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NEWSLETTER

October 2006

CRESTEC EUROPE ニュースレター 2006 年 10 月(6th) 秋涼の候、皆様如何お過ごしでしょうか。日本では、最も心地よい季節となり、スポーツに芸 術に活躍されておられるのではないでしょうか。オランダでは、異常気象の猛暑もとっくに過 去の物となり、今ではいつもの暗くて寒い冬の始まりとなりました。これから春までの 5 ヶ月 くらいがオランダ暮らしで最もつらい季節となります。 さて、今回のニュースレターでは、ISO9001(QMS:品質マネージメントシステム)の認証取得と 弊社がオフィスを構えておりますオランダの言語とその特徴と歴史について、特集をお届けい たします。それから恒例となりました弊社のスタッフ紹介です。今回は、編集のセクションリ ーダーをご紹介いたします。先ずは CRESTEC EUROPE のニュースの前に、弊社の日本オフィ スからのお知らせを 1 件ご案内します。 【日本マニュアルコンテストで部門優良賞を受賞】

昨年もご案内しました TC symposium(日本)において、Japan Technical Communicators Association

主催による“日本マニュアルコンテスト2006”の発表がございました。その中で、お客様と 弊社の共同制作による作品(電子マニュアル)が下記の部門において、“部門優良賞”を受賞し ました。 ■ 電子マニュアル部門 “パナソニック レッツノート 電子マニュアル” (松下電器産業株式会社) z 企画:松下電器産業株式会社、 株式会社クレステック z 制作:株式会社クレステック 今まで PDF として提供されてきました電子マニュアルを検 索性の向上と“読む”から“見る”へのビジュアル化に主 眼をおいて、HTA(HTML Application)の本格的な電子マニュアルとして、新しいアプローチ にて開発・デザインしました。 これにより、今までユーザーがマニュアルでは独自に解決できない、もしくはマニュアルを読 まないという問題を解決できました。ユーザーにとって親しみやすく、見やすいガイドとして 有効な活用が期待できます。 冊子としてのマニュアル展開だけではなく、色々なメディアを駆使して、より受け入れられや すい情報伝達方法の構築を目指すクレステックとしても今回の受賞は、非常に意義のあるもの と感じております。 この評価と喜びを次なる制作活動に生かし、皆様のご期待に添えるようユーザーフレンドリー なマニュアル作成に取り組んで参ります。

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CRESTEC EUROPE ISO9001 の認証取得】

この度、弊社の品質マネージメントシステムが国際標準モデルであります ISO(国際標準化機

構)の 9001:2000の認証を取得致しました。これを受け、去る 10 月 16 日(月)、CRESTEC

EUROPE オフィスにて、BSi Management Systems の Wijte 氏より証明書が授与されました。

業務分野としては、“Translation, Localization, DTP, Printing, Fulfilment and distribution of technical documentation and software”となります。

二つの目的のために、今年の初めから ISO 規格に適合するシステム 構築を進めてまいりました。そのひとつは、「お客様に満足してい ただく」という弊社の基本理念を明確にしさらに優れたものにする こと、それからもうひとつは弊社の作業プロセスを合理化することに より、今後の課題にフレキシブルに対応させていくことです。 このシステム構築に備え、ISO 規格の詳細を研究するため、社内の各 部署から代表者を集めプロジェクトチームを編成、さらに外部のコン サルタントも招きプロジェクトチームへの指導をしました。 2 月にプロジェクトチームを発足、8 月の取得を目標に全社一丸とな って、システムの改善に向け取り組んできました。その中で、プロジェクトチームは、新しい 一貫した方法を通して現状のプロセスを具体化することに専念でき、マネージメント(経営 側)は、具体化されたプロセスと会社の基本理念を基に、作業の要点と取り組み方を見出すこ とが出来るようになって参りました。 そして、最終段階として 7 月に内部監査を実施、続いて 8 月下旬に外部監査を受け、認証まで の全ての工程は終了しました。結果として、元々弊社独自で構築しておりました品質マネージ メントシステムが、ISO 規格にほぼ準拠していたという事もあり、お陰さまでひとつの不適合 も無く完璧な形で正式に 2006 年 9 月 12 日付で、ISO9001 の認証を頂く事が出来ました。 まだ導入間もないシステムではありますが、社内での効果は既に現れ始めています。マネージ メントにおいては、種々の活動からのデータ収集、測定・分析による正確な結果を見ながら、 的確な判断を下すことが可能となって来ております。また、製造現場においては、分析結果が 明確に出ることにより、問題の把握とそれに対する改善活動が組み易くなってきております。 今後は、このシステムを有効に活用して、弊社の理念でもありますお客様の満足度向上に向け 更なる改善に取り組んで行きたいと思います。 【オランダの言語、オランダ語の特徴】 現在の標準的なオランダ語は、かつて Low Countries (低地帯)で話されていた低地フランコニア語(Low Franconian: 古オランダ語)の方言が基盤となっていま す。つまり、オランダ語は古代フランク人の言語である 古 フ ラ ン ク 語の 派 生 言 語 と い う こ と に な り ま す 。 オランダ語の標準化は、オランダ南部地方の方言が最も 影響を及ぼしていた中世から始まりました。最初にその 変化が起きたのは、16 世紀前半のアントワープ方言が 優勢だった時期でした。1585 年、アントワープ(現ベ ルギー)がスペイン軍に陥落されると、多くの市民は北 オランダ、特にホランダ州へと逃走し、その地で方言が 広まっていきました。 1637 年、連合州の住民全員が理解できるオランダ語の 聖書を作成するにあたり、言語が統一されることになり ま し た 。 こ れ に よ り 、 低 サ ク ソ ン 語 方 言 (Low Saxon dialects)を含め、点在していたいくつもの方言、特にホ

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ランド州の低地フランコニア語の方言が中心となって組み立てられることとなりました。 さて今日においてですが、オランダ語はオランダ以外にもベルギー、スリナム、アルバ、オラ ンダ領アンティル諸島の公用語になっており、これらの国々で使用されています。そして、オ ランダとベルギー北部フランドル地方(Flanders)ではほとんどの住民がオランダ語を話していま すが、フランドル地方のオランダ語は、よく方言としてフラマン語(Flemish:オランダ語では Vlaams)と呼ばれます。フランスの最北地域でも、少数言語としてこのフラマン語が話され ています。それから、これら以外にオランダ領の西インド諸島でも、オランダ語は広く話され ていますが、場所によってはパピアメント語(Papiamento:アルバ、キュラソー島、ボネール 島)や英語(シントマールテン島、シントユースタティウス島、サバ島)の方が多く使用され ています。旧植民地のスリナムでは、人口の 60 パーセントはオランダ語を母国語とし、その ほとんどはスリナム語も話します。 上記以外では、インドネシア(旧オランダ領東インド)やオランダから多数の移民を抱えるカ ナダ、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカなどの国々にもオランダ語を話す人がい ます。南アフリカやナミビア(Namibia)などのアフリカーンス語(Afrikaans)は、多少オランダ語 に似ています。 フランドル地方の住民は、自分たちの言語をオランダ語というよりもフラマン語と呼んでおり ますが、実際には、標準のオランダ語に比べ発音が多少違うだけです。本来の「フラマン語」 は、主にフランドル地方の西部で話されている緒方言に分類されます。 オランダ語は、構文や動詞形態など文法的にはドイツ語に似ています。昔は、文法上ドイツ語 を使用したものもありましたが、今では代名詞や多少の成句以外は、ほとんど失われてきてい ます。オランダ語の書体はドイツ語に似ておりますが、発音は全く異なります。 オランダは、歴史上常に貿易業を行っており、オランダの海外貿易と航海技術は昔から知れ渡 っていました。その影響もあり何世紀もの間、オランダ語は、英語、ロシア語、日本語などの 外国語にも取り入れられてきました。ここでいくつかの例をご紹介しましょう。 Apartheid (アパルトヘイト:英語): 人種隔離政策 Polder model (ポルダーモデル:英語、イタリア語、等): オランダモデル。雇用主、労働組合、 政府が共に雇用契約に同意する政治的コンセンサスのこと。 Potassium (ポタシウム:国際用語): オランダ語“potas”が語源。カリウムのこと。 Skipper (スキッパー:英語): オランダ語“schipper”が語源。船長のこと。 Brandy (ブランディー:英語): オランダ語“brandewijn”の転訛。文字通り、「蒸留したワイ ン」のこと。

Santa Claus (サンタクロース:英語): オランダ語“Sinterklaa”、セントニ コラスのアメリカ版。オランダやベルギーでは、今でも 12 月 6 日のセント ニコラスデーを祝福し、その日に子供たちにプレゼントを渡します。 Yankee (ヤンキー:英語): アメリカ人という意味の俗語。前世紀にアメリカ に移住したオランダ人のあだ名として呼ばれた“Jan-Kees”が語源と言われ ています。 Machta (マスト:ロシア語では мачта): オランダ語“mast”の転訛。船のマストのこと。 Stool (スツール:ロシア語では стул): オランダ語の“stoel”の転訛。椅子のこと。

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Madorosu (マドロス:日本語): オランダ語の“matroos“が語源。水夫のこと。 Garasu (ガラス:日本語): オランダ語の“glas“の転訛。ガラスのこと。 このようにオランダ語は、現在我々が使用している言葉の中にも変化しながら生きております。 最後にオランダの言語状況についてですが、オランダの学校では 10 歳から英語を学び、13 歳 からフランス語とドイツ語を学びます。オランダでは昔から外国語を話すことが習慣となって います。人口(約 1,625 万人)の 85 パーセントは英語を話し、55~60 パーセントがドイツ語を話 します。フランス語は約 17 パーセントです。ただし、これらの数値は基礎知識がある人の割 合であり、必ずしも流暢さを示すものではありません。いずれにしろ、オランダ人の英語力は 非常に高く、英語さえできればオランダでの基本的な生活には不自由しません。これが、外国 人がオランダに駐在してもオランダを覚えない理由かもしれません。 オランダ及び、オランダ語について簡単にご案内しましたが、まだまだ言語に絡んだトピック スは色々あります。ドキュメントの翻訳も含めご要望がありましたら、弊社までお問い合わせ ください。また、時期をみてオランダ語の第 2 弾も計画いたします。 【スタッフ紹介】

今回は、Editing Section(翻訳校正部門)のリーダーAndrea Ibargutxi(27 歳)をご紹介します。

彼女はスペインの北部に位置するバスク地方のエイバル市(

Éibar)

で生まれ育ちました。ヴ ィトリア大学で英語学を専攻し、2002 年ヨーロッパの交換 留学プログラムにて、アムステルダムに来ました。アムス テ ル ダ ム で 学 業 修 了 後 、 フ リ ー ラ ン ス の 校 正 者 と し て CRESTEC EUROPE に入社し、その後社内スペイン語編集者 となりました。ここ 2 年間は、セクションの運営と方針を 管理すると同時に、Editing Section のリーダーとしての役割 も務めてきました。言語と翻訳校正について豊富な知識と 経験を持つ彼女に今回は質問形式にてインタビューしてみ ました。 CRESTEC EUROPE は、各種の翻訳支援ツールを運用しながらフリーランスの翻訳者が翻訳し ていますが、なぜさらに翻訳を校正するのでしょうか? 「確かに、CRESTEC EUROPE で雇っている翻訳者たちは独自の専門分野を持っておりますし、 翻訳メモリの流用、用語集の運用、さらに QA ツールも導入して翻訳しておりますが、それで も、人間が翻訳作業を行っている以上ミスは起こります。起こり得るエラーを回避するために も、校正と編集は不可欠なのです。」 「校正者というのは、常にお客様にとって信頼のおける言葉の専門家であると認識しています。 その期待に答えられるよう我々は常にプロジェクトの初めから終わりまでお客様のニーズに気 を配っています。」 「そして、校正上で非常に重要なことは、文法やスペルミスの修正は勿論のこと、お客様の要 望にあった対応ができているかです。お客様から指示された専門用語が使用されているかどう かのチェックに加え、ひとつのプロジェクトに数人の翻訳者が関わったとしても、指定された 文体が正しく維持されているかどうかもチェックします。」 「校正者の仕事には、複合的なプロジェクトに一貫性を保つという側面もあります。お客様は スピードを重視されますので、原稿が完結する前の段階から翻訳作業が開始することがよくあ ります。また、ソフトウェアが絡む製品では、ソフトウェアの準備ができないうちにマニュア ルの翻訳に取り掛かることもありますし、ソフトウェアとマニュアルを同時に翻訳することも あります。こういった場合には、言語の責任部署でもあります私たちがプロジェクトに使用さ

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れる用語とセンテンスの統一性をチェックします。つまり、それぞれに同じ専門用語が使用さ れているかどうか、そして納品直前になって変更が生じた場合でも、全ての翻訳に確実に反映 されているかどうかを確認します。」 「作業終了後は、関わったメンバー全員に変更の旨が伝わっているかどうか確認します。例え ば、翻訳メモリが更新されているか、翻訳者に変更情報が伝達されているかなどです。このよ うな日々の活動が、お客様、CRESTEC EUROPE、翻訳者間の信頼関係向上に繋がっていると 信じております。」 CRESTEC EUROPE の校正者が直面している課題はありますか? 「先ほどお話しましたが、私たちは翻訳者とお客様を繋げる重要な立場にいます。パーフェク トな翻訳であることの定義は、色々あると思いますが、それらは文化によって大きく違うとい うことです。ターゲットとしている国のユーザーの期待と、その国の世間一般の期待の双方が 見合うような翻訳にするには、校正者は翻訳者の専門的技術を尊重しながらも、さまざまな観 点に基づき翻訳の内容を微妙に調整していく必要があります。」 「その他の課題としては、新しい言語への需要が高まっていることです。例えば、EU の拡大 それから、EU 以外の特殊言語への展開と対応言語は年々増加しています。特にお客様のニー ズが絶え間なく変化しているので、そのニーズを満たすための人材育成それから、ルール作り への対応に手間が掛かります。迅速かつフレキシブルな対応を心掛けておりますが、需要との バランスを取るのが難しい場合もあります。」 今回校正部門の Andrea をご紹介しましたが、彼女がコメントしましたように翻訳品質を向上 させていくためには、弊社のこの Editing 部門は非常に重要な部門であります。EU の拡大にと もない 20 言語以上を同時にコントロールしなければいけないことが多くなっておりますので、 CRESTEC EUROPE としても重要なポジションとして校正者の拡充とレベルアップに心掛けて 行きたいと思います。

CRESTEC EUROPE B.V.

Teleportboulevard 110, 1043 EJ Amsterdam, The Netherlands Tel: 00 31 (0) 20 585 4640

Fax: 00 31 (0) 20 585 4646

N

ote:

弊社 Europe オフィスの情報につきましては、英語版 web site (www.ceu.crestec.com) を、そして

株式会社クレステック(日本)につきましては、日本語版 web site (www.crestec.co.jp) を参照ください。 さらに、弊社 Europe オフィスについてご意見・ご希望のある方は、弊社担当者もしくは、

sales@crestec.nl へご連絡ください。

なお、今回のニュースレターは弊社メーリングリストより配信しております。配信中止をご希望の方は、

参照

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