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午前の部 択一式正解 テーマ一覧表 科目 問題 正解 テーマ 憲法 1 5 人権 2 3 表現の自由 検閲の禁止 通信の秘密 3 1 国会 民法 4 2 ( 総則 ) 制限行為能力者 5 4 ( 総則 ) 復代理 6 1 ( 総則 ) 消滅時効の起算点と履行遅滞時期 7 3 ( 物権 ) 代理占有

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【午前の部】 択一式 正解・テーマ 一覧表 科目 問題 正解 テーマ 憲法 1 5 人権 2 3 表現の自由、検閲の禁止、通信の秘密 3 1 国会 民法 4 2 (総則)制限行為能力者 5 4 (総則)復代理 6 1 (総則)消滅時効の起算点と履行遅滞時期 7 3 (物権)代理占有 8 5 (物権)添付 9 5 (物権)共有 10 2 (物権)地上権、永小作権、賃借権 11 4 (物権)地役権 12 3 (担保物権)優先弁済の順序 13 4 (担保物権)物上代位 14 4 (担保物権)法定地上権 15 4 (担保物権)抵当権と根抵当権 16 2 (債権)債権者代位権、詐害行為取消権 17 3 (債権)債権譲渡 18 1 (債権)売主の担保責任 19 4 (債権)委任契約、寄託契約 20 3 (親族)婚姻 21 2 (親族)養子 22 2 (相続)相続欠格、廃除 23 3 (相続)遺留分 刑法 24 3 刑の執行猶予 25 4 間接正犯 26 2 横領罪及び背任罪 会社法 ・商法 27 4 会社の設立 28 4 株券 29 5 特別支配株主の株式等売渡請求 30 1 監査等委員会設置会社 31 4 清算中の株式会社がなしうる行為 32 4 株式会社、合同会社 33 1 組織再編 34 1 訴訟等 35 5 商人間の売買 1

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第1問 人権 正解:5 ( )の中に適切な語を入れて完成させた文章は以下の通りである。 A:人権の分類について、社会権、自由権、参政権を挙げてみよう。まず、社会権は 国家が個人の領域に権力的に介入することを排除し、個人の自由な意思決定と 活動を保障する点で、( 国家による自由 )と呼ばれているね。 B:社会権に分類される代表的な権利としては、生存権や( 勤労の権利 )が 挙げられるね。 A:次に、国民が国政に参加する権利である参政権は( 国家への自由 )と呼ばれて いるよ。 B:参政権は、選挙権、最高裁判所裁判官の国民審査、憲法改正の国民投票などによって 実現されているね。このうち、憲法改正の国民投票では、憲法を改正するのに どのような手続きが必要になっているかな。 A:まず、( 各議院の総議員の3分の2以上の賛成 )による国会の発議が必要だよ。 次に、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行われる投票において( 国民の 過半数の承認 )を経て、最後に( 天皇が国民の名で憲法と一体を成すものとし て直ちに公布する )という手続きを要することになっているよ(憲法第96条1項、 2項)。 よって、正しいものは①イ②オ③キ④コ⑤サであり、正解は5である。 第2問 表現の自由、検閲の禁止、通信の秘密 正解:3 ア(誤り)許可に関する明確かつ合理的な基準を掲げて集団行進が不許可とされる場合を厳格に制限し ている場合など、許可が実質届出制と変わらない場合は憲法 21 条 1 項に反しない(最判昭 57.11.16 道 交法規制事件)。 イ(正しい)一般国民の証言義務は国民の重大な義務である点に鑑み、証言拒絶権が認められる場合は 極めて例外に属するためである(最判昭 27.8.6 石井記者事件)。 ウ(正しい)反論権については、名誉やプライバシーの保護に資するが、新聞発行者に対して負担を課 するものであり、その負担が表現の自由を間接的に侵す危険もあるので、判例では反論文掲載請求権は 認められていない(最判昭 62.4.24 サンケイ新聞事件)。 エ(誤り)重大な犯罪に係る被疑事件について、被疑者が罪を犯したと疑うに足りる十分な理由があり、 かつ、当該電話により被疑事実に関連する通話の行われる蓋然性があるとともに、電話傍受以外の方法 によってはその罪に関する重要かつ必要な証拠を得ることが著しく困難であるなどの事情が存する場合 には、法律に定める手続きに従って電話傍受を行っても憲法に違反しない(最決平 11.12.16)。 2

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オ(誤り)税関検査は、税関が関税を徴収する目的で行われるため、思想内容の規制を目的としない。 また、海外で発表された書籍が国内で販売できなくなったとしても、その書籍自体は海外で発表済みで あるため、事前規制にもあたらない(最判昭59.12.12)。 よって、正しいものはイとウであり、正解は3である。 第3問 国会 正解:1 ア(正しい)両議院の議員は、議院で行った演説、討論又は表決について、院外で責任を問われない(憲 法第51条)。しかし、議員の発言に対して院内で懲罰の対象とすることまでは禁じられていない。 イ(謝り)両議院の議員は、法律の定める場合を除いては、国会の会期中逮捕されず、会期前に逮捕さ れた議員は、その議院の要求があれば、会期中これを釈放しなければならない(憲法第50条)。 ウ(誤り)衆議院が解散されたときは、解散の日から40日以内に衆議院議員の総選挙を行い、その選 挙の日から30日以内に国会を召集しなければならない(憲法第54条Ⅰ)。 エ(正しい)両議院は、各々その議員の資格に関する争訟を裁判する。ただし、議員の議席を失わせる には、出席議員の3分の2以上の多数による議決を必要とする(憲法第55条)。 オ(誤り)衆議院と参議院の議決が異なった場合、予算については、両院協議会を開き、そこで意見調 整に失敗した場合は衆議院の議決が国会の議決となる(憲法第60条2項)。一方、法律案については、 両院協議会の開催は任意的であり、再び衆議院で議決をし、出席議員の3分の2以上の多数で可決した ときには法律が成立する(憲法第59条2項・3項)。 よって、正しいものはアとエであり、正解は1である。 第4問 制限行為能力者 正解:2 ア(誤り)被保佐人本人が後見開始の審判の請求をするのに保佐人の同意は不要である。また、保佐人 からも当該請求をすることができる(民法第7条)。 イ(正しい)法定代理人は未成年者のした営業の許可を取り消し、又はこれを制限することができる(民 法第6条2項)。この取消は遡及効のない「撤回」の意味であり、将来に向かってのみ効力を有する。 ウ(誤り)制限行為能力者の相手方がその取り消すことができる行為を追認するかどうかを確答すべき 旨の催告をする場合、一ヶ月以上の期間を定めて催告する必要がある(民法第20条1項)。なお、当該 催告で定めた期間が一ヶ月未満であった場合、再度一ヶ月以上の期間を定めて催告をしなければならな い。 エ(正しい)制限行為能力者が行為能力者であることを信じさせるため詐術を用いたときはその行為を 取り消すことはできない(民法第21条)。もっとも、制限行為能力者であることを終始黙秘していただ けの場合は詐術にあたらない(最判昭 44.2.13)。 オ(正しい)被保佐人が相続の承認若しくは放棄又は遺産の分割をする場合は、その保佐人の同意を得 3

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なければならない(民法第13条1項6号)。 よって、誤っているものはアとウであり、正解は2である。 第5問 復代理 正解:4 ア(誤り)委任による代理人は、本人の許諾を得たとき、又はやむを得ない事由があるときでなければ、 復代理人を選任することができない(民法第104条)。なお、法定代理人は、自己の責任で自由に復代 理人を選任することができる(民法第106条)。 イ(誤り)復代理人の選任は代理権の譲渡ではないので、復代理人を選任した場合でも代理人の代理権 は消滅しない。一方、代理人の代理権が消滅した場合、復代理人の復代理権は消滅する。復代理人の地 位は、代理人の代理権に基礎を置くものであるからである。 ウ(正しい)法定代理人は、自己の責任で自由に復代理人を選任することができる。法定代理人が復代 理人を自己の責任において選任した場合、復代理人に過失があれば、法定代理人に過失がなくても法定 代理人はその責任を負うことになる(民法第106条)。 エ(正しい)復代理人は代理人と同一の権利・義務を有し(民法第107条2項)、受領物引渡義務につ いて、本人又は代理人に引き渡せばその義務の消滅を主張することができる。 オ(誤り)委任による代理人は、復代理人の選任に際し、本人の指名に従って復代理人を選任したとき は、復代理人の不適任又は不誠実を知りながらその旨を本人に通知し又は復代理人を解任することを怠 ったときは、その選任・監督について責任を負う。本肢では、復代理について本人の許諾は得られてい るものの、本人の指名に従って復代理人を選任したわけではないので、復代理人の選任・監督について 責任を負う(民法第105条)。 よって、正しいものはウとエであり、正解は4である。 第6問 消滅時効の起算点と履行遅滞時期 正解:1 ア(誤り)確定期限ある債権について、消滅時効の起算点、及び履行遅滞となる時期は共に期限到来の 時である。本肢後段は、不確定期限ある債権についての説明である(民法第412条)。 イ(誤り)不法行為に基づく損害賠償請求権について、履行遅滞となる時期は不法行為の時だが、消滅 時効の起算点は被害者又はその法定代理人が損害及び加害者を知った時である(民法第724条)。 ウ(正しい)停止条件付債権は、期限の定めのない債権として成立する(通説)。期限の定めのない債権 の消滅時効の起算点は債権成立の時であり、履行遅滞となる時期は履行の請求を受けたときである。よ って、停止条件付債権の消滅時効の起算点は条件成就の時であるが、履行遅滞となる時期は、条件成就 後、請求を受けた時である。 エ(正しい)特定物である寄託物の返還請求権の消滅時効の起算点は、寄託期間の定めがない場合は寄 託の時であり(大判大 9.11.27)、寄託期間の定めがある場合はその期間満了時である(大判昭 5.7.2)。 4

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オ(正しい)当事者が返還の時期を定めなかったときは、貸主は、相当の期間を定めて返還の催告をす ることができる(民法第591条1項)。消費貸借に基づく返還請求権の消滅時効の起算点は、催告があ る場合は、催告後相当期間が経過した時であるが、催告がない場合は、契約成立後相当期間が経過した 時である。 よって、誤っているものはアとイであり、正解は1である。 第7問 代理占有 正解:3 1(誤り)AがBに甲動産の返還を求めたが、Bは甲動産を自己の所有物であるとして拒否し、その後、 DがBから甲動産を窃取した場合は、AはDに対し占有回収の訴えを提起することはできない。Bの返 還拒否の意思表示により、代理占有が消滅しているからである(民法第204条1項)。 2(誤り)BがAに甲動産を返還する前に、A及びBのいずれの責めにも帰すべきでない事由により甲 動産が滅失したときは、BはAに対し支出した有益費の償還を請求することはできない。占有者が支出 した有益費は、その価格の増加が現存する場合に限り、回復者の選択に従い、その支出した金額又は増 加額を償還させることができるからである(民法第196条2項)。 3(正しい)AB間の賃借が錯誤により無効のときでも、Aは、Bから甲動産を窃取したCに対し、占 有回収の訴えを提起することができる。賃借が無効でも、占有代理関係の消滅のみでは、占有権は消滅 しないからである(民法第204条2項)。 4(誤り)AがEに甲動産を譲渡し、Bへ以後Eのために占有すべき旨を命じたが、Bは拒絶した場合 であっても、Eは占有権を取得することができる。指図による占有移転に必要なのはEの承諾であり、 Bの承諾が必要なわけではない(民法第184条)。 5(誤り)AがFに甲動産を譲渡した場合、Fが賃借人Bに対し甲動産の取得を対抗するには、Fは甲 動 産の引き渡しを受けることが必要である(民法第178条、最判昭 29.8.31)。 よって、正しいものは3である。 第8問 添付 正解:5 ア(誤り)動産間に主従の区別がないときは、各動産の所有者が価格の割合に応じて合成物を共有する (民法第244条)。また、民法第244条の規定は、所有者を異にする物が混和して識別することがで きなくなった場合について準用する(民法第245条)。Aの所有する動産(5キログラム・5万円)と、 Bの所有する動産(10キログラム・20万円)が分離できなくなり、主従の区別なく新たな合成物が 生じた場合は、民法第245条の混和にあたり、各動産の所有者が価格の割合に応じて合成物を共有す るため、以後Aの持分が5分の1、Bの持分が5分の4の割合でその合成物を共有する。 イ(誤り)土地に無権限で立木が植栽された場合、立木は付合により土地所有者の物になるので、土地 5

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所有者は立木を植栽した者に対し収去請求をすることはできない(民法第242条)。 ウ(正しい)Aが建築途中の建前に第三者Bが材料を提供して工事をし、建物として完成した場合、B の工事及び材料の価格が建前の価格を著しく上回るときは、その建物の所有権はBに帰属する。工作の 価値を無視できないことから、加工の規定を適用するためである(最判昭 54.1.25、民法第246条)。 エ(誤り)加工物の所有権について、動産の工作によって生じた価格が著しく材料の価格を超えるとき は、加工物の所有権は加工者に帰属するが(民法第246条)、この規定は動産に対するものであり、不 動産について、加工によって生じた価格が加工前の建物の価格を著しく超える場合でも、所有権は加工 者に帰属しない。 オ(正しい)動産が不動産に付着し独立性を失った場合、不動産所有者が動産の所有権を取得する(民 法第242条)。よって、賃借人Aが賃借建物について自己の所有する動産甲を取り付け、増改築を行っ た場合において、動産甲が増改築により建物の構成部分となっているときは、増改築について賃貸人B の承諾があったとしても、Aは、増改築部分について所有権を取得しない。 よって、正しいものはウとオであり、正解は5である。 第9問 共有 正解:5 ア(誤り)共有者の一人が共有者間の協議に基づかないで共有物を第三者に賃貸している場合であって も、他の共有者は、当該共有者の一人に対して当然には明け渡しを請求することはできない。当該共有 者は、自己の持分に基づいて共有物を使用収益する権限を有し、これに基づいて共有物を占有するもの と認められるからである(最判昭 41.5.19)。 イ(誤り)共有物を目的とする賃貸借契約の解除は管理行為に当たるため、共有者の持分の価格に従い、 その過半数で決する(民法第252条)。よって、共有者全員の合意による必要はない。 ウ(誤り)各共有者が不法占有者に対してその損害賠償を請求する場合、各共有者は、それぞれの共有 持分の割合に応じて請求すべきであり、その割合を超えて請求することは許されない(最判昭 51.9.7)。 エ(正しい)農地の宅地転用は共有物の性質を変える変更行為である。よって、共有者全員の合意が必 要となる(民法第251条)。 オ(正しい)時効援用の効力は相対的効力であるため、他の援用権者に影響しない(民法第148条)。 よって、持分権に基づく時効中断の請求をした場合、自己の持分についてのみ時効中断の効力が生じる。 共有物全体についての時効中断をするためには、共有者全員から請求する必要がある。 よって、正しいものはエとオであり、正解は5である。 第10問 地上権、賃借権、永小作権 正解:2 ア(誤り)借地権でない地上権の場合、土地所有者から地上権者に対して地上物買取権を行使すること はできるが、地上権者から土地所有者に対して地上物買取請求権を行使することは認められない(民法 6

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第269条1項)。 イ(正しい)地上権及び賃借権の双方について、地上権者及び賃借権者の収去権は、同時に収去義務で もあるため、所有者及び賃貸人からの地上物収去請求権が認められる(民法第269条1項、598条、 616条)。 ウ(誤り)地上権については期間の最長最短について制限はないが、永小作権は設定行為によるとき存 続期間を20年以上50年以下の期間で定める必要がある(民法第278条)。 エ(正しい)地代を支払う旨の定めがある地上権について、不可抗力により引き続き3年以上全く使用 収益ができず、又は5年以上地代に相当する使用をすることができない(地代より少ない収益を得た) ときは、地上権者は、予告及び将来の地代の支払いをせずにその地上権を放棄することができる(民法 第275条)。この永小作権に係る規定は地上権にも準用される(民法第266条1項)。 オ(正しい)区分地上権の設定で竹木所有を目的とすることはできない(民法第269条)。なお、地 上権の設定で竹木所有を目的とすることはできる。 よって、誤っているものはアとウであり、正解は2である。 第11問 地役権 正解:4 ア(誤り)地役権の目的となる承役地について、一筆の土地の一部に地役権を設定することができるが、 共有持分上に地役権を設定することはできない(不動産登記法第80条、不動産登記規則第159条参 照)。 イ(誤り)地役権を時効取得するには、地役権が継続的に行使され、かつ、外形上認識できるものであ る必要がある(民法第283条)。 ウ(正しい)要役地所有権が移転した場合は地役権もそれに伴って移転する(民法第281条)。しかし、 要役地所有権が移転した場合、地役権は移転せず消滅するとの特約は可能であり、この特約は登記をす れば第三者にも対抗することができる(民法第281条但書)。 エ(正しい)承役地所有権が競売により競売の買受人に移転した場合、承役地が地役権者によって使用 されていることが明らかであり、最先順位の抵当権者がそのことを認識可能であったときは、地役権の 登記がされていない場合でも、地役権者は地役権を競売の買受人に対抗することができる(最判平 25.2.26)。 オ(誤り)地役権の消滅時効の起算点について、継続的でなく行使される地役権についてはその最後の 行使の時から起算し、継続的に行使される地役権についてはその行使を妨げる事実が生じた時から起算 する(民法第291条)。 よって、正しいものはウとエであり、正解は4である。 第12問 優先弁済の順序 正解:3 7

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1(B群の債権・担保権が優先する)不動産賃貸の先取特権は、動産売買の先取特権に優先する(民法 第311条)。 2(B群の債権・担保権が優先する)共益の費用の先取特権は、他の利益を受けた全ての債権者に対し て優先する(民法第329条2項)。 3(A群の債権・担保権が優先する)不動産工事の先取特権は、登記された抵当権に優先する(民法第 339条)。 4(B群の債権・担保権が優先する)未登記の一般先取特権は、不動産の一般債権者に優先する(民法 第336条)。 5(B群の債権・担保権が優先する)不動産保存の先取特権は、不動産質権に優先する(民法第339 条、361条)。 よって、A群の債権・担保権がB群の債権・担保権より優先するものは3である。 第13問 物上代位 正解:4 ア(正しい)一般債権者の差押えと抵当権者の物上代位による差押えが競合したときは、一般債権者の 差押え命令の第三債務者への送達と抵当権の設定登記の先後によって優劣が決められる(最判平 10.3.26)。 イ(正しい)債権譲渡と抵当権者の物上代位による差押えが競合したときは、債権譲渡に関する第三債 務者への確定日付のある証書による通知・承諾と抵当権の設定登記の先後によって優劣が決められる(最 判平 10.1.30)。 ウ(誤り)転付命令と抵当権者の物上代位による差押えが競合したときは、転付命令の第三債務者への 送達と抵当権者の差押えの先後によって優劣が決められる(最判平 14.3.12)。 エ(誤り)抵当目的物が賃貸された場合の賃料は物上代位することができるが、転賃貸料については、 賃借人を所有者と同視することが相当である場合を除き、物上代位できない(最決平 12.4.14)。 オ(正しい)抵当権者が物上代位権を行使して抵当不動産の賃料債権を差押えた後は、賃借人は、抵当 権設定登記後に取得した賃貸人に対する債権を自働債権とする賃料債権との相殺をもって抵当権者に対 抗することができない(最判平 13.3.13)。 よって、誤っているものはウとエであり、正解は4である。 第14問 法定地上権 正解:4 1(誤り)法定地上権が成立するためには、抵当権設定当時から建物が存在している必要があるが(民 法第388条)、建物に保存登記がなされている必要はない。 2(誤り)後順位抵当権が法定地上権の要件を満たす場合であっても、要件を満たさない先順位抵当権 者が土地抵当権者のときは、法定地上権は成立しない(最判平2.1.22)。 8

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3(誤り)抵当不動産に、抵当権とは無関係な土地共有者がいる場合、要件を満たした抵当権による競 売であっても、法定地上権は成立しない(最判平6.12.20)。法定地上権の成立により、他の土地共有者を 害する恐れがあるためである。 4(正しい)抵当不動産に、抵当権とは無関係な建物共有者がいる場合、要件を満たした抵当権による 競売があれば、法定地上権は成立する。肢3と違い、この場合は法定地上権の成立を認めても他の建物 共有者を害する恐れがないためである。 5(誤り)法定地上権が成立するためには、抵当権設定当時から建物が存在している必要があり(民法 第388条)、抵当権設定当時に建物が存在していない場合は、抵当権者が同意していたとしても法定地 上権は成立しない。 よって、正しいものは4である。 第15問 抵当権と根抵当権 正解:4 ア(誤り)債務者又は抵当権設定者でない者が抵当不動産について取得時効に必要な要件を具備する占 有をしたときは、抵当権は、これによって消滅する(民法第397条)。弁済の義務や責任を負っている 者が時効取得による抵当権消滅を主張するのは信義則に反するため、債務者又は抵当権設定者による時 効取得では抵当権は消滅しない。 イ(誤り)抵当権者は、その抵当権を他の債権の担保とし、又は同一の債務者に対する他の債権者の利 益のためにその抵当権若しくはその順位を譲渡し、若しくは放棄することができる(民法376条第1 項)。一方、元本確定前の根抵当権は民法第376条第1項の規定による根抵当権の処分をすることはで きない(民法第398条の11)。 ウ(正しい)元本確定前の根抵当権について、先順位抵当権者から順位の譲渡・放棄の利益を受けるこ とは認められる(民法第398条の15)。 エ(誤り)当該請求があった場合、担保すべき元本は、合併の時に確定したものとみなされる(民法3 98条の9第4項)。 オ(正しい)民法第398条の22の根抵当権消滅請求は、他人の債務を担保するためその根抵当権を 設定した者、又は抵当不動産について所有権、地上権、永小作権若しくは第三者に対抗できる賃借権を 取得した第三者からすることができる(民法第398の22第1項)。 よって、正しいものはウとオであり、正解は4である。 第16問 債権者代位権と詐害行為取消権 正解:2 ア(誤り)債権者代位権を行使する場合、被保全債権が履行期にあることを要するが(民法第423条 2項)、詐害行為取消権を行使する場合、被保全債権が履行期にあることを要しない。 イ(正しい)詐害行為取消権を行使する場合、被保全債権が詐害行為の前に成立していることを要する 9

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(民法第424条1項)。一方、債権者代位権を行使する場合、被保全債権の成立時期について、代位 行使する債権の成立時期の前後を問わない。 ウ(正しい)詐害行為取消権について、詐害行為の時点までに成立している債権であれば、詐害行為後 に当該債権を譲り受けた者も、当該債権を被保全債権として詐害行為取消権を行使することができる(大 判昭12.7.10)。 エ(正しい)詐害行為取消権について、その行使の目的となる不動産の譲渡行為が被保全債権の成立前 になされている場合、その登記が債権成立後になされたとしても、詐害行為取消権を行使することはで きない(最判昭55.1.24)。被保全債権が詐害行為時には既に成立している必要があるからである。 オ(誤り)債務者の権利が代位行使された場合、債務者の債権の消滅時効は中断する。債権者代位訴 訟の既判力が債務者にも及ぶからである(民事訴訟法115条1項2号)。一方、その債権者代位権を行 使した者の被保全債権について消滅時効の中断の効力は生じない。 よって、誤っているものはアとオであり、正解は2である。 第17問 債権譲渡 正解:3 ア(誤り)債権の譲渡禁止特約による譲渡の無効は、善意無重過失の第三者には対抗することができな い(民法第466条2項、最判昭48.7.19)。 イ(正しい)債権の譲渡禁止特約につき譲受人が悪意で譲り受けた場合でも、債務者の事前の承諾又は 事後の承諾があったときは、譲渡は有効なものとなる(最判昭28.5.29、最判昭 52.3.17)。 ウ(誤り)債権譲渡前に譲渡人に弁済がされていたとしても、異議なし承諾をした場合は、債権は復活 し、債務者が自己の不動産に設定した担保権は復活することになる。一方、異議なし承諾による抗弁切 断の効果は物上保証人には及ばないため、物上保証の担保権や保証債務は復活しない。主債務者の異議 なし承諾により、保証人や物上保証人を著しく害する恐れがあるためである(通説)。 エ(正しい)債権譲渡の債務者に対する対抗要件は、債務者に通知をすること、又は債務者がその旨を 承諾することである。その際、承諾の相手は譲渡人でも譲受人でもよく、また、譲渡債権と譲受人が特 定している場合には、事前の承諾も有効である(最判昭28.5.29)。 オ(誤り)法人が金銭債権である指名債権を譲渡し、特別法による債権譲渡の登記をした場合、登記の 日を確定日付の日として、確定日付ある通知があったものとみなされ、譲渡を第三者に対抗することが できる(債権譲渡特例法第4条1項)。しかし登記がなされただけでは債務者対抗要件とはならず、債務 者への通知・承諾が必要であり、譲渡の登記の登記事項証明書を交付することでその通知となる(債権 譲渡特例法第4条2項)。 よって、正しいものはイとエであり、正解は3である。 第18問 売主の担保責任 正解:1 10

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ア(正しい)売主が契約の時においてその売却した権利が自己に属さないことを知らず、その権利を 取得して買主に移転することができないときは、売主は、損害を賠償して契約の解除をすることができ る(民法第562条Ⅰ)。 イ(誤り)買い受けた不動産に抵当権の登記があるときは、買主は抵当権消滅請求の手続きが終わるま でその代金の支払いを拒むことができ、この場合において、売主は買主に対し遅滞なく抵当権消滅請求 をすべき旨を請求することができる(民法第577条Ⅰ)。 ウ(誤り)一部他人物売買で、売主が買主に所有権を移転できなかった場合、買主が善意である場合も 悪意である場合も、代金減額請求をすることができる(民法第563条1項)。 エ(正しい)売買の目的物の数量が不足している場合、善意の買主は代金減額請求をすることができる。 一方、売買の目的物に他人の用益権が設定されている場合、善意の買主は解除や損害賠償請求をするこ とはできるが、代金減額請求をすることはできない(民法第565条)。 オ(誤り)売買の目的物に隠れた瑕疵がある場合、善意無過失の買主は、売主に対し契約の解除や損害 賠償の請求をすることができる(民法第570条)。 よって、正しいものはアとエであり、正解は1である。 第19問 委任契約、寄託契約 正解:4 ア(誤り)委任契約の受任者及び寄託契約の受寄者は、共に特約がある場合のみ報酬を請求することが できる(民法第665条、648条1項)。 イ(誤り)委任契約の受任者及び寄託契約の受寄者は、共に任務の遂行に必要な費用の前払いを請求す ることができる(民法第665条、649条)。 ウ(正しい)寄託契約の受寄者は、寄託物の性質又は瑕疵から生じた損害を受けたときはその損害の賠 償を請求することができるが、寄託者がその性質若しくは瑕疵につき善意無過失又は受寄者の悪意を立 証したときは、寄託者はその責任を免れることができる(民法第661条)。 エ(正しい)委任契約の受任者は、受領した物等の引渡義務・権利移転義務を有するが、代理のように 当然に委任者に効果が帰属するわけではなく、委任者がその権利を取得するためには、事前又は事後に 受任者との間でその権利を譲り受ける旨の合意をすることを要する(民法第646条)。 オ(誤り)委任契約の受任者は、無償・有償の別に関係なく善管注意義務を追うが(民法第644条)、 寄託契約の受寄者は、有償の場合のみ善管注意義務を負い、無償の場合は自己の財産に対するのと同一 の注意義務を負うにとどまる(民法第659条)。 よって、正しいものはウとエであり、正解は4である。 第20問 婚姻 正解:3 11

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ア(正しい)直系姻族間での婚姻はできない(民法第735条)。しかし、傍系姻族間での婚姻は禁止さ れない。 イ(誤り)直系血族、3親等内の傍系血族間での婚姻は禁止される(民法第734条1項)。 ウ(誤り)養子・その直系卑属・それらの配偶者と、養親・その直系尊属の婚姻は禁止される(民法第 736条)。 エ(正しい)女が待婚期間内にした婚姻は、その前配偶者からも取り消すことができる(民法第744 条)。 オ(正しい)内縁関係にあったものが協議により解消した場合は、財産分与請求をすることができる(最 決平 12.3.10)。なお、一方の死亡により内縁関係が解消された場合は、他方に相続権はなく、財産分与 の規定も類推適用されない。 よって、誤っているものはイとウであり、正解は3である。 第21問 養子 正解:2 ア(誤り)特別養子縁組をする場合、配偶者のある者が夫婦共同でなる必要があり、一方が25歳以上 であるときは、他方は20歳以上であればよい(民法第817条の4)。 イ(正しい)特別養子縁組をする場合、養子は、養子縁組時に6歳未満でなければならない(民法第8 17条の5)。ただし、養親となるべき者に6歳前から監護されている場合は、8歳未満であれば特別養 子縁組をすることができる(同条ただし書)。 ウ(誤り)特別養子縁組の離縁の申立権者は、養子本人、実父母、検察官である(民法第817条の1 0)。 エ(正しい)他方が3年以上生死不明の場合、養子又は養親は離縁の訴えを提起することができるが、 裁判所は事情を考慮し、その訴えを裁量棄却することができる(民法第814条、770条2項)。 オ(正しい)未成年者を養子とするには、家庭裁判所の許可が必要となるが、配偶者の直系卑属を養子 とする場合はその許可は不要である(民法第798条)。 よって、誤っているものはアとウであり、正解は2である。 第22問 相続欠格、廃除 正解:2 ア(誤り)被相続人が殺害されたことを知って告訴・告発しなかった者は、相続欠格者となるが、殺害 者が自己の配偶者又は直系血族である場合は欠格事由とならない。よって、Dは相続欠格者となるが、 Bは相続欠格者とならない(民法第891条②)。 イ(正しい)殺人既遂、殺人未遂、殺人予備などで刑に処せられた場合は欠格事由に該当するが、過失 致死や傷害致死では欠格事由には該当しない(民法第891条①)。 ウ(誤り)相続欠格者となった者は、遺留分・遺贈を受けることができない。一方、相続人から廃除さ 12

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れたものは、遺留分を受けることはできないが、遺贈を受けることはできる。 エ(正しい)廃除の対象は遺留分を有する推定相続人であり、妻Bを廃除することはできるが、兄Dは 遺留分を有しないため廃除することはできない(民法第892条)。 オ(正しい)相続に関する被相続人の遺言書を偽造・変造・破棄・隠匿した場合、欠格事由に該当する が、それが単に法形式を整える趣旨でされたにすぎない場合は欠格事由に該当しない(最判昭56.4.3)。 よって、誤っているものはアとウであり、正解は2である。 第23問 遺留分 正解:3 1(誤り)遺留分減殺請求権は、遺留分権利者が相続の開始及び減殺すべき贈与又は遺贈があったこと を知った時から1年間行使しないとき、又は、相続開始から10年経過することで消滅する(民法第1 042条)。 2(誤り)贈与を受けた者は、遺留分減殺請求権の行使に対して、時効による所有権取得を主張するこ とができない(最判平 11.6.24)。 3(正しい)2年前になされた第三者Dへの甲土地の贈与が遺留分権利者に損害を与えることについて、 ADの双方が知っていた場合は、BCは甲土地の贈与について遺留分算定の基礎となる財産の額に加算 することができる(民法第1030条)。 4(誤り)遺留分減殺請求権の行使は、受遺者又は受贈者に対する意思表示によってすれば足り、必ず しも裁判上の請求によることを要しない(最判昭41.7.14)。 5(誤り)遺留分を有する者を代襲したものは遺留分を有するが、被相続人から包括遺贈を受けた者は 遺留分を有しない。包括受遺者は、民法第1028条に規定する相続人そのものにはあたらないためで ある(民法第1028条)。 よって、正しいものは3である。 第24問 刑の執行猶予 正解:3 ア(正しい)前に禁錮以上の刑に処せられたことがある場合でも、その執行を終わった日又はその執行 の免除を得た日から5年以内に禁錮以上の刑に処せられたことがない者は、3年以下の懲役若しくは禁 錮又は50万円以下の罰金の言い渡しを受けた場合、その刑の執行を猶予することができる(刑法第2 5条1項)。 イ(誤り)前に懲役又は禁錮の言い渡しを受けた者でも、1年以下の懲役又は禁錮の言い渡しを受け、 情状が特に酌量すべき場合は、その者の刑の執行を猶予することができる(刑法第25条2項)。 ウ(誤り)1度目の執行猶予の場合、裁判所の裁量により任意的に保護観察に付すことができるが、2 度目の執行猶予の場合、必要的に保護観察に付されることとなる(刑法第25条の2)。 エ(正しい)執行猶予の期間中の者に禁錮刑の実刑判決が言い渡された場合には、執行猶予の必要的取 13

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消の要件を満たすため、執行猶予の言い渡しを取り消さなければならない(刑法第26条)。 オ(正しい)刑の執行猶予の言い渡しを取り消されることなく猶予の期間を経過したときは、刑の言い 渡しは効力を失う(刑法第27条)。執行猶予期間の経過の効果は、刑の宣告そのものが消滅すること である。つまり、刑の言い渡しの効果が将来的に消滅することを意味する。 よって、誤っているものはイとウであり、正解は3である。 第25問 間接正犯 正解:4 ア(正しい)追死する意思がないのに被害者を欺罔して心中するものと誤信させ、被害者を自殺させた 場合には、殺人罪の間接正犯が成立する(最判昭33.11.21)。 イ(正しい)是非弁別能力の無い幼児を利用して財物を持ち出させた場合には、窃盗罪の間接正犯が成 立する(大判明37.12.20) ウ(誤り)公文書の起案を担当する職員が、内容虚偽の文章を起案し、事情を知らない作成権限者に署 名捺印させ、内容虚偽の公文書を作成させた場合には、虚偽公文書等作成罪の間接正犯が成立する(最 判昭32.10.4)。 エ(誤り)医師が患者を殺害する目的で事情を知らない看護師を利用して、毒入りの注射をさせ、死亡 させたが、看護師に中身を確認しない点に過失があった場合でも、看護師には殺害についての構成要件 的故意が欠けるため、医師について、殺人罪の間接正犯が成立する(最決昭31.7.3)。 オ(正しい)他人所有の材木を自己の所有物であると偽って情を知らない第三者に売却し、その第三者 に材木置場から材木を運搬させた場合は、情を知らないことにつき第三者に過失があったとしても、窃 盗罪の間接正犯が成立する。(最決昭31.7.3)。 よって、誤っているものはウとエであり、正解は4である。 第26問 横領罪及び背任罪 正解:2 ア(正しい)第一買主に売却した不動産を第二買主に売却し登記を完了する行為は、委託の趣旨に反し、 その物につき権限がないのに所有者でなければできない処分をする領得行為に当たり、横領罪が成立す る(最判昭30.12.26)。 イ(誤り)自己の不動産に根抵当権を設定した者は、その登記を完了するまでは根抵当権者に協力する 任務を有するから、本肢の場合、背任罪が成立する(最判昭31.12.7)。 ウ(誤り)県知事の許可を条件として農地を売り渡した売主が、許可が出る前に当該農地について自己 の債務を担保するため買主に無断で抵当権を設定し登記が完了した場合、背任罪が成立する(最決昭 38.7.9)。 エ(正しい)株式を目的とする質権の設定者が、質入れした株券について虚偽の申立により株券を失効 させ、質権者に損害を与えた場合には、背任罪が成立する(最決平15.3.18)。 14

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オ(誤り)商店で物品を販売する店員が、店主に無断で売り場の商品を不法領得した場合、横領罪が成 立する。(大判大 7.2.6)。商品について、店員は単なる占有補助者であり、商品の占有は店主に帰属する からである。 よって、正しいものはアとエであり、正解は2である。 第27問 会社の設立 正解:4 ア(正しい)発起人とは、定款に発起人として署名又は記名押印した者をいう(会社法第26条)。発起 人の資格・員数に制限はないため、制限行為能力者、外国人、法人も発起人になることができる。 イ(誤り)募集設立の場合、発起人全員の同意で定款変更することができるが、払込期日後又は払込期 間の初日後は、発起人全員の同意があっても定款変更することはできない。なお、創立総会でできる定 款変更に制限はない(会社法第96条)。 ウ(正しい)現物出資又は財産引き受けされた財産の価額につき、定款に記載された価額の総額が50 0万円である場合、当該変態設立事項について裁判所の選任する検査役の調査は不要となる。定款に記 載された価額の総額が500万円を超えない場合、検査役の調査を省略することができるからである(会 社法第33条10条1号)。 エ(正しい)募集株式の引受人は、払込期日又は払込期間内に全額の払込みをする必要があり、払込み がない場合は、当然に設立時募集株式の株主となる権利を失う(会社法第63条)。発起人と異なり当然 に失権するものとして、設立手続きの遅滞を防止する趣旨である。 オ(誤り)創立総会の通常の決議は、議決権を行使することができる設立時株主の議決権の過半数であ って、出席した設立時株主の議決権の3分の2以上に当たる多数をもって行う(会社法第73条1項)。 設立後の株主総会普通決議等と違い、定足数による決議要件はない。 よって、正しいものはアとウとエであり、正解は4である。 第28問 株券 正解:4 ア(誤り)取得請求権付株式の取得と引き換えにする株式の交付をする場合、株券提供公告等を要する 場合に規定されていないため、株券発行会社であってもその手続きは不要である(会社法第219条1 項参照)。 イ(誤り)株券提供公告について、株式会社は、株券を提出しなければならない旨を効力発生日(株券 提出日)の一ヶ月前までに公告し、かつ、株主・登録株式質権者に通知をしなければならない(会社法 第219条1項)。 ウ(正しい)株券発行会社が株券を発行する旨の定めを廃止するには、株券が無効となる旨の公告かつ 株主及び登録株式質権者への通知が必要となる(会社法第218条)。 エ(正しい)株式取得者からの承認の請求は、その取得した株式の株主として株主名簿に記載され、若 15

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しくは記録された者又はその相続人その他の一般承継人と共同してしなければならないが、株券発行会 社が発行する譲渡制限株式を取得した株式取得者は、株式会社に対して、譲渡に係る株券を提示して、 単独で当該譲渡制限株式を取得したことについての承認を請求することができる(会社法第137条、 会社施規24条2項1号)。 オ(誤り)株券発行会社の株主は、株券の発行前後を問わず、株券の所持を希望しない旨の申出をする ことができる(会社法第217条参照)。 よって、正しいものはウとエであり、正解は4である。 第29問 特別支配株主の株式等売渡請求 正解:5 ア(誤り)会社法上の公開会社及び公開会社でない会社において、特別支配株主は株式等売渡請求をす ることができる(会社法第179条参照)。 イ(誤り)取締役会設置会社である株式会社において、特別支配株主が株式等売渡請求を行う場合、そ の承認は取締役会で行う必要がある(会社法第179条の3の3項)。 ウ(正しい)特別支配株主の株式等売渡請求は、当該対象となる株式会社の株主全員に対してしなけれ ばならないが、例外として特別支配株主完全子法人に対してはその請求をしないとすることができる(会 社法第179条1項)。 エ(誤り)特別支配株主は、自然人に限らず、法人の場合でも株式等売渡請求を行うことができる(会社 法第179条参照)。 オ(正しい)特別支配株主は、株式売渡請求及び新株予約権売渡請求を行う旨を株式会社に対して通知す ることができる。この場合、当該株式会社は株式売渡請求については承認せず、新株予約権売渡請求の みを承認することはできない(会社法第179条の3の2項)。 よって、正しいものはウとオであり、正解は5である。 第30問 監査等委員会設置会社 正解:1 ア(正しい)監査等委員会設置会社においても一定の場合には、特別取締役による議決の定めを設定す ることができるが、定款の定めにより取締役会決議によって重要な業務執行の決定の全部または一部を 取締役に委任した場合は、特別取締役による議決の定めを設定することができない(会社法第373条 1項)。 イ(誤り)監査等委員である取締役は、3人以上で、その過半数は社外取締役でなければならないが、 常勤監査等委員を選定する必要はない(会社法第331条6項)。 ウ(正しい)監査等委員会設置会社においては、監査等委員会設置又は指名委員会等設置でない取締役 会設置株式会社と同様、代表取締役を取締役会で選定する(会社法第362条2項3号、3項参照)。指 名委員会等設置会社と異なり、執行役、代表執行役がいるわけではないからである。また、その選定決 16

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議では、監査等委員である取締役にも議決権がある。 エ(誤り)監査等委員会設置会社の機関設計においては、取締役会と会計監査人を置かなければならな い(会社法第327条1項、5項)。なお、監査役、指名委員会及び報酬委員会は置くことができない。 オ(誤り)監査等委員会設置会社では、監査等委員である取締役は、株主総会の決議で、通常の取締役 とは区別して選任される(会社法第329条2項)。 よって、正しいものはアとウであり、正解は1である。 第31問 清算中の株式会社がなしうる行為 正解:4 ア(誤り)清算中の株式会社は、剰余金の配当を行うことはできない(会社法第509条1項2号)。 イ(正しい)清算中の株式会社は、自己株式の無償取得を行うことができる(会社法第509条2項)。 なお、自己株式の有償取得を行うことはできない(会社法第509条1項1号)。 ウ(誤り)清算中の株式会社は、株式交換及び株式移転を行うことはできない(会社法第509条1項 3号)。 エ(正しい)清算中の株式会社は、株式、社債の発行を行うことができる(会社法第487条2項1号、 489条6項5号参照)。 オ(正しい)清算中の株式会社は、支店を設置することができる(会社法第489条6項4号参照)。 よって、正しいものはイとエとオであり、正解は4である。 第32問 株式会社、合同会社 正解:4 ア(正しい)株式会社及び合同会社においては、計算書類は作成したときから10年間保存しなければ ならない(会社法第435条4項、617条4項)。合名会社、合資会社においても共通の規定である。 イ(誤り)株式会社においては計算書類の公告及び備置きが必要だが、合同会社においては不要である (会社法第440条1項)。 ウ(正しい)株式会社においては、発起人の氏名又は名称及び住所が定款の絶対的記載事項となり(会 社法第27条)、合同会社、合名会社、合資会社においては、社員の全員の氏名又は名称及び住所が定款 の絶対的記載事項となる(会社法第576条)。 エ(正しい)株式会社及び合同会社は、完全親会社となる株式交換をすることができる(会社法第76 7条、768条)。なお、合同会社は、完全子会社となる株式交換をすることはできない。 オ(誤り)株式会社は、株主総会の特別決議により解散する(会社法第309条2項11号)。一方、合 同会社は、総社員の同意により解散する(会社法第641条3項)。 よって、誤っているものはイとオであり、正解は4である。 17

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第33問 組織再編 正解:1 ア(誤り)吸収分割をする場合において、消滅株式会社等は、存続会社との合意により、効力発生日を 変更することができる(会社法第790条1項)。当該変更について、吸収分割承継株式会社の株主総会 で承認を受けた吸収分割契約で定めた効力発生日変更の承認は、取締役の過半数の一致又は取締役会設 置会社では取締役会の決議によりすることができる。 イ(誤り)合併で、株式会社である存続会社では、株主総会の特別決議が必要である(会社法第309 条2項12号)。 ウ(正しい)簡易分割における吸収分割会社の株主は、株式買取請求をすることはできない(会社法第 785条1項2号)。 エ(正しい)株式交換をする場合、完全親会社となる株式会社は、完全子会社の新株予約権者に、対価 として完全親会社の新株予約権を交付することはできるが、金銭を交付することはできない(会社法第 768条1項4号参照)。 オ(正しい)株式会社が持分会社に組織変更した場合、当該株式会社の株主は株式買取請求をすること はできないが、新株予約権者は新株予約権買取請求をすることができる(会社法第777条1項)。 よって、誤っているものはアとイであり、正解は1である。 第34問 訴訟等 正解:1 ア(誤り)株式会社及び持分会社の設立無効の訴えは会社の成立の日から2年以内にする必要がある(会 社法第828条1項1号)。一方、持分会社の設立取消しの訴えは持分会社の成立の日から2年以内にす る必要がある(会社法第832条)。 イ(誤り)新株発行の不存在の確認の訴えに提訴期間の制限はない(会社法第829条参照)。なお、公 開会社でない株式会社であり、新株発行の無効の訴えをする場合は、効力発生日から1年以内にする必 要がある(会社法第828条1項2号)。 ウ(正しい)株主総会の決議取消の訴えは株主総会の決議の日から3か月以内にする必要がある(会社 法第831条1項)。一方、株主総会の決議の不存在又は無効の確認の訴えは提訴期間に制限はない(会 社法第830条1項、2項)。 エ(正しい)株主は、他の株主に対する株主総会の招集手続きに瑕疵があることを理由に、株主総会の 決議の取消しの訴えを提起することができる(最判昭 42.9.28)。自己に対する招集手続きに瑕疵がなく ても、株主総会の決議の公正を害するおそれがあるからである。 オ(正しい)株主は、募集に係る株式の発行がされた後は、当該株式の発行に関する株主総会の決議の 無効確認の訴えを提起することはできない。株主総会の決議の無効確認の訴えは、確認の利益があれば 提起期間に制限はないが、決議に係る募集株式の発行がなされた後は、確認の利益があるとはいえない からである(最判昭 40.6.29)。 よって、誤っているものはアとイであり、正解は1である。 18

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第35問 商人間の売買 正解:5 ア(正しい)商行為によって生じた債務の法定利率は年6分となる(商法第514条)。この規定は、当 事者が商人でなくても適用される。 イ(正しい)商人間の金銭消費貸借では、弁済期において年6分の法定利率による利息を請求すること ができる(商法第513条1項)。この規定は、当事者の双方が商人である場合、利息についての合意が なくても適用される。 ウ(正しい)商人間の売買において、買主がその目的物の受領を拒み、又はこれを受領することができ ないときは、売主は、その目的物を供託し、又は相当の期間を定めて催告した後に競売することができ る(商法第524条1項前段)。 エ(誤り)商人間で、当事者双方のために商行為となる行為によって生じた債権についての留置権は、 債権と物との間に牽連性がなくても、債務者の所有する物又は有価証券について生じる(商法第521 条)。 オ(誤り)商人間の売買において、買主は売買の目的物を受領したときは遅滞なくその物を検査しなけ ればならない(商法第526条1項)。また、買主はその検査で売買の目的物に瑕疵があること又はその 数量が不足していることを発見したときは、売主が悪意である場合を除き、直ちに売主に対してその旨 の通知を発しなければ、その瑕疵又は数量の不足を理由とした契約の解除又は代金減額若しくは損害賠 償の請求をすることができない(商法第526条2項前段・3項)。 よって、誤っているものはエとオであり、正解は5である。 19

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【午後の部】 択一式 正解・テーマ 一覧表 科目 問題 正解 テーマ 民事訴訟法 1 2 管轄 2 3 争点・証拠の整理手続き 3 4 訴訟の中断 4 2 多数当事者訴訟 5 1 支払督促 民事執行法 6 5 債務名義 民事保全法 7 4 保全命令 司法書士法 8 4 司法書士の資格、登録 供託法 9 1 弁済供託 10 2 供託金利息 11 3 執行供託 不動産登記 法 12 2 所有権保存登記 13 4 買戻権 14 4 抵当権 15 5 根抵当権 16 5 事前通知制度及び本人確認情報 17 4 一の申請情報による登記申請 18 2 用益権の登記事項 19 3 信託 20 3 敷地権付区分建物 21 1 添付書面の原本還付請求 22 1 登記原因日付全般 23 3 農地法所定の許可を証する情報 24 5 付記登記 25 1 印鑑証明書 26 3 審査請求 27 3 登録免許税 商業登記法 28 4 株式会社の設立 29 4 募集株式の発行 30 1 役員変更 31 1 会社の解散及び清算 32 3 組織再編 33 2 印鑑の提出 34 5 登記の更正及び抹消 35 2 一般社団法人及び一般財団法人の登記事項 20

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第1問 管轄 正解:2 ア(誤り)営業所を有する者に対する訴えで、その営業所における業務に関するものである場合は、そ の営業所の所在地の裁判所に提起することができる(民事訴訟法第5条5項)。営業所における業務に 関するものでない場合は当該特別裁判籍に該当しない。 イ(正しい)相続権に関する訴えは、相続開始の時における被相続人の普通裁判籍の所在地の裁判所に 提起することができる(民事訴訟法第5条14項)。 ウ(正しい)訴訟の目的物の価額について、その価額を算定することが極めて困難な場合は、その価額 は140万円を超えるものとみなされる(民事訴訟法第8条2項)。一例として、取締役の違法行為差 止請求などがこれに該当する。 エ(誤り)普通裁判籍は、本人を基準に定められる。よって、未成年者の普通裁判籍ついて、未成年者 である本人の住所と法定代理人の住所が異なる場合であっても、あくまで本人の住所を基準に定められ る。 オ(正しい)当事者が合意によって任意管轄と異なる管轄の定めをすることを管轄の合意といい、これ により生じた管轄を合意管轄という。管轄の合意について、一切の裁判所の管轄を廃除する合意は、不 起訴の合意であって管轄の合意ではないので専属的合意管轄として定めることはできない。また、全て の裁判所に管轄を定める合意も、被告に不利益となるため定めることはできない。 よって、誤っているものはアとエであり、正解は2である。 第2問 争点・証拠の整理手続き 正解:3 1(双方共に正しい)準備的口頭弁論の期日では、証拠調べのできる範囲について特に制限はされてお らず、どのような証拠調べもすることができる。一方、弁論準備手続の期日では、証拠調べのできる範 囲が限定されており、文書・準文書の証拠調べのみすることができる(民事訴訟法第170条2項)。 2(弁論準備手続についての記載が誤っている)準備的口頭弁論の開始決定をする場合、当事者の意見 を聴く必要はない。一方、弁論準備手続の開始決定をする場合、当事者の意見を聴く必要がある(民事 訴訟法第168条)。 3(双方共に誤り)準備的口頭弁論、また、弁論準備手続の双方について、その手続きの終了にあたり、 裁判長が相当と認めるときは、当事者に要約書の提出を求めることができる(民事訴訟法第165条2 項、第170条5項)。 4(準備的口頭弁論についての記載が誤っている)準備的口頭弁論では、手続終了後の口頭弁論におけ る結果の陳述は不要である。一方、弁論準備手続では、手続終了後の口頭弁論において、当事者は弁論 準備手続の結果を陳述しなければならない(民事訴訟法第173条)。 5(双方共に正しい)準備的口頭弁論、また、弁論準備手続の双方について、その手続終了にあたり、 裁判所は、その後の証拠調べで証明すべき事実を当事者との間で確認するものとされている(民事訴訟 法第165条1項、第170条5項)。 21

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よって、双方共に誤っているものは3である。 第3問 訴訟の中断 正解:4 ア(誤り)当事者が破産手続の開始決定を受けた場合、破産財団に関する訴訟手続は中断する。また、 当該破産手続の開始決定を受けた当事者が訴訟代理人を選任して訴訟を追行していた場合も同様に訴訟 手続は中断する(破産法第44条1項)。 イ(正しい)当事者が後見開始の審判を受けた場合、訴訟手続は中断する(民事訴訟法第124条1項 3号)。一方、当事者が保佐開始の審判を受けた場合、訴訟手続は中断しない。保佐開始の審判は、民 事訴訟法第124条1項3号でいう当事者の訴訟能力の喪失に該当しないからである。 ウ(誤り)当事者である株式会社が合併以外の事由により解散した場合、訴訟手続は中断しない。よっ て、株式会社が株主総会の決議により解散した場合、訴訟手続は中断しない。一方、株式会社が合併に より解散した場合、訴訟手続は中断する(民事訴訟法第124条1項2号)。 エ(誤り)訴訟手続の中断中にした行為は原則として無効であるが、判決の言渡しは、訴訟手続の中断 中であってもすることができる(民事訴訟法第132条1項)。 オ(正しい)当事者である未成年者が営業許可の取消しを受けた場合、訴訟手続は中断する(民事訴訟 法第124条1項3号)。一方、当該未成年者が訴訟代理人を選任して訴訟を追行していた場合、訴訟 手続は中断しない(民事訴訟法第124条2項)。 よって、正しいものはイとオであり、正解は4である。 第4問 多数当事者訴訟 正解:2 ア(誤り)独立当事者参加がなされた後、もとの当事者が訴訟から脱退する場合は、相手方の承諾を得 る必要があるが、独立当事者参加によって新たに訴訟手続に参加した者の承諾は不要である(民事訴訟 法第48条)。 イ(正しい)必要的共同訴訟の口頭弁論の期日に数名の共同訴訟人のうちの一人が欠席した場合でも、 相手方は、準備書面に記載していない事実を主張することができる。必要的共同訴訟の場合、共同訴訟 人の一人に対する相手方の訴訟行為は、全員に対してその効力を生ずるからである(民事訴訟法第40 条2項)。 ウ(正しい)通常共同訴訟において、当事者の1人に生じた訴訟中断の効力は、他の共同訴訟人には影 響しないが、必要的共同訴訟において、当事者の1人に生じた訴訟中断の効力は、他の共同訴訟人全員 に対して効力を生じる(民事訴訟法第40条3項)。 エ(正しい)当事者が補助参加について異議を述べたときは、裁判所は、補助参加の許否について決定 で裁判をするが、この場合、補助参加人は、自らの参加の理由を疎明しなければならない(民事訴訟法 第44条1項)。なお、補助参加の許否は当事者が補助参加に異議を述べた場合のみ判断されるため、 補助参加人の参加理由の疎明も補助参加に異議を述べた場合のみ必要となる。 22

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オ(誤り)補助参加人は、上訴の提起をすることはできるが、反訴の提起をすることはできない(民事 訴訟法第45条)。補助参加人は、原則として被参加人を勝訴させるために必要な一切の訴訟行為をする ことができるが、反訴の提起や訴えの変更等、新たに訴訟継続を発生させるような訴訟行為はすること ができないからである。 よって、誤っているものはアとオであり、正解は2である。 第5問 支払督促 正解:1 ア(正しい)支払督促の申立は、請求の目的の価額に関係なく、債務者の普通裁判籍の所在地を管轄す る簡易裁判所の裁判所書記官に対して行う(民事訴訟法第383条1項)。なお、管轄違いの場合、移 送はなされず、却下される。 イ(正しい)支払督促の効力は、支払督促が債務者に送達された時に生ずる(民事訴訟法第388条2 項)。 ウ(誤り)債権者が仮執行の宣言の申立をすることができる時から30日以内にその申立をしないとき は、支払督促は、その効力を失う(民事訴訟法第392条)。仮執行の宣言の申立をすることができる時 から2週間以内ではない。 エ(誤り)支払督促の申立を却下する処分に対しては、その告知を受けた日から1週間以内に異議申立 てをすることができる(民事訴訟法第391条3項)。告知を受けた日から2週間以内ではない。 オ(誤り)支払督促に対し適法な督促異議の申立てがなされた場合、支払督促の申立時に訴えの提起 があったものとみなされ、通常訴訟に移行する。(民事訴訟法第395条)。訴えの提起があったものと みなされる時期は、督促異議の申立時ではない。 よって、正しいものはアとイであり、正解は1である。 第6問 債務名義 正解:5 ア(誤り)公証人が作成した、金銭の一定の額の支払いを目的とする請求の表示がされ、かつ、債務者 が直ちに強制執行に服する旨の債務者の陳述が記載されている執行証書に基づいて強制執行を行う場合、 執行文の付与は必要である(民事執行法第22条5号、25条)。執行文の付与機関は、原則として事 件の記録の存する裁判所の裁判所書記官であるが、執行証書への執行文の付与機関は、執行証書の原本 を保存する公証人である。 イ(誤り)債務名義の表示された当事者以外の者を債権者又は債務者とする場合に付与すべき執行文を 承継執行文という。債務名義の表示された当事者の承継人を債権者又は債務者とする執行文は、その当 事者の承継人に執行できることが明白でない場合には、債権者が承継を証明する文書を提出したときに 限り、付与することができる(民事執行法第27条2項)。債権者が承継を疎明する文書を提出したと きではない。 23

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ウ(誤り)当事者との和解調書を債務名義として強制執行を行う場合も、他の債務名義と同じように、 債務名義成立後の請求の目的物の承継人に対し、強制執行をすることができる(民事執行法第23条1 項3号)。 エ(正しい)執行文の付与された確定判決を債務名義として強制執行を行う場合、他の執行証書以外の 債務名義と同じように、債務名義に表示された当事者のために請求の目的物を所持する者に対しても強 制執行を行うことができる(民事執行法第23条3項)。 オ(正しい)公証人が作成した、金銭の一定の額の支払いを目的とする請求の表示がされ、かつ、債務 者が直ちに強制執行に服する旨の債務者の陳述が記載されている執行証書に基づいて強制執行を行う場 合も、執行証書作成後の承継人に対し強制執行を行うことができる(民事執行法第23条2項)。 よって、正しいものはエとオであり、正解は5である。 第7問 保全命令 正解:4 ア(誤り)保全命令の申立ては、日本の裁判所に本案の訴えを提起することができるとき、又は仮に差 し押さえるべき物若しくは係争物が日本国内にあるときに限りすることができる(民事保全法第11条)。 イ(誤り)保全命令の申立てについて、保全すべき権利又は権利関係及び保全の必要性は、疎明しなけ ればならない(民事保全法第13条2項)。 ウ(正しい)保全命令は、担保を立てさせて、若しくは相当と認める一定の期間内に担保を立てること を保全執行の実施の条件として、又は担保を立てさせないで発することができる(民事保全法第14条 1項)。 エ(正しい)保全命令の申立ては、仮に差し押さえるべき係争物が金銭の支払いを目的とする債権であ るときは、第三債務者の普通裁判籍の所在地を管轄する地方裁判所に申し立てることができる(民事執 行法第12条4項)。 オ(誤り)保全命令の申立てを却下する裁判に対しては、債権者は、告知を受けた日から2週間の不変 期間内に即時抗告をすることができる(民事保全法第19条1項)。 よって、正しいものはウとエであり、正解は4である。 第8問 司法書士の資格、登録 正解:4 ア(正しい)禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受けることがなくなってから3 年を経過しないものは司法書士となることができず、執行猶予期間中の者も同様である(司法書士法第 5条1号)。 イ(正しい)破産者で復権を得ない場合には、司法書士の欠格事由に該当する(司法書士法第5条3号)。 ウ(誤り)司法書士会への入会手続きをとらない場合、日本司法書士会連合会は登録申請者に対して登 録の拒否をすることができるが、その場合、登録審査会の議決に基づく必要はなく、弁明の機会を与え 24

参照

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