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厚生省行政情報-通知-食品衛生法施行規則の一部を改正する省令及び食品、添加物等の規格基準の一部を改正する件について

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(1)

厚生省行政情報-通知-食品衛生法施行規則の一部を改正する省令及び食品、添加物等の規格基準の一部を改正する件について

財団法人 

日本食品化学研究振興財団

厚生労働省行政情報

2008/04/30−通知

食品衛生法施行規則の一部を改正する省令及び食品、添加物等の規格基準の一部を改正する

件について

食安発第0430001号

平成20年 4月30日

  都道府県知事

各 保健所設置市長 殿

  特 別 区 長

厚生労働省医薬食品局食品安全部長

食品衛生法施行規則の一部を改正する省令及び食品、

添加物等の規格基準の一部を改正する件について

 食品衛生法施行規則の一部を改正する省令(平成20年厚生労働省令第103号)及び食

品、添加物等の規格基準の一部を改正する件(平成20年厚生労働省告示第296号)が本

日公布され、これにより食品衛生法施行規則(昭和23年厚生省令第23号。以下「省令」

という。)及び食品、添加物等の規格基準(昭和34年厚生省告示第370号。以下「告

示」という。)の一部が改正されたので、下記の事項に留意の上、その運用に遺憾のなきよ

う取り計らわれたい。

 また、当該改正の内容につき、関係者への周知方よろしくお願いする。

第1 改正の概要

1 省令関係

 食品衛生法(昭和22年法律第233号。以下「法」という。)第10条の規定に基づ

き、L-アスコルビン酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、ポリソルベート20、ポリソルベー

ト60、ポリソルベート65及びポリソルベート80を省令別表第1に追加すること。

2 告示関係

(1)法第11条第1項の規定に基づき、農薬アミスルブロム、クロマフェノジド、シアゾ

ファミド、ダイムロン、チアジニル、ニトラピリン、ノバルロン、フェンヘキサミド及びメ

タアルデヒドについて農産食品等に係る残留基準値を設定すること(

別紙参照

)。

(2)法第11条第1項の規定に基づき、L-アスコルビン酸カルシウムの成分規格並びにケ

イ酸カルシウム、ポリソルベート20、ポリソルベート60、ポリソルベート65及びポリ

ソルベート80の成分規格及び使用基準を設定すること。また、二酸化ケイ素の使用基準に

ただし書きを加えること。

(3)ネオテームの純度試験(2)、同(3)、同(4)及び同(6)並びに定量法中の記

載について改正すること。

http://www.ffcr.or.jp/Zaidan/mhwinfo.nsf/ab4...488ebc69b1d68b24925743c00217f8c?OpenDocument (1/5)2008/10/29 10:04:36

(2)

厚生省行政情報-通知-食品衛生法施行規則の一部を改正する省令及び食品、添加物等の規格基準の一部を改正する件について

第2 施行・適用期日

1 省令関係

 公布日から施行されるものであること。

2 告示関係

 公布日から適用されるものであること。ただし、基準値を改正するもののうち、「てんさ

い」、「だいこん類の根」、「だいこん類の葉」、「かぶ類の根」、「かぶ類の葉」、「西

洋わさび」、「クレソン」、「はくさい」、「芽キャベツ」、「カリフラワー」、「ブロッ

コリー」、「ごぼう」、「サルシフィー」、「アーティチョーク」、「チコリ」、「エンダ

イブ」、「しゆんぎく」、「レタス」、「その他のきく科野菜」、「ねぎ」、「にら」、

「アスパラガス」、「わけぎ」、「その他のゆり科野菜」、「にんじん」、「パースニッ

プ」、「パセリ」、「セロリ」、「みつば」、「その他のせり科野菜」、「トマト」、「ピ

ーマン」、「なす」、「その他のなす科野菜」、「きゆうり」、「かぼちや」、「しろう

り」、「すいか」、「メロン類果実」、「まくわうり」、「その他のうり科野菜」、「ほう

れんそう」、「たけのこ」、「オクラ」、「しようが」、「未成熟えんどう」、「未成熟い

んげん」、「その他の野菜」、「りんご」、「マルメロ」、「びわ」、「ネクタリン」、

「あんず」、「すもも」、「いちご」、「ラズベリー」、「ブラックベリー」、「ブルーベ

リー」、「クランベリー」、「ハックルベリー」、「その他のベリー類果実」、「ぶど

う」、「かき」、「バナナ」、「キウィー」、「パパイヤ」、「アボカド」、「パイナップ

ル」、「グアバ」、「マンゴー」、「パッションフルーツ」、「なつめやし」、「その他の

果実」及び「その他のスパイス」に残留するクロマフェノジドの基準値、「牛の筋肉」、

「豚の筋肉」、「その他の陸棲哺乳類に属する動物の筋肉」、「牛の脂肪」、「豚の脂

肪」、「その他の陸棲哺乳類に属する動物の脂肪」、「牛の肝臓」、「豚の肝臓」、「その

他の陸棲哺乳類に属する動物の肝臓」、「牛の腎臓」、「豚の腎臓」、「その他の陸棲哺乳

類に属する動物の腎臓」、「牛の食用部分」、「豚の食用部分」、「その他の陸棲哺乳類に

属する動物の食用部分」、「鶏の筋肉」、「その他の家きんの筋肉」、「鶏の脂肪」、「そ

の他の家きんの脂肪」、「鶏の肝臓」、「その他の家きんの肝臓」、「鶏の腎臓」、「その

他の家きんの腎臓」、「鶏の食用部分」及び「その他の家きんの食用部分」に残留するニト

ラピリンの基準値、「小豆類」、「えんどう」、「そら豆」、「らつかせい」、「その他の

豆類」、「たまねぎ」、「にんにく」、「その他のゆり科野菜」、「かぼちや」、「しろう

り」、「すいか」、「メロン類果実」、「まくわうり」、「その他のうり科野菜」、「西洋

なし」、「びわ」、「ブラッ

クベリー」、「ブルーベリー」、「クランベリー」、「ハックルベリー」、「その他のベリ

ー類果実」、「キウィー」、「なつめやし」、「その他のスパイス」、「牛の肝臓」、「豚

の肝臓」、「その他の陸棲哺乳類に属する動物の肝臓」、「牛の腎臓」、「豚の腎臓」、

「その他の陸棲哺乳類に属する動物の腎臓」、「牛の食用部分」、「豚の食用部分」及び

「その他の陸棲哺乳類に属する動物の食用部分」に残留するフェンヘキサミドの基準値並び

に「とうもろこし」、「大豆」、「小豆類」、「えんどう」、「そら豆」、「その他の豆

類」、「ばれいしよ」、「さといも類」、「かんしよ」、「やまいも」、「こんにやくい

も」、「その他のいも類」、「てんさい」、「だいこん類の根」、「だいこん類の葉」、

「かぶ類の根」、「かぶ類の葉」、「西洋わさび」、「クレソン」、「はくさい」、「キャ

ベツ」、「芽キャベツ」、「ケール」、「こまつな」、「きような」、「チンゲンサイ」、

「カリフラワー」、「ブロッコリー」、「その他のあぶらな科野菜」、「ごぼう」、「サル

シフィー」、「アーティチョーク」、「チコリ」、「エンダイブ」、「しゆんぎく」、「レ

タス」、「その他のきく科野菜」、「たまねぎ」、「ねぎ」、「にんにく」、「にら」、

「アスパラガス」、「わけぎ」、「その他のゆり科野菜」、「にんじん」、「パースニッ

http://www.ffcr.or.jp/Zaidan/mhwinfo.nsf/ab4...488ebc69b1d68b24925743c00217f8c?OpenDocument (2/5)2008/10/29 10:04:36

(3)

厚生省行政情報-通知-食品衛生法施行規則の一部を改正する省令及び食品、添加物等の規格基準の一部を改正する件について

プ」、「パセリ」、「セロリ」、「みつば」、「その他のせり科野菜」、「トマト」、「ピ

ーマン」、「なす」、「その他のなす科野菜」、「きゆうり」、「かぼちや」、「しろう

り」、「すいか」、「メロン類果実」、「まくわうり」、「その他のうり科野菜」、「ほう

れんそう」、「たけのこ」、「オクラ」、「しようが」、「未成熟えんどう」、「未成熟い

んげん」、「えだまめ」、「マッシュルーム」、「しいたけ」、「その他のきのこ類」、

「その他の野菜」、「みかん」、「なつみかんの果実全体」、「レモン」、「オレンジ」、

「グレープフルーツ」、「ライム」、「その他のかんきつ類果実」、「りんご」、「日本な

し」、「西洋なし」、「マルメロ」、「びわ」、「もも」、「ネクタリン」、「あんず」、

「すもも」、「うめ」、「おうとう」、「いちご」、「ラズベリー」、「ブラックベリ

ー」、「ブルーベリー」、「クランベリー」、「ハックルベリー」、「その他のベリー類果

実」、「ぶどう」、「かき」、「バナナ」、「キウィー」、「パパイヤ」、「アボカド」、

「パイナップル」、「グアバ」、「マンゴー」、「パッションフルーツ」、「なつめや

し」、「その他の果実」、「その他のスパイス」及び「その他のハーブ」に残留するメタア

ルデヒドの基準値については、平成20年10月30日から適用されるものであること。

第3 運用上の注意

1 使用基準関係

(1)L-アスコルビン酸カルシウムの使用基準は設定しないものの、その使用にあたって

は、適切な製造工程管理を行い、食品中で目的とする効果を得る上で必要とされる量を超え

ないものとすること。

(2)ケイ酸カルシウムの使用基準を定めるに併せ、二酸化ケイ素の使用基準の微粒二酸化

ケイ素の使用量に、「ただし、ケイ酸カルシウムと併用する場合は、それぞれの使用量の和

が食品の2.0%以下でなければならない。」を加えたこと。

(3)ポリソルベート20、ポリソルベート60、ポリソルベート65及びポリソルベート

80の使用基準については、次の点に留意されたいこと。

 なお、これらの食品中の分析法については、本日付け

食安基発第0430001号基準審査課

長通知

を参照されたい。

ア 「カプセル・錠剤等通常の食品形態でない食品」に菓子類は含まれないこと。

イ 「非熟成チーズ」はマスカルポーネ、モッツァレラなど熟成過程を経ずに製造さ

れるチーズであること。

ウ 「チョコレートドリンク」はチョコレート類を原料として製造したもので、その

まま、又は希釈して飲用に供するものであること。

エ 「菓子の製造に用いる装飾品(糖を主成分とするものに限る。)」は菓子や果物

などにかける砂糖衣をいい、アイシングやコーティングとして用いられるものである

こと。

オ 「焼菓子(洋菓子に限る。)」はいわゆる長崎カステラを含むものの、饅頭、煎

餅のような和菓子や菓子パンは含まないこと。

カ 「スープ」は肉、魚介、野菜などのだしを土台にした汁物であって、主に飲用に

供する食品であり、粉末やペースト状にしたものもこれに含まれること。コンソメや

ボルシチなどがこれに該当するが、和風の汁物やパスタソースなどは含まれないこ

と。

キ 「ソース類」は果実ソースやチーズソース等のほか、ケチャップも含むこと。た

だし、ピューレー及び菓子などに用いるいわゆるフルーツソースのようなものはこれ

に含まれないこと。

ク 「加糖ヨーグルト」は糖類を加えたヨーグルトをいい、飲用に供するヨーグルト

http://www.ffcr.or.jp/Zaidan/mhwinfo.nsf/ab4...488ebc69b1d68b24925743c00217f8c?OpenDocument (3/5)2008/10/29 10:04:36

(4)

厚生省行政情報-通知-食品衛生法施行規則の一部を改正する省令及び食品、添加物等の規格基準の一部を改正する件について

ドリンクは含まないこと。

2 添加物の表示関係

 L-アスコルビン酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、ポリソルベート20、ポリソルベート

60、ポリソルベート65及びポリソルベート80並びにそれを含む食品及び添加物製剤に

ついては、法第19条第1項の規定に基づき、添加物の表示を行うよう関係業者に対して指

導されたいこと。

 なお、今回の省令及び告示の改正に伴い、「食品衛生法に基づく添加物の表示等につい

て」(平成8年5月23日付け衛化第56号厚生省生活衛生局長通知)の一部を次のように

改正する。

(1)別紙1「簡略名一覧表」中

「 |L-アスコルビン酸

|アスコルビン酸、V.C

|」を

「 |L-アスコルビン酸

|L-アスコルビン酸カルシ

ウム

|アスコルビン酸、V.C

|アスコルビン酸Ca、ビタミンC、V.C

|」に、

「 |L-グルタミン酸マグネシ

ウム

|グルタミン酸マグネシウム、グルタミン

酸Mg

|」を

「 |グルタミン酸マグネシウ

|ケイ酸カルシウム

|グルタミン酸マグネシウム、グルタミン

酸Mg

|ケイ酸Ca

|」に改める。

(参考)

 改正後の別紙1「簡略名一覧表」は次のとおり(下線部分が追加部分)。

物質名

簡略名

亜硝酸ナトリウム

L-アスコルビン酸

L-アスコルビン酸カルシウム

(略)

L-グルタミン酸マグネシウム

ケイ酸カルシウム

(略)

亜硝酸Na

アスコルビン酸、V.C

アスコルビン酸Ca、ビタミンC、V.C

(略)

グルタミン酸マグネシウム、グルタミン酸Mg

ケイ酸Ca

(略)

(2)別紙4「各一括名の定義及びその添加物の範囲」の12 乳化剤の(3)に「ポリソル

ベート20」、「ポリソルベート60」、「ポリソルベート65」及び「ポリソルベート8

0」を加える。

(参考)

 改正後の別紙4「各一括名の定義及びその添加物の範囲」の12 乳化剤の(3)は

次のとおり(下線部分が追加部分)。

(3)添加物の範囲 以下の添加物を乳化剤としての目的で使用する場合。

グリセリン脂肪酸エステル

ショ糖脂肪酸エステル

ソルビタン脂肪酸エステル

ステアロイル乳酸カルシウム

プロピレングリコール脂肪酸エステル

ポリソルベート20

http://www.ffcr.or.jp/Zaidan/mhwinfo.nsf/ab4...488ebc69b1d68b24925743c00217f8c?OpenDocument (4/5)2008/10/29 10:04:36

(5)

厚生省行政情報-通知-食品衛生法施行規則の一部を改正する省令及び食品、添加物等の規格基準の一部を改正する件について

ポリソルベート60

ポリソルベート65

ポリソルベート80

別添1の用途欄に「乳化剤」と記載された添

加物

3 残留基準関係

(1)残留基準を設定したチアジニルは、農産物にあってはチアジニル並びに4−メチル−

1,2,3−チアジアゾール−5−カルボン酸及び4−ヒドロキシメチル−1,2,3−チ

アジアゾール−5−カルボン酸をチアジニル含量に換算したものの和をいうこと。

(2)残留基準を設定したニトラピリンは、ニトラピリン及び6−クロロ−ピコリン酸をニ

トラピリン含量に換算した和とし、6−クロロ−ピコリン酸には遊離酸及び抱合体が含まれ

るものとすること。

第4 その他

 法に基づく残留基準値の設定に合わせ、農薬取締法(昭和23年法律第82号)に基づく

アミスルブロム及びメタアルデヒドの農薬としての登録及びクロマノフェジド、シアゾファ

ミド、ノバルロン及びフェンヘキサミドに係る適用拡大のための変更登録が農林水産省にお

いて行われること。なお、アミスルブロム、ニトラピリン及びフェンヘキサミドの試験法に

ついては、後日、通知することとしていること。

別紙 

食安基発第0430001号基準審査課長通知 

http://www.ffcr.or.jp/Zaidan/mhwinfo.nsf/ab4...488ebc69b1d68b24925743c00217f8c?OpenDocument (5/5)2008/10/29 10:04:36

(6)

食安基発第 0430001 号

平 成 2 0 年 4 月 3 0 日

都 道 府 県

各 保 健 所 設 置 市 衛生主管部(局)長 殿

厚生労働省医薬食品局食品安全部基準審査課長

「食品中の食品添加物分析法」の改正について

標記分析法については、「食品中の食品添加物分析法について」

(平成12年

3月30日付け衛化第15号厚生省生活衛生局食品化学課長通知)の別添「第

2版 食品中の食品添加物分析法」により定めているところであるが、「食品

中の食品添加物分析法」を下記のとおり改正したので通知いたします。

なお、貴職におかれても、御活用の上、関係者に対する周知方よろしくお願

いいたします。

1.ポリソルベート20、同60、同65及び同80が、本日、添加物として

指定されたことに伴い、別添1のポリソルベート20、同60、同65及び

同80の分析法を加えたこと。

2.安息香酸及び安息香酸ナトリウム等11品目について、別添2のとおり試

験法の一部を改正したこと。

(7)

ポリソルベート20,ポリソルベート 60,ポリソルベート 65 及びポリソルベート 80 Polysorbate 20, Polysorbate 60, Polysorbate 65 and Polysorbate 80

1.試験法の概要 食品中のポリソルベート類(ポリソルベート 20,ポリソルベート 60,ポリソルベート 65 及びポリソルベート 80)はアセトニトリル・ヘキサン・メタノール混液(28:3:2)で 抽出し,アルミナカラム及びシリカゲルミニカラムでクリーンアップした後,薄層クロマ トグラフィーにより定性する.ポリソルベート類が検出された場合には,比色法により, ポリソルベート80 として定量する. 2.試験法(薄層クロマトグラフィー及び比色法) (1) 検体の採取と試料の調製 一般試料採取法を準用する. (2) 試料液の調製 ①抽出 試料10gを容量 100mlの遠心管1)に正確に量り,水10ml2)及びヘキサン5mlを加え,ホ モジナイズ又はかくはんし,全体を混和させる3).これにアセトニトリル・ヘキサン・メタ ノール混液(28:3:2)30mlを加え,1分間ホモジナイズする.遠心分離(5 分間,1,000 回転/分又は1 分間,3,000 回転/分)4)後,ヘキサン層と沈殿物の間の中間層を分液漏斗 に移す5), 6).遠心管に水5mlを加え,ホモジナイズ又はかくはんした後,アセトニトリル・ ヘキサン・メタノール混液(28:3:2)40mlを加え,1分間ホモジナイズする.遠心分離 後,中間層を分取し6),全中間層を分液漏斗に合わせ,ヘキサン 20mlを加え,軽く振り7) 静置する8).下層を別の分液漏斗に移し,酢酸エチル 35mlを加えて軽く混ぜ合わせる.こ れに飽和食塩水約10ml及び塩化ナトリウム 2~5gを加え9)5 分間振とうした後,静置する 8).下層の飽和食塩水層を除去し,更に塩化ナトリウム少量を加えて10) 軽く振とうし,静置 後8),下層の飽和食塩水層を除去する.残った上層を脱水ろ過し11),ろ液を減圧濃縮容器に とり,減圧乾固する. ②精製 減圧濃縮容器に酢酸エチル約30mlを加え,残留物を溶解し12),次に無水硫酸ナトリウム 2~5g13)を加えて振り混ぜ,酢酸エチル溶液をアルミナカラムへ静かに注入し,流出液は捨 てる.減圧濃縮容器を酢酸エチル100mlを用いて洗浄し,同様にアルミナカラムに注入し, 流出液は捨てる14).次にメタノール10mlを減圧濃縮容器に加えて振り混ぜ,これに酢酸エ チル40mlを加え軽く混合する15).この液をアルミナカラムへ注入し,流出液を別の減圧濃 縮容器にとる.さらに,先の減圧濃縮容器を酢酸エチル・メタノール混液(4:1)100ml を用いて洗浄し,洗液をアルミナカラムに注入し,流出液を先の流出液と合わせて,40℃

(8)

以下で減圧乾固する.残留物に酢酸エチル 10mlを加えて溶解し,シリカゲルミニカラム (690mg)16)に注入し,流出液は捨てる.次いで酢酸エチル20~30mlを注入し流出液は捨て る17).シリカゲルミニカラムを逆さにし18),ジクロロメタン・メタノール混液(2:1)10ml を注入し,流出液を減圧濃縮容器にとり,減圧乾固する.得られた残留物をジクロロメタ ンに溶解し,10mlとして19)試料液とする.このうち 0.5mlを正確に量り,薄層クロマトグ ラフィー用試料液とする. (3) 標準液の調製 ① 定性(薄層クロマトグラフィー)用 ポリソルベート80 及びポリソルベート 65 をそれぞれ 0.10gずつ正確に量り20),ジクロロ メタンを加え,超音波で完全に溶解した後,ジクロロメタンでそれぞれ正確に 50mlとし, 定性用ポリソルベート80 標準液及び定性用ポリソルベート 65 標準液とする(これらの液 1mlは,ポリソルベート 80 あるいはポリソルベート 65 2mgを含む). ② 比色法用 ポリソルベート80 標準品21)0.1gを精密に量り,少量のジクロロメタンを加え,超音波 で完全に溶解した後,ジクロロメタンで正確に50mlとし,定量用標準原液とする(この液 1mlは,ポリソルベート 80 2mgを含む). 定量用標準原液1,1ml 及び 2ml をそれぞれ正確に量り,ジクロロメタンでそれぞれ正 確に20,10ml 及び 10ml とし,100,200μg/ml 及び 400μg/ml の定量用標準液とする. 100 μg/ml の定量用標準液 2 ml 及び 5 ml をそれぞれ正確に量り,それぞれジクロロメタン で正確に10 ml とし,20 μg/ml 及び 50 μg/ml の定量用標準液とする. (4) 測定法 ① 薄層クロマトグラフィー(定性) シリカゲル薄層板22)の一端から約 20mmの位置を原線とし,両側から少なくとも 10mm離し,原線上に,薄層クロマトグラフィー用試料液全量23),定性用ポリソルベー ト80 標準液 5 及び 100 μl(それぞれポリソルベート 80 として 10 及び 200 μg相当と なる)及び定性用ポリソルベート65 標準液 100 μl(ポリソルベート 65 として 200 μg 相当となる)を10mm以上の間隔で,スポットの直径が 3 mm以下になるように付けた 後,風乾する.次に試料液をつけた端を下にして,この薄層板を展開用容器に入れ,密 閉して展開を行う.展開用容器にはあらかじめ展開溶媒としてジクロロメタン・メタノ ール・アセトン・水混液(100:20:15:3)を 10mmの深さに入れ,展開溶媒の蒸気 で飽和しておく.展開溶媒の先端が原線より約10cmの高さに上昇したときに薄層板を 取り出し,風乾する.この薄層板にドラーゲンドルフ試液を噴霧し,標準液及び試料液 の,スポットの位置及び色の濃さを自然光下で比較観察する24)

(9)

② 比色法(定量) a 測定条件 分光光度計を用い,波長620nm における吸光度を液層 1cm で測定する. b 測定液の調製 試料液25)5mlを正確に量り,チオシアン酸コバルト試液 5mlを加え,5 分間振とう26)し, 遠心分離(5 分間,3,000 回転/分)する27).上層のチオシアン酸コバルト溶液を捨て,下 層のジクロロメタン層を採取し28),測定液とする. c 検量線 ジクロロメタン29)及び定量用標準液5mlをそれぞれ正確に量り,それぞれにチオシアン酸 コバルト試液5 mlを加え,b測定液の調製における試料液と同様に操作し,吸光度を測定し, 検量線を作成する30) d 定量 測定液の波長 620nmにおける吸光度を測定し,検量線より,試料液中のポリソルベート 濃度(ポリソルベート80 として,μg/ml)を求め,次式によって検体中のポリソルベート 含量(ポリソルベート80 として,g/kg)を計算する31) C×10×試料液の希釈倍率 1 ポリソルベート含量(g/kg)= × W 1000 C:試料溶液中のポリソルベートの濃度(μg/ml) W:試料の採取量(g) 試薬・試液 1. アセトニトリル:[特級] 2. アルミナ:酸化アルミニウム(塩基性)32) 3. アルミナカラム:活栓付クロマトグラフ管(内径 1.5cm,長さ 30cm)に酢酸エチル 約20mlを入れ,脱脂綿を緩く詰め,アルミナ 10gを少しずつ入れて33)充填し,無水硫酸 ナトリウム5gを積層し34),酢酸エチル30~50mlを流して,コンディショニングしておく. クロマト管の上部に,脱脂綿を詰めた漏斗を置き,漏斗を通して沈殿物を含む液を流し込 むと,カラムが詰まるのを防ぐことができる. 4. 塩化ナトリウム:[特級] 5. 塩基性硝酸ビスマス:[特級] 6. 酢酸:[特級] 7. ジクロロメタン:[特級] 8. 硝酸コバルト 6 水和物:[特級] 9. シリカゲル薄層板:市販品を用いる. 10. シリカゲルミニカラム(690mg):内 径 8~ 9mm の ポ リ エ チ レ ン 製 の カ ラ ム 管 に ,カ ラ ム ク ロ マ ト グ ラ フ ィ ー 用 に 製 造 し た シ リ カ ゲ ル 690mg を 充 て ん し た も の 又 は こ れ と 同 等 の 分 離 特 性 を 有 す る も の を 用 い る .

(10)

11. チオシアン酸アンモニウム:[特級] 12. チオシアン酸コバルト試液:チオシアン酸アンモニウム 50g,硝酸コバルト 6 水和物 15g 及び塩化ナトリウム 25g を水に溶かして 250ml とする. 13. ドラーゲンドルフ試液:塩基性硝酸ビスマス 1.7g を 20vol%酢酸 100ml に溶かし,そ の10ml と 40w/v%ヨウ化カリウム溶液 10ml 及び酢酸 40ml を混合し,水で 250ml と する. 14. ヘキサン:[特級] 15. 飽和食塩水:塩化ナトリウム 400g に水1L を加え,加温しながらよく攪拌し,冷後 上澄液を用いる 16. ポリソルベート 80:ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレエート,Tween 80 17. ポリソルベート 65:ポリオキシエチレン(20)ソルビタントリステアレート,Tween 65 18. ポリソルベート 80 標準品:オレイン酸純度 99%以上. 19. 無水硫酸ナトリウム:[特級] 20. メタノール:[特級] 21. ヨウ化カリウム:[特級] [注] 1) 容量 100ml 以上の遠心管を用いても良い. 2) フリーズドライ製品等の場合は,先に水 10ml を加え試料を膨潤させる.試料の膨潤 が足りない場合には,水の量を増やしても良いが,その場合は,加えた水と次に加える ヘキサンとアセトニトリル・ヘキサン・メタノール混液の割合が,2:1:6 となるよう にし,それ以降の抽出に用いる水,ヘキサン,アセトニトリル・ヘキサン・メタノール 混液及び酢酸エチルの量も,増やした水の量に応じて同じ割合で増やす.たとえば,は じめに加える水を10ml 追加して,20ml とした場合には,ヘキサンは 10ml,アセトニ トリル・ヘキサン・メタノール混液は60ml とし,次に加える水は 10ml,アセトニトリ ル・ヘキサン・メタノール混液は80ml,ヘキサンは 40ml,酢酸エチルは 70ml とする. 3) 試料がチョコレート等の場合はあらかじめ加温して融解させる.わかめには,TLC ではポリソルベート80 と異なる Rf 値を示し,定性には影響を与えないが,比色定量に は影響を与える物質が含まれており,比色の際のブランク値が大きくなることがあるた め,必要に応じてホモジナイズの前に除いておく.他の海藻類の場合にも注意が必要. 4) 遠心分離の回転数は用いる遠心管に応じて選択する. 5) ヘキサン層は捨てず,直接,中間層を採取する.次の操作でヘキサンによる洗浄を行 うので,ヘキサンが少量混ざってしまってもよい. 6) 遠心分離で試料が沈まず,中間層の浮遊物が多い場合には,固形物を除くために,綿 栓でろ過をして,分液漏斗へ移す.ろ過後の残留物は,遠心分離した沈殿物と合わせ, 再度抽出に用いる. 7) 食品の種類によっては,エマルジョンを生じて溶媒が充分に分離しない場合があり,

(11)

回収率が悪くなる原因となるので,軽く振る. 8) 分液漏斗中の溶媒が分離するのに時間がかかる食品の場合は,十分に分離してから次 の操作を行う. 9) 食塩水を飽和に保つために薬さじ 1 杯程度を加える.加えた塩化ナトリウムは完全に は溶けない. 10) 1 回の除去では飽和食塩水層を除けない場合があるため,酢酸エチルから水を分離さ せるため更に少量の塩化ナトリウムを加える.この時,塩化ナトリウムの量が多いと酢 酸エチル層と飽和食塩水層の境界線が見えにくくなるので注意する. 11) あらかじめ漏斗に脱脂綿を緩く詰め,無水硫酸ナトリウムを積層し,酢酸エチルで湿 らせておく. 12) ポリソルベートは,次の操作で加えるメタノールには溶解するので,無理に残留物を酢 酸エチルに溶解させない. 13) 薬さじ 1 杯程度でよい.試料がガムの場合は無水硫酸ナトリウムを加えない. 14) 試料がガムの場合は,TLC の際に妨害がみられるため,アンモニア水を含む溶液で以 下のように洗浄操作を行う.アルミナカラムには無水硫酸ナトリウムを積層せず,減圧 濃縮容器は,酢酸エチル100 ml で洗浄する代わりに,酢酸エチル・n-プロパノール・ア ンモニア水混液(100:1:1)50 ml で洗浄してアルミナカラムに注入し,流出液を捨てる. 更に,アルミナカラム内のアンモニア水を取り除くために,減圧濃縮容器を酢酸エチル 50 ml で洗浄し,洗液をアルミナカラムに注入し,流出液を捨てる. 15) 酢酸エチルを加えると白く濁る場合があるが,濁った液をそのままアルミナカラムへ 注入し,流出液を別の減圧濃縮容器に回収する.

16) シリカゲルミニカラムとして,Sep-Pak Plus Silica(690mg)もしくはその同等品が使 用できる.Sep-Pak Plus Silica は使用前に酢酸エチル 10ml を通過させてコンディショ ニングしておく. 17) 洗浄液が透明になるまで酢酸エチルを流す.少量の色素は酢酸エチルでは洗浄されな いので,少量の色素が残っていてもよい. 18) 溶出液の容量を減らすためにバックフラッシュ法を用いるが,カートリッジに負荷す る際,沈殿物がある場合は,バックフラッシュ法で溶出すると沈殿物が落ちるため,逆 さにせず,ジクロロメタン・メタノール混液(2:1)30ml で溶出してもよい. 19) 濃度が高い場合には,適宜希釈する. 20) 薄層クロマトグラフィーでは,ポリソルベート 80,ポリソルベート 60,ポリソルベ ート20 は同様の Rf 値のスポットパターンを示すが,ポリソルベート 65 は異なるため, 定性用標準液は,ポリソルベート80 及びポリソルベート 65 とする. 21) ポリソルベート 80 標準品として,日油株式会社製ポリソルベート 80(HX)(オレイン酸 純度99%)もしくはその同等品が使用できる. 22) シリカゲル薄層板として,Merck社製Silica gel F254,もしくはその同等品が使用でき る.薄層板は120℃で 30 分間加熱し活性化したものを使用する.

(12)

23) 試料液は,ジクロロメタン溶液であるため,スポット中に溶媒が揮発して濃度が変わ る恐れがあるため,0.5 ml を正確に採取して別の小さな容器に移し,全量をスポットす る.また,別の容器に移した後,濃縮してからスポットしてもよい. 24) ポリソルベート 20,60 及び 80 は同様の Rf 値のスポットパターンを示すが,ポリソ ルベート65 は,他のポリソルベートに比べ,観察されるスポットの数は少なく,色は薄 い. 25) TLC による分析の結果,試料液中のポリソルベート量が濃い場合は,ジクロロメタン で適宜希釈する. 26) 発色が不十分となる場合があるので,ジクロロメタン層とチオシアン酸コバルト試液 層がよく混合するような振とう方法で行う. 27) 遠心分離の代わりに,10 分間以上静置してもよい. 28) 上層のチオシアン酸コバルト溶液はピペット等で下層ぎりぎりまで捨てる.下層のジ クロロメタン層をピペット等で採取する際は,チオシアン酸コバルト溶液がピペットに つかないように注意する.ジクロロメタン層は空気に触れると退色するため,上層を捨 てた後,すばやく測定する. 29) 試薬ブランクである.比色定量の際の対照として用いる. 30) チオシアン酸コバルト試液による比色法で作成したポリソルベート 80 の検量線の一 例を注図1 に示す. y = 0.0021x - 0.003 R2 = 0.9999 0.0000 0.2000 0.4000 0.6000 0.8000 1.0000 0 100 200 300 400 Conc (μg/ml) A bs a t 620 nm 注図1 ポリソルベート 80 検量線 31) 本試験法の定量限界は,0.02g/kg とする.種々の食品についてのポリソルベート 80 の添加回収率を注表1に示す.添加回収試験を行う場合は,ポリソルベート80 の添加量 を基準値の濃度又は0.1g/kg とする.

(13)

注表1 ポリソルベート 80 の各種食品での添加回収率 試料 添加量(g/kg) 回収率(%)* ホットケーキミックス トマトケチャップ 粉末スープ(味噌) オリーブオイル ピクルス クッキー ドレッシング コチュジャン 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 53.6±2.6 68.7±1.7 52.8±1.6 65.2±4.1 60.7±1.4 61.1±7.2 68.0± 2.1 76.2 ±2.6 *3 試行の平均値±S.D

32) Merck 社製 Aluminum oxide 90 standardized (Cat.No.1.01097),もしくはその同 等品が使用できる.必要に応じて,活性化(135℃,12 時間等)して用いる.

33) 酢酸エチルに懸濁せず,アルミナを粉体のまま入れる. 34) 試料がガムの場合は無水硫酸ナトリウムを積層しない.

(14)

参考 ポリソルベート確認試験法 1.試験法の概要 食品中のポリソルベート類(ポリソルベート 20,ポリソルベート 60,ポリソルベート 65 及びポリソルベート 80)はアセトニトリル・ヘキサン・メタノール混液(28:3:2)で 抽出し,アルミナカラム及びシリカゲルミニカラムでクリーンアップした後,減圧濃縮し, メタノールに溶解し,メンブランフィルターでろ過後,液体クロマトグラフィー質量分析 法により確認を行う1). 2.試験法(液体クロマトグラフ質量分析法) (1) 検体の採取と試料の調製 「第2 版 食品中の食品添加物分析法 2000」の一般試料採取法を準用する. (2)試料液の調製 ポリソルベート類試験法を準用し,数ml(2~4 ml)を正確に量り,減圧濃縮後,メタノ ールに溶解し,メンブランフィルターでろ過する. (3)標準液の調製 ポリソルベート 20,ポリソルベート 60,ポリソルベート 65 及びポリソルベート 80 0.05g を量り,メタノールを加え,超音波で完全に溶解した後,メタノールで正確に 50ml とし,標準原液とする(これらの液1ml は,ポリソルベート 20,ポリソルベート 60,ポリ ソルベート65 又はポリソルベート 80 1mg を含む). 標準原液5ml をそれぞれ量り,それぞれメタノールで 10ml とし,標準液とする(これ らの液1ml は,ポリソルベート 20,ポリソルベート 60,ポリソルベート 65 又はポリソル ベート80 500μg を含む). (4)測定法2) ①測定条件 カラム充てん剤3):オクチルシリル化シリカゲル,粒径5μm カラム管:内径2.0mm,長さ 150mm

移動相:A 0.1vol%ギ酸溶液,B 0.1vol%ギ酸メタノール溶液

濃度勾配 A:B(1:1)から(3:7)までの直線濃度勾配を 5 分間行い,A:B(3:7)から(1:99)まで

の直線濃度勾配を25 分間行い,A:B (1:99)で 10 分間保持する.

カラム温度:40℃ 流速:0.2ml/分

(15)

注入量:5μl イオン化法ESI 正イオンモード 測定質量(m/z)スキャン 300-2000 SIMターゲットイオン4) ポリソルベート20:1249.74 [C58H114O26+Na]+ ポリソルベート60:1333.84 [C64H126O26+Na]+ ポリソルベート80:1331.82 [C64H124O26+Na]+ ポリソルベート65:1866.36 [C100H194O28+Na]+ ②定性確認 試料液を液体クロマトグラフ質量分析装置(LC-MS)に注入し,クロマトグラム上に検出 されたピークの保持時間が標準液と一致することを確認する5) 試薬・試液等 1. ギ酸:[高速液体クロマトグラフ用] 2. ポリソルベート 20:ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート,Tween 20 3. ポリソルベート 60:ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート,Tween 60 4. メタノール:[高速液体クロマトグラフ用] 5. その他の試薬6)はポリソルベート類試験法を準用する. [注] 1) 本法は,ポリソルベート類の確認試験法であり,定量分析は目的としない.ポリソルベ ートの種類を特定する必要がある場合に用いる.本法により,ポリソルベート40 及びポ リソルベート85 も確認できる.ただし,ポリソルベート 60 には,ポリソルベート 40 の主成分であるポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノパルミテートが含まれているた め,確認の際には注意を要する. w+x+y+z=約 20 ポリソルベート20 R1=CH3(CH2)10CO-,R2=R3=H ポリソルベート60 R1=CH3(CH2)16CO-又はCH3(CH2)14CO-,R2=R3=H ポリソルベート65 R1=R2=R3=CH3(CH2)16CO-又はCH3(CH2)14CO- ポリソルベート80 R1=CH3(CH2)7CH=CH(CH2)7CO-,R2=R3=H ただし,他の脂肪酸を含む. H2C C CH HC C CH2O(C2H4O)zR1 O(C2H4O)yR3 R2(C2H4O)xO O(C2H4O)wH H O H

(16)

ポリソルベート20:1227.72 (ラウリン酸) ポリソルベート60:1331.90 (ステアリン酸) ポリソルベート80:1309.68 (オレイン酸) ポリソルベート65:1842 (ステアリン酸) ただし,エチレンオキシドが20 分子縮合し,( )内の脂肪酸のみで構成されるとした場合の分子量 2) その他の測定条件は各測定機器に従い,標準液のピーク強度が最大となるようにあらか じめ最適化を行う. 参考としてフラグメント確認の測定条件の一例を示す.装置により,設定条件は異なる. 装置:Waters AQUITY UPLC Quatro Premier

MS 条件 キャピラリー電圧(Capillary): 1.00 kV コーン電圧(Cone): 100V エクストラクター(Extractor): 4.00V ソース温度(Source Temp): 120 ˚C 脱溶媒温度(Desolvation Temp.): 400 ˚C

コーンガス流量(Cone Gas Flow): 47L/hr

脱溶媒ガス流量(Desolvation Gas Flow): 1000L/hr

3) 市販のカラムとして YMC Pack C8 S-5(2.0×150mm,5 μm)等が使用できる. 4) SIMターゲットイオンは,ポリソルベート類の定義に合わせ,ポリオキシエチレン基が 20 分子縮合したものに,ナトリウム 1 分子が付加した場合のもので,感度の高いもので はない.スキャン測定によりそれぞれの測定対象質量を確認後,実測値をターゲットイオ ンとして設定してもよい.ポリソルベート 40 及びポリソルベート 85 のm/zはそれぞれ 1305.81[C62H122O26+Na]+及び 1860.31[C100H188O28+Na]+である.なお,ポリソルベート 40 の構成脂肪酸はパルミチン酸であるが,ポリソルベート 60 はステアリン酸の他にパ ル ミ チ ン 酸 を 構 成 脂 肪 酸 と し て い る た め , ポ リ ソ ル ベ ー ト 60 に 由 来 す る

m/z

1333.84[C64H126O26+Na]+とポリソルベート40 の 1305.81[C62H122O26+Na]+が同程度 観察される. 5) 各ポリソルベートの SIM クロマトグラムの一例を注図 1 に,SIM で確認されたピーク のリテンションタイムでのTIC の MS スペクトルの一例を注図 2 に示す.

(17)

注図 1 各ポリソルベートのSIMクロマトグラム

各ポリソルベート濃度:500 μg/ml

16:44:44 07-Feb-2008 PS80 500 ug/ml in MeOH, YMC Pack C8 2.0*15

Time 0.00 5.00 10.00 15.00 20.00 25.00 30.00 35.00 40.00 % 0 0.00 5.00 10.00 15.00 20.00 25.00 30.00 35.00 40.00 % 0 0.00 5.00 10.00 15.00 20.00 25.00 30.00 35.00 40.00 % 0 0.00 5.00 10.00 15.00 20.00 25.00 30.00 35.00 40.00 % 0 0.00 5.00 10.00 15.00 20.00 25.00 30.00 35.00 40.00 % 0 0.00 5.00 10.00 15.00 20.00 25.00 30.00 35.00 40.00 % 0

PO012832 2: SIR of 9 Channels ES+

は,各ポリソルベートのピークを示す. 1332.65 4.88e6 PS 80 2.87 2.22 26.03 15.47 31.41 27.79 32.15

PO012829 2: SIR of 9 Channels ES+

1250.51 1.24e7 PS 20 9.91 23.26 12.23

PO012830 2: SIR of 9 Channels ES+

1306.62 1.64e7 PS 40 14.73 25.76 29.09

PO012831 2: SIR of 9 Channels ES+

1334.67 6.98e6 PS 60 17.33 2.87 26.78 25.39 27.80

PO012833 2: SIR of 9 Channels ES+ 1866.37 4.46e6

PS 65

31.78

27.05 33.91

PO012834 2: SIR of 9 Channels ES+

1860.31 5.48e6 PS 85 34.10 .57 25.66 30

(18)

注図 2 SIMで確認されたピークのリテンションタイムでのTICのMSスペクトル

16:44:44 07-Feb-2008 PS80 500 ug/ml in MeOH, YMC Pack C8 2.0*15

m/z 400 600 800 1000 1200 1400 1600 1800 % 0 100 % 0 100 % 0 100 % 0 100 % 0 100 % 0 100

PO012832 168 (15.481) 1: Scan ES+ 2.01e7PS 80 898.1 309.6 920.2 875.9 942.0 808.0 1030.2 1508.6 1464.7 1684.5 1728.8 719.8 1860.5 311.0 1112.4 631.9 1948.9 525.6

PO012829 108 (9.922) 1: Scan ES+ 2.81e7PS 20 703.9 659.7 331.6 791.6 1382.3 835.7 1338.6 1206.8 836.6 1470.8 1514.5 615.6 419.9 901.3 1604.61735.31823.7

PO012830 160 (14.740) 1: Scan ES+ 1.86e7 PS 40 1306.7 1262.3 1438.4 1482.7 819.0 796.9 841.3 1217.8 1614.3 1659.9 862.9 339.4 525.6570.2775.4 1129.9 1791.6 1879.5

PO012831 188 (17.334) 1: Scan ES+ 1.28e7 PS 60 311.6 855.2 832.9 312.6 789.4 703.9 525.6 899.1 1510.7 1422.8 1555.2 1334.7 965.3 1688.0 1201.7 987.2 1775.3 1952.1 340.9

PO012833 344 (31.787) 1: Scan ES+

5.35e6 311.5 1823.2 1779.8 PS 65 1530.7 1487.3 1736.9 1867.3 968.2 923.1 901.2 1443.4 312.8 518.8 597.4 900.4 990.3 1912.5

PO012834 331 (30.583) 1: Scan ES+ 3.47e6 309.6 942.2 1817.7 310.4 941.5 552.7 454.4 311.6 885.2 687.9 1773.9 1008.7 1660.3 1009.0 1614.9 1319.5 1861.2 PS 85 1906.5 1907.8 6) ポリソルベート 40 は Tween 40,ポリソルベート 85 は Tween 85 が使用できる.

(19)

(別紙)

アミスルブロム(殺菌剤) 現行基準 食品名 (改正前) ppm 大豆

0.3

ばれいしよ

0.05

トマト

2

きゆうり(ガーキンを含む)

0.7

メロン類果実

0.05

ぶどう

3

クロマフェノジド(殺虫剤) 現行基準 食品名 (改正前) ppm 米(玄米をいう)

0.2

0.2

とうもろこし

0.05

大豆

0.5

0.5

さといも類(やつがしらを含む)

0.05

かんしよ

0.05

てんさい

0.05

0.1

だいこん類(ラディッシュを含む)の根

0.05

0.1

だいこん類(ラディッシュを含む)の葉

3

5

かぶ類の根

0.1

かぶ類の葉

5

西洋わさび

0.1

クレソン

5

はくさい

0.7

2

キャベツ

2

2

芽キャベツ

5

ケール

5

5

こまつな

5

5

きような

5

5

チンゲンサイ

5

5

カリフラワー

5

ブロッコリー

2

5

その他のあぶらな科野菜5

5

5

ごぼう

0.1

サルシフィー

0.1

アーティチョーク

5

チコリ

5

エンダイブ

5

しゆんぎく

5

レタス(サラダ菜及びちしやを含む)

2

5

その他のきく科野菜6

5

残留基準値 (改正後) ppm 残留基準値 (改正後) ppm

(20)

クロマフェノジド(つづき) 現行基準 食品名 (改正前) ppm ねぎ(リーキを含む)

0.7

5

にら

5

アスパラガス

5

わけぎ

1

5

その他のゆり科野菜7

5

にんじん

0.1

パースニップ

0.1

パセリ

5

セロリ

5

みつば

5

その他のせり科野菜8

5

トマト

0.5

1

ピーマン

1

2

なす

0.5

1

その他のなす科野菜9

1

2

きゆうり(ガーキンを含む)

0.3

1

かぼちや(スカッシュを含む)

1

しろうり

1

すいか

0.1

メロン類果実

0.05

0.1

まくわうり

0.1

その他のうり科野菜10

1

ほうれんそう

5

たけのこ

0.1

オクラ

0.7

2

しょうが

0.05

0.1

未成熟えんどう

0.3

5

未成熟いんげん

5

えだまめ

5

5

その他の野菜12

0.05

5

りんご

0.7

1

日本なし

1

1

西洋なし

1

1

マルメロ

1

びわ

0.1

もも

0.1

0.1

ネクタリン

1

あんず(アプリコットを含む)

1

すもも(プルーンを含む)

1

うめ

3

1

おうとう(チェリーを含む)

1

1

残留基準値 (改正後) ppm

(21)

クロマフェノジド(つづき) 現行基準 食品名 (改正前) ppm いちご

0.5

1

ラズベリー

1

ブラックベリー

1

ブルーベリー

1

クランベリー

1

ハックルベリー

1

その他のベリー類果実14

1

ぶどう

1

かき

1

バナナ

1

キウィー

0.1

パパイヤ

1

アボカド

1

パイナップル

1

グアバ

1

マンゴー

1

パッションフルーツ

1

なつめやし

1

その他の果実15

1

20

20

その他のスパイス17

0.05

5

その他のハーブ18

5

5

魚介類

0.06

シアゾファミド(殺菌剤) 現行基準 食品名 (改正前) ppm 小麦

0.05

0.05

大豆

0.3

小豆類(いんげん、ささげを含む)

0.1

0.1

ばれいしよ

0.05

0.05

だいこん類(ラディッシュを含む)の根

0.05

0.05

だいこん類(ラディッシュを含む)の葉

10

10

かぶ類の根

0.3

0.3

かぶ類の葉

20

20

はくさい

1

1

キャベツ

0.05

0.05

ケール

15

15

こまつな

15

15

きような

10

10

チンゲンサイ

3

3

ブロッコリー

1

1

その他のあぶらな科野菜5

15

15

残留基準値 (改正後) ppm 残留基準値 (改正後) ppm

(22)

シアゾファミド(つづき) 現行基準 食品名 (改正前) ppm レタス(サラダ菜及びちしやを含む)

10

たまねぎ

0.05

0.05

ねぎ(リーキを含む)

2

2

わけぎ

5

その他のゆり科野菜7

3

3

みつば

10

トマト

2

2

ピーマン

1

1

なす

0.5

0.5

その他のなす科野菜9

2

1

きゆうり(ガーキンを含む)

0.7

0.7

かぼちや(スカッシュを含む)

0.1

0.1

しろうり

0.1

0.1

すいか

0.05

0.05

メロン類果実

0.05

0.05

まくわうり

0.1

0.1

その他のうり科野菜10

0.1

0.1

ほうれんそう

25

25

しようが

3

0.7

えだまめ

5

その他の野菜12

10

みかん

0.7

0.7

なつみかんの果実全体

2

2

レモン

5

5

オレンジ(ネーブルオレンジを含む)

5

5

グレープフルーツ

5

5

ライム

5

5

その他のかんきつ類果実13

5

5

いちご

0.7

0.7

ぶどう

10

10

その他の果実15

1

1

みかんの果皮

10

その他のスパイス17(みかんの果皮を除く。)

1

その他のスパイス17

10

その他のハーブ18

15

15

ダイムロン(除草剤) 現行基準 食品名 (改正前) ppm 米(玄米をいう)

0.1

0.1

魚介類

0.4

残留基準値 (改正後) ppm 残留基準値 (改正後) ppm

(23)

チアジニル(殺菌剤) 現行基準 食品名 (改正前) ppm 米(玄米をいう)

1

1

魚介類

0.03

ニトラピリン(殺菌剤) 現行基準 食品名 (改正前) ppm 小麦

0.1

0.1

とうもろこし

0.1

0.1

その他の穀類1

0.1

0.1

牛の筋肉

0.05

豚の筋肉

0.05

その他の陸棲哺乳類に属する動物19の筋肉

0.05

牛の脂肪

0.05

豚の脂肪

0.05

その他の陸棲哺乳類に属する動物の脂肪

0.05

牛の肝臓

0.05

豚の肝臓

0.05

その他の陸棲哺乳類に属する動物の肝臓

0.05

牛の腎臓

0.05

豚の腎臓

0.05

その他の陸棲哺乳類に属する動物の腎臓

0.05

牛の食用部分

0.05

豚の食用部分

0.05

その他の陸棲哺乳類に属する動物の食用部分

0.05

鶏の筋肉

0.05

その他の家きん20の筋肉

0.05

鶏の脂肪

0.05

その他の家きんの脂肪

0.05

鶏の肝臓

0.05

その他の家きんの肝臓

0.05

鶏の腎臓

0.05

その他の家きんの腎臓

0.05

鶏の食用部分

0.05

その他の家きんの食用部分

0.05

残留基準値 (改正後) ppm 残留基準値 (改正後) ppm

(24)

ノバルロン(殺虫剤) 現行基準 食品名 (改正前) ppm ばれいしよ

0.05

0.05

さといも類(やつがしらを含む)

0.05

0.05

かんしよ

0.05

0.05

やまいも(長いもをいう)

0.05

0.05

その他のいも類4

0.05

0.05

てんさい

0.05

0.05

キャベツ

1

1

トマト

2

1

ピーマン

0.7

なす

0.5

0.5

その他のうり科野菜10

0.05

0.05

しようが

0.05

0.05

えだまめ

0.01

その他の野菜12

0.05

0.05

りんご

3

3

日本なし

3

3

西洋なし

3

3

マルメロ

3

3

びわ

3

3

いちご

2

綿実

1

1

その他のスパイス17

0.05

0.05

その他のハーブ18

0.05

0.05

牛の筋肉

0.7

0.7

豚の筋肉

0.7

0.7

その他の陸棲哺乳類に属する動物19の筋肉

0.7

0.7

牛の脂肪

10

10

豚の脂肪

10

10

その他の陸棲哺乳類に属する動物の脂肪

10

10

牛の肝臓

0.7

0.7

豚の肝臓

0.7

0.7

その他の陸棲哺乳類に属する動物の肝臓

0.7

0.7

牛の腎臓

0.7

0.7

豚の腎臓

0.7

0.7

その他の陸棲哺乳類に属する動物の腎臓

0.7

0.7

牛の食用部分

0.7

0.7

豚の食用部分

0.7

0.7

その他の陸棲哺乳類に属する動物の食用部分

0.7

0.7

0.4

0.4

鶏の筋肉

0.01

0.01

その他の家きん21の筋肉

0.01

0.01

鶏の脂肪

0.01

0.01

その他の家きんの脂肪

0.01

0.01

(改正後) ppm 残留基準値

(25)

ノバルロン(つづき) 現行基準 食品名 (改正前) ppm 鶏の肝臓

0.01

0.01

その他の家きんの肝臓

0.01

0.01

鶏の腎臓

0.01

0.01

その他の家きんの腎臓

0.01

0.01

鶏の食用部分

0.01

0.01

その他の家きんの食用部分

0.01

0.01

鶏の卵

0.01

0.01

その他の家きんの卵

0.01

0.01

フェンヘキサミド(殺菌剤) 現行基準 食品名 (改正前) ppm 小豆類(いんげん、ささげを含む)2

0.05

0.1

えんどう

0.1

そら豆

0.1

らつかせい

0.1

その他の豆類3

0.1

クレソン

30

30

その他のあぶらな科野菜5

30

30

チコリ

30

30

エンダイブ

30

30

しゆんぎく

30

30

レタス(サラダ菜及びちしやを含む)

30

30

その他のきく科野菜6

30

30

たまねぎ

0.05

0.1

にんにく

0.1

その他のゆり科野菜7

0.1

パセリ

30

30

その他のせり科野菜8

30

30

トマト

2

2

ピーマン

2

2

なす

2

2

その他のなす科野菜9

2

2

きゆうり(ガーキンを含む)

2

2

かぼちや(スカッシュを含む)

1

2

しろうり

2

すいか

1

メロン類果実

1

まくわうり

1

その他のうり科野菜10

2

その他の野菜12

30

30

(改正後) ppm (改正後) ppm 残留基準値 残留基準値

(26)

フェンヘキサミド(つづき) 現行基準 食品名 (改正前) ppm みかん

0.5

0.5

なつみかんの果実全体

5

5

レモン

5

5

オレンジ(ネーブルオレンジを含む)

5

5

グレープフルーツ

5

5

ライム

5

5

その他のかんきつ類果実13

5

5

西洋なし

20

びわ

1

もも

6

6

ネクタリン

10

6

あんず(アプリコットを含む)

10

6

すもも(プルーンを含む)

1

1

うめ

6

6

おうとう(チェリーを含む)

10

10

いちご

10

5

ラズベリー

15

3

ブラックベリー

15

20

ブルーベリー

5

20

クランベリー

20

ハックルベリー

5

20

その他のベリー類果実14

15

20

ぶどう

20

20

キウィー

10

なつめやし

20

その他の果実15

3

3

アーモンド

0.02

0.02

その他のナッツ類16

0.02

0.02

ホップ

100

その他のスパイス17

20

30

その他のハーブ18

30

30

牛の筋肉

0.05

0.05

豚の筋肉

0.05

0.05

その他の陸棲哺乳類19の筋肉

0.05

0.05

牛の脂肪

0.05

0.05

豚の脂肪

0.05

0.05

その他の陸棲哺乳類の脂肪

0.05

0.05

牛の肝臓

0.05

2

豚の肝臓

0.05

2

その他の陸棲哺乳類の肝臓

0.05

2

牛の腎臓

0.05

2

豚の腎臓

0.05

2

その他の陸棲哺乳類の腎臓

0.05

2

(改正後) ppm 残留基準値

(27)

フェンヘキサミド(つづき) 現行基準 食品名 (改正前) ppm 牛の食用部分

0.05

2

豚の食用部分

0.05

2

その他の陸棲哺乳類の食用部分

0.05

2

0.01

0.01

干しぶどう

25

メタアルデヒド(殺虫剤) 現行基準 食品名 (改正前) ppm 米(玄米をいう)

0.2

小麦

0.2

とうもろこし

0.2

1

大豆

1

小豆類(いんげん、ささげを含む)2

1

えんどう

1

そら豆

1

その他の豆類3

1

ばれいしよ

1

さといも類(やつがしらを含む)

1

かんしよ

1

やまいも(長いもをいう)

1

こんにやくいも

1

その他のいも類4

1

てんさい

1

だいこん類(ラディッシュを含む)の根

1

だいこん類(ラディッシュを含む)の葉

1

かぶ類の根

1

かぶ類の葉

1

西洋わさび

1

クレソン

1

はくさい

1

キャベツ

1

芽キャベツ

1

ケール

1

こまつな

1

きような

1

チンゲンサイ

1

カリフラワー

1

ブロッコリー

1

その他のあぶらな科野菜5

1

残留基準値 (改正後) ppm (改正後) ppm 残留基準値

(28)

メタアルデヒド(つづき) 現行基準 食品名 (改正前) ppm ごぼう

1

サルシフィー

1

アーティチョーク

1

チコリ

1

エンダイブ

1

しゆんぎく

1

レタス(サラダ菜及びちしやを含む)

1

その他のきく科野菜6

1

たまねぎ

1

ねぎ(リーキを含む)

1

にんにく

1

にら

1

アスパラガス

1

わけぎ

1

その他のゆり科野菜7

1

にんじん

1

パースニップ

1

パセリ

1

セロリ

1

みつば

1

その他のせり科野菜8

1

トマト

1

ピーマン

1

なす

1

その他のなす科野菜9

1

きゆうり(ガーキンを含む)

1

かぼちや(スカッシュを含む)

1

しろうり

1

すいか

1

メロン類果実

1

まくわうり

1

その他のうり科野菜10

1

ほうれんそう

1

たけのこ

1

オクラ

1

しようが

1

未成熟えんどう

1

未成熟いんげん

1

えだまめ

1

マッシュルーム

1

しいたけ

1

その他のきのこ類11

1

その他の野菜12

1

残留基準値 (改正後) ppm

(29)

メタアルデヒド(つづき) 現行基準 食品名 (改正前) ppm みかん

1

なつみかんの果実全体

1

レモン

1

オレンジ(ネーブルオレンジを含む)

1

グレープフルーツ

1

ライム

1

その他のかんきつ類果実13

1

りんご

1

日本なし

1

西洋なし

1

マルメロ

1

びわ

1

もも

1

ネクタリン

1

あんず(アプリコットを含む)

1

すもも(プルーンを含む)

1

うめ

1

おうとう(チェリーを含む)

1

いちご

1

ラズベリー

1

ブラックベリー

1

ブルーベリー

1

クランベリー

1

ハックルベリー

1

その他のベリー類果実14

1

ぶどう

1

かき

1

バナナ

1

キウィー

1

パパイヤ

1

アボカド

1

パイナップル

1

グアバ

1

マンゴー

1

パッションフルーツ

1

なつめやし

1

その他の果実15

1

なたね

0.2

その他のスパイス17

0.2

1

その他のハーブ18

1

○:平成20年4月30日施行 ●:平成20年10月30日施行 (改正後) ppm 残留基準値

(30)

12.「その他の野菜」とは、野菜のうち、いも類、てんさい、さとうきび、あぶ らな科野菜、きく科野菜、ゆり科野菜、せり科野菜、なす科野菜、うり科野 菜、ほうれんそう、たけのこ、オクラ、しようが、未成熟えんどう、未成熟い んげん、えだまめ、きのこ類、スパイス及びハーブ以外のものをいう。 13.「その他のかんきつ類果実」とは、かんきつ類果実のうち、みかん、なつ みかん、なつみかんの外果皮、なつみかんの果実全体、レモン、オレンジ、グ レープフルーツ、ライム及びスパイス以外のものをいう。 14.「その他のベリー類果実」とは、ベリー類果実のうち、いちご、ラズベ リー、ブラックベリー、ブルーベリー、クランベリー及びハックルベリー以外 のものをいう。 8.「その他のせり科野菜」とは、せり科野菜のうち、にんじん、パースニッ プ、パセリ、セロリ、みつば、スパイス及びハーブ以外のものをいう。 9.「その他のなす科野菜」とは,なす科野菜のうち,トマト,ピーマン及びな す以外のものをいう。 10.「その他のうり科野菜」とは、うり科野菜のうち、きゆうり、かぼちや、し ろうり、すいか、メロン類果実及びまくわうり以外のものをいう。 11.「その他のきのこ類」とは、きのこ類のうち、マッシュルーム及びしいたけ 以外のものをいう。 4.「その他のいも類」とは、いも類のうち、ばれいしよ、さといも類、かんし よ、やまいも及びこんにやくいも以外のものをいう。 5.「その他のあぶらな科野菜」とは、あぶらな科野菜のうち、だいこん類の 根、だいこん類の葉、かぶ類の根、かぶ類の葉、西洋わさび、クレソン、はく さい、キャベツ、芽キャベツ、ケール、こまつな、きような、チンゲンサイ、 カリフラワーブロッコリー及びハーブ以外のものをいう。 6.「その他のきく科野菜」とは、きく科野菜のうち、ごぼう、サルシフィー、 アーティチョーク、チコリ、エンダイブ、しゆんぎく、レタス及びハーブ以外 のものをいう。 7.「その他のゆり科野菜」とは、ゆり科野菜のうち、たまねぎ、ねぎ、にんに く、にら、アスパラガス、わけぎ及びハーブ以外のものをいう。 2. いんげん、ささげ、サルタニ豆、サルタピア豆、バター豆、ペギア豆、ホワ イト豆、ライマ豆及びレンズを含む。 3.「その他の豆類」とは、豆類のうち、大豆、小豆類、えんどう、そら豆、ら つかせい及びスパイス以外のものをいう。 ※残留基準を設定したニトラピリンは、ニトラピリン及び6-クロロ-ピコリン酸をニトラピ リン含量に換算した和とし、6-クロロ-ピコリン酸には遊離酸及び抱合体が含まれるも のとすること。 1.「その他の穀類」とは、穀類のうち、米、小麦、大麦、ライ麦、とうもろこし及びそば以 外のものをいう。 ※残留基準を設定したチアジニルは、農産物にあってはチアジニルは並びに4-メチ ル-1,2,3-チアジアゾール-5-カルボン酸及び4-ヒドロキシメチル-1,2,3-チ アジアゾール-5-カルボン酸をチアジニルは含量に換算したものの和をいうこと。 残留基準値(改正後)の欄に記載のない食品及び表中にない食品については、一律 基準 (0.01ppm)が適用される。

参照