国際社会での新し社会的責任投資と NGO
―新たな戦略たり得るか?―
目 加 田
説 子
Socially Responsible Investment and NGO:
Possible Future Strategy
Motoko M
EKATAAbstract
The total Socially Responsible Investment(SRI) assets under management has more than doubled from 2007 to 2009 in the European financial market. While there may be many reasons behind growing interests on SRI, this paper attempts to demonstrate that the strategy of transnational civil society (TCS) to target financial institutions to influence multilateral corporations and raise awareness among general public may be resulting in these changes.
Key Words
Transnational Civil Society, NGO, Socially Responsible Investments, Corporate Social Responsibility, financial institutions
い価値規範の創造・定着に寄与したと評価されて いる(Mathews 1997, Keck 1998, Clark 1995).
また,グローバリゼーションが深化した同時期 においては,国境を越えて資本や労働市場に影響 を及ぼす企業や,金融市場に多大な影響力を持つ 銀行・証券会社・機関投資家の行動様式に対する 批判が高まった.企業はグローバル且つ普遍的な 価値規範と無関係に生産・投資行動を持続させる ことが困難になっており,従来は運用益を最大化 させることで評価された金融機関でさえ,企業の 社会的責任(CSR)や SRI を尊重せざるを得ない 状況になっている(Epstein 1989). こうした大きな時代的背景の下,欧米諸国では 持続可能な社会の実現に向けて企業の責任を問う 声が高まりを見せたことから,企業に投資・融資 を行う金融機関の責任をも追及する TCS の活動 が活発化した.こうした活動自体は決して新しい 現象ではないものの,その規模・質はここ数年で 変化しており,世界的金融恐慌以降さらに加速化 している. 本稿では,TCS が訴える価値規範と SRI には一 定の親和性があることに着目しながら,SRI 拡 大・浸透の背景や要因にどう TCS が関わってい るのか検証する.先ず SRI 市場が拡大している背 景と要因について,その歴史を振り返りながら俯 瞰する.その上で,SRI の拡大に伴って多様化す る現状について事例をあげて解説し,TCS 活動の 帰納的分析を試みる.
1. SRI 市場拡大の背景
昨今,SRI はその規模を拡大させているだけで なく,成熟期に入ったと言われている(Sparkes and Cowton 2004).ここで言う成熟期とは,倫理 的価値を高く掲げる小規模の一部投資家のみなら ず,メインストリームの投資家が参入してきたこ と(いわゆる SRI のメインストリーム化),その 結果,SRI を巡る問題がより複雑になりつつある ことを指す.即ち,小規模の専門的投資ファンド が中心の時代には経済的・金融上の影響は限定的 だった一方,保険や年金基金等の大規模な機関投 資家が投資する際の理念として SRI を採用するよ うになったことにより,SRI を巡る世界が変貌を 遂げつつあることを意味する.そこで,先ず SRI 市場が拡大することになった背景と要因を分析す る. 1 SRI 発展の経緯 SRI や CSR という概念は近年その重要性が認識 されるようになってきたが,広義の「経済と倫理」 の問題については古くは 18 世紀から議論が重ね られてきた.1760 年には奴隷貿易に反対する宗 教家や識者が正しい資金の使い方を世に問い,最 終的に奴隷制度を廃止するに至った.その後 20 世紀初頭に入ると,アルコールやギャンブルを禁 止する投資信託が世界で初めて米国で誕生してい る(Sparkes 2002:48).より現代の SRI に近い形 は,ベトナム戦争や南アフリカの人種隔離政策 (アパルトヘイト)に反対する社会運動,消費者 の利益より企業の利益を優先する企業を問題視し た消費者運動,有色人種の隔離撤廃と人権を求め る公民権運動等といった,社会・国際・人権意識 の高揚と共に発展したと言われている.取り分け 1994 年のアパルトヘイト終焉は,市民運動を原 点とした金融制裁が大きな役割を果したと言わ れ,今日の SRI 発展のバックボーンとなるものを 作り上げたと評価されている(ドミニ 2002: 47). アパルトヘイト以降,国際社会の関心は環境問 題へと発展していった.以前から企業による公害 や環境汚染,特に米国のスリーマイル島における 原発事故や旧ソ連のチェルノブイリ原発の事故に よる放射能汚染,インドのボパール有毒ガス流出 事故などによって環境への意識は高まっていた が,CSR を発展させる上で転換点となったのが 1989 年 3 月にアラスカ沖で起きたエクソン社の タンカーによる原油流出事故である(Sparkes 2002: 58 ― 62).同事故によって 1,100 万ガロンの 原油が流出し 2000 キロを超える沿岸地域が汚染 されたことにより,一企業の行動が地球環境に大 きな影響を及ぼすとの認識が高まったためであ る.同時に,企業の事業が環境や社会に十分な対応をしてこなかったことも明らかになった. この事故を契機とし,半年後にはボストンを拠 点に NGO の連合体「環境に責任を持つ経済のた め の 連 合 ( Coalition for Environmentally Responsible Economies = CERES,以後セリーズ)」 が立ち上がり,1989 年 9 月,天然資源の持続的 な利用や廃棄物の削減と処理,情報公開や環境監 視・報告義務等,10 の基本原則を起草し,環境 及び社会に対する責任を企業に求めた.米国を中 心に同原則を受け入れる企業が拡大し,「セリー ズ原則」として世界で広まっていった3). その後セリーズは国連環境基金(UNEP)と協 力して持続可能性(サスティナビリティ)のガイ ドライン作成・普及を使命とする非営利団体, 「グローバル・レポーティング・イニシアティブ (GRI)」を設立し,2000 年に初の GRI ガイドライ ンを発表した(現在までに 3 版を発表).その後, このガイドラインが各国の企業で参照されるよう になり,今日に至るまでサスティナビリティ報告 書や CSR 報告書の作成を牽引している4).尚, GRI はガイドラインの策定にあたり,投資家のみ ならず消費者や労働組合,NGO 等,多様なアク ターをステイクホルダーとして参画させる「マル チステイクホルダー・アプローチ」を採用し,情 報公開・議論の透明性を高めるよう努めてきた. GRI はその後 2006 年に,アナン元国連事務総長 が提唱し開始した持続可能な発展を実現させるた めの企業による自発的取組みである国連グローバ ル・コンパクト(UNGC)と連携を推進している (UN Global Compact 2006).
一方,金融機関における SRI の議論は 1990 年 代以降,途上国の開発プロジェクトに投融資する 際,環境や社会への影響評価が求められるように なったことが背景にある.先ず,1992 年に「国 連環境計画金融イニシアティブ(UNEP FI)」が 設置され,同年の地球環境開発サミットの際には 「環境と持続可能な発展に関する銀行声明」を発 表し,その後 1997 年に「金融機関声明」と改訂 された5). さらに 2003 年には金融機関の自主協定として 「赤道原則(或いはエクエーター原則)」6)が始動 した.同原則は世界銀行グループの環境・社会配 慮ガイドライン方針を民間銀行まで広げたもの で,同原則の採択行はプロジェクトが社会面で及 ぼす影響と環境リスクの双方を把握し,適切な対 策が採られていることを継続的に確認することに なっている7).そして 2006 年には国連において 「責任投資原則(PRI)」が提唱され,金融機関の 行動規範として投融資に環境(Environment = E) のみならず,社会的価値(Social = S),そしてコ ーポレート・ガバナンス(Corporate Governance = G)を考慮すべきことが宣言されている(それ ぞれの頭文字をとって ESG と呼ばれている). 上述したように,世界レベルにおける金融機関 の行動規範が成立して行くのに伴い,地域や国レ ベルにおける取組みも本格化していった.中でも 牽引役を担ったのが欧州である.欧州連合(EU) は 2003 年,企業が発行する年次報告書に環境と 従業員の問題に関する情報等を含む財務的及び 「非財務的業績指標」を含めるよう求める指令を 出した.これによって EU 加盟国では国内法の改 正が進んでいき,現在では 21 か国で法制化され ている(水口 2011: 68).また,英国では 1998 年, 従来は SRI を組み込む必要がなかった年金基金に 対して SRI を盛り込むよう法制化し,2000 年 7 月より地方及び職業別の年金スキームは SRI に関 する政策を明確にするよう義務付けたのである. これが,多くの投資信託が SRI 政策を開発する契 機となっていった. 2 受託者責任問題 SRI が一部の「倫理的」投資家に限定され,大 規模且つ大手の機関投資家等に浸透しなかった理 由の一つとして,受託者責任問題が指摘されてき た.即ち,資産運用関係者は加入者の利益を図る ために(忠実義務),深慮深く(注意義務=プル ーデント・パーソン・ルール)投資しなければな らない責任があるため,優先されるのは投資収益 の最大化であり SRI ではないという考えである. しかし昨今は,受託者責任の問題には一定の結論
が出された感がある. Cortez 等が欧州 7 か国(英国,スウェーデン, ドイツ,オランダ,ノルウェー,スイス,ベルギ ー)を対象に実施した市場調査によれば,SRI フ ァンドは一般の投資と変わらない成果を出してい ることが明らかになっている.Kreander 等が欧 州の 60 のファンドを対象に行った調査でも,SRI と他のファンドとの運用実績に差は認められてい ない.また,Hellsten 等は 1992 年から 2002 年の 間に行われた 18 の調査で,SRI と他のファンド に大差はない,或いは SRI のパフォーマンスが劣 るという例はないという分析結果を掲載してい る. さらに,Sethi は従来の受託者責任論に反し年 金基金は長期的には環境保全や持続可能な社会, 良き企業市民(Good Corporate Citizenship)とい った基準を勘案するべきだと主張し,そのために は年金基金や投資信託こそ企業の長期的存続と成 長を重視する SRI を取り入れるべきだと主張して いる. こうした様々な調査結果を裏付けるように, UNEP FI が英国の大手法律事務所に委託した調 査で,ESG への配慮は受託者責任に反するもの ではなく,むしろ ESG を適切に考慮しないこと のほうが場合によっては,受託者責任問題になる 可能性があると指摘するに至っている8). 3 SRI の多義性 上述した受益者責任問題と同様に広義の SRI を 巡る議論で意見が分かれてきたのが,定義の問題 である.SRI の拡大はその多様化を意味すること となり,現在に至っても SRI という用語に定着し た定義は存在しない.広義の SRI には,経営者に 社会的配慮を求めることで企業の社会的責任を果 させるという行動(株主運動)も含まれることが あるが,ここでは一般企業ではなく金融機関に直 接働きかける NGO の行動を例に挙げることか ら,株主運動の詳細には踏み込まない. 「社会的」責任投資について専門家や金融業界 は「社会的」以外に,「多様」「創造的」「グリー ン」「目的特定型」「開発型」「戦略的」な投資と いった形容詞を多く用いる.中でも「社会的」と 同様に多用されている用語が「倫理的投資(ethi-cal investment = EI)」という表現である.
主に欧米やオーストラリアでは,初期の倫理的 な投資ポートフォリオ作成には教会関係者が深く 関与していたことから,SRI に比して EI の方が 古くから用いられてきた.その後,教会でも特に メソジストやクウェーカー教徒は米国と英国にお ける倫理的信託を開発する責任を担うようにな る.こうした宗教家に代表される価値は,一貫性 のある行動様式を人生のあらゆる場面で求める 故,投資行動も例外ではないと考える.従って, ある企業の株を保有することはその企業を承認す ることになり,非道徳的な行動を承認すること自 体が非道徳的だと考える.また,株を保有し利益 を得ているということは非道徳的行為を黙認する ことになる.こうした考え方の根底には,「道徳 的潔癖主義(moral purity)」が存在すると考えら れている(Sparkes 2002). しかし,時を経るに従い EI という表現は SRI という言葉にとって換わられるようになった.そ れは「多くの人が投資に関して“倫理的” という 表現を用いることに違和感を抱くようになったこ と」(Sparkes and Cortes:46)がある.ある人は, 投資の根拠に倫理観を求めることに違和感を抱 き,またある人は宗教的な含意に抵抗感を示す. さらに,「倫理的投資」を強調するあまり,他の 一般投資があたかも「非倫理的」であるかのニュ アンスを与えることに不快感を覚える人もいると 考えられる.そこで Sparkes(2002)は,「倫理的 投資」という用語は,宗教家やチャリティ,そし て環境団体といった非営利団体に限定するよう提 案する.それは,倫理的投資は特定の価値を基盤 とする団体が内部の倫理的基準を投資戦略に採用 することを指すことはできても,利益を最大化さ せる行為に適用するのは困難だという判断があ る.また,Collier 等は,EI を専門家やリテール ファンドに特化した投資に用い,SRI はより広範 で上位の包括的用語として用いるべきだと指摘し
ている.一方,Simon 等は「道徳的潔癖主義」よ りも「道徳的効果」の側面を強調する.つまり, ネガティブ・スクリーニング(排除選択)によっ て投資ポートフォリオを「きれいに」保つことよ りも,企業が CSR を採用すること,即ち企業の 行動を直接正す側面への効果を期待するのである (Simon: 1972). SRI の定義は使用する主体やその目的によって 使い分けされてきたが,教会や小規模ファンドが 中心だった時代から徐々にメインストリーム化し た現在においては,特定の価値を重視・尊重する という意味における倫理性と,企業が社会に引き 起こす問題を最小化するために投資家としての責 任を果す,という両面が共存している.そして近 年の SRI 市場の拡大は,むしろ後者の「責任論」 が前面に押し出されている結果だと考えられ,そ の背景には金融機関の責任を追及する投資家の存 在が指摘できるだろう.
2.TCS の事例
SRI を実践する際の基準となる ESG のうち, 環境分野への関心が最も高かったことから,これ までエコファンドといった形で E が突出して推 進されてきた.G も CSR に対する一定の共通認 識や原則が国際的に成立・定着してきた中で促進 されつつある.一方,G 同様に数値化が困難で社 会・文化的価値観を反映すると見做されやすい社 会的価値(S)については,欧米でも中々進んで 来なかった.逆説的には,S の分野における SRI の状況を考察することにより,SRI 全般の動向を 検証することが可能になると思われることから, 本稿では人道分野に注目して 2 例を取り上げる. 1 クラスター爆弾製造企業への投融資禁止キ ャンペーン クラスター爆弾はその非人道性故,国際社会で は長らく禁止するべきだとの声が強くあった. 2002 年には非人道的被害を生み続けるクラスタ ー爆弾の禁止を求める NGO が中心となり「クラ スター兵器連合(CMC)」を結成し,禁止条約成 立に取り組んできた.大国の反対を廃してノルウ ェー政府が条約交渉を牽引し,2008 年にクラス ター爆弾禁止条約(CCM)が成立,2010 年に発 効した(2011 年末現在,67 か国が加盟)9). CCM の第 1 条(一般的義務)は,「締約国に対 して禁止されている活動を行うことにつき,いず れかの者に対して,援助し,奨励し,または勧誘 すること」をしてはならないとしている.CMC はこの中にクラスター爆弾を製造する企業への投 融資も含まれると判断し,2009 年 10 月,CMC 傘下の NGO が中心となってクラスター爆弾製造 企業への投資禁止を求めるキャンペーン(投融資 禁止キャンペーン)を 17 か国で立ち上げた10). 投融資禁止キャンペーンの立ち上げと同時に, CMC 傘下の NGO は世界の大手金融機関がどれ だけ製造企業へ投融資しているかについて調査し 世界初の報告書『クラスター爆弾への世界の投 資:共通した責任』を発表した11).同報告書は, 製造企業・関連企業への投融資が明らかになった 金融機関の「不名誉リスト(The Hall of Shame)」, クラスター爆弾との関連を断った金融機関の「名 誉リスト(The Hall of Fame)」,そして「次点リ スト(Runners up category)」を掲載した.「不名 誉リスト」には世界の 138 の金融機関が掲載され, 各国のキャンペーンでは同報告書を下に政府と金 融機関への働きかけ,そして広く社会に問題を告 発するキャンペーンを展開してきた. その結果,ベルギー,アイルランド,ルクセン ブルク,そしてニュージーランドは国内法でクラ スター爆弾製造企業に対する投融資を禁止し,オ ランダとスイスでは禁止法を制定することが決ま っている12).また,英国では国内法で禁止して いないものの,外務省はクラスター爆弾の製造 に直結する融資は禁止対象であるとの声明を発 表し,間接投資についても金融機関や NGO と共 に自主的な行動規約を奨励することを約束して いる13).フランスはより明確に直接・間接投資 を禁じるとの解釈を国防省の副大臣が議会で証言 している他,ドイツとイタリアでもそれぞれ議会 における議論が進められている.また,オーストラリアやコロンビア,レバノン等 14 か国が何ら かの形でクラスター爆弾製造企業への投融資を禁 止する旨を公表している. 先述の報告書では,日本の金融機関から三菱東 京 UFJ 銀行,大和投資信託,国際投信投資顧問, みずほ銀行,三井住友銀行も含まれていたことか ら,地雷廃絶日本キャンペーン(JCBL)が政府 及び金融機関への働きかけや預金者への啓発活動 を行ってきた.その結果,上記金融機関は条約が 2010 年 8 月 1 日に発効する直前,クラスター爆 弾製造企業への投融資を禁止する旨を発表した. その後 10 月 1 日には全国銀行協会が「クラスタ ー弾の製造を資金使途とする与信は,国の内外を 問わず行わないことについて,……申し合わせ」 を行ったと発表した14). 各国の取組に強弱の差はあるものの,クラスタ ー爆弾という特定の兵器を製造する企業に対する 投融資を国内法や政府高官の発言等によって明確 に禁止するということは前例がない.1997 年に 成立,1999 年に発効した対人地雷禁止条約の際 にも全く見られなかった現象である.今後,投融 資禁止キャンペーンがどこまで世界的な規模で広 まってゆくかは未知数であるが,軍縮に取り組む NGO は今後クラスター爆弾に留まらず,核を含 むあらゆる非人道兵器についても活動の矛先を金 融機関にも向けていく可能性が高まると推測され る. 2 ジェノサイドに反対する投資家 「ジェノサイドに反対する投資家(Investors Against Genocide = IAG)」は,ボストンを拠点 とする NGO 連合体である「ダルフールを救済す る マ サ チ ュ ー セ ッ ツ 連 合 ( M a s s a c h u s e t t s Coalition to Save Darfur)」が中心となって 2006 年 に立ち上げたキャンペーンである.金融機関に対 して,スーダン政府と密接な関係にある石油精製 会社 4 社(Petro China(中国),Sinopec(中国), ONGC(インド),そして Petronas(マレーシア)) から投融資を引き上げるよう求めている. スーダン西部のダルフールでは,政府軍と政府 が支援するアラブ系民兵ジャンジャウィードが非 アラブ系住民に対して残虐行為を繰り返し,30 万人以上を虐殺,270 万人を難民化させた.国連 安 全 保 障 理 事 会 は 2 0 0 4 年 , 非 政 府 武 装 主 体 (ANSA)に対して武器禁輸措置を発動する決議を 採択し,翌年には適用範囲をスーダン政府にも拡 大した.虐殺等に使用された小火器の大半は,石 油売却の見返りに中国から輸入したものであるこ とが明らかになっており,中国は安保理決議違反 だと国際社会から厳しい批判を浴びせられている 15).尚,2009 年には国際刑事裁判所(ICC)がス ーダンのバシール大統領に対しジェノサイド,戦 争犯罪,人道に対する罪の容疑で逮捕状を発布し ている16). I A G の キ ャ ン ペ ー ン の 結 果 , T I A A - C r e f (Teachers Insurance and Annuity Association-College Retirement Equities Fund (TIAA-Cref)と American Funds の二つの金融機関が上記 4 社か ら投融資を引き上げる決断をした. TIAA-Cref は,教育機関や宗教団体,政府関係 者や非営利組織の従業員 370 万人を顧客とし, 4530 億ドル(約 35 兆円)を運用する金融機関で あ る . T I A A - C r e f は 2 0 0 8 年 ま で F i d e l i t y や Barclays 等,他の多くの金融機関と同様に上述し た 4 社の石油会社と取引があったが,2008 年 12 月 31 日までに全ての関係を絶った.背景には, 顧客からの強い要請があった. I A G が 働 き か け た 結 果 , 宗 教 団 体 で あ る Unitarian Universalist Association (UUA)は,ス ーダンで起きているジェノサイド等の問題及び金 融機関の関わりを知るに至り,「宗教活動を通じ て得た資金が虐殺政権から儲けている企業に投融 資されるのを座視し続けることはできない」と判 断.UUA の資金管理機関であり,世界最大規模 の投資信託会社/金融サービス会社 Fidelity とス ーダンの問題に特化して話し合いを持った. UUA の金融担当責任者によれば,Fidelity は他 社に比べていかにチャリティ活動に熱心であるか を強調する一方で,ダルフールで虐殺に関わる企 業の責任問題には触れなかったという.そして,
「法律の範囲内で利益を最大化させる」という資 産運用会社としての従来の業務を繰り返したと言 う.そこで UUA は,Fidelity と TIAA-Cref のサー ビス内容や運用状況,料金等 5 分野を詳細に比較 し,両者に差がないことが明らかになった段階で 「UUA が掲げる価値」を優先することを決めた. 元々,UUA の会員は基金の運用益だけでなく, 環境,社会的価値,そして人権問題に関心が高か ったことが最終決定を左右した.そして 2010 年 5 月,1 億 7800 万ドルの全預金や年金積立金を Fidelity から引き上げ,TIAA-Cref に移すことを決 定したのである. 実は,UUA は「株主活動」と「地域投資」に も高い関心を抱いていた.後者は,一般的な金融 機関がサービスを提供していない低所得者の居住 地域でサービス提供することを指す.しかし,こ れらの問題についても Fidelity からは前向きな返 事はなかったという.一方 TIAA-Cref は,株主ア ドボカシー(SRI や株主活動,地域投資といった 顧客からの要望に対応する部署)の専任担当者を 置いており,スーダンと関連の深い企業から投融 資を引き上げる決断をした点を評価したという. Fidelity も SRI ファンドを提供しているが,それ だけでは社会的責任を全うしていると判断できな い , と 結 論 づ け た の で あ る . U U A の 代 表 は , 「Fidelity の利用者として対話を通じて内部から変 えようと 4 年間にわたり試みたが,スーダンへの 投融資に関する姿勢は全く変わらなかった」と語 っている.他方 TIAA-Cref 側では,預金者は従来 から SRI に高い関心を示していたが,UUA に象 徴されるように,新たな預金者は益々 SRI を投資 決断の際に重視する傾向が高まっているという. また,Fidelity,Vanguard Group に次ぐ規模の 投資顧問会社である American Funds も,有価証 券報告書によると Petro China 社の株を総額で 1 億 9000 万ドル保有していたことから,IAG は同 社に対し投資を引き上げるよう求めた.同社は当 初,抵抗を示していたが,最終的に 2010 年 2 月 17 日に開かれた株主総会の投票を経て,全株の 売却を決定した.これにより,American Funds は Petro China から投資を引き上げた全米で最大 の投資信託会社となったのである. IAG の事例で明らかなことは,預金者(UUA) は金融機関がチャリティ活動に熱心に取組み, SRI ファンドを販売しているという事実だけで は,その金融機関が社会的責任を全うしていると は考えていない,ということである.問題企業・ 産業に投融資していたならば,どれだけ社会貢献 活動に熱心であっても両者は相殺されず,資金管 理を任せるに十分とは判断されないのである.
3. TCS と SRI の親和性
2008 年の EUROSIF 調査報告書では,SRI 投資 がその前の 2 年間に比べて倍以上の伸びを示した 要因として,① SRI をリスク管理の一環として捉 える機関投資家からの需要が増加したこと,②投 資の判断材料として財務諸表と同様に ESG が重 要視されるようになってきたことの 2 点に加え, ③メディアや NGO からの圧力が高まっているこ とを上げている.ここから窺えることは,NGO を主体とする TCS は従来以上に SRI をその活動 の一環として取り入れつつあり,TCS のミッショ ンを実現する際に SRI が有効な戦略となり得るこ とを示唆している. 1 TCS の戦略としての SRI NGO は元来のミッションである社会的弱者へ のサービス供給に加え,近年は政策に携わるアド ボカシー活動にも積極的に関わるようになってき た.それは,サービスを供給するだけでは問題の 本質的な解決には至らないため,問題が起きる仕 組みや構造を変えるべく,具体的な解決策を提示 しながら政策の転換を政府や企業に対して求める ようになったのである.その際の戦略として,不 買運動や株主活動等があり,さらに金融を通じた SRI が新たに加わりつつあるのだと理解できる. 例えば,1997 年に成立した対人地雷禁止条約 の交渉時,地雷禁止国際キャンペーン(ICBL) 傘下の団体は地雷の製造企業に生産停止を求める 活動を行ったが,金融機関に投融資を引き上げるよう直接働きかけることはなかった.それから 10 年余り経ったクラスター爆弾の禁止活動では 既述した通り製造企業ではなく,むしろ金融機関 に対する働きかけを中心にするようになってい る. 従来,民間企業の中でも金融機関は情報開示, 説明責任といった分野で製造業等に大きく後れを とってきた.例えば,消費財を提供する企業の環 境汚染や人権侵害は TCS を通じて不買運動等に 発展し得ることから,企業側が自ら実態改善に積 極的にならざるを得ない.ナイキ(NIKE)やガ ップ(GAP)といった縫製・アパレル産業は, NGO が起こした世界的規模の不買運動等,圧力 がかけられたことによって従業員の人権や労働環 境の改善を図ってきた.こうした業界における CSR の促進は,NGO 等の運動の成果と言っても 過言ではない.そもそも CSR という概念の開 発・発展には,セリーズ等の環境 NGO が中心と なって企業の責任を追及したことが背景にあり, NGO が国際機関とも連携する形で拡大・定着さ せて来たのは既述した通りである. しかし,金融機関の投融資の実態については, 利用者・預金者の目に見えにくい,預金者は利益 (運用実績や利率)を重視する傾向が高い,投融 資が招く問題との因果関係が複雑,といった理由 から,金融機関に圧力がかかりにくかった.結果, CSR が促進されず情報開示も十分されて来なかっ た.従って,ベトナム戦争や反アパルトヘイト運 動で一時的には盛り上がったものの,NGO や TCS のキャンペーン戦略としては定着してこなか った. しかし,21 世紀に入り金融工学の行き過ぎに 批判が集中し,経済成長と持続可能な社会の在り 方につき根源的な問いが投げかけられる中,金融 及び関連機関の責任の果し方が改めて問われるこ とになり,TCS は SRI を戦略の一つとして捉える ようになってきたと考えられる. 2 広がる SRI の裾野 TSC のキャンペーンでは,大手の金融機関や政 府に対する働きかけと同時に,一般の預金者へ働 きかけるパブリック・キャンペーンを行ってき た.そうした働きかけを通じ,TCS が訴えるメッ セージは一般市民からの共感を呼んだ. 従来 SRI に関心の高い投資家は,一般の投資家 に比べて教育レベルが高いが所得は低いホワイ ト・カラー層だと見られてきた(Rosen et al., 1991).しかし,最近の研究では一般投資家と SRI 投資家に差異は見られないことが明らかにな っている(McLachlan and Gardner 2004, Williams 2007).
また,SRI 投資家は「倫理の不利益(ethical penalty)」といって,倫理性を追求する対価とし て,低い運用益に甘んじなければならないと考え られてきた(Michelson et al., 2004, Tippet 2001). しかし SRI 投資家は,利潤が減るからといって SRI 投資を減額するという行動はとらないという 検 証 結 果 も 多 数 出 て く る よ う に な っ て い る (Lewis and Mackenzie 2000a, Webley et al., 2001).
それどころか Gevlin の調査によれば,過半数を 超える投資家が SRI 投資は他の投資に比べてリス クが低く,他に多くの利益がもたらされると考え ていることが解った(Gevlin 2007). さらに,従来は投資家が投資先を選択する際, 個人の価値観より富の最大化を優先すると考えら れてきた(Shefrin 2005, Tetlock and Mellers 2002). しかし,Pasewark と Riley は,煙草を製造する企 業と煙草以外の企業のどちらに投資するかを選択 する方法で個人の価値観と投資判断の相関関係を 調査した結果,利率の差が広がれば広がるほど, 個人の価値観が投資判断に影響を及ぼすと結論付 けている.つまり,たとえ煙草以外の企業の運用 利率が低くなったとしても,煙草が社会に与える 悪影響を考慮する人は煙草製造企業には投資しな いのである. こうした調査から,SRI に関心を抱く層は①高 学歴とは限らない,②利潤だけが投資判断理由に はならない,③自分の価値を重視する,という傾 向が窺え,結果として SRI の裾野が広がってきて いると考えられる.そして,その理由の一つに,
NGO 等が訴える価値が SRI 投資家との親和性が 高まっていると考えられるのである. 世界 23 か国で実施された「信頼(trust)」に関 する調査で,一番信頼できるアクターを問うたと ころ,メディア(49%),政府(52%),ビジネス (56%),NGO(61%)と,10 年間変わらず NGO が一番高く評価されているという結果が出てい る17).さらに,企業の評価にとって何が大事か 問う設問では,「高品質な製品またはサービス」 (69%)「透明性が高く正直なビジネスプラクティ ス」(65%),「従業員を大事にする」(63%)といっ た答えが高かった一方,「投資家に対する財務リ ターン」(39%)は最下位だった18).さらに,ど の産業を最も信頼しているかという問いでは,先 端技術がトップ(81%)で,以下,自動車,通信, 食糧等と続き,銀行(51%)と金融サービス(50%) は最下位だった.金融機関に対する信頼は 2007 年の金融恐慌以降回復の兆しが見えず,正しいこ とを行っていると信頼している産業は,米国と英 国で先端技術が 70% を超えているのに対し,金融 機関は米国では 25%,英国では 16% にまで落ち込 んでいる. こうした研究結果及び調査を総合的に判断する と,SRI に関心を抱いているのは必ずしも一部の 高等教育修了者のみではないこと,投資の判断基 準はリターンだけではなく信頼を寄せるアクター の主張に耳を傾けて決定する,という傾向が浮か び上がってくる.無論こうした傾向は,時代的背 景や歴史的偶然性が複雑に影響を及ぼしているこ とは間違いないだろう.しかし,非人道的兵器の 製造や虐殺・戦争に対する罪が繰り返される現状 を放置すべきではなく,問題ある企業に融資・投 資 す る 金 融 機 関 に は 責 任 が あ る , と 主 張 す る NGO に親和性を抱く投資家が増えていることは 間違いないだろう.そして,従来は数値化が困難 として敬遠されてきた社会的価値についても SRI が広がる可能性が高まってきたと考えられる.
お わ り に
本稿では,主に欧米諸国における金融機関の SRI と TCS について検証してきたが,最後に課題 を 2 点指摘して終わりたい. 一つは CSR に関する金融機関の意識が,法令 順守及び社会貢献の域を出ない日本において,今 後 SRI は浸透する可能性があるのかという点であ る.今日でも,金融機関が CSR 報告書等に SRI 関連の情報を掲載することは皆無である.若干の 地方銀行や信用金庫等が環境分野において SRI に 取り組んでいるものの,全般的に国内の金融機関 の SRI に取組む姿勢は鈍化したままである.特に 国内の金融機関はポジティブ・スクリーニング (環境問題や社会貢献に積極的な企業を選択する こと)が一般的であり,ネガティブ・スクリーニ ング(武器やギャンブル,煙草といった特定の産 業・企業を投融資対象から除外すること)を実施 している機関は極めて稀である.TCS は一般的に 後者を推進,即ち,環境汚染,児童労働,不法労 働の強要等の禁止を目指して金融機関へ働きかけ ることから,前者のポジティブ・スクリーニング では不十分と判断する傾向にある. また,投資家や預金者側の意識が深まる蓋然性 も低い.欧州,米国,アジア市場を比較した調査 で SRI には文化が影響を及ぼしうるとの結果が出 ている(Hill 2007).即ち,平等や個人の自由を 重んじる欧米社会と異なり,縦社会が主流のアジ アでは集団主義が SRI の広まりを妨げる可能性が あるというのである.無論,文化的影響力は時代 と共に変化する可能性があり,とりわけグローバ ル化の時代には様々な要因が人々の意識に変化を 齎すことはあるが,長期低金利が続く現状下では その可能性は低いだろう. もう一つは,SRI が拡大している状況の中にあ っても,企業,とりわけ大手の多国籍企業の活動 様式に変化が起きているとは断定できない点であ る.グローバル・コンパクトや PRI に名を連ねる 企業・金融機関が CSR を促進していても,途上 国の関連企業を介する(下請け化を進める)こと によって実態が見えにくくなっている点に留意す る必要がある19).上述した赤道原則や PRI 等は グローバル・コンパクト同様,罰則規定のないあくまで自主的取組みのため,一律に評価すること はできない.むしろ,企業浄化に国連の名が使わ れる「ブルー・ウォッシュ」だとの批判も絶えな い.今後は,評価基準の策定や検証,何等かの制 裁措置等も検討してゆく必要があるだろう. 注 1)2009 年末当時のレートで換算. 2)国境を越えて連携する市民社会の呼称について は多様であるが,ここでは NGO や市民団体,シ ンクタンク,教育・研究機関や宗教,労働団体等 の国境を越えた連繋の総称を指す. 3)当初はタンカーの名前から「バルディーズ原則」 と呼ばれていたが,後に名称が改められた. 4)http://www.globalreporting.org/ 参照. 5)http://www.unepfi.org/s 参照. 6)正式名称は「プロジェクトファイナンスにおけ る社会・環境リスクを判断,評価,管理するため の金融業界基準(The Equator Principles: A bench-mark for the financial industry to manage social and environmental issues in project financing)」.その後, 2006 年 7 月に改訂されている.
7)http://www.equator-principles.com 参照. 8)UNEP FI, Fiduciary responsibility, Legal and
prac-tical aspects of integrating environmental, social and governance issues into institutional investment, July 2009 は下記より閲覧可能.http: //www.unepfi. org/fileadmin/documents/fiduciaryII.pdf#search=‘U NEP FI fiduciary responsibility’
9)クラスター爆弾は対人地雷と同様の被害をもた らしていることから,1990 年代からその危険性が 指摘され,多くの NGO が禁止条約の成立を求め てきた.詳細は目加田(2009).
10)正式名称は Stop Explosive Investments. Are you funding cluster munitions? 80 か国以上の国々の NGO が加わっている CMC の中で 17 カ国とは少 ない印象を与えるが,実質的に投融資を通じて企 業に働きかけられるだけの規模を持つ金融機関は 欧米諸国以外ではオーストラリア,カナダと日本 等数か国のみである.
11)同報告書 Worldwide Investments in Cluster Munitions: A Shared Responsibility は http:
//www.ikvpaxchristi.nl/UK/below_thematic_securi-ty_and_disarmament_cluster_munition_overview_st op_explosive_investments.htm より閲覧可能.その 後,2011 年 5 月に改訂版を発表した.
12)http://www.stopexplosiveinvestments.org/参照. 13)Written Ministerial Statement, “The Financing of Cluster Munitions Production,” 7th December 2009 参照. 14)全国銀行協会「クラスター弾に関する条約の発 効を受けた銀行界としての取組みについて」2010 年 1 0 月 8 日 . h t t p : / / w w w . z e n g i n k y o . o r . j p /news/2010/10/08160000.html#extra 15)2001 年以降 Khartoum が輸入した武器全体の 72 %が中国製であると言われている. http: //turtlebay.foreignpolicy.com/posts/2011 /01/18/named_and_shamed_china_turns_to_intimi-dation 16)ジェノサイドの罪については,2010 年 7 月に逮 捕状発布決定.尚,スーダン政府は ICC の決定に 強く反発し,ICC に協力した容疑でダルフールに て活動する国際 NGO13 団体を追放した. 17) Edelman, 2011 Edelman Trust Barometer
Findings, http://www.edelman.com/trust/2011/ 18)エーデルマンが世界 23 カ国で毎年実施している 「信頼」に関する調査. 19) 尚,グローバル・コンパクトについては,NGO や SRI 推進者等を中心に設立当初以降,今日に至 るまで厳しい批判が相次いでいる.http: //global-compactcritics.blogspot.com/ 参 考 文 献 [和 文] エイミー・ドミニ(2002)『社会的責任投資』山本利明 訳,木鐸社. 水口剛(2011)「責任投資のための開示制度」植田和 弘・國分克彦編『環境と金融・投資の潮流』中央 経済社,pp.73 ― 121. 目加田説子(2009)『行動する市民が変えた――クラス ター爆弾禁止条約とグローバル NGO パワー』毎 日新聞社. [英 文]
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