1.対象品目 キャベツ 2.課題名 レタス後マルチトンネルを利用した4、5月どり寒玉系キャベツ生産技術の確立 3.目的 4.実証機関名及び実施場所 5.試験方法 (1)試験区の構成 試験区① 4a 試験区② 2a 対照区 2a 慣行区 2a
① 品種 YR-春空 中早生2号 中生かんらんSE 中生かんらんSE
② トンネル トンネル トンネル トンネル なし ③ マルチ マルチ マルチ マルチ なし (2)耕種概要 (2)試験期間中の気象概要 淡路地域は,冬季温暖な気象条件を利用して秋から翌春にかけてレタスの2期作が行われてい る。しかし、同一圃場での長年の作付けにより、ビッグベイン病などの連作障害が多発し生産性の 低下が危惧される。そこで、レタスの連作を避け輪作を進めるため、年内穫りレタス収穫後のトン ネルを利用した後作の品目として端境期の4月中旬~5月どり寒玉系キャベツに着目し、生産技術 の確立とレタス並みの所得30万円以上をめざす。 試験区 (規模) 技術項目 土質:埴壌土、前作物:レタス(マルチトンネル栽培) 播種:2010年11月20日、育苗:128穴、定植:2011年1月12日 栽植密度:畝間130cm、株間35cm、2条植え(4,400株/10a) 施肥法:定植時:複合硝燐加安(15-10-10)22gを株元穴肥施用、定植50日後:同肥料13gを株間に 穴肥施用、定植80日後:窒素加里化成(18-0-18)40kg/10aを谷施用 トンネル管理:定植時から3月25日まで全閉、以降は裾換気とし4月5日に被覆除去 前作のレタスを年内に片付け、年明けから2~3mmの降雨を受けマルチ内に水分が浸透してか ら1月12日定植した。それ以降約1か月間降雨がなかったが、2月上旬からは5mm以上の降雨の 日が5回あり、乾燥傾向は解消された。1月は、最低気温が氷点下になる日が多く、2月に入ってか らは温暖な日が続いた。2月14日の昼間に10mm近い積雪があり、低温障害が心配されたがキャ ベツに被害はみられなかった。3~4月は低温で推移し、3月下旬~4月中旬までは降雨も尐なく乾 燥した影響で生育が停滞し、また、石灰欠乏症の原因となった。4月中旬以降はまとまった雨があ り、生育が一気に進んだ。5月29日には台風2号の影響で151mmの降雨があったが、収穫直前の 慣行区に大きな影響はなかった(図1、図2)。 (2)実証場所:南あわじ市八木養宜中560-1 淡路農業技術センター (1)実証機関名:兵庫県立農林水産技術総合センター
実証試験結果報告書
○主な作業内容と作業時間(10a当たり) 生産に係る作業時間(単位:時間) 試験区① 試験区② 対照区 慣行 育苗 播 種 3 3 3 3 管理 9.8 9.8 9.8 9.8 本圃準備 施 肥 3 3 3 4 耕うん・ほ場準備 0 0 0 5 本圃管理 定植 16 16 16 16 管理 8 8 8 3 防 除 3.2 3.2 3.2 3.2 後片付け 37 37 37 0.5 小計① 80 80 80 44.5 出荷・調製に係る作業時間(単位:時間)試験区① 試験区② 対照区 慣行 収 穫・荷造り 22 22 22 23.2 出荷 23.5 23.5 23.5 24.8 小計② 45.5 45.5 45.5 48 125.5 125.5 125.5 92.5 作業時間の合計①+②(=⑦) ○農業経営指標(実績・10a当たり) 栽培品目: 試験区① 試験区② 対照区 慣行 作 型: 4月下旬穫り 春空 トンネル・マルチ 4月下旬穫り 中早生2号 トンネル・マルチ 5月上旬穫り SE トンネル・マルチ 6月上旬穫り SE 露地 (単位) 収穫量 kg 5,072 5,329 6,456 5,776 単 価 ※1 円/kg 90 80 80 60 粗収入・・・① 円 456,480 426,320 516,480 346,560 経営費・・・②(=③+④) 円 170,325 170,325 167,825 239,076 生産費・・・③ 円 60,325 60,325 57,825 57,825 種苗費 円 24,240 24,240 21,740 21,740 肥料費 円 25,630 25,630 25,630 25,630 農薬費 円 10,455 10,455 10,455 10,455 諸材料費 円 農用建物(うち減価償却費) 円 農機具費(うち減価償却費) 円 光熱水費 円 その他 円 円 110,000 110,000 110,000 181,251 出荷資材費 円 65,846 出荷・運搬費 円 76,243 出荷手数料 円 39,161 その他 円 農業所得・・・⑤(=①-②) 円 286,155 255,995 348,655 107,484 所得率・・・⑥(=⑤÷①×100) % 62.7 60.0 67.5 31.0 労働時間・・・⑦(別紙5の数値を記載) 時間 125.5 125.5 125.5 92.5 1時間当たり労働報酬・・・⑤÷⑦ 円 2,280 2,040 2,778 1,162 出荷・調製費・・・④ ※2 1図2 生育期間中の降水量の推移(淡路農技内)
図1 生育期間中の気温推移(淡路農技内)
○主な作業内容と作業時間(10a当たり) 生産に係る作業時間(単位:時間) 試験区① 試験区② 対照区 慣行 育苗 播 種 3 3 3 3 管理 9.8 9.8 9.8 9.8 本圃準備 施 肥 3 3 3 4 耕うん・ほ場準備 0 0 0 5 本圃管理 定植 16 16 16 16 管理 8 8 8 3 防 除 3.2 3.2 3.2 3.2 後片付け 37 37 37 0.5 小計① 80 80 80 44.5 出荷・調製に係る作業時間(単位:時間)試験区① 試験区② 対照区 慣行 収 穫・荷造り 22 22 22 23.2 出荷 23.5 23.5 23.5 24.8 小計② 45.5 45.5 45.5 48 作業時間の合計①+②(=⑦) ○農業経営指標(実績・10a当たり) 栽培品目: 試験区① 試験区② 対照区 慣行 作 型: 4月下旬穫り 春空 トンネル・マルチ 4月下旬穫り 中早生2号 トンネル・マルチ 5月上旬穫り SE トンネル・マルチ 6月上旬穫り SE 露地 (単位) 収穫量 kg 5,072 5,329 6,456 5,776 単 価 ※1 円/kg 90 80 80 60 粗収入・・・① 円 456,480 426,320 516,480 346,560 経営費・・・②(=③+④) 円 170,325 170,325 167,825 239,076 生産費・・・③ 円 60,325 60,325 57,825 57,825 種苗費 円 24,240 24,240 21,740 21,740 肥料費 円 25,630 25,630 25,630 25,630 農薬費 円 10,455 10,455 10,455 10,455 諸材料費 円 農用建物(うち減価償却費) 円 農機具費(うち減価償却費) 円 光熱水費 円 その他 円 円 110,000 110,000 110,000 181,251 出荷資材費 円 65,846 出荷・運搬費 円 76,243 出荷手数料 円 39,161 その他 円 農業所得・・・⑤(=①-②) 円 286,155 255,995 348,655 107,484 所得率・・・⑥(=⑤÷①×100) % 62.7 60.0 67.5 31.0 労働時間・・・⑦(別紙5の数値を記載) 時間 125.5 125.5 125.5 92.5 1時間当たり労働報酬・・・⑤÷⑦ 円 2,280 2,040 2,778 1,162 出荷・調製費・・・④ ※20
10
20
30
40
50
60
1
半旬
2
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3
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4
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5
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6
半旬
1
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6
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1
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2
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6
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1
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6
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1
半旬
2
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3
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5
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6
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1
半旬
2
半旬
1月
2月
3月
4月
5月
6月
降
水
量
(
m
m
)
200.5 平成23 年-5
0
5
10
15
20
25
30
1 半旬 2半旬 3半旬 4半旬 5半旬 6半旬 1半旬 2半旬 3半旬 4半旬 5半旬 6半旬 1半旬 2半旬 3半旬 4半旬 5半旬 6半旬 1半旬 2半旬 3半旬 4半旬 5半旬 6半旬 1半旬 2半旬 3半旬 4半旬 5半旬 6半旬 1半旬 2半旬 1月 2月 3月 4月 5月 6月 平成23年平均 平成23年最高 平成23年最低 平均気温(平年値) 最高気温(平年値) 最低気温(平年値) 温 度 ℃ ℃ 2トンネル内の温度は、気温の低かった2月22日(平均気温:5.2℃、最高気温:8.8℃、最低気温: -0.2℃)では、夜間のトンネル内と外気温との温度差は小さいが、日中の温度差は大きく、平均 で8.5℃高く推移した。また、湿度は夜間60~90%、日中30~50%の範囲で推移した(図3)。トンネ ル被覆により、特に厳寒期の日中の保温効果により、生育の前進につながると考えられた。比較 的気温の高くなってきた3月20日(平均気温:12.4℃、最高気温:18.3℃、最低気温:5.6℃)では一 日を通してトンネル内と外気との温度差は小さくなった(図4)。 ○主な作業内容と作業時間(10a当たり) 生産に係る作業時間(単位:時間) 試験区① 試験区② 対照区 慣行 育苗 播 種 3 3 3 3 管理 9.8 9.8 9.8 9.8 本圃準備 施 肥 3 3 3 4 耕うん・ほ場準備 0 0 0 5 本圃管理 定植 16 16 16 16 管理 8 8 8 3 防 除 3.2 3.2 3.2 3.2 後片付け 37 37 37 0.5 小計① 80 80 80 44.5 出荷・調製に係る作業時間(単位:時間)試験区① 試験区② 対照区 慣行 収 穫・荷造り 22 22 22 23.2 出荷 23.5 23.5 23.5 24.8 小計② 45.5 45.5 45.5 48 125.5 125.5 125.5 92.5 作業時間の合計①+②(=⑦) ○農業経営指標(実績・10a当たり) 栽培品目: 試験区① 試験区② 対照区 慣行 作 型: 4月下旬穫り 春空 トンネル・マルチ 4月下旬穫り 中早生2号 トンネル・マルチ 5月上旬穫り SE トンネル・マルチ 6月上旬穫り SE 露地 (単位) 収穫量 kg 5,072 5,329 6,456 5,776 単 価 ※1 円/kg 90 80 80 60 粗収入・・・① 円 456,480 426,320 516,480 346,560 経営費・・・②(=③+④) 円 170,325 170,325 167,825 239,076 生産費・・・③ 円 60,325 60,325 57,825 57,825 種苗費 円 24,240 24,240 21,740 21,740 肥料費 円 25,630 25,630 25,630 25,630 農薬費 円 10,455 10,455 10,455 10,455 諸材料費 円 農用建物(うち減価償却費) 円 農機具費(うち減価償却費) 円 光熱水費 円 その他 円 円 110,000 110,000 110,000 181,251 出荷資材費 円 65,846 出荷・運搬費 円 76,243 出荷手数料 円 39,161 その他 円 農業所得・・・⑤(=①-②) 円 286,155 255,995 348,655 107,484 所得率・・・⑥(=⑤÷①×100) % 62.7 60.0 67.5 31.0 労働時間・・・⑦(別紙5の数値を記載) 時間 125.5 125.5 125.5 92.5 1時間当たり労働報酬・・・⑤÷⑦ 円 2,280 2,040 2,778 1,162 出荷・調製費・・・④ ※2 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 0 5 10 15 20 25 30 35 0: 00 2: 00 4: 00 6: 00 8: 00 10: 00 12: 00 14: 00 16: 00 18: 00 20: 00 22: 00 湿 度 ( % ) 温 度 ( ℃ )
図3 トンネル内の温湿度(平成23年2月22日)
トンネル温度(℃) 外気温(℃) トンネル湿度(%) 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 0 5 10 15 20 25 30 35 0: 00 2: 00 4: 00 6: 00 8: 00 10: 00 12: 00 14: 00 16: 00 18: 00 20: 00 22: 00 湿 度 ( % ) 温 度 ( ℃ )図4 トンネル内の温湿度(平成23年3月20日)
トンネル温度(℃) 外気温(℃) トンネル湿度(%) 36.実証試験の結果 (1) 生育状況 試験区① 4a 試験区② 2a 対照区 2a 慣行区 2a
① 品種 YR-春空 中早生2号 中生かんらんSE 中生かんらんSE
② トンネル トンネル トンネル トンネル なし ③ マルチ マルチ マルチ マルチ なし 葉数 (枚) 9.8 7.4 10.6 6.2 株張り (cm) 30.1 24.8 38.9 12.2 最大葉 長 15.2 13.7 20.8 7.0 (cm) 幅 14.3 8.8 13.2 4.0 試験区① 試験区② 対照区 慣行区 2月27日の生育調査では、トンネル・マルチをした区の中では、対照区の「中生かんらんSE」が最 も葉数、株張り、最大葉長が大きくなり、「YR-春空」がそれに続いた。「YR-春空」の最大葉幅は最 も大きくなった。「中早生2号」は、その中では最も生育が遅かった。慣行区の「中生かんらんSE」 の露地栽培はトンネル・マルチ栽培に比べて生育が遅れてはいるが、順調な生育を示した(表 1)。 試験区 (規模) 技術項目 表1 生育状況調査(2月27日) ○主な作業内容と作業時間(10a当たり) 生産に係る作業時間(単位:時間) 試験区① 試験区② 対照区 慣行 育苗 播 種 3 3 3 3 管理 9.8 9.8 9.8 9.8 本圃準備 施 肥 3 3 3 4 耕うん・ほ場準備 0 0 0 5 本圃管理 定植 16 16 16 16 管理 8 8 8 3 防 除 3.2 3.2 3.2 3.2 後片付け 37 37 37 0.5 小計① 80 80 80 44.5 出荷・調製に係る作業時間(単位:時間)試験区① 試験区② 対照区 慣行 収 穫・荷造り 22 22 22 23.2 出荷 23.5 23.5 23.5 24.8 小計② 45.5 45.5 45.5 48 125.5 125.5 125.5 92.5 作業時間の合計①+②(=⑦) ○農業経営指標(実績・10a当たり) 栽培品目: 試験区① 試験区② 対照区 慣行 作 型: 4月下旬穫り 春空 トンネル・マルチ 4月下旬穫り 中早生2号 トンネル・マルチ 5月上旬穫り SE トンネル・マルチ 6月上旬穫り SE 露地 (単位) 収穫量 kg 5,072 5,329 6,456 5,776 単 価 ※1 円/kg 90 80 80 60 粗収入・・・① 円 456,480 426,320 516,480 346,560 経営費・・・②(=③+④) 円 170,325 170,325 167,825 239,076 生産費・・・③ 円 60,325 60,325 57,825 57,825 種苗費 円 24,240 24,240 21,740 21,740 肥料費 円 25,630 25,630 25,630 25,630 農薬費 円 10,455 10,455 10,455 10,455 諸材料費 円 農用建物(うち減価償却費) 円 農機具費(うち減価償却費) 円 光熱水費 円 その他 円 円 110,000 110,000 110,000 181,251 出荷資材費 円 65,846 出荷・運搬費 円 76,243 出荷手数料 円 39,161 その他 円 農業所得・・・⑤(=①-②) 円 286,155 255,995 348,655 107,484 所得率・・・⑥(=⑤÷①×100) % 62.7 60.0 67.5 31.0 労働時間・・・⑦(別紙5の数値を記載) 時間 125.5 125.5 125.5 92.5 1時間当たり労働報酬・・・⑤÷⑦ 円 2,280 2,040 2,778 1,162 出荷・調製費・・・④ ※2 4
(2)収穫物調査結果 試験区① 4a 試験区② 2a 対照区 2a 慣行区 2a
① 品種 YR-春空 中早生2号 中生かんらんSE 中生かんらんSE
② トンネル トンネル トンネル トンネル なし ③ マルチ マルチ マルチ マルチ なし 収穫日 (月/日) 4/25~4/30 4/25~4/30 5/8~5/13 5/30~6/2 結球重 (g) 1,441 1,514 1,834 1,641 球高 (cm) 11.9 17.0 13.6 14.7 球径 (cm) 18.6 16.8 19.7 16.8 球形指数 (球高/球形) 0.64 1.01 0.69 0.88 結球緊度 (g/cm3) 0.67 0.61 0.67 0.76 芯長 (cm) 6.9 7.7 9.9 8.0 収量 (kg/10a) 5,072 5,329 6,456 5,776 写真(収穫直前) 対照区 慣行区 試験区② 試験区① 試験区①の「YRー春空」がもっとも早く、4/25から収穫できた。「中早生2号」も同じく4/25から収穫 できたが、石灰欠乏症が多発した。また、形状が春系だったため春キャベツとして出荷した。 対照区の「中生かんらんSE」は、試験区①の「YR-春空」と比べ収穫時期は14日遅れ、5/8から の収穫となったものの、結球重と収量で最も優れ、端境期どりに十分適した。対照区と慣行区の 比較では、マルチとトンネルの有無で対照区は収穫時期が22日前進したが、玉の詰まり具合に関 しては慣行区で最も優れた。 表2 収穫物調査 試験区 (規模) 技術項目 ○主な作業内容と作業時間(10a当たり) 生産に係る作業時間(単位:時間) 試験区① 試験区② 対照区 慣行 育苗 播 種 3 3 3 3 管理 9.8 9.8 9.8 9.8 本圃準備 施 肥 3 3 3 4 耕うん・ほ場準備 0 0 0 5 本圃管理 定植 16 16 16 16 管理 8 8 8 3 防 除 3.2 3.2 3.2 3.2 後片付け 37 37 37 0.5 小計① 80 80 80 44.5 出荷・調製に係る作業時間(単位:時間)試験区① 試験区② 対照区 慣行 収 穫・荷造り 22 22 22 23.2 出荷 23.5 23.5 23.5 24.8 小計② 45.5 45.5 45.5 48 125.5 125.5 125.5 92.5 作業時間の合計①+②(=⑦) ○農業経営指標(実績・10a当たり) 栽培品目: 試験区① 試験区② 対照区 慣行 作 型: 4月下旬穫り 春空 トンネル・マルチ 4月下旬穫り 中早生2号 トンネル・マルチ 5月上旬穫り SE トンネル・マルチ 6月上旬穫り SE 露地 (単位) 収穫量 kg 5,072 5,329 6,456 5,776 単 価 ※1 円/kg 90 80 80 60 粗収入・・・① 円 456,480 426,320 516,480 346,560 経営費・・・②(=③+④) 円 170,325 170,325 167,825 239,076 生産費・・・③ 円 60,325 60,325 57,825 57,825 種苗費 円 24,240 24,240 21,740 21,740 肥料費 円 25,630 25,630 25,630 25,630 農薬費 円 10,455 10,455 10,455 10,455 諸材料費 円 農用建物(うち減価償却費) 円 農機具費(うち減価償却費) 円 光熱水費 円 その他 円 円 110,000 110,000 110,000 181,251 出荷資材費 円 65,846 出荷・運搬費 円 76,243 出荷手数料 円 39,161 その他 円 農業所得・・・⑤(=①-②) 円 286,155 255,995 348,655 107,484 所得率・・・⑥(=⑤÷①×100) % 62.7 60.0 67.5 31.0 労働時間・・・⑦(別紙5の数値を記載) 時間 125.5 125.5 125.5 92.5 1時間当たり労働報酬・・・⑤÷⑦ 円 2,280 2,040 2,778 1,162 出荷・調製費・・・④ ※2 5
対照区 慣行区 慣行区 試験区② 試験区① 試験区① 対照区 試験区② 写真(収穫直前) 収穫物の写真 ○主な作業内容と作業時間(10a当たり) 生産に係る作業時間(単位:時間) 試験区① 試験区② 対照区 慣行 育苗 播 種 3 3 3 3 管理 9.8 9.8 9.8 9.8 本圃準備 施 肥 3 3 3 4 耕うん・ほ場準備 0 0 0 5 本圃管理 定植 16 16 16 16 管理 8 8 8 3 防 除 3.2 3.2 3.2 3.2 後片付け 37 37 37 0.5 小計① 80 80 80 44.5 出荷・調製に係る作業時間(単位:時間)試験区① 試験区② 対照区 慣行 収 穫・荷造り 22 22 22 23.2 出荷 23.5 23.5 23.5 24.8 小計② 45.5 45.5 45.5 48 125.5 125.5 125.5 92.5 作業時間の合計①+②(=⑦) ○農業経営指標(実績・10a当たり) 栽培品目: 試験区① 試験区② 対照区 慣行 作 型: 4月下旬穫り 春空 トンネル・マルチ 4月下旬穫り 中早生2号 トンネル・マルチ 5月上旬穫り SE トンネル・マルチ 6月上旬穫り SE 露地 (単位) 収穫量 kg 5,072 5,329 6,456 5,776 単 価 ※1 円/kg 90 80 80 60 粗収入・・・① 円 456,480 426,320 516,480 346,560 経営費・・・②(=③+④) 円 170,325 170,325 167,825 239,076 生産費・・・③ 円 60,325 60,325 57,825 57,825 種苗費 円 24,240 24,240 21,740 21,740 肥料費 円 25,630 25,630 25,630 25,630 農薬費 円 10,455 10,455 10,455 10,455 諸材料費 円 農用建物(うち減価償却費) 円 農機具費(うち減価償却費) 円 光熱水費 円 その他 円 円 110,000 110,000 110,000 181,251 出荷資材費 円 65,846 出荷・運搬費 円 76,243 出荷手数料 円 39,161 その他 円 農業所得・・・⑤(=①-②) 円 286,155 255,995 348,655 107,484 所得率・・・⑥(=⑤÷①×100) % 62.7 60.0 67.5 31.0 労働時間・・・⑦(別紙5の数値を記載) 時間 125.5 125.5 125.5 92.5 1時間当たり労働報酬・・・⑤÷⑦ 円 2,280 2,040 2,778 1,162 出荷・調製費・・・④ ※2 6
(3)経営収支 所得に関しては、試験目的であるレタス並みの30万円以上をほぼ達成することができた。レタス 後のトンネルマルチを再利用するため、資材費が抑えられ、畝立てとマルチをする作業時間がなく なっている。 ※1 出荷単価は過去3年の平均単価より算出 ※2 試験区①、試験区②、対照区の出荷調整費に関しては鉄コンテナ出荷のため、一律で11万 円。 ○主な作業内容と作業時間(10a当たり) 生産に係る作業時間(単位:時間) 試験区① 試験区② 対照区 慣行 育苗 播 種 3 3 3 3 管理 9.8 9.8 9.8 9.8 本圃準備 施 肥 3 3 3 4 耕うん・ほ場準備 0 0 0 5 本圃管理 定植 16 16 16 16 管理 8 8 8 3 防 除 3.2 3.2 3.2 3.2 後片付け 37 37 37 0.5 小計① 80 80 80 44.5 出荷・調製に係る作業時間(単位:時間)試験区① 試験区② 対照区 慣行 収 穫・荷造り 22 22 22 23.2 出荷 23.5 23.5 23.5 24.8 小計② 45.5 45.5 45.5 48 125.5 125.5 125.5 92.5 作業時間の合計①+②(=⑦) ○農業経営指標(実績・10a当たり) 栽培品目: 試験区① 試験区② 対照区 慣行 作 型: 4月下旬穫り 春空 トンネル・マルチ 4月下旬穫り 中早生2号 トンネル・マルチ 5月上旬穫り SE トンネル・マルチ 6月上旬穫り SE 露地 (単位) 収穫量 kg 5,072 5,329 6,456 5,776 単 価 ※1 円/kg 90 80 80 60 粗収入・・・① 円 456,480 426,320 516,480 346,560 経営費・・・②(=③+④) 円 170,325 170,325 167,825 239,076 生産費・・・③ 円 60,325 60,325 57,825 57,825 種苗費 円 24,240 24,240 21,740 21,740 肥料費 円 25,630 25,630 25,630 25,630 農薬費 円 10,455 10,455 10,455 10,455 諸材料費 円 農用建物(うち減価償却費) 円 農機具費(うち減価償却費) 円 光熱水費 円 その他 円 円 110,000 110,000 110,000 181,251 出荷資材費 円 65,846 出荷・運搬費 円 76,243 出荷手数料 円 39,161 その他 円 農業所得・・・⑤(=①-②) 円 286,155 255,995 348,655 107,484 所得率・・・⑥(=⑤÷①×100) % 62.7 60.0 67.5 31.0 労働時間・・・⑦(別紙5の数値を記載) 時間 125.5 125.5 125.5 92.5 1時間当たり労働報酬・・・⑤÷⑦ 円 2,280 2,040 2,778 1,162 出荷・調製費・・・④ ※2 7
(4)作業内容と労働時間 7.考察 (1)普及の見込み (2)残された課題 (3)今後の取組み レタス後作での適正な施肥量・省力的な施肥方法の検討 レタス後作での適正な施肥量・省力的な施肥方法の検討 前作のレタスの収穫が12月20日と遅くなり、残さの片付け作業等で定植が1月12日とやや遅れ たが、その後の生育は順調で慣行区の露地栽培に比べトンネル・マルチ栽培での生育促進効果 が現れ、4月下旬収穫が可能となり、レタスに代わる輪作作物としての収益の確保が期待できる。 ○主な作業内容と作業時間(10a当たり) 生産に係る作業時間(単位:時間) 試験区① 試験区② 対照区 慣行 育苗 播 種 3 3 3 3 管理 9.8 9.8 9.8 9.8 本圃準備 施 肥 3 3 3 4 耕うん・ほ場準備 0 0 0 5 本圃管理 定植 16 16 16 16 管理 8 8 8 3 防 除 3.2 3.2 3.2 3.2 後片付け 37 37 37 0.5 小計① 80 80 80 44.5 出荷・調製に係る作業時間(単位:時間)試験区① 試験区② 対照区 慣行 収 穫・荷造り 22 22 22 23.2 出荷 23.5 23.5 23.5 24.8 小計② 45.5 45.5 45.5 48 125.5 125.5 125.5 92.5 作業時間の合計①+②(=⑦) ○農業経営指標(実績・10a当たり) 栽培品目: 試験区① 試験区② 対照区 慣行 作 型: 4月下旬穫り 春空 トンネル・マルチ 4月下旬穫り 中早生2号 トンネル・マルチ 5月上旬穫り SE トンネル・マルチ 6月上旬穫り SE 露地 (単位) 収穫量 kg 5,072 5,329 6,456 5,776 単 価 ※1 円/kg 90 80 80 60 粗収入・・・① 円 456,480 426,320 516,480 346,560 経営費・・・②(=③+④) 円 170,325 170,325 167,825 239,076 生産費・・・③ 円 60,325 60,325 57,825 57,825 種苗費 円 24,240 24,240 21,740 21,740 肥料費 円 25,630 25,630 25,630 25,630 農薬費 円 10,455 10,455 10,455 10,455 諸材料費 円 農用建物(うち減価償却費) 円 農機具費(うち減価償却費) 円 光熱水費 円 その他 円 円 110,000 110,000 110,000 181,251 出荷資材費 円 65,846 出荷・運搬費 円 76,243 出荷手数料 円 39,161 その他 円 農業所得・・・⑤(=①-②) 円 286,155 255,995 348,655 107,484 所得率・・・⑥(=⑤÷①×100) % 62.7 60.0 67.5 31.0 労働時間・・・⑦(別紙5の数値を記載) 時間 125.5 125.5 125.5 92.5 1時間当たり労働報酬・・・⑤÷⑦ 円 2,280 2,040 2,778 1,162 出荷・調製費・・・④ ※2 8
8.協力機関等の意見 (1)試験研究機関 (2)都道府県の普及関係機関(南淡路農業改良普及センター) (3)実需者(JAあわじ島、神果神戸青果株式会社を通じて) 9.検討委員会委員の意見 本実証試験は、生産を不安定にしているキャベツの抽台をトンネルを利用して防止し、端境期の 安定生産を目指すものである。レタスで使用したトンネルやマルチ資材を再利用することで加工・ 業務用生産で求められる低コスト生産も可能になる。 今回の試験では、トンネルとマルチを利用することにより慣行露地栽培の「中生かんらんSE」に 比べて「YR青春」が35日早い4月25日から、「中生かんらんSE」は22日早い5月8日から収穫でき ることを実証し、所得も当初に目指したレタス並みの10a当たり30万円をほぼ達成した。これらの 品種は加工・業務用としての品質も高く、実需者からの高い評価を得ることができた。 また、キャベツの導入は、普及センターが指摘しているように当産地で問題となっているレタス ビッグベイン病の防止対策にもなることから、本技術が確立されれば産地への普及・定着が進む ものと期待される。 露地栽培やべたがけ資材等の簡易被覆のみで寒玉系キャベツを4~5月に安定生産できる産 地は、冬季温暖な一部の地域に限定されるのに対して、トンネルを利用できれば安定生産の可能 な地域が大幅に広がるもので、本技術を確立することの意義は大変大きいといえるであろう。 本実証試験における当面の技術的課題は、トンネル・マルチ栽培の適品種を明らかにすること であるが、今後はさらに出荷期別の播種適期もしくは適品種、省力・低コスト化を図る視点からセ ル苗基肥利用の検討やトンネル管理の目安となる温度管理モデルの作成を目指してもらいたい。 加工・業務用野菜に対する実需者ニーズの一つは、安定供給で、産地側にはスポット的ではなく 一定期間安定して供給できる生産技術の構築が求められる。4、5月どり寒玉系キャベツ産地は、 4月中旬から5月まで切れ間なく出荷するための生産技術確立が必要で、本試験においてはさら に4月中旬及び5月上旬に出荷できる播種期の選定もしくは品種の導入が必要で、今後の検討を 要する課題であろう。 トンネル栽培に適する品種としては、加工・業務用適性の高い品質と晩抽性を併せもつことに加 えて、これまで育種であまり考慮されなかった高温・多湿条件下で胚軸が伸びにくいといった特性 も重要になる。トンネル栽培では、トンネル内が露地栽培に比べて高温・高湿度になるために胚軸 が伸びやすい。胚軸が伸びると、株が倒伏しやすくなるとともに、葉の巻きが緩い締まりの悪い球 になり、加工・業務用で重視される歩留まり率が低下する。このようなことから品種の選定に際し ては、胚軸の伸長についてもチェックする必要がある。 本実証試験では、基肥に加えて追肥を2回、計3回施肥を実施した。千葉県における試験では、 セル成形苗の培養土に基肥を施用するセル苗基肥のみで十分な収量が得られており、省力・低 コスト化を図る手段として当地においても今後検討すべき課題と考える。 また、キャベツの生育に応じたトンネル管理の目安となる温度管理モデルの作成を目指してもら いたい。キャベツは、緑植物春化型植物で、ある大きさになった株が、低温に一定期間遭遇すると 花芽分化し、その後高温・長日で花芽の発育・抽台が促進される。一方、花芽分化前の高温は、 低温による春化効果を消去する作用があると考えられ、これらの視点に立脚した温度管理モデル の作成が望まれる。温度管理モデルの作成は、トンネルを利用した寒玉系キャベツ4~5月どり産 地の拡大を強力に推し進めるものとなるであろう。 (川城 英夫) この度、販売したトンネルマルチ栽培の「YR-春空」は、露地物より一回りボリュームがあり、品 質が安定していた。特に、本年度の気象背景からするとトンネル栽培の「中生かんらんSE」より扁 平で葉肉が詰まっていた。5月の10日前後から出荷してもらえれば市場としても、非常に有り難 い。 実需者の評価としても、形状がよいということで次年度の栽培と出荷をお願いしたいとのことだっ た。本年度の品質であれば、青果としても加工業務筋でも販売していきたい思う。次年度は、ぜひ とも栽培と出荷量の増量をお願いする。 レタスの連作障害を防ぐ対策として、本キャベツの輪作は有望な技術である。 ○主な作業内容と作業時間(10a当たり) 生産に係る作業時間(単位:時間) 試験区① 試験区② 対照区 慣行 育苗 播 種 3 3 3 3 管理 9.8 9.8 9.8 9.8 本圃準備 施 肥 3 3 3 4 耕うん・ほ場準備 0 0 0 5 本圃管理 定植 16 16 16 16 管理 8 8 8 3 防 除 3.2 3.2 3.2 3.2 後片付け 37 37 37 0.5 小計① 80 80 80 44.5 出荷・調製に係る作業時間(単位:時間)試験区① 試験区② 対照区 慣行 収 穫・荷造り 22 22 22 23.2 出荷 23.5 23.5 23.5 24.8 小計② 45.5 45.5 45.5 48 125.5 125.5 125.5 92.5 作業時間の合計①+②(=⑦) ○農業経営指標(実績・10a当たり) 栽培品目: 試験区① 試験区② 対照区 慣行 作 型: 4月下旬穫り 春空 トンネル・マルチ 4月下旬穫り 中早生2号 トンネル・マルチ 5月上旬穫り SE トンネル・マルチ 6月上旬穫り SE 露地 (単位) 収穫量 kg 5,072 5,329 6,456 5,776 単 価 ※1 円/kg 90 80 80 60 粗収入・・・① 円 456,480 426,320 516,480 346,560 経営費・・・②(=③+④) 円 170,325 170,325 167,825 239,076 生産費・・・③ 円 60,325 60,325 57,825 57,825 種苗費 円 24,240 24,240 21,740 21,740 肥料費 円 25,630 25,630 25,630 25,630 農薬費 円 10,455 10,455 10,455 10,455 諸材料費 円 農用建物(うち減価償却費) 円 農機具費(うち減価償却費) 円 光熱水費 円 その他 円 円 110,000 110,000 110,000 181,251 出荷資材費 円 65,846 出荷・運搬費 円 76,243 出荷手数料 円 39,161 その他 円 農業所得・・・⑤(=①-②) 円 286,155 255,995 348,655 107,484 所得率・・・⑥(=⑤÷①×100) % 62.7 60.0 67.5 31.0 労働時間・・・⑦(別紙5の数値を記載) 時間 125.5 125.5 125.5 92.5 1時間当たり労働報酬・・・⑤÷⑦ 円 2,280 2,040 2,778 1,162 出荷・調製費・・・④ ※2 9