認知的側面からアプローチする道徳の授業づくり : 「いのち」を大切にするこころを育む授業の実践
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(2) 基に,「死」の観点も含め,17観点に分け,これらの観点. とができたことは,rいのち」を多面的に理解・実感する. から子どもたちに「いのち」についての認識を深めること. ためには,児童にとって,有益な体験であったと感じる。. とした。児童に与える新しい知識として,テーマ①では, 「生まれる」ということについて,唆精の仕組み」・「確. 4今後の課題 今後の課題としては,以下のことが挙げられる。. 率」・r血縁的なっながり」を伝えた。テーマ②では,r死. ①他の教科等との関連,学半間も考えた指導計画 ぬjということについて,rだれでも」・r生き返らない」・. の必要性 「動かない」・「避けられない」・「予想できない」という「死」. rいのち」を大切にする心は,道徳の時間のみで育まれ に関しての知識を伝えた。テーマ③ではr生きるしあわせ」. るわけではない。すべての教科と関連づけ,さらには児童 ということについて,r自分のしあわせ」・r他人のしあわ の認知発達についても学年で異なるため,それらを包括的 せ」など自覚させながら,「様々な幸せがあること」・「生. に考慮し,年間を通して,継続的な指導が望まれる。 きているから幸せを感じること」を伝えた。テーマ④では,. rよく生きるとは」ということについて,rアンパンマン 本研究ではr認鋼酌側面」を重視した指導法で行ったが,. の作者であるやなせたかしさんの思い」を伝え,自分なり その他の指導法は行っていない。そのため,別の指導法と の「生き方」について考えさせた。また,授業方法として 比較し,さらなる検討を行って行くべきである。特に低学 は,児童に新たな知識を与える教材を自作し,知識を伝え 年においては,理解するよりも体で実感できるような生活. ることに重点を置いた認知的側面から働きかける指導法 体験と結びつけた授業の方が有効であるかもしれない。 で授業を行った。. 3研究成果. る心が本当に育ったか。. 本研究では,r『いのち』がどういうものなのか認知す. 観点から「いのち」に迫ることによって,児童の「い. ることにより,『いのち』への認識が深まり,その結果『い. のち」に対する認識が深まったのは確かだが. rいのち」. のち』を大切にする心を育てることができるjという仮説. を大切にする心が実際に育っているかは,児童の発言や記. のもと,認知的側面からアプローチをする道徳の授業づく. 述の内容からは判断しにくい。したがって,その点につい. りを目的として,道徳の授業を構成し実践した。. ては,再度,探求していきたい。. rいのち」を認識する際,rいのち」をとらえる観点と. 〔引用・参考文献〕 して,17観点に分け,その観点からrいのち」に迫るこ 1)京江光之r中学校における道徳の時間の指導法に関す とによって,児童のrいのち」の大切さをとらえる視点が る実証的研究」 兵庫教育大学大学院 学校教育研究科 多面的になり,より「いのち」対しての視点を持つことが 学位論文,2005年。 できた。. 2)高村恒子ほか町いのち』を多面的・実感的にとらえる 「いのち」について,「生まれる」「死ぬ」「生きるしあ. 道徳教育をめざして」『川崎市総合教育センター研究紀. わせ」はく生きる」の4つのテーマに分け,認知的側面 要19号』,2007年,服197・112.. からの指導として,各時間テーマに関する新しい知識を伝 3)今栄国晴「道徳的行為成立過程に関するモデル検討」 えたことは,とても意義深いものであった。特に「死」に 『愛無大学研究報告 教育科学編36』,1987年,. 関してだが,実施した学年が低学年ということもあり,ま pp,85−95。. だはっきりと認識出来ていない児童やr死」に関しての経. 修学指導教員 河邊 昭子 験が少ない児童もおり,「死」についてクラスで考えるこ.
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