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■認知症高齢者の状況

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Academic year: 2021

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― 家族介護者の状況について ―

<全国的に要介護者の約5割が高齢者世帯。老老介護も年々増加。>

● 介護者のいる世帯の約 5 割が高齢者世帯となっており,単独世帯も26.1%を占めていま す。また,高齢者世帯,単独世帯とも年々増加しています。【図表1,2】 ● いわゆる老老介護は年々増加傾向にあり,介護者と要介護者が75歳以上同士も25.5% となっています。【図表7】

<介護者の3割が男性介護。うち,60歳未満及び70歳以上はそれぞれ約4割。>

● 介護者の約 3 割が男性です。男性介護者のうち,働き盛りの60歳未満と,老老介護の可能 性が高い70歳以上の占める割合は双方とも約 4 割となっています。【図表6】

<同居の主な介護者の約6割が悩みやストレスを抱えている。>

● 同居の主な介護者の約 6 割がストレスや悩みを抱えています。【図表8】 ● 悩みやストレスの原因は,「家族の病気や介護」が最も多いですが,「自分の病気や介護」や 「自分の仕事」「生きがいに関すること」など,介護者自身のことについて悩みを抱えてい る方もいます。【図表9】

<ケアラーの5人に1人は複数をケア。年齢とともに『健康でない』ケアラーが増加。>

● 2 人以上の複数をケアしている方は,ケアラーの 5 人に 1 人という状況です。【図表10】 ● ケアラーの健康状態は,年齢があがるほど『健康でない』という方が増加しています。【図 表11】

<ケアラーの4人に1人が孤立を感じている。>

● ケアラーの 4 人に 1 人が,介護に伴う孤立感を感じています。【図表12】

<ケアラーは,要介護者へのサービスの充実や自身の休息の機会などを求めている。>

● ケアラー自身が欲しい支援は,項目別では『ケアをしている相手への直接支援』が最も多く, 次いで『経済的支援』『ケアラーへの理解』となっています。また,『ケアラーへの直接的な 支援』は,「休息やリフレッシュの機会」,「定期的な情報提供」,「ケアや悩みに気づいても らえる機会」が多くなっています。【図表13】 平成22年度厚生労働省老人保健推進費等補助金 老人保健健康増進等事業『介護(世帯)を中心 とした多様な介護者の実態と必要な支援に関する調査研究事業』からわかる介護者の実態は以下の 通りです。 この調査では調査対象を,介護,看護,療育,世話,こころや身体に丌調のある人への気づかいなどケアの 必要な家族や近親者・知人などを無償でケアする人(ケアラー)としています。そのため,要介護高齢者だけ にとどまらず,障がい児者や難病,依存症,ひきこもりの家族や知人のケアや気づかいなど多様なケアの役割 を担っている人を想定しています。なお,ケアをしている相手の年齢は,約8割が60歳以上という結果です。 厚生労働省が実施した『平成22年国民生活基礎調査』からわかる全国的な家族介護者の状況は 以下の通りです。

参考資料4

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家族介護者に関するデータ

■世帯構造別に見た要介護者等のいる世帯の状況

要介護者等の単独世帯は増加しており,要介護者等のいる世帯の4世帯に1世帯が単独世帯で ある。また,高齢者世帯は約5割となっており,調査年ごとに増加している。さらに,高齢者世 帯のうち,要介護4,要介護5がそれぞれ9.3%,5.4%おり,老老介護でかつ,重度の要 介護者を抱えている世帯が1割を超えている。 図表1 世帯構造別に見た要介護者等のいる世帯の構成割合の年次推移【全国】 (単位:%) 平成13年 100.0 15.7 29.3 18.3 32.5 22.4 35.3 16 100.0 20.2 30.4 19.5 29.4 20.0 40.4 19 100.0 24.0 32.7 20.2 23.2 20.1 45.7 22 100.0 26.1 31.4 19.3 22.5 20.1 47.0 (再掲) 高齢者世帯 (再掲) 夫婦のみの 世帯 年次 総数 単独世帯 核家族世帯 三世代世帯 その他の 世帯 N=5,614 図表3 要介護者等のいる世帯の世帯構造別にみた要介護度の構成割合【全国】 (単位:%) 総   数 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 要支援者のいる世帯 27.5 40.7 24.8 26.9 21.8 20.9 34.1  要支援1 12.1 19.0 11.0 11.3 8.2 8.8 15.6  要支援2 15.4 21.7 13.8 15.6 13.6 12.1 18.5 要介護者のいる世帯 69.5 55.6 71.3 69.5 76.4 77.0 62.3  要介護1 17.2 18.0 15.6 17.2 17.6 18.4 17.5  要介護2 19.3 17.9 18.5 19.0 22.1 19.1 18.4  要介護3 15.3 9.1 16.3 14.5 17.4 19.5 11.7  要介護4 10.3 6.9 12.2 12.2 10.9 10.9 9.3  要介護5 7.4 3.8 8.6 6.6 8.5 9.1 5.4 注:1) 「総数」には、要介護度不詳を含む。   2)世帯に複数の要介護者等がいる場合は、要介護の程度が高い者のいる世帯に計上した。 ( 再 掲 ) 高 齢者 世帯 ( 再 掲 ) 夫 婦の みの 世 帯 要 介 護 度 総 数 単 独 世 帯 核家族世帯 三世代世帯 そ の 他 の 【資料:平成 22 年国民生活基礎調査(厚生労働省)】 26.1 24.0 20.2 15.7 31.4 32.7 30.4 29.3 22.5 23.2 29.4 32.5 20.1 20.1 20.0 22.4 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 22 19 16 平成13年 単独世帯 核家族世帯 三世代世帯 その他の世帯 16 19 22 図表2 世帯構造別に見た要介護者等のいる世帯の構成割合の年次推移【全国】 N=5,614

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■要介護者等との続柄別にみた主な介護者の状況

主な介護者は配偶者が最も多く,25.7%となっている。性別では,約 3 割が男性介護者で ある。年齢別では,男女ともに60歳未満の介護者が約 4 割となっている。70歳以上の介護者 の割合は,女性は約 3 割,男性は約 4 割となっている。また,いわゆる老老介護は年々増加傾 向にあり,75歳以上同士も25.5%と増加している。 図表4 要介護者等との続柄別にみた主な介護者の構成割合の年次推移【全国】 (単位:%) 配偶者 子 配偶者子の 父母 その他の親族 平成13年 100.0 71.1 25.9 19.9 22.5 0.4 2.3 7.5 9.3 2.5 9.6 16 100.0 66.1 24.7 18.8 20.3 0.6 1.7 8.7 13.6 6.0 5.6 19 100.0 60.0 25.0 17.9 14.3 0.3 2.5 10.7 12.0 0.6 16.8 22 100.0 64.1 25.7 20.9 15.2 0.3 2.0 9.8 13.3 0.7 12.1 不詳 年次 総数 同居 別居の家族等 事業者 その他 N=5,614 注:主な介護者の年齢不詳の者を含まない。 30.6 69.4 0% 20% 40% 60% 80% 100% 性 男 女 2.8 3.2 7.8 9.5 28.4 22.5 31.3 24.7 21.0 19.7 8.7 20.5 0% 20% 40% 60% 80% 100% 女 男 40歳 未満 40~ 49 50~ 59 60~ 69 70~ 79 80歳 以上 25.7% 20.9% 15.2% 0.3% 2.0% 9.8% 13.3% 0.7% 12.1% 配偶者 子 子の配偶者 父母 その他の親族 別居の 家族等 事業者 その他 不詳 同居 64.1% 図表5 要介護者等との続柄別にみた主な介 護者の構成割合【全国】 図表6 性・年齢階級別にみた同居の主な介護 者の構成割合【全国】 注:主な介護者の年齢不詳の者を含まない。 30.6 69.4 0% 20% 40% 60% 80% 100% 性 男 女 2.8 3.2 7.8 9.5 28.4 22.5 31.3 24.7 21.0 19.7 8.7 20.5 0% 20% 40% 60% 80% 100% 女 男 40歳 未満 40~ 49 50~ 59 60~ 69 70~ 79 80歳 以上 25.7% 20.9% 15.2% 0.3% 2.0% 9.8% 13.3% 0.7% 12.1% 配偶者 子 子の配偶者 父母 その他の親族 別居の 家族等 事業者 その他 不詳 同居 64.1% 54.4 58.1 58.9 62.7 40.6 41.1 47.6 45.9 18.7 19.6 24.9 25.5 0 10 20 30 40 50 60 70 平成13年 16 19 22 % 60歳以上同士 65歳以上同士 75歳以上同士 図表7 年齢別にみた同居の主な介護者と要介護者等の割合の年次推移【全国】 【資料:平成 22 年国民生活基礎調査(厚生労働省)】

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■同居の主な介護者の悩みやストレスの状況

同居の主な介護者の 6 割が悩みやストレスを抱えている。その原因は,「家族の病気や介護」 が多く,次いで「自分の病気や介護」となっている。女性は「家族との人間関係」が3番目に多 いが,男性は「収入・家計・借金等」となっている。 図表8 性別にみた同居の主な介護者の悩みやストレスの有無の構成割合【全国】 N=5,614 図表9 性別にみた同居の主な介護者の悩みやストレスの原因の割合(複数回答)【全国】 63.7 54.2 60.8 20.7 27.4 22.7 15.6 18.4 16.5 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 女 男 総数 ある ない 不詳 68.7 32.6 13.4 13.4 24.9 21.0 6.3 4.1 7.3 5.0 74.5 28.3 23.3 21.7 21.1 13.6 10.5 8.0 7.8 7.8 0 10 20 30 40 50 60 70 80 家 族 の 病 気 や 介 護 自 分 の 病 気 や 介 護 家 族 と の 人 間 関 係 自 由 に で き る 時 間 が な い 収 入 ・ 家 計 ・ 借 金 等 自 分 の 仕 事 家 族 以 外 と の 人 間 関 係 家 族 の 仕 事 生 き が い に 関 す る こ と 家 事 男 女 % 【資料:平成 22 年国民生活基礎調査(厚生労働省)】

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■ケアしている相手の人数

平成22年度の NPO 法人介護者サポートネットワークセンター・アラジンによる『多様なケ アラーに関する実態調査』によると,2人以上をケアしている方は21.3%とケアラーの 5 人 に1人という状況になっている。 図表 10 ケアしている相手の人数【全国】 72.7% 18.0% 2.3% 0.6% 0.4% 6.0% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 1人 2人 3人 4人 5人以上 無回答 N=2,075 【資料:家族(世帯)を中心とした多様な介護者の実態と必要な支援に関する調査研究事業報告書 H23.3 (NPO 法人介護者サポートネットワークセンター・アラジン)】 図表10~13は,平成22年度厚生労働省老人保健推進費等補助金 老人保健健康増進等事業「介 護(世帯)を中心とした多様な介護者の実態と必要な支援に関する調査研究事業」で実施された『多様 なケアラーに関する実態調査』結果に基づく資料です。 この調査では調査対象を,介護,看護,療育,世話,こころや身体に丌調のある人への気づかいなど ケアの必要な家族や近親者・知人などを無償でケアする人(ケアラー)としています。そのため,要介 護高齢者だけにとどまらず,障がい児者や難病,依存症,ひきこもりの家族や知人のケアや気づかいな ど多様なケアの役割を担っている人を想定しています。なお,ケアをしている相手の年齢は,約8割が 60歳以上という結果です。

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■ケアラーの健康状態

ケアラーの健康状態について,「あまり健康でない」「全く健康でない」という方(以下,『健 康でない』という)は,約 3 割となっている。しかし,ケアラーの年齢が上がるほど,『健康で ない』と回答する方の割合が増加しており,ケアラーの年齢が70歳を超えると,約 4 割となっ ている。 図表 11 ケアラーの健康状態(年齢別)【全国】 13.3 9.0 8.5 7.5 5.8 3.8 7.7 71.1 67.7 65.0 59.2 38.5 38.5 58.0 8.9 15.0 18.8 24.1 35.9 33.8 23.1 10.0 3.7 6.0 4.7 8.1 15.9 13.8 8.2 3.0 3.9 1.1 3.0 2.3 3.0 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 40歳未満 40~49歳 50~59歳 60~69歳 70~79歳 80歳以上 全体 とても健康だ まあ健康だ あまり健康でない 全く健康でない 無回答 N=2,075 【資料:家族(世帯)を中心とした多様な介護者の実態と必要な支援に関する調査研究事業報告書 H23.3 (NPO 法人介護者サポートネットワークセンター・アラジン)】

■ケアラーの感じるケアにともなう孤立感

ケアラーの約4人に1人が,孤立を感じる(感じた)ことがある。年齢別にみると「80歳以上」 が最も多く,次いで「40歳未満」「40~49歳」となっている。 図表 12 孤立を感じる(感じた)ことのある人の割合【全国】 76% 24% 孤立を感じた(感じた)ことがある 孤立を感じた(感じた)ことはない N=2,075 【資料:家族(世帯)を中心とした多様な介護者の実態と必要な支援に関する調査研究事業報告書 H23.3 (NPO 法人介護者サポートネットワークセンター・アラジン)】

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■ケアラー自身が求めている支援

項目別にみると,『ケアをしている相手への直接支援策』が最も多く,次いで,『経済的支援策』, 『ケアラーへの理解』が多くなっている。『ケアラーへの直接支援策』では,「気軽に休息や休養 がとれる機会」が最も多く,次いで「定期的な情報提供サービス」「リフレッシュの旅行ができ る時間」「ケアや悩みに気づいてもらえる機会」「ケアの技術が学べる研修」となっている。 図表 13 ケアラーがほしい支援【全国】 N=1,734 【資料:家族(世帯)を中心とした多様な介護者の実態と必要な支援に関する調査研究事業報告書 H23.3 (NPO 法人介護者サポートネットワークセンター・アラジン)】 ケアラー への直接 支援策 経済的支 援策 仕事と介 護の両立 支援策 ケアをし ている相 手への直 接支援策 ケアラー への理解 9.1 11.8 16.4 14.1 16.3 17.3 17.9 22.2 22.8 29.6 23.5 30.4 32.4 30.4 32.9 35.5 35.9 44.6 47.0 46.9 54.3 30.9 32.1 33.3 39.4 39.2 39.2 38.7 34.6 42.4 37.9 45.4 41.9 29.5 32.7 31.9 38.4 39.0 28.8 29.3 34.5 31.0 31.6 30.1 24.4 24.6 21.3 20.3 19.9 16.8 14.7 12.9 13.1 10.1 7.6 7.1 6.6 7.3 6.9 6.2 6.9 3.3 2.7 9.5 8.5 9.6 8.2 5.4 7.3 5.2 5.4 6.6 5.9 5.4 4.3 4.8 14.9 13.1 13.8 13.3 13.7 14.7 14.0 18.1 14.7 12.3 12.7 12.2 23.9 23.9 23.2 16.0 15.5 16.1 12.1 13.1 10.0 2.9 2.8 2.2 1.9 14.5 12.9 12.1 8.6 0% 20% 40% 60% 80% 100% 家族やケアラー同士の自助グループ ケアラーが集まり気軽に話せる場所 カウンセリング 電話による訪問相談 ケアを担う児童や若者への支援 必要な支援を明らかにする面談 ケアラーの定期健診や健康手帳 ケアの技術が学べる研修 ケアや悩みに気づいてもらえる機会 リフレッシュの旅行ができる時間 定期的な情報提供サービス 気軽に休息や休養がとれる機会 ケアによる離職後の再就職の支援 ケアを踏まえた勤務体制づくり 介護休業制度の普及と利用の促進 専門職や行政職員のケアラーへの理解 地域や職場等のケアラーへの理解 年金受給要件に介護期間を考慮 在宅介護手当 要介護者へのサービスや制度の充実 本人緊急時の要介護者へのサービス とてもほしい まあまあほしい あまりほしくない 全くほしくない 無回答 <項目>

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■男性介護者実態の構造

以下は,平成22年度厚生労働省老人保健推進費等補助金 老人保健健康増進等事業「男性介 護者に対する支援のあり方に関する調査研究事業」の調査の過程で得られた情報から導かれた傾 向を示したもの。男性介護者も,年齢や介護対象によって課題が異なる傾向が見られる。 図表 14 男性介護者の実態像 【資料:男性介護者に対する支援のあり方に関する調査研究事業報告書 H23.3 (社団法人全国国民健康保険診療施設協議会)】

参照

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