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産褥早期の母親に対する癒しケアが産後の疲労と母乳育児に及ぼす影響

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Academic year: 2021

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原  著

産褥早期の母親に対する癒しケアが

産後の疲労と母乳育児に及ぼす影響

Effect of

iyashi healing care in early puerperium

on mother's fatigue and breastfeeding

村 上 明 美(Akemi MURAKAMI)

*1

喜 多 里 己(Satomi KITA)

*2

神 谷   桂(Katsura KAMIYA)

*2 抄  録 目 的  本研究は,産後1日目の母親に対して提供する癒しケアが,産後の疲労や母乳育児に及ぼす影響を明 らかにすることを目的とした。 対象と方法  準実験的研究デザインで,産褥早期の母親の産後の疲労と母乳育児について癒しケアによる介入効果 を検討した。  対象は,正常な分娩経過をたどった産後1日目の母親153名であり,癒しケアを行う介入群80名と従 来通りのケアを行うコントロール群73名に便宜的に割りつけた。  産後の疲労は,疲労蓄積度自己診断チェックリストの得点,エジンバラ産後うつ病評価尺度の得点, 自覚的睡眠時間を指標とし,母乳育児は,入院中の授乳回数,入院中の直接授乳困難の有無,退院時お よび産後1か月時の栄養法を指標とした。 結 果  実施した癒しケアは,産後の疲労に対する効果として母親の疲労蓄積度自己診断チェックリストの得 点,およびEPDSの得点の上昇を抑える可能性が示唆された。また,母乳育児に対する効果として入院 中に直接授乳が困難となる状況を生じにくくする可能性が示唆された。しかし,癒しケアの効果を検証 するには不十分であった。 結 論  今回は,「産後1日目の母親に対して癒しケアを提供することが,産後の疲労を軽減し,母乳育児を促 進する」という仮説の検証には至らなかった。 キーワード:産褥早期,癒しケア,疲労,母乳育児,準実験的デザイン

*1神奈川県立保健福祉大学(Kanagawa University of Human Services) *2日本赤十字看護大学(The Japanese Red Cross College of Nursing)

(2)

産褥早期の母親に対する癒しケアが産後の疲労と母乳育児に及ぼす影響

Abstract Objective

The objective of this study was to investigate the effects of iyashi healing care provided on postpartum day 1 on mother's fatigue and breastfeeding.

Sample and Methodology

Using a quasi-experimental design, we explored the effects of healing care with respect to mother's fatigue in early puerperium and breastfeeding. The study sample comprised 153 mothers on postpartum day 1 after normal childbirth. We divided them into two groups: a group of 80 mothers who were provided with the healing care, and a control group of 73 mothers who were provided with standard care.

The indicators of postpartum fatigue were the level of Fatigue Accumulation Checklist, the level of Edinburgh Postnatal Depression Scale, and self-knowing sleeping time. The indicators of breastfeeding were the number of feedings during hospitalization, breast problems during hospitalization, and digestion rates at discharge and after one month.

Results

It was suggested as follows. Scores on the Fatigue Accumulation Checklist and Edinburgh Postnatal Depres-sion Scale measures in the intervention group were lower than those in the control group. Additionally, mothers in the intervention group were less likely to experience difficulty of direct breastfeeding during hospitalization than their counterparts in the control group. However, it was inadequate for verifying the effect of iyashi healing care. Conclusion

It did not result in verification of the hypothesis of "iyashi healing care provided in early puerperium must have been effective in preventing postpartum fatigue and in promoting breastfeeding".

Key words: early puerperium, iyashi healing care, fatigue0breastfeeding. quasi-experimental design

Ⅰ.緒   言

 昨今の母親の多くは,わが子を「是非母乳で育てた い」,あるいは「できたら母乳で育てたい」と考えてお り(厚生労働省,2006),母親の母乳育児に対するニー ズは高いといえる。自律授乳では,母乳分泌量が十分 確保できるまで頻回授乳が続き,産後3日目頃の母親 の生活はほとんどが授乳で占められ,母親の疲労も顕 著にみられる。  疲労が顕著な産褥早期の母親を臨床で目にすると, 母親に対して産褥早期から母親役割ばかりを課すので はなく,出産という大役を果たした一人の女性とし て大切される必要があるのではないかと感じる。産褥 早期に一女性として精神的にも身体的にもいたわられ, 尊重されるという経験を通して,母親は自然治癒力を 高めて疲労を回復させ,母乳育児にも積極的に取り組 めるのではないかと考える。  WHO/UNICEF(1989)によって提言された「母乳育 児を成功させるための10ヵ条」には,母親と新生児が 24時間一緒にいられること,すなわち母子同室の必 要性が述べられている。これまで,産後に母子の接触 が制限されると母子の愛着形成や母乳育児が著しく制 限されること(Anderson, 1989),母親の疲労は母子同 室の継続を困難にする要因となること(前原ら,2005) や産後の母親の抑うつ気分や育児不安と有意な相関が あること(服部,2000)などが明らかにされている。  自然治癒力を高めて心身を癒すホリスティックなア プローチとしての補完・代替療法は,看護においても 関心を集めており(池川ら,2005),周産期領域でも芳 香(アロマ)や薬草(ハーブ),ホメオパシーなどが盛 んに取り入れられるようになってきた。 一方,近年では治療やケアのエビデンスが重要視され ておりリラクゼーションのための分娩時のタッチや マッサージは「有効である可能性が高いケア」に分類 されている(Enkin, et al, 2000)が,産後のリラクゼー ションケアの研究は十分に行われているとはいいがた く,芳香(アロマ)や薬草(ハーブ)を用いたケアの導 入も試みられているものの,その効果の検証は不十分 である。  そこで,本研究は,産後1日目の母親に対して癒し ケアを提供することが,産後の疲労を軽減し,母乳育 児を促進するという仮説を検証することを目的とする。  産褥早期の母親に対する癒しケアの有効性が検証さ れれば,母親を一女性として心身ともにいたわられ尊 重されるという経験が,母親の疲労を回復させたり, 母乳育児を円滑に促進したりすることが明らかにされ, 母親に対する育児支援の一手段として臨床に広く活用 されることが期待される。

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1.概念枠組み  本研究の概念枠組みを図1に示す。 2.研究デザイン  本研究の研究デザインは,癒しケアを提供する群 (以下,介入群)と癒しケアを行わず通常のケアを提 供する群(以下,コントロール群)を設定し,癒しケ アの介入効果を検証する準実験的研究デザインである。 3.用語の定義  本研究における「癒しケア」とは,事前に介入方法 を十分訓練された本研究メンバーの助産師3名によっ て構成される癒しケアチームによって提供される特別 なケアとする。  具体的には,産後1日目の母親に対して就寝前にプ ライバシーが確保できる個室において,妊娠や出産の レビューを手がかりに「今ここにいるあなたのままで よい」という肯定的な態度で傾聴的に関わり,母親が 好みのアロマオイルを数滴たらしたフットバスで15 分間足浴の後,フットマッサージ機を用いて膝下から 足先までの圧迫マッサージを15分間実施し,その間 に好みのハーブティーを飲用してもらうという,総合 的なリラクゼーションケアである。 4.対象  本研究の対象者は,都内A総合病院において正常な 経過で出産した産後1日目の母親である。正常な経過 とは,合併症なく妊娠中を経過していること,正期産 であること,経膣分娩であること,低出生体重児の出 産でないことという基準を設けた。  A総合病院では,自然な出産を支援しており,バー スプランの尊重,フリースタイル分娩の実施,カンガ ルーケアなどを導入している。出産後は直後から完全 母子同室体制を取っており,母乳育児を推進している。  対象は,A総合病院において正常な分娩経過をた どった産後1日目の母親151名を,介入群80名とコン アを従来通り受けた者をコントロール群とし,その後 の1年間にA総合病院のケアに加えて癒しケアを実施 した者を介入群とした。 5.使用した器材・物品 1)足浴およびフットマッサージに用いた器材  足浴の際に用いたフットバスの機種は,松下電工 フットスパ深型EH283(医療用具許可番号25BY0008) である。また,フットマッサージの際に用いたフット マッサージ機は,株式会社マルタカエアマッサージ機 ARM-01(医療用具許可番号22BZ6006)である。 2)アロマオイルの種類  今回使用したアロマオイルは,Tiran(1996/2003) によって妊産婦への使用が推奨されている中から以下 の9種類を選択した。使用前に,対象にアロマオイル の効能について参考までに一覧表(表1)を示し,説明 した後に,対象の好みの香りを選択してもらい足浴の 際に用いた。  ①イランイラン,②サンダルウッド,③ベルガモッ ト,④グレープフルーツ,⑤マンダリン,⑥サイプレ ス,⑦ジュニパー,⑧ゼラニウム,⑨ラベンダー 3)ハーブティー  今回使用したハーブティーは,McGuffin(1998/ 2001)のメディカルハーブの安全性を参考に以下の5 種類を選択した。飲用前に,対象にハーブティーの効 能について参考までに一覧表(表2)を示し,香りや味 について説明した後に,対象の好みに応じて飲用して もらった。  ①ペパーミントブレンド,②ネトルブレンド,③タ ンポポブレンド,④ローズヒップブレンド,⑤ラズベ リーフブレンド 産褥早期の 癒しケア 産後の疲労 母乳育児 図 1 概念枠組み 表 1 アロマオイルの効能 症  状 アロマオイルの種類 気分の落ち込み イランイラン・サンダルウッド・ベルガモット・ラベンダー 不眠・倦怠感 グレープフルーツ・マンダリン・ラベンダー 浮腫 サイプレス・ジュニパー・ゼラニウム・ラベンダー

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産褥早期の母親に対する癒しケアが産後の疲労と母乳育児に及ぼす影響 6.データ収集 1)データ収集期間  データ収集期間は2004年9月∼2006年8月である。 2)データ収集方法  介入群の母親に対して,A総合病院の従来のケアに 加えて癒しケアチームのひとりからの癒しケアを産後 1日目の就寝前に実施した。コントロール群の母親に はA総合病院での従来のケアが提供された。  産後の疲労に関する指標は,疲労蓄積度自己診断 チェックリストの得点,エジンバラ産後うつ病評価尺 度の得点,自覚的睡眠時間とし,産後1日目(介入前) と4日目に測定した。  母乳育児に関する指標は,入院中の授乳回数,入院 中の直接授乳困難の有無,退院時および産後1か月時 の栄養法とした。入院中の直接授乳困難の有無につい ての判断基準は,乳頭の形態や硬さ,亀裂や水疱の有 無,乳房うっ積や乳腺炎による緊満や疼痛などの要因 によって,直接乳房から授乳ができず,搾乳等の手段 を用いて授乳をしているか否かとし,そのような状況 が入院中に1度でも生じたときに「直接授乳困難有り」 とした。母乳育児に関する指標のデータは,母親の退 院時および一か月健診時にカルテから収集した。 7.測定用具 1)疲労蓄積度自己診断チェックリスト  疲労蓄積度自己診断チェックリストは,平成14年 の「過重労働による健康障害防止のための総合対策(厚 生労働省労働基準局局長通達)」に基づき,労働者自 身が疲労の蓄積をセルフチェックするツールとして作 成され(中央労働災害防止協会,2004),疲労蓄積を自 覚症状と勤務状況から判定するものである。  本研究での使用に当たっては母性看護学・助産学研 究者3名で検討し,出産後の育児状況を母親の労働状 況として設定して問題はないと考え,調査時に研究者 から「最近の自覚症状」を「産後の自覚症状」に,また, 「最近の勤務状況」を「最近の育児状況」に置き換えて 回答するよう母親に説明を加えたうえで,チェックリ ストをそのまま使用した。  「最近(産後)の自覚症状」は13項目(合計0∼39点) から,また「最近の労働(育児)状況」は7項目(合計0 ∼15点)からなり,点数が高いほど疲労が蓄積してい ることを示している。疲労蓄積度自己診断チェックリ ストの総合判定は以下の手順で行われる。まず,「最 近(産後)の自覚症状」を0∼3点をⅠ,4∼7点をⅡ,8 ∼14点をⅢ,15点以上をⅣの4段階で判定し,「最近の 労働(育児)状況」を0∼2点をA,3∼5点をB,6∼8点 をC,9点以上をDの4段階で判定する。それらを組み 合わせて16区分されたものにそれぞれ0から7までの 得点が付される。0∼1点は「負坦度が低いと考えられ る」,2∼3点は「負坦度がやや高いと考えられる」,4∼ 5点は「負坦度が高いと考えられる」,6∼7点は「負坦 度が非常に高いと考えられる」と判定される。 2)エジンバラ産後うつ病評価尺度  エジンバラ産後うつ病評価尺度(以下,EPDS)は, Cox, et al(1987)によって出産後のうつ病女性を検知 するために開発された尺度であり,多くの国々で翻訳 され,臨床活用されている。EPDSの質問は10項目あ り,各項目につき0∼3点の4段階で測定され(合計0 ∼30点),点数が高いほどうつの重症度が高いことを 示している。  現在,日本版EPDSは国内において広く使用され て い る。 日 本 版EPDSの 信 頼 性 と 妥 当 性 に 関 し て は,信頼性は,再テスト法により順位相関係数が0.92, Cronbachのα係数が0.78と高く,妥当性も,区分点 8/9とした場合の鋭敏度は0.75,特異度0.93と高いこ とが検証されている(Okano, et al, 1996)。  EPDSは,一般に産後1か月以降に使用されること が多いが,妊娠期や産後早期からの使用例(Green, J. M. & Murray, D., 1994: Green, J. M., 1998)も報告され ており,同一の評価尺度を用いて継続的に経過を把握 しやすいように,今回は産後早期の母親が対象であっ たがEPDSを用いた。

8.分析方法

 統計処理は統計ソフトSPSS Ver.12 for windowsを 用い,各指標に関して記述統計とt-test, χ2 testおよび

Fisher's exact probability testを行なった。有意水準を 5%と設定した。 表 2 ハーブティーの効能 症  状 ハーブティーの種類 胃腸の不快感(むかつき) ペパーミントブレンド 肌荒れ・ストレス ローズヒップブレンド 貧血・冷え性 ネトルブレンド 気分の落ち込み ラズベリーブレンド 便秘・母乳分泌促進 タンポポブレンド

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研究協力により健康を害することはないこと,協力を 拒否しても不利益は被らないこと,データは匿名で処 理されプライバシーは厳守されること等を記した書類 を用いて事前に研究の説明を行い,研究協力の承諾意 思を確認し,書面にて同意を得た。  また,研究協力を依頼する前に,カルテや入院施設 のスタッフから対象の情報を収集し,研究協力に支障 のない健康状態であることを確認した。  なお,本研究は神奈川県立保健福祉大学研究倫理審 査委員会の承認(16­016)を得て実施した。

Ⅲ.結   果

 当初,正常な分娩経過をたどった産後1日目の母親 153名に研究協力の承諾を得ていたが,そのうち,新 生児の健康状態等により母子異室体制となった5名と, 産後4日目の調査協力が得られなかった12名を除き, 介入群77名とコントロール群59名の計136名(88.9%) を分析対象とした。産後1か月まで追跡できたのは, 介入群56名とコントロール群57名の計113名(73.9%) であった。  介入群の母親は,年齢33.1 4.3歳,分娩週数38.9 1.3 週,分娩所要時間9.2 6.9時間,出生時児体重2981.9 285.1g,産後4日目の血清ヘモグロビン値11.2 1.2 g/dl,入院中の児体重減少率­7.4 5.7%,出生後 1か月の1日あたりの児体重増加量39.8 15.4gであっ た。介入群の初経産比は,初産婦44名(57.1%),経産 婦33名(42.9%)であった。  コントロール群の母親は,年齢32.3 4.4歳,分娩週 数39.3 1.3週,分娩所要時間12.1 9.7時間,出生時児 体重3059.0 374.5g,産後4日目の血清ヘモグロビン 値10.9 1.3 g/dl,入院中の児体重減少率­7.9 2.9%, 出生後1か月の1日あたりの児体重増加量38.1 12.3g であった。コントロール群の初経産比は,初産婦42 名(71.2%),経産婦17名(28.8%)であった。  介入群とコントロール群を比較して,両群に有意差 は認めなかった。 2.産後の疲労への影響 1)疲労蓄積度自己診断チェックリストの得点  疲労蓄積度自己診断チェックリストの得点を表5に 示す。  疲労蓄積度自己診断チェックリストの得点は,産後 表 3 対象の背景 介入群 (n=77) コントロール群(n=59) p値 年 齢(歳) 33.1 4.3 32.3 4.4 p=0.347 分娩週数(週) 38.9 1.3 39.3 1.3 p=0.130 分娩所要時間(時間) 9.2 6.9 12.1 9.7 p=0.050 出生時児体重(g) 2981.9 285.1 3059.0 374.5 p=0.191 産後 4 日目の Hb 値(g/dl) 11.2 1.2 10.9 1.3 p=0.170 入院中の児体重減少率(%) ­ 7.4 5.7 ­ 7.9 2.9 p=0.517 1 か月時の 1 日あたりの児体重増加量(g) 39.8 15.4 (n=56) 38.1 12.3 (n=57) p=0.520 t-test 表 4 対象の背景(初経産比) 介入群 (n = 77) コントロール群(n = 59) 初 産 婦 44(57.1%) 42(71.2%) 経 産 婦 33(42.9%) 17(28.8%) p= 0.108 χ2 test 表 5 産褥1日目と 4 日目の疲労蓄積度自己診断チェック リストの得点の比較 産褥1日目 産褥4日目 介 入 群 2.4 2.2p= 0.012 2.8 2.4 コントロール群 1.4 1.8 2.8 2.1 p= 0.000

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産褥早期の母親に対する癒しケアが産後の疲労と母乳育児に及ぼす影響 意に長かった(p=0.010, t-test)。しかし,産後4日目 では介入群が4.8 1.6時間,コントロール群が4.7 1.4 時間で,両群間に有意差は認めなかった。  各群において自覚的睡眠時間を産後1日目と産後4 日目で比較すると,介入群では産後4日目が産後1日 目よりも有意に長く(p=0.010,paired t-test),同様 にコントロール群でも産後4日目が産後1日目よりも 有意に長かった(p=0.000, paired t-test)。 4)産後1日目から産後4日目の疲労の変化  両群の産後1日目から産後4日目の疲労の変化を表8 に示す。  疲労蓄積度自己診断チェックリストの得点の産後1 日目から産後4日目の変化として得点差(産後4日目∼ 1日目)を比較すると,介入群は0.4 2.3,コントロー ル群は1.3 2.4であり,コントロール群に比べ,介入 群は疲労蓄積度自己診断チェックリストの得点差が有 意に小さかった(p=0.022, t-test)。  EPDSの得点の産後1日目から産後4日目の変化とし て得点差(産後4日目∼1日目)を比較すると,介入群 は­0.8 3.6,コントロール群は1.3 4.2であり,両群 間に有意差を認めた(p=0.003,t-test)。  自覚的睡眠時間の産後1日目から産後4日目の変化 として差(産後4日目∼1日目)を比較すると,介入群 は0.4 2.4時間,コントロール群は1.0 1.9時間であり, 両群間に有意差は認めなかった。 3.母乳育児への影響 1)授乳回数  両群の産後の授乳回数の比較を表9に示す。 1日目では介入群が2.4 2.2,コントロール群が1.4 1.8 で,介入群が有意に高かった(p=0.012, t-test)。しかし, 産後4日目では介入群が2.8 2.4,コントロール群が2.8 2.1で,両群間に有意差は認めなかった。  各群において疲労蓄積度自己診断チェックリストの 得点を産後1日目と産後4日目で比較すると,介入群 では産後1日目と産後4日目に有意差を認めなかった が,コントロール群では産後4日目の得点が産後1日 目よりも有意に高かった(p=0.000, paired t-test)。 2)EPDSの得点  EPDSの得点を表6に示す。  EPDSの得点は,産後1日目では介入群が4.2 3.4, コントロール群が2.8 3.3で,介入群が有意に高かっ た(p=0.015, t-test)。しかし,産後4日目では介入群 が3.5 3.7,コントロール群が4.1 4.0で,両群間に有 意差は認めなかった。  各群においてEPDSの得点を産後1日目と産後4日 目で比較すると,介入群では産後1日目と産後4日目 に有意差を認めなかったが,コントロール群では産後 4日目の得点が産後1日目よりも有意に高かった(p= 0.022, paired t-test)。 3)自覚的睡眠時間  産後早期の母親の睡眠時間は短時間で中断されるこ とが多く,厳密に測定することが困難である。した がって今回は,対象が「どの程度,睡眠がとれたと感 じているか」という主観的に自覚している睡眠時間を たずねた。自覚的睡眠時間を表7に示す。  自覚的睡眠時間は,産後1日目では介入群が4.2 2.1 時間,コントロール群が3.5 1.7時間で,介入群が有 表6 産褥1日目と4日目のEPDSの得点の比較 産褥1日目 産褥4日目 介 入 群 4.2 3.4 p=0.015 3.5 3.6 コントロール群 2.8 3.3 4.1 4.0 p=0.022

t-test, paired t-test

表7 産褥1日目と4日目の自覚的睡眠時間の比較 産褥1日目 産褥4日目 介 入 群 4.2 2.1p=0.010 p=0.0104.8 1.6 コントロール群 3.5 1.7 4.7 1.4

p=0.000

t-test, paired t-test 表 8 両群の産後の疲労の変化(4 日目〜 1 日目) 介 入 群 (n=77) コントロール群(n=59) p 値 疲労蓄積度自己診断チェック リストの得点の変化 0.4 2.3 1.3 2.4 p=0.022 EPDS の得点の変化 ­ 0.8 3.6 1.3 4.2 p=0.003 自覚的睡眠時間の変化 0.4 2.4 1.0 1.9 p=0.105 t-test

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 介入群では,産後0日目の授乳回数は4.0 2.7回, 産後2日目は11.9 5.2回,産後4日目は11.5 3.0回で あった。  コントロール群では,産後0日目の授乳回数は2.5 3.1回,産後2日目は11.6 5.0回,産後4日目は11.3 3.8 回であった。  両群の授乳回数を産後日数ごとに比較すると,産後 0日目は介入群がコントロール群に比べ有意に授乳回 数が多かった(p=0.046, t-test)が,産後2日目と産後 4日目は,介入群とコントロール群に有意差は認めな かった。 2)入院中の直接授乳困難の有無  直接授乳が困難となる状況は,乳頭の形態や硬さ, 亀裂や水疱の有無,乳房うっ積や乳腺炎による緊満や 疼痛など,さまざまな要因によって引き起こされる。 今回はそのような要因をすべて含めて,入院中に直接 授乳が困難となる状況が生じたか否かを調査した。  両群の入院中の直接授乳困難の有無を表10に示す。  介入群では,入院中に直接授乳困難有りは7名 (9.1%)で,無しは70名(90.9%)であった。  コントロール群では,入院中に直接授乳困難有りは 15名(25.4%)で,無しは44名(74.6%)であった。  両群の入院中の直接授乳困難の有無を比較すると, 介入群がコントロール群に比べ,有意に直接授乳困難 有りが少なかった(p=0.017, χ2 test)。 3)退院時および産後1か月時の栄養法  両群の退院時の栄養法の比較を表11に,産後1か月 時の栄養法の比較を表12に示す。  介入群では,退院時に母乳栄養であったのは75名 (97.4%),混合栄養であったのは2名(2.6%)であっ た。また,産後1か月時に母乳栄養であったのは49名 (87.5%),混合栄養であったのは7名(12.5%)であった。  コントロール群では,退院時に母乳栄養であったの は57名(96.6%),混合栄養であったのは2名(3.4%) であった。また,産後1か月時に母乳栄養であったの は44名(77.2%),混合栄養であったのは13名(22.8%) であった。  両群の栄養法を退院時と産後1か月時で比較すると, 退院時も産後1か月時も,両群間に有意差は認めな かった。

Ⅳ.考   察

1.癒しケアの効果 1)母親の疲労に対する癒しケアの効果 ①疲労蓄積度自己診断チェックリストの得点からみた 効果  疲労蓄積度自己診断チェックリストの得点は,癒し ケアを行った介入群では産後1日目と4日目で有意差 は認めなかったが,癒しケアを行わなかったコント ロール群では産後4日目が産後1日目よりも有意に高 かった。また,産後1日目から産後4日目の疲労蓄積 度自己診断チェックリストの得点差を比較すると,コ ントロール群は介入群に比べ得点差が有意に大きかっ た。 (n=77) (n=59) p 値 産後 0 日目 3.6 2.7 2.5 3.1 p=0.046 産後 2 日目 11.9 5.2 11.6 5.0 p=0.753 産後 4 日目 11.5 2.9 11.3 3.8 p=0.728 t-test 表 10 入院中の直接授乳困難の有無 介 入 群 (n=77) コントロール群(n=59) 直接授乳困難有り 7( 9.1%) 15(25.4%) 直接授乳困難無し 70(90.9%) 44(74.6%) p=0.017 χ2 test 表 11 退院時の栄養法の比較 介 入 群 (n=77) コントロール群(n=59) 母 乳 栄 養 75(97.4%) 57(96.6%) 混 合 栄 養 2( 2.6%) 2( 3.4%)

p=1.000 Fisher's exact probability test 表 12 産後 1 か月時の栄養法の比較 介 入 群 (n=56) コントロール群(n=57) 母 乳 栄 養 49(87.5%) 44(77.2%) 混 合 栄 養 7(12.5%) 13(22.8%) p=0.218 χ2 test

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産褥早期の母親に対する癒しケアが産後の疲労と母乳育児に及ぼす影響  しかしながら今回の結果では,産後1日目と産後4 日目の両群の比較において,産後1日目にすでに介入 群がコントロール群よりも有意に疲労蓄積度自己診断 チェックリストの得点が高く,ベースラインデータに 偏りを認めている。  したがって,今回のデータのみでは実施した癒しケ アの効果を検証するには不十分であるものの,産後早 期に癒しケアを提供することは,母親の疲労蓄積度自 己診断チェックリストの得点の上昇を抑える可能性が 示唆された。  産後の疲労に対する足浴の効果やアロマセラピー の効果については,いくつかの報告があり(小田ら; 2005,高田ら;2003,田口ら;2004),いずれも疲労 感が軽減されたことが確認されている。本研究では 癒しケアを,足浴のみでもアロマセラピーのみでなく, 自然治癒力を高めて心身を癒すために実施した総合的 なケアと考えている。したがってケア効果に相違が あって当然かもしれないが,本研究では疲労の軽減と いうよりも疲労を蓄積させない傾向が示唆された。今 後は,総合的なケアとしての癒しケアの持つ意味を具 体的に追究してみる必要があると考える。 ②EPDSの得点からみた効果  EPDSの得点は,癒しケアを行った介入群では産後 1日目と産後4日目で有意差は認めなかったが,癒し ケアを行わなかったコントロール群では産後4日目が 産後1日目よりも有意に高くなっていた。また産後1 日目と産後4日目のEPDSの得点差を比較すると,コ ントロール群は介入群に比べ,有意にEPDSの得点差 が高かった。  しかしながら今回の結果では,疲労蓄積度自己診 断チェックリストの得点と同様,産後1日目と産後4 日目の両群の比較において産後1日目にすでに介入群 がコントロール群よりも有意にEPDSの得点が高く, ベースラインデータに偏りを認めている。  したがって,今回のデータのみでは実施した癒しケ アの効果を検証するには不十分であるものの,産後早 期に癒しケアを提供することは,母親のEPDSの得点 の上昇を抑える可能性が示唆された。  井村ら(2005)は,初産後の母親にアロママッサー ジを実施し,マタニティーブルーズスコアの低下や抑 うつの気分の改善を報告しており,本研究と類似の結 果を得ている。本研究では,アロマオイルは使用して いるがアロママッサージではないため,今後は,どの ようなケア提供の方法が効果的であるのかを検討して いく必要があると考える。 ③自覚的睡眠時間からみた効果  産後の自覚的睡眠時間は,癒しケアを行った介入群 も行わなかったコントロール群も,産後4日目が産後 1日目よりも有意に長くなっていた。産後1日目と産 後4日目の自覚的睡眠時間の差を比較すると,両群と もに有意差は認めなかった。  しかしながら今回の結果では,産後1日目と産後4 日目の両群の比較において産後1日目にすでに介入群 がコントロール群よりも有意に自覚的睡眠時間が長く, ベースラインデータに偏りを認めた。しかも今回は, 自覚的睡眠時間を対象の主観的な判断によって測定し ているため厳密には睡眠時間が測定されておらず,実 施した癒しケアの睡眠時間への効果を検証するには不 十分であると考えられた。  以上3点を総括すると,産褥早期の母親に対して癒 しケアを提供することの産後の疲労に対する効果とし ては,母親の疲労蓄積度自己診断チェックリストの得 点,およびEPDSの得点の上昇を抑える可能性が示唆 された。しかしながら,本研究ではサンプリング上の 問題からベースラインデータに偏りを認めており,今 後はRandomized Controlled Trial(以下,RCT)の研究 デザインを採用するなどして,より確実な効果検証を 行う必要がある。 2)母乳育児に対する癒しケアの効果 ①授乳回数からみた効果  入院中の授乳回数は,産後0日目では癒しケアを 行った介入群が行わなかったコントロール群よりも有 意に多かった。しかし,産後2日目と産後4日目の授 乳回数は,両群間で有意差は認めなかった。  今回は産後0日目という基準でデータを収集してい るが,産後0日目には出産直後から24時間未満までが 含まれており,その間の授乳回数には大きな偏りが生 じやすい。そのため,今回の産後0日目の授乳回数に ついて有意差の意味を論じることは難しい。産後2日 目と産後4日目の授乳回数に有意差を認めなかったの は,正常な経過をたどる母子が常時同室で過ごすこと により,時間の経過とともに授乳回数が一定化するた めと考えられる。  以上のことから,産褥早期の癒しケアは正常な経過 をたどり同室で過ごしている母子に対しては,入院中

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 入院中の直接授乳困難は,癒しケアを行った介入群 よりも行わなかったコントロール群に有意に多かった。  直接授乳困難はさまざまな要因によって生じるため, 産褥早期の癒しケアが直接的に直接授乳困難の状況を 抑制するとは言い難い。しかし,産後の母親に足浴を 実施することにより,乳房上部の深部温が有意に上昇 するという報告(高田ら,2003)もあるように,本研究 においても足浴やフットマッサージにより全身のリラ クゼーションが促されたことで乳房の血液循環が促進 され,乳房うっ積や乳輪部の浮腫が予防された可能性 が推察される。また,癒しケアを受けたことによって 母親の母乳育児に取り組む姿勢が変化した可能性も考 えられるため,今後は,直接授乳困難をもたらす要因 の具体的な分析や母親の母乳意欲への影響なども検討 していく必要があるだろう。 ③栄養法からみた効果  退院時と産後1か月時の栄養法は,癒しケアを行っ た介入群も行わなかったコントロール群も有意差を認 めなかった。  すなわち,産褥早期の癒しケアは,母乳育児におけ る栄養法という点では退院時(本研究では産後5日目) 以降には影響しないのではないかと考えられた。  以上3点を総括すると,産褥早期の母親に対して癒 しケアを提供することの母乳育児に対する効果として, 入院中に直接授乳が困難となるような状況を生じにく くする可能性が示唆された。 2.癒しケアの臨床活用に向けて  本研究では,産褥早期の母親に対して癒しケアを提 供することは,産後の疲労に対する効果として母親の 疲労蓄積度自己診断チェックリストの得点,および EPDSの得点の上昇を抑える可能性があることが示唆 された。また,母乳育児に対する効果として入院中に 直接授乳が困難となるような状況を生じにくくする可 能性も示唆された。しかし,実施した癒しケアの効果 の検証は不十分であった。  日常の病院産科棟での多忙な状況下では,妊娠や分 娩が正常に経過した褥婦に対して,ヘルスプロモー ションの視点から「より健康に,より快適に」という ケアを提供することはどうしても怠りがちになる。し かしながら,本研究からは日々の臨床において産後早 が,産後の疲労予防や入院中の母乳育児の推進につな がる可能性が示唆された。  今後は,検証性の高い研究デザインを採用するなど して,癒しケアの効果の検証を重ねていくことにより, 産褥早期の母親の健康支援および育児支援の手段とし て,臨床で広く活用されるようになることを期待した い。 3.本研究の限界と今後の課題  今回採用した研究デザインでは,無作為割りつけが 行われていない等のサンプリング上の問題を有してお り,介入群とコントロール群のベースラインデータに すでに有意差が認められ,仮説検証には限界がある。  また,一総合病院のみで出産した母親を対象として おり,かつ,すべての母親が母子同室体制での入院で, 正常な経過をたどっている。したがって,他施設で出 産した母親,母子異室体制で入院している母親,ある いはハイリスクの経過をたどった母親に対しての癒し ケアの効果は検討していない。  今後は,RCTの研究デザインを採用するなどして方 法論上の課題を解決し,エビデンスレベルを高めて産 褥早期の母親に対する癒しケア効果の検証を重ねてい きたい。また,産後早期の母親にEPDSを用いること の妥当性についてもさらに検討し,マタニティ・ブ ルーズ日本語版尺度や日本版POMSなどとの併用も考 慮したいと考えている。  加えて,今回は癒しケアを総合的なリラクゼーショ ンケアと位置づけてさまざまなケアを組み合わせて提 供しているが,より効果的なケア方法を開発するため には,癒しケアの内容をさらに吟味することも必要で あると考える。

Ⅴ.結   論

 本研究は,産後1日目の母親に対して提供する癒し ケアが,産後の疲労や母乳育児に及ぼす影響を明らか にすることを目的に,準実験的研究デザインにより介 入効果を検討した。  その結果,産褥早期の母親に対して癒しケアを提供 することは,産後の疲労に対する効果として母親の 疲労蓄積度自己診断チェックリストの得点,および EPDSの得点の上昇を抑える可能性が示唆された。ま

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産褥早期の母親に対する癒しケアが産後の疲労と母乳育児に及ぼす影響 た,母乳育児に対する効果として入院中に直接授乳が 困難となるような状況を生じにくくする可能性が示唆 された。  しかしながら,方法論上の問題から「産後1日目の 母親に対して癒しケアを提供することが,産後の疲労 を軽減し,母乳育児を促進する」という本研究の仮説 検証には至らなかった。 謝 辞  本研究の対象としてご協力いただきました母親の皆 様,研究フィールドを提供してくださった施設関係者 の皆様に心より感謝申し上げます。  本研究は平成16∼18年度文部科学省科学研究費基 盤研究(C)(課題番号:16592179)を受けて行われた。 本研究の一部は,第20回日本助産学会学術集会,お よび第21回日本助産学会学術集会において発表した。 引用文献

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参照

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