• 検索結果がありません。

一部新興国市場が動揺 アルゼンチンは前四半期から経済危機に陥っていましたが トルコでは 6 月に再選された大統領が米国と対立したこと等を契機に 8 月に通貨が急落しました ブラジルや南アフリカ インドの通貨も下落が加速する局面が見られ 中国元も緩やかに値を下げました これまでのところ個別国の問題とい

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "一部新興国市場が動揺 アルゼンチンは前四半期から経済危機に陥っていましたが トルコでは 6 月に再選された大統領が米国と対立したこと等を契機に 8 月に通貨が急落しました ブラジルや南アフリカ インドの通貨も下落が加速する局面が見られ 中国元も緩やかに値を下げました これまでのところ個別国の問題とい"

Copied!
5
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

Global Market Outlook

2018 年 10 月 9 日号

2018 年度第 2 四半期の市場動向と今後の見通し

1. 国内債券を除く 3 資産がプラス グラフ 1 は、年度初からの内外 4 資産ベンチマ ーク収益率の推移です。赤の外国株式は第 2 四 半期も上昇の勢いが衰えず四半期で 8%近く上昇 しました。黒の国内株式は 9 月半ばまでは一進 一退の展開でしたが、その後急激に上昇し 5%台 のプラスを記録しました。外国債券は欧米長期 金利が上昇しましたが、為替市場で円安が進行 したため小幅のプラスを確保しました。国内債 券はわずかながら長期金利が上昇したため 1%弱 の下落、年度初来でもマイナスとなりました。 2. 主な出来事 ① 米中貿易戦争が激化するも、米国経済は好 調で株価を押し上げ 米国政権は中国に対し 7 月に年間 340 億ドル、 8 月には第 2 弾として同 160 億ドル、そして 9 月 には第 3 弾の同 2000 億ドル相当の製品に追加関 税を賦課、中国もそれぞれ報復措置に動き米中 貿易戦争は激化しました。カナダ、メキシコに 対しては NAFTA の見直し、また欧州や日本に対 しても通商問題で厳しい姿勢を示しました。し かし米国経済は企業、家計部門とも引き続き堅 調で、企業業績も好調を維持したことから政治 面からの株価への影響は限られ、主要米国株式 指数は史上最高値を更新しました。 ② 先進国中央銀行の利上げ続く 米国は 9 月に今年 3 回めの利上げを決定、英国 は 8 月、カナダは 7 月、ノルウェーは 9 月にそれ ぞれ利上げを決定しました。欧州中銀は年内で の量的緩和終了を強く示唆、日本銀行は 7 月に 長期金利許容レンジを拡大しました。 -4% -2% 0% 2% 4% 6% 8% 10% 12% 14% 16% 18% 4月 5月 6月 7月 8月 9月 グラフ1:ベンチマーク収益率推移 国内株式 +6.97% (+5.86%) 外国債券 +2.17% (+1.40%) 外国株式 +15.07% (+7.90%) 国内債券 -0.77% (-0.96%) 資料:ブルームバーグ、弊社 収益率(%) 年度初来 (2Q) 2017年度末基準 30 40 50 60 70 0 500 1000 1500 2000 2500 3000 グラフ2:米国株とISM製造業指数 SP500指数 (左軸) ISM製造業 指数(右軸) 資料:ブルームバーグ 指数 指数 0 1 2 3 4 5 6 2006年 2008年 2010年 2012年 2014年 2016年 2018年 グラフ3:政策金利 米国 カナダ 英国 ノルウェー %

(2)

③ 一部新興国市場が動揺 アルゼンチンは前四半期から経済危機に陥って いましたが、トルコでは 6 月に再選された大統領 が米国と対立したこと等を契機に 8 月に通貨が急 落しました。ブラジルや南アフリカ、インドの通 貨も下落が加速する局面が見られ、中国元も緩や かに値を下げました。これまでのところ個別国の 問題という色彩が強いものの、米国が利上げを続 ける過程でドル借り入れの大きい新興国には厳し い状況が訪れると思われ、グローバル市場全体に とっても大きなリスクと言えそうです。 3. 10~12 月期の注目点 ① 米国中間選挙とトランプ政権、貿易戦争 11 月 6 日に米国中間選挙が行われます。下院の全議席と上院の 35 議席(2 つの補欠選挙を含む)が 対象となります。下院は現在共和党が多数を占めているものの(共和党 236、民主党 193、空席 6) 民主党が過半数を奪還する可能性が高まっています。上院は現在 51 対 49 で共和党が辛うじて多数を 維持しており、また改選される議員は共和党の 9 議席に対し、民主党は 26 議席と共和党が有利な状 況にもかかわらず、共和党が過半数を維持できるかどうか微妙な情勢です。トランプ大統領は就任後 2 年足らずで、大規模減税や TPP、パリ協定からの離脱、エルサレムへの大使館移転等、選挙戦で掲 げた公約の多くを実現してきましたが、選挙結果次第ではその後の政策運営に変化が生じることも想 定されます。米中貿易戦争の行方も左右されることになりそうです。 ② 英国 EU 離脱交渉とイタリア来年度予算 英国は来年 3 月 29 日に EU を離脱することになりますが、離脱条件や離脱後の関係についての交渉 は難航しています。英国はもとより加盟 28 ヶ国の承認が必要となり、残された時間は少なく 10 月末、 遅くとも 11 月中には合意に漕ぎ着ける必要があります。もし「合意なき離脱」が現実となった場合、 社会的に大きな混乱を招くことが想定され、金融市場もその例外ではありません。 3 月に誕生したイタリア連立政権による来年度予算にも注目です。10 月 15 日が EU への提出期限と なり、その後の財政赤字幅等をめぐるイタリア政府と EU の厳しい交渉は難航必至とみられます。 ③ 利上げ、緩和解除を進める先進国中央銀行と新興国市場 米国は 12 月に今年 4 回めとなる利上げに動き、欧州中銀は年末で量的緩和を終了するとみられます。 金融危機以降、市場を支えてきた先進各国の「異例な金融緩和」から脱却する動きが加速化すると思 われ、新興国市場への影響も懸念されます。 ④ その他 10 月に実施されるブラジル大統領選挙、日本では対米貿易交渉、来年 10 月とされる消費増税の判 断、また貿易戦争が激化するなか、人民元や中国経済の動向にも注目したいと思います。 40 50 60 70 80 90 100 110 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 グラフ4:新興国対米ドル為替 中国 インド 南アフリカ ブラジル トルコ アルゼンチン 資料:ブルームバーグ 2018年初=100

(3)

4. 各資産の動きと今後の見通し 【内外株式】~上方基調継続と予想するが不安材料も多い 米国主導での好調な世界経済を背景に企業業績は好調を維持し、株価は当面堅調に推移すると思わ れます。しかし米中貿易戦争の激化、中間選挙後の米国政治情勢、英国の EU 離脱交渉や新興国市場 の動向次第では、今年初にみられたような急激な下落が再現する可能性も否定できず、特に政治リス クを注視したいと思います。中国や新興市場の動きも気になるところです。 【内外債券】~長期金利は緩やかに上昇 好調なマクロ経済や、株価等資産価格の上昇から、米国を中心にこれまでの異例な金融緩和の解除 が進むと想定され、長期金利押し上げ材料として働くでしょう。しかし日本は「長短金利操作」の幅 を拡大したといっても、10 年国債利回りが 0.2%を超える水準では当局が上昇抑制に動くことはほぼ 確実で、金利上昇が加速する可能性は非常に低いと思われます。米国も物価上昇が加速しない限り、 利上げペースに拍車がかかることは想定されず、10 年国債利回りが 3%を超える水準からは緩やかな 上昇に留まると予想します。欧州は英国の EU 離脱交渉やイタリア予算の問題が金利上昇を抑えると みます。 1200 1300 1400 1500 1600 1700 1800 1900 2000 2016年4月 2017年4月 2018年4月 グラフ5:東証株価指数 ポイント 資料:ブルームバーグ 2016年度 2017年度 赤点線は予想 網掛け部分は予想レンジ 2018年度 1347 1513 1900 1850 1716 2000 2100 2200 2300 2400 2500 2600 2700 2800 2900 3000 3100 3200 2016年4月 2017年4月 2018年4月 グラフ6:米国SP500指数 ポイント 資料:ブルームバーグ ポイント 赤点線は予想 網掛け部分は予想レンジ 2016年度 2017年度 2018年度 3000 2060 2363 2950 2641 -0.3 -0.25 -0.2 -0.15 -0.1 -0.05 0 0.05 0.1 0.15 0.2 0.25 2016年4月 2017年4月 2018年4月 グラフ7:日本10年国債利回り % 資料:ブルームバーグ 赤点線は予想 網掛け部分は予想レンジ 2016年度 2017年度 2018年度 0.15 -0.05 0.07 0.15 0.05 1.2 1.4 1.6 1.8 2 2.2 2.4 2.6 2.8 3 3.2 3.4 3.6 2016年4月 2017年4月 2018年4月 グラフ8:米国10年国債利回り % 資料:ブルームバーグ 赤点線は予想 網掛け部分は予想レンジ 2016年度 2017年度 2018年度 3.3 1.77 2.39 2.74 3.2

(4)

【為替】~円安進行には限界か 米国金利の上昇や世界的なリスク選好度の高まりから円安が進行しています。しかし円安が加速す る局面では米国政権からの「口先介入」も想定され、2017 年度から何度も跳ね返されている 115 円を 超えて円安が進行する可能性は低いと考えます。もっとも日米金利差がドルの底値を支えるとみられ、 よほど強いメッセージが米国から発せられない限り 110 円を割り込んでの円高加速も考えにくいとこ ろです。ユーロは欧州政治の問題が頭を抑えると思われ、ユーロ円も徐々に頭打ちとみます。中国元 や資源通貨は貿易戦争の行方に左右される展開が継続しそうです。 95 100 105 110 115 120 2016年4月 2017年4月 2018年4月 グラフ9:ドル円為替 円 資料:ブルームバーグ 赤点線は予想 網掛け部分は予想レンジ 2016年度 2017年度 2018年度 112.4 111.4 112 106.4 110 105 110 115 120 125 130 135 140 145 150 2016年4月 2017年4月 2018年4月 グラフ10:ユーロ円為替 円 資料:ブルームバーグ 赤点線は予想 網掛け部分は予想レンジ 2016年度 2017年度 2018年度 128.1 119.2 127 130.8 130

(5)

※ 2018 年 8 月以降のレポート 8 月 1 日号 7 月の市場動向と 8 月の注目点 8 月 13 日号 トルコ市場の暴落が先進国にも波及? 8 月 14 日号 トルコ市場の暴落が先進国にも波及? その 2 9 月 3 日号 8 月の市場動向と 9 月の注目点 9 月 27 日号 米国は予想通り今年 3 回めとなる利上げを決定 10 月 1 日号 9 月の市場動向と 10 月の注目点

MU投資顧問株式会社

登録番号 金融商品取引業者

関東財務局長(金商) 第 313 号

一般社団法人日本投資顧問業協会会員

一般社団法人投資信託協会会員

〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台 2-3-11

電話 03-5259-5351

*本資料に含まれている経済見通しや市場環境予測はあくまでも作成時点に おける弊社ストラテジストの見解に基づくもので、今後予告なしに変更さ れることがあり、また弊社商品における運用方針と見解が異なることがあ ります。 *本資料は情報提供を唯一の目的としており、何らかの行動ないし判断をする ものではありません。また、掲載されている予測は、本資料の分析結果のみ をもとに行われたものであり、予測の妥当性や確実性が保証されるものでも ありません。予測は常に不確実性を伴います。本資料の予測・分析の妥当性 等は、独自にご判断ください。 *なお、資料中の図表は、断りのない限りブルームバーグ収録データをもと に作成しております。

参照

関連したドキュメント

我が国では,これまで数多くの全国交通需要予測が行わ れてきた.1つの例としては,(財)運輸政策研究機構が,運

1 月13日の試料に見られた,高い ΣDP の濃度及び低い f anti 値に対 し LRAT が関与しているのかどうかは不明である。北米と中国で生 産される DP の

1990 年 10 月 3 日、ドイツ連邦共和国(旧西 独)にドイツ民主共和国(旧東独)が編入され ることで、冷戦下で東西に分割されていたドイ

(右軸).. 2006 年にかけて,韓国,台湾の同市場は急増加したが,2007 年と 2008 年は落ち込み,また図にはないが 2009

韓国はアジア通貨危機後の 年間, 経済構造改革に取り組んできた。 政府主導の 強い改革を押し進め,通貨危機のときにはマイナス

国(言外には,とりわけ日本を指していることはいうまでもないが)が,米国

中南米では歴史的に反米感情が強い。19世紀

2019 年 12 月に中国で見つかった 新しいコロナウイルスの感染が 日本だけでなく世界で広がってい