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呼ぶ 主に鉄鋼 石油 化学といった業界が参入している ) 特定規模電気事業者とは 契約電力が 50kW 以上の需要者に対して 一般電気事業者が所有する電線路によって電気を供給する事業者いいます (PPS とも呼ぶ 現在 51 社が参入している ) 特定電気事業者とは 限定された区域に対して自社所有の

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精米工場の省エネ対策マニュアル

一般社団法人日本精米工業会

はじめに

東京電力は電力不足を火力発電で補うために企業向け電気料金を 4 月 1 日から 17%値上 げした。また、政府は電気事業法に基づく電力使用制限は行わないものの、平成 22 年夏の 最大需要に対して関西電力管内 15%以上、九州電力管内 10%以上、北海道電力管内 7%以 上の節電協力を求めた。関西電力管内へ電力融通を行う中部、北陸、中国電力管内の節電 目標は 5%以上、四国電力管内 7%以上とした。 会員精米工場にとって電気料金の値上げは販売価格への転嫁が難しく、また節電は早 朝・深夜・休日・時間外手当てによる人件費の増加、製造ラインの一部停止による作業効 率の低下、受注変動への対応が難しくなる等の問題が生じる。 精米工場としては更なる省エネ対策を進める必要がある。本マニュアルは省エネを推進 するための着眼点を示し、自社工場の見直しを図るための参考資料として作成した。 ご活用いただければ幸いに存じます。

Ⅰ.電気料金について

1.電気料金の基礎知識 (1)電気の送られ方 発電所から送られてきた電気が最後の変電所である配電用変電所から工場や家庭ま での部分を配電線といいます。配電用変電所を出発した電気は普通、6,600V(ボルト) の電圧で配電線を通って工場や家庭に送られ、100V や 200V の電圧で届けられます。 (図1) (2)電気事業体制について 電気事業者は一般電気事業者、卸電気事業者、卸供給事業者、特定規模電気事業者、 特定電気事業者があります。 一般電気事業者とは、一般の需要家に対して発電、送電、配電までを一貫して行っ ている事業者(電力会社)をいいます。一般電気事業者(電力会社)には、北海道電 力、東北電力、東京電力、中部電力、北陸電力、関西電力、中国電力、四国電力、九 州電力、沖縄電力の計 10 社があります。 卸電気事業者とは、200 万 kW を超える発電設備を有し、一般電気事業者に対して電 気を供給する事業者をいいます。電源開発と日本原子力発電の 2 社があります。 卸供給事業者とは、一般電気事業者に電気を供給する一般電気事業者および卸電気 事業者以外の事業者で、一般電気事業者と 1,000kW を超す電力を 10 年以上、または 10 万 kW を超す電力を 5 年以上供給する契約を交わしている事業者をいいます。(IPP とも

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2 呼ぶ。主に鉄鋼・石油・化学といった業界が参入している) 特定規模電気事業者とは、契約電力が 50kW 以上の需要者に対して、一般電気事業者 が所有する電線路によって電気を供給する事業者いいます。(PPS とも呼ぶ。現在 51 社 が参入している) 特定電気事業者とは、限定された区域に対して自社所有の発電設備や電線路によ って電気を供給する事業者いいます。 図1 電気の送られ方1) 1)東京電力㈱HPより

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3 (3)規制部門と自由化部門 電気料金には、供給者(電力会社、PPSなど)と当事者間の交渉により決定され る料金(自由化部門)と政府による一定の規制に基づいて設定される料金(規制部門) があります。(図2) 図2 規制部門と自由化部門2) 2)東京電力㈱HPより (4)低圧受電契約と高圧受電契約 電気を利用する契約には大きく分けて「低圧受電契約」と「高圧受電契約」の2つ の契約方式があります。 低圧受電契約とはトランス(電柱に着いているポリバケツのようなもの)で 100V と 200V に変圧され送られる一般家庭や、小規模事業所の契約をいいます。低圧受電契約 に基づき低圧電気料金を計算します。 高圧受電契約とは受電設備であるキュービクルを用意し、電気をそのまま引き込み 50kW 以上の電気を必要とする事業所の契約をいいます。高圧受電契約に基づき高圧電 気料金を計算します。なお、高圧電気料金の場合、50kW 以上で 500kW 未満の事業所と 500kW 以上で 2,000kW 未満の事業所では基本料金と電力量料金の単価が違ってきます。 (5)高圧電気料金の仕組み ① 契約電力とは 電力会社が 30 分毎の使用電力(デマンド値)を測定し、その月の契約電力を過去 1 年間で最も大きい値にする方式です。

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≪デマンドとは≫

30 分間の平均使用電力(kW)のことをいいます。30 分ずつの時間の区切りをデマ ンド時限と呼びます(1 デマンド時限=30 分)。電力会社の取引計器に表されるデマ ンド値は 30 分間の使用電力量の 2 倍の値となります(使用電力量は 1 時間の使用電 力のことを言い、単位は kWh)。従って 100kW の負荷を 30 分使用すると使用電力量は 50kWh、デマンド値は 100kW となります。現在の取引用計器は、前半の 15 分と後半の 15 分とを計測して平均の値を表示します。前半 15 分で 100kW の負荷を使用しても後 半の 15 分を 50kW に押さえればデマンド値は 75kW になります。

≪最大デマンドとは≫

各時限のデマンドの中の最大値を最大デマンド(最大需用電力)といいます。最大 デマンドは月間で管理され、月毎にリセットされます。1 年間の中の最大デマンド値 をもとに契約電力が決定されます。(図3) 図3 最大デマンドとは3) 3)全国森林組合連合会HPより

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5 2.高圧電気料金の算出方法 (1)電気料金の算出方法 電気料金は、「基本料金」と「電力量料金」の合計額に「太陽光発電促進付加金」を 加えたものです。(図4) 図4 電気料金の算出方法4) 4)中部電力㈱HPより (2)基本料金とは ① 基本料金の計算方法 基本料金=基本料金単価×契約電力×(185-力率)/100 ② 基本料金単価とは 契約電力が 50~500kW 未満と 500~2,000kW 未満(自由化部門)の基本料金単価の 参考値を示します。基本料金単価は電力会社により異なります。(表1) 表1 電力会社別 基本料金単価参考値 電力会社 50~500kW 未満 500~2,000kW 未満 北海道電力 1,963 円 50 銭 1,963 円 50 銭 東北電力 1,260 円 00 銭 1,890 円 00 銭 東京電力 1,233 円 75 銭 1,732 円 50 銭 北陸電力 1,249 円 50 銭 1,512 円 00 銭 中部電力 1,223 円 00 銭 1,591 円 00 銭 関西電力 1,323 円 00 銭 1,811 円 25 銭 中国電力 1,186 円 50 銭 1,653 円 75 銭 四国電力 1,476 円 00 銭 1,734 円 00 銭 九州電力 1,953 円 00 銭 1,953 円 00 銭 沖縄電力 1,543 円 50 銭 1,926 円 75 銭 ※電力会社の最終保障約款から引用(2012 年 6 月現在) ③ 力率とは 力率とは、有効に使用された電力の割合をいいます。メーターで測定した昼間の 時間帯(8 時~22 時)の有効電力量と無効電力量から月ごとに決定します。 力率が 85%を上回る場合は、上回る 1%につき基本料金を 1%割引します。85%を 下回る場合は、下回る 1%につき基本料金を 1%割増しします。

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6 (3)電力量料金とは ① 電力量料金の計算方法 電力量料金=電力量料金単価×使用電力量±燃料費調整単価×使用電力量 ② 電力量料金単価とは 契約電力が 50~500kW 未満と 500~2,000kW 未満の電気料金単価の参考値を示しま す。基本料金単価は電力会社により異なります。(表2) 表2 電力会社別 電気料金単価の参考値 電力会社 50~500kW 未満 500~2,000kW 未満 夏期 その他 夏期 その他 北海道電力 10 円 59 銭 10 円 59 銭 10 円 59 銭 10 円 59 銭 東北電力 13 円 21 銭 12 円 12 銭 11 円 65 銭 10 円 70 銭 東京電力 16 円 20 銭 (旧 13 円 59 銭) 15 円 12 銭 (旧 12 円 51 銭) 15 円 05 銭 (旧 12 円 44 銭) 14 円 08 銭 (旧 11 円 47 銭) 北陸電力 11 円 41 銭 10 円 40 銭 10 円 18 銭 9 円 29 銭 中部電力 13 円 61 銭 12 円 47 銭 11 円 77 銭 10 円 81 銭 関西電力 12 円 59 銭 11 円 53 銭 10 円 74 銭 9 円 84 銭 中国電力 14 円 04 銭 12 円 82 銭 13 円 50 銭 12 円 33 銭 四国電力 12 円 61 銭 11 円 47 銭 10 円 84 銭 9 円 85 銭 九州電力 10 円 13 銭 9 円 28 銭 10 円 13 銭 9 円 28 銭 沖縄電力 14 円 49 銭 13 円 23 銭 13 円 55 銭 12 円 37 銭 ※電力会社のHPから引用(2012 年 6 月現在) ③ 燃料費調整額とは3) ア.燃料費調整制度とは 燃料費調整制度とは、原油・LNG(液化天然ガス)・石炭の燃料価格(実績)の 変動に応じて、毎月自動的に電気料金を調整する制度です。 イ.燃料費調整制度の仕組み 原油・LNG・石炭の3か月ごとの平均燃料価格(実績)と、基準燃料価格(料金 設定の前提となる平均燃料価格)を比較し、その変動分についてあらかじめ定め られた算定方法により、電気料金を調整いたします。 ウ.燃料価格の算定期間と電気料金への適用 各月分の燃料費調整単価は3か月ごとの平均燃料価格(実績)にもとづき算定 します。例えば、1~3月の平均燃料価格(実績)にもとづき算定された燃料費 調整単価は、6月分の電気料金に適用します。

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7 基準燃料価格 基準燃料価格 エ.燃料費調整のプラス・マイナス調整 3か月ごとの平均燃料価格(実績)が、基準燃料価格を上回る場合はプラス調 整を、下回る場合はマイナス調整を行います。 オ.燃料費調整単価の算定式 平均燃料価格と基準単価から各月分の燃料費調整単価を算定いたします。 【プラス調整】平均燃料価格が 42,700 円を上回った場合 燃料費調整単価(銭/kWh)=( 2 平均燃料価格- 1 42,700 円× 3 基本単価/1,000) 【マイナス調整】平均燃料価格が 42,700 円を下回った場合 燃料費調整単価(銭/kWh)=( 1 42,700 円- 2 平均燃料価格× 3 基本単価/1,000) 1 基準燃料価格 基準燃料価格とは、料金設定の前提となる平均燃料価格のことをいいます。 平成 20 年 1~3 月平均の 貿易統計価格 1kℓ あたりの平均原油価格 62,735 円 1t あたりの平均 LNG 価格 58,282 円 1t あたりの平均石炭価格 8,873 円 2 平均燃料価格 原油・LNG・石炭それぞれの3か月の貿易統計価格(実績)と下記の算式に より、「平均燃料価格」を算定します。 [平均燃料価格(原油換算 1kℓ あたり)=A×α+B×β+C×γ] A:3カ月における 1kℓ 当たりの平均原油価格 α = 0.2782 B:3カ月における 1t 当たりの平均 LNG 価格 β = 0.3996 C:3カ月における 1t 当たりの平均石炭価格 γ = 0.2239 ※α・β・γ は、原油・LNG・石炭について、原油へ単位を合わせ、各燃料の構成比を乗じた係数(一 定)で、これによりそれぞれの燃料の平均価格から原油換算の平均燃料価格を算定いたします。

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8 ― ± 3 基本単価 平均燃料価格が 1,000 円/kℓ 変動した場合の燃料費調整単価を「基準単 価」として電気供給約款等で定めています。 3)東京電力㈱HPより 【燃料費調整単価の算定】 (4)太陽光発電促進付加金 ① 太陽光発電促進付加金とは 平成21年11月から国の法令等に基づき、太陽光発電の余剰電力買取制度が開 始されました。本制度は、太陽光発電で発電された電気のうち、使い切れず余った 電気を電力会社が買い取り、その買い取りに要した費用を「全員参加型」という考 えのもと「太陽光発電促進付加金」(電気料金の一部)として電気をご使用のすべて のお客さまに、電気のご使用量に応じて負担するものです。 ② 単価の算定方法4) 経済産業大臣が定める告示等に従い各電力会社が買取実績等に基づいて算定され ます。具体的には、以下の算定方法により、電力会社が申請を行ない、経済産業大 臣が認可する手続きとなっています。 4)北海道電力㈱HPより ③ 太陽光発電促進付加金単価 太陽光発電促進付加金単価は電力会社により異なります。(表3) 表3 電力会社別 太陽光発電促進付加金単価 電力会社 24 年度(円/kWh) 23 年度(円/kWh) 北海道電力 0.03 0.01 東北電力 0.04 0.03 東京電力 0.06 0.03 北陸電力 0.11 0.06 中部電力 0.04 0.01 関西電力 0.05 0.03 中国電力 0.11 0.06 四国電力 0.13 0.06 九州電力 0.15 0.07 沖縄電力 0.11 0.06 ※電力会社のHPから引用(2012 年 6 月現在) 区 分 電力量料金単価に対する燃料費調整単価 平成24年6月分 との単価差 平成24年7月分 平成24年6月分 1kWh につき 0.54円 0.41円 +0.13 太 陽 光 発 電 促 進付加金単価 余剰電力買収に要した費用 (前年 1 月~12 月) = 余剰電力の買収により 削減できた発電費用 過去の買収費用と実際 の太陽光発電促進付加 金との過不足費用 当年度における全体の需要電力量 (想定値)

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9 3.高圧電気料金の計算例 (1)計算例 ① 計算条件 ア.契約電力:450kW イ.力 率:100% ウ.使用電力量:120,000kWh/月(精米出来高:約 1,200t/月の工場) エ.燃料費調整単価:(東京電力 0.83 円、関西電力 0.54 円) ② 計算例 東京電力と関西電力の請求金額の計算例を示します。(表4) 表4 東京電力と関西電力の請求金額の計算例 注)東京電力の( )は、平成 24 年 4 月以前の電気量料金。 (2)電力料金の割引について 各電力会社には割引のプランがあります。最寄りの電力会社にお問い合わせくださ い。以下に東京電力の割引プランを示します。 ① デマンドダイエットプラン(契約電力 500kW 未満) ア.割引期間:平成24年7月分~9月分 イ.概 要:7月分~9月分の間、契約電力が下回り、11 月以降も下回れば、下 回った基本料金となる。(申し込み不要) ② サマーホリデープラン(契約電力 500kW 未満) ア.割引期間:平成24年7月 12 日~9月5日 イ.概 要:土・日曜日、祝日及びお盆の期間に平日を休業日に設定できる場合、 電気料金を割引くメニュー。(申し込みが必要) ③ ウイークリープラン(契約電力 500kW 未満) ア.割引期間:平成24年7月1日~9月5日 イ.概 要:夏季の平日午後1時~4時に、週単位で電力削減が必要な場合、電 力料金を割引くメニュー。(申し込みが必要) 電力会社 東京電力 関西電力 料金(円) 備 考 料金(円) 備 考 基本料金 基本料金 555,187.5 450kW×1,233 円 75 銭 595,350.0 450kW×1,323 円 00 銭 力率割引・割増額 ▲83,278.16 529,200 円×(85%-100%) ▲89,302.5 595,350 円×(85%-100%) 電気量料金(夏期料金) 1,944,000 (1,630,800) 16 円 20 銭×120,000kWh (13 円 59 銭×120,000kWh) 1,510,800.0 12 円 59 銭×120,000kWh 燃料調整額 99,600 0.83 円×120,000kWh 64,800 0.54 円×120,000kWh 合計 2,515,509 (2,202,309) 2,081,647 太陽光発電促進付加金 7,200 0.06 円×120,000kWh 6,000 0.05 円×120,000kWh 請求金額 2,522,709 (2,209,509) 2,087,647

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Ⅱ.省エネ対策について

1.省エネの基本ステップ ステップ1:現状分析 ステップ2:使用電力量削減の検討 ステップ3:ピーク電力削減の検討 2.現状分析の項目 (1)電力状況の現状分析 ① 電気料金請求書の見方5) 電気料金請求書の見本を以下に示します。 5)東京電力㈱HPより ② 過去1年間の最大需要電力の把握 見本から最大需要電力が何月かを把握します。平成 24 年 1 月の 76kW が最大需要 電力であることが分かります。 ③ 最大需要電力の把握 当月の最大需要電力を把握します。最大需要電力が 66kW であることが分かります。 ④ 使用電力量の把握 当月の使用電力量を把握します。使用電力量が 22,439kWh であることが分かりま す。 ⑤ 請求金額の把握 当月の請求金額を把握します。

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11 (2)精米1t 当たりの使用電力量の把握 当月の精米出来高(普通精米+無洗米)と使用電力量から精米1t 当たりの使用電力 量を把握します。(表5) 表5 精米1t 当たりの使用電力量管理表(例) 平成○○年 項目 契約電力 当月最大 需要電力 精米出来高(㎏) 使用電力量 (kWh)【b】 精米 1t 当たり 使用電力量(kWh/t) 【b÷(a÷1000)】 普通精米 無洗米 計【a】 5月 6月 7月 注)電気料金請求書の電気使用期間は、月末締めではありません。よって、月末締めの精米 出来高で計算しても正確な精米 1t 当たり使用電力量にはなりません。移動平均等で精米 1t 当たり使用電力量を算出して下さい。 (3)各工程別の動力の把握 各工程別の仕様書を整理し稼働時の動力を把握します。 荷受・玄米タンク投入工程の稼働時は 29.5kW の動力であることが分かります。 同様に、各工程別の動力を把握します。(表6、7) 表6 荷受・玄米タンク投入工程動力(例) № 名称 規格 数 量 稼働時動力(kW) 能力 備考 A 荷受・玄米タンク投入 1 荷受ホッパー 1200×1400×3 1 - 2 昇降機 ABC-1000 1 1.5 18t/h 3 ブァッフアータンク 1 上限レベル計 4 粗選機 ABC123 1 3.7(2.2+1.5) 18t/h 5 昇降機 ABC-10000 1 1.5 18t/h 6 石抜機 ABC123 3 2.25(0.75×3) 18t/h 上下限レベル計 7 ブァッフアータンク 8 玄米計量機 ABC234 1 18t/h 上限レベル計 9 フローコンベヤ ABC1000 1 1.5 18t/h シャッター×3 10 フローコンベヤ ABC1000 1 1.5 18t/h シャッター×16 フローコンベヤ ABC1000 1 1.5 18t/h シャッター×16 フローコンベヤ ABC1000 1 1.5 18t/h シャッター×10 H 集塵設備 11 集塵用バクフィルター ABC234 1 ロータリーバルブ 1 0.75 ファン 1 7.5 12 集塵集糠圧送ブロワ ABC345 1 11.0 小計 29.7 表7 各工程別動力 № 名称 工程名 稼働時動力(kW) 備考 A 荷受・玄米タンク投入 29.7 バクフィルターを含む B 玄米タンク~精米タンク Aライン 80.0 バクフィルターを含む Bライン 80.0 バクフィルターを含む 小口ライン 55.0 バクフィルターを含む もち米ライン 40.0 バクフィルターを含む

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12 (4)各機器のタイマー設定の把握 各機器は終了信号を感知してからタイマー設定で終了する仕組みになっています。 各機器のタイマー設定を把握します。 搬送機の場合、メーカーにより異なりますが昇降機のスピードは 64m/分、フローコ ンベヤは 25m/分程度です。搬送機の長さから何回転しているか。また残留の程度を把 握します。(表8) 表8 各機器のタイマー設定(例) № 名称 規格 搬送速度 (m/分) 搬送距離 (m) タ イ マ ー 設定(秒) 回転 (回) 残留の 有無 D 精米・精選設備 1 ロータリーシフター ABC123 - - 180 - なし 2 昇降機 ABC-11200 64 11.2 60 5.7 なし 3 色彩選別機 ABC234 - - - - なし 4 昇降機 ABC-11200 64 11.2 60 5.7 なし 5 フローコンベヤ ABC-16400 25 16.4 90 2.3 なし E 集糠設備 1 集塵用バクフィルター ABC234 - - 300 - なし (5)集塵・集糠・冷却ダクト配管の把握 一般的に集塵・集糠設備は、集塵用、集糠用、冷却用のバクフィルターに分かれま す。 工場によっては、胚芽精米機と冷却用や集塵用と冷却用を共用していることがあり ます。バクフィルター別にダクト配管がどのようになっているかを把握します。 (6)エアー量の把握 エアーは「色彩選別機」「計量包装機(パッカー)」「開閉シャッター」「エアノッカ ー」「昇降機(残留防止)」「フローコンベヤ(オーバーフロー防止)」「ロボットパレタ イザー」「バクフィルター」「清掃用などのエアーガン」などに使用されています。 標準的な必要エアー量を把握します。 表9 各機器の標準必要エアー量(例) № 名称 数量 規格 エアー量(ℓ/分) 1 色彩選別機 1 ABC123 400~1,000 2 色彩選別機 1 ABC234 600~1,500 3 パッカー№1 1 ABC234 450 4 パッカー№2 1 ABC345 450 5 ロボットパレタイザー 1 ABC456 180 6 パレットディスペンサー 1 ABC567 300 7 フローコンベヤ 14 ABC1212 102 8 昇降機 25 ABC1200 72 ≪参考≫ エアーの電気料金は設備償却費等も入れて考えると2~3円/kℓといわれてい ます。稼働時間からエアーの電気料金も計算してみてください。 (7)バッテリーフォークリフト等の充電時間 バッテリーフォークリフト等の充電時間を確認します。バッテリーフォークリフト を工場の稼働時に何台も充電するとピーク電力が上がります。充電時間を把握します。

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13 3.使用電力量削減のための着眼項目 (1)精米1t 当たりの使用電力量について ① 精米1t 当たりの使用電力量の把握 平成 22 年と 23 年の7~8月の精米1t 当たりの使用電力量は全国平均で約 100kWh です。現状分析の結果と比較して下さい。なお、無洗米設備のある工場とない工場 も含まれています。(表 10) 表 10 精米1t 当たりの使用電力量 電力管内 平成 22 年(7~9 月の平均) 平成 23 年(7~9 月の平均) 平均 最大 最小 平均 最大 最小 北海道電力 69.9 75.9 60.2 69.6 85.0 59.3 東北電力 76.3 93.7 45.4 66.2 96.0 36.9 東京電力 116.4 274.6 52.0 105.6 269.9 39.4 北陸電力 ― ― ― ― ― ― 中部電力 109.8 158.6 64.5 98.7 132.8 61.7 関西電力 92.7 149.3 51.6 82.8 121.2 36.6 中国電力 120.0 164.9 78.8 114.6 163.5 78.2 四国電力 159.0 210.8 109.2 143.3 182.2 102.4 九州電力 144.9 226.2 116.6 138.9 253.7 86.4 沖縄電力 104.3 104.3 104.3 102.3 102.3 102.3 全 国 109.4 274.6 45.4 99.7 269.9 36.6 (2)力率について 力率を1%下げると、基本料金が1%下がります。例えば、東京電力管内で契約電 力が 450kW の場合、基本料金が 555,188 円(450kW×1,233 円 75 銭)で力率を1%下げ ると 5,5512 円/月、年間で 66,6223 円の削減になります。 高圧進相コンデンサを増設して力率の改善が必要かどうかを確認します。 (3)精米機について ① 流量の確認 適正流量かを確認します。搗精量が 9t で適正流量が 9t/h の場合、搗精時間は1 時間です。流量を 7t/h で行った場合、搗精時間は1時間 17 分で、17 分の段取りロ スと使用電力量が増加します。 ② 歩留の確認 過搗精になると電流値が増加し使用電力量が増加します。適正な白度、歩留かを 確認します。 (4)集塵・集糠・冷却について 工程の稼働時のみ、集塵・集糠・冷却装置が稼働する仕組みにする必要があります。 工程の増設や撤去により、効率の悪いダクト配管になっていないかを確認します。 【削減例】 増設や撤去により、集塵・集糠・冷却設備が以下のようなダクト配管になっていた。 バクフィルター№1:粗選機の集塵+石抜機上部の集塵

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14 バクフィルター№2:胚芽精米機の集糠+精米タンクの冷却 バクフィルター№3:精米機集塵 バクフィルター№4:石抜機下部の集塵+精選機及び搬送機の冷却 バクフィルター№2は胚芽精米機の集糠と精米タンクの冷却を行っているため常 に稼働していた。精米タンクの冷却を№4で行うことにより、№2のバグフィルタ ーは胚芽精米機専用として使用電力の削減を行った。 (5)コンプレッサーについて ① 設定吐出圧力の確認 設定吐出圧力が、過剰な圧力となっていないか確認します。吐出圧力を 0.6MPa か ら 0.5MPa に低下できた場合、使用電力量を約 10%削減できます。 ② コンプレッサー室の温度 コンプレッサー室の温度が高くないか確認します。35℃から27℃に低減できた場 合、使用電力量を約3%削減できます。 ③ エアフィルターの目詰まり エアフィルターの目詰まりがないか確認します。目詰まりにより吸込圧力が増加 すると使用電力量も増加します。フィルターの清掃・交換は定期的に行います。 ④ エアー漏れ エアー漏れがないか確認します。 【削減例】 超音波検出器(リークディテクター)を使用し、14ヵ所のエアー漏れを改善した。 (6)各機器のタイマー設定について タイマー設定されている機器や工程があります。過剰なタイマー設定になっていな いかを確認します。 【削減例】 ① 集糠バクフィルターの削減例 集糠バクフィルターは精米機が停止してから 10 分後に停止するタイマー設定であ ったが、糠のファンのタイマー設定を 2 分、バクフィルターのエアーとロータリー バルブを 5 分とし稼働時間を短縮した。(ファンは動力が大きいので早く止める。バ クフィルターはブリッジを起こさないように時間を長くとる) ② 混米機の削減例 混米は張込んでから混米機で行っている。混米機のタイマー設定は 20 分であった が、なるべく均一に張込むことでタイマー設定を 5 分とし稼働時間を 15 分短縮した。

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15 (7)その他の着眼項目 その他の着眼項目を以下に示します。(表11) 表11 その他の着眼項目 項目 着眼点 全工程 空運転を行っている工程はないか。 低温倉庫 適正な温度設定になっているか。また、温度センサーが適正か。 フィルターの清掃が行われているか。 空調室外機が高温にならない対策を講じているか。 入出庫時、高速シャッター、エアーカーテン等の対策を講じているか。 照明器具 照明器具の間引き、LED 照明などに換えているか。 換気扇 不必要な換気を行っていないか。 その他 全員参加の省エネ対策になっているか。 節電目標が明確になっているか。 4.ピーク電力削減のための着眼項目 (1)製造計画について ① 胚芽精米・モチ米の製造について 胚芽精米やモチ米など計画生産が可能かどうかの検討を行います。 ② 小ロット製品の製造について 小ロット製品の計画生産が可能かどうかの検討を行います。 ③ 精米年月日の納期条件について 精米年月日の納期条件の延長が可能かどうかの検討を行います。 (2)ピーク電力削減の目標設定について 最大需用電力の削減目標を設定します。 (3)実施方法について ① デマンド監視盤による方法 デマンド監視盤により必要な箇所に警報機・パトライトを設置し、警報時は手動で 製造ラインの停止やエアコンの停止を行います。 ② 稼働ラインの制限による方法 各工程の総動力から稼働ラインの制限を行います。例えば、精米ライン稼働時に は無洗米ラインを稼働させないようにします。 ③ バッテリーフォークリフトなどピーク時間外で充電する方法 バッテリーフォークリフトなど充電する時間は予約設定でピーク時間外に充電を 行います。 以上

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