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戦前期財閥の類型区分--主成分分析法を利用した数量化の試み---香川大学学術情報リポジトリ

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109 戦前期財閥の類型区分 一主成分分析法を利用した数農化の試み− 植 村 正 治 はじめに 財閥を類型化する基準の一つに,生産過程に関して傘下企業相互−.に関連があ るかどうかという基準があり,これはすでに高橋亀音・青山二郎の両氏によっ て−なされている1)。生産過程で相互に関連する企業を傘下においている財閥を 芋蔓型とし,直接的関連はないが,同一\資本の支配下に統合されている財閥を 統合型とした。前者には新興コンツ.ェルンと呼ばれる財閥グループが属し,後 者には既成財閥が対応している。また,高橋氏の『我国企業の史的発展。では 前■者に相当す−る経営を系列的多角経営とし,後者を八苫屋式経常と称した2)。 このように既成財閥を八百屋式経営とみなす考えは一般的となり,森川英正, 中川敬一郎,土屋守帝の各.氏によってより洗練された形で,多角化の原因が指 摘されてきた8)。これに対して,安岡重明氏は最近の論文の中で既成財周の傘 下企業には相互に有機的関連があることを指摘してきた4)。氏は生産過程での 関連ばかりでなく,商業・金融部門との関連をも考慮し,そのような関連をも 含む多角化を「多業種化5).」と名づけている。一・方,森川氏は三菱財閥を例に あげ,内的関連性のない業種を傘下においていたことを指摘し6),安岡氏を牽 制した。また,柴垣和夫氏は三井・三菱の例をあげて,生産部門と流通部門の 二つの部門からの多角化について論及されたが7),生成期財閥の傘下企業に関 しては「技術体系上の関連性はほとんどみいだすことはできない8).とし,生 産部門以外の相互関連性を考旛外においている。 以上のように生産部門における関連性ばかりでなく,隣接部門との関連性を も含めるならば,財閥傘下企業もしくは業種相互の関連性は高くなり,関連性 の種類およびその度合によっていくつかの財閥類型に区分することが可能であ ろう。つまり,すでに類型化されている産業財閥,金融財閥9)という形を想定

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植 村 正 治 110 している。生産過程で関連性の高い財憫は産業部門に多くの企業を持っている ので,産業財閥と類型化することができるかもしれない10)。生産部門での関 連の例は,高橋・青山氏があげた芋蔓型の新興コンツふルンであり,既成財 閥内では森川氏の指摘された11),三井の石炭コンビナー・ト,三菱の機械コンビ ナート,住友の冶金コンビナートをあげることができる。流通部門では三池炭 鉱払い下げと三井物産との関連12),小野田セメント・湯浅電機と三井物産との 関連18)があり,さらに浅野財閥におけるセメント輸送のための束洋汽船創立 をも含めることができる14)。また,金融部門関連について見ると,生産過程に おける技術的関連ではなくj一制度的な技術関連で,銀行・信託・保険に資本が 集中することになる。 本稿でほ以上のような関連性とその種類を,個別経営史文献から分析するの ではなく,全体的な数値のみから追求していく。 資料と分析方法 利用した資料は高橋亀晋臣日本財閥の解剖。15)(第1文献),高橋・青山『日 本財閥諭1タ)』(第2文献),持株会杜生理委員会『日本財閥とその解体。17)(第 3文献)である。第1文献には財閥ごとの業種別分類がなされていないので, 各傘下企業を第2・3文献と同様の18業種に分類し,それぞれの払込資本金を 合計した18)。これは昭和3年の状況を示し,第2文献は昭和12年の状況を示し て−いる(,さらに第3文献では昭和12・16・21年の状況が示されているが,傘下 企業としての選択基準は必ずしも一致していない。第1文献と第2文献につい ては同・一・基準で傘下企業が選択されていると見なせるが,第1・2文献と第3 文献とではその基準が異なっているし,後者の中でも各年ごとに異なる。後者 の昭和21年の資料では,同一贋本系統企業によって10%以上の株式所有がなさ れている企業を傘下企業として選択しており19),昭和12年度では,第15回「束 洋経済株式会社年鑑.と㌣日本コンツェルン全書。とが参考とされ,昭和16年 度においても第19回「東洋経済株式会社年鑑.等が基準とされ餌),持株率10% 以下の企業も選び出されている。また,昭和12年と16年の資料に関して,両資 料ともに相互に比較するために作成したとし,同様の基準で選択されたような

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戦前期財閥の類型区分 111 指摘がなされているが21),大きな相違が見い出せる。 表1には,三井財閥を例にとり,各文献に記載された企業の中で同一企業の 数をかかげている。第2文献(昭和12年)では101社があげられ,資本金合計 は11億7千万円余であるのに対して,第3文献(昭和12年)では56杜,6億1 千万円余となっており,両方ともにかかげられている会社数は47社である。第 3文献の昭和16年には109社があげられ,資本金合計は12倍1千方円余で,第 2文献(昭和12年)と共通する会社数は44社となる。さらに,同じ第3文献の 昭和12年と16年で共通する会社数も44杜となっている。 表1各文献に記毒炎された三井財閥傘下企業数と共通企業数 第2文献(S12) 第3文献(S12) 第3文献(S16) 第2文献(昭和12) 101社 47社 44社 窮3文献(昭和12) 56社 44社 第3文献(昭和16) 10二 表1に示したように,会社数の最も少ないのは第3文献の昭和12年で,この 年度に関してはかなり厳密に傘下企業が選らばれたものと考えられる。他の二 者ではより包括的な基準で選択され,会社数が多いにもかかわらず,双方に共 通する会社数が44社と少なく,かなり選択基準が異なっていたとみなせる。ま た,第2文献(昭和12年)と第3文献の昭和12年との共通性と,第3文献の昭 和12年と昭和16年との共通性を比較すると,若干前者の方が高くなっており, (絶対的には双方ともに低いが相対的に高い),このことは第2文献と第3文献 との間の選択基準の相逮と同様に,第3文献内においても,基準の相違があっ たことを示すものであろう。 このように各資料ごとに選択基準が異なっているために,個々の財瀾が示す 18業種の払込資本金額には多くのバイアスが含まれることになる。さらに,資 料の得られる財閥数がきわめて少ないので,1つのサンプルが全体の相関に及 ぼす影響が大きくなり,統計操作を行うには不都合な点がある。以上のような いくつかのデータ上の不備にもかかわらず,代替資料を見い出すことができず, また同一魔準で各財閥傘下企業を再選択することの労働集約性のために,一つ

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植 村 正 治 112 の試みとして上記デー・クを主成分分析にかけてみることにした。 主成分分析法とは,相互に相儲のあるいくつかの数億を一つの数値(第1主 成分得点)に集約し,さらにその集約された数値と全く無相関な別の集約数倍 (第2主成分得点)を第1主成分得点を算出したのと全く同様の方法で降出す る方法である。たとえば,人間の身体計測値を例にあげてみよう22)。各個人ご とに身長,体重,座高,胸囲,胸幅,肩厚等々の数値が得られる。通常,体の 大きい人は身長も高いし,体重も重く,座高も高くなるであろうから,身長, 体重,座高それぞれの相関係数はかなり高くなる。しかし,測定値の中で肩屏 とか胸幅とかは必ずしも先の三者と相関関係にはない。このような場合,原 デ・−クの情報をできるだけ多く集約した第1主成分得点は大きさの因子として あらわれる。つまり,身長,体重,座高等の大きい人の第1主成分得点は高く なり,それらの小さな人の得点ば低くなるように計算される。こうして大きさ をあらわす相互に相関のあるいくつかの数値が一つの数倍に集約されることに なる。次の第2主成分は大きさの因子とは全く無相関な形の因子と呼ばれるも ので,やせ型かズングリ些かをあらわす主成分となる。身長,座高等は高いが, 体重,胸囲,首閉り等の低い人は高い得点となり,逆の人は低い得点となるよ うに計算される。以下同様に第3,第4,第5というように変数の数だけ計 算されるが,原デ・−タの情報は大体第5主成分位までで80∼90%ほど説明され てしまう。 またたとえば,学校のテストの点数を主成分分析することも可能である。各 個人の国語,英語,算数,理科,社会等の点数を取りあげた時,特定の科目の 点数が高い人は他の科目の点数も高いと考えられ,先と同様に第1主成分には 大きさの因子,この場合は勉強のできる因子があらわれるであろう。さらに, 全体的に点数は高いが,国語・社会の点数が相対的に高く,数学,理科の点数 が低い人,またその逆の人があらわれるであろう。このような状況をあらわす 因子を文科系一理科系因子とでも名づけることができるかも知れず,第2主成 分以下の得点でとらえることができるであろう。 次に財閥資料で説明しておこう。表2は昭和3年の資料(第1文献)から得 られた因子負荷蛍(factorloading)で,第5主成分までをかかげた。これらの

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戦前期財閥の類型区分 表2 昭和3年デ・−・タより糾烏された因子負荷曳 113 第1主成分 第2主成分 第3主成分 第4主成分 節5主成分 銀 行 菓 03215 −01424 0小7030 −05764 ⊥−00919 信 託 業 0.7055 −0小2213 0.4623 −04677 0,0254 保 険 業 03721 −08750 00806 −00656 −0.2746 鉱 碗 業 09569 01676 −01909 01151 00483 金属工業

08870 −01225 −0 2402 −00276

03440 磯城器具 06810 00899 −0 4730 −0,1554 02563 造 船 業 0 2378 −07180 01044 06321 01223 化学工業

09781 −01134 −01219

00431 −0 0653 製 紙 業 08379 05415

00294 −00033 −00301

窯 業 00366 01218 0 2665 08664 04017 繊維工業 09563 02298 0.1441 −00430 −0,0851 鹿・水・食 0小6706 一・0小1895 −04604 01310 −0 3472 雑 業 00035 0 3884 −0‖5766 01333 −01577 電力・二瓦斯 04378 01353 06991 03776 02529 陸 運 莫 0.1360 04636 0…5901 03082 −04893 海 運 業 0.4675 −08601 −00697 01590 −01031 土・麹・倉 −00073 −00626 00358 −04038 07515 商事・貿易 08696 O 4P61i 0 0175 00077 −0.0467 注)農・水・食は虚林・水産・食品業を示し,土・建・倉は土地。建物・倉庫業を 示す。 数倍は,原デ・−タと主成分分析法から計算された各主成分得点との相関係数で ある。たとえば,銀行業の第1主成分因子負荷蛍は0.3215となっているが,こ れは第1主成分得点と各財閥の銀行業の払込資本金(但し,原データは基準変 盈に転換されている)との相関係数をあらわしている。他も同様で,第1主成 分得点と信託業,保険業,商事・貿易業それぞれの払込資本金系列との相 関係数であり,土地・建物・倉庫業をのぞいてすべて正の相関関係にあり,先 に説明してきたように大きさの因子をあらわしている。第2主成分以下の解釈 は困難だが,第2主成分では保険,造船,海運の因子負荷鼠がともに高い負債 となっており,それらの業種に多くの資本を投入している財閥ほど第2主成分 得点は低くなっている。この3業種に関して海運業が連関の中心となっている と思われるので,海運型因子と呼ぶことができよう。サンプルは三井,三選, 住友,安田,浅野,古河,大倉,川崎の8財閥と少なく,一つのサンプルが相

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植 村 正 治 114 関係数に大きな影響を及ぼすことになる。 表3は各主成分得点をあらわ、し,第1主成分得点の分散が最も高く(7.172), 原データの情報の39.84%を集約している。第2主成分得点の分散は第1のよ り低く(3.176),第1・第2の両主成分で全体の57.49%を説明している。第 2主成分独自では57.49−39.84=17い65%の説明力を持っている。以下,第3 表3 昭和3年における8財閥の各主成分得点 第1主成分 第2主成分 第3主成分 第4主成分 第5主成分 井 53523 25388 00227 00482 00412 糞

29849 −38526 −03612

0小3226 −03957 住 友 −09916 −02405 −04537 −・1,8024 2小2580 安 田 −07558 01048 28428 −1,3655 −0。5389 0 2160 11102 3.1503 10901 河 −15790

01568 −15686 −03675

02039 大 倉 −14368 浅 野 −1小5174 古 08734 −22779 03052 −1い12細 崎 −20566 02033 06857 −02909 −1,5299 主成分までで71,.59%,第4まででほ82.86%,第5までを含めると92.11%と なる。また計算すればわかるように,各主成分得点相互の相関係数はゼロであ る。このことは次のことを意味する。いくつかの対立概念を用いることによっ て,ある種の個体(組織,個人,事物など)を系統立てて類型化することがで きる。たとえばパーソンズは5つのパターン変数を用いた28)。つまり感情性一 感情中立性,自我指向一袋合体指向,普遍主義一個別主義,業績性一帰属性, 限定性一無限定性,である。これにより25(32)の類型が機械的に立てられる0 また,ヤー・コブソンは音素を弁別するために12組の二項対立を用いている銅)。 母音的一非母音的,子音的一非子音的,鼻音的一口音的,集約的一拡散的等々 である。これらの二項対立は数字の上では0もしくは1であらわされるが,そ れらがもし連続する数値で表現されるならば,それぞれの間に相関関係が見い 出されるかも知れない(0−1でも可能)。某紙性の高い社会では普遍主義的傾 向が強く,母音的音素はより集約的特性を持つかも知れない。つまり,それぞ れの情報は重複することになる。もし,業績性の高い社会のほとんどが普遍主 義的であるなら,どちらか一・方の概念でその社会の特性を表現することができ

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戦前期財瀾の類型区分 115 よう。このように考え.た時,主成分分析において各主成分得点が無相関である ことば,1つの連続する数値であらわされた二項対立と他のそれとには相互に 情報は重なりあわず,全く異なる特性を表現していることを示す。 以上は第1文献め昭和3年デ、−タを利用したものであるが,この外に第2文 献(昭和12年)についても同様の計算を2つ行なった。つまり,昭和3年と同 じ8財瀾と,新興コンツェルンを加えた13財閥について計算した。さらに,既 成8財閥に関して第1文献(昭和3年)と第2文献(昭和12年)とを令わせた 計算も行った(サンプル数は8×2=16)。第3文献では上記8財閥のうち川崎 が除かれ,新興コンツェ.ルンの日産(鮎川)と野村が加えられ,9つのサンプ ルとなっている。これらについても各年ごとの計算と3つの年を合せた計算 (サンプル数は9×3=27となる)を行なった。その際,原データの数値は分散 が1となる基準変盈25)に転換して計算されている。このため,全体的に資本 金額が少ない菜種も多い業種も同じウェイトで計許されることになり,払込資 本金総額が大きい財閥でも,それより少ない財閥であるが,全体的に資本金額 が少ない菜種に他の財閥以上に投資を行なっている財閥より,大きさの因子を あらわす第1主成分得点が小さくなることがあり得る。しかし,基準化しない 原データでは,投資額の大きな業種にウェイトがかかり,小さな業種が主成分 の中に集約される度合が低くなる欠点を持つと予想され,一応本稿でほ基準化 した数値を用いることにし,同様の計算を各財閥の払込資本金構成比率につい ても行なった。 計算結果 先にも指摘したようにサンプル数が少なく,各資料ごとの財閥傘下企業選択

基準が一・様でなく,さらに,第1・第2文献の8財閥のうち川崎財瀾は第3文

献に記載されないで,日産と野村のいわゆる新興コンツェルンが加えられるこ

とになり,各年ごとの計測結果を統一・的に解釈することば不可能である0たと

えば,各年の相関係数の変化を見てみよう。図1と2は業種別払込資本金構成

比率相互間の相関係数をあらわしたものである。図1は銀行業と他の17業種と

の相関,図2は鉱碗業との相閑をあらわしている。両図を見てもわかるように

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植 村 正 治 116 昭和3年 昭和12年 (第1文献)(第2文献) 昭和12年 昭和16年 昭和21年 (筋3文献) 図1銀行発と他の17業種との相関係数(資本金構成比率) 注)番号2は信託業,3は保険,4は鉱破業,5は金属工業,6は機械器具工業,7は 造船業,8は化学工業,9は製紙業,10は無素,11は繊維工業,12は農林・水産・ 食品業,13は雑業,14は電力・瓦斯業,15は陸運業,16は海運業,17は土地・ 建物・倉庫業,18は貿易業を示し,それぞれ番号1の銀行発との相関係数の変 化を図示している。

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戦前期財閥の類型区分・ 117 昭和3年 昭和12年 昭和12年 昭和16年 昭和21年 図2 鉱覇業と他の17業種との相関係数(資本金構成比率) 係数の変化は大きい。銀行業と信託業(番号2),保険業(番号3)との相関 は若干の変動が見られるものの,正の符号を示し,また,鉱覇業(4),金属 工業(5),機械器具工業(6),窯業(10)と銀行業(1)とでは常に負の相関

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植 村 正 治 118 にあることがわかる。しかし,電力・瓦斯業(14)と銀行業との相関の変化は 激しい。これは安田財閥と浅野財閥の傘下企業の変動によるところが大きい。 第2文献(昭和12年)では,浅野財閥のこの分野に関東水力,庄川水力,上毛 水力が入っており,浅野財閥総資本金額の18.1%を占めている。これによって 相関関係が正となるのを阻止していたが,第3文献(昭和12年)ではこの分野 の企業はなくなり,強い正の相関を示すことになる。正の相関となるのに強い 影響を与えていたのが安田財閥の数値で,第3文献の昭和12年,16年において この部門で20%を占めていたのが,昭和21年ではゼロとなり,それに応じて相 関係数もきわめて低くなっている。

また,図2では鉱蔵業(4)と機械器具工業(6),化学工業(8)との正

の相関,および銀行業(1),信託業(2)との負の相関は安定的ではあるが, 化学工業との相関は昭和21年には低くなっている。これは日産財閥において化 学工業部門が若干減少したにもかかわらず,全体の規模が大きくなったこ.とに より,化学工業部門の比率が17.9%から5.9%に低下し,さらに野村財閥の昭 和16年においては鉱磯業部門にヌベルカレドニー鉱業1杜あるにすぎなかった のが,昭和21年にはその5倍の資本規模を持つ野村鉱業が加わったために,野 村財閥におけるその部門の比率は1.03%から11.4%へと上昇し,その結果,鉱 磯業と化学工業との相関係数は低 ̄F■することになった。さらに,造船業(7) との相関の昭和16年から昭和21年への増大は,日産財閥と浅野財閥内における 変化であった。昭和12年において浅野の造船部門では束洋汽船,日之出汽船他 2社があったが,昭和16年では欠落し,その比率は11..6威から0%に落ちるこ とになる。日産財閥においては昭和16年まで同部門をと、は傘下企業がなかったこ とになっていたが,昭和21年には日立造船と日本造船が参入し,6.6%を占め ることになり,正の相関が顕著になる。 以上,相関係数の例で示したように各期の計測結果は必ずしも−・定でないた め,各期間の分析を除外し,第1文献(昭和3年)と第2文献(昭和12年)と を合わせた計測結果と第3文献の3つの年をあわせた計測結果を中心に考察し ていくことにする。これによってサンプル数が増加するばかりでなく,各年を 統一的に解釈することができ,各財閥の数盈化された類型の変遷を図示するこ

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戦前期財閥の類型区分 119 とが可能となる。 まず,第1・2文献の計測結果から見ていこう。表4は第5主成分までの因 子負荷急行列を示している。第1主成分の因子負荷盈のほとんどが正で,これ 表4 第1,2文献より算出された因子負荷鼠(昭和3,12年,資本金絶対額) 第1主成分 第2主成分 第3主成分 第4主成分 第5主成分 銀 行 業 02970

02437 −05135 −07175 −01901

信 託 業 06596 0′′2955 TO4945 −04574 −00872 保 険 柴 0..4339 08182

02487 −01131 −02255

鉱 硬 業 0.9365 −01033 −00170 01792 −00015 金属工業 0.ユ451 0′1563 」0ノノ6201 04747 04302 機械器具

08503 −02407 −010298

03369 −00673 造 船 業 03763 07260 05286 −00234 01859 化学工菜 0 94ユ5 0′0685 −0.0642 02350 0“0186 製 紙 業 08141 −0.5587 −01158 −00352 −00138 窯 業 0 2183 −0一2140 05538 −01366 07447 09152 −0√3489 −0.ノ09ユ8 −00787 −0.0816 鹿・水・食 07818 04187 0 2657 01063 −0.1834

繊維工柴 ≡ 雑 業

0 4072 −0 2709 0い2396 04909 −01503 電力・瓦斯 07072 00444 0−ユ380 −0.′4074 0.3608 陸 運 業 01426 −04441 0小3826 −0,6502 0小1250 海 運 業 04304 08393 00009 0“1855 0.1218 士・蚕巨倉 −01178 02254 −0 6190 0′.0182 0小5701 商事・貿易 08754 −04342 −01255 −00241 −0.0111 は大きさの因子をあらわす。鉱職業,機械器具工業,化学工業,繊維工業,商 事・貿易業が特に高い正値を示しており,これらの業種に多く投資している財 閥ほどその主成分得点は大きくなる。次の第2主成分であるが,保険業,造船 業,海速菜にl雷い元値があらわれ,製紙業,繊維工菜,陸逐菜,商事・貿易共 において若干その催いは低くなるが負となっている。前3者は明らかに一定の 関連のある業種で,先に示したように海道業型としておく。後4者は相互に関 連を見い出すことが困難であるが,商事部門を中心とした流通部門型と解して おく。 第3主成分の解釈はより困難である。銀行業,信託業は負となっているが, 金属工業,土地・建物・倉庫業についても負となる。次の第4主成分を見てみ

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植 村 正 治 120 よう。銀行業,信託業については同様に負であるが,金属については正となり, 鉱磯菜,機械器具工業,化学工業についても弱いながら正借となっている(第 1主成分にその情報の多くが集約されたため)。これら以外の業種の催いがよ り低いために,主成分得点の中にそれらの情報は多く集約されることになろ う26)。また,雑業についても相対的に高い正値となり,電力・瓦斯業と陸運業 においては高い負債を示している。つまり,負の方向には銀行業,信託業,電 Z2 図3 8財閥の第2,4主成分得点(昭和3,12年,資本金絶対額) 注)欠印の始発点が昭和3年で,矢印の先が昭和12年である。

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戦前期財閥の類型区分 121 力・瓦斯業,陸運業があり,正の方向には鉱磯菜,金属工業,磯城器具工業, 化学工業,雑業をとることができる。前者に電力・瓦斯業,陸運業が含まれた のは安田財l凋の電力・瓦斯業部門に,川崎財閥の陸運業部門に多くの資本をか かえていたことによる。後述との関係で,銀行業,信託業と,電力・瓦斯業, 陸運業との連関については解釈困瓢であるが,これらの業種に多くの資本を投 下している財閥を金融業型とし,後5業種の多い財閥を重工業型とする。以上 の4つの型をあらわす主成分得点を平面上に措けば,図3のようになる。縦軸 の正の方向に海道菜丞望,負の方向に流通部門型をとり(Z2,第2主成分得点), 横軸の正(左側)には重工業型,負(右側)には金融業型をとった(Z4,第4 主成分得点)。両主成分得点間の相関係数はゼロである。 金融業−・重工業型に関しては,昭和3年(矢印の始発点)の段階で三井,浅 野,住友,三菱の各財閥は中間に位置しているが,縦軸については三井が流通 部門型,三菱が海運業型に区分される。両財閥は昭和12年においても横軸につ いては中立的であるが,縦軸に関してはそれぞれの類型を顕著にしている。浅 野財閥は昭和12年にはより金融業塑となり,住友は左上方つまり重工業型,海 運業遡へと進展していく。川崎財閥と安田財閥はより金融型となり,大倉は流 通部門型にも傾いていくが,古河と共に重工業型に進展していく。8財閥を全 体的に見るなら,原点から逆方向に分散しているようになり,これは,各財閥 の昭和12年段階の払込資本金そのものが大きくなったことによるが,それとと もにそれぞれの財閥を類型として特徴づけた菜種につし1てより大きくなったこ とを示し,これはこの期の特徴であろう。 次の表5は先の資料の払込資本金構成比率から簸出された因子負荷盈行列で ある。比率をとっているため,第1主成分には大きさの因子はあらわれない。 第1主成分では,銀行業,信託業,保険業,陸運菜が高い正値で,鉱職業,金 属工業,機械器具工業,化学工業において高い負値となっている。前者に陸運 業が含まれたのは先と同様の事情によるが,さらに絶対額では全体の中であま り大きくなかった川崎財閥の銀行業と陸運業が,比率をとることによってそれ らの倍いが他の財閥に比して大きくなり,両部門間の相関係数が有意に高く なった(0.6031)。川崎をのぞくと相関係数はきわめて低くなり,前者のグ

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植 村 正 治 122 表5 第1,2文献より算出された因子負荷蓋(昭和3,12軌 資本金構成比率) 第1主成分 第2主成分 第3主成分 第4主成分 第5主成分 銀 行 業

08645 −02623 −03404 −01773 −00042

信 託 業

08293 −02810 −02865 −02976

02055 保 険 業 0小6919 −01481 −03860 05112 01621 鉱 塀 薬 −08243 01520 −0 2866 00593 −0小1915 金属工業 −05460 03790 −0 4739 −02954 02228 機械器具 −06463

01567 −0 5183 −00418 −03646

造 船 業 00506 06310 0 6361 03117 01094

化学工業 −07639 −01910 −01861

00682 03054 製 紙 業 −02945 −0 7778

04555 −01547 −00953

窯 業 00559 0 6399 06691 00420 −02778

繊維工業 −02317 −07785

03912 −01535 01216 虚・水・食 −0 2214 −01653 01514 04944 01839 雉

薬 −04254 −01909

0 0130 02229 −0り1995 電力・瓦斯 03077 03234 0 6853 −03441 −00048 陸 運 業 07419 −005、79 −01225 04157 −03472 海 運 業 −01163 02777 00730 0小1942 09065 土・建・倉 01945

03273 −00383 −06074

0小1300 商事・貿易 −02024 −08248 04096 −00113 00611 ループから陸運業は除去されることになるであろう。それゆえ,ここでも先と 同様に,前者のグループに陸運業が含まれるものの,これらを金融業型として とらえることにする。川崎財閥については陸運業のウェ.イトが高いので実際よ り金融業型が強調されることになる。 さて,第2主成分であるが,製紙業,織推工業,商事。貿易業については先 と同様に解せるが,逆方向には海運業型はあらわれず,別の型があらわれてい る。これは浅野財閥の影響によるところ大である。昭和3年における浅野財閥 の造船業投下資本金比率は14.3%,窯業のそれは35.3%,昭和12年ではそれぞ れ10.6%,33小4%となっている。一・方,両年を通しての全財閥の平均は2.、5%, 5.1%となっており,浅野の個別経営内における連関の影響が強くあらわれる ことになった。以上の2主成分得点をあらわしたのが図4である。横軸は金融 業一重工業型(第1主成分得点,右側,正の方向に金融業型,左側,負の方向 に重工業型をとる),縦軸は流通部門一造船・窯業型(第2主成分得点,上方, 正の方向に造船・窯業塾,下方,負の方向に流通部門型をとる)となる。金融

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戦前期財閥の類型区分 Z:2 123

30

20 もー −、古河 侶 三E 10 三象 −310 −2■0 −1’0 1■0 大倉 −1 −20 〆/三井−30 Zl 30 40 † 川崎 安田 図4 8財閥の第1,2主成分得点(昭和3,12年,資本金構成比率) 業型としては川崎財閥が最も顕著で,次に安田財閥となる。川崎の昭和3年か ら12年への変化は小さいが,安田は金融業型の度合を全く変化させず上方に移 行していく。流通部門型の対として,海運業型があらわれず,かわりに造船・ 窯業があらわれているので,浅野の得点が高い。三菱の変化ほほとんどなく, 原点付近に位置し,比率から見ればこれらのいずれの型にも属さず,総合型と 呼び得る。住友は昭和3年の段階では金融業型に屈していたが,12年には重工 業塑に転化し,大倉。古河の重工業化は加速され,大倉については流通部門型 にも向うのは先の図3でも示されている。三井は金融業一重工業型に関して絶 対額から言えば中間に位置していたが,比率から見れば重工業型に属し,昭和

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植 村 盃三 治 124 3年から12年への変化はわずかである。 さて,次に基準バリマックス法によって因子軸を回転さぜ7),各主成分因子 の意味するところをより明瞭にすることができる。表6は表5の各主成分因子 負荷量の軸を回転させて得られたもので,各主成分因子負荷盈の各々を±1に 近いものとゼロに近いものとに分離している。因子負荷豊の高い業種ではその 低いはあまり変わらないが,相対的に高い因子ではより士1に近くなり,低い 因子ではゼロに近くなっていることが見い出せよう。第1列は,先の第1主成 分因子負荷虫とほほ同じであるが,第2・3列では,先の第2主成分内に混合 されていたものが分離されていることがわかる。ここでは第1・2列の因子負 荷盛から,各財閥の得点を計簸してみよう。その方法は先と若干異なり,基準 化された原データ(資本金構成比率)に表6の太字の数値(この数値は,各行 での最大もしくは最小値)を乗じて計算される。細字の数値はゼロとおく。た とえば三井財閥(昭和3年)の第1因子得点は,基準化された銀行業払込資本 表6 規準 パリマノクス法による回転後の因子負荷蕊行列 (昭和3,12年,資本金構成比率) 第1主成分 第2主成分 第3主成分 第4主成分 節5主成分 銀 行 業 08335

01019 −03606 −0 3130 −01744

信 託 業 0‖80g8

00056 −03665 −04348

00211 保 険 業 0.門04 03411 −03323 03276 00982 鉱 磯 某 −8い8459 01381 −01982 02011 −01022 金属工業 −06633 0 3493 −0 3001 −02993 02481 機械器具 −87267 0287、7 −0 3573 00720 −03191 造 船 業 − −00035 02351 08669 01714 02797 化学工業 ーー0.6467 −0.20−71 −03567 0 2232 03381 製 紙 業 −01001 −0.g391 −00380 01247 −01522 窯 業 −00835 018L75 0。9378 −00417 −01262

繊維工業 −0 0214 −09895 −01186

00849 0小0477 農・水・食 −00604 −01434 00304 0小5388 02493 雑

業 −03407 −01688 −00781

0.3852 −01520 電力・瓦斯 01975 −01363 8.7438 …04192 0“0270 陸 運 薬 0.7431 02965 00069 02790 −0.3797 海 運 業 −00467 01348 00755 00517 0.g628 二L.い建・倉 00165 01524 00921 −0.TO30 0一0779 商事・貿易 0 0358 −0.9t柑ヰ −01061 02309 −00021

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125 戦前期財憫の類型区分 金構成比率×0.8335+信託業のそれ×0.J8098++造船業のそれ×0十化学 工業のそれ×−0.6437ト」一商事。貿易業のそれ×0==:・−−1‖5726となる0 第 2因子得点も第2列の数値を各データに乗じてやれば得られる28)(−5.8634)0 図5は各財閥ごとの因子得点をあらわしている。横軸は図4と同じ金融業一 重工業型をあらわすが,縦軸は流通部門型のみが負の方向にあらわされてい る29)。図4に比して,造船・窯業の軸がなくなったため,浅野と三瀬は下方に シフトしているが,全体的に見て両図における各財閥の位置関係と変化方向は Z2 図5 規準バリマックス回転後の8財閥の因子得点(昭和3,12年,資本金構成比率) 注)縦軸は横軸の倍の長さで示されている。

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植 村 j ̄に 治 126 ほぼ同一・と言える。 次に新興コンツェルンとの比較をしておこう。利用できるデー・クは第2文献 の昭和12年で,先の8財閥に日産,日窒,森,日常,理研の5財閥が加わる。 表7はそれら13財閥から計算された因子負荷盈(資本金絶対額)である。第1 主成分は大きさの因子で,第2主成分には保険業,造船業,海運業,土地・建 物・倉庫業において高い正値となり,負の方向にはあまり高い催いは見い出せ ないが,相対的に製紙業が高くなっている。さらに弱いながらも繊維工業と商 表7 第2文献13財閥より簸出された因子負荷塵(昭和12年,資本金絶対額) 第1主成分 第2主成分 第3主成分 第4主成分 第5主成分 銀 行 業 04679 04067 −05504 0 0322 −0,4876 信 託 業 0一7438

03781 −0 4195 −00838 −03289

保 険 業 05378 07000 0 2666 0 2975 −01358 鉱 磯 業 08275 −02256 0 3582 −01731 00779 金属工業 −0 0702

02974 −02862 −08200

02721 機械器具 0 7146 −03401 0 3611 −0 2307 00946 造 船 業 0 5172 06292 03691 03686 0小2399 化学工業 05011 −0 2253 05118 −02894 −0 0631 製 紙 業

07562 −05292 −03068 −01006 −00543

窯 業

03750 −00826 −03314

0 4090 07282 繊維工薬

08602 −03757 −0 2362 −00388 −00886

農・・水・食 08239 02436 0 4781 01058 −00183 雑 業 05156 −03184 01798 −00883 01948 魔力・瓦斯 05185 00988 −0 2713 01120 −00293 陸 運 業 0 3150 −01431 −05860 0 5773 01667 海 運 業 0 4783 08018 01616 −0 2060 01488 土・建・倉 0 0841

0505L7 −05165 −05014

03482 商事・貿易

0 8469 −03829 −02733 −01093 −0 0455

事・貿易業部門で負債となっており,次の図6では先と同様に縦軸に海道業一 流通部門塾をとった(上方が正偲で海運型)。第3主成分因子負荷盈では全体 的に高い催いは見られないが,銀行業,信託業,陸運業,土地・建物。倉庫業 で弱いながらも負の債いを示し,鉱磯業,機械器具工業,造船業,化学工業, 農林・水産・食品業で若干高い正倍となっている。この主成分も先と同様に金 融業一重工業型としてとらえることにし,図6の横軸にあらわした(右側が負

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戦前期財閥の類型区分 Z2 127 図613財閥の第2,第3主成分得点(昭和12年,資本金絶対額) 億で金融塑)。先の図3と比べると,海連菜型の中に土地・建物・倉庫業が加 わっているために住友がその型の度合を強めているが,8つの既成財閥間の位 置関係にはあまり変化は見られない。しかし,全体的に見るならば,既成財 閥は右側にシフトし,より金融業型の度合を強めている。日産において重工業 塾がより顕著になっているのは化学工業と農林・水産・食品業に多くの資本を 持っているからである。他の新興財閥は第3象現にほぼ一・かたまりとなり,大 倉,古河との差異は見い出せない。 表8は上記13財閥払込資本金構成比率から計算された因子負荷量である。第

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植 村 正 治 12台 1主成分では銀行業,信託業,保険業,陸運業に高い正倍があらわれ,鉱職業, 金属工業,機械器具工業,化学工業に相対的に高い負債があらわれている。第 表8 第2文献13財閥より簸出された因子負荷盈(昭和12年,資本金構成比率) 第1主成分 第2主成分 第3主成分 第4主成分 第5主成分 銀 行 業 08916

00066 −03666 −01501

00652 信 託 業 08971

00646 −02356 −01437

01579 保 険 業 07325 −00257 −0 2778 −0′4289 −0り3115 鉱 碗 業 −05914

01030 −00211 −02048 −03453

金属工業 −04645 −01625 −01147 −02849

06524 機械器具 −06343

03542 −00575 −05650

00725 造 船 薬 01110 −02893 07736 −0 2375 −0小4438 化学工業

−04765 −02629 −03338

04937 −02190 製 紙 業 01406 08631 02289 03561 −00326 窯 業 01292 −03070 07679 00955 −02037 繊維工業 01212 09245 q2090 01767 00327 農小水・食 −03436 01839 0 0986 −05163 −0.3393 雅 楽 −0 3364 0 4270 −00026 −0 2212 02988 電力・瓦斯 00466 −0 4278 00559 06700 0.ユ128 陸 運 業 07605 −00908 −0,1779 −01736 −0,2348 海 運 業 01821 −01970 04654 −03460 0小3284 土¶建・倉 04173 −02474 05342 −00568 0り5666 商事・・貿易 03779 0小8283 0 2534 02077 0小0161 2主成分では,製紙業,繊維工業,商事・貿易業が高い正値で,先の図4で対 となった造船業・窯業は一応弱いながらも負となっているが,−・定の解釈を下 すことば困難なので,ここでは前3業種の示す型,つまり流通部門型のみの軸 であると見なしておこう。図7では図4と此瀕しやすいように縦軸の上方を負 としている。両図を比較すると,既成財閥に関しては位置関係はばとんど変化 させずに,右側にシフトしていることば絶対額の時と同様である。既成8財 閥のみから計算すると三井・はどちらかと言えば重工業塑で,住友も昭和12年に は重工業型に寵じているにもかかわらず,新興コンツェルンを加えると両財閥 ともに金融業型と言える。新興コンツェルンは一・かたまりのグノレ・−プと見なせ る。つまり重工業一非流通部門型としてとらえられるが,その中には古河財閥 が入り,大倉財閥は図6と異なって分離されることになる。これは,表7・8

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戦前期財瀾の類型区分 129 図713財閥の第1,第亭主成分得点(昭和12年,資本金構成比率) の商事・貿易業の因子負荷盈が後者においてきわめて高く,大倉財閥のその部 門比率も高くなっているからである。古河については図6と同様に新興コン ツェルンとの差は見い出せない。 次に第3文献の昭和12年,16年,21年の計算結果について見てみよう。サン プルは先の8財閥のうち川崎財閥が除かれ,日産と野村が加わっている。衰9 は資本金絶対額の因子負荷盈を示している。第1主成分因子負荷盈は例によっ て大きさの因子をあらわしており,第2主成分以降に形の因子があちわれてい る。第2主成分では銀行業,信託業,製紙業,電力・瓦斯菜,土地・建物・倉 庫業において相対的に高い負債となり,鉱礫菜,機械器具工業,造船業,化

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植 村 ′正 治 130 表9 第3文献より算出された因子負荷盟(昭和12,16,21年,資本金絶対額) 窮2主成分 第3主成分 第4主成分 第5主成分 銀 行 業 06468 −0小5950 ーー02040 −02115 01078 信 託 菜

07747 −04614 −01880 −00937

01330 保 険 柴 0.5234 −0′′2258 0ノて745 −00594 00333 鉱 硬 業 07114

05946 −00353 −02541

01186 金属工業 03174 01273 −01078 0 7619 03300 機械器具 07916 03812 02224 0 0066 02239 造 船 業 0.4515

05886 −02261 −02424

00367 化学工業 08310 0‖3072 −02503 00715 0“0749 製 紙 業 05162 −05724 04442 −02823 00764 窯 業 02947 00913 −0.0661 05924 −00286 繊維工業

06532 −02079 −05865 −01306 −0小2364

農・水・食 0.1815 06898 00098 −05389 0.2174 雑 業 07468 02120 −01978 00421 −0 2780 電力・瓦斯 −0ユ357 −050ユ9 −03222 −01492 0′′6863 陸 運 業

04307 −03523 −00983 −01739 −0い4635

海 運 業 07750 −00586 0 5496 00849 −00014 土・建・倉 05632 −04772 −0小2545 01252 00269 商事・貿易 08015 01160 01258 03310 −0,0812 学工業,農林・水産・食品業において正値となっている。後者のグループに農 林・水産・食品業が人っているが,これは日産のその業種の資本金が圧倒的で あったことによるが,一応,先と同様に重工業型としておく。一方,前者のグ ループについてであるが,それらの相互関連性を見い出すことは困難なので, ここでは金融・非重工業型とする。第1・2文献では流通部門型の1つであっ た製紙業は第3文献では銀行業と若干の相関を持ち,電力・瓦斯業が加わちて いるのば前と同様の事情で,土地・建物・倉庫業が加わったのは,銀行業 (0.6054),信託業(0.5865)との相関が強くなったことによる0以上,第2主 成分を重工業一金融・非重工業型とする。 第3主成分では保険業と海運業が相対的に高い正値である。これは先と同様 に海運業塾としてとらえることができるが,造船業との関連が消えている0ま た,製紙業で若干高い正借となり,繊維工業では逆に負債を示し,先では製軌 舷推,商事・貿易業が−・かたまりとなっていたが,第3文献においてはこのう ちの二つは正と負の逆符号となっている。これは,この文献において,三井財

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戦前期財閥の類型区分 131 閥傘下から王子製紙が除去されたことによるところが大である。ここでも型を 決定することには無理が伴うが,海運業一級推ユ菜型としておく。さらに第4 主成分において,金属業と窯業に高い正値があらわれ,農林・水産・食品業が 負債となっていろ。やはり,金属・窯業一腰林・水産・食品業型と機械的な類 型を設定せぎるを得ない。 図8・9は第2主成分得点を横軸(右側が負,金融。非重工業型)にとり, 縦軸にはそれぞれ第3・第4主成分得点をあらわし,9一財閥の位置関係とその 変遷を示したものである。類型として含まれる業種が必ずしも対応しないが, 図8と先の図3を比較してみよう。重工業塾の顕著な日産が加わったことと, 戦前期において重化学工業化が最高度に達した状況をあらわす昭和21年の財閥 サンプルも同一レベルで考察したことにより,金融・非重工業型にかたよるこ Z3 図8 9財閥の第2,第3主成分得点(昭和12,16,21年,資本金絶対額)

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植 村 正 治 132 とになる。住友の場合,矢印の始発点と図3の最後点はともに昭和12年の状況 をあらわすが,上記の理由と,さらに土地・建物・倉庫業が類型業種に加えら れたことにより,金融・非重工業型が強調されることになった。また,大倉財 閥も右へのかたよりが大きく,これは第1・2文献において大きな額であった 化学工業が第3文献の昭和12・16年ではきわめて少なくなったことによる。 図8から次のようなことが言えよう。安田は金融・非重工業型で,住友も昭 和12・16年を通してこの型に入る。ただ,重工業型への変化は急激である。重 工業型の典型ば日産であり,農林。水産・食品業が含まれたことにより,他か ら隔絶している。浅野,大倉,野村,古河は資本金絶対額から言えば中間型で ある。海適業一繊維工業型は三菱一三井で,図3と同様の方向になって−いる。 三菱は昭和12年以降も重工業型へ若干指向しながら海運業型に向い続ける。三 井も左へ傾きながら繊維工業部門へも指向していく。全体的に見るならば,昭 Z4 図9 9財閥の第2,第4主成分得点(昭和12,16,21年,資本金絶対額)

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戦前期財閥の類型区分 133 和12年から16年まで,図3で見たのと同様の傾向を見ることができよう。つま り,若干のずれは生じているが,各財閥は原点より拡散傾向にある。浅野,大 倉,野村,安田は昭和16年まで金融・非重工業塑に指向していくが,昭和16年 から21年にかけて他の財閥と同様に重工業型に転換していく。 図9ば縦軸に金属・窯業型一腰林。水産・食品業型がおかれている。図8と 同様に昭和12年から16年にかけて拡散傾向にある。浅野ほ金融・非重工業塑お よび金属・窯業型に向い,野村,大倉は金融・非重工業および農林。水産・食 品業礫に向う。しかし∴昭和16年から21年にかけて,大倉,野村はほぼ360度 方向転換し,浅野がそれらと同じ方向に90度転換することになる。日産と安田 を除き,他の7財閥はこの方向に指向している。 次に資本金構成比率についてみていこう。表10は各因子負荷虫を示している。 第1主成分では,銀行,信託,繊維,電力㍉瓦斯,土地・建物。倉庫の各業種 に高い正値があらわれ,鉱磯,機械器具,化学の各業種では負債となっている。 先と同様に重工業一金融・非重工業型と見なすことができる。第2主成分では, 表10 第3文献より静出された因子負荷鼠(昭和12,16,21年,資本金構成比率) 第1主成分 第2主成分 第3主成分 第4主成分 第5主成分 銀 行 業 07581 −01091 03525 −0 0985 −0“1513 信 託 業 07086 −03349 −02324 −0“4006 −0.1232 保 険 業 0り1420 −01561 0 7606 −03758 0小1599 鉱 併 発 −06503 −039ユ9 −0′.0243 0小0074 04812 金属工業 −02585 0小6894 −0小1827 00302 −04820

機械器具 −06521 −03057

0.2150 02898 −0.2527 造 船 業 −014、17

05458 −01004 −02193

04108 化学工紫 −0.6831 −0,4889 −0.0044 01406 −00663 製 紙 蟄 05919 −00879 06067 02079 01177 東 菓 −00953 08010 −00981 −0小3320 02921 繊維工業 0小7(∋98 −03233 −02451 00735 0.0171

虔・水・食 −02389 −06538 −02821 −02359

02601 姓 業 0 4842 −02407 −05056 0.1393 03550 電力一・瓦斯 0。6830 −01536 −01660 −02669 −0い3365 陸 運 業 03310 00354 0.1710 07379 0‖3758 海 運 業 −0い1582 −00059 06542 −04699 0,.2656 土・建・倉 05338 04185 0い1675 0。4481 0..2152 商事・貿易 01879

00855 −04357 −01711

0.4447

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植 村 正 治 134 金属工業,造船業,窯業において相対的に高い正借となり,化学工業,農林・ 水産・食品業では負借となっている。さらに弱いながらも信託業,鉱磯業,機 械器具工業も負となっており,第1主成分では逆方向にあった各業種が同一・符 号となり,金融業型であろうと重工業型であろうと,その度合が高くなればな るほど,マイナスの度合が高くなるため,一定の型としてはとらえることがで きない。しかし,金属,造船,窯業は一つの塑として考えることができよう。 相互関連性については明確でないが,これらを金属工業塑としておこう。資本 金構成比率から見るかぎり,重工業部門の中で,鉱職業,機械器具工業,化学 工業のグル・−プと,金属工業,造船業のグルー・プとの関連はこの段階でなく なっている。今まででも前者の業種は常に一かたまりとなっていたが,後者の 2業種は前者のグループに入ったり人らなかったりしている。このことから, 少なくとも数字の上から見た限りにおいて−,前者の各業種と後者の業種との技 術的関連性はあまりなかったものと考えられる。 図10は横軸に第1主成分得点を,縦軸に第2主成分得点をとっている。先の 図4に比して,住友,大倉が右に偏っているが,これは先の図8で説明したの と同様で,特に大倉の偏りが大きいのは,比率をとったことにより,先の要因 が強調されることになった。また,図4におけるように流通部門型があらわれ なかったので,三井はより上方にシ17卜している。図4における位置関係と同 じなのは浅野,三菱,安田であった。さて,各財閥の類型変化について見てい こう。昭和12年では三井,三選は大体中間型で,16年にかけて重工業型に移り, 21年には金属工業型に方向転換している。安田,野村は金融・非重工業型の典 型で,昭和12年段階ではその度合はほほ同じであるが,野村の方は非金属工業 型に属する。昭和16年には野村は上方に移行し,安田は金融・非重工業塑を弱 めていく。さらに,昭和21年にかけて野村はその型を急激に弱めている。住友, 大倉は金属工業型の度合の変化はほとんどなく,昭和16年から21年にかけて重 工業型の度合を顕著にしていく。野村の場合,これはその期間に化学工業部門 投下資本額が急増し,資本金構成比率はそれ以上の増加率となったためである。 非金属工業塑の顕著な日産は若干重工業塑を弱めながら,金属工業型を日ざし, 古河も程度ほ異なるが,同方向に向っている。−・方,金属工業塑の典型であっ

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戦前■期財閥の類型区分 Z2 135 図10 9財閥の第1,第2主成分得点(昭和12,16,21年,資本金構成比率) た浅野は昭和16年にはその度合を弱め,21年では若干重工業塾にシフトしてい る。全体的に見れば,これら9つの財閥は第2象限に収束しているように見え

る。第1主成分得点の−1から−2の間,第2主成分得点の0から2の間がそ

の収束領域にあたる。 次の図11は,表10の第3主成分因子負荷盈と対応関係にある主成分得点を縦 軸にとったものである。表10では保険業,製紙業,海運業が高い正催で,雑業, 商事・貿易業に若干高い負債があらわれている。前者のグルー・プには造船業に

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植 村 正 治 136 図119財閥の第1,第3主成分得点(昭和12,16,21年,資本金構成比率) 代って製紙菜が加わっているが,先と同様に海運業型と見なし,後者ほ機械的 に雑業・商事部門塾と暫定しておく。蛮工業一金融・非重工業型の動向は図10 と同様である。昭和12年の三菱と安田において海道業塾が顕著であるが,昭和 12年の安田は海遅部門に傘下企業を持たないにもかかわらず,海運業塑となっ ている。昭和16年における安田の造船部門では3.4%を占め,その割合は三菱 の1514%に次いで大きい。昭和21年にも同じ比率で,三菱14.冬%,三井5い9% の次となっており,数字の上から保険業と海運業が関連していることになる0 三菱,安田ともに左下にシフトし,海運業型の度合を弱めていく。野村は雑 業・商事部門の度合が高いが,やはり昭和16年,21年にかけて弱くなっていく。

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戦前期財閥の類型区分 137 他の財閥に関しては,縦軸における変動ほ少ないが,三井では若干雑業・商事 部門型からはなれていく。ここでも全体的に言えることば,一定領域に収束し ていくように見えることである。第3象限の第1主成分得点については先と同 様であるが,第3主成分得点では0から−2の間がその領域である。 おわり に 本稿では財閥傘下企業の有機的な相互関連という観点から,その関連性の種 類と程度によっていくつかの財閥類型を作りあげるために,戦前期財閥の数盈 的データに主成分分析法をほどこした。 第1・2文献では重工業一・金融業型,海運業一流通部門型などをある程度識 別できたが,絶対額をとるか構成比率をとるかによって,類型のあらわれ方が 異なる。比率の方では海運業型を識別できなかった。また,新興コンツふルン をもサンプルとして加えるならば,既成財閥は全体的に金融業塑に属すること になる。しかし,古河財閥と新興コンツェルンとの類型上の差異は見い出せな かった。 第3文献においては,重工業一金融・非重工業軋海運業型などを見い出し たが,第1・第2文献とは若干異なる業種を含むことになった。また,重工業 のうち,金属と造船が分離され,一つの類型を形づくることになるが,安定し たものとは言えぬであろう。第1・第2文献においてもこの2つの業種は,他 の3業種(鉱磯業,機械器具工業,化学工業)とはあまり関連性がなく,第3

文献においてはそのことがより強調されることになった。このほかに,雑業・

商事部門型,農林・水産・食品業型,繊維工業型と,きわめて機械的な類型を 想定したが,これは先にのべたデー・タ上のいくつかの不備によるところも大き く,今後検討の余地を残す。 昭和3年から21年にかけて次のことが指摘できる。まず,絶対額に関して, 昭和16年まで各財閥はそれぞれの類型をより強調するような方向に向う。たと えば,安田であれば,重工業部門の資本をあまり変化させず,金融部門により 多くの資本を投下し,古河の場合はこの逆の投資行動をとる016年から21年に かけてはほとんどすべての財閥が重工業型に転換することになる。比率の方を

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植 村 正 治 138 見ると,昭和3年以降も多くの財閥は重工業型に向うことがわかるが,その方 向には収束領域が見い出せた。重工業一金属工業一雄業・商事部門型がその領 域である。 注 1)高橋亀吉・青山二郎『日本財閥論.。,(春秋社,昭和13年),119貢:。 2)高橋亀著雄我国企業の史的発展。(東洋経済新報社,昭和31年),255貢。 3)中川敬一・郎「第二次大戦前の日本における産業構造と企菜者活動.(F三井文庫 論敵。第3号,昭和44年),森川英正「戦前期日本財閥の重化学工業投資に関する 企業史的考察.(町経済志林=り第29巻2号,昭和36年),同氏『日本型経営の源流。 (東洋経済新報杜,昭和48年),土屋守聾「アメリカ大企業の経営組織一日本財閥 との比較において冊.(F経営史学会第13回大会報告論文魚心 昭和52年)。 4)安岡重明「日本財閥の歴史的位置.(同氏編『日本の財閥.。日本経済新聞社,昭 和51年),同氏『財閥の経営史。(日本経済新聞社,昭和53年),同氏「生成期財閥 の産業構成.(同氏霜『財閥史研究。日本経済新聞社,昭和54年)。 5)安岡宏明前■掲論文「生成期財閥の産業構成.21∼35員。 ¢)森Jlt英正否評(安岡重明編『財閥史研究』),『経営史学。第14巻3号,136貢0 7)柴垣和夫『日本金融資本分析。(東京大学出版会,昭和40年)195∼208貴。 8)同上,84真。 9)鈴木茂三郎『日本財閥論。(改造杜,昭和9年),小汀利得 F安田コンツ,エルン 読本。(春秋社,昭和12年)。 10)玉城 肇打田本財閥史。(社会思想祉,昭和51年),55真。 11)森川前掲論文「戦前期日本財閥の窺化学工業投資に関する企業史的考察.,116 貢。 12)安岡前掲論文「生成期財閥の産業構成.28頁。 13)柴板前掲番,203∼204貢。 14)西野入愛一・郎P浅野・渋沢・大川・古河コンツェルン読本。(春秋社,昭和Ⅰ2年)。 15)高橋亀曹『日本財閥の解剖。(中央公論社,昭和5年)。 16)高橋・宵山前掲番。 17)持株会杜整理委員会F日本財閥とその解体。(資料編,昭和26年)。 18)各財閥の18業種ごとの払込資本合計は拙稿「財閥の諸類型.(安岡前掲編 F財閥 史研究。)表ⅠⅠ・7(50∼51頁。)に掲げている。 19)持株会社整理委員会前掲番,例言。 20)同上,470∼473真。 21)同上,470∼473真。 22)より詳しい内容は,奥野・久米ほかF多変孟解析駄。(日科技連出版,昭和46 年)を参照されたい。

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戦前期財閥の類型区分 139 23)Tィパーソンズ著,佐藤勉訳『社会体系諭。(青木番店,昭和49年)72,73鼠。 24)R.ヤー・コブソン著,川本ほか訳『−・般言語学。(みすず香房,昭和48年)103∼ 106頁。 25)基準変盈を∬;慮とあらわすと,その謝罪或は需汗(方。‘一度£)/ふとをる。・宕α名は 原デ・一夕数値(払込資本金)でαはサンプル(財閥),よは菜種を示す。 26),28)因子負荷盈は基準変盈から主成分得点を計算するための固有ベクトル(基 準変急に乗ぜられるり.エイト)と呼ばれる係数と比例(固有倍の平方根を固有ベ

クトルに乗じると因子負荷盈がでる)しているために,固有ベクトルの代りに因

子負荷盈を基準変盈に乗じた因子得点と主成分得点も比例関係となる。そのため, ここではバリマックス回転後の因子負荷盈を基準変盈に乗じてやることによって 各因子得点を計許した。 27)奥野ほか前掲啓,357∼364貢。 29)第1因子得点と第2因子得点との相関係数は,上記のようを修正が加えられて いるためにゼロとはをらない。

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