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情報公開答申第733号本文(諮問第923号)

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別紙 諮問第923号 答 申 1 審査会の結論 「報酬仕訳書」ほか1件を非開示とした決定及び「局別科目別決算資料 歳出」(平 成21年度及び平成22年度)ほか1件を不存在を理由として非開示とした決定は、妥当で ある。 2 異議申立ての内容 (1)異議申立ての趣旨 本件異議申立ての趣旨は、東京都情報公開条例(平成11年東京都条例第5号。以下 「条例」という。)に基づき、異議申立人が行った「(1)監査委員(非常勤)に対す る報酬、費用弁償等の支給状況が分かる文書 過去5年(2009年度から請求日現在)、 (2)常勤監査委員に対する支給状況が分かる文書 過去5年(2009年度から請求日 現在。給料、諸手当、費用弁償、賞与等の全ての支給を含む。)」の開示請求に対し、 東京都監査委員が平成26年9月8日付けで行った非開示決定について、その取消しを 求めるというものである。 (2)異議申立ての理由 異議申立書における異議申立人の主張を要約すると、以下のとおりである。 ア 本件開示請求のうち「非常勤監査委員に対する報酬の支給状況」が分かる文書及 び「常勤監査委員に対する給料・諸手当・賞与の支給状況」が分かる文書に係る部 分を非開示決定とした処分について、これを全て取り消し、開示決定処分とするよ う求める。 イ 非開示処分とした実施機関の理由は、「条例7条2号に該当」である。 しかしながら、これは条例の適用違反である。すなわち、東京都監査委員の氏名

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は公表されているほか、報酬額、給料の額、賞与額、諸手当の額も全て関連条規で 定められ、公開されている。条例7条2号ただし書イに当たることは明白である。 または、仮に同号ただし書イに該当しない支払を含んでいるとしても、特別職の 東京都監査委員という重責にある点を考慮すれば、報酬・給料・賞与・手当がどの ように支払われたかを公にすることは、都民の生命、健康、生活又は財産を保護す るために必要である。よって、条例7条2号ただし書ロに当たる。 さらには、本件非開示処分に係る情報は、東京都監査委員の報酬・給料・賞与・ 諸手当を条例規則どおりに支給したのかどうかを確認する上で欠かせない。東京都 職員の職務遂行の内容に係る情報であり、条例7条2号ただし書ハに該当する。 3 異議申立てに対する実施機関の説明要旨 理由説明書及び口頭による説明における実施機関の主張を要約すると、以下のとおり である。 (1)非常勤監査委員に対する報酬の支給状況について 平成26年9月8日付26監総第434号による決定では、「報酬仕訳書」(平成21年4月 分から平成26年8月分まで)を対象公文書として特定した。 「報酬仕訳書」は、非常勤監査委員の個人別の報酬支給明細であり、報酬から控除 される所得税及び差引支給額、すなわち個人の所得に関する情報が記載された文書で ある。その内容・性質に照らせば、通常他人には知られたくないと望む情報であり、 これらを公にすることにより、個人の権利利益を侵害するおそれがあることから、条 例7条2号に該当し、その全部を非開示としたところである。 異議申立書を収受した後、再度精査した上で、平成26年10月22日付26監総第551号 により非開示決定の判断を変更し、非常勤監査委員に対する報酬の支給状況が分かる 文書として「局別科目別決算資料 歳出 1-2ページ」(平成23年度から平成25年 度まで)を新たな対象公文書として特定し、その全部を開示したところである。 なお、「局別科目別決算資料 歳出」の平成21年度及び平成22年度については、保 存期間である3年が経過し廃棄済みであることから、存在しない。

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(2)常勤監査委員に対する給料・諸手当・賞与の支給状況について 平成26年9月8日付26監総第434号による決定では、「支給明細内訳兼領収書」(平 成21年4月分から平成26年8月分まで)及び「退職一覧表」(平成23年度分)を対象 公文書として特定した。 「支給明細内訳兼領収書」は、常勤監査委員個人の給料等支給明細、「退職一覧表」 は常勤監査委員が退職する際の退職手当額等を記載した文書であり、当該個人の職員 番号、給与から控除される所得税、各種掛金、借財及び貯蓄額等個人の所得や財産等 に関する情報が記載された文書である。その内容・性質に照らせば、通常他人には知 られたくないと望む情報であり、これらを公にすることにより、個人の権利利益を侵 害するおそれがあることから、条例7条2号に該当し、その全部を非開示としたとこ ろである。 異議申立書を収受した後、再度精査した上で、平成26年10月22日付26監総第551号 により非開示決定の判断を変更し、「退職一覧表」(平成23年度分)の全部を開示する とともに、常勤監査委員に対する給料・諸手当・賞与の支給状況が分かる文書として 「局別科目別決算資料 歳出 1-2ページ」(平成23年度から平成25年度まで)を 新たな対象公文書として特定し、その全部を開示したところである。 なお、「局別科目別決算資料 歳出」の平成21年度及び平成22年度については、保 存期間である3年が経過し廃棄済みであることから存在せず、また、「退職一覧表」 の平成21年度分、平成22年度分、平成24年度分及び平成25年度分については、該当者 がいないため作成していない。 4 審査会の判断 (1)審議の経過 審査会は、本件異議申立てについて、以下のように審議した。 年 月 日 審 議 経 過 平成26年11月28日 諮問 平成26年12月16日 新規概要説明(第155回第一部会)

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平成27年 1月14日 実施機関から理由説明書収受 平成27年 2月19日 実施機関から説明聴取(第157回第一部会) 平成27年 4月22日 審議(第158回第一部会) (2)審査会の判断 審査会は、異議申立ての対象となった公文書並びに実施機関及び異議申立人の主張 を具体的に検討した結果、以下のように判断する。 ア 東京都監査委員の給与等について 東京都監査委員の給料、旅費その他の給与並びに報酬及び費用弁償については、 東京都監査委員の給与等に関する条例(昭和39年東京都条例第124号。以下「給与 等条例」という。)に定められている。 東京都監査委員のうち、給与等条例2条1項に規定する識見監査委員で常勤のも の(以下「常勤監査委員」という。)の給料の額は同項に、識見監査委員で非常勤 のもの及び同条3項に規定する議員選出監査委員(以下「非常勤監査委員」という。) の報酬の額は同条2項及び3項に定められている。 また、東京都監査委員が職務のため出張したときは、給与等条例3条により、旅 費を支給し、又は費用を弁償すると定められており、さらに、常勤監査委員に対し ては、給与等条例4条により、地域手当、通勤手当、期末手当及び退職手当を支給 すると定められている。 イ 本件対象公文書について 本件異議申立てに係る開示請求は、「(1)監査委員(非常勤)に対する報酬、費 用弁償等の支給状況が分かる文書 過去5年(2009年度から請求日現在)、(2)常 勤監査委員に対する支給状況が分かる文書 過去5年(2009年度から請求日現在。 給料、諸手当、費用弁償、賞与等の全ての支給を含む。)」の開示を求めるものであ る。 実施機関は、非常勤監査委員に対する報酬の支給状況が分かる文書として、「報

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酬仕訳書」(平成21年4月分から平成26年8月分まで。以下「本件対象公文書1」 という。)を、常勤監査委員に対する給料、地域手当、通勤手当、期末手当及び退 職手当の支給状況が分かる文書として、「支給明細内訳兼領収書」(平成21年4月分 から平成26年8月分まで。以下「本件対象公文書2」という。)及び「退職一覧表」 (平成23年度分)を対象公文書として特定し、条例7条2号に該当するとして非開 示決定を行った。 また、非常勤監査委員及び常勤監査委員に対する費用弁償の支給状況が分かる文 書として、「旅行命令簿兼旅費請求内訳書」(平成23年度分から請求日現在)を対象 公文書として特定し、一部開示決定を行った。 異議申立人は、上記の各決定のうち、非開示決定に対して異議申立てを行ってい る。 ウ 審査会の審議事項について 実施機関は、平成26年10月22日付26監総第551号により、非開示決定の判断を変 更し、非常勤監査委員に対する報酬の支給状況並びに常勤監査委員に対する給料、 地域手当、通勤手当及び期末手当の支給状況が分かる文書として、「局別科目別決 算資料 歳出 1-2ページ」(平成23年度から平成25年度まで)を対象公文書と して新たに特定し、開示決定を行うとともに、常勤監査委員に対する退職手当の支 給状況が分かる文書である「退職一覧表」(平成23年度分)について、開示決定を 行ったことが認められる。 また、「局別科目別決算資料 歳出」(平成21年度及び平成22年度。以下「本件請 求文書1」という。)及び「退職一覧表」(平成21年度分、平成22年度分、平成24年 度分及び平成25年度分。以下「本件請求文書2」という。)について、不存在を理 由とする非開示決定を行ったことが認められる。 そこで、審査会は、本件対象公文書1及び2の非開示決定並びに本件請求文書1 及び2の不存在を理由とする非開示決定の妥当性について判断する。 エ 本件対象公文書の非開示妥当性について (ア)条例7条2号該当性について 条例7条2号本文は、「個人に関する情報(事業を営む個人の当該事業に関す

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る情報を除く。) で特定の個人を識別することができるもの (他の情報と照合す ることにより、特定の個人を識別することができることとなるものを含む。) 又 は特定の個人を識別することはできないが、公にすることにより、なお個人の権 利利益を害するおそれがあるもの」を非開示情報として規定している。また、同 号ただし書において、「イ 法令等の規定により又は慣行として公にされ、又は 公にすることが予定されている情報」、「ロ 人の生命、健康、生活又は財産を保 護するため、公にすることが必要であると認められる情報」、「ハ 当該個人が公 務員等…である場合において、当該情報がその職務の遂行に係る情報であるとき は、当該情報のうち、当該公務員等の職及び当該職務遂行の内容に係る部分」の いずれかに該当する情報については、同号本文に該当するものであっても開示し なければならない旨規定している。 審査会が見分したところ、本件対象公文書1には、非常勤監査委員個人別の報 酬の額のほか、報酬から控除される所得税の額、差引支給額等の情報が記載され、 本件対象公文書2には、常勤監査委員個人の給料、地域手当、通勤手当及び期末 手当の額のほか、給与から控除される所得税、各種掛金、借財、貯蓄等の額、差 引支給額、扶養人数、職員番号等の情報が記載されており、これらの情報は、個 人の所得、財産、親族関係等の状況に関する情報で特定の個人を識別することが できるものであると認められることから、条例7条2号本文に該当する。 次に、同号ただし書該当性について検討すると、東京都監査委員の給与等は給 与等条例に定められているものの、東京都監査委員個人の所得、財産、親族関係 等の状況に関する情報については、法令等の規定により又は慣行として公にされ、 又は公にすることが予定されているものとは認められないことから、同号ただし 書イに該当せず、また、公務員等の職務の遂行に係る情報には当たらないことか ら、同号ただし書ハにも該当せず、さらに、その内容及び性質から、同号ただし 書ロにも該当しない。 したがって、本件対象公文書1及び2は、条例7条2号に該当し、非開示が妥 当である。 (イ)一部開示の可否について 条例8条1項は、「開示請求に係る公文書の一部に非開示情報が記録されてい

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る場合において、非開示情報に係る部分を容易に区分して除くことができ、かつ、 区分して除くことにより当該開示請求の趣旨が損なわれることがないと認めら れるときは、当該非開示情報に係る部分以外の部分を開示しなければならない。」 と規定している。 同条2項は、「開示請求に係る公文書に前条第2号の情報(特定の個人を識別 することができるものに限る。)が記録されている場合において、当該情報のう ち、特定の個人を識別することができることとなる記述等の部分を除くことによ り、公にしても、個人の権利利益が害されるおそれがないと認められるときは、 当該部分を除いた部分は、同号の情報に含まれないものとみなして、前項の規定 を適用する。」と規定している。 そこで、本件対象公文書の一部開示の可否について検討すると、本件対象公文 書1及び2は、東京都監査委員の氏名とともに、個人の所得、財産、親族関係等 の状況に関する情報が記載された文書であり、その記載事項は、全体として相互 に関連性を有する一体不可分の情報であって、仮に特定の個人を識別することが できる部分を除いたとしても、公にすることにより、なお個人の権利利益を害す るおそれがあるものであると認められる。 したがって、本件対象公文書1及び2について、条例8条1項及び2項に基づ く一部開示を行うことはできないものと解される。 オ 本件請求文書の不存在の妥当性について 実施機関は、本件請求文書1について、保存期間を3年としている文書であり、 保存期間経過後に廃棄しており、存在しないと説明する。 審査会が確認したところ、実施機関が定める東京都監査事務局処務規程(昭和56 年監査委員訓令第2号)15条により、「この規程に定めるもののほか、事案の決定 及び文書の管理については、知事部局の例による。」と定められており、知事部局 が東京都文書管理規則(平成11年東京都規則第237号)38条及び東京都文書管理規 則の解釈及び運用について(平成11年12月21日付11総総文第447号)4の1により 定める文書管理基準表(平成26年度)において、「局別科目別決算資料(歳出)」の 保存期間は1年と定められているところ、実施機関においては、事務の必要から2 年延長して保存することとしているものであり、平成23年度以降の「局別科目別決

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算資料(歳出)」については現に保有していることから、これを対象公文書として 特定して開示決定を行ったが、平成22年度以前については、現に保有していないと のことであった。 また、本件請求文書2については、実施機関の説明によると、常勤監査委員の退 任に伴って退職手当を支給する際に「退職一覧表」を作成しており、平成23年度に ついては、退任した常勤監査委員に退職手当を支給した際に「退職一覧表」を作成 したことから、これを対象公文書として特定して開示決定を行ったが、平成21年度、 平成22年度、平成24年度及び平成25年度においては、退任した常勤監査委員がいな かったので退職手当を支給しておらず、「退職一覧表」を作成及び取得していない とのことであった。 この点について、審査会は、平成23年度には常勤監査委員の退任があり、平成21 年度、平成22年度、平成24年度及び平成25年度においては、常勤監査委員の退任が なかったことを、改めて実施機関に確認した。 以上のことを踏まえると、本件請求文書1及び2は存在しないとする実施機関の 説明に不自然、不合理な点は認められず、実施機関が本件請求文書1及び2につい て不存在を理由として非開示とした決定は、妥当である。 よって、「1 審査会の結論」のとおり判断する。 (答申に関与した委員の氏名) 秋山 收、浅田 登美子、神橋 一彦、隅田 憲平

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