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IRUCAA@TDC : 実験的下顎偏位の認知機能に及ぼす影響

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

実験的下顎偏位の認知機能に及ぼす影響

Author(s)

黒川, 勝英; 雨宮, あい; 山崎, 豪; 成松, 慶之郎; 額

賀, 英之; 小澤, 卓充; 長谷川, 賢; 関口, 千栄子; 中

島, 一憲; 武田, 友孝; 石上, 惠一; 辻井, 岳雄; 酒谷,

Journal

歯科学報, 111(2): 239-239

URL

http://hdl.handle.net/10130/2372

Right

(2)

目的:平成21年度に千葉県歯科医師会は千葉県から 厚生労働省委託事業の実施を依頼された。この事業 は,児童生徒に「噛むことの大切さ」の理解を深め させることを目的としている。東京歯科大学小児歯 科学講座と千葉県小児歯科医会が共同でこの推進条 例に定められた,「歯科医師の責務」を果たし,「教 育機関や医療機関との連携を構築する」ために本研 究を立案した。 方法:調査対象は,小学校の1年生から6年生の全 校児童140名とした。小児歯科専門医による口腔診 査を行い,デンタルプレスケールによる最大咬合 圧・咬合接触面積の測定を行った。調査は同一小学 校で,2009年10月,2010年10月に行った。得られた データは,統計解析ソフト Excel2003Ⓡ を用い,① 咬合圧の左右差,②同一個体での咬合圧および接触 面積の比較,③同学年での咬合圧および接触面積の 比較,を検討した。なお,本研究は東京歯科大学倫 理委員会の承認を得ている。 成績および考察:①咬合圧はどの学年にも左右で有 意差は認められなかったものの,2010年時の6年生 以外は左側の方が咬合力は大きい傾向を示した。 ②同一被験者で比較すると,2010年時の5年生を除 き,他の学年においても有意差はないものの,前の 学年より咬合力は増加していた。これは,成長発育 だけでなく2010年5月よりこの小学校では,かみか みセンサーⓇ を用いての咀嚼回数訓練「もぐもぐタ イム」および給食のメニューとして千葉県の食材を 用いた「噛み応えメニュー」を導入し,食べ方の訓 練を開始した成果も反映していると考えられる。咬 合力が5年生だけ4年時より減少し,接触面積も減 少する傾向が認められたのは,側方歯群交換期,特 に第二乳臼歯の交換時期である事が影響していると 考えられた。しかしながら,接触面積に関しては各 学年とも前の学年の時との有意な差は認められな かった。 ③同学年で比較すると,どの学年にも接触面積およ び咬合力に有意な差は認められなかった。しかし, 両側の咬合力をみると,全体としては増加傾向に あった。これはすなわち,同一被験者でので比較と 同じく「もぐもぐタイム」,「噛み応えメニュー」導 入によるトレーニングの成果が現れていると考えら れる。 目的:高齢者に対する歯科からのアプローチの1つ として,口から食べる生活を支えることがあり,そ の延長線上に脳機能の維持回復があるものと考えら れる。また,咬合支持が崩壊したり,欠損を放置し たりしている高齢者においては認知機能の低下ある いは認知症が進行する可能性があるとされている。 一方,実験的下顎偏位は,静的,動的平衡機能, 脳神経活動などに影響する可能性があるとされてい る。 そこで今回,実験的下顎偏位が認知機能に与える 影響について,ワーキングメモリーを応用して認知 機能を評価する N-back 課題遂行時中の前頭部にお ける脳神経活動を NIRS を用い測定し,併せて自律 神経機能(心拍数),感情評価(VAS),心理的指 標(新版 STAI の状態不安尺度)を計測(東京歯科 大学倫理委員会承認番号164)し,検討を行ったの で報告する。 方法:被験者は,本実験の主旨を説明し,同意の得 られた健常成人男性3名とした。尚,本実験にあた りヘルシンキ宣言を遵守して行った。N-back 課題 は,連続的に提示される数字刺激に対して N 個前 の刺激と現在の刺激を異同判断させる課題である。 今回は N=2とし,被験者にはコンピューターのモ ニター上に表示される一桁の数字を注視するよう指 示し,2つ前に呈示された刺激とその時点で呈示さ れている刺激とが一致した場合に,素早く左マウス の左ボタンをクリックするよう指示した。前頭部脳 神経活動は fNIRS : OMM-220(SHIMADZU 社 製) を用い測定した。 実験的下顎偏位は,非主咀嚼側の上下犬歯尖頭が 接触する位置より約2mm 後方に水平的に偏位させ た位置とし,その保持には上下一体型スプリントを 用いた。 心拍数の測定はパルスオキシメータ3100リストッ クス(スタープロダクト社製)を用いて行い,心理 的指標としては,新版 STAI の状態不安尺度による 評価を行い,感情評価は VAS にて行った。 成績および考察:2-back 課題の遂行は前頭部にお ける脳神経活動を有意に賦活する傾向であったが, その影響は被験者により若干異なる傾向であった。 また,課題遂行時の正答率および反応速度にも影響 を与える傾向であった。心拍数は実験的下顎偏位時 に増加する傾向であり,VAS において実験的下顎 偏位は不快と評価される傾向であった。このことか ら実験的下顎偏位は 2-back 課題および遂行時の身 体活動に影響することが示唆された。 本研究の一部は,(独)科学技術振興機構(JST) の研究成果展開事業【戦略的イノベーション創出推 進プログラム】(S-イノベ)の支援によって行われ た。

№31:千葉県の食材を用いた子どもの口腔機能向上に関する研究

泉水祥江1),今井裕樹1),山下治人1),石岡みずき1),兼元妙子1)2),藤居弘通2),浅野薫之2) 新谷誠康1)(東歯大・小児歯)1)(千葉県歯科医師会)2)

№32:実験的下顎偏位の認知機能に及ぼす影響

黒川勝英1),雨宮あい1),山崎 豪1),成松慶之郎1),額賀英之1),小澤卓充1),長谷川 賢1) 関口千栄子1),中島一憲1),武田友孝1),石上惠一1),辻井岳雄2),酒谷 薫2) (東歯大・スポーツ歯)1)(日本大学医学部・脳神経外科 光量子工学分野)2) 歯科学報 Vol.111,No.2(2011) 239 ― 111 ―

参照

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