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Academic year: 2021

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新たなビジネスデバイスとして大きな期待を寄せられているタブレット端末ですが、思ったような成果が得られず、

十分に活用できていないと考えている企業も少なくありません。どのような点に不満があったのか、また導入に際し

てどのような不安があるのかについて、アンケート調査を実施しました。

アンケートから見えた

タブレット端末の落とし穴

調査期間 2016年1月5日∼1月7日 対象者 勤務先でタブレット端末をすでに導入済みの方のうち、 端末導入に関して最終決裁を行う立場である方200名 (p2-5) 今後タブレット端末の導入を検討している方のうち、 端末導入に関して最終決裁を行う立場である方200名 (p6-7) ※全国の企業に勤務している方2,481名を対象に事前調査を実施し、  本調査対象者となるサンプル200名をそれぞれ無作為に抽出

執筆・監修

株式会社

インサイトイメージ

∼導入を成功させる製品選びのポイント∼

インテル® Core™プロセッサー搭載 Intel Inside® 効果的なソリューションを

ビジネスタブレット白書 2016

Vol.2

※画面はハメコミ合成です。

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既存ユーザーに聞くタブレット端末への不満

文字入力のしづらさがタブレット端末の弱点

 携帯性に優れているだけでなく、画面が広く、資料や地図の閲覧、Webサイトの参照といった用途でも使いやすいタブレッ ト端末は、外出先での業務端末や営業ツールなどとして幅広い企業で導入が進んでいます。また、iPadで使われているiOS や、すでに多くの製品に搭載されているAndroidに加え、WindowsをOSとして採用したタブレット端末が続々と登場し、選択 肢の幅が広がったこともポイントでしょう。  今回、全国の企業にお勤めの方のうち、タブレット端末をすでに導入済みであり、端末導入に関して最終決裁を行う立 場である方200名に対し調査を行いました。まず、タブレット端末への満足度について調査したところ、回答者のう ち約80%の方が「非常に効果があった」、または「ある程度の効果があった」と回答しています。 図1.タブレット導入によって実感した効果 0 20 40 60 80 (%)100 非常に効果があった 21.5 58.0 16.5 3.5 ある程度の効果があった どちらとも言えない あまり効果が無かった 全く効果が無かった

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しかしアンケート結果を見ていくと、選択した製品に対して不満を感じている人もいるようです。導入したタブレット端末で 不満に感じている点を聞いた設問において、約32%の人は「(不満は)とくになし」と回答していますが、約30%の人が 「文字を入力しにくい」と回答、「セキュリティに不安がある」と回答した人も約18%いました。 図2.タブレット導入後、不満に感じた点(複数選択可) 0 5 10 15 20 25 30 100 (%) 会社のメールが使えない 会社の情報共有ツール(グループウェア等)が使えない PC とデータのやりとりができない(難しい) 同僚・仕事相手とデータのやりとりができない(難しい) 文字を入力しにくい 性能が低い(処理が遅い) 画面サイズが小さい PC で使っている会社独自のソフトが使えない セキュリティに不安がある 端末管理が難しい その他 とくになし 5.5 5.5   10.5 11.0 4.0 30.5 8.0 15.0 9.5 4.5 18.5 7.5 2.5 32.5∼ ∼ ビジネス用基本アプリ(Word・Excel・PowerPoint 等) が使えない 業務で使っている Web サービス (情報入力・閲覧等)が使えない

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タブレット端末の不満を解消する2 in 1タイプ

 もともとタブレット端末は、画面上に表示されたソフトキーボードを使って文字を入力することを前提とした製品が主流で した。しかし実際に使ってみると、ハードウェアのキーボードを利用した場合に比べ使い勝手が大きく異なり、また画面上の 大きな領域をソフトキーボードが占めることにより視認性が低下してしまうなど、いくつかの難点があります。今回のアン ケートにより、この文字入力のしづらさに多くのユーザーが不満を感じていることが浮き彫りになりました。  この文字入力に対する不満を解消するべく登場したのが、ハードウェアのキーボードを取り付けられる「2 in 1」タイプと 呼ばれるタブレット端末です。ノートパソコンとの違いはキーボードを脱着できる点で、携帯性を重視する場面ではキーボー ドを取りはずし、文字をしっかり入力したいときには装着して使うなど、シーンに応じて使い分けられるのが特長です。  同様に、文字入力のしづらさを解消するために利用されているのが、液晶画面に直接手書きできる「スタイラスペン」で す。特に最近では、紙のノートのようにすらすらと快適にペンで書き込めるタブレット端末が登場し、タブレット端末を操作 するための方法の1つとして普及し始めています。

2 in 1タイプなら外出先での資料作成も楽々

 2 in 1タイプでなおかつペンが付属するタブレット端末は、導入したユーザーの満足度も高いようです。 まず、対象者にどのタイプのタブレット端末を導入しているかについて質問し(複数回答可)、それから図1で紹介したユー ザーの満足度について、導入したタブレット端末のタイプ別に見たところ、「『2 in 1』タイプ(入力用ペン付属あり)」を 導入し、なおかつ「非常に効果があった」、「ある程度の効果があった」と回答した人の割合は唯一90%を超えています。一 方、「液晶画面のみのタイプ(入力用ペンなし)」では、「非常に効果があった」、「ある程度の効果があった」と回答した 人は75%強に留まりました。 図3.タイプ別タブレット端末導入によって実感した効果 「2 in 1」タイプ (入力用ペン付属あり) n=42※1 ※1 ※1 ※1 対象者 200 名に対し、「導入したタブレットのタイプ」を質問(複数回答可)。 ※1 「2 in 1」タイプ (入力用ペン付属なし) n=29 液晶画面のみのタイプ (入力用ペン付属あり) n=33 液晶画面のみのタイプ (入力用ペン付属あり) n=128 非常に効果があった ある程度の効果があった どちらともいえない あまり効果が無かった 全く効果が無かった 100 80 60 40 20 0 (%) 33.3 24.1 36.4 17.2 58.6 18.8 48.5 12.1 62.1 10.3 3.4 3.0 4.7 57.1 9.5

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 キーボードやペンを利用して快適に入力することができれば、タブレット端末の用途も大きく広がるでしょう。そうした用 途の中でも、とくに期待されるのは資料の作成ではないでしょうか。実際、利用用途についての設問を、導入したタブレット 端末の種類ごとに見てみると、利用用途のうち「WordやExcelなどのオフィスアプリケーションでの資料作成」と回答した割 合がもっとも高かったのは「2 in 1」タイプでペン付属の製品を導入したユーザーでした。 図4.タイプ別用途:「WordやExcelなどのオフィスアプリケーションでの資料作成」 「2 in 1」タイプ(入力用ペン付属あり) 「2 in 1」タイプ(入力用ペン付属なし) 液晶画面のみのタイプ(入力用ペン付属あり) 液晶画面のみのタイプ(入力用ペン付属なし) n=42 n=29 n=33 n=128 38.1 27.6 27.3 14.1 (%) ∼ ∼ 100 10 0 20 30

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多くのユーザーが感じているセキュリティの不安

 ここからは、全国の企業のIT製品の購買における決裁権者のうち、タブレット端末について「すでに導入済みで、今後も 追加導入を検討している」または「導入していないが、今後導入を検討している」と回答した方200名を対象に、タブレット 端末の導入にあたって何に不安を感じているのかについて尋ねてみました。  ここでもっとも多かったのは「セキュリティ」で、「紛失・破損」がそれに続きました。  情報の窃取などを目的として使われるマルウェアが世界中に広まり、今や企業においてIT環境のセキュリティ確保は重要な 命題となっています。タブレット端末も当然ながらIT機器の1つであり、セキュリティ対策を欠かすことはできません。この アンケート結果を見ると、タブレット端末に対してもセキュリティ面でのケアが必要であるという認識が広まっていることが 分かります。 図5.タブレット導入に関して不安な点(複数回答可) 業務効率・生産性が上がるかどうか きちんと使われるかどうか 業務外で利用されないかどうか セキュリティ ランニングコスト 紛失・破損 管理が難しそう その他 とくになし 35.5 39.5 18.0 48.5 39.0 41.0 11.5 0.5 6.0 (%) ∼ ∼ 100 10 0 20 30 40

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 それでは、具体的にどのようなセキュリティ対策を講じる必要があると考えられているのでしょうか。これについての設問 では、約65%のユーザーが「ウイルス対策ソフト」について「なくてはならない」と回答したほか、「不正Webサイトのブロ ック」や「デバイス管理」についても重要視しているユーザーが多数を占めました。  昨今では、スマートフォンやタブレット端末で使われているモバイルOSを感染対象とするマルウェアも増加しており、パソ コンと同様にセキュリティ対策は必須となっています。セキュリティ対策の基本であるウイルス対策ソフトの利用をはじめ、 タブレット端末の使い方に合わせたセキュリティ対策をしっかり考えたいところです。 図6.タブレット導入に関して必要なセキュリティ対策 なくてはならない あったほうが良い どちらともいえない なくても良い リモート︵仮想︶デスクトップ VPN接続 データの暗号化 専用Webブラウザ アプリケーション制御︵禁止アプリケーションの起動ブロック等︶ デバイス管理︵パスワードポリシー設定・機能制限・データ消去等︶ ウイルス対策ソフト 不正Webサイトのブロック 100 80 60 40 20 0 (%) 43.0 46.0 7.5 3.5 41.5 45.5 10.5 2.5 29.5 46.5 17.0 7.5 29.0 48.5 18.0 4.5 23.5 43.5 27.5 5.5 13.0 46.0 35.0 6.0 17.0 39.0 30.0 14.0 65.5 28.5 5.5

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タブレット端末導入を成功させる製品選び

ノートとタブレットのよさを併せ持つ2 in 1タイプ

キーボードだけでなくポインティングデバイスもチェック

 液晶画面とキーボード、そしてマウスの代わりとして使えるポインティングデバイスを備えたノートパソコンのメリット は、幅広い業務で使うことができる汎用性の高さでしょう。一方、液晶画面のみというシンプルなタブレット端末は、それに よって高い携帯性を実現しましたが、アンケート結果からもわかるとおり、文字が入力しづらいというデメリットも生まれて います。この弱点を解消するべく、ノートパソコンとタブレット端末のよいところだけを組み合わせたのが脱着式キーボード を備えた2 in 1モデルです。  たとえば出張先に向かう新幹線や飛行機の中でノートパソコンを起動し、PowerPointなどのオフィスアプリケーションを立 ち上げて資料を作る、そういった経験を持つビジネスマンは多いでしょう。ノートパソコンであれば、こうした場面でもオ フィスで働いているときと同様に資料を作れますが、タブレット端末では苦労が伴います。ハードウェアのキーボードを持た ないため、快適に作業できるとは言い難いためです。  一方、単に資料を閲覧する、あるいは相手に画面を見せながら説明したいといった場面では、ユーザーが思うままに持って 使えるタブレット端末に分があります。ノートパソコンとタブレット端末のよさを併せ持っている2 in 1モデルは、どういっ た用途にも対応できる柔軟性を備えているのが大きな利点です。  実際に2 in 1モデルを選ぶ際に注意したいのは、ポインティングデバイスの有無です。キーボードだけを備えている製品の 場合、ボタンを押したり画面上の要素を選択したりする操作は、画面のみのタブレット端末と同様にタッチ操作で行うことに なります。ただ指先でのタッチ操作は細かな作業が苦手で、とくにPowerPointのようなアプリケーションを使った作業では不 満を感じることがあります。  OSの種類にも注意したいところです。タブレット端末やスマートフォンに特化したiOSやAndroidは、タッチ操作での利用が 前提であり、とくにiOSはそもそもポインティングデバイスに対応していません。しかしWindowsであれば、パソコンと同様 にタブレット端末でも快適にポインティングデバイスを使って操作できるほか、より使い勝手を高めたいと考えるのであれ ば、Bluetooth接続のマウスなどを使って作業することも可能です。また、最新のWindows 10であれば、タッチ操作での利用 に特化したタブレットモードがあるため、状況に応じてポインティングデバイスとタッチ操作を使い分けられます。このよう に、OSによってもタブレット端末の使い勝手は左右されます。  さて、ひとくちに2 in 1タイプといってもさまざまな製品がありますが、企業で導入するのであればビジネス利用を前提と した製品を選ぶべきでしょう。たとえば東芝の「dynabook R82」は、液晶画面とキーボード(カスタムメイドサービス、ま たはオプションで選択可能)をドッキングさせることでノートパソコンとしても利用できる2 in 1タイプのタブレット端末で、 19mmのキーピッチを確保したフルサイズキーボードにより、快適に文字入力を伴う作業が行えます。

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dynabook R82のキーボード(カスタムメイドサービス、またはオプションで選択可能)、さらに同社のより軽量なモデル 「dynaPad S92」のキーボードドッグ(オプション選択可能)には、ポインティングデバイスが用意されています。そしてOS はいずれもWindows 10であり、これらによって一般的なノートパソコンと同じように作業することができます。外出先での 資料作成といった用途を視野に入れ、タブレット端末を幅広い場面で活用したいと考えているのであれば、ここで解説したよ うに、ポインティングデバイスやOSにも目を向けてみましょう。

タブレット端末の紛失・盗難リスクにどう対処すべきか

 アンケート結果が示すとおり、タブレット端末の導入において多くのユーザーが不安を感じるのがセキュリティです。とく にAndroid端末では、保存された情報を窃取することなどを目的とした不正なアプリが横行しており、これらを不用意にイン ストールすれば重要なメールを盗み見られたり、端末に保存した機密情報が漏えいしたりする可能性があります。  そこで必要となるのがウイルス対策ソフトです。パソコンと同様、タブレット端末においてもウイルス対策ソフトは必須で あると考え、積極的に導入すべきでしょう。  ただ、ウイルス対策ソフトの導入だけでは、万全なセキュリティ対策と言い切ることはできません。たとえばタブレット端 末を紛失し、それを手に入れた第三者に情報を盗み見られるといったリスクは十分に想定できますが、ウイルス対策ソフトで はこれを防げないためです。タブレット端末は持ち運んで使うことが前提となるため、こうした紛失や盗難による情報漏えい のリスクにどう対処するかを検討しておく必要があります。  盗難や紛失による情報漏えいに対するソリューションとして、多くの企業で採り入れられているのがデバイス管理やMDM (Mobile Device Management)と呼ばれている製品です。ネットワーク経由でタブレット端末を管理することが可能で、な おかつ紛失や盗難といった事態が発生した場合には、遠隔操作でタブレット端末をロックしたり、あるいは保存されているデ ータを消去したりする機能を備えている製品もあります。  もう1つ、このような製品の多くで備えている機能で注目したいのが、アプリのインストールを制限する仕組みです。前述 したように、Androidでは不正なアプリが広まっているほか、iOSを搭載した端末をターゲットにした不正アプリも過去に見つ かっています。もちろん、Windowsもこうしたリスクと無縁ではありません。このようなアプリを従業員が勝手にインストー ルしないように、事前に定めたアプリ以外のインストールを禁止するというわけです。  タブレット端末のセキュリティを確保する製品は、このほかにもさまざまな種類があります。タブレット端末も社内のIT環 境を構成する要素の1つであり、大規模な情報漏えいや社内システムへの不正アクセスにもつながる可能性があることを考え ると、導入に際してはセキュリティ対策も同時に検討すべきです。

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本文および図中に掲載している商品の商標について

Androidは、Google Inc.の商標または登録商標です。

Windowsは、マイクロソフト企業グループの商標です。Windowsの正式名称は、Microsoft Windows Operating Systemです。 iPadは、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。

iOSは、Cisco の米国およびその他の国における商標または登録商標であり、ライセンスに基づき使用されています。

Microsoft Word、Microsoft Excel、PowerPointは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。 Bluetooth®は、Bluetooth SIG, Inc. USAの商標または登録商標です。

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ERP導入支援をはじめとするPMOサービス、システム間連携を軸としたインテグレーションサービスを提供。 またエンタープライズ領域におけるテクノロジー解説記事なども数多く執筆している。

執筆・監修

参照

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