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平成 29 年度 外国制度相談 QA 集 外国産業財産権侵害対策等支援事業 ( 平成 30 年 3 月末終了 ) において作成 ( 委託事業者 :( 一社 ) 発明推進協会 ) 1

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外国制度相談QA集

外国産業財産権侵害対策等支援事業(平成30年3月末終了)

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目次

■特許 >>共通事項について (新規性) Q2 3年前に日本で特許権を取得していますが、同じ発明についてこれから海外 で特許を出願して権利を取得できるかを教えて下さい。 ··· 20 (主な国、地域、条約の新規性喪失の例外規定) Q9 日本の特許法30条の適用を受けた案件でも出願できる国について情報を教 えて下さい。 ··· 22 (優先権) Q3 優先権を主張して外国へ特許出願を行うことを検討していますが、優先権主 張の期限などについて教えて下さい。 ··· 24 (PCT 出願の優先権の効力) Q73 優先権主張の効力(優先日)は日本国以外の加盟国にも及ぶのでしょう か。 また、優先権主張にてPCT出願をするまでの間に、日本以外の国で国内移行前に 特許出願品を先に流通させた場合、その国での新規性は失われるのでしょうか。 27 (先願主義) Q5 同じ内容の発明について複数の特許出願が行なわれた場合に、どの出願に対 して特許権が与えられるのかの基準を教えて下さい。 ··· 29 (外国出願時の出願人の変更) Q10 日本では発明者 (個人)を出願人として出願を予定していますが、海外では発明者自身と発明者の 自営の会社の連名で出願したいと考えています。このような方法で出願が可能かを 教えて下さい。 ··· 31 (費用減免制度) Q60 海外で特許出願手続を行う際に、日本のように中小企業・個人向けの料金 の減免制度があるのか教えて下さい。 ··· 32

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3 (共有特許制度) Q98 各国の共有特許制度について教えて下さい。 ··· 34 (特許表示(アジア各国)) Q103 アジアの国々の特許表示の効力と虚偽表示の罰則について教えて下さ い。 ··· 36 (代理人費用の削減について) Q111 外国出願にかかる費用の削減について、特に代理人の費用の削減につい て教えてください。 ··· 39 (主要な国、地域の拡大された先願の地位) Q118 米国他、主要国、地域のいわゆる拡大された先願の地位について教えて 下さい。 ··· 43 (日本語による外国特許出願) Q129 米国等に日本語で特許出願することは可能ですか。 ··· 46 >>PCT(特許協力条約)について (PCT 制度の特徴) Q4 PCTルートとパリルートの違いについて教えて下さい ··· 49 (加盟国の情報) Q12 香港、マカオ、台湾はPCT等の特許の国際条約に加盟してるかを教えて 下さい ··· 51 (手続補正と移行手続き) Q15 PCT出願を行い、国際段階で条約19条補正を行っています。補正した クレームの翻訳文についても提出が必要であるのか教えて下さい。 ··· 53 (各国移行期限) Q13 PCT出願の各国への国内移行期限を教えて下さい。 ··· 55 (米国への移行手続き) Q104 PCT出願で米国へ国内段階移行する場合、通常の移行と継続出願によ る移行(バイパス出願)とどちらが有利ですか。 ··· 56

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4 (EPCへの移行手続き(全般)) Q14 PCT出願の欧州特許庁(EPO)への広域移行段階手続きについて教え て下さい。 ··· 57 (EPCへの移行手続き (言語)) Q33 PCT出願を行い欧州特許庁(EPO)へ広域段階移行手続を行う場合に おいて、どのような言語であっても手続が可能であるのか教えて下さい。 ··· 58 (EPCへの移行手続き(EPC経由が必要な国)) Q81 PCT出願を行い、国内段階移行手続を欧州において行いたいと考えてい ますが、国により違いがあるようなので教えて下さい。 ··· 59 (ベトナムへの移行手続) Q66 PCT出願の国内段階移行において、ベトナムへの翻訳文の提出期限につ いて教えて下さい。 ··· 61 (フィリピンへの移行手続) Q67 PCT出願のフィリピン国内段階移行において、優先権証明書およびその 英語翻訳文の提出は必要となるでしょうか。 ··· 62 (タイへの移行手続) Q85 PCT国際特許出願のタイへの国内段階移行手続、審査請求手続について 教えてください。 ··· 63 (PCTルート出願の誤訳の訂正について) Q115 PCTルート出願の誤訳の訂正について ··· 65 (単一性の欠陥) Q120 PCT国際調査の見解書で単一性を欠くとされた場合、どのような不利 益がありますか。 ··· 67 (情報提供制度) Q127 PCT国際特許出願に関する情報提供制度について教えて下さい。 ·· 68

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5 >>EPC(欧州特許条約)について (欧州特許権の及ぶ範囲) Q30 欧州特許権について出願の時点には欧州特許条約に未加盟であった国にも 権利を有効化することができるのかを教えて下さい。 ··· 71 (ロンドンアグリーメント) Q32 欧州特許条約について、ロンドン・アグリーメントの内容を教えて下さ い。 ··· 72 (欧州特許権の存続期間) Q35 欧州特許権の権利存続期間を教えて下さい ··· 74 (新規性喪失の例外規定) Q74 欧州特許出願における新規性喪失の例外の判断について教えてください。 ··· 75 (サーチレポートへの対応) Q83 欧州特許条約規則改正に伴うサーチレポートへの対応について教えてくだ さい。 ··· 77 (情報提供) Q31 欧州特許出願の実体審査に対して第三者からの情報提供が可能か教えて下 さい。 ··· 79 (欧州特許出願と指定各国の維持年金) Q34 欧州特許庁(EPO)に広域段階移行して欧州特許権が付与されたのでド イツとスウェーデンで権利を有効化する予定ですが、維持年金の支払いはどのよう に行わなければならないのか教えて下さい。 ··· 80 (欧州特許権の無効化手続) Q36 欧州特許出願手続きにおいて、無効審判請求制度はあるのかを教えて下さ い ··· 81 (欧州特許権と国内特許権の併存) Q48 同じ発明についてドイツ国内特許と欧州特許庁(EPO)に出願して、両 方とも権利が付与された場合、この特許権はダブルパテントの状態となるのでしょ

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6 うか。 ··· 82 (PCTからの移行手続(全般)) Q14 PCT出願の欧州特許庁(EPO)への広域移行段階手続きについて教え て下さい。 ··· 83 (PCTからの移行手続(言語)) Q33 PCT出願を行い欧州特許庁(EPO)へ広域段階移行手続を行う場合に おいて、どのような言語であっても手続が可能であるのか教えて下さい。 ··· 85 (各国語への翻訳について) Q56 イタリアなどの欧州の国へ特許申請する場合、翻訳文提出は英語で可能で すか。 ··· 86 (PCTからの移行手続(EPC経由が必要な国)) Q81 PCT出願を行い、国内段階移行手続を欧州において行いたいと考えてい ますが、国により違いがあるようなので教えて下さい。 ··· 87 (欧州特許権のベネルクス3国での権利化) Q82 PCT出願を欧州特許庁に広域段階移行して特許が付与され、各国で有効 化を行う際にベネルクス3国については一括して有効化を行う必要があるのか教え てください。 ··· 89 (公報の符号の意味) Q75 欧州特許出願の公報番号の後の「A1」、「B1」等の記号の意味を教えて ください。 ··· 90 (各国の特許出願に関する情報開示義務) Q135 カナダ、中国、フランス、欧州特許庁への特許出願に関する情報開示義 務について教えて下さい。 ··· 91 >>米国特許について (発明者のサイン) Q16 米国出願において必要な書類(宣言書等)に発明者全員のサインが無くて も、手続ができると聞きましたが、実際はどうなのでしょうか ··· 94

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7 (仮出願制度) Q17 米国の仮出願の制度について教えてほしい。 ··· 97 (新規性喪失及びその例外規定(グレースピリオド)) Q18 米国における発明の新規性の喪失、およびその例外(グレースピリオド) について教えて下さい。 ··· 99 (出願公開制度) Q19 米国には出願公開制度があるか教えて下さい。 ··· 103 (維持年金の支払) Q20 米国特許権の維持年金を支払う必要があるので、支払い金額、手続き方法 を教えて下さい。 ··· 105 (権利存続期間とその確認方法) Q21 米国特許の存続期間について教えて下さい。 ··· 107 (権利存続期間(期間調整)) Q69 米国で登録済みの特許権について、特許期間の調整がされている場合は米 国特許商標庁のデータベースに表示されるのでしょうか。 ··· 110 (情報開示供述書) Q80 米国出願中の案件において情報開示陳述書の提出が必要となると聞きまし たがどのようなものでしょうか。 ··· 111 (限定要求と分割) Q102 米国特許出願の限定要求と分割出願について教えて下さい。 ··· 113 (第三者による情報提供) Q122 米国特許出願に対する第三者の情報提供制度について教えて下さい。114 >>欧州各国の特許について (英国特許制度(見解書の提出)) Q43 イギリス特許法には異議申立の制度があるのか教えて下さい。 ··· 117 (英国特許制度(維持年金))

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8 Q44 PCT出願を行いイギリスに国内段階移行手続を行っていますが、出願維 持年金を支払い始めるべき時期はいつからになるのかを教えて下さい。 ··· 118 (フランス特許制度(出願言語)) Q50 フランスに至急特許出願を行ないたい案件があります。日本語による外国 語出願は可能でしょうか。 ··· 119 (フランス特許制度(第 1 国出願義務)) Q76 フランス国内の企業の研究所でフランス人と日本人の共同発明が行われた 場合、第一国出願をフランス特許庁に行わなければならないのか教えてください。 又、その他の国ではどうでしょうか。 ··· 120 (各国の特許出願に関する情報開示義務) Q135 カナダ、中国、フランス、欧州特許庁への特許出願に関する情報開示義 務について教えて下さい。 ··· 123 (イタリア特許制度(実体審査の有無)) Q57 イタリアの特許出願手続において実体審査が行われるのか教えて下さい。 ··· 126 (ドイツ国内特許権と欧州特許権) Q48 同じ発明についてドイツ国内特許と欧州特許庁(EPO)に出願して、両 方とも権利が付与された場合、この特許権はダブルパテントの状態となるのでしょ うか。 ··· 127 (スペイン特許制度(実態審査の有無)) Q123 スペインの特許出願制度について教えて下さい。 ··· 128 >>中国、韓国、台湾、香港、マカオの特許について (香港、マカオ、台湾の国際条約加盟状況)) Q12 香港、マカオ、台湾はPCT等の特許の国際条約に加盟してるかを教えて 下さい ··· 130 (中国特許制度(代理人の必要性)) Q23 中国へ自分で出願できますか。 ··· 132

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9 (中国特許制度(特許要件)) Q70 中国において発明の新規性の判断基準が、内外国公知公用に変更されたと 聞いていますがその通りなのですか。 ··· 133 (中国特許制度(特許を受ける権利の帰属)) Q71 中国工場 (現地法人)において、日本人従業員と中国人従業員が共同発明を行った場合、中 国特許法では誰が出願する権利を持つことになるのか教えてください。 ··· 134 (中国特許制度(旧法出願への新法適用)) Q119 中国の改正後専利法と旧専利法の適用(経過措置)について教えて下さ い。 ··· 136 (各国の特許出願に関する情報開示義務) Q135 カナダ、中国、フランス、欧州特許庁への特許出願に関する情報開示義 務について教えて下さい。 ··· 137 (韓国特許制度(優先審査制度)) Q26 韓国には、実体審査について優先審査制度があるのかを教えて下さい。140 (韓国特許制度(手数料の減免)) Q27 韓国特許出願において、手数料の減免を受けられる制度はありますか。142 (台湾特許制度(優先権)) Q28 台湾に特許出願を予定していますが、優先権主張を行うことが可能です か。 また、商標出願をマドリッド・プロトコルを利用して出願することは可能ですか。 ··· 143 (台湾特許制度(審査請求)) Q29 台湾の特許出願手続きに審査請求制度が導入されたのはいつからですか。 ··· 144 (台湾特許制度(新規性喪失の例外)) Q132 台湾の特許出願の新規性喪失の例外について教えて下さい。 ··· 145

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10 (香港特許制度(全般)) Q22 香港と中国は同じ特許制度ですか。 ··· 146 (香港特許制度(標準特許)) Q45 香港への特許出願には、既に出願されている英国特許出願か中国特許出願 を基礎として手続を行う必要があると聞いていますが、公開されるのが一番早い出 願を基礎として手続しなければならないのでしょうか。 ··· 148 (中国、韓国、台湾への情報提供) Q100 「中国」、「台湾」、「韓国」の特許の情報提供について教えて下さい。149 >>その他アジア諸国の特許について (インド特許制度(審査請求期限)) Q51 インド特許出願の審査請求期限について、法改正によって期間が変更され たと聞いているので内容を教えて下さい。 ··· 151 (インド特許制度(特許庁の所轄と実施報告義務)) Q52 インドにおいて4つの受理手続のできる官庁がありますが、違いがありま すか。 ··· 152 (インド特許制度(出願言語)) Q54 タイ、インド、フィリピン、ブラジルについて英語による特許出願は可能 ですか。 ··· 154 (インド特許制度(強制実施権)) Q92 インドとブラジルの強制実施権についての概要を教えて下さい。 ··· 155 (インドの仮出願制度について) Q116 インドの仮出願制度について教えてください。 ··· 159 (インド特許制度(実施報告義務)) Q133 インド特許制度に関して、特許後に定期的に実施報告をすべき義務につ いて教えて下さい。又、不実施の場合、どのような不利益がありますか。 ··· 161 (インド特許制度(アクセプタンス)) Q134 インド特許出願のアクセプタンスの制度について教えて下さい。 ··· 163

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11 (タイ特許制度(出願言語)) Q54 タイ、インド、フィリピン、ブラジルについて英語による特許出願は可能 ですか。 ··· 165 (タイ特許制度(公証、認証の必要性)) Q55 タイに特許出願を行う場合、委任状に公証が必要と聞きましたがタイ大使 館等の認証を受ける必要があるのですか。 ··· 166 (タイ特許制度(PCTからの国内移行)) Q85 PCT国際特許出願のタイへの国内段階移行手続、審査請求手続について 教えてください。 ··· 167 (タイ特許制度(対応外国出願の審査報告)) Q86 タイにおける実体審査について教えてください。 ··· 168 (タイ特許制度(不特許事由)) Q101 外国出願によるタイ特許出願の不特許事由について教えて下さい。 · 170 (インドネシア特許制度(出願放棄手続)) Q64 インドネシアで登録済の特許について、権利を放棄したいと考えているの ですが、権利を放棄する手続をインドネシア特許庁に行わなければ、所定の維持年 金と追加手数料が請求されると連絡がありました。この手続について教えて下さ い。 ··· 171 (インドネシア特許制度(新規性判断基準)) Q65 現在インドネシアの特許の新規性の判断基準は世界公知と規定されていま すが、改正前の特許法においても現行法と同じ基準だったのでしょうか。 ··· 172 (フィリピン特許制度(出願言語)) Q54 タイ、インド、フィリピン、ブラジルについて英語による特許出願は可能 ですか。 ··· 173 (フィリピン特許制度(PCTからの移行手続)) Q67 PCT出願のフィリピン国内段階移行において、優先権証明書およびその 英語翻訳文の提出は必要となるでしょうか。 ··· 174

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12 (シンガポール特許制度(緩行特許付与制度)) Q53 シンガポール特許出願において、対応出願国の審査結果を活用し、優先日 より60ヶ月を経過するまで特許付与請求を保留できる「スロートラックシステ ム」があると聞いていますが、これを更に延長することは可能なのでしょうか。ま た、対応出願国で特許取得に至らなかった場合、通常審査に変更することは可能で しょうか。 ··· 175 (シンガポール特許制度(実体審査と権利付与)) Q88 シンガポールにおける実体審査について教えてください。 ··· 178 (ベトナム特許制度(PCTからの移行手続)) Q66 PCT出願の国内段階移行において、ベトナムへの翻訳文の提出期限につ いて教えて下さい。 ··· 180 (マレーシア特許制度(修正実体審査制度)) Q63 マレーシアの修正実体審査制度について、メリットとデメリットを教えて 下さい。 ··· 181 (中国、ベトナムの特許の先使用権について) Q114 中国、ベトナムの特許の先使用権について教えて下さい。 ··· 182 >>その他の国・地域の特許について (ブラジル特許制度(出願言語)) Q54 タイ、インド、フィリピン、ブラジルについて英語による特許出願は可能 ですか。 ··· 184 (ブラジル特許制度(強制実施権)) Q92 インドとブラジルの強制実施権についての概要を教えて下さい。 ··· 185 (オーストラリア特許制度(修正審査請求)) Q62 オーストラリアには通常審査請求以外に修正審査請求を行うことが出来る と聞きましたが、どのような違いがあるのでしょうか。 ··· 189 (ユーラシア特許制度)

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13 Q95 ユーラシア特許制度の概要について教えて下さい。 ··· 190 (特許出願の審査促進方法について) Q107 米国特許出願、欧州特許出願、中国特許出願、台湾特許出願の審査を促 進する方法について教えて下さい。 ··· 191 (オーストラリア特許の新規性判断基準について) Q109 オーストラリア特許制度の新規性の判断基準の変遷について教えてくだ さい。 ··· 193 (特許権の実施権制度について) Q110 米国、カナダ、中国、台湾、韓国、ロシア、ドイツ、フランス、オラン ダの特許権の実施権制度はどうなっていますか。 ··· 194 (各国の特許出願に関する情報開示義務) Q135 カナダ、中国、フランス、欧州特許庁への特許出願に関する情報開示義 務について教えて下さい。 ··· 197 ■実用新案 >>各国の実用新案について (ドイツ実用新案制度) Q47 ドイツの実用新案は、権利行使の際は日本と同様に「技術評価書」のよう なものが、必要となるのでしょうか。 ··· 200 (ロシア実用新案制度) Q61 ロシア実用新案制度は日本と同様に方式審査のみでしょうか。権利行使の 際には技術評価書が必要となるのでしょうか。 ··· 201 (台湾実用新案制度) Q77 台湾の実用新案制度について教えてください。 ··· 202 (中国実用新案制度) Q125 日本の意匠出願を優先権主張して中国に実用新案登録出願を行うことは 可能ですか。 ··· 204 ■商標

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14 >>共通事項について (外国出願における代理人の必要性) Q78 香港に法人を持ち、その会社が商標出願手続きをすれば、代理人を通さ ず、商標出願することは可能でしょうか。 ··· 205 (日本文字による外国商標出願) Q42 日本での商標出願がカナ文字の場合、同じ商標を海外へ出願した場合は外 観の他に称呼や概念の保護はされないのでしょうか。 ··· 206 (標準文字商標制度) Q91 主要な国において、商標出願の際の標準文字の扱いについて教えて下さ い。 ··· 208 (商標表示) Q11 各国での、「商標出願中」あるいは「商標登録済」の表示形式について「T M」や「○にR」が使用可能かなど、調べる方法を教えて下さい。 ··· 210 (中国、韓国、台湾の指定商品・役務) Q130 商標出願において、日本と中国、韓国、台湾において認められる指定商 品、役務は、異なっていますか。 ··· 212 (マドプロ出願等の商品・役務表示) Q137 マドプロ、欧州連合等の商標出願で使用できる、商品、役務の表示につ いて教えて下さい。 ··· 214 >>マドリッドプロトコルについて (パリルート出願との相違(中国)) Q90 中国へ商標出願する予定ですが、パリ条約ルートとマドリット・プロトコ ルルートでの出願の違いについて教えてください。 ··· 215 (マドプロ出願の時期) Q40 日本へ商標出願後に同じ商標をマドリッド・プロトコルルートで日本特許 庁へ出願する場合の手続き時期について教えて下さい。 ··· 217 (基礎出願の一部が拒絶された場合)

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15 Q41 日本の基礎出願において指定商品の一部が拒絶された場合において、マド リッド・プロトコル出願については基礎出願で登録が認められなかった指定商品に ついて出願を取り下げれば残りの指定商品については引き続き出願が継続できるの でしょうか。 ··· 218 (事後指定) Q105 マドリッドプロトコルによる商標出願をした後でも、指定国を追加する ことができますか。 ··· 219 (代替) Q106 先登録の各国の国内商標の有する権利を後願のマドリッドプロトコル出 願に肩代わりさせることは可能ですか。 ··· 220 (部分拒絶への対応) Q131 マドプロルートでの各国商標出願の部分拒絶への対応について教えて下 さい。 ··· 221 (マドプロ出願の登録証発行状況) Q138 マドプロルートでの各国商標出願の登録証の発行状況について教えて下 さい。 ··· 224 >>欧州連合商標について (制度の特徴) Q38 欧州連合知的財産庁への商標、意匠の出願手続について、一回の出願手続 ですべての加盟国に権利を取ることができますか。 ··· 228 (代理人の必要性) Q39 欧州連合商標出願を行いたいが代理人を介さずに手続が可能ですか。 · 229 (異議申立) Q84 欧州連合商標出願を行ったところ、当該出願に対して異議が申立てられま した。どのようになるのか教えてください。 ··· 230 (欧州連合商標と EU 各国商標との関係について) Q112 欧州連合商標と EU 各国商標との関係について教えてください。 ···· 231 >>各国の商標について

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16 (米国商標制度(使用の証明)) Q93 米国商標の使用の証明の義務について知りたいので教えて下さい。 ··· 233 (米国商標制度(拒絶理由)) Q94 米国商標出願の拒絶理由への対応について教えて下さい。 ··· 234 (米国商標制度(本国登録に基づく出願)) Q124 米国商標出願(本国登録に基づく)の必要書類について教えて下さい。 ··· 235 (ドイツ商標制度(旧ドイツ登録商標の効力)) Q46 東西ドイツが統一され、これによって旧西ドイツで出願・登録された商標 と旧東ドイツで出願・登録された商標との取扱いはどのように行われたのか教えて 下さい。 ··· 236 (フランス商標制度(フランス領への権利拡張)) Q49 フランス領ポリネシアは、フランス本国で登録された商標権が拡張されて 保護されるのか、それともそれぞれの地域で独自に商標登録が必要であるのか教え て下さい。 ··· 237 (スペイン商標制度(旧法の権利期間)) Q68 スペインに商標法改正前に出願し登録された商標の存続期間が何年である のか教えて下さい。 ··· 238 (中国商標制度(商標分類)) Q89 中国への商標出願の際の商標分類を教えて下さい。 ··· 239 (中国商標制度(マドプロ、パリルートの相違点)) Q90 中国へ商標出願する予定ですが、パリ条約ルートとマドリット・プロトコ ルルートでの出願の違いについて教えてください。 ··· 241 (香港商標制度(中国制度との関係)) Q58 中国で出願・登録した商標は、香港でも自動的に権利が保護されるのでし ょうか。 ··· 243 (香港商標制度(代理人の必要性))

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17 Q78 香港に法人を持ち、その会社が商標出願手続きをすれば、代理人を通さ ず、商標出願することは可能でしょうか。 ··· 244 (韓国商標制度(出願人)) Q25 韓国へ商標出願する予定ですが日本法人を出願人とする場合と韓国の現地 法人を出願人とする場合でどのような違いがありますか。 ··· 245 (台湾商標制度(マドプロ出願の可否)) Q28 台湾に特許出願を予定していますが、優先権主張を行うことが可能です か。 また、商標出願をマドリッド・プロトコルを利用して出願することは可能ですか。 ··· 246 (インドの商標制度(使用主義)) Q97 インドの商標制度の概要とポイントについて教えて下さい。 ··· 247 (フィリピンの商標制度(使用主義)) Q126 フィリピン商標の出願、更新手続について教えて下さい。 ··· 249 ■意匠 >>共通事項について (部分意匠制度) Q96 米国その他の国、地域に部分意匠制度はありますか。 ··· 253 (画面意匠制度) Q99 画面意匠(デザインパテント)を権利化できる国、地域を教えて下さい。 ··· 254 (意匠表示(アジア各国)) Q121 アジア諸国・地域における意匠登録表示の効果と虚偽表示の罰則につい て教えて下さい。 ··· 255 (秘密意匠制度) Q128 米国、登録共同体意匠(RCD)、ハーグ条約等、各国の秘密意匠制度につ いて教えて下さい。 ··· 258

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18 >>欧州共同体意匠について (制度の特徴) Q38 欧州連合知的財産庁への商標、意匠の出願手続について、一回の出願手続 ですべての加盟国に権利を取ることができますか。 ··· 261 (共同体意匠と EU 加盟国各国の意匠の関係について) Q113 共同体意匠と EU 加盟国各国の意匠の関係について教えてください。 262 >>ハーグ協定について (ハーグ協定出願の特質) Q136 意匠のハーグ協定(ジュネーブ改正協定)による国際出願のメリット、デ メリットについて教えて下さい。 ··· 264 >>各国の意匠について (中国意匠制度(部分意匠)) Q24 中国、台湾の意匠制度で部分意匠の取り扱いは? ··· 268 (中国意匠制度(類似意匠)) Q72 中国の意匠複合出願制度(類似意匠制度)について教えてください。 · 270 (香港意匠制度(中国制度との関係)) Q59 香港で意匠権を取得する場合、中国へ出願する手続で権利が取得できるの か、それとも香港へ直接出願手続を行う必要があるのか教えて下さい。 ··· 271 (台湾意匠制度(部分意匠)) Q24 中国、台湾の意匠制度で部分意匠の取り扱いは? ··· 272 (意匠出願のグレースピリオドについて) Q108 米国、中国、台湾、韓国、インド、及び欧州共同体の意匠出願のグレー スピリオドについて教えてください。 ··· 274 ■その他 >>各国制度、法律の調べ方について (各国制度・法律の調べ方) Q1 各国の特許制度、特許法の条文を調べたいのですが、どうすればよいでしょ うか。 ··· 277

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19 (各国制度概要一覧) Q79 海外の制度の概要を一覧で知る事はできますか。 ··· 279 >>各国の4法データベース検索について (特許(実用)データベース) Q6 海外で公開・登録された特許についてどのように調査するのかを教えて下さ い。また、日本で出願・登録されている発明が、他の国でも特許出願・権利付与さ れているか調査する方法を教えて下さい。 ··· 281 (商標データベース) Q7 海外で出願・登録された商標についてどのように調査するのかを教えて下さ い。 ··· 285 (意匠データベース) Q8 海外で出願・登録された意匠についてどのように調査するのかを教えて下さ い。 ··· 289 >>その他 (強制実施権(インド、ブラジル)) Q92 インドとブラジルの強制実施権についての概要を教えて下さい。 ··· 292 (現地代理人の調べ方) Q117 外国出願を委任する現地代理人の情報を教えて下さい。 ··· 296

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20 (新規性) Q2 3年前に日本で特許権を取得していますが、同じ発明についてこれから 海外で特許を出願して権利を取得できるかを教えて下さい。  質問 3年前に日本で特許権を取得していますが、同じ発明についてこれから海外 で特許を出願して権利を取得できるかを教えて下さい。 また、別の発明について、これから日本と海外で特許出願を行うことを検討し ていますが、第一国出願は日本で行うべきか、外国で行うべきかを教えて下さ い。  回答 特許権等の権利は、パリ条約において各国特許独立の原則が認められているた め、その国・地域で特許権を得たい場合は、その国・地域の特許制度に基づいて 権利を取得することになります。(属地主義) 但し、現在多くの国では、既に他の国で権利化された内容と同一の発明について 特許権を認めることはありません。 ご質問のケースでは、3年前に日本において特許権が付与されているので、既に 発明は公知となっており、その発明はもはや新規性が失われているため、これか ら海外で出願を行っても権利を取得することはできません。 このような場合は、海外で自社の技術を保護するには営業機密(ノウハウ)や不 正競争防止法等に拠ることになります。また、海外において既に同様の発明が権 利化されている場合もあるので、当該国において貴社の製品を製造・販売等を行 う場合は、当該国の特許侵害とならないように、事前に特許情報を調べる等の対 応が必要となります。 詳細・正確な調査結果を得るためには、専門の調査スキルを持っている事業者等 に調査を依頼するのが望ましいでしょう。 一方、これから日本と海外で特許出願を行う場合に、第一国出願を日本で行うか 外国で行うかは、例えば米国内で発明が完成された場合には米国を第一国出願

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21 としなければなりませんが、そうした制約がない場合には出願人の選択次第で どちらも可能であります。ただし、まず日本語で出願書類を準備するつもりであ れば、できるだけ早く日本に出願を行い、その後優先権を主張して海外に出願を 行うという順序が通常と考えられます。  参考情報 属地主義: 国際司法上、法の適用範囲や効力範囲を定めるに当たって、その適用を場所的な 要素によって定め、あるいはその効力をそれが制定された領域内に限定して認 める主義をいう。特許権についていえば、各国の特許権が、その成立、移転、効 力等につき当該国の法律によって定められ、特許権の効力が当該国の領域内に おいてのみ認められる事をいう。(パリ条約、各国特許独立の原則) 不正競争防止法: 日本の不正競争防止法は、特許法、意匠法、商標法や著作権法では保護できない 模倣品や海賊版を取り締まったり、特許法や著作権法などで保護が困難な営業 秘密を保護することができ、特許法、意匠法、商標法や著作権法と補完関係にあ る。 具体的には、事業者間の不正な競争を防止するために、この法律に定める不正競 争行為については損害賠償を認め、また行為によっては懲役や罰金を課し、正当 な競争を行わせることで経済が健全に発達することを目的とする。

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22 (主な国、地域、条約の新規性喪失の例外規定) Q9 日本の特許法30条の適用を受けた案件でも出願できる国について情報 を教えて下さい。  質問 論文発表等を行った発明で日本の特許法30条の適用(新規性喪失の例外規 定)を受けた案件でも出願できる国についての情報はありませんか?  回答 新規性喪失の例外規定は米国・欧州・中国・韓国など世界の100を超える国、地 域等で設けられていますが、猶予期間(グレースピリオド)、例外として認めら れる理由、猶予期間の優先的取り扱いの有無については国により異なるので注 意 を 要 し ま す 。 参 考 情 報 と し て は 日 本 特 許 庁 の ホ ー ム ペ ー ジ ( http://www.jpo.go.jp/shiryou/toushin/shingikai/21_san03.htm ) 、 (http://www.jpo.go.jp/shiryou/toushin/chousa/zaisanken_kouhyou.htm) を ご参照ください。また、参考文献として、経済産業調査会「対説 日米欧特許法」 や AIPPI(2001)「各国特許法における新規性喪失の例外規定(グレースピリオ ド)」岩田敬二〔Vol46 №5〕もご参照ください。インターネット上で「グレー スピリオド」や「新規性の喪失の例外規定」をキーワードにすることで多くの情 報が得られます。 <主な国、地域、条約のグレースピリオド> 猶予期間 基準日 適用対象 関連条文 日本 6月 日本 出願日 制限無し (但し、発明、実用新案、意匠、商標に関 する内外国特許庁、国際機関から発行され た公報に掲載された場合を除く) 特許法第30条 米国 12月 米国出願日 又は 優先日 制限無し 改正米国特許法102条 (b) (2013 年3月16日より施 行) 欧州 6月 欧州 出願日 ①出願人又はその法律上の前権利者に対す る明らかな濫用による開示 ②出願人又はその法律上の前権利者による 公式または公認の国際博覧会への展示 欧州特許条約55条

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23 ハーモ 条約 12月 出願日 又は 優先日 制限無し 特許法条約案第12条 韓国 12月 韓国 出願日 制限無し (但し内外国で、出願公開、登録公告され た場合を除く) 特許法第30条 中国 6月 中国出願日 又は 優先日 ①中国政府が主催する又は認める国際展示 会で初めて展示 ②規定の学術会議あるいは技術会議上で初 めて発表された場合 ③他者が出願人の同意を得ずに、その内容 を漏洩した場合 専利法第24条 審査指南第一部分 第一章 6.3 台湾 6月 台湾 出願日 ①実験のための公開 ②刊行物発表(ただし、内外国特許庁等か ら発行された公報に掲載された場合を除 く) ③政府主催、政府認可の展覧会における展 示 ④出願人の意図に反する漏洩 改正(2011)専利法第22条 (2013 年1月より施行)  参考情報 グレースピリオド: 発明の公表により新規性を失ったにも拘わらず、そこから一定の期間内に特許 出願をすれば新規性は失われないと看做す猶予期間の事を言う。 各国に制度があるがその内容は様々である。 なお、各国・地域のグレースピリオドについて、米国:制Q18、欧州:制Q7 4、台湾:制Q132もご参照下さい。

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24 (優先権) Q3 優先権を主張して外国へ特許出願を行うことを検討していますが、優先 権主張の期限などについて教えて下さい。  質問 日本に行った特許出願が、早期審査制度の活用により、特許出願日から 8 カ月 余りで登録されました。優先権を主張すればこの発明をこれから外国へ出願 して、特許を取ることが可能でしょうか。また、出願して 1 年以上経過したが 未公開の発明、既に出願公開になった発明についてはどうでしょうか。  回答 特許になるための要件の1つに、「その発明が出願前に世の中で知られていない こと」(新規性)があり、この要件を欠く発明は原則として出願しても登録には なりません。 本件の場合、特許権が登録され、それが特許公報に掲載された時点で、発明の内 容を誰でも知り得る状態となり、新規性が失われます。しかしながらパリ条約の 優先権に関する規定(第4条A(1)、第4条C(1)等)により、日本(第1 国)特許出願の出願日から1年以内(実用新案も1年以内、意匠、商標では半年 以内)にパリ条約の優先権を主張して加盟国に特許出願すれば、日本の出願日か ら外国出願日までの間に第三者が同じ発明について当該国に特許出願したり、 発明を公表したり、実施したりしても、この外国出願は何ら不利な取り扱いを受 けないとされており、本件の場合については新規性を喪失したことにならない という取り扱いがなされることになります。 なお、パリ条約に加盟していない国(地域)であっても世界貿易機関(WTO)加 盟国であれば、同様に日本出願日から1年以内に優先権主張を行って出願を行 い、同じ利益を享受することが可能です。 外国へ特許出願を行う際、日本の特許出願を基礎として優先権を主張する場合 は優先権証明書を提出する必要があります。ただし現在、日本と米国・韓国・欧 州特許庁については優先権証明に関する電子データ交換が行われているため、 これらの各国への出願の際には優先権証明書の提出が不要です。日本の特許出 願についての優先権証明書は日本特許庁が発行するので、出願人が日本特許庁 に交付を請求することになります。また優先権書類の電子データ交換を国際知 的所有権機構(WIPO)を通じて行うことで国際的な枠組に拡張するDAS

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25 (優先権書類デジタルアクセスサービス)が現在稼動を始めており、今後このサ ービスへ参加する国が増えることで将来的には多くの国について優先権証明書 の提出が省略できると考えられます。 次に、出願して1年以上経過したがまだ未公開の発明についてですが、未公開で あるため新規性は喪失していませんが優先権は主張できません。従って基礎出 願の出願日以降の第三者による同じ発明についての先行する外国出願、及び発 明の公表による新規性喪失には対抗出来ません。 更に、出願公開によって公知となった場合についてですが、出願してから既に1 8カ月が経過していますので、同様にパリ条約の優先権は主張することができ ません。従って外国出願を行っても原則として新規性喪失で原則として特許に なることはありませんが、国によっては新規性喪失の例外適用(グレースピリオ ド)により、新規性は失われていないとされる場合もあります(制Q9等をご参 照下さい)ので、ご注意ください。  参考情報 優先権: 一つの発明を自国だけではなく、多数の国に出願しようとする場合には、それぞ れの国のルールとその国の言語で手続きを進めなくてはならないため、地理的 にも時間的にも多大な負担がかかり、多数国への出願の準備をしている間に同 様の発明が出願されてしまうと出願人に不利益が生じる。その為パリ条約では、 同盟国の一国にした最初の出願をもとにして、後に他国へ出願した場合でも、一 定条件(特許・実用新案は最初の出願から12カ月以内、意匠、商標は6カ月以 内に出願)を満たせば、最初の出願をした日に出願を行ったと同様の効果を与え る特別の権利を設けた。これを優先権という。 パリ条約: パリ条約は、工業所有権(産業財産権)の国際的保護を図ることを目的として1 883年にパリにおいて締結された条約。主な特徴は内国民待遇の原則、優先権 制度、特許独立の原則。 DAS(優先権書類デジタルアクセスサービス)についてのQ&A: http://www.jpo.go.jp/tetuzuki/t_tokkyo/shutsugan/das_faq.htm 優先権書類の提出省略について:

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26 http://www.jpo.go.jp/tetuzuki/t_tokkyo/shutsugan/yuusennkenn_syouryaku .htm グレースピリオド: 発明の公表により新規性を失ったにも拘わらず、そこから一定の期間内に特許 出願をすれば新規性は失われないと看做す猶予期間の事を言う。各国に制度が あるがその内容は様々である。

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27 (PCT 出願の優先権の効力) Q73 優先権主張の効力(優先日)は日本国以外の加盟国にも及ぶのでしょ うか。 また、優先権主張にてPCT出願をするまでの間に、日本以外の国で国内移行 前に特許出願品を先に流通させた場合、その国での新規性は失われるのでしょ うか。  質問 日本に特許出願の後、1年以内に優先権主張にてPCT出願を行う場合につ いての質問です。 1.優先権主張の効力(優先日)は日本国以外の加盟国にも及ぶのでしょうか。 2.もし、日本で特許出願後、優先権主張にてPCT出願をするまでの間に、 日本以外の加盟国A国で特許出願品Xを先に流通させた場合、後でPCT出 願後、A国の国内移行をすると特許出願品Xにより新規性は拒絶されてしま うのでしょうか。 ※A国は米国、欧州の場合であるとして教えてください。  回答 1.日本に特許出願の後、1年以内にパリ条約の優先権主張を伴いPCT出願を 行う場合、優先権主張の効力(優先日)はPCT出願の指定国(加盟国)すべて に及びます。 2.パリ条約では、優先権主張の効果について第4条Bにおいて、「優先権期間 の満了前に他の同盟国においてされた後の出願は、その間に行われた行為、例え ば、他の出願、当該発明の公表又は実施、当該意匠に係る物品の販売、当該商標 の使用等によって不利な取扱いを受けないものとし、また、これらの行為は、第 三者のいかなる権利又は使用の権能をも生じさせない。」と規定されています。 ここでいう「他の同盟国においてされた後の出願」には加盟国を指定したPCT 出願も該当いたします(PCT第8条に規定あり)。 例えば、米国を指定したPCT出願、欧州特許庁を指定したPCT出願なども該 当いたします。 なお、現在はPCT出願の国の指定はみなし全指定ですので、PCT出願の願書

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28 で加盟国を個別に指定する手続は不要です。 従いまして、ご質問のように日本で特許出願後、優先権主張にてPCT出願をす るまでの間に日本以外のPCT出願の指定国(加盟国)A国で特許出願品Xを先 に流通させた場合であっても、PCT出願が優先権主張を伴っているのであれ ば上記のパリ条約の規定に基づきA国において優先権主張の効果がありますの で、A国で国内移行した場合(すなわちA国で出願について実体審査を受ける場 合)に特許出願品Xの存在を理由として新規性が拒絶されることはありません。  参考情報

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-29 (先願主義) Q5 同じ内容の発明について複数の特許出願が行なわれた場合に、どの出願 に対して特許権が与えられるのかの基準を教えて下さい。  質問 同じ内容の発明について複数の特許出願が行なわれた場合に、どの出願に特 許権が与えられるかは何を基準にしているのか教えて下さい。  回答 世界のほとんど全ての国において、特許出願について「先願主義」を採っている ため、同じ内容の発明が複数の出願人によって出願された場合、先に出願した出 願人に権利が付与されます。パリ条約の優先権主張が行われている出願の場合、 優先日がその国においても出願日とみなされて先願・後願の出願日が決められ ます。 かつて米国においては、長い間「先発明主義」を採っていました。「先発明者主 義」では、出願日の前後にかかわらず先に発明した発明者(出願人)に権利が付 与されます。 しかし、米国も2011年9月16日の特許法改正により、先願主義へ移行しま した。この先願主義に関する条項の施行日は、2013年3月16日であり、有 効出願日(米国出願日及び優先権主張を伴う外国出願日)が同日以降の特許出願 が先願主義の適用を受けることになります。(ただし、それまでの出願は先発明 主義の適用を受けます。) 同様に、カナダやフィリピンもかつては先発明主義を採用していましたが既に 先願主義に移行しています。  参考情報 「先願主義」と「先発明主義」とは:他人による同じ発明が複数ある場合、その 何れに特許を与えるかを決定する原則として、次の2つがある。 先願主義:先に出願した者に特許を付与する主義 先発明主義:先に発明した者に特許を付与する主義

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特許庁ホームページの「先願主義」と「先発明主義」の情報: http://www.jpo.go.jp/shiryou/toushin/shingikai/21_san01.htm

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31 (外国出願時の出願人の変更) Q10 日本では発明者(個人)を出願人として出願を予定していますが、海外 では発明者自身と発明者の自営の会社の連名で出願したいと考えています。こ のような方法で出願が可能かを教えて下さい。  質問 私は自営で建築用資材の製造・販売を行っています。このたび、建築現場での 作業効率を高めることができる治具を発明しました。日本では発明者(個人) を出願人として出願を予定していますが、海外では発明者自身と発明者の自 営の会社及び他の会社との連名で出願したいと考えています。このような方 法で出願が可能かを教えて下さい。  回答 日本での第 1 国出願と、これを基礎とする外国出願の出願人を異ならせること は可能です。但し、外国出願の際に、優先権の譲渡を証する書類等の提出が必要 な国もありますので注意が必要です。米国では従来、出願時には発明者自身しか 出願人になれないため、本ケースの場合、出願は発明者のみで行い、出願と同時 あるいは出願後に譲渡証を提出して出願人を発明者の自営会社及び他の会社と の連名にすることが必要でした。しかし、2011年9月の特許法の改正により、 2012年9月16日以降については、譲受人による出願が可能となりました。 (但し譲渡証書等への発明者のサインは必要です。)  参考情報

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-32 (費用減免制度) Q60 海外で特許出願手続を行う際に、日本のように中小企業・個人向けの 料金の減免制度があるのか教えて下さい。  質問 海外で特許出願手続を行う際に、どのような国で、小企業・個人向けの料金減 免制度が設定されているか教えて下さい。  回答 米国の場合には出願名義人がスモール・エンティティ(Small Entity)、マイクロ エンティティ(Micro Entity)に該当する場合には、出願時に提出書類の該当欄 にチェックを入れることにより特許出願~維持年金のほとんどの手数料につい て、それぞれ通常料金の2分の1、4分の1に減額されます。 フィリピンについても特許出願~維持年金のほとんどの手数料について出願人 がスモール・エンティティに該当する場合には、通常料金の2分の1に減額され ます。なお、フィリピンのスモール・エンティティは、1億フィリピンペソ以下 の資産を有する個人、又は法人を対象としています。この適用を受けるためには 手数料の支払い時にラ―ジエンティティに該当しない旨の書面を提出する必要 があります。 カナダの場合にもスモール・エンティティ(Small Entity)については、出願人、 代理人が必要な申請を行うことにより、特許出願~維持年金の手数料の多くが 2 分の 1 に減額されます。スモール・エンティティは、従業員が50人以下の組織 又は大学ですが、その組織が従業員が50人を超える大学以外の組織に管理さ れている場合、および、発明についての権利を従業員が50人を超える大学以外 の組織に移転若しくはライセンスした、又は移転する債務を有している場合に はスモール・エンティティとは認められません。 韓国については、日本からの特許出願に減額が認められるのは、出願人が発明者 個人である場合のみであり、出願手数料、審査請求料、最初の 3 年間の特許維持 年金が 70%減額されますQ27をご参照ください)。 台湾については、出願人が自然人であるか、学校(国外の学校の場合、教育部に より承認されていることが必要)、中小企業(外国企業の場合、中小企業の認定基

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33 準第2条1項の規定に一致しなければならない)の場合、第1年~第3年の特許 年金について毎年台湾ドル800元を、また、第4年~第6年の特許年金につい て毎年台湾ドル1200元を減免されます(申請が必要です)。 何れの場合においても、認められる要件や減免額の改定が行われることがあり ますので、最新の情報を現地代理人等に確認されることが望まれます。 尚、英国、ドイツなどでは、出願人の規模等には無関係に、特許権者がライセン ス提供の用意があることを宣言することと引き換えに特許料を減額するライセ ンス・オブ・ライトの制度を有しています。  参考情報 1.米国のスモール・エンティティ(Small Entity)の条件 ①個人、小規模企業(関連企業を含めて従業員が500人以下)、及び非営利組 織(大学等)のいずれかであること ②当該発明の権利をスモール・エンティティでない企業に、現在譲渡もライセン スもしておらず、将来そうする契約もないこと 2.米国のマイクロ・エンティティ(Micro Entity)の条件 ①スモール・エンティティの要件を満たしていること ②発明者又は出願人が過去に5以上の特許出願において発明者となっていない こと ③前年の総収入が当年の平均世帯収入の3倍を越えないこと

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34 (共有特許制度) Q98 各国の共有特許制度について教えて下さい。  質問 日本の特許法73条第3項では、共有特許の権利者は、他の共有者の同意を得 なければ他人に実施許諾できないとありますが、米国、ヨーロッパ、中国、イ ンド等の主要な国でも同様な規定となっているでしょうか?  回答 共有特許権の規定は各国でそれぞれ異なっております。持ち分譲渡も含めてご 回答いたします。 ①米国 契約に別段の定めのある場合を除き、各共有者は他の共有者の同意を得ること なく、かつ、金員の支払いなしに譲渡、実施権の許諾をすることができる(米国 特許法第262条)。 ②中国 当事者の契約が優先されるが、ない場合には、共有者は単独で通常実施権の許諾 ができる(但し、実施料は分配しなければならない)。但し専用実施権の許諾、 持ち分の譲渡に関しては同意が必要(中国専利法第15条)。 ③インド 他の共有者の同意がなければ実施権許諾も持ち分譲渡もできない(インド特許 法第50条)。 ④英国 実施許諾、持ち分譲渡共に共有者全員の同意が必要です(英国特許法第36条第 3項)。但し、同意が得られない場合、紛争の解決を特許庁長官に委ねることが できます。 ⑤ドイツ 特許法上は直接規定する条文がなく、「組合」についての規定が適用されるよう です。 その結果、実施許諾については全員又は過半数の同意が必要ですが、持ち分譲渡

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35 については同意は不要であり、また、他の共有者を優先しなければならないとい うこともないということです。 ⑥フランス 非独占的な実施許諾をするときには、他の共有者の同意は必要ないが、他の共有 者に一定の価格(合意されない場合最終的には裁判で決定)で持ち分を譲渡する 旨の提案をしなければならない。また、独占的な実施許諾の場合には、他の全共 有者の同意が必要です。持ち分譲渡の場合には単独でできますが、他の共有者は 3カ月間、優先的買い取り権が有ります(フランス知的財産法第L613条2 9?32)。  参考情報

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-36 (特許表示(アジア各国) Q103 アジアの国々の特許表示の効力と虚偽表示の罰則について教えて下 さい。  質問 韓国、中国、香港、フィリピン、ベトナム、タイ、マレーシア、シンガポール において特許表示はどのような効果をもたらしますか? また、特許表示が虚偽表示に該当する場合、どのような罰則が科されるのです か?  回答 上記の何れの国においても、特許登録番号の製品への表記は義務ではありませ んが、表記することが望ましいとして強く推奨されています。すなわち、侵害者 の過失の立証の必要性の有無にかかわらず、特許番号を製品に表記しておくこ とが侵害予防には有効な対策であるということができます。 各国毎の制度については以下の通りです。 韓国、中国: 日本と同様に過失推定の規定があります。従って、被侵害者が侵害者の過失につ いて立証する責任はなく、製品に特許登録番号の表記が無い場合にも侵害者に は侵害について過失があったと自動的に推定されます。 香港: 特許製品に特許登録番号を標記しない限り、特許権者は侵害訴訟によって損害 賠償を受けることができません。従って、損害賠償請求を可能とするためには特 許登録番号の表記が必須です。 フィリピン、シンガポール: 製品が特許権に係るものであることを知らず、かつ知らないことに相当な理由 があった者に対しては損害賠償を請求することができませんが、製品に特許登 録番号が表記されていた場合には、侵害者は当該製品が特許権に係るものであ ったことを知らなかったという抗弁はできなくなります。従って、損害賠償請求 を可能とするためには特許登録番号の表記が最も有効です。

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37 ベトナム、タイ、マレーシア: 侵害の立証責任は、被侵害者にあります(製造方法特許の侵害の場合であれば立 証責任が被告に転換する場合もあります)。従って、侵害の立証を容易にするた めには特許登録番号の表記が最も有効です。 なお、特許登録番号の表記方法について各国毎に定められた表記方法(例、中国 では中国語あるいは英語で表記しなければならない)がありますので、それに従 う必要があります。正確な表記方法の詳細については、法律では明記していない 国もありますので現地の特許代理人等の専門家に確認をされることをお薦めい たします。 次に特許の虚偽表示についての罰則についてですが、フィリピン、ベトナム以外 の国は、罰則規定を有しています。根拠規定の条項番号は以下の通りです。( ) 内は処分の内容です。 韓国: 特許法第228条(3年以下の懲役または2千万ウォン以下の罰金) 中国: 特許法第63条、実施細則第84条(違法所得の没収・違法所得の4倍以下の罰 金の併科が可。違法所得がない場合は20万元以下の罰金を科すことができ る。) 香港: 特許条例第142条(罰金レベル3=1万香港ドル) タイ: 特許法第84条(1年以下の禁固、または20万バーツ以下の罰金、またはその 両方を科する。) マレーシア: 特許法第64条(15,000 リンギット以下の罰金もしくは2年以下の禁固、または これらを併科されるものとする。) シンガポール: 特許法第99条(10,000 ドル以下の罰金もしくは12ヵ月以下の禁固、またはそ れらを併科する。)

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38 なお、特許権が満了した後の特許表示については、一般的に虚偽表示になると思 われますが、米国は今回の特許法改正で虚偽表示にならないとしており(292 条(C))、国によって判断が異なる可能性もありますので、現地代理人にご確認下 さい。  参考情報 商標表示については制Q11を、意匠表示については制Q121をご参照下さ い。

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39 (代理人費用の削減について) Q111 外国出願にかかる費用の削減について、特に代理人の費用の削減に ついて教えてください。  質問 外国に特許出願したいと考えていますが、多額の費用が掛かりそうで悩んで おります。 外国特許庁への支払いも気になりますが、過去の経験では外国弁 理士への支払い分が高額で権利化の中断も考えたことがあります。費用を効 果的に削減するにはどうしたらよいかアドバイスをお願いいたします。  回答 外国特許出願の費用は、外国特許庁等に支払うオフィシァル・フィーと当該国の 特許代 理人、日本の特許事務所などに支払う手数料に大別されます。世界的に は、パリ条約でも認められているため、外国から出願を行う場合には現地の代理 人を通さなければならないとする国が多く、米国等、外国の出願人が現地の代理 人を通さないで直接当該国の特許庁に出願手続きなどを行うことができる国は 限られていますが、これらの国の特許庁に直接手続きを行うためには、当該国の 特許プラクティスに関する正確な知識が必須です。また、国内代理人を経由せず に、直接現地代理人を通して手続きを行う場合には、当該国の特許制度の正確な 理解に基づいて、現地代理人に適格な依頼、指示を行うことが必要となります。 (1) オフィシァル・フィーの削減について ①当該国の費用減免制度の活用 ・出願人の規模等による費用減免 出願予定国に、出願人が個人であったり、小規模な企業等である場合に出願・中 間処理のフィー、年金等を減免する制度があるか否か、その制度は自国の出願人 だけでなく外国出願人に対しても適用されるかどうかをまずご確認され、該当 する場合には、出願当初から利用されることをお勧めします。 米国などの費用減免制度については、当事業のホームページの「外国制度相談事 例」の Q60 をご参照ください。 ・特許料減額制度 英国、ドイツ、イタリア、スペイン、シンガポールなどには、出願人の規模等に は無関係に、特許権者がライセンス提供の用意があることを宣言することと引 き換えに特許料を減額するライセンス・オブ・ライトの制度があります。 尚、シンガポールの同制度につきましては、「新興国等知財情報データバンク」

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40 のホームページをご参照ください。 http://www.globalipdb.inpit.go.jp/license/5835/ ②特許庁に対する手続きの回数の削減、期限内処理の励行 ・特許庁に対する有料の手続きの回数を減らせば、当然手続きを行う時に要する オフィシァル・フィーは削減できます。 そのためには、出願明細書の内容的、形式的完成度を高めて、明細書等の欠陥に 起因する継続審査請求、継続的出願、審判請求などを極力減らすことが肝要です。 ・多くの国では、オフィシァルアクション等の回答期限、年金納付期限を過ぎて も、一定期間以内なら手続きを行い、納付することが可能ですが、そのためには 遅延料を付加して支払わなければなりません。従って期限内処理により遅延料 が発生しないように管理されることが望まれます。 (2)代理人手数料の削減について 代理人手数料は手続きの種類によって決まっている基本料金+検討時間×担当 者の時間単価(=タイムチャージ)という構成になっている場合が多いと思われ ます。これらは原則として事務所毎に異なっている(一部の国では基本料が定め られていることもあります)ため、複数の事務所を比較されることも有効かもし れません。 ①代理人手数料については当初に確認し、疑問点があれば解消しておくことが 必要です。 ・代理人事務所の料金表と担当者の時間単価の目安(もし可能なら)を確認。 ・出願予定の案件の出願費用の見積もり(トータル料金だけでなく、項目ごとの オフィシァルフィー、代理人手数料)を依頼する。 ・基本料金等について希望があれば、当初に相談し、調整します。 ②代理人の効率的な活用(もったいない検討時間を削減) ・代理人手数料の最も大きな部分を占めるのが、アクションの内容を検討した り、特許庁への補正書、意見書を作成に関するタイムチャージですが、これを削 減するためには、内容、形式ともに出願時の明細書の完成度を高め、特に形式的 記載要件不備に関する拒絶理由(例えば米国では、Ex Parte Qiayle Action)等 は発せられる事のないようにすることが必要です。 ・そのためには出願時に国内代理人あるいは現地代理人に出願時の明細書をレ ビューしてもらい、明細書の構成、翻訳等の形式的要件に問題がないようにブラ シュアップしておくことも必要になるかしれません(その分の手数料は必要と なりますが)。当該発明が新規性、進歩性を充足するかについては、あらかじめ 調査をされることも有効ですし、対応日本出願について早期審査をしてもらう こと等も有効です。

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41 ・アクションが来たときには、現地代理人(国内代理人)が行うべき仕事内容(言 い換えれば出願人が行うべき仕事の内容)が明確になっていることが必要です が、そのためには予め代理人との間で、十分な意思疎通を図り、お互いにやるべ きことについて誤解のないように取り決めておかなければなりません。 例えば・・・ ・アクションの言語の日本語(英語)への翻訳(全文 OR 一部)を依頼するか否か ・アクション内容、回答方針、登録の見込み、今後の対応方法について、出願人 の検討に先だって、代理人のコメントは必要か否か ・出願人サイドでアクション内容に対してどのような補正、意見書を出すか等、 どの程度の指示をするか、それを受けての特許庁への提出書類について出願人 と代理人の間でどのように詰めを行うか ・出願人から補正、意見書案を送った場合に、それらを代理人サイドで再検討す るか、それともそのまま(形式だけを整えて)提出するか ・米国の場合、ファイナルアクションが来た段階で、登録可能性についてと、そ れ以後の処理をどうするか、例えば継続出願、継続審査をする時のメリットデメ リットなどについては、代理人にコメントをもらうべきか・・・・など ③特許審査ハイウェイ(PPH)も、外国におけるアクション費用(主として代理人 手数料)の削減に有効ですので、ご活用を検討されては如何でしょうか。 特許審査ハイウェイの詳細については、特許庁ホームページをご参照ください。 http://www.jpo.go.jp/torikumi/t_torikumi/patent_highway.htm ④修正実体審査制度(MSE)は同じが先に特定の国で特許になっている場合に、こ れを利用して審査を省略、軽減する制度であり、経費削減(主として代理人手数 料ですが、オフィシァルフィーが軽減される場合もあります)に効果があります。 同制度はマレーシア、シンガポール等が採用していますが、ベトナム等でも実質 的に同じ審査制度を有しています。 ただし、この制度を利用するためには、特 定の国での特許取得のタイミングを見極め、コントロールすることが必要です。 ⑤年金納付について 特許になってからの年金支払いに関する代理人手数料が高いという話を伺うこ とがあります。多くの国においては、外国からの出願に対し、特許管理制度を採 用しており外国出願人から当該国中国特許庁に対して直接手続きを取ることは 出来ず、当該国内の代理人を通じて手続きすることを義務付けております。この 代理人は出願時の代理人である必要はありませんので、年金管理会社による支 払いを検討されるのも 1 つの方法かと存じます。勿論、代理人に、手数料を下げ てもらうよう交渉することも選択肢の一つです。 (3)補助金制度の活用による負担の軽減

参照

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