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スイス株式会社法改正法案について 利用統計を見る

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(1)

スイス株式会社法改正法案について

著者

中村 武

著者別名

T. Nakamura

雑誌名

東洋法学

17

1

ページ

1-36

発行年

1973-11

URL

http://id.nii.ac.jp/1060/00006092/

Creative Commons : 表示 - 非営利 - 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/3.0/deed.ja

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スイス株式会社法改正法案について

中 村

 目 次  一、はじめに 二、各国法の改正とスイス株式法の改正 三、改正検討部会の態度 四、年度末決算書と営業報告書 五、監査役の地位と職能 六、認可資本と条件附資本 七、参加証券と利益配当証券 八、株式譲渡の認可制 九、基本問題にたいする委員会の立場 一〇、おわりに スイス株式会社法改正法案につい て 一

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東洋法学

二  .はじめに  一 ﹁企業それ自身﹂︵O器d鶏灘器げ露魯欝q ・帥畠︶という標語は.従来ワルター・ラーテナウ︵≦聾爾獅溝竃鑓F 編欝山欝瞬鱒︶の言った造語とされるが.じつは響欝譲黙講鯵欝黙によってはじめて使われた用語であることは.        お O聾緯窯灘欝戦の指摘する通りである.  そしてその意味は窯灘欝融の解説によれば﹁企業の永続的維持の利益.および巨大な企業の経済上の意味合いか ら.株式会社の多数は.少数者の勝手な私経済的利我から護られねばならぬ、﹂と、さらに彼は.巨大企業の一般社会 にたいする強い責任を強調し.企業の関心は.株式会社という.巨大な企業に存在する幾多の利害対立を克服調節す る尺度をどこに求むべきかにあると、いみじくも言った。  さて巨大企業には.どんな法秩序がもっとも妥当適正であるかの課題は.まず企業に作用する多くの勢力の分析か らはじめねばならぬ。がその検討にあたっては.第一に企業は単なる経済的現象であるとみてはいけないということ である。こうした老え方の前景をなすものは.企業中で行動する若干の人々︵いわゆる重役陣︶と一団の人の集群の ︵企業従業員︶労働と.生産手段︵資本︶の企業的利用の見方にある。 ︵差しあたって吾れわれの興昧の外にある.個 人経営業を除いて︶。経済的な観察によれば.価値創造を企図する企業︵≦⑲器魯9津轟。 ・毒疑霧鑓一賞轟︶は、資本な しでは不可能であるが.資本の死蔵は無に等しい。資本を活用し、これに価値創造性をあたえるものは企業の経営指 導にあたる人である。そしてその経営作業には多数の共同労働者が是非必要になる。人問の共労︵図8需疑艶8ぐ臼

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竃①蕊畠窪︶なしでは、企業の経営はま今たく不可能であるα  自覚的また人の社会秩序的観念からみれば、企業は人間の人身権的な共同作業の場であり、社会的機構︵oぎ⑩9 賦巴αq①議留︶であり、また人間の生きた組織体︵。汐竃幕&蒔巽○おきす簿霧︶である。バラーステット︵ω巴一〇辱 ω富象︶によれば、人間の人身権的協同体︵需誘o蓉鷺Φ&象。訂O。営蝕霧畠織什︶である企業は、人の協同作業にもとづ く社会的機構であり、この社会的機構は生産するもの、とりもなおさず経営上の作業を行うものなので、それは作業       鋤 統一体︵い・蘇償轟。 り①ぼ富δと称することができる。  企業の統一体は企業の管理指導者によって形成、維持運営され、生産の職能がさだめられまた整調され、生産が指       斜 導される。統一指導は経営社会学の意義からも、いわば企業の試金石である。  企業の管理・指導者は、企業の最も重要な機関であり、これについては総ての株式民主主義︵︾埣一窪留欝○ぼ無一。︶ も変更するところなく、経済民主主義的も非難も加える余地はない。だから企業団体のすべての人々が、大企業の管 理指導者にむかって最高の指導要藷を提出するのも尤もである。  一面自覚した現代の労務者は、昔日の労働者のように、単なる労働の売手としての地位に甘んじていない。倫理上 の観念・政治上の要請、労働組合による労務者の地位の向上に伴い、労務者は企業の経営上の領域において、積極的 に影響をあたえるやう要求し、かつその勢力を得るにいたった。  それは経営上における民主主義の施設である。労務者の共同決定権の制度であり、それは経営組織法のような法 律、あるいは労働協約を基礎にした共同決定権であるが、その程度の差はあるにしても、労務者が企業の経営上の意     スイス株式会社法改正法案について       三

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   東 洋 法 学      酋 思決定に参加し.広く企業の経済上の事項、例えば営業政策決定に際し、または経営の人事.あるいは社会福祉施設 の設備等の事項の決定につき.労務者が影響をあたえることができる権利の認容である。  ハンス・ガルペリンの正しく指摘したように、この制度により、経営団体︵浮嘗富訂く簿鼠鑑︶の法的秩序は.使用        燭 主︵事業主︶と、経営に属する従業員の代表者とにより.形成運用きれることとなった訳である。  労務者が経済上の共同決定権をもつことは.労務者が企業の経済上の計画決定.および意思決定権につき.その一 部をもつ轍とを意味する、この決定権は従来は.ただ企業の所有者︵または企業の管理指導権者︶だけしか持っていな かった権利であ参.企業所有者の利益だけを考慮すれば足りた○元利益的に鞍灘腋欝融欝隷欝黙跳韓ε。と鑑ろが共同 決定権の行使は.企業所有者の利益とともに︶労務者側の利益をも考慮して行わねばならぬ︵即ち多元利益的に欝−        む 霧畿霧暮回欝蝉獣灘魯︶︶結果となる。  こうして現代企業の運営は極めて復雑多岐にわたり、決して安易なものではないが.私企業および労働組合主義の        麟 領域におけるこうした発展の限界.および等級の共同決定権はいまや承認されねばならない、   ω ぐ難Oむ 祭騨韓窯簿器鉾N霞欝鉱欝羅o簿膏冨鄭6常○訟⑦臨霧α欝瞥⑫馨籔糞⑱蕊鐸る D答算欝緊講欝魯甑漆鋸韓謡傭鵡菩鎌マ    総欝麟ぎp︾圃濱簿噂ぎ器詳o 韓ぐ診蕪翻麟鋤鳥ピ魚饗蒔這ら ゆ搭pも ○娠S携 ︵鱗齢︶旧噂甑窓譲露騒む ・露舞隠詳く心鷺︾簿欝饗剣霧霧瓢欝蜘    ︾簿圃鯨一冨o簿︾遍8G O”も っ﹂軽蕊勝鑛⇔   鱒 G oQ鋤認oびじ o巴富鵠需黛︸瞬Nる鷺o っ。餐S樹撫蜘圃と、悸o oξ黛の鵠騨○彦欝,も o葡蕊“麟窯瓢⑦磐蜜N搭毬Q o募し o聾   ㈹諺ぎ葎算霞巳g賛︸①ω。 。¢凝刈㌘。 りも り跨蕊■G霧①醤。ぼ妻轟匂 ひ<①篤霧5 ウ瓢轟器鷺ω鑑一ω。冨津“ っ箸蒙9Φ鳴貧一①糞轟”    嗣姥薦ざ瞬Wo霧g奮嘆旨瓢舞i溶瓢嚢②ご 診酔露お翫ρ§

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瞬 謡一●評窃9密箭二脚畠吋議彦山≦①ω窪留ωo ぴ。窪3霧奉3器α$ぎじ器≧諮詳話。欝象戦α品窪奉誉ま﹂  ω①雛ぎお?↑G o◎誤津 紛 営務者の共同決定権制度が取入れられ、企業における意思決定が従来の一元主義が二元主義に変更したことは、現代の企  業の構造が株式会社法と労働法の交錯領域にまたがることを意味する。企業所有者︵管理・指導者︶と労働者との利益多元  化は、単に両者間の問題だけにととまらず、広く一般社会の消費者・原料供給者、企業との取引者、債権者等との利益考慮  も問題となり、真の利益多原性が見られる︵U節舜瓢毒魚馨図α巳2NO望ψ謹ピ国暮器瀞猛びぼ︶そうだとすれば、問  題の解決は労働法・会社法の域を超え、きらに公害防止法、環境保護法︵¢欝壌①箭魯暮鯉9葬︶保険業銀行業取締法・投機  防止法等の行政法、公害罪ともいわれる刑法、公害に対する無過失損害賠償主義や不正競争法・独禁法による経済法の支配  をうけることとなる。︵<αQ一。ωo簿8冨で顛震−民鶴鴇ρ9鱒﹃ご暮Φ導3琴①霧お冠壁ω霊畠ー伊器塗︶従ってその限度で企  業の意思決定が制限される。くαq一.鎧魯98凶毯貸≦馨零富建8富窯搾冨呂3鷺臣αq鐵ωい畠蕪蓉簿δ霧榎・葺Φ導のし零ρ ㈲ ohの篤げ餌欝国暮8P譲0808p讐o呂①びい窪山oβおお”P憲ρそしてこれこそ≦蛭器効β傷護鐸霧9のOa鋸簿ー  轟αq①馨①馨なのだ。しかも現代における経営の所有者は必ずしも累窪品鯉ではなくなった。初期資本主義の時代において  は、所有とその管理は所有者の一身で兼有していたが、生産技術の進化と企業の組織は管理指導の職能を複雑専門化し到  底企業における生産の総手続を一人の、または企業所有者の手に委ねておけない。そこで一定の集群または社会層に属する  人間のうちから、才能・技能ありそのの職能を行うに適した人を選任し、旧昔には竃弩餌αq段の職能をももった所有者は企  業の管理・指導から脱退する。こうした道順で今や職能の交代︵拶①αqぎo留残竃き畠巽︶が、これを行使する人間の変更.  屈折を通して行われることとなった。︵譲霞富答90聲窯き品①穏く呂竃○茜9︸U酵器叢・諏お欝︶   共同決定権は労務者側においては、経営における労組の代表者︵結局経営代表者︵望窪魯巽舞︶によって行われる訳である  が、企業がコンツエルンの形で合同している場合には、コンツエルン企業の経営代表者︵内S器導出9ユ筈巽簿︶にょって  行われる筈である。しかし立法はまだこうした制度をみとめていない。実際上の慣例はそうした立法の下地を作るであろう。   同様のことは、コンツエルンにおける連結貸借対照表のように、コンツエルン決算制度についてもいわれよう。将来の  スイス株式会社法改正法案について       五

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東洋法学       六 コンツエルン立法上の問題である。︵くσ脅ド顕段馨o o畠壌節憲︸麟o養段韓ooぎ欝撃讐①器φω紳暮眞騨慧お器“瀬陛Φ撃蜜爵婁 馨醇箏き鱗鍛o醤の導瓢獲雛器pN酵一9這㎝o 。旧︾ト曾08鉱器9.︾08燐添慧臣α貸ギ8鐵8寒劇汐8a黛ρぼ駕餌受麟 鷺舞讐ざo っ巴①9鑑濁Φ滋ぎαq。 ・ぼ︾80釜臨品器創︾鼠陣紳圃轟ギ圃糞圃鷲霧鋤薮汐○蔦②欝。 陰︸2Φ譲稽○詩お総。︶ 二 利益分配の問題  利益分配総羅聾轍 藤騨縫卿轟鳩鵜鶯蕊雛び舞鑑蒔藤難↓鵬駄御灘櫛︶の問題については.蔦れを二つに区分して考えられ る.個々の労務者が企業のために特に重要な行為をした場合.その俸給の一部として賞与︵感雛臨伽縫幽ぎ躊蕊︶名義 で支払われる場合と.すべての従業縫あるいはその大部分にたいし.社会政策上・営業政策上の考慮から.通例の俸 給に附随して利益分配が行われる場合とがある。  この両者は.双方とも法律上認められるところだが.経済上および社会政策上からは.全く別個の意味をもってい る。また両者は異った法規範の適用をうけるので.両現象を別個に取扱うことが合目的であろう。  賞与の場合は.多くは営業総体の利益︵全営業またはその一部局例えば支店・出張所の︶を齎し.しかも通常純利 益が得られた場合に.支払われるものである。賞与が会社の取締役・監査役に与えられる場合には.会社法の規定に     の したがう。  利益分配の場合は、会社従業員たる労務者の地位は.ある程度株主と同様の地位にたつが.株式会社法の規定は一 般的に.労務者に及ばない。しかしながらこの制度により、労務者が企業の利害にたいして強い関心・連帯感を抱 き.自身の仕事の結果に努力し.社会緊張を緩和きせ.企業の発展を期待する企業者は.この制度をいろいろの形で

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採用するようになった。この仲間関係︵℃鍵葺段零冨εは殊に従業員が従業員持株の制度︵切①一。αqω。訂穿鎚即陣窪︶に よって資本に参加することによって強められる。  従業員持株制度は、会社の奨励財的援助により、相当程度確立させることができるが、最近立法の傾向は、株式会       鋤 社法の改正、税法または労務者財産形成法などの規定により、この制度の確立を助成しようとしている。   Gη 西独株式会社法によれば、↓鈴馨ゆ導Φは取締役・監査役または管理職にある従業員に支払われるが、その額は一般従業員    えの支払、施設と対応して相当の額でなければならぬとの制限規定がある︵旧株式会社法七七条九八条三・四項、新法八六    条︶日本法にはこうした詳細な規定なく、これを定款または株主総会の決議に委しているので︵商二六九条︶ときに不当な    結果を生ずることがある。不当にこれをうけた場合、不当利得返還の義務がある︵○&ぎ−≦酵巴巨顯︾騨帯昌αq。器貫望7    一ぼお象㎝。 。9︾謬5目︶収益参加︵閃博轟鵯幕鼠凝広品︶は企業の利益に基き俸給に付随して高級の従業者に賞与の形    で支払われる報酬だという。時には総従業員にもこれが支払われるという︵<αq︼督98ω営弩≦あ9冨箆9︾誉Φ騎o械8窪︸    じ ご○窪お凝ψお旧頃器o下器づ需鼠Φざゼ①ξビ魯留ω︾吾魚疹搭o洋ω。S︾島︸一8Sωα﹂曾9ω○蒔︶   ㈲ 西独︸九六一年七月一こ蟹の労務者財産形助成法︵<貸露凝9筈ま§讐αQΦω①9︶の八条乃至こ条・七条が、収益参加に    より財産上有利な給付が与えられ場合を規定している。︵くαq一.即貯母一9錦畦こ§①詳麟03琶Φ旨鴛弩筥P<禽箏凝窪誓    墜身轟の鷺器貫瀬良”お翫︶日本の財形法は住宅の所有に重点をおくようである。     一九五五年制定の西独株式法草案二〇〇条は、会社財産による資本増加による無償株式の引受権者の中に、会社の従業員    を数え入れて、従業員持株制を確立しようと計ったが、従業員に対する株式の無償発行は、西独基本法第一四条の所有権保    障の規定に違反すると考え削えられ、二〇四条三項︵認可資本︶で無償引受を、また条件付増資における有償発行︵一九二    条二項三号︶を許した。     日本商法の場合に、新株の発行にあたって、従業員に新株引受権を与え、或は新株引受権の譲受けさせることができるの    で︵商二八○条ノニニ八○条ノ六ノニニニ︶この方法をとると同時に、従業員を財的に援助して、持株制度を敷くことが     スイス株式会社法改正法案について       七

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東 洋 法 学       八 できよう。 ︵大和証券調査部・従業員持株制度︶。︵<轡q戸器oF 鱒鴨纂量誘叢&鑛︸男簸器量鳥護農嵩島冨搾露︸︿§ 男鱒鴇も っ鼠oαQ⑱鴨漣鉱滞ぴ切③甑貯這総︶  労務者の利益分配講求権を法律上当然にみとめた労働契約法または会社法の規定は大園である羅ー鷲ッバ諸騒の法律には みとめられない。ただフランスの一九五九年一月七旧の9魯欝鷺回8は.労務者に企業の利益に参加する権利を与えられ たが.その適用をうける企業の数は約二百に止まり.その適用をうける労働者の数も二百万を超えない。その配鐵をうける 金額は当該労働者の年俸給額の平均一〇%にすぎない。法の効果は微少.注藏に纏しない.︵欝甑饗欝⇔驚欝驚鍵陣醗滞 の糠磁欝欝欝滞圃瞬灘瓢灘織欝噂鴨難欝搭鍔欝韓ぎ鱒無農騨齢難雛帯欝礁舞滞瓢∼諮瞬瓢慰剛憶灘瞬欝回蜘雛︶  なお利益分配講求権鞍規定する.スイス新労働契約法の規定も.合意の存在を前提としている。 ︵拙稿・スイス労働契約 法改正輩案・東洋大学比較法研究所・比較法一九六八年二一月・第七号︶

二.各国法の改正とスイス株式法の改正

 最近において.株式会社法改正の問題は諸国の一般の関心の的となり.既に一九七〇年六月には欧州株式会社法案 が譲ーロッパ経済同盟委員会から提案きれ.示来各方面において多くの論議がこれに加えられ.また加えられつつあ の る︵一九四年イギリス会社法は一九六七年修正︶。  これより先き.西独は一九六五年九月一鷺の株式法を発布し.フランスは一九六六年七月二四澱の商事会社法を. オーストリヤは一九六五年三月三一嚴の株式法を各発布実施し.スペインは一九五一年七月一七霞の株式会社法を発 布し、イタリヤは一九六六年に商事会社法改正案を発表した︵一九四四年九月一四日スエーデン株式会社法︶。  スイスにおいては一九六六年のスイス法曹大会で株式会社法改正の問題を議題として講演および議論が戦われた。

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 スイス連邦司法省の委託により㌢.08お○鐘§巳は株式会社法改正草案をまとめ、その報告書とともに薄法省 に提出した。改正の主要点は株主の説明請求権の改善、新に詳細な財産評価規定および決算書の規定を設け、公示規 定の拡張、少数株主権者の保護強化、ならび会社の監督機関の資格高揚およびその独立性の強化にむけられていた。  一九六八年五月には株式会社法改正検討のための委員会が設けられたが、その目的は国会の要請およびガウチ博士 の専門意見を再検討したうえ、新らしい株式会社法の規定を起草することにあった。同改正委員会はスイス連邦最高 裁判所判事の9。頴欝の謡魯o題を委員長とし、スイス各大学の著名な法学教授、および薯名の法律家を委員とし て成立した。その名称は﹁株式会社法検討部会﹂ ︵︾3①蔚αq村琶需出母島。α幕暮益注鑛儀Φの≧&①鷺。畠塞︶と称 せられた。この検討部会は一九七二年の夏に、その会議を一応おわり、最近中間報告書を公表して、関係各団体の意  見をもとめた。その報告書は二百頁におよぶものであるが、ここではその改正点を指摘し、改正の動向について述      ⑯ べてみたい。  株式会社法改修についての検討部会の作業は、数年間にわたる委員会の努力の結果であるが、最終的のものではな く、中間報告にとどまるとともに、株式会社法全体の改修ではなく部分的改修を進言しているに過ぎない。その提案 はスイス債務法典第六二〇条以下七六一二条までの、株式会社法の規定を変更および補修する条文をとりまとめ、改修 を提案するものであるが、さらにその他の問題に関しても、その立場を明示した訳である。  この報告にたいしては、一九七二年六月八・九日の両日にわたリベルン市で開催された、スイス法律実務家大会 ︵瀬旨角8お︷母島。甘器瀞魯Φ汐錠δお謡︶で、多くの学者法律家から講演の課題とされ、論議が重ねられた。    スイス株式会社法改正法案にっいて       九

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 東 洋 法学      一〇 ⑨ 欧州株式会社法草案については、︾蓼簾三簿酔α露国瑛○猛置。冨雛OoきΦ一器畠鉱富夢2鱈〇一巽ぎ導峯○簿筈震おざ  鐸ωo監禽び色甜窪黛彰o ご巳一9ぎ○ 。山箋○審戦尊 弓霞o冨δ魯窪の①簿蝕霧o富津窪蓑ω弩留ω欝αqω−O議魯ω8富≦\霞8膨   右欧州株式会社法案にたいする批判については、<繋の9藏篤竃≦艶讐⑫びU霧G り鑓替暮鷺履国鶏○鼠一零密︾閥瓜③轟?  。 。①募o欝津窪震ω留雛盟畠骨鳥震≦綻鍍o蟹饗営U冨︾の。搭蕊矧G o贈8轡 ΩΦ簿窪掌悔○答警餌雄霧鉢 噂3玄o導の留戦  め鰻Φ愚鑓畠鍵︾騨慧魯槻霧⑦蔚畠競糞鐵9Φ︾ρお謡ψG。蕊津 ㈱ スイス株式会社法改正の問題は.欧州諸国の株式会社法の改修に応じ.同国議会においても議員からの改修要講例えば  薯獣ぎ等㌘ぎ錠議員から小額株式・無額面株制の導入.曝 今藻欝縫蹄墜議餐からの記名株の譲渡性制限︵蕊讐饗瓢欝窪  慧麟欝欝聾臨欝︶鑑瓢冨ぎおよび塑繍瞬議員からは公示主義の強化の要講が提繊きれた。   議論の申心は.株式会社の隼度末決算書に関する規定の修正にあひた.殊に強調審れた点は.貸借対照表・損益謙算書お  よび営業報告書において.株主ならびに一般人にたいし儒頼し得る報告を要求することにあった。しかし乍らこれらの要講  を統一し.とりまとめた修正案は.まだ準備される段階には至らなかった。一部の意見によれば.改修の必要は。現行法の  意昧深い解釈により.既にみたきれているという。他の論者は.株式法の一部修正は是非とも必要だと主張し.各種の提案  がなされた。   改修論の遂行が望ましいとの一般の結論が漸く盛上ったので.スイスにおいては、株式会社法の小修正が着手をみるにい  たった。こうした改修の見本として閥題になったのは一九五九年の西独株式会社法小改修法と英国9蓉饗縫霧︾9一九六  七年の改正法であった。両法の部分修正の重点は公示規定の強化にあった。   最近の経済情勢の変化・麟際取引の頻繁複雑化は.いかにスイス法が柔軟性を満足される法︵覆Φ紙げ羨鎌酔ぴ焦慧盆蒔窪欝  拶畠①ぎ轟︶と称せられると錐も、多くの各要講︵会社の各監督機関の地位・増資手段の簡易化・小額株式・株式譲渡認可  の問題・無決議権株・有決議権株と社債券との関係・決議権行使の定足数・コンツエルン規定の制定等︶は、将来の立法を  まっている。   これらの諸問題は、会社法の改修にあたって絃、法釣安定の利益ために解決されねばならない。改修要請の緊急性の強弱

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 は、到底容易にこれを判定することはできない。この緊急性が株式法総体に点在する事実に鑑みれば、全体改修にふみきる  ことが、寧ろ一部改修作業に勝ること数段といわねばならぬ、これこそが株式会社法総体が今βの必需に合致するものであ  り、 かくして欧州諸国における発展に追従するわけである、   前に述べたようにその間、西独・フランス・オーストリヤ法は全体改正を制定実施しノルウエー一九五九年一月一日施行  の修正法、また英法も一部改修にとどまった。イタリヤは目下大改修を試みている。フランス法の改正が示すように、経済 社会の迅速な発展は、不断に法の修正をせまっている。 ︵一九六六年七月二四日の商事会社法は、その実施前に早くも第一  番目に一〇凶話o鉱縛暮ぞ①ZO①予S身ゲゼお零により修正され、その後も重要な修正が行をれた。例えば9陣20  ①?脇O伍信憲︾Sお080置o嵩欝餌”8ω乞oO?o oGooo●①?o oGo野9①?o oω①山瓢邸o o︸O。おOSU傷R簿20雪山Go①α麟認堕ω’  お零q 。償稀一窃ω8蒜富8導醤巽9鉱①ω●U曾穫曾20①O oー謡α償やH●H80 0︶   こうしたフランス法の改正、これに次ぐ数回の修正の事例をみるスイスの学者の一部には、最新式現代的な株式会祉法立  法に走ることは、何人に対しても奉仕する所以ではない。あまりに性急な改修は、かえって重大な危険を習す結果となる  と、警告の声がきかれる。︵<αq一●≦零び①マカ巷摯N霞Zoqαq①馨巴9pαq留ωo 。oび毒o笹①ユ8げ窪︾簿δ漢9窪即ゆ①導お①o o”  露巳鉱葺出αQ︶ 鋤 このベルン会議の議題・講演の内容、打論、西独株式法との比較および改正検討部会の公表した提案の条文の正文につい  ては、o地℃8三〇臼Φ血9︾葬8嵩器o簿巽O蕊巴○詳頃議σq<o昌刃8簿る昌q≦酵冨oげ帥津o 。≦一霧9鶉冨津一ざ冨頃効犀¢犀簿α巽  q鉱︿震ω群簿切①参’ω①露一〇認。ω魯名巳No覧ωo富︾瞠け陣窪αq①ω巴一ωoざ管ホ。旨餌ξ斡お鳶o oQωO塗o 。㎝塗   なおスイス株式法改正問題にっいては、同書の外参照すべきものは、   一︶ 両箪謬闘≦ωo冨マ即騨Nヵ呂℃。8奪o搾   N︶ ヵo罵ご 導魑び︸闘9①=①男箏αQΦ⇒留の>葬卿Φ⇒噌零簿の︵ヵ鉱震緯鋸旨匂 り9≦①冒①ユのo冨⇒甘ユψ8馨拶αR一89Nω知お霧     戸ω曽簿   G 。︶ >ピ︾一2震携oFギo蔦Φ簿のω霧9鉱ω伽鐸忌o答伽o冨。 。8蒜幕諺露蜜簿o︵勾焦①轟酔鎧導ω畠妻巴器ユω9窪︸一鼠−  スイス株式会社法改正法案にっいて       二

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終江ε燈鶯薙醜①㎝轟東

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 株式法改修にたいする学者の意見や. 正検討部会︵︾笹①騎αQ鷺薯⑦︶は. 意見には、  多数にのぼる小企業の株式会社および家族株式会社と. 洋法学       ご一 。。 欝嗣欝 槻お①9霧搾萎6野凱轡 ギ〇三建鉱⑫汐霧冨9等⑦階蒙鰭︷簿欝麟驚翫G り○息①萄9欝き零芭蔚畷魯一圃8鳳o鉱脅躍、務ピ餌20﹂ビ鍵惣銀6 お①曾 搾ぎ⇒o ◎轡Φ蔭ΦびO器評9酔臨段︾簿富農霧①藷。9津ぼ号残も の魯墾。欝も 。。︾鼠隼N欝騨9お①9 ζ謬 簿獄窃富ぐ鼓の霧⑲蓉畠駄ぴ器農馨矯ぎ瓢≦曾堕鱒麟駕脅ぎ麟②︾9るお窯讐9 聯雛 羅瓢器び⇔欝︾騨鐵欝響る 肇蹴纐魯駄江羅も っ襲譲ご麟欝鍵陣瀦竃鴨灘糞欝聴惣櫛︾ρ一欝欝欝結和購鶏鞭欝 簗象韓鞭播慧鐙艶慧獣諜圃藤階融糞騨離瓢霧臨繋滞黙鷹議難欝9鑓黛︵緋瓢甑欝鍮郡懸酬講鐙歳糞縫鼠韓欝灘郵堀瞬撃 紳翼脚簸誹⇔欝麺や感黛矧蕊もΦ 驚欝騰噂蔽欝絆鰭圃繋繋醸瓢糞瓢欝鋤凸黛瓢慕謙瀞驚経愚鳳螢器讐醜圃欝窮鐙欝甑馨欝癌態欝騰鶯回欝鐸芦齢常落瞬哩 総憩緯鳶載⑲瞬鐙畠ρ閃塗薦蓼⑬臨欝讐瓢津幾齢学紺聴圃魯欝鰐臓繋騨搾鋼慧譲壁欝⑰議簿 憲繋導 雛総瞬鑓欝潔鏑欝畢蝕欝噌難&欝︸欝男繋薦勲落鴎驚ζ 離瓢澱鮒瞬欝繭魯峯凝伊一攣 認鍵8鱒蕊な な糠ご欝鱒難葱叢蟄な 陰瞬畠譲Φ欝鶯甑瞬畠窪︾騨欝軽⑲鎌一慾睡欝簿圃贔剛回魯陣欝ご欝︾φお謡霊吸簿“な ○喩認o 。舞 ご冨擢哩︾鐙糞鴬窪箱樋飢鱗轟瓢霧蕪麟鋤甑も 。魯鐸⇔霧Φ房9既欝議。簿も 。琳ぎ鷺Φ︾P6蕊憲鉾①ψ麟轟津

  三.改正検討部会の態度

       專門雑誌および学会等において発表された多数の改正要望にかかわらず.改        現在施行されている株式会社法の欠陥は、全部改修によってのみ除去されるとの 賛成しなかった。       今賑世界各国にまたがる巨大な企業合同であるコンッエル

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ンを形成する大株式会社とは、その実際上の法的関係がまったく異るものであることは勿論であるが、株式会社とし てもつ原理には何等基本的変更はない筈である。現行の株式会社制度の下では、大体において会社制度が階級問の争 闘をひき起し、世人の耳目を驚かすような誤解や、経済混乱を生ぜしめるようなことはなかった。だが旧時代の立法 者の予見し得なかった事情の発生により、現行法が少なからぬ欠陥をもつに至ったことは論をまたない。これを修正 補充し株式法が新らしい経済上の現象に適応するよう希望されることは当然である。  こうした時代の変遷・経済の発展に鑑み、改正検討部会は緊急な規定を改修整備し、株式法の一部改修案を作成 し、提出するようになった。この緊急に改修を要する問題の中心となる主要点をあげれば、次の通りであろう。 (e) (d) (C) (b〉 (&)  検討部会は右の外の問題についても、 これらの改修提案はその必要性が比較的軽度のものであったので、 式会社法全体の改正を努力企図すべきか否か、 るべきか否かの問題につ 営業年度末の計算書および営業報告書 監査役の地位とその職務 授権株︵認可株式︶と条件附増資 参加証券︵男鋤議試℃舞δ霧零竃ぎ90窪霧器島鉱器︶ 記名株式譲渡の認可制︵く巨塗冨讐βαq︶        独自の提案をこころみた。 ︵例えば新株引受権・小額株式・国籍の規定︶。       強いて手を染めることをしなかった。また後日株       また遠い将来において、企業法総体を含めた新法典の編纂が推進せら         いては、部会はまったく触れようとしなかった。  スイス株式会社法改正法案について       ニニ

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東 洋 法 学 一四

四.年度末決算書と営業報告書

 この問題に関して.部会の報告書が明かにしたことは.外国におけるいづれの株式法改正でも.株主総会はその本 来の意味を失い、何等有効な手段をとることをせず.会社の業務執行機関が強大な勢力を保持しているという事実で ある。企業の利益維持のためには.スイスにおいても.こうした業務執行機関の権力を殺ぐことはできない.検討部 会もまたこうした法の実際における権力の推移を転倒し得ぬ礁と︵⇔蹴岬器講戴瓢欝驚瓢韓霞謹欝毒醜誘欝魯欝㈹︶を 承認する外なく.ただその対案として.会社の決算書の規定をきわめて厳格化することを提案した、  株式会社の貸借対照表・損益計算書にたいする有効な規定が存しないのみならず.今譲多く存在するコンッヱルン に対しては.連結貸借対照表作成の義務をみとめた規定がないので.年度末決算書たるべき財務諸表は.決して会社 の財産状況または営業状態を.十分正確に示しているとはいわれない。会社の業務執行機関は実際において.無制限 に任意秘密準備金を積立てる権限をもったことになる、したがって秘密準備金という大問題が発生した。  現行法によれぱ︵債務法六六三条二項︶取締役は秘密準備金︵6 祭鋤浮即霧①遷窪︶を積立することが明かに認められ ている。これに関して取締役は監査役にたいし.秘密準備金の積立.利用について報告する義務があるが.株主にた いしてこれを報告通知する義務のないことは.学説.判例上明かであるばかりでなく、その取崩し利用についても同 様に解される。改正部会の意見によれば、かかる不条理を避けるためには、秘密積立金は一般的に禁止することはせ ず.さりとて西独法のように︵西独株式法五八条時籔簿欝鉱轟窪︶.明確にしてその額を定めた規定を採用するこ

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ともしない︵日本法二八八条・四九八条一項二二号・二八八条ノニ、二八九条参照︶。法定準備金に関する規定は あるが、任意準備金あるいは秘密準備金に関しては何等の規定がおかれていない欠点︶。  恣意的な準備金を積立てることは、禁止せらるべきであるが、改正検討部会の提案によれば、取締役会は、秘密準 備金を積立て、またはこれを取り崩すことができるが、その目的は企業の不断の繁栄を計るためのもので、しかも償 却および調節の範囲内︵非積極的な義務履行のためにする支出・擬制的な将来の義務負担を除いて︶の支出のために だけ、取崩しがゆるきれる。かかる企業経営政策上の準備金は将来は、経営経済上必要な償却と準備金とともに、損 益計算書のなかで、明示さるべきである。しかし検討部会の意見によれば、その特別な指示は求められない。その訳 は、経営に必要な準備金と企業政策上必要な準備金との境界は流動的でその判別は困難だからだ。かくすれば取締役 が定めた準備金の額は、貸借対照表の記載から除かれず、準備金として営業報告書の中に含まれ、公示されるので、 株主の説明請求権は保障される結果となる。  現行法の最高評価主義の規定︵債務法六六二条以下︶は、問題として取上げられなかった。しかしこれに関連して の、三の問題を指示すれば、取引所の相場ある有価証券については、貸借対照表作作成の前月における平均価格を最 高として、貸借対照表に記載すべしとの規定︵同法六六七条一項︶は削除すべきだ。これは最高評価主義の例外とし て、生産費主義を採用するのである。しかしながら此場合、一方においては投資会社および融資会社の実状を、他方 においては、実際上存在する法回避の可能性を見極めねばならぬ。将来の貨幣価値切上げの可能性をみこし、再生産 費を貸借対照表に計上記載するようなことは、為すべきではない。不動産および投資にたいする通貨価値切上げの可     スイス株式会社法改正法案について       一五

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   東洋法学    ﹁      

一六 能性の如きものは.検討部会の関知しない所だ。  年末決算書の構成に関しては.従来何等の規定もなかった。法律は債務法第九五九条の規定により.経営計算書お よび貸借対照表は一般にみとめられた商人間で行われる頂則にしたがい、完全に明確、慨観的に記載し.営業の経済的 状況を正確に見られるようにせよと言って.いわゆる貸借対照表の真実明瞭主義をうたっているに過ぎない。だがこ うした抽象的規定だけでは、経営の実際上は不十分であり.経済上不平等な財産上の価値を対立集合させ.かつときに は費用と収益とを誤算きせる事をふせき得ない、そこで検討部会は.貸借対照表の真実明確性の原則にしたがい.そ の最少限構成規定︵羅欝驚鱗麟欝蜘緯蝦薦鱗緯醗罵籍隷︶により、 ︸定の燕準を作った。その提案によれば、損益計算書 には収益としては少くも三個の項目を掲げ.支出としては五偲の項獄を掲ぐべきだとし.即ち駁益としてはω物品の 供給給付による総売上収益金.図物贔材料の価値上り.半製品および既製品の価値上り.ならびにその他自家の供給 給付による価値増加.綱その他の収益.即ち経営外の収益ならびに経営財産および経営施設の処分譲渡による利益を 記入すべく.支出の部としてはω資材購入商品仕入れのための費用経費、租税公課・店舗工場等不動産の保有費用、設 備建設費用.経営の拡張改造費、働商品半製ならびに工場在庫の減少.㈹人件費および福祉施設の費用.㈲債務の利 息、㈲原価償却費および準備金を記入すべきである。これらに関する規定が貸借対照表の構成部分として定められた。  貸借対照表の資産の部では.投下資本として少くも七項目を.流動財産としては五項目を.そして貸借対照表上の 損矢︵O ご欝器く鶴一器酔︶を特に明示せねばならぬ。負債の部においては.自己の資本は少くも四個の項目に.そして長 期債務.準備金.償却資金改修資金としては、少くも六個の項目に、また短期債務としては少くも三項目が示されね

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ばならぬ。  保証債務、為替手形小切手による条件附債務保障義務、第三者の為めにする質権設定、認可資本および条件附資本 は貸借対照表中に特別に記載きれねばならぬ。   検討部会はコンッエルンの決算においては、連結貸借対照表作成の義務を特にみとめようとしないと思われる。 連結貸借照表に関する規定はみあたらない。こうした規定は、本来コンッエルン法に属すべきものであり、そして改 正法部会の意見によれば、コンッエルン法の立法は、別に速かに始めるべきだと考えられているからだ。要するに貸 借対照表はコンッエルンのためきわめて有用な計算方法︵譲o霧畠鎌①議轟く露溶○⇒国霞賓①魯置轟︶であり、コンツ エルンにおける総ての計算項目を総合して、一般にみとめられる連結の原則により作成される計算書類を作ること は、コンッエルン自身の損益計算︵私法上・税法上︶を明確にするとともに、債権者にたいしても、コンッエルンの 営業についての正確な知識をあたえる所以である。西独株式法は、同法第一八条以下にコンッエルンおよびコンッエ ルン企業としての特別規定をおき、第三二九条以下がコンツエルンの計算書︵因Φ畠霊鑛ω一罐仁お巨因o菖㊦簑︶に関        拗 する詳細な規定を設けた︵草案第四条は、連結決算書は認めている︶。  フランス商事会社法には、コンッエルンに関する特別規定がないので、特別法でこれを設けようとしている。スイ       E スにおいても実際上コンッエルンが結ばれ、コンッエルン貸借対照表が行われていることが知られる。  スイス債務法第七二四条は営業報告書に関する規定であるが、同規定はきわめて簡明にすぎるので、これを詳細に 書きあらためねばならぬとされる。同条によれば﹁取締役は会社σ財産状態および活動状態を記載した営業報告書、     スイス株式会社法改正法案について       一七

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   東洋法学       一八 ならびに年末決算を明にした書類を作成し.これを株主総会に提出せねばならぬ。﹂とされるが、営業報告書には. 会社の営業の運行ならびに経済上の状況を記載し、年末決算関係を明かにし、且つ利益の利用方法の提案をふくまね ばならぬ。  更にまたその書類中には.貸借対照表からはみられない準備金の積立て.取り崩し.評価原則の不時の変更.減価 償却およびその方法ならびに理由.認可資本または条件附資本により行われた増資.連結きれた総売上︵会社が連結 貸借対照表を提出しない場合には︶.ならびに薩己株の取得.移転の報魯.をふくまねばならぬ.  現行のスイス株式会社法の規定によれば.会社は年末決算書を公示し.あるいは撒れを商業登記所に提出すべき一 般義務をみとめる規定はない、ただその第六九六条一項の規定によれば﹁貸借対照表.損益計算書.監査報告書およ び営業報告書.純利益利用の方法の提案は.株主総会開催の遅くも十麟前に、株主の閲覧に供するため.会社の本店 および支店に備付けねばならない。各株主は会社の費用において.損益計算書.貸借対表の謄本の交付を請求するこ とができる。 ︵第六九六条二項︶  会社がその損益計算書および貸借対照表を公示しない場合には.会社債権者は商業登記所に対し、貸借対照表.損 益計算書の閲覧を求めることができる︵同法七〇四条︶。改正検討部分の提出した報告書には、外部から公に他人 の金銭を受入れる会社にたいしては、銀行についての特別法に基き.当然にその年末決算書を公示する義務を課すべ きだとした。同様に抵当証券中央局、保険会社および信託銀行には.特別法により、年末決算書公示の義務を課すべ きだとした。

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 株式取引所に有価証券を上場する総ての会社は、チューリッヒ洲およびバーゼル洲の上場規定にしたがい、その会 社の決算書を公示する義務がある。しかしながら検討部会は、現行の公示義務に関する規定を強化し、総ての株式会 社に公示義務を課することは考えていない。   吻 くαq炉のoαぎ−白出冨ぎ舘︾簿一〇畠のω①け鯨 囲.㈱一〇 。﹂謬ω8山G 。鉾 年昌ω竿9竃①の替欝似畠gく窪≦曽一g畠噂内o養Φ毎αq曾    毒鉱けq博α国①o馨①α鯉︾露陣o⇒驚ρ国9 0ユω疑げ①お㎝O oω●D零●   ㈲ <αq一卿男は①良ぎ留び麟o慕Φ馨器o簿●P︾質簿膨R一ぎお璋9ωし㎝鷺●

五、監査役の地位と職能

 債務法第七二七条乃至七三一条の規定は、検討部会が具非改修を必要とする規定だと指摘した。三個の改正点が明 示された。それは、  素人監査役の排斥  監査役の独立性の保障、監査の職能拡大とその明確化  監査役は債務法第七二八条の規定によって明かなように、損益計算書貸借対照表等が正確に記載されているか否か を検討する職務をもっているので、監査役は、本来会計学簿記学等の専門的知識の持主でなければならない筈であ る。ところがスイス法は日本法などと同様に、特に経済上重要な役割をもつ企業の場合︵同法第七二一二条の企業︶を 除いて、監査役が特別な専門的知識をもつことを必要としない︵同法第七二七条︶。ただ株式会社で資本金五百万フ     スイス株式会社法改正法案について   ・      一九

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   東 洋 法 学      二〇 ランまたはこれを超える場合その他経済上重要な役割をもつ企業の監査役には簿記專門士︵じ O響箒拳8等①韓貯黛αQΦ︶ でなければならない︵同法七壬二条︶。なお右第七壬二条に定める特別の企業以外、簿記専門士たることを必要とす        ㈹ る企業は.鉄道法.銀行法、海運業法等の特別法で.特にこれを明規している。  改正検討部会もまた.一般の株式会社の監査役に就任するについては.特別の専門的知識の持主たることを必要と するとは主張していない、ただ債務法第七三繭蘂にあげた経済上重要な株式会社の監査役は.将来は国家試験に及第 した公認簿記専門士︵鎌鷲簿臨韓欝轡欝ぼ噂爵驚賊欝欝︶またはこれに相当する専門家︵例えばドイツにおける公認会計 士謎烈触鐙魯無礁鱗離緯︶だけが.選任きれるようにと提案しているにすぎない。但し胤の場合間題となるのは.経済 上重要な企業と他の企業とのあいだの境界をどうして定めるかが問題である。検討部会がこの境界をどうして定める かが間題である。検討部会はこれについて次のような提案を試みた。 {9) (ぞ) (e) (α) (C〉 ¢う) (農) 公けに他人の金銭を受入れる企業 市場で社債を募集する企業 株式取引所に上場している企業 条件附増資をする企業 年間の売上額一千万フラン。またはそれ以上の企業 貸借対照表上の金額が五百万フラン.またはそれ以上の企業 従業員数二百人.また億これを超える企業

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 現行法によれば、監査役の選任は取締役会員でないこと、または監査される会社の従業員でないことを要する︵同 法七二七条二項︶だけで株主たることを要しないし、自然人ばかりでなく信託会社または監査法人のように、法人で あっても差支えない。前の両職者と監査役の職務とが両立を許るさないのは、監査役の職務上当然ではあるが、それ だけではまだ十分の保障とは言われない。この不足を補うため検討部会の試みた提案は一つの一般条項︵○窪R巴− 匡器ω巴︶ともいうべきものであり、これによれば、監査役は会社の取締役会とは全く独立でなければならない。そし て監査の職務とは決して両立しない取締役の仕事、帳簿記帳その他の事務に従事することはできない。この原則の解 釈は裁判の実際に委せられるべきであるが、草案においてはその非両立性の主要な特別の例として、次のような例を あげている。  ⑧ 監査役は、取締役会員または会社、あるいは会社と結合合同する他の会社の従業員となってはならない。  ㈲ 監査役は当該の会社の管理指導者の指図に従ってはいけない。  ⑥ 会社または協同組合が監査役である場合には、右の要件は、監査役たる会社または協同組合自身のみならず、    実際に監査を行う人に対しても、同様に適用される。  この規定はしかし乍ら、弁護士・税理士・経営コンサルタントまたは決算会計士︵︾げω。法霧号巽象R︶が、監査役 としての仕事に従事することを禁ずるものではない。これに反して信託会社が監査をうける会社の取締役となり、あ るいは簿記記帳の仕事を引受けることはできない。なお監査役の選任は次のような条件によって一層困難にされる。 即ち将来は監査役は商業登記所に登記され、スイス商業新聞にその旨掲載きれ公示されねばならぬ。また監査役はそ     スイス株式会社法改正法案について       一二

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   東 洋 法 学 の作成した報告書において.自分が法律の規定する独立性を守ったことを明記せねばならぬ。  草案は従来よりも一層監査役の義務を明確に定めた。監査役は次のことを検査せねばならぬ。 (雛) (“〉 (b〉 (&) 二二  監査役の監査すべき事項は. 体的に守らねばならぬ訳である するだけに止らず. 図o馨8瀞︶並びに営業行為の監査にまで及ぶ訳である。 ならない所である。   ㈹ <αq甘弼宇博も 0竃鶴⑱夢O騨o 陰沁Φ窺憐蜘鋤㎏︾欝餓⑱欝槻ぐ鋒○ 陰魚鍍O騨欝沖鍵蜘⑩残Q つO財墾の欝9もQ・瞬鋸簿N⑪甑Oぴ一〇①OQ り露⑩“︸貸スイスに    おいては.監査役に選任きれるに付ては、一般に專門的知識を必要とせねばならぬという議論は多くきかれない。また監査    役の職務は営業監査にも及ぶべきだとの意見は、改正検討部会の報告以外には、余りに関心が示きれていないのは不思議    である。前掲一九七二年のベルン法曹大会でも、この点に関する特別講演・討論はみられなかったようである。︵くσq囲い    ギ3冨饗の欝艦︾響欝糞8馨も っ羅ぐ裟oPO ごΦ導お認︶も o幾磯簿窪は監査役に尊門的知識の持主たることを法が要求せぬ 簿記記帳は秩序正しく組識され配慮され.かつ監視されたか否か。 年度末決算書は.簿記の記載と一致しているか否か。 年度末決算書は法律の規定.および定款の規定に従鵬て作成されたか否か. 営業報告書は.法律が要求する事項を含んでいるか.また営業報焦呈鱗が年末決算書を解明している限り.営業 報告書は法律の規定および定款の規定の要求を履践し.且つ検査の結果と一致するか否か。        いまや貸借対照表の明確性・真実性・および遠続性︵嬬 癖鋒箋ぎ欝岡婁難酔︶の原則を具        。この意昧において監査役は.従来のように会計報告の形式的な秩序・合法性を検査       さらに新法により監査役に課せられた任務は内部監査の検査︵αぴの愚種離騒臓蜘爾岡馨葭器欝       なお営業報告の業務の拡張.および厳格化もまた看過しては

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   は、不満足だと言う。スイスの実際においては、大企業では取締役会は、寧ろ監査役のような性格をもち、営業の業務執    行は委員会またはU一話簿9に委かされているという。 ︵富弩≦碧脅び嘗①○茜簿器α段︾ρ浮讐H3碧望①蒔2    僧僧ρψミ一︾濤βし。爵︶他方監督機関と業務執行機関との不一致を強調する声もきかれる。︵望①お巽︸G o﹄お︶立法とし    ては西独法第一二条のように、監査役が営業の業務執行を監査する職務をもつことを明規すべきである。     瑞西法では、学務者が監査役として就任するというドイッ法︵株式法第九六条︶の制度には、関心を示していない。だが    取締役会えの労務者の共同決定権附与には、労働組合の要求が叫ばれる。︵象ω8蒜鼠§○呂糞①ω風ωωρおお顧℃﹄︶        六、認可資本と条件附資本  認可資本︵○窪魯鷺璽霧麟巷陣芭︶および条件附資本︵望象認窮民巷欝一︶の制度は西独株式法︵二〇二条一九二 条︶においても、既にみとめられている。けれどもスイスにおいては取締役会が認可資本︵授権資本︾ζ8旨毎器ω 図昌一巨︶制により、会社設立後適宜の時期に、新株を発行して増資することは取締役会の内部的知識を濫りに利用       渤 する危険が多いので、この制度は採用し難いと言われる。  現行法によるスイス株式会社の資本構成は旧制度の日本法のように、設立にあたっては基本資本額を定め、これを 全部各株式に分割し、その引受株の全額または一定額の株金を引受株主が払込み、登記を終ることによって会社は成 立した。その後の増資は、株主総会の決議に基き、設立に準じた手続によって行われた。ところが大企業の株式会社 においては株主の数は多数にのぼり、かつ各地に散在しているので、右のような憎資の手続は繁雑を極め市場の景 気便に乗して、速かに有利に増資を行うこと︵殊に会社合併に際して︶を困難ならしめかつ時機を失する。スイスの       q縛 実際においては、多くの代用手段を老案したが、これにより満足を得られなかった。     スイス株式会社法改正法案について       二三

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   東 洋 法学       一西  改正検討部会が作った草案によれば.認可資本制度を取入れることは原則として、制限された一定の範囲の株式会 社だけに限り.許されるものとした。即ちその株式会社の株式が、スイスの監督をうける株式取引所に上場されてい る株式会社だけに限られる。そして取締役会の権限に委ねられた増資の額は、会社のもつ基本資本の額を超えること はできないのみならず.その増資の権限は会社設立後五年以内に限られる︵独株式法二〇二条二項参照︶。  認可資本の権限は.定款に規定きれていることを要する。増資に際しての株主の新株引受権が制限されるときは. その授権には総会の特別多数決議を必要とする。右の新株引受権の制限は、次の二つの場合だけに限られる。即ち新 株の発行が現物出資による場合。あるいは発行が労務者の取得にたいする場合だけである。  検討部会の輩案が示すように、この認可資本制は自己株を交付して他の企業を容易に併合するのに便宜をあたえ. また株式の交換により他の企業を承継︵経済上の合併︶することを容易にするが.それは決して株式を直接取引市場 で発行して自由取引に委せる趣旨ではない。この制度は右のような制限があるのだが.その濫用の惧があるので.こ れを避けるためには.監査役が厳重にこうした増資の行われることを監視検査せねばなら総。そして株主の引受権が 制限されないかどうか。新株が従来の株主の現物出資によって交付されていないか.あるいは現物出資が.他の財産 価値に変更受入れていないか否かを.監視すべきである。  条件附資本制度導入の理由は.転換社債を認めることにある。転換社債は最近においては便利な金繰り手段とし て、経済社会でさかんに用いられるようになった方法である。スイス現行法は絶えず新株の発行をすることは認めて いないので.社債債務者たる会社は資本増加の方法により、予め定められた数量の株式を用意し.これを会社に貯え

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ておくほかない。ところが債務法︵第六五九条︶によれば、会社は自己株を所有することを禁ぜられているので、第 三者の協力が是非とも必要になる。  検討部会はこの問題の解決にあたっては、現行法の規定︵同法第六五〇条六五三条︶である新株発行の規定を修正 し、あるいは拡張張することなく、他の独立的な手段をとった。条件附増資という西独株式法の採用した手段をうけ いれた。検討部分の草案によれば、その可能性は、点滴式に停止条件的かつ債権者の一方の意思にかかる条件で、漸 次的に憎資の結果を生ずる︵転換社債権者に新株を交付して︶社債発行の方法である。  社債転換による株式の発行の場合には、社債券に化体された債務を計算して、その債務をまったく消滅させ、これ に代わる株式を発行することによって行われる。転換社債自身は、当面上の債務の支払の担保であり、転換された株 式の価格を計算し、これに応じて株式の交付という現物交付することによって免責される訳である。これに反して従 業員株発行の場合には、現金支払︵評岳竃幕讐轟︶が行われることである。だから西独株式法︵同法一九二条二項       m 三号︶のように、労務者に引受権を与えることも可能であるという。  西独株式会社法と異り、条件附増資の制度は、多数の企業の合同の準備の為めには役立たない︵同法一九二条二項 二号︶。認可資本の場合と異り条件附増資の場合には、共同に会社の仕事に従事している労務者達の会社への参加制 度を導入するに適した施設を建設する可能性を、すべての株式会社にあたえた。  条件附資本は認可資本の場合と同様に、基本資本の額を超えてはならないし、また特別に強大な決議権をもつ株式 の発行は許されない。また条件附増資は債務償還の担保に関しては、監査役の検査に服さねばならぬ。転換条件が後    スイス株式会社法改正法案について       二五

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   東洋法学       二六

日に悪化きれることにより.資本の水増し︵類巷鼠才R乏舘。 。の疑¢σQ︶を来たさないよう注意深い規定は、草案の中に は盛られていなかった。   ㈲ く鷺。<箭o竃マ鱒碧塑8息踏98矯影鳥謡。   ㈱ <鷺鷺錠8ご餌。 陰も 。り聾璽O蚕曽駆08腔鷺癖竃鼠同霧麟選陣鑓一G っ搾冨議欝αq鳥禽麟眉舞籔鐸眺ぼ欝③q麟嵩伊Q鐸猛鋼昌翻鉱欝富7    欝講鑓階欝︾簿陣譲騰監の響ぴ麟−驚韓簿鍵驚触鱒麟、ρ開㌶鑓議欝一霧野   働 く難噂搭鷺黛紫浄璽鷺黛欝嫡糞簿毒 曝器蕊獣難圃媛 箒Φ羅お慧洗鯵欝漁条件附増資は転換社債によひて行われるほか従業者株    の制度によって行われることもありうる。︵ギ3簿欝弾も 毒び総︶     現行法の下においても転換社債の発行によむ.条件附増資の実をあげた例がある.︸九七一年⇔魯種縫灘鶏欝講艶のが    試みたところである、<難。噂蓉鑓欝憲も 肇蕊S        七.参加証券と利益配当証券  スイス法は無決議権株をみとめないので.実際上は利益配当証券︵の讐霧。 。Q ・簿獣器︶︵債務法六五七八条︶を利用す ることによって.無解約的な危険を負担する資本を得ることにカめている。利益配当証券は昔の古い立法者によって 作られた制度であり.嘗て企業において株主とし.あるいは債権者として関係をもっていた人々に.会社に一定の参 加権をもたせるための制度である。  これらの人々にたいし失われた権利また何等物質的給付もせぬ人々にあたえる称号であり、従って何等資本造成の 道具で億ない。債務法に定めた利益配当証券所有者は.純利益の配当請求権.清算金請求権、あるいは新株引変権が

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与えられるに過ぎない︵同法六五七条︶。参加証券︵評鼠臥℃簿δ霧。 ・3①ぎ︶という名称は実際上には、資本造成利益 配当証券︵内巷富浮霧島織琶αQ品窪5ω零匿汐︶を、伝統的な利益配当証券と区別するための名称である。  参加証券利用の可能性は極めて多方面にわたる。株式の譲渡が制限される株式会社の株式は、国際資本市場におい ては取引されない。家族株式会社の場合は、相続関係が単純化される。企業はその決議権の関係に変更を来きずに、 その会社の従業員に利益参加をさせることができる。そうした理由から参加証券は、実際上可成り多方面に利用され るようになったが、その法的地位の不明確さは、この証券の多様性的な法律関係を生んだ。かくして参加証券は出資 者および一般の不信用を買った。  改正検討部会がふかい研究のうえ決定したところは、利益配当証券に関する規定の全部を修正せずに、別に新たに 独立の参加証券に関する規則を制定すべきことを提案した。そして経過法的、心理的および主として法系統的理由か ら、決議権なき株式制度の導入を否定した。委員会草案はしかし乍ら、株式に極めて類似した参加証券をみとめよう とし、その原則を条文化した。但しこの類似性の原則は次の例外によって制限づけられた。  ⑧ 決議権をもたず、総会の出席権なく、且っ総会の招集権なきこと。  紛 取締役会における代表権をもたぬこと。  c 取締役選任の要件は従前と同様で、所有株式の数によること︵参加証券の所有だけでは足りない︶。  d 法律または定款の規定に違反し、あるいは会社の目的範囲内で不必要に参加証券所有者の利益を害する株主総   会の決議取消権は附与すること。    スイス株式会社法改正法案について      二七

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 しかし乍ら財産上の権利に関しては、参加証券は株式と同等なるべく.また同等である︵永続的な財産法上の最低 同等地位の原則︶。この点に関し特に参加者の地位を、会社の有する各種の種類の株式に比し.劣等に取扱う定款の 規定は無効である。但し後日生じた悪待遇については.株主自身の地位よりも一層悪化した場合に限り、無効と認め られる。なお.同等地位附与の原則による参加者の保護の限度は、参加証券による資本の高が会社の株式資本の高に 達するまでとする、  参加者の新株引受権については.草案は規定して.株主の引受権と同様にするとした。  参加証券の制度.職能・証券所有者の法律上の地位.参加証券による資本の取扱いについての法律上の問題.およ        鋤 び立法政策については述べるところ多いが.今はこれに深入りする余裕はない。   ⑱ 麟禽譲く櫛澱竃o竃脚ギ3欝踏⑱傷欝艶韓冨鷺巽簿趣 祭総蕊む 駿圃霧幡 o 肇ぐ ウ羅巽膚謎⑪甑欝鎌⑦欝甑む 象餓麹 疹。冨噂難媛鍵お謡“    ︵も り鐵導や強︶む o⑩馨鐙鵡。も oヒ箪ご巽勺餌講欝ゼ霧ご霧。 りo冨圃p<s噂鶴霧冨の器納

八.株式譲渡の認可

 いわゆる記名株式の≦嘗巳魯毒α競の問題である。西独株式法第六八条二項のように.スイス法︵六八四条一項・ 六二七条八号︶でもまた、会社が定款の規定により、記名株式の譲渡を制限する可能性をもつことを.明規した。し かし乍ら株式の非譲渡性の効果については、スイスでは法律上の間題がある。  一九五七年の連邦最高裁判所の判例によれば、取締役または総会が株式の譲渡承認を拒絶したときは、それは社員

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権︵株主の決議権・監督権・総会参加権等︶の移転を阻止するであろうが、財産法上の権利の移転を妨げるものでは ない︵いわゆる分割説9聾臣鵯爵8鼠Φ︶という。  改正検討部会はこの問題につき、詳細な研究のうえ、三個の異る解決方法を提示したが、それは今日、譲渡の制限 可能性をみとめることは、国民的要講に背くので、これを強化すべきではないという。部会の示した三個の解決方法 とは、  ⑧第一点では、承認義務を法律上明かに認めることが望ましい。これによれば譲渡の承認を拒絶のできるのは、   他の株主が譲渡株式をその真実の価額で買取ることを申出でた場合だけに限るとした。部会のこの意見は積極的   な意味においては、小数株主に特別有効な保護を与えようとし、消極的な意味においては、一定の会社の保護利   益を等閑に附するものであるといわれる。  ㈲ 第二の可能性として提案されたところは、現行法︵六八六条︶の規定を変更して、承認はただ重大な事由ある   場合、あるいは定款に明規された事由ある場合の外は、これを拒絶ができない、と規定すべきである。  ⑥第一、第二の解決方法ともに、重大な事由なくして承認を拒絶した場合に対して、検討部会はきらに提案し   て、承認の留保︵勾爵窪8。 ・幹ぎ簿器魯器の︶の規定を法文に設けよといった。承認を拒絶された株式取得者は、   参加者と同様の地位を取得し、且つ譲渡承認の要件が具備したときは、株主権と全く同一の権利を与えよとの請         9   求権を有する。   ㈹ くαqド≦ωo冨マ幻磐や80答・ω●o oo。塗     スイス株式会社法改正法案にっいて      二九

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東洋法学       三〇

 連邦最高裁判所の前示判例にたいする批判にっいては、羅び︾簿器凝ギ謎霧号ω︾犀鉱の漢Φ昌墜 G 。爲轟<αq瞬。聾畠 じo

辞繋甥拶お霧罫霧・

・︸分割説に対する反対意見が述べられている。  株式譲渡認可の問題は諸園の会社法においても争われる問題の一である。だから各國の規定が異った解決にいでているの は当然である。  株式譲渡認可制を禁止しようとしているのは.イタリヤ法草案である。ただ銀行・保険会社の場合だけに限り、認めよう としている  譲渡承認の制限巻明文でみとめるのは.換太利法六二条一項三段で﹁承認は璽大な事由ある場禽に眼り.拒絶することが で蓉る.﹂西独株式法はこれに反して.承認制限については極めて露由な規定をしている。 ﹁定款をもって.譲渡は会社の 承認に挨たねばならぬと定めることができる。ー⋮定款は承認拒絶の理由を定めることができる、﹂ ︵嗣法六八条二項︶  フランス法︵二七鰯条以下︶および懊法︵六二条二項︶は.譲渡承認は.あたかも物の売買法の場合のように考.胤ている  相続・合併等の理由による移転の場合には独・仏法とも.これを園難な事由にしてはいない。前示の分割説による効果 は、仏・独法いづれも認められていない。これに反してイタリヤ法草案においては.明かにこれをみとめている。︵同草案 六条三項二段ではいう。緊無触簿轟認暮蕪⑦範圃鉱鼠黛葺瓜餌8溝窪蓉o冨鼠鷺○巳臓①零霧o蓉の総の繕霧興o陣舞榊轟 器伊q鶴糞繋騨窪瓢審嵩o韓鳳o甑器o冨ぎ鷺鐸8蕊篤傷魚αQ樋霧鎌鷺①馨o摩  前示の分割的効果にっいてのスイス法改正にっいては.O o9欝欝騨蒙博士が一九六〇年六月ニニ日に提出した改正要請の 一つであるが、その改修は必しも緊急のものではなく.現行法六八九条の修正だけで十分であろう。 ︵ざ蓉竃マヵ巷マo讐 o搾o 。霧瀬琶禽沁獣9墾驚P錺搾おま搾饒曽雛︶というは正しい。

九.基本問題にたいする委員会の立場

改正検討部会は.若干の基本的問題に関し. ﹁提案のない論議﹂ ︵騨驚審疑薦窪9器<○器。瓢凝⑦︶という表題

(32)

で、自己の立場を明かにした。  部会の意見によれば現行法で行われている額面株式制度は全廃して、これに代り無額面株制度を採用すべきだ。そ して将来においては、株式会社法の全面改正が必ずおこなわれるべきだ。部会がいま提案している一部改修は不手際 な条項︵ω葺ヨ睡禽切琶︶ ︵額面価額のない株式・価額表示のない資本︶の挿入ともいうべきものであり、額面株制 度を維持しながら、無額面株制度を採用するものであり、これは全く採用し得ない劣悪な態度だ。  取締役会に労務者をとり入れ、これに共同決定権をあたえる問題については、部会は触れようとしなかった。とい う訳は、目下の改修はたんに部分的改修にすぎないからだ。労務者共同決定権の問題は、既に憲法上の問題として取 上げられているので、まずその解決にまたねばならぬ。  株式会社法単一の主義をなお堅持すべきか、あるいは株式会社法を小会社法と大会社法とに二分して両立した立法 とすべきかどうかの問題については、なお研究を重ねねばならないが、こうした両分説については、部会は多くの理 由をあげて反対した。しかし乍ら一定の場合には、英法のように大会社・小会社という種類に分れた会社のために、 それぞれ特別の規定︵例、監査役の専門的知識の要否・認可資本・小額株式︶を設けることは必要であろうという。  少数株式保護の問題については、小株式会社と公衆株式会社︵噂償窪ξ旨絶息。轟①ωの諄。訂εとの間に差別の規定 が実現された場合には、少数株主保護についての特別の規定が実現され、少数株主保護については差別的取扱が必要 となる。部会の意見によれば、公衆株式会社の少数株主の保護問題の解決は、新らしく作られるところのコンッエル ン法の範囲で決せられる訳であり、また小会社の少数株主の保護の問題は、株式譲渡の認可制の問題が終局的に解決     スイス株式会社法改正法案について      三一

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    東洋法学       三二

される際に取上げられる問題でもある。  その他に関して、改正検討部会の取上げた改修提案は.少数株主保護の方法を薯しく改良している︵例・年度末決 算書.営業報告書の説明.監査役の独立性.その専門的知識の必要性についての規定の強化.新株引受権および参加       ①      な 証券.株式譲渡認可承認義務︶。   ⑳ スイスをめぐ勢各国がそれぞれ株式会社法の改正誉試みるとともに.イタリヤのような改正草案が発表された︵も 肇霧⑲黙勲総    臨欝轟糞蕪圃薦鷺$繋講難鶴鵠欝撚臨餓融爆勢羅総鶴圃懲難階翫総臨糞蘭s罵羅⑱糞欝剛圃鷲講聯鶴霧鎌瓢瓢⇔繋韓蓉欝吸    識饗戦韓⑪蜘驚O慧跨轡︵ギ筈竃簿陣⑦鷲o愚糞爲蒜欝欝臨瞬鍵饗勲鼠蔚る 窪8陣鯨餅8滋羅鶏⇔難㌍鍵欝蓉嶺①9囎愚慧露も り妙︶    スイスにおいても株式法の改修閥題が一般の興昧を呼び.既に一九六六年の愚イス法曹大会や.一九七二年のベルンにおけ    る実務法曹大会が開催され.改修の諸点を論議し.また一九七二年に株式法改修委員会の改修案が発表されるに至った訳で    ある。改修の中心をなす重要課題をめぐって.多くの学者が.それぞれの意見を公にした。 ︵くび貸押察&韓鐸ご欝か嵩鱒    。 触。 駐鉱贔澄。 農G 。畠壌⑱欝館獄魯窪︾騨欝鷺霧簿ω欝象①隼3a⑦駄も 。も 陰⑩号栂鷺鼠禽器爲≦馨。 唾畠織踏貯9Φ鋳ρお⑩い騙G。髄    搾≦ωo冨撃惨驚思弊8。o騨噂き慧の霧Φ儀韓︾簿陣窪融霧馨霞薯莚Op瓢湊騨く壕沁⑦畠鍍達欝鳥≦騨砕ω9騨津。 駐類膨も 。①霧畠㌣    津圃答げΦ男簿騨蕊織仲甑韓⇔獣く③冨陣鼠梓ω霧野じ o巽欝お鵡︶      一方には識ー灘ッパ経済同盟条約に基く.還ー導ッパ株式会社法立法の希望が経済界からあがり、これに関する所説が、    各麟の学者からあがり、これに関する所説が各国の学者から公表されている。︵9簿鼠&≦巴紳冨欝ご巽≦騨寵o葺津自 。比且    も Q§芭鶴誘り 陰魯霧Q 陰鋸霧も っ爵露暮施欝鱒幾○鼠蹴o冨︾簿圃窪磯霧⑦募鼠疑蹄Φ欝 ぎご欝︾9お蕊慧触G。鯵Q。鶴旧の9樫坤圃銭    ≦巴夢Φびご霧ω鑓榑舞騰驚麟韓8鐵ω魯o︾騨鋤窪α傷①ωo房o罫津窪雲ω鳥禽ω凶o馨審村≦騨滲。富搾ぎ薫①︾ρ一〇謡。8塗    従ってスイス改正法草案も、最後にはそれらの議論・規定を多分に取入れねば現代の株式法としての実質・内容を具えたも    のとはなり得ない。      一九六鱗年≦o罵樹巻ぎじ ご簿讐の試みた案によれば、スイス株式法改正にあたって継、まづ第一に考えねばならぬことな

参照

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