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IGAS2015 FFGS セミナーレポート IT を活用した工程変革 ~ クライアント付加価値をいかにして生み出すか ~ 2015 年 12 月 7 日 富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ株式会社 9 月 11 日から 16 日にかけて開催された IGAS2015 において 富士フイルム

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Academic year: 2021

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IGAS2015 FFGS セミナーレポート

IT を活用した工程変革~クライアント付加価値をいかにして生み出すか~

2015 年 12 月 7 日 富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ株式会社 9 月 11 日から 16 日にかけて開催された『IGAS2015』において、富士フイルムグローバ ルグラフィックシステムズ(代表取締役社長:真茅 久則、以下 FFGS)が開講した FFGS セミナーのうち、本稿では、9 月 11 日開催の「IT を活用した工程変革 ~クライアント付 加価値をいかにして生み出すか~」の概要を紹介する。 富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ株式会社 ワークフロー事業部 佐々木健至 プリプレス・ワークフロー製品の開発・提供に取り組む中で、プリプレス部門の役割が 印刷会社の中で変化しつつあることを実感している。本日は、その変化を前向きにとらえ、 会社を良い方向に進めるために、何をすべきなのかについて、お話ししたい。 ■印刷を取り巻くIT 環境の変化 ◎変化1 技術・発注者・印刷業界の変化 第一に、技術面、発注者、そして印刷業界が急激に変化を始めている。Web ブラウザ上 でかなり複雑なことまで表現できるようになったうえ、『iPad』のようなタブレットデバイ スの普及が進み、拡張現実(AR)技術のような新技術も登場し、IT と紙との融合を目指し た試みも日々行なわれている。電子書籍の普及も着実に進展しており、見逃せない。 発注者も変化している。印刷に限らず、商品の多品種・小ロット化が進んでいる。その

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うえ、とくにメーカー系のクライアントでは、商品のサイクルスピードが速くなっており、 スピードを高めるための、IT システムの導入も盛んである。 この流れを受けて、印刷業界も変化している。目立っているのは「印刷通販」で、低価 格戦略によって、売り上げが堅調に伸びている。従来型の印刷ビジネスにとっては脅威で あり、各社は価格競争に巻き込まれないために、「ワンストップサービス」や「ことビジネ ス」を打ち出して、受注確保や市場創出への積極的な動きを見せている。 ◎変化2 企業における情報発信の変化 第二に、企業における情報発信の位置づけが変化している。紙とWeb それぞれの良さを 活かして販促活動を進めている企業は確実に増えており、また、情報を欲しがっている人 に、短時間にタイムリーに情報を届けるような「One to One」志向、「ビッグデータ」の活 用、SNS など新技術のマーケティングへの応用といった取り組みも、多くの企業が始めて いる。それに伴い、発信する側の「コンプライアンス」も厳しく問われる時代になってい る。 ◎変化3 制作環境の多様化 第三に、こうした動きに追随し、制作環境が多様化している。通信販売会社では、「Web ファースト型制作」として、紙カタログに載せきれない商品をWeb 限定でテスト販売し、 売れたものは紙カタログにも掲載するというケースが多く見られる。このような手法はス タンダードになりつつある。 印刷通販サイトでは、「マイセルフ型テンプレートパブリッシング」として、名刺、はが き、封筒などの印刷用PDF 制作ツールを Web 上で提供している。会社名や名前などを入 力すれば印刷用PDF が完成し、入稿できる仕組みだ。富士フイルムのフォトブックのサイ トでも同様のツールを提供しており、多くの方に活用していただいている。近年では、ス マートフォン用アプリで提供しているケースもある。 また、企業の商品化スピードに合わせた制作を要求されることが、多くなっている。と くに、金融商品・小売商品などは商品の開発スピードがアップしており、印刷物制作にも タイムリーな対応が求められる。それでいて、製品化ぎりぎりまで仕様が決まらない、コ ンプライアンスなどをチェックする部門が増えた、というケースは少なくない。いままで の対応スピードでは間に合わないため、複数の部門に同時に校正を依頼したり、仕様が決 まったらすぐにWeb 上で校正を始められたりする仕組みを作らなければ、クライアントの 要求に応えることが難しい状況になっている。 ■富士フイルムの取り組み(製品概要紹介) 富士フイルムでは、こうした市場の変化に対応できるソリューションの開発に力を入れ ている。まず、プリプレスツールを4 点、紹介したい。

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はじめの2 点は、Web を活用して下版までのプロセスを早めるツールだ。 ◎BtoB 型 Web to Print システム『iAutolay Magic』

『iAutolay Magic』は、印刷通販サイトのように、文字入力だけで印刷物ができあがる 仕組みを提供する。クライアントごとにポータルサイトを作れるので、一般企業 A 社には 名刺発注用のテンプレート、広告代理店B 社にはキャンペーン用のポスターなどのテンプ レート、といった形で、発注を促すことも可能である。 ◎Web ポータル機能『XMF Remote』 『XMF Remote』は、いままで CTP などのプリプレス工程に適用していたワークフロー を、Web ポータルを設けて外部にも公開することで、ネットワークにアクセスできるすべ ての方が、入稿や校正を行なえる仕組みである。『XMF』導入先のうち、『Remote』も導入 されたお客さまの割合は、3年前は15%だったが、昨年は 35%となり、関心が高くなって いる製品だ。後ほど、お客さまの活用事例も紹介する。 次の2 点は、下版から先の工程を早めるツールだ。 ◎『XMF』 『XMF』は、プリプレス向けワークフローとして誕生し、着々と機能を強化してきたが、 そもそもはジョブ進行自動化を目指した製品だ。たとえば、印刷先を 4 面付けの印刷機か らデジタル印刷機に替えるとき、印刷の仕様をまとめて、ボタンひとつで変更できる。こ うした「ジョブのオートメーション化」ができる製品だ。 ◎『XMF Controller』 MIS(経営情報システム)と、『XMF』を連携させるソフトウェアである。MIS からジ ョブに関する情報を受け取る際に、『XMF』に必要な情報を補完して、『XMF』に渡すこと ができる。これにより、MIS と『XMF』とのよりスムーズな連携が可能になる。こうした MIS とワークフローの連携の仕組みを、他社に先駆けて提供している。 ■『XMF』導入事例から見るプリプレスの将来像 ただいま紹介した製品を活用し、市場の変化に対応しているお客さまの事例を紹介した い。 ◎東京リスマチック株式会社 店舗ごとに独立していたワークフローを一元化 各店舗で個別に運用していたワークフローを『XMF』導入によって統合、一元管理化す ることで、「店舗間の品質統一」「店舗連動サービスの実現」「商材の統合・全社開発」が実

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現した。 一元管理にあたり、プリプレスのエキスパートを社内から4~5 名募り、共通テンプレー トを検討させた。プリプレスチームがマニュアルチームの役割も果たすようになった。 ◎服部プロセス株式会社 モバイル営業と『XMF Remote』全ジョブ運用の実践 営業が客先に出ていることが多い。そこで、お客さまに公開する仕事だけではなく、『XMF Remote』に全ジョブを登録する「全ジョブ運用」により、業務を「見える化」した。営業 が原稿を外出先から確認し、顧客先で直接承認を得ることもできるので、入稿から下版ま での時間が短縮された。 営業担当者が、仕上がり線付き、束見本、泣き別れの場合の突き合せなどの印刷ジョブ を直接発行することができる点は画期的だと、高い評価をいただいている。 ◎株式会社公栄社 プリプレス部門のムダな待ち時間が大幅削減 書籍の製作では、全原稿が揃うまで下版できなかったため、原稿の確認が遅れると残業 が続いた。しかし『XMF』のワークフローに移行してからは、揃った折から次々に下版で きるようになり、ムダな待ち時間が大幅に削減できた。さらに、『XMF Remote』全ジョブ 運用によって進捗状況の見える化が図れたこと、制作部門がRIP 処理などのプリプレス工 程までカバーできるようになったことなどにより、余裕をもって印刷準備を行なえるよう になった。その結果、プリプレス部門の残業時間が3 分の 1 に減り、人件費削減につなが っている。 ◎株式会社総合印刷髙永 企画制作会社からの円滑な入稿を実現 神戸に本社・工場を持ち、グループ会社の企画制作会社が大阪にある。従来は、両社間 のデータ受け渡しをFTP サーバ経由で行なっていたが、本社のプリプレス部門で、データ の取り違えが起きたり、入稿時の電話のやり取りに時間をとられたりしていた。『XMF』の 導入により、こうした課題が解消され、プリプレス部門の生産性が向上した。また、制作 側でプリフライトを行なうことで、出力トラブルなども未然に防げるようになった。同時 に、制作の意識も、「DTP オペレーター」から「最終成果物のデザイナー」へと変化してき ている。 ◎株式会社スバルグラフィック MIS 連携や面付けテンプレートの活用で、生産性向上 『XMF』のストリッピングテンプレート機能をフル活用して面付け作業を省力化すると ともに、MIS とファイルサーバ、『XMF』を連携させることで、過去のデータ検索性向上 を図った。 また、プリプレス部門の各オペレーターがCTP 出力までを担当することで、トータルの 生産性が2 倍程度アップした。単なる RIP の置き換えではなく、それに合わせて工程も変

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えたことが、大きな成果につながっている。 ◎新村印刷株式会社 印刷機変更への対応も簡単に 異なる仕様の印刷機4台が稼働。印刷機が変わるたび、プリプレス側での複雑な設定変 更が発生していた。また、プリプレス担当者が専任化していた。 『XMF』導入後は、面付けテンプレートを切り換えるだけで印刷機の変更に対応でき、 プリプレス工程のスキルレス化が図れた。仕様の異なる印刷機を保有すると、社内でこな せる仕事の幅が広がるが、同時に、IT システムを導入するきっかけにもなる。 ◎株式会社遊文舎 プリプレス部門の役割を根本から見直しワークフロー全体を合理化 「専門知識がなくても運用できそう」という理由から『XMF』を導入。最初の 2 カ月間 は全員で使い込み、毎週ミーティングを開いて最適な運用方法を検討した。こうした過程 を経て、プリプレス部門のメンバーが、運用にマッチしたテンプレートを設計するなど、 全体の調整役としての役割を果たすようになった。また、いままでプリプレス部門が担当 していた出力作業が、テンプレートの活用によって他部門のメンバーでも行なえるように なり、一人ひとりの守備範囲が拡大。結果、ワークフロー全体の合理化につながっている。 ■ まとめ まとめとして、ポイントを 5 つ挙げたい。第一に、キーワードは「見える化」「自動化」 「省力化」だ。『XMF Remote』全ジョブ運用のような「見える化」を行なうことで、仕事 の状況を把握しやすくなり、また、オンラインであればどこでもモニターで下版の承認が できる。また、「自動化」によって、印刷機の変更などを気にせず多彩な仕事をどんどんこ なすことができる。「省力化」は、人の役割を変えることでワークフロー全体を変えていく。 第二にWeb ポータルは、クライアントへのサービスメニューの一つだが、印刷会社にと っては省力化にもなるツールだ。下版データを素早く確定でき、結果として人件費・中間 材料費抑制にもつながる。 第三に、「見える化」を実現することで、後工程の段取りがスムーズになる。前後の工程 が見えるので、現場社員から工程改善のアイデアが出やすくなる。そういう環境をつくる きっかけにもなるのが、「見える化」である。 第四に、小ロット多品種化が進んでいく中で、プリプレスの自動化は避けて通れない。 ただシステムを入れるだけでなく、人員配置の見直しも併せて進めることで、より実効的 な自動化が行なえるのではないだろうか。 最後に、プリプレスの自動化が進むと、プリプレス部門や出力担当者はワークフローコ ーディネーターとしての役割を求められる。社内を変えていくことも含めて、工程全体の 最適化を考えることが次のステップに繋がるのではないかと思う。

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FFGS では、服部プロセス様や公栄社様に訪問する、定期見学会を実施している。また、 この見学会に参加されたお客さまを対象に、『XMF Remote』の運用によってどの程度効率 化が図れるかというシミュレーション分析を行なうこともできるので、ぜひご検討いただ きたい。 これからも FFGS は、ワークフローソリューションを通じて、印刷会社の工程変革の取 り組みに積極的に協力させていただく。

参照

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