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増加する社会インフラを標的としたサイバー攻撃:0.編集にあたって

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Academic year: 2021

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(1)特 集. 増加する 社会インフラを標的とした サイバー攻撃. 編集にあたって 松本 尭 (株)三菱総合研究所 松崎和賢 技術研究組合制御システムセキュリティセンター. 638.  社会インフラを構成する産業制御システムや情報. 普及啓発活動が注目されつつあり,2012 年には. システムへのサイバー攻撃が世界各地で急増してい. 技術研究組合制御システムセキュリティセンター. る.2010 年に発覚したイランのウラン濃縮施設へ. (CSSC) が民間企業や官公庁,大学の参加により. のサイバー攻撃では,ウラン濃縮に使われる遠心. 立ち上げられるなど,産学官一体となって取り組み. 分離機が稼働不能になった.2013 年 3 月には隣国. が進められている.. 韓国でも大規模なサイバー攻撃が発生し,銀行の.  そこで,本特集では,国民の生活を支える社会イ. ATM や決済がサイバー攻撃により一時停止するな. ンフラへのサイバー攻撃の現状,さらにサイバー攻. どの事態に陥っている.サイバー攻撃というと,官. 撃に対応するための研究開発や評価認証等の取り組. 公庁や大手企業の Web サイトの改ざんやサーバダ. みについて,各分野の第一線で活躍されている皆様. ウン,企業の持つ機密情報や個人情報の漏えいとい. に執筆をお願いした.. ったことを思い浮かべるかもしれない.しかしなが.  まず,「1.社会インフラへのサイバー攻撃に対. ら,水道が止まる,鉄道が止まる,ATM が止まる,. する課題と取り組み(新)」で,社会インフラへの. といった人々の生活や経済活動に重大な支障をきた. サイバー攻撃が起こり得るようになった背景と,そ. すようなサイバー攻撃の脅威が高まりつつある.. の対策をするにあたっての基本的な考え方について.  そのような状況下,社会インフラの安全・安心を. 解説いただいた.. 確保するためのサイバーセキュリティ技術の研究.  さらに,それでもまだ社会インフラへのサイバー. 開発やサイバーセキュリティにかかわる人材育成・. ☆ 1. 情報処理 Vol.55 No.7 July 2014. ☆1. 組合員数は 23 社(2014 年 4 月現在)..

(2) 攻撃の現実性について実感が湧かない読者に向けて,.  「5.サイバー攻撃に備えた実践的演習(江連)」. 「2.産業制御システムへのサイバー攻撃手法の特. では,普及啓発・人材育成という観点で,米国や日. 徴と対策(原)」では,実際にどのような攻撃が行. 本で行われているサイバー攻撃に備えるための実践. われているのか,どれくらい危険があるのか,とい. 的な演習についてご紹介いただいた.セキュリティ. う点について,実態調査の結果を紹介していただき,. 対策では,人的な要因も大きく,サイバー攻撃を模. 具体的な対策のポイントについて論じていただいた.. 擬的に実施し,その際の対応を確認する演習が有効.  背景と現状に続いて,以降の 3 記事では,研究開. である.. 発,評価認証・標準化,人材育成・普及啓発の 3 つ.  最後に,「6.自動車や医療機器を対象とした新. の観点から,社会インフラへのサイバー攻撃に対す. たなサイバー攻撃の脅威(中野)」で,今後顕在し. る取り組みについて解説していただいた.. 得る脅威として想定される,自動車や医療機器等へ.  研究開発という観点では, 「3.社会インフラの. のサイバー攻撃とその対策について解説いただいた.. 安心・安全を確保するためのセキュリティ技術の研. スマートシティやあらゆるもののネットワーク化の. 究開発(鍛)」で,社会インフラを構成するシステ. 進展に伴い,社会インフラの基盤のみでなく,自動. ムの開発・保守,運用の各フェーズに対して,必要. 車や医療機器といった社会インフラに繋がり得る機. とされる技術と課題について解説いただき,課題に. 器にまで,その脅威は広がっていくと考えられる.. 対してどのような研究開発が行われているか,ご紹.  2020 年には東京五輪が開催される.ロンドン五. 介いただいた.. 輪もサイバー攻撃の標的とされていたことが後から.  セキュリティ対策の推進を目的として,評価認証. 判明しており,2020 年に向けて,多くの企業や大学,. 制度の確立や規格の策定も進められており, 「4.制. 政府などが連携し,社会インフラへのサイバー攻撃. 御システムのセキュリティを対象とした評価・検証. 対策について,取り組みを加速させていく必要があ. 技術と標準化動向(小林) 」では,評価認証・標準. る.本特集が,その一助となれば幸いである.最後. 化という観点から,取り組みと動向について解説い. に,本特集の企画にご協力いただいた方々,記事執. ただいた.. 筆者の方々に深く感謝する.   (2014 年 4 月 15 日). 情報処理 Vol.55 No.7 July 2014. 639.

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