双極モーターの回転運動に見られる長周期構造
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(2) 62. 平島由美子・ 山本郁夫. るが,今回,回転磁石の 軸受けを大幅に. であ. 改良した点が. もかからな い 市販の模型用ローラーベアリンバ. 静的な (速度に依存しない 図 1. ). 異なる。 今までは,工作が簡単で費用. 1 つる 磁石の下部に 取り付け使用していたので. ,. 摩擦の効果が 無視できない 結果となってしまった。 そのため仝回は ,. のようにネオジム 磁石を真 鏑製 の 枠. ( 直径. 22mm,. 本の先端が尖った 軸で挟んで自由に 回転できるように. 厚み 3.5mm). にはめ込み,それを上下 2. 改良した。 実際,軸を調節することにより. 磁石が弱い地球磁場に 反応して回転できる 程度に静的摩擦効果を 抑えることが 可能になった。. 回. 転 部分の慣性モーメントは , Ⅱ 5A4XW0Kgg.m2 であ る。 ヘルムホルツコイルに 流す電流は,正弦波発振器からの信号をバイポーラ 電源によって 電流僧 嘱 したものを用いた。 これによってコイルに 交流磁場が発生しその 振動数と振幅の 範囲に応じ て磁石の動きが 周期的あ るいはカオス 的になるのが. 一ル 素子. ( 旭化成. (株 ). 製 HW-300A). 観察できる。. 磁石の回転角 タの 測定には, ホ. を用いた。 ホール素子はコイル 面と垂直になるように 置. き, sinタに 比例する出力電圧を 得られるようにした。. ホール素子からの 出力電圧とコイルに 加. えた交流電圧は , ㌦ wPassFilter を通してから A/D 変換したものをパソコンに. FFT アナライザ (SIGNAS カノープス. (株 )). 取り込み, 2ch. でデータの解析を 行った。. ,アクリル板 イ. ヘルム ホル、ソ コ. 磁石. Ⅰ. レ. ル 素子. 図 1 ( ホール素子の. 装置の概略図. 実際の位置は 磁石の向こう 側であ る ). 3. 実験結果 測定は今までと 同様に,ヘルムホルソ コイル中を流れる 交流電流の振幅を 固定して振動数を 変 える方法でデータをとった。 測定範囲は,交流磁場の振動数が 0 ∼ 24Hz, 振幅は 0 4 ∼ 1.lgmT で ・. あ. る。. 3, 1 図2. カオス的振舞いと 振動数ロッキンバ 現象 は,交流磁場の振幅を 1.lgmT に固定して振動数んを 24Hz から下げていったときの 磁石の. 回転角の時間変化をあ らわしたものであ る。 (振動数 ん,の値は,表1 を参照のこと。) ここで, 横 軸は時間 f を交流磁場の 周期 乃" で 規格化してあ る。. @ ト|.
(3) 63. 双極モータ一の 回転運動に見られる 長周期構造. え た. と. ば, (a) 一 (d) では,交流磁場の. 振動数に同期して 周期的な動きをしていた 磁 右 が, (e) で. ヵ. (a). オス的な振舞いをするとうに. なるのがわかる。 そして (f) になると再び. (b. Ⅰ. 同期して周期的な 回転運動を始める。 このよ (c). うに回転磁石の 運動には,交流磁場の振動数 に 応、じて周期的,. ヵ. オス的な振舞いがあ. る振. (d). 動数幅 をもって現れることがわかる。 さらにここで 横軸に交流磁場の 変 ィヒ であ. る. (e). cos の f をとって,図2 と同じデータの 磁石の. 回転角の時間変化を 描いてみると Parameth 。. Plot図 3 が得られる。 これはひわ りる リサー、ジ. () f. 百 Ⅰ の Ⅰ. ュ図 と呼ばれるもので ,これによって回転磁. (Q). 石の運動が周期的であ るのかそれとも 非同期 的であ るのか,また同期している 場合,交流. (h. 磁場との振動数の 比はどうなっているのかが より一層はっきりと. 吾党. Ⅰ. み 取ることができる。 ) C. (e), (h), (j), (1). 図 3 において磁石は ,. では交流磁場に 同期しておらず 非周期的な運 動. なしており, (a), (d), ㈲. 場の振動数に 対してⅠ. :. 1, また (b), (c),. ㈲ , 及び (9), (k) では,各々 2. 0. 1/2),. 1 : 2. ). Ⅱ. では交流 磁. : 1. (k). (つ ま. の比で同期して 周期的な ) l. 運動をしていることがわかる。. (. このように,元々異なる固有振動数を 持つ 2. つの振動子が 影響しあ. ぅ. 0. 結果,完全にその. るいは引き込み. (什equency. locking), 同期. (en 廿㎡nment). 2. 3. 4. 図2. 磁石の回転角の 時間変化. あ. などと呼ばれ 自然界に広く 見られるものであ る。 ".". 有名なホイヘンスの 時計や蛍の集団発光,動物の生理リズムが 地球の自転周期であ に 等しくなるサーカディアンリズム. 等が何としてあ. 異なる振動子がお 互いに歩み寄って 同期する 響を受けずに 相手を引き込む. 5. Ⅱぽ. リズムが自発的に 揃ってしまう 現象は,振動 数 ロッキンバ. Ⅰ. げられる。. " 相互同期 ". この同期現象には. る. たとえば,. 24 時間周期. ,固有振動数の. と ,一方の周期現象が全く他方から. 影. " 強制同期 " とがあ るが,今回取り 上げた双極モーターは 後者の例. た. と 考えられる 0 ま. (d) が (e) の状態に移る 前には,. その後 4 : 1 の周期運動 48. : 1 の周期運動 づ. l の周期運動が. Ⅰ Ⅰ. 見られ,㈲の2 : 1 の周期運動は ,. オス的振舞いを 経て. (9) の状態へと変化. していった。 このような現象は ,カオス力学系に特徴的なもので ,周期倍 化として知られている。 次に同期している 場合の回転磁石の 応答の時間パターンをもう る. 少し詳しく調べた 結果を述べ. 。 それには応答をストロボ 的に観察する ,つまりある決まった時間間隔で 応答を観察する 方法.
(4) 巳. 平島由美子・. 表. Ⅰ. 図3. m. 本 郁夫. (a)∼㈲のん,「, F の値. ん 。 田め. F. 14.00. 0 0t7. E 0 , 24. (b). 11.70. 0 . 020. 0 35. (c). 11.40. 0 021. 0 37. (d). 10.00 5.72 4.06 3.82. 0 . 024. 0 48. 0 . 041 0 . 058. 1.46 2.90. 0 . 062. 3.27. (a). (e) )f (. (g). ・. ・. ・. ・. ・. (h). 2.79. 0 . 085. 6.13. (. ). 2.24. 0 106. 9.51. U). 2.13. 0 . 1 ⅠⅠ. 10.52. 1.62. 0 146. 1.38. 0 ・Ⅰ 7 Ⅰ. 18.19 25.06. (k) ) 7、 1. (d). (g). ・. ・. (b). (c). (e). (0. ). 作 Ⅰ. 磁石の回転運動のリサージュ. 図. ⅠⅠ. ||. 図3.
(5) 65. 双極モータ一の 回転運動に見られる 長周期構造. が 効果的であ る。 その方法とは ,ある決まった時間間隔でストロボを. 焚いて写真を 撮るように位. 相空間での運動の 軌跡を求めて 図にしたポアンカレ 断面 (Poincaresec 廿on) やリターンマップ (re杣 mmap) 図 4 (A). を作成することであ る。. (C). ∼. 各々 (b), (d), (9) のリターンマップを 示す。 これは,交流磁場の 1. に,. 周期間隔で回転磁石の sin タの 値を拾い上げ , sin タ,と sin ",の 関係をプロットしたもので sin ワ. タの 値が 1 周期後にどのように 写像されるかを 表したものであ る。. 2. 2. -. -. 2. 玉. 宙. ま. ⅠⅠ O 20. O2 0 ⅠⅠ. O2 申. ⅠⅠ. 4. イ. イ ム. ・2. 0. 2. 4. 4. -2. 0. 2. p4. 4. 目 n0n. (B) (d) の状態. (A) (b) の状態 図4. -2. 0 対 n6. %On. 2. 4. Ⅰ. (0) (9) の状態. リターンマップ。. 横軸に n 周期目の sin タ,をとり,縦軸に %+1 周期目の sin " をとる。 (b) の状態では,交流 ヲ. 1/2) の比で同期しているため ,外湯が 1 周期変化する 間に磁石 の回転運動は 半周期しか変化しない。 そのため, sin タの 値は 2 つの値を交互にとり 2 点のプロッ. 磁場に対して. ト. となる。. 磁石も また. 1. 2 : 1 ( つまり 1 :. (d) の状態では. 1 : 1. の引き込みモードで. 回転するため ,そのsin タの 値は常に. (9) の状態では. 1. 1. ,ちょうど外湯 が 1 周期変化する 間に回転. つの値を取ることになりプロットは 1 点となる。. :2 の引き込みモードで ,外湯が 1 周期変化する 間に磁石の運動は. 分変化する。 そのため (d) と同様に. 1. 点となるが,この場合は回転磁石の. 2. 2. 周期. 周期ごとのプロット. になっているのでその 違いに注意したい。 したがって,これを外湯の 1/2 周期間隔でプロットし ても 1. 点で変わらず. ,さらに1/4 周期間隔でプロットすれば 2 点となり. 1 : 2. で同期していること. が 確かめられる。 図5. は,回転磁石の運動の状態図であ る。 磁石の回転運動が ,交流磁場の振幅 B と振動数んに. 対して同期する 領域は白抜きで ,. ヵ. オス的振舞いを 見せる領域は 網掛けで描いてあ る。 図中の数. 字は,交流磁場の振動数に対する 回転磁石の運動の 振動数比を示している。 ここで図 5 (A). は,. 交流磁場の振動数を 24Hz から徐々に下げっていった 場合に得られた 状態図であ り,図5 (B). は,. 逆に振動数を OHz から徐々に上げていった 場合に得られた 状態図であ る。 これらの状態図から ,. 値は,振動数を小さくしていく 場合 (A) と 大きくしていく 場合 (B) で異なり,いわゆる履歴現象が見られることもわかる。. 運動のパターンが 移り変わるときの 交流磁場の振動数の.
(6) 66. 平島由美子・ m 本 郁夫. nⅠO Ⅰ.0. ⅠⅠ. 2. Ⅰ 三. Ⅰ 三 田. の. 05 ・. 0.0. O.O. O. 2. 4. 6. 8. 10. Ⅰ. 6. 0. 2. Ⅰ. O. Ⅰ. 2. foeⅠ (HZ). f㏄ [Hz). (A). 8. (B) よ, 。 を増加させる 場合. 尤" を 減じる場合. 図5. 状態図. 3. 2 長周期的微細構造 次に交流磁場の 笏周期間隔で 拾い上げた回転磁石の. sin g の値が, どのように変化して い. リターンマップを 見ていくことにする。 横軸に % 周期目の sin<g" をとり,縦軸にn+ 佛. 3, 4, ") 周期目の sin. タ. く. (勿 ,1,. か 2,. 肪をとる。. (A), (B) は , 各々 (b), (d) の状態での 佛 周期後のリターンマップを 描いたものであ る 。 (b) の状態では 1 : 1/2 の引き込みモードで ,交流磁場が2 周期変化すると 回転磁石の運動 図6. は 1 周期分変化する。 つまり交流磁場が. れ. +2 周期目になったとき smn6". の 値は元に戻って smn<P,. に 等しくなり,交流磁場が 移 +3 周期目になると sin 丘 邨の値は sin タ ", に 等しくなる。 よってプロ 、ソト. は 2 周期ごとに 2 点の配置が交互に 変化することになる。. (d) の場合は 1 : 1 で同期している. ため,交流磁場と回転磁石の運動の 振動数は一致している。 このため交流磁場が プロットは. 1. 移. +1 周期目になる sin. タ. ", の 値で元に戻って sin ヲ,に等しくなる。 よって. 点で変化がないことになる。. ところが, (d) の 1 点に見えるプロットを 拡大して描いてみると 図 造を持つことが 今回はじめて. 観察された。. 図6. (B) では,. 1. 7. となり,さらに微細な構. 点に見えていたプロットだが. ,拡大. してみるとさらに 小さ な 11 点から構成されていることがわかる。 これは次のように 考えると 説. 明がっく。.
(7) 67. 双極モータ一の 回転運動に見られる 長周期構造. 4. 4. の 亡 の. 2. O. 2. r+ 文. Ⅰ● 亡. O. の 亡. -2. 0. ・. 2. イ. イ. -4. -2. 0 s. 2. -2. 4. 4. 2. 4. 2. 4. 2. 4. $n@on. On. Ⅰ. 0. 4. 4. 2 0. 2 0. ヮあ Ⅰ. の. の. Ⅰ ろ せ. -2. -2. 4. 4. イ. -2. 0. 2. -4. 4. -2. Sln田. sln 缶 4. 4. 2 O. 2 0. の. 0. であⅠ. であⅠ. -2. -2. -4. 4 -4. -2. 0. 2. -2. 4. 4. ・. 0 s ㎞Ⅰ. s ㎞田. (A). 0. (b) の状態 図 6 仰 周期後のリターンマップ. (B) (佛 ,1,. (d) の状態 2, 3). 交流磁場のⅠ周期ごとに 取り上げた sin 斤の値は一定の 値をとるのではなく あ. ,微妙な違い では. るが明らかに 11 周期ごとに変化している。 そのため 11 点のプロットとなっている。 そして,. 交流磁場が 11 周期目になると , sin ", の 値は元に戻って smn タ " に等しくなり ,リターンマップ サ. 並ぶことになる。 つまり (d) の k 態では,交流磁場の振動数に対して 回転 磁石の運動の 振動数が 1 : 1 の比で同期して 滑らかに回転しているように 見えるが, 1 周期の間 上の nl 点は一直線に に 回転磁石が進む. 刀. 回転角度が微妙に 違っていると 考えられる。 27r 付近に Hl 通りの値があ り,. そ. る。 交流磁場の周期間隔でとった Sin の値の変化をバラフにしたのが ,図8 であ る。 これを見る. れが順番に規則正しく 皿 周期で変動すると 考えられるのであ ヲ. と, sin ウの 値が小さな変化ではあ るが明らかに 規則的に Hl 周期で変動していることがわかる。. Hl周期という長周期的な. つまり 1 : 1 の引き込みモードと 考えられていたものが ,実は. っのであ る。. 構造を持.
(8) 68. 平島由美子・ 山本郁夫. ・. ,黄. ・Ⅱ t‥@. か. ‥. 持ヰ. ", 韓" ・ ・. ・. ぉ. 3.36. 3.38. 3.40. 3.42. 3.44. 磯Ⅰ ,".@ "'.:".""@ な", ヨ. :. 伺臆 ・. ,お. ㌧壱 Ⅰ市. P : 宕俺. Ⅰ. 偲佗 ㏄㏄㏄. "" f@.... せ宵 ふ ・が・ フトワ よん*" ソ. 運ゑ. 手隠. 3.36. ・. 3.38. 3.40. %r構 n. 佃伯 ㏄㏄㏄. ,盟納む. れ,印. 抵呼 ・. Ⅰ 幸吏との. 趙": ",ぉ出午 で, ". 偲 3. 42. 吏. rr+よ Pの. @ 丑申. % 五 や八. 3.42. ・. ;. ま 華表,. 患ハ. 笘. 3.の. 宙鱗: 2 4・. 偲 3.. 7. 9. ㏄. 1. |. (d) の状態での smn みの時間変化. ⅡⅠ Ⅰ1 ・. ㏄. ク Ⅰク. 図 大 拡. フ ツ マ ン. 1.1. 3.3. 偲 タ. 3 6. 3.. 2 4,. S. の. 状. 軋. 3. d. 7. 図. ・㌍. 3.36. 3.36. 25. 8. 3. ら八. 韓目. 3.偲. 3.㌍. 図. ㏄ 3. % 商. 6. 3.3. 3. 偲 4 ,2. ㏄ 3. 檎 sl. 3. ㏄. 3. ㏄. 6 ・ 3 偲佗の ㏄㏄ 3. や売たの. 寸. 却. 3,44. 目㎡ 転. 時. ・・・・・. 3.42.
(9) 69. 双極モータ一の 回転運動に見られる 長周期構造. 実験結果を把握するために Hl 周期のリターンマップのモデル めのドット. で示したのは , 各 点の誤差. (● 形 ). と 確かに実験結果に. ( ばらつき ). 図 9 を作成してみた。 各 点を大き. を考えてのことであ る。 これを見る. Hl 周期の長周期構造が 存在する 26 であ る。. 苦. め. ⅠⅠ㌧. / 十. 仁田. の. オ,考. Ⅰ" 宙 十 Ⅰ. め. 卸㎡ 下. 駅㎡ 茄. 千卜 Ⅰ. 邱 亡. 十七. ◆屈の. め. の. Ⅸ. おⅡ㎞. 鱗 茄. り 十白宙. め. 古色. め. S 図. 9. ㎡茄. 造が ,. Sinon. (d) の状態でのリターンマップモデル 図. この興味深い 長周期的微細構造は ,. ダ (爪音,. 3, 5, 7, 9, 11). (d) の状態においては 他にも Hl 周期になる前に 12 周期 構. 11 周期の後に 2 周期構造と 1 周期構造のものも 見ることができた。 ただし 2 周期の場合. はその順番に 規則性があ る場合とない 場合とがあ った。 また,このような長周期構造の 見られる 振動数範囲は , 12 周期, Hl 周期構造はごく 狭い範囲に限られているのに. 対して,. 2. 構造は比較的広い 範囲で観察された。 この結果から , m2 周期, 11 周期構造に比べて 構造の方が起こりやすいということがわかる。 これは引き込みのパターンの. 周期, 1 周期 2. 周期,1 周期. 特徴に , 「ファーリ. 一の 樹 (F打ey 比ee) 」の関係が成り 立っていることを 示すのかもしれない。 " ファーリ一の 樹の.
(10) 70. 平島由美子・ m 本 郁夫. 中では,上に位置する引き 込みのモード 方が起こりやすいため ,今の場合12 周期構造 + Ⅱ周期 構造 +2 周期構造 づ 1 周期構造の順に 起こりやすくなっており ,さらにその勢力範囲も大きくな っていくといく 特徴があ ると考えられる。 引き込みの振動数比の 勢力範囲をグラフにすると 階段. ,これがよく知られている「悪魔の 階段 (deⅦ,ss 仮 rcase) 」であ る。. のように変化しており. 興味深い長周期的微細構造は 観察された。 たとえば, (a) の状態では,. た 他の状態においてもこの. 8 周期構造,. 7. ま. 周期構造が観察された。. 4. 数値 解 との比較 4,. 「. 運動方程式. 交流磁場 ムcos 田中で回転する 磁石の回転角 タが 従う運動方程式は ,. 70+ e+ ア. みsmn0cos の/. 円. ヰ. 0 ,. (Ⅰ ). となる。 1'" ここでⅠは磁石を 含む回転部分の 慣性モーメント , パは 回転磁石の磁気双極子 モ一 メント, B とのはそれぞれ 交流磁場の振幅と ため減衰は速度に 比例する摩擦に. よ. 角 振動数を表す。. また. ァ. は減衰係数を 表し簡単の. るものと仮定する。 ここで (1) 式を無次元化するために ,. 1/ のを時間単位にとり. ,ダヰ与,. (2). 0@+@re@+@FS℡ 0@cos@/@=@0@ ,. (3). Ⅱヰコ 二. wf. の Ⅰ. とおくと,. が 得られる。. 4. 2. 数値計算によるリサージュ 図. 式 (3) は, sin6 の項があ るために非線形の 2 次微分方程式となっている。. ここでは数式処理. ソフト Ma 伍 ematIca を使用して数値計算しその 振舞いを調べた。 数値計算の結果も 実験結果と同. 様にパラメーターを 連続的に変化させることにより ,周期的な振舞いとカオス的振舞いが交互に. 10 に,数値計算によるリサージュ図を示す。 r の値は実験結果の 図 3 に対応するパラメーター r の 値 (表 1) と全く同じ値であ る。 ここで r の値を見積もるために 減. あ. る幅をもって 現れた。. 図. 衰 係数 ァの 大きさを知る 必要があ るが,これは低 い 振動数で回転させ ,そこに現れる回転の減衰 から ァ乃 ,1.49s-Iと見積もった。 これらの数値 解 と実験結果との の 値 (表. 1). 上ヒ. と比較するとⅠの 値は. 較を次に述べる。 実験結果の図. (d) においては完全に. 3. に 対 G するパラメーター F. 一致しており. ,一番かけ離れた値とな. った (k) においても約 1.4倍程度の違いで 数値計算は実験結果と 半定量的に一致することが 分か った。 また,今までの回転部分の軸受けにローラーベアリンバ. 一つを用いていた 装置では, F の. 大きな領域で 速度に比例しない 静的摩擦効果が 無視できず,その影響が主に回転運動の 時間的な 遅れとして現れ. ,そこに数値計算との不一致が見られる 結果となっていた。 しかし今回の 軸受. け 部を大幅に改良した. 装置においては ,静的摩擦力を極力小さくすることが 可能となり ダ の大き. な領域でもリサージュ 図の形の一致が. 良く. , 今まで以上に 動作特性の実験結果と 数値計算による.
(11) 71. 双極モータ一の 回転運動に見られる 長周期構造. (d)F>0.48. Ⅰ. 解析の結果との 間に定量的な 一致が見られた。. fⅠ Fく 3.7 Ⅰ. 5. まとめ 非線形力学系の 運動を演示する 目的で,双極 モーターを組み 立てその動作特性を 調べてきた。 今回新たに軸受けを 改良したことで ,今までは (g)F-4.5. 上に理論と定量的に 一致する実験結果を 得るこ. ㈹F ヰ 2.9 Ⅰ. とができた。 また,今まで観察できなかった き 込みモードでの. 引. 興味深い長周期的微細構造を. 見ることができた。. (1) 双極モータ. 今後はこれまで 無視してきた 一 が完全な双極子でな い こと,. (k)F-Z6.0. (2) ヘルムホル. ッ コイルの作る 磁場が完全に 均一でないこと ,. (3) 地球磁場の影響があ ること等も考慮しこ れらの影響がどれほど 効いてくるのかも 実験に よって確かめてみたい。 また,長周期構造につ い てさらに詳細に 調べ,理論的にも 考察してい 図 0 Ⅰ. 数値計算によるリサージュ. 図. く. 必要があ ると考えている。. 参考文献 [ ] Ⅰ. T 花をみtタ o 接グ勿0 o だA Sa佛ク. M.J.Balllco and M .L.Sawley: c 几 005. .J,phys.58 1990. [2J K.Yoshikawa,N.oyama,M.Sho ヵ篠壊佛 icalsが 屋笏. Ⅰ. Ⅱ. [5]. and S.N ka ぬ : "USSe0Ⅰ asah ゴ. :Rh ノ坊ぴ切S カクれ竹㏄ れ0 れ , Ⅰれガ0% ナ切り西笏. [4] I.Ymamoto,Y.Hirashima. ピ. Ⅰを. 6%0. れ. S%Ⅰめ れ0 れ 0Ⅰ は % Ⅰ 笏 せ. Ⅰ. 棚. t5 zc ナ. 58.. [3] P.Berge,Y.Pomeau and C.Wdal: 在吐. サ. 「カオスの中の. せれ. 竹. eosctAA4%0. Ⅰ. 俺. aSt 笏タ加乃 o 移 h れしのⅠ. f" Am.J.Phys.59 (1991). Ⅰ. 37.. 秩序」産業図書, (1992). ㎝ d M.K ぬgawa: "S 佛タ せ虜Ⅰ 笏 0 ク4S%㌃Ⅰ tWo00/ cJ し aos a 竹 d pJ hase ocん Ⅰ. Ⅰ. 了. チ. し. Ⅰ. Ⅰ 正ヶ. 9. 仮 using abtPola ァ笏oto グ,㌔ i.Rep.YokohmlaNat.Univ.Sect.1.44. (1997). 山本郁夫 : 「双極モータ 一によるカオスと 周波数ロッキンバの. 実験」,物理教育 45 (1997). 320. [6] 蔵 本由紀 : 「同期と非同期」,数理科学. N0.408 (1997). [7] P.Bak : 「悪魔の階段」,パリティ 2-8 (1987) 2. [8] 吉川研一 : 「非線形科学」学会出版センタⅠ (1992). 5. 79..
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