官民実装促進委員会 第3回事例研究会
プラットフォーム接続実証状況報告
2019年3月14日
一般社団法人 官民データ活用共通プラットフォーム協議会
プラットフォーム接続委員会
プラットフォーム接続実証委員会の位置づけ
会長 顧問 監事 理事会 社員総会 事務局 プラットフォーム 接続実証委員会 技術ガイダンス 委員会 官民実装促進 委員会 外部連携委員会 活動促進委員会 ■DPC体制図 ■各委員会の役割 ・技術ガイダンス委員会:協議会で採用する技術に関してガイドラインを策定と技術の普及 ・プラットフォーム接続実証委員会 :民間各社が展開する様々なプラットフォームと開発環境の接続連携の実証 ・活動促進委員会:開発/テスト環境の構築とその利用ガイドを作成 ・官民実装促進委員会:各種サービス構築に関して、事例や情報を集め、共有し、示唆を得て協調領域を明確化し、 横展開をはかる ・外部連携委員会:関連機関との関係を構築し、様々な調整を行うことで協議会の活動を促進するプラットフォーム接続実証委員会の活動概要
■委員会の目的 官民データ活用共通プラットフォームと、民間各社が展開する様々なプラットフォー ムとの接続連携の実証と、実証活動を通じた、官民データ活用共通プラットフォーム の利活用における課題の整理を推進することで、官民データ利活用共通プラットフォ ームの利活用促進によるSociety5.0社会の実現に貢献する。 ■主な活動内容 ⚫ プラットフォーム接続実証に関する実証範囲および実施計画の検討 ⚫ 委員会参加企業向けに、プラットフォーム接続実証テスト環境の提供 (活動促進委員会にて環境構築、運用を実施) ⚫ プラットフォーム接続実証結果の整理、実施結果の公開に関する検討 ⚫ 実証活動を通じた官民データ活用共通プラットフォームの利活用における課題の 整理■主査 ⚫ 富士通株式会社 ■委員会参加企業(3月11時点 計:10社) ※順不同 ⚫ TIS株式会社 ⚫ 日本電気株式会社 ⚫ 株式会社日立製作所 ⚫ 新日鉄住金ソリューションズ株式会社 ⚫ アマゾンウェブサービスジャパン株式会社 ⚫ 日本マイクロソフト株式会社 ⚫ 日本ユニシス株式会社 ⚫ さくらインターネット株式会社 ⚫ 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ
プラットフォーム接続実証委員会 参加企業
■目的 官民データ活用共通プラットフォームと、民間各社が展開する様々なプラットフォー ムとの接続連携の実証を行い、実証活動を通じた官民データ活用共通プラットフォ ームの利活用における課題の整理を推進する。 ■期待する効果 ⚫各社、各団体が、協議会が推奨する環境(接続テスト環境)との接続を確 認することにより、官民データ活用共通プラットフォームの社会実装を推進する。 ⚫プラットフォーム接続実証を通じて、様々なプラットフォーム、システムにおけるイン ターオペラビリティー(相互接続性)の確認し、国民にとって有意義な様々なサ ービスの横展開を可能とする。 ⚫プラットフォーム接続実証を進めていくことで、様々なプラットフォーム、システムに おけるインターオペラビリティーの拡大により、社会の超スマート化を推進し、 Society5.0の実現に貢献する。
プラットフォーム接続実証の目的
2018年度に目指すところ
■2018年度のプラットフォーム接続実証で目指すところ DPCで用意する、プラットフォーム接続実証に向けたテスト環境と、各社が有する (もしくは新たに準備する)、アプリーション・プラットフォーム等を、官民データ活用 共通プラットフォームにおける共通インターフェース「OMA NGSI」を介して接続し、各 社アプリケーション、プラットフォーム等より、データの送受信が行えることを確認する。まずは、NGSIでつないでみよう!!
3部合同委員会による実証計画の検討
■3部合同委員会の立ち上げ ・「技術ガイダンス委員会」「活動促進委員会」「プラットフォーム接続実証委員会」で 12月に3部合同委員会を立ち上げ、接続実証に向けた検討を開始。 ・2018年度プラットフォーム接続実証実施計画を策定し、2月より実証スタート。 技術ガイダンス 委員会 接続実証委員会プラットフォーム 活動促進委員会 各種ガイドライン 提供 実証結果 フィードバック ・テスト環境運用 ・プラットフォーム接続実証 運営サポート ■3委員会の関係性■開発/テスト環境の説明 仮想マシン :1社に1台の仮想マシンをご提供(Root権限を付与) テストデータ :チュートリアルのデータを利用、もしくは、各社にて準備 接続方法 :VPN接続(仮想マシン操作)、もしくは、インターネット接続 ■開発/テスト環境概要図
DPC接続テスト環境
プラットフォーム接続実証の実施範囲
■実施範囲の考え方 プラットフォーム接続実証の実施において、最小範囲として確認すべき事項と、将来 実現することによって、プラットフォーム間接続のアドバンスドな目標として、4つの実証 範囲の考え方について整理した。 DPC テスト 環境 各社 接続 実証 環境 非同期 手続き 実施範囲A 実施範囲B 実施範囲C 実施範囲Dプラットフォーム接続実証の実施範囲
実施範囲A 実施範囲B 実施範囲C 実施範囲D DPC 各社 DPC 各社 DPC 各社 DPC 各社 DPCテスト環境内に閉じた、プラット フォーム接続確認 ※最小確認範囲 ・DPCテスト環境内で、VPNを 介して任意のクライアントから接 続の確認を行う。 インターネットを介した、DPCテスト 環境に対する、プラットフォーム接続 確認 ・ DPCテスト環境に対して、イン ターネットを介して、各社クライア ントから接続の確認を行う。 各社保有プラットフォーム・アプリケ ーション等と、DPCテスト環境との、 インターネットを介した接続試験 ・各社保有プラットフォーム・アプリ ケーション等と、DPCテスト環境を 各社保有プラットフォーム・アプリケ ーション等と、DPCテスト環境との、 インターネットを介した接続試験 (サブスクライブ/ノーティフィケーション) ・各社保有プラットフォーム・アプリ ケーション等と、DPCテスト環境をプラットフォーム接続実証の流れ
各社
事務局
プラットフォーム接続実証の流れ
■プラットフォーム接続実証に関する問い合わせ運用 各社 ①問い合わせ メール送信 ②関係委員会での 問い合わせ内容確認 関係 委員会 技術ガイダンス委員会 活動促進委員会 プラットフォーム接続委員会 ◆技術的な問い合わせ ◆テスト環境・インフラ関連の 問い合わせ ◆PF接続実証運用全般の 問い合わせ ④問い合わせ対応・回答 事務局 ③問い合わせ対応未案件の 切り分け・対応依頼 ⑤回答内容 確認・対応 ⑥問い合わせ完了 メール送信 ⑦問い合わせ内容の 記録・管理・共有 QA 管理表 ① ④ ⑥推進体制
PF接続実証 運営事務局 技術支援 (技術ガイダンス委員会) テスト環境・インフラ支援 運営事務局支援 (活動促進委員会) PF接続実証 参画企業 <接続実証実施企業> ・日本電気株式会社 ・富士通株式会社 ・TIS株式会社 ・新日鉄住金 ソリューションズ株式会社 ※順不同 プラットフォーム接続委員会 参加企業よりメンバー選出 ※2018年度は富士通にて実施 ■2018年度プラットフォーム接続推進実証体制概略スケジュール
接続実証実施計画 検討・策定 DPC接続テスト 環境構築 2月 3月 2/26 3部合同委員会 各社接続実証の実施 2019年度 接続実証に 向けた検討 4月 3/14 DPC事例共有会 各社テスト 状況確認 実証結果 の整理 ※PF接続実証の取り組み について発表 12/11 3部合同委員会2018年度プラットフォーム接続実証
各社テスト状況
各社テスト推進状況
■各社テスト状況サマリー
会社名*1 実証範囲 テスト状況 備考
NEC A,B,C テスト完了
FJ B,C,D テスト中(B,Cは完了) NGSI独自実装
TIS A,B,C,D テスト中(A,B,Cは完了)
NSSOL B,C,D テスト完了
[*1]
NEC :日本電気株式会社
FJ :富士通株式会社
■テスト実施範囲 実センサを用いた利活用 ■テスト概要の説明 複数のセンサデータをNGSIに対応したIoTブローカを用いて収集し NGSIを直接扱うことのできるWebアプリケーションによって可視化 モニタリングができるダッシュボードを実装する(詳細次頁) ■現在のテスト進捗状況 -完了-実施範囲 A PF接続実証環境内での接続試験 B オープンなインターネットからPF接続実証環 境への接続試験 C 独自環境からCRUDに関する PF接続実証環境への接続試験 D 独自環境からサブスクライブ/ ノーティフィケーションを用いた接続試験 VM内のIoTブローカで実センサ接続 NGSI対応のWebアプリケーション
各社テスト状況 – NEC –
■目的 接続テスト用VMにIoTブローカーを配置し、ブラウザで動作するNGSIアプリケー ションを実装することで、プラットフォームへの接続を確認する。 ■構成(右図) 複数のセンサ(今回は3~5台) をIoTブローカーに接続する Orion等のNGSI対応GEを利用して データを収集する ダッシュボードアプリケーションは NGSIを用いてOrion, STH Comet から情報を取得し、環境情報を 表示する
各社テスト状況 – NEC –
【ダッシュボードアプリケーション】
各社テスト状況 – NEC –
■テストの様子
◼ 目的 様々なデバイスを収容可能なゲートウェイ にNGSIインタフェースを搭載。 デバイスを接続した弊社ContextBroker 互換モジュールとOrionを連携させ、デバイ スにアクセス・制御する。 ◼ 実証環境 【作業環境】 アプリケーション(Windows10) Node-RED ゲートウェイ(Linux) ContextBroker互換動作 ゲートウェイに以下を接続 - センサ(温湿度・気圧・ほこり) Orion アプリケーション ゲートウェイ センサー アクチュエータ NGSI 実証環境 作業環境 インターネット接続
各社テスト状況 – FUJITSU –
◼ 実証範囲 B~Dを実施予定 ◼ 実施状況 【範囲B】右図① -完了ー 2つのアプリケーション間で接続 コンテキストを登録し、他方からそのコンテキストを 読み出す 【範囲C】右図② -完了ー ゲートウェイにセンサとアクチュエータのコンテキスト を生成し、Orionに登録 アプリケーションはOrionを通じてセンサ値を取得、 パトライトのON/OFFを実施 【範囲D】 -実施中ー 右図②で、PubSubを利用して、センサー値が変 化したら通知するように変更 3月末までに実施予定 Orion アプリケーション Gateway センサー アクチュエータ 温度センサ パトライト アプリケーション ① ②
各社テスト状況 – FUJITSU –
各社テスト状況 – TIS –
・VPN経由でクライアントから OrionへのCRUDを確認 ■実証範囲A -完了-■実証範囲B -完了-・インターネット経由でクライアント からOrionへのCRUDを確認各社テスト状況 – TIS –
■実証範囲C -完了-・Orion間のCRUDを確認 ※Orion間で変換コンポーネント が必要か確認する ◆Orion間の連携に変換の必要が ない事がわかった →変換コンポーネント作成を省略 ◆Virtualbox上ではなく、ホスト マシンのDocker上で、ローカル 環境を構築各社テスト状況 – TIS –
■実証範囲D –実施中-・Orion間のSubscription / Notification を確認 ※認証がある際にSubscription 登録できるか確認テスト実施概要 ◼ 目的 DPC提供マニュアルやFiware公式チュートリアル等に基づいて、弊社内にも”Fiware Orion”環境 を構築し接続テストを行うことで、基本機能の動作と接続性を確認する。 ◼ NSSOLテスト環境準備(次頁参照) ◼ VMプロビジョニング ◼ Docker環境構築、受信アプリ実装 ◼ テスト内容 実施範囲B~D (次々頁参照) ◼ テスト結果 ◼ 実施範囲B:Orionに対して、インターネット 経由でHTTPS接続できることを確認した。 ◼ 実施範囲C:Orionに対して、NGSI 経由で コンテキスト・データを登録し、それらを 参照・更新・削除できることを確認した。 ◼ 実施範囲D:Subscribe/Notificationの 動作を確認。さらに、Notificationに基づいて Orion間でデータ連携可能なことも確認した。
各社テスト状況 – NSSOL –
NSSOL DPC 業務端末 NSSOL 向け 実証環境 NSSOL クラウド 実施範囲B 実施範囲C 実施範囲D インターネット 接続確認 CRUD操作 Subscribe Notificationテスト環境
各社テスト状況 – NSSOL –
NSSOL DPC Docker CentOS 7.5.1804 Ubuntu 18.04.1 Docker 18.09.1 Docker 18.09.2 Wilma 7.5.0 Keyrock 7.5.0 MySQL 5.7.21 Orion 2.1.0 MongoDB 3.6.9 de fa ul t Nginx 1.15.9 Orion 2.1.0 MongoDB 3.6 node.js 8.6 fiw ar e_ de fu al t cUrl 7.29.0 プロキシ プロキシ IDM Notification受信アプリ Windows 7 更新 接続性確認 CRUD操作 Notification 業務端末 NSSOLクラウド Dockerコンテナ Postman 6.7.4テストケース
各社テスト状況 – NSSOL –
実施
範囲 テストケース 内容 B B-1
接続性確認 • Orionのバージョンを取得することで接続性を確認NSSOL業務端末のPostman からDPC環境のOrionに対して下記を実行し、 • https://dpc_hostname:port/version
C C-1
CRUD操作 “Create” •• NSSOLクラウドのcUrlを用いてDPC環境のOrionに対してエンティティを登録“Product”エンティティ 4件の登録
C-2
CRUD操作 “Read” •• 上記”C-1”で登録したエンティティの属性情報をcUrlから参照“urn:ngsi-ld:Product:001”の参照
C-3
CRUD操作 “Update” •• “C-1”で登録したエンティティの属性情報をcUrlから更新“urn:ngsi-Id:Product:001” の属性”Price” の値を更新
C-4
CRUD操作 “Delete” •• “C-1”で登録したエンティティを全件削除“urn:ngsi-Id:Product:001” から“urn:ngsi-Id:Product:004” の4件が対象
D D-1
Subscribe • DPC上のOrionに対して、エンティティの属性値が更新された場合に、NSSOLのNotification受信アプリに通知するSubscribeを実施 • Subscribeの対象は、”Product”エンティティの属性”price” • SubscribeはNSSOL業務端末のPostmanから行う D-2 Notification確認 データ同期 • NSSOLクラウド上のOrionに対しても”C-1”と同様のエンティティを登録 • NSSOL業務端末のPostmanから、DPC上のOrionに対して、“urn:ngsi-Id:Product:001” の 属性”Price” の値を更新 • NSSOL受信アプリがNotificationを受け取れるか確認 • さらに、Notificationに基づいて、NSSOLのOrionに対してデータを更新・同期できるか確認