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医家 販売施設向け / 配布可 2015 REVIEW OF CLINICAL RESEARCH & INNOVATIONS A GUIDE TO OUR AMERICAN ACADEMY OF OPTOMETRY POSTERS AND PRESENTATIONS 2015 年 American

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(1)

2015 REVIEW OF

CLINICAL

RESEARCH

& INNOVATIONS

A GUIDE TO OUR AMERICAN ACADEMY OF OPTOMETRY

POSTERS AND PRESENTATIONS

2015

American Academy of Optometry (AAO)

でのポスター発表および口頭発表の抄録集

医家・販売施設向け/配布可 販 売 名: ワンデー アキュビュー モイスト、ワンデー アキュビュー トゥルーアイ、ワンデー アキュビュー ディファイン モイスト、 アキュビュー オアシス、ワンデー アキュビューモイスト 乱視用、ワンデー アキュビュー ディファイン a 承認番号: 21600BZY00408000、22200BZX00226000、22300BZX00126000、21800BZY10252000、21600BZY00408000、 21700BZY00541000 [効能・効果:視力補正、虹彩または瞳孔の外観(色、模様、形)を変えること] ZS664 Ⓡ登録商標 ⒸJ&J KK 2016 ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 ビジョンケア カンパニー 東京都千代田区西神田3丁目5番2号 ◎コンタクトレンズは高度管理医療機器です。眼科医による検査・処方をお願いします。特に異常を感じなくても定期検査は必ず受けるようにご指導ください。 ◎患者さんがコンタクトレンズを使用する前に、必ず添付文書をよく読み、取扱い方法を守り、正しく使用するようにご指導ください。

(2)

乱視患者における眼精疲労および視力に対する

トーリックと球面のコンタクトレンズの効果の比較

David A. Berntsen, OD, PhD, FAAO

K Bickle; S Cox; J Mathew; D Powell; S Seidman; BK Little; K Osborn Lorenz; J Nichols

目的:乱視患者を対象に、視機能および筋電図(EMG)によって測定された眼精疲労に対する、トーリックコンタ クトレンズと球面のコンタクトレンズの効果を比較すること。

方法:現在ソフトコンタクトレンズを装用している、各眼-0.75~-1.75Dの乱視患者60名に、球面のコンタクトレ ンズ(ワンデーアキュビュー®モイスト®)またはトーリックコンタクトレンズ(ワンデーアキュビュー®モイスト®

乱視用)を、ランダムな順序で装用させた。処方のための来院時、明所での高コントラストおよび低コントラスト

logMAR視力(VA)を測定し、またEMGを用いて眼瞼およびその周囲の筋肉の眼精疲労(緊張)を測定した。EMG

の電極は被験者の下眼瞼に取り付けた状態で、被験者に低コントラストの文字を読ませた。EMG分析は、40秒間 以上の測定値から得られた対数変換二乗平均平方根(RMS)値(ボルト)の中央値を用い、線形混合モデルによって 行った。 結果:平均年齢は、27.5±5.0歳(±SD)で、球面屈折度数は-3.68±2.01D、円柱度数は-1.28±0.36Dであった。最 小二乗(LS)平均の高コントラストlogMAR 視力は、トーリックレンズ(-0.07)で球面レンズ(0.00)より良好で あった(差=-0.07、P<0.0001)。LS平均低コントラストlogMAR VAは、トーリックレンズ(0.13)で球面レンズ (0.22)より良好であった(差=-0.09、P<0.0001)。コンタクトレンズ装用後にEMGで測定された補正眼精疲労 は、球面レンズと比較して、トーリックレンズを装用後で28%低かった(P=0.0019、トーリックRMSの球面RMS に対する比=0.72、95%CI:0.59-0.88)。 結論:トーリックコンタクトレンズでは、球面のコンタクトレンズと比較して、視力が1段階改善した。装用時は、 EMGで測定した眼精疲労に客観的な減少がみられ、軽度から中程度の乱視患者のトーリックレンズ使用でとりわ け顕著であった。

ソフトコンタクトレンズ終日装用中の

レンズ性能の変動性

Kieron Mathews, BSc, MBA

B Daigle; J Alford; AM Jedraszczak

目的:眼科医は、一日の終わり(EOD)でのコンタクトレンズ性能に関する不満をしばしば耳にするが、正確にど の時間帯であるかは明確にされていない。今回の研究では、終日装用中のレンズ性能の変動を調査した。 方法:Kedance Internationalでは、最近活用されるようになったモバイル調査を用いて、CLコンタクトレンズ 装用者(年齢18~39歳、週4日以上装用)を対象に、レンズを装用している日に2時間毎にスマートフォンで調査 回答を得ることにより、時間を追って装用時の日内変動を調査した。 結果:最後まで回答が得られたのは243名のソフトCLコンタクトレンズ装用者(101名は1日使い捨て型[DD]、 142名は定期交換型[RU])であった。「レンズ性能」の統計的算出は、「快適性」「視力」および「満足度」のスコアを 統合して行った。全体的には、レンズ性能は低下したが、すべての装用者で同様の傾向がみられたわけではなかっ た。回答者の59%が、1日全体を通じて次第に低下し(低下群)、41%では1日を通じて維持され(維持群)ていた。 この傾向は、いずれのレンズでも同様であった。低下群のうち、25%は変動しながらの低下、19%は連続的な低下、 8%はきわめてわずかな低下、8%はEODで急な低下がみられた。レンズ性能は、他の症状と比較して、眼の乾燥お よび疲労と高い相関性がみられた(95%信頼水準)。低下群では36%が1日で10種類以上の異なる活動に参加して いたが、維持群では21%であった。異なる環境間への平均移動回数は、低下群では7.3回、維持群では5.8回であった (いずれも95%信頼水準で有意)。 結論:患者は、レンズ性能の悪化を過小にしか報告していない可能性がある。眼科医が患者のニーズを検討する際 には、多様な活動や、様々な環境におかれるためレンズへの要求度の高い患者に対し、注意を払うべきである。なぜ ならそれはそのような患者が最もレンズ性能の低下を体験しやすいからである。

10月8日

#70



大会場ロビー

4:00-6:00

pm

10月8日

RM 211 – 213

9:00

am

口頭発表



ポスター

David Berntsen博士は、University of Houston College of Optometry、The Ocular Surface Institute(TOSI)准教授。

テキサス州ヒューストンのUniversity of Houston College of OptometryでDoctor of Optometry課程を修了(2002年) し、オハイオ州コロンバスのThe Ohio State University College of Optometry でCornea and Contact Lens Advanced

Practice Fellowship(2004年)およびVision Scienceの博士課程(2009年)を修了。研究対象は、近視、コンタクトレンズお

よび眼収差。若年発症近視進行理論を検討する2年間の臨床試験であるStudy of Theories about Myopia Progression (STAMP)を実施し、小児において周辺部の近視性デフォーカスと近視の進行の遅延化に関連があることを示すエビデンスを 得た。成人および小児を対象としたコンタクトレンズと眼の高次収差に関する複数の試験も実施した。National Eye Institute が依頼者となって実施した多施設無作為化臨床試験であるBifocal Lenses In Nearsighted Kids(BLINK)試験のUniversity

of Houston 臨床施設における治験責任医師。BLINK 試験は、市販の二重焦点ソフトコンタクトレンズが小児の近視の進行を

遅らせるか否かを明らかにすることを目的としたUniversity of HoustonとThe Ohio State Universityの共同試験である。

TNS(英国)の前リサーチディレクター、ACAリサーチ(ACA Research)(オーストラリア)所長。Kedance(英国)業務執行

取締役。過去5年間はKedance International USAのCEO。2008年、Market Research Societyにより市場調査業界の 「専門家ベスト50」に選ばれ、また2013年には権威あるMarket Research Society Awardの最優秀ヘルスケア部門リサー チャーに選ばれた。ヨーロッパでトップクラスのビジネススクールで、マーケティングとブランド化を専攻しMBAを取得。市 場調査とマネジメントコンサルティングの両分野の素養を備え、かつビジョンケア、レンズケアおよびヘルスケア業界で10年 以上の経験を持っている。 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 3 hrs 4 hrs 5 hrs 6 hrs 7 hrs 8 hrs 9 hrs 10 hrs 11 hrs12 hrs 13 hrs14 hrs 性能 眼の乾燥感 眼の疲労感 性能(最高スコアに対する%) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 3 hrs 4 hrs 5 hrs 6 hrs 7 hrs 8 hrs 9 hrs10 hrs 11 hrs12 hrs13 hrs14 hrs 性能、眼の乾燥感、眼の疲労感 性能 眼の乾燥感 眼の疲労感 性能(最高スコアに対する%) 装用時間 症状発生率 症状発生率

低 下 群

性能、眼の乾燥感、眼の疲労感 装用時間

維 持 群

2 3

(3)

乱視患者における眼精疲労および視力に対する

トーリックと球面のコンタクトレンズの効果の比較

David A. Berntsen, OD, PhD, FAAO

K Bickle; S Cox; J Mathew; D Powell; S Seidman; BK Little; K Osborn Lorenz; J Nichols

目的:乱視患者を対象に、視機能および筋電図(EMG)によって測定された眼精疲労に対する、トーリックコンタ クトレンズと球面のコンタクトレンズの効果を比較すること。

方法:現在ソフトコンタクトレンズを装用している、各眼-0.75~-1.75Dの乱視患者60名に、球面のコンタクトレ ンズ(ワンデーアキュビュー®モイスト®)またはトーリックコンタクトレンズ(ワンデーアキュビュー®モイスト®

乱視用)を、ランダムな順序で装用させた。処方のための来院時、明所での高コントラストおよび低コントラスト

logMAR視力(VA)を測定し、またEMGを用いて眼瞼およびその周囲の筋肉の眼精疲労(緊張)を測定した。EMG

の電極は被験者の下眼瞼に取り付けた状態で、被験者に低コントラストの文字を読ませた。EMG分析は、40秒間 以上の測定値から得られた対数変換二乗平均平方根(RMS)値(ボルト)の中央値を用い、線形混合モデルによって 行った。 結果:平均年齢は、27.5±5.0歳(±SD)で、球面屈折度数は-3.68±2.01D、円柱度数は-1.28±0.36Dであった。最 小二乗(LS)平均の高コントラストlogMAR 視力は、トーリックレンズ(-0.07)で球面レンズ(0.00)より良好で あった(差=-0.07、P<0.0001)。LS平均低コントラストlogMAR VAは、トーリックレンズ(0.13)で球面レンズ (0.22)より良好であった(差=-0.09、P<0.0001)。コンタクトレンズ装用後にEMGで測定された補正眼精疲労 は、球面レンズと比較して、トーリックレンズを装用後で28%低かった(P=0.0019、トーリックRMSの球面RMS に対する比=0.72、95%CI:0.59-0.88)。 結論:トーリックコンタクトレンズでは、球面のコンタクトレンズと比較して、視力が1段階改善した。装用時は、 EMGで測定した眼精疲労に客観的な減少がみられ、軽度から中程度の乱視患者のトーリックレンズ使用でとりわ け顕著であった。

ソフトコンタクトレンズ終日装用中の

レンズ性能の変動性

Kieron Mathews, BSc, MBA

B Daigle; J Alford; AM Jedraszczak

目的:眼科医は、一日の終わり(EOD)でのコンタクトレンズ性能に関する不満をしばしば耳にするが、正確にど の時間帯であるかは明確にされていない。今回の研究では、終日装用中のレンズ性能の変動を調査した。 方法:Kedance Internationalでは、最近活用されるようになったモバイル調査を用いて、CLコンタクトレンズ 装用者(年齢18~39歳、週4日以上装用)を対象に、レンズを装用している日に2時間毎にスマートフォンで調査 回答を得ることにより、時間を追って装用時の日内変動を調査した。 結果:最後まで回答が得られたのは243名のソフトCLコンタクトレンズ装用者(101名は1日使い捨て型[DD]、 142名は定期交換型[RU])であった。「レンズ性能」の統計的算出は、「快適性」「視力」および「満足度」のスコアを 統合して行った。全体的には、レンズ性能は低下したが、すべての装用者で同様の傾向がみられたわけではなかっ た。回答者の59%が、1日全体を通じて次第に低下し(低下群)、41%では1日を通じて維持され(維持群)ていた。 この傾向は、いずれのレンズでも同様であった。低下群のうち、25%は変動しながらの低下、19%は連続的な低下、 8%はきわめてわずかな低下、8%はEODで急な低下がみられた。レンズ性能は、他の症状と比較して、眼の乾燥お よび疲労と高い相関性がみられた(95%信頼水準)。低下群では36%が1日で10種類以上の異なる活動に参加して いたが、維持群では21%であった。異なる環境間への平均移動回数は、低下群では7.3回、維持群では5.8回であった (いずれも95%信頼水準で有意)。 結論:患者は、レンズ性能の悪化を過小にしか報告していない可能性がある。眼科医が患者のニーズを検討する際 には、多様な活動や、様々な環境におかれるためレンズへの要求度の高い患者に対し、注意を払うべきである。なぜ ならそれはそのような患者が最もレンズ性能の低下を体験しやすいからである。

10月8日

#70



大会場ロビー

4:00-6:00

pm

10月8日

RM 211 – 213

9:00

am

口頭発表



ポスター

David Berntsen博士は、University of Houston College of Optometry、The Ocular Surface Institute(TOSI)准教授。

テキサス州ヒューストンのUniversity of Houston College of OptometryでDoctor of Optometry課程を修了(2002年) し、オハイオ州コロンバスのThe Ohio State University College of Optometry でCornea and Contact Lens Advanced

Practice Fellowship(2004年)およびVision Scienceの博士課程(2009年)を修了。研究対象は、近視、コンタクトレンズお

よび眼収差。若年発症近視進行理論を検討する2年間の臨床試験であるStudy of Theories about Myopia Progression (STAMP)を実施し、小児において周辺部の近視性デフォーカスと近視の進行の遅延化に関連があることを示すエビデンスを 得た。成人および小児を対象としたコンタクトレンズと眼の高次収差に関する複数の試験も実施した。National Eye Institute が依頼者となって実施した多施設無作為化臨床試験であるBifocal Lenses In Nearsighted Kids(BLINK)試験のUniversity

of Houston 臨床施設における治験責任医師。BLINK 試験は、市販の二重焦点ソフトコンタクトレンズが小児の近視の進行を

遅らせるか否かを明らかにすることを目的としたUniversity of HoustonとThe Ohio State Universityの共同試験である。

TNS(英国)の前リサーチディレクター、ACAリサーチ(ACA Research)(オーストラリア)所長。Kedance(英国)業務執行

取締役。過去5年間はKedance International USAのCEO。2008年、Market Research Societyにより市場調査業界の 「専門家ベスト50」に選ばれ、また2013年には権威あるMarket Research Society Awardの最優秀ヘルスケア部門リサー チャーに選ばれた。ヨーロッパでトップクラスのビジネススクールで、マーケティングとブランド化を専攻しMBAを取得。市 場調査とマネジメントコンサルティングの両分野の素養を備え、かつビジョンケア、レンズケアおよびヘルスケア業界で10年 以上の経験を持っている。 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 3 hrs 4 hrs 5 hrs 6 hrs 7 hrs 8 hrs 9 hrs 10 hrs 11 hrs 12 hrs 13 hrs 14 hrs 性能 眼の乾燥感 眼の疲労感 性能(最高スコアに対する%) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 3 hrs 4 hrs 5 hrs 6 hrs 7 hrs 8 hrs 9 hrs 10 hrs 11 hrs 12 hrs 13 hrs 14 hrs 性能、眼の乾燥感、眼の疲労感 性能 眼の乾燥感 眼の疲労感 性能(最高スコアに対する%) 装用時間 症状発生率 症状発生率

低 下 群

性能、眼の乾燥感、眼の疲労感 装用時間

維 持 群

2 3

(4)

近視進行抑制ソフトコンタクトレンズの

軸外屈折に対する影響

Xu Cheng, MD, PhD, MBA, FAAO

J Xu; K Chehab; N Brennan

目的:近視の進行を抑制する目的で正の球面収差(+SA)をもつよう設計された、新規デザインのコンタクトレン ズの近視抑制効果については既に報告した。今回の試験の最終目的は、近視抑制コンタクトレンズの軸外屈折に対 する視覚的影響を明らかにすることである。 方法:2008年から2010年にかけて、127名の被験者(8~11歳)を組み入れ、近視抑制試験として一施設、ランダ ム化比較対照二重盲検試験を行った。被験者は、対照群(球面のコンタクトレンズ、A)あるいは+SAの試験レンズ 群(C)にランダムに割り当てた。被験者の近視の進行は、最大2年間追跡調査を行った。装用中のレンズの口径

5mmでの球面収差(Wavefront Sciences社のアベロメータ-COAS使用)、および網膜の水平経線に沿って±25

°の位置での軸外屈折(Grand Seiko社 WAM-5500使用)を測定し、両群の比較を行った。

結果:裸眼における球面収差は、両群間で有意差はみられなかった。装用中のレンズの球面収差(平均値±標準偏 差)は、試験レンズ群で対照群より有意に高かった(A:0.03±0.06ミクロン、C:0.21±0.05ミクロン、P <0.05)。裸眼の相対的軸外屈折(ROAR)は遠視的であり、両群で類似していた(鼻側:A:0.25±0.73D、C: 0.24±0.63D、耳側:A:0.60±0.43、C:0.52±0.50D)。レンズを装用した状態でのROARは、鼻側25°では両 群間に有意差はなかった(P>0.05)。耳側25°のROARは、対照群では遠視的であったが、試験レンズ群では近視 的で、対照群と比較してより負であり、有意差が認められた(A:0.68±0.53D、C:-0.73±0.64D、P<0.05)。 結論:正の球面収差をもつ近視進行抑制ソフトコンタクトレンズは、被験者の網膜の耳側25°におけるROARで、 近視方向への変化をもたらした。しかし、鼻側25°のROARは遠視的な状態が維持されていた。Cレンズの、このよ うな軸外屈折に対する効果の非対称性は、眼球上でのレンズの偏心によるものである可能性がある。装用中のレン ズの視覚と、レンズの近視抑制効果の関連性を明らかにすることを目指した、さらなる研究が必要である。

ポスター

Cheng博士は、眼科医である。1995年、首都医科大学(Capital University of Medical Sciences)で医学研修を修了。同大学付

属北京同仁病院(Beijing Tongren Hospital)に勤務し、1998年、北京眼科学会(Beijing Institute of Ophthalmology)より眼 科学および視覚科学の修士号を取得した。2003年、Indiana University School of Optometryにて、視覚科学の博士号を取 得。特に眼球収差と視覚心理物理学を専門とした。2008年にはUniversity of FloridaでMBA取得。2003年にJJVCIに入社。以 来、さまざまな研究開発プロジェクトを主導してきた。現在は、シニアプリンシパル臨床科学者。初期段階の実行可能性試験か ら、大規模な国際共同第3相臨床試験まで、幅広い試験で立案と実行の責任者を務めた。査読付専門誌に14本の論文を発表、ま た、多くの学会で発表を行い、学会の会報には18本の抄録が掲載されている。American Academy of Optometryフェロー。 同 学 会 のGarland W. Clay賞、Optical Society of America若 手 研 究 者 賞、Johnson & Johnson Global Standard of

Leadership Award受賞。

10月8日

#123



大会場ロビー

4:00-6:00

pm 鼻側 試験群:裸眼 対照群:裸眼 試験群:LOE 対照群:LOE 耳側 中央部 

ワンデーアキュビュー ®モイスト®

マルチフォーカル

Mid-ADD

被験者における臨床評価

Anne Marie Jedraszczak, MA

S Hickson-Curran; T Kärkkäinnen; K Moody

背景:米国では、コンタクトレンズ(CL)の使用を継続したいと希望する老視患者に、マルチフォーカルコンタク トレンズ(MFCL)の装用を積極的に薦めるオプトメトリストは、わずか38%である(303名を対象とした2014年 のオンライン調査)。患者がMFCLを試用する場合、最初の装用開始時期は、老視が中程度となり中間距離から近距 離に対する加入度数(ADD)の矯正が必要となった時点であることが多い。このような患者群に対して、処方者が 自信をもって処方するためには、臨床評価の高いレンズを提供することが重要である。 目的:中間距離に対する加入度数(Mid-ADD)(+1.50D~+1.75D)の矯正が必要となった患者において、新しい MFCLの視力、快適性、および決定までのレンズの交換枚数を評価すること。 方法:89名のMid-ADD老視患者(球面度数 +3.50~-5.75D、円柱度数〈0.75D)に対して、新しいetafilcon A  1日使い捨て型マルチフォーカルレンズ(ワンデーアキュビュー®モイスト®マルチフォーカル)を12日間試用した。 両眼のlogMAR遠距離視力(DVA)を、コントラスト視力表ETDRSを用いて測定した。中間距離視力(IVA)、近見 視力(NVA)は、それぞれ64cmと40cmの距離で、Guillon-Poling検査表を用いて測定した。決定までのレンズ の交換枚数、および主観的性能評価も調査した。

結果:被験者の96%で、DVAが0.1logMAR以上となった。99%でIVAが0.1logMAR以上となり、97%でNVAが

0.2logMAR以上となった。視力に満足できるレンズの決定までの試用は、被験者の82%で3種類以下(交換は1 枚)、94%で4種類以下であった。主観的好評価(評価が「良い」あるいは「非常に良い」のいずれかであったもの) の結果より、良好な視力矯正と快適性が得られた。全体的視力=93%、携帯電話の文字を読む=92%、コンピュー タ画面の文字を読む=95%、日中の運転=97%、全体的快適性=91%、1日を通じての快適性=90%、不快感はな い=90%、という結果であった。 結論:Mid-ADD被験者では、ワンデーアキュ ビュー®モイスト®マルチフォーカルは、決定 までのレンズ交換枚数も少なく、すべての距 離で明瞭、快適かつ信頼性のある矯正視力を 提供することができた。このレンズは、コンタ クトレンズ装用者が高齢となった時の選択肢 となるだろう。



ポスター

Anne Marie氏は、14年にわたってインサイト、イノベーション、戦略マーケティングおよび臨床/製品開発の専門職を務める など、ヘルスケアの幅広い分野で専門家としての豊富な経験をもつ。消費者を中心に据えたグローバルな識見は、新製品開発 やHCP戦略、マーケティング素材開発を通じて、一貫して高い成長を生み出してきた。National Institute of Aging(NIH)か ら、後にThe University of ChicagoのInstitute of Mind and Biologyに移り、アルツハイマー病治療の研究開発、食事の

影響調査、Learning and Development部門を主導した。これらの業績は、『Neurobiology and Aging』、『Journal of Life

Sciences』などの専門誌に掲載されている。2004年、Harris Interactiveに入社。コンサルティブ・インサイトチームを統括

し、製薬およびMD&Dのトップ企業の革新的製品企画やマーケティング開発をサポートした。2008年、Maritz Research (Market Probe傘下)に移り、大規模カスタム試験やアカウント開発の国を超えたプロジェクトの責任者を務めた。米国、

EMA域内、アジアおよびラテンアメリカを包含するプロジェクトでは、識見とVOCを活用して戦略を立て、洗練された研究開

発計画を作成し実施するため、複雑な選択モデリング、カスタムメイドの報告ツール、および独自のアプローチが必要であっ た。Marie氏が専門とした業種は、心臓外科および喘息/アレルギー等である。2011年にJohnson & Johnson Vision Care,

Inc. に入社。アメリカ地域での顧客(医療専門家および患者)リサーチと、消費者インサイトに基づいた戦略実施の両部門で 主導的役割を果たしている。現在は、新製品の発売、他社との差別化を図る製品開発、戦略およびその実行を通じた概念形成 により、インサイト形成とVOC戦略を主導している。

10月9日

#54



大会場ロビー

4:00-6:00

pm 57% 82% 94% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% ワンデーアキュビュー ®モイスト®マルチフォーカル Mid-ADDレンズの装用/ 決定までのレンズの交換枚数 レン 至っ 者( % 2(最初のペア で決定) ≦3(最初のペア+1枚のレンズ交換) ≦4(最初のペア+2枚のレンズ交換) 4 5

(5)

近視進行抑制ソフトコンタクトレンズの

軸外屈折に対する影響

Xu Cheng, MD, PhD, MBA, FAAO

J Xu; K Chehab; N Brennan

目的:近視の進行を抑制する目的で正の球面収差(+SA)をもつよう設計された、新規デザインのコンタクトレン ズの近視抑制効果については既に報告した。今回の試験の最終目的は、近視抑制コンタクトレンズの軸外屈折に対 する視覚的影響を明らかにすることである。 方法:2008年から2010年にかけて、127名の被験者(8~11歳)を組み入れ、近視抑制試験として一施設、ランダ ム化比較対照二重盲検試験を行った。被験者は、対照群(球面のコンタクトレンズ、A)あるいは+SAの試験レンズ 群(C)にランダムに割り当てた。被験者の近視の進行は、最大2年間追跡調査を行った。装用中のレンズの口径

5mmでの球面収差(Wavefront Sciences社のアベロメータ-COAS使用)、および網膜の水平経線に沿って±25

°の位置での軸外屈折(Grand Seiko社 WAM-5500使用)を測定し、両群の比較を行った。

結果:裸眼における球面収差は、両群間で有意差はみられなかった。装用中のレンズの球面収差(平均値±標準偏 差)は、試験レンズ群で対照群より有意に高かった(A:0.03±0.06ミクロン、C:0.21±0.05ミクロン、P <0.05)。裸眼の相対的軸外屈折(ROAR)は遠視的であり、両群で類似していた(鼻側:A:0.25±0.73D、C: 0.24±0.63D、耳側:A:0.60±0.43、C:0.52±0.50D)。レンズを装用した状態でのROARは、鼻側25°では両 群間に有意差はなかった(P>0.05)。耳側25°のROARは、対照群では遠視的であったが、試験レンズ群では近視 的で、対照群と比較してより負であり、有意差が認められた(A:0.68±0.53D、C:-0.73±0.64D、P<0.05)。 結論:正の球面収差をもつ近視進行抑制ソフトコンタクトレンズは、被験者の網膜の耳側25°におけるROARで、 近視方向への変化をもたらした。しかし、鼻側25°のROARは遠視的な状態が維持されていた。Cレンズの、このよ うな軸外屈折に対する効果の非対称性は、眼球上でのレンズの偏心によるものである可能性がある。装用中のレン ズの視覚と、レンズの近視抑制効果の関連性を明らかにすることを目指した、さらなる研究が必要である。

ポスター

Cheng博士は、眼科医である。1995年、首都医科大学(Capital University of Medical Sciences)で医学研修を修了。同大学付

属北京同仁病院(Beijing Tongren Hospital)に勤務し、1998年、北京眼科学会(Beijing Institute of Ophthalmology)より眼 科学および視覚科学の修士号を取得した。2003年、Indiana University School of Optometryにて、視覚科学の博士号を取 得。特に眼球収差と視覚心理物理学を専門とした。2008年にはUniversity of FloridaでMBA取得。2003年にJJVCIに入社。以 来、さまざまな研究開発プロジェクトを主導してきた。現在は、シニアプリンシパル臨床科学者。初期段階の実行可能性試験か ら、大規模な国際共同第3相臨床試験まで、幅広い試験で立案と実行の責任者を務めた。査読付専門誌に14本の論文を発表、ま た、多くの学会で発表を行い、学会の会報には18本の抄録が掲載されている。American Academy of Optometryフェロー。 同 学 会 のGarland W. Clay賞、Optical Society of America若 手 研 究 者 賞、Johnson & Johnson Global Standard of

Leadership Award受賞。

10月8日

#123



大会場ロビー

4:00-6:00

pm 鼻側 試験群:裸眼 対照群:裸眼 試験群:LOE 対照群:LOE 耳側 中央部 

ワンデーアキュビュー ®モイスト®

マルチフォーカル

Mid-ADD

被験者における臨床評価

Anne Marie Jedraszczak, MA

S Hickson-Curran; T Kärkkäinnen; K Moody

背景:米国では、コンタクトレンズ(CL)の使用を継続したいと希望する老視患者に、マルチフォーカルコンタク トレンズ(MFCL)の装用を積極的に薦めるオプトメトリストは、わずか38%である(303名を対象とした2014年 のオンライン調査)。患者がMFCLを試用する場合、最初の装用開始時期は、老視が中程度となり中間距離から近距 離に対する加入度数(ADD)の矯正が必要となった時点であることが多い。このような患者群に対して、処方者が 自信をもって処方するためには、臨床評価の高いレンズを提供することが重要である。 目的:中間距離に対する加入度数(Mid-ADD)(+1.50D~+1.75D)の矯正が必要となった患者において、新しい MFCLの視力、快適性、および決定までのレンズの交換枚数を評価すること。 方法:89名のMid-ADD老視患者(球面度数 +3.50~-5.75D、円柱度数〈0.75D)に対して、新しいetafilcon A  1日使い捨て型マルチフォーカルレンズ(ワンデーアキュビュー®モイスト®マルチフォーカル)を12日間試用した。 両眼のlogMAR遠距離視力(DVA)を、コントラスト視力表ETDRSを用いて測定した。中間距離視力(IVA)、近見 視力(NVA)は、それぞれ64cmと40cmの距離で、Guillon-Poling検査表を用いて測定した。決定までのレンズ の交換枚数、および主観的性能評価も調査した。

結果:被験者の96%で、DVAが0.1logMAR以上となった。99%でIVAが0.1logMAR以上となり、97%でNVAが

0.2logMAR以上となった。視力に満足できるレンズの決定までの試用は、被験者の82%で3種類以下(交換は1 枚)、94%で4種類以下であった。主観的好評価(評価が「良い」あるいは「非常に良い」のいずれかであったもの) の結果より、良好な視力矯正と快適性が得られた。全体的視力=93%、携帯電話の文字を読む=92%、コンピュー タ画面の文字を読む=95%、日中の運転=97%、全体的快適性=91%、1日を通じての快適性=90%、不快感はな い=90%、という結果であった。 結論:Mid-ADD被験者では、ワンデーアキュ ビュー®モイスト®マルチフォーカルは、決定 までのレンズ交換枚数も少なく、すべての距 離で明瞭、快適かつ信頼性のある矯正視力を 提供することができた。このレンズは、コンタ クトレンズ装用者が高齢となった時の選択肢 となるだろう。



ポスター

Anne Marie氏は、14年にわたってインサイト、イノベーション、戦略マーケティングおよび臨床/製品開発の専門職を務める など、ヘルスケアの幅広い分野で専門家としての豊富な経験をもつ。消費者を中心に据えたグローバルな識見は、新製品開発 やHCP戦略、マーケティング素材開発を通じて、一貫して高い成長を生み出してきた。National Institute of Aging(NIH)か ら、後にThe University of ChicagoのInstitute of Mind and Biologyに移り、アルツハイマー病治療の研究開発、食事の

影響調査、Learning and Development部門を主導した。これらの業績は、『Neurobiology and Aging』、『Journal of Life

Sciences』などの専門誌に掲載されている。2004年、Harris Interactiveに入社。コンサルティブ・インサイトチームを統括

し、製薬およびMD&Dのトップ企業の革新的製品企画やマーケティング開発をサポートした。2008年、Maritz Research (Market Probe傘下)に移り、大規模カスタム試験やアカウント開発の国を超えたプロジェクトの責任者を務めた。米国、

EMA域内、アジアおよびラテンアメリカを包含するプロジェクトでは、識見とVOCを活用して戦略を立て、洗練された研究開

発計画を作成し実施するため、複雑な選択モデリング、カスタムメイドの報告ツール、および独自のアプローチが必要であっ た。Marie氏が専門とした業種は、心臓外科および喘息/アレルギー等である。2011年にJohnson & Johnson Vision Care,

Inc. に入社。アメリカ地域での顧客(医療専門家および患者)リサーチと、消費者インサイトに基づいた戦略実施の両部門で 主導的役割を果たしている。現在は、新製品の発売、他社との差別化を図る製品開発、戦略およびその実行を通じた概念形成 により、インサイト形成とVOC戦略を主導している。

10月9日

#54



大会場ロビー

4:00-6:00

pm 57% 82% 94% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% ワンデーアキュビュー ®モイスト®マルチフォーカル Mid-ADDレンズの装用/ 決定までのレンズの交換枚数 レン 至っ 者( % 2(最初のペア で決定) ≦3(最初のペア+1枚のレンズ交換) ≦4(最初のペア+2枚のレンズ交換) 4 5

(6)

etafilcon A

中の色素の存在によるリゾチームの

in vitro相互作用および炎症性サイトカイン放出に

対する影響

Lakshman Subbaraman, PhD, BSOptom, MSc, FAAO

M Heynen; D McCanna; N Omali; M Jansen; Z Fadli; Y Toubouti; C Coles-Brennan; L Jones

諸言:ワンデーアキュビュー® モイスト®(AM)コンタクトレンズ(CL)の素材であるetafilcon Aは、リゾチーム を吸着し、自然な状態のまま継続する性質をもつことが示されている。また、in vitroで、角膜炎症性サイトカイン の放出を低レベルにおさえていることも知られている。今回の研究では、in vitroモデルを用いて、ワンデー ア キュビュー® ディファイン®(AD)CLのetafilcon A素材に含まれる色素の、リゾチーム付着の量、質、および付着 部位への影響を調査し、炎症性サイトカイン放出を評価した。 方法:試験はAMとADのCLの両方について行った。人工涙液(ATS)中に16時間浸漬した後、総蛋白(TP)と総リ ゾチーム(TL)を、Bradford法と放射能標識法をそれぞれ用いて測定した。急速なリゾチーム取り込みは、ATS浸漬 後1、5、30および60分後に、放射能標識法で測定した。リゾチーム付着部位の評価には、共焦点顕微鏡を用いた。 リゾチームの表面およびバルク素材中の活性は、ATS浸漬16時間後に、Micrococcus lysodeikticus濁度法を用いて 測定した。ヒト角膜上皮細胞からの炎症性サイトカイン放出の測定は、MesoScale Discoveryの炎症誘発プレート を用いて、IFN-γ、IL-1β、IL-2、IL-4、IL-6、IL-8、IL-10、IL-12p70、IL-13および、TNF-αの定量により行った。

結果:ADに お け る 吸 着量( 平 均 値 ± 標 準 偏差 μg/レ ン ズ )はTPが564.4±54.91、TLが527.1±14.71(TP中 93.4%)であった。AMにおける吸着量はTPが549.6±59.15、TLが514.9±28.4(TP中93.7%)であり、ADと同 等であった(p=0.483)。ADとAMで、観測中のリゾチーム取り込み速度の有意差はみられなかった(p=0.924)。 共焦点顕微鏡では、AD内に封入された色素は、リゾチームの付着部位に影響を与えていなかった。ADレンズの活 性リゾチーム値は表面素材(p=0.978)、素材内部(p=0.861)ともAMと同等のレベルであった。測定を行った10 種の炎症性サイトカインにおいては、ADとAMの間に有意差は認められなかった(0.314≦p≦0.990)。 結論:色素を含むetafilcon A素材(AD)は、リゾチーム吸着および炎症性バイオマーカー放出において、従来の etafilcon A素材(AM)と同等であった。

口頭発表

Lakshman Subbaraman先生は、カナダUniversity of Waterloo、School of Optometry and Vision Scienceコンタクト

レンズ研究センターのHead of Biological Sciences兼Senior Clinical Scientist。ソフトコンタクトレンズ装用時不快感、涙 液層生化学および眼科用バイオマテリアルの分野で、40以上の査読付および専門家向け記事を執筆。11カ国で多くの会議に参 加し発表を行っている。American Optometric Foundationの名誉あるWilliam Ezell Fellowshipを2回受賞。American

Academy of Optometryʼs Research Committee会員、British Contact Lens Associationの査読付雑誌Contact Lens

& Anterior Eye編集委員。Optometry & Vision Science客員編集者。その他いくつかの眼科およびオプトメトリー雑誌の

査 読 者 を 務 め る。American Academy of Optometryフ ェ ロ ー お よ びInternational Society for Contact Lens

Research、Tear Film & Ocular Surface SocietyおよびAssociation for Research in Vision & Ophthalmology会員。

10月9日

RM 203 – 205

4:30

pm リゾチーム活性 総リゾチーム バルク 表面 ワンデーアキュビュー ® ディファイン® ワンデーアキュビュー ®モイスト® チー ム( μ g/ レン

etafilcon A

を基材としたコンタクトレンズ素材の

in vitroにおけるヒト角膜輪部上皮細胞への影響

Mark Willcox, PhD,FAAO, FBCLA, FASM, FARVO, DSc

A Vijay; Z Fadli; C Lakkis; C Coles-Brennan

目的:etafilcon Aおよびポリビニルピロリドン(PVP)含有etafilcon Aを素材とした1日使い捨て型(DD)コン タクトレンズへの暴露に対する、ヒト角膜輪部上皮細胞(HCLE)の反応を明らかにすること。

方法:HCLEを、洗浄したコンタクトレンズ(etafilcon Aまたはlotrafilcon A[細胞が付着することが知られてい る])、あるいは陽性対照としてラテックス(ネクローシス試験の対照)およびソルビトール(アポトーシス試験の対 照)に暴露した。また暴露を行わない試料も作成した。24時間後、細胞を0.4%トリパンブルー(細胞死滅[0~4 の段階で示す])、MTT(ミトコンドリア活性)、ヘキスト33342、YO-PRO&PI(アポトーシスとネクローシスを起 こした細胞の総数)で染色した。カスパーゼ3をELISA法で測定し、上清中のサイトカイン濃度を27-plexビード アッセイにより測定した。 結果:いずれのDDコンタクトレンズも、細胞死を引き起こさなかった。lotrafilcon Aレンズは細胞死滅がわずか に多く、ソルビトール(染色度4)およびラテックス(染色度2)はいずれも細胞死レベルが高かった。コンタクト レンズによって、ミトコンドリア活性には低下がみられた(陰性対照と比較して、DD=85±11%、lotrafilcon A=77±19%)。ソルビトール(10±9%)とラテックス(2±1%)は、ミトコンドリア活性の有意な低下を引き起こし た(P<0.05)。試料間で、アポトーシス細胞およびネクローシス細胞数に有意差はなかった(アポトーシス細胞で ≦5%、ネクローシス細胞で≦3%)。ソルビトール(アポトーシス細胞34%、ネクローシス細胞33%)およびラテッ クス(アポトーシス細胞32%、ネクローシス細胞14%)は、有意に高率に細胞死を引き起こした。カスパーゼ3は、 ラテックス暴露後のみで上昇していた。DDレンズは、サイトカインプロファイルの変化をもたらさなかった。

lotrafilcon Aは、IL-4、G-CSF、MIP-1βおよびTNF-αを減少させた。陽性対照は、DDあるいは陰性対照と比較 して、12のサイトカインのプロファイルを有意に変化させた。 結論:2種のetafilcon Aベースの1日使い捨 て型(DD)コンタクトレンズは、角膜細胞の生 理機能に有意な変化をもたらさなかったが、シ リコーンハイドロゲルレンズ(lotrafilcon A) は産生されるサイトカインのプロファイルを 変化させた。etafilcon Aに含まれるPVPは、 HCLEの反応に影響を与えなかった。

口頭発表

Mark Willcox博士は、1987年Manchester Universityで博士号取得。1988年にオーストラリアに移り、University of New

South WalesのSchool of Optometry and Vision Scienceに勤務するようになった1993年から、眼表面とコンタクトレ

ンズの研究を開始した。現在は同大学リサーチディレクター兼Research Training of the Faculty of Science副部長。2011 年 に は、British Contact Lens Association Medal、American Academy of Optometry Max Schapero賞 を 受 賞。

Tear Film and Ocular Surface Society理事兼財務担当。International Society for Contact Lens Research前会長。

『Eye & Contact Lens』 編 集 委 員、『Current Eye Research』、『Contact Lens & Anterior Eye』、『ISRN

Ophthalmology』、『Journal of Ocular Biology』、『Austin Journal of Clinical Ophthalmology』、『Eye and Vision』、

『Investigate Ophthalmology & Visual Science』各誌の編集委員会メンバー。主な研究分野は眼微生物学、コンタクトレ ンズ装用の眼表面への影響、および涙液層生化学である。

10月9日

RM 203 – 205

5:00

pm

(7)

etafilcon A

中の色素の存在によるリゾチームの

in vitro相互作用および炎症性サイトカイン放出に

対する影響

Lakshman Subbaraman, PhD, BSOptom, MSc, FAAO

M Heynen; D McCanna; N Omali; M Jansen; Z Fadli; Y Toubouti; C Coles-Brennan; L Jones

諸言:ワンデーアキュビュー® モイスト®(AM)コンタクトレンズ(CL)の素材であるetafilcon Aは、リゾチーム を吸着し、自然な状態のまま継続する性質をもつことが示されている。また、in vitroで、角膜炎症性サイトカイン の放出を低レベルにおさえていることも知られている。今回の研究では、in vitroモデルを用いて、ワンデー ア キュビュー® ディファイン®(AD)CLのetafilcon A素材に含まれる色素の、リゾチーム付着の量、質、および付着 部位への影響を調査し、炎症性サイトカイン放出を評価した。 方法:試験はAMとADのCLの両方について行った。人工涙液(ATS)中に16時間浸漬した後、総蛋白(TP)と総リ ゾチーム(TL)を、Bradford法と放射能標識法をそれぞれ用いて測定した。急速なリゾチーム取り込みは、ATS浸漬 後1、5、30および60分後に、放射能標識法で測定した。リゾチーム付着部位の評価には、共焦点顕微鏡を用いた。 リゾチームの表面およびバルク素材中の活性は、ATS浸漬16時間後に、Micrococcus lysodeikticus濁度法を用いて 測定した。ヒト角膜上皮細胞からの炎症性サイトカイン放出の測定は、MesoScale Discoveryの炎症誘発プレート を用いて、IFN-γ、IL-1β、IL-2、IL-4、IL-6、IL-8、IL-10、IL-12p70、IL-13および、TNF-αの定量により行った。

結果:ADに お け る 吸 着量( 平 均 値 ± 標 準 偏差 μg/レ ン ズ )はTPが564.4±54.91、TLが527.1±14.71(TP中 93.4%)であった。AMにおける吸着量はTPが549.6±59.15、TLが514.9±28.4(TP中93.7%)であり、ADと同 等であった(p=0.483)。ADとAMで、観測中のリゾチーム取り込み速度の有意差はみられなかった(p=0.924)。 共焦点顕微鏡では、AD内に封入された色素は、リゾチームの付着部位に影響を与えていなかった。ADレンズの活 性リゾチーム値は表面素材(p=0.978)、素材内部(p=0.861)ともAMと同等のレベルであった。測定を行った10 種の炎症性サイトカインにおいては、ADとAMの間に有意差は認められなかった(0.314≦p≦0.990)。 結論:色素を含むetafilcon A素材(AD)は、リゾチーム吸着および炎症性バイオマーカー放出において、従来の etafilcon A素材(AM)と同等であった。

口頭発表

Lakshman Subbaraman先生は、カナダUniversity of Waterloo、School of Optometry and Vision Scienceコンタクト

レンズ研究センターのHead of Biological Sciences兼Senior Clinical Scientist。ソフトコンタクトレンズ装用時不快感、涙 液層生化学および眼科用バイオマテリアルの分野で、40以上の査読付および専門家向け記事を執筆。11カ国で多くの会議に参 加し発表を行っている。American Optometric Foundationの名誉あるWilliam Ezell Fellowshipを2回受賞。American

Academy of Optometryʼs Research Committee会員、British Contact Lens Associationの査読付雑誌Contact Lens

& Anterior Eye編集委員。Optometry & Vision Science客員編集者。その他いくつかの眼科およびオプトメトリー雑誌の

査 読 者 を 務 め る。American Academy of Optometryフ ェ ロ ー お よ びInternational Society for Contact Lens

Research、Tear Film & Ocular Surface SocietyおよびAssociation for Research in Vision & Ophthalmology会員。

10月9日

RM 203 – 205

4:30

pm リゾチーム活性 総リゾチーム バルク 表面 ワンデーアキュビュー ® ディファイン® ワンデーアキュビュー ®モイスト® チー ム( μ g/ レン

etafilcon A

を基材としたコンタクトレンズ素材の

in vitroにおけるヒト角膜輪部上皮細胞への影響

Mark Willcox, PhD,FAAO, FBCLA, FASM, FARVO, DSc

A Vijay; Z Fadli; C Lakkis; C Coles-Brennan

目的:etafilcon Aおよびポリビニルピロリドン(PVP)含有etafilcon Aを素材とした1日使い捨て型(DD)コン タクトレンズへの暴露に対する、ヒト角膜輪部上皮細胞(HCLE)の反応を明らかにすること。

方法:HCLEを、洗浄したコンタクトレンズ(etafilcon Aまたはlotrafilcon A[細胞が付着することが知られてい る])、あるいは陽性対照としてラテックス(ネクローシス試験の対照)およびソルビトール(アポトーシス試験の対 照)に暴露した。また暴露を行わない試料も作成した。24時間後、細胞を0.4%トリパンブルー(細胞死滅[0~4 の段階で示す])、MTT(ミトコンドリア活性)、ヘキスト33342、YO-PRO&PI(アポトーシスとネクローシスを起 こした細胞の総数)で染色した。カスパーゼ3をELISA法で測定し、上清中のサイトカイン濃度を27-plexビード アッセイにより測定した。 結果:いずれのDDコンタクトレンズも、細胞死を引き起こさなかった。lotrafilcon Aレンズは細胞死滅がわずか に多く、ソルビトール(染色度4)およびラテックス(染色度2)はいずれも細胞死レベルが高かった。コンタクト レンズによって、ミトコンドリア活性には低下がみられた(陰性対照と比較して、DD=85±11%、lotrafilcon A=77±19%)。ソルビトール(10±9%)とラテックス(2±1%)は、ミトコンドリア活性の有意な低下を引き起こし た(P<0.05)。試料間で、アポトーシス細胞およびネクローシス細胞数に有意差はなかった(アポトーシス細胞で ≦5%、ネクローシス細胞で≦3%)。ソルビトール(アポトーシス細胞34%、ネクローシス細胞33%)およびラテッ クス(アポトーシス細胞32%、ネクローシス細胞14%)は、有意に高率に細胞死を引き起こした。カスパーゼ3は、 ラテックス暴露後のみで上昇していた。DDレンズは、サイトカインプロファイルの変化をもたらさなかった。

lotrafilcon Aは、IL-4、G-CSF、MIP-1βおよびTNF-αを減少させた。陽性対照は、DDあるいは陰性対照と比較 して、12のサイトカインのプロファイルを有意に変化させた。 結論:2種のetafilcon Aベースの1日使い捨 て型(DD)コンタクトレンズは、角膜細胞の生 理機能に有意な変化をもたらさなかったが、シ リコーンハイドロゲルレンズ(lotrafilcon A) は産生されるサイトカインのプロファイルを 変化させた。etafilcon Aに含まれるPVPは、 HCLEの反応に影響を与えなかった。

口頭発表

Mark Willcox博士は、1987年Manchester Universityで博士号取得。1988年にオーストラリアに移り、University of New

South WalesのSchool of Optometry and Vision Scienceに勤務するようになった1993年から、眼表面とコンタクトレ

ンズの研究を開始した。現在は同大学リサーチディレクター兼Research Training of the Faculty of Science副部長。2011 年 に は、British Contact Lens Association Medal、American Academy of Optometry Max Schapero賞 を 受 賞。

Tear Film and Ocular Surface Society理事兼財務担当。International Society for Contact Lens Research前会長。

『Eye & Contact Lens』 編 集 委 員、『Current Eye Research』、『Contact Lens & Anterior Eye』、『ISRN

Ophthalmology』、『Journal of Ocular Biology』、『Austin Journal of Clinical Ophthalmology』、『Eye and Vision』、

『Investigate Ophthalmology & Visual Science』各誌の編集委員会メンバー。主な研究分野は眼微生物学、コンタクトレ ンズ装用の眼表面への影響、および涙液層生化学である。

10月9日

RM 203 – 205

5:00

pm

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2015 REVIEW OF

CLINICAL

RESEARCH

& INNOVATIONS

A GUIDE TO OUR AMERICAN ACADEMY OF OPTOMETRY

POSTERS AND PRESENTATIONS

2015

American Academy of Optometry (AAO)

でのポスター発表および口頭発表の抄録集

医家・販売施設向け/配布可 販 売 名: ワンデー アキュビュー モイスト、ワンデー アキュビュー トゥルーアイ、ワンデー アキュビュー ディファイン モイスト、 アキュビュー オアシス、ワンデー アキュビューモイスト 乱視用、ワンデー アキュビュー ディファイン a 承認番号: 21600BZY00408000、22200BZX00226000、22300BZX00126000、21800BZY10252000、21600BZY00408000、 21700BZY00541000 [効能・効果:視力補正、虹彩または瞳孔の外観(色、模様、形)を変えること] ZS664 Ⓡ登録商標 ⒸJ&J KK 2016 ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 ビジョンケア カンパニー 東京都千代田区西神田3丁目5番2号 ◎コンタクトレンズは高度管理医療機器です。眼科医による検査・処方をお願いします。特に異常を感じなくても定期検査は必ず受けるようにご指導ください。 ◎患者さんがコンタクトレンズを使用する前に、必ず添付文書をよく読み、取扱い方法を守り、正しく使用するようにご指導ください。

参照

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