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経済学と農業経済学との関連

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Academic year: 2021

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(1)Title. 経済学と農業経済学との関連. Author(s). 赤岩, 金太郎. Citation. 北海道教育大学紀要. 第一部. B, 社会科学編, 18(2): 87-93. Issue Date. 1968-03. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/4333. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 第18巻 第2号. 北海道教育大学紀要 (第一部B). 昭和45年3月. 経済学と農業経済学との関連 赤. 金 太 郎. 岩. 北海道教育大学岩見沢分校経済学教室. Kintar。 AKAIVVA : The Re ion of between Economics 1at. and AgriculturaI Economics. 次. 目. 序 1. 農業経済学展開の二形態. 虹 農業経済学と経済学間の分科と綜合 m 農業経済学の本質的課題 序. 近来の農業経済学の課題は, 端的にいって, 農業人口と農産物 需要の対応のうえに見出されると ・の 理 論 の 背 景 に 歴 史 的 な 現 実 の 農 業 経 済 があ る, い っ て よ いで あ ろう. そ して, そ れ ら. 日本における近来の農業を, 農業基本法がとらえるところでは, そこに, 農業の生産性と農業構 造の問題を示す が, それらの問題 も, 農業人口なり, 農産物需要なりの課題に連る。 斯法制定以来, 農業政策もこれに従 って実施されてきたところだが, 最近の一般論議では, 農業の実態は必ず しも 政策の所期の動きを示 してきて いな いこと が問題にな っているようだ. 理論に沿う現実の動きであ るか否かはさておき, このような農業の現実が農業の理論に連なる ものであることは否定 しえぬも のと いってよい. 農業人口の問題や農産物需要の問題の論理を見究わ め, 拠って来たる経過を確 め ること が, それらの方向をとらえる条件とな ろう. 農業の理論とその歴史 が確められねばならぬこ と で ある.. ) 展開の二形態 工 農業経済学1 Col in Grant C 1 ark は, 世界各国の国民所得水準を比較 して, 経済進歩を示す ものと しての 国. 民所得の増大とその諸条件を明らかに しようと し, 一国の資本と労働およ び所得 が, 第 一次産業か ら第二次産業へ, さらに, 第二次産業から第三次産業へとその比重を増大するにつれて, 国民所得 2 ) このことはまた 経済進歩の 水準 が上昇すること, すなわち経済的に進歩することを証明 した, , 過程で, 各産業のウェイ トが転移するということを示 し, そのなかで, 農業のウェイ トは低下する と いう こと を 明 らか に した も の で も ある.. 資本主義経済以前な い し資本主義経済建設の時期には, 農業経済はすなわち一般経済でもあった が, しだいに, 農業経済は一般経済のなかで部分化を進め, かつ特殊化 してきている. しか しそれ によって, 農業経済の意義 が明瞭にな ってきたと もいえるであろう. 資本主義一般経済に対応する 農業経済の在り方は各国一様ではな い. 一般経済の在り方 が異なる に応 じて, 農業経済の在り方も それに準じている. そのような過程で, 農業経済学の展開について, とくに明らか に特徴的な二つ 一 87 -.

(3) . 赤. 岩. 金 太 郎. の 形 態 を 認 め る こ と がで き る よ う だ. 一 つ は ドイ ツ に お ける そ れ で あり, ま た 一 つ はア メ リ カ に お ける そ れ で ある. こ れ を, Leo Drescher は 次 の よ う に と ら え る.. 「アメリカにおける農業経済的科学の建設 には, 特に近来, 古典派経済学の形成 が強い影響を与 えて いる. それに対 して, ドイツでは, 歴史学派の思想 がなお効果的に作用 していると 思われる, 歴史学派の影 響の もとに, 社会政策, 財政政策, 農業政策の ごとき 経済政策の種々の部門 が, 国民 経済学の 特殊部門と して成立 した. しか し, 両国にこのように異りた 発達を したより 深い根拠は, 科学者の自由選択や特性による ものではなく, 他の社会的, 地理的関係な らびに哲学 的傾向におけ 3 ) る 差 異 に よ る もの で ある こ と が明 らか で ある. さ ら に, Drescher は, ア メリ カ に お いて, ドイ ツ に お け る 在 り 方 と は 異 な る こ の よ う な 農 業 ,. ) が, その所説の内容につ いて 高倉教授はつぎのように解明 経済学 が発達 した所i を説 いている4 , して いる.. 「, 亜米 利加大陸に存在 した無 尽蔵な 土地のた めに国家は国民の経済生活の調節をそれに任せ , 干渉を試みる 必要 がなかった事, 従 っ て社会経済組織は自由なる個人を基と して築かれ その関係 , は経済発展の 時代にそのた めに必要だっ た個人の関心を基とLて打立てられた古典派経済学の生れ た 環境に類似 して居た事. 2. 広大なる 打つづいた地積から生ずる社会関係の単純性 殊に市場の一様性と 広大性とは妨げ , られる事な き企業心と相 侯って驚異に価する経 済組織を, 学問とは無関係に 出現せ しめ 学問は , , 後か ら, 是等の内から, 法則を発見 し是を応用することによって多くの問題を解決する事 が出来た 事. 3, ア ングロサクソ ンの子孫を主と し又困難な開拓生活を してきた 所から亜米利加人 は 現実的 , であり, 合理主義的である 故に哲学的思想を軽視 し 純粋科学を目標と して自然科学的方法を重ん ,. 3 ) じた 事。. ひと しく資本主義をとり いれた ドイツとアメリカの両国である が これを修正 して 展開せざる を , 得なか った経済の国と, これをより素朴に 展開すること を可能に した経済の国とのちがいがある . そのち がいは, 統制経済と自由経済と してとらえられてよ いようだが それらの一般経済の影響が , 両国の農 業経済学の建設に及んで, 異色の展開を果させたのであると Drescher は解するようだ . さらに, 両国の経済の在り方のちがいを来 したのは 経済を裏付ける要因の差異に基づくという , . それらの 要因のちがいというのは, 古い歴史をもつ社 会関係と新 しい歴史をもつそ れとのちがい , 狭隣で乏 しい資源と 広大で豊かなそれとの地域 環境 のち がい 観念主義と いえる哲学 的思想と合理 , 主義と いえる 現実的方法とのちがい, などがあ げられるようだ. ドイツの農業経済学と アメリカの それとの概念に根本的な差 異を生じたのには, 遠く, 広く かつ深い諸関係のうえの原因 が横たわ , っ て いる ものと 解 す る の で ある.. 農業経済 は必然的に一般経済に連なり また農業経済学は必然的に一 般経済学に対応 して展開す , る と いう 論 理 が, そ こ に 見 ら れ よ う.. 註 1 ) 農業経済学は農業経済に関する特殊理論で, 農業経済論ないし農業理論な どともおよばれ 経済学は一 , 般経済に関する綜合理論で, 一般経済学, 社会経済学ない し理論経済学などともよばれるようだ 本稿 . では, これらの用い方について, あえて統一せずにそのときどきの用いように従った . l 2 i ) C. G. C1ar t ‘ ons of Bconomi c Progress 1957 大 川 一 司 小 原 敬 土 ・ , The Condi . 「940 , 3rd ed. ,. ,. 高橋長太郎・山田雄三訳編, 経済進歩の諸条件, ↑953~55 , 3 ) Leo Drescher i ologi e. Ueber di e Aufgaben und Grenzen der , Agrar6konom故 und Agrarsoz Agrarwi t sse schaf l en l n Verglei ch zwi schen der Entwi cklung in Deut schla , Ei l ld und der i l nde l. 一関「.

(4) . 経済学 と農業経済学との 関 連 ▽erei k3 i ka en Staat en von Amer shen ershi ede zwi e Unt ni gt ,jena .1937 r , A, Agrar6konomi , Di der deut i kani fassung von Gegenst hoden der [ schen und am er schen Auf L and und von de et 1 m M Agrar6konom故.a) 尋 2「 i Aufden Ausbau der agrar6kono i t l schen VV ssenschaf en i er故a hat na ent ch i ] mi n Am 1 ー ] m L l de且 i bi i i l t ldung der klass et zt en Jahren d e For 6konomi 登rks t lussgehabt schen Nat e den st ona1 enBi nf ・ t ln deu i i schland dagege tor e ldeen der hi s 1 lsehen wi r schen Schul e noch wi rksam geb- ,dass d i i d i d h d U d f h i i S h t d l B l t t t b d A l l ee lu l lsn , ner em n uss er sorsc en c ue ensan en as eson ere bt ei 1 1 gen der vol kswi i i t t l f i i k wi ia i t i k t t t r schaf ehre di e versch edenen zwei r scha spo. lpo. e s。z ge der vv , i i i i i Fi k k. Di t t et eferen Grande f畳r di nanzPol e in beiden L貞ndern so Verschi edene , AgrarPol i i i Entwi kar und Ei t l l . Chti cklung l egen aber ni ssenSchaf er alwi n ei ner v▽ genartdersoz ,sondern i i i l 蕊r l tni e anderen soz en se al en t schen verh貞 n durCh d l nd geographi sse und werden zu erk i i i i dureh den Untersch l t ed i osophi schen Trad n der ph on, b i d i ki ka 4 cklung der Agrar6konomi n Amer ) Leo Drescher , A,「, Entwi , s 「5 ,i. 5 ) 高倉新一郎, 農業経済学の発達, 7頁 (法経会論叢, 第八輯別刷, 昭和「5年). 宜. 農業経済学と経済学間の分科と綜合. 経済学と農業経済学との関連のあり方につ いては諸説がある. 農業経済学を, その対象なり, 課‐ 題から, 技術的にとらえるばあいや, 経営的にとらえるばあいや, また, 政策的にとらえるばあ い やはさておき, 社会経済的にとらえるばあいにあっても, 農業経済学 は経済学の一分野における理二 論であって経済学に綜合されると いう見方や, 前者は後者から分科 した理論でありて, 独立の科尊 学 であるとする見方 があり, それぞれの見方においても, 理論は必ず しも均 しくなく, 根拠は必ず し も同じくな い. いま, 若干の説をとりあげて見よう. 大島教授は次のように述べる. 「経済学の一特殊部門ま たは分科的科学たる農業経済学なる ものの成立は認 めがたい. ……理論‐ 経済学の分 科的特殊的 科学と しての農業経済学と いえば, 農業における特殊な生産関係 を明らかに - することを主要な 任務と し, した がってそれは地代論を中心課題とすることになろう が, もと もと 地代論は理論経済学の不可欠の一章であり, 地代論によって資本主義的な土地所有の性質 が明らか にきれ, また農産物を規制する市場価値法則の特殊性が解明されるのである. かく してまた, 資本 の一般的法則 が土地所有の介在によっていかに偏筒せ しめられるか, そ してまた, 偏筒せ しめられ な がら価値法則は いかに貫徹されるか が明らかにされて, はじめて資本の分析 が完全になり, 資本 制社会 が一社会と して成立 しうる 根拠も明らかにきれるのである. ……農業経済論の主たるテーマ はこの<資本主義の農業問題>を明らかにすることにあると考えられる. それは一言にすれば農業 ) 問題 の 理 論 にほ か な らな い.」1. と主張 して, 経済学から分科 した 科学と しての農業経済学の成立を認めていな い. 理論経済学の一 分野の理論と認 め, 資本の活動を阻む土地 所 有 の 問題 がとらえられているのだが, そのことから , は, 農業経済学 が理論経済学から独立 した体系を もつ理論 科学とはな らな いという. 阪本 助教授はいう. 「農業経済学と いうものは, 経済学の一分科にすぎぬものであり, それじた い独自の, 完結 した 理論体系をもつ 科学ではな い. 理論経済学の一般的・抽象的原理 が, 農業という特殊な産業部門で, どのような現象形態をとって, 具体的に, あらわれるかを研究するの が, 農業経済学であるにすぎ な い. ……理論経済学の理論体系 がおわったところから, 農業経済学の理論体系 がはじまるので は な くて, 理論経済学のそれとおな じ論理大系のなかに, もと もと農業経済学は包摂される ものだ. - 89 -.

(5) . 赤. 岩. 金パ太 息B. ) ー…. ,」 2. 農業経済学 が理論経済学の分科 であることは認 めるのだが, 独立の体系 を もった 科学であると は 言 忍めな いのである. 農業経済学の理論体系は, 理論経済学のそれだと考える のである. 久保田教授は, 「農業経済学とは, 経験的文化科学と しての経済学の認識目的に準拠 して, 農学の一面に農業経 済現象を解釈 し取り, 其の農業経済現象の諸関係を客観的に記述 し, 説明 し, 且つ又之を文化科学 ) と いう. その根拠や, 対 的 に普遍化する所 の, 経済学の一分科, 即ち特殊理論 経済学である. 」3 象や, 理論は特殊な 見方である が, 農業経済学を特殊理論経済 学と して, 経済学の 一独立分科科学 と 解 す る の であ る. リ ヤ シ チ エ ソコ・は,. 「理論経済学の 一部門と しての農業経済学は, 農業における社会経済的諸現象と諸関係 の研究を ) 対象とする農業社会経済 学である,」4 と規定 している. 農業経済学を農業 の社会経済現象と してとらえ, 理論経済学 の独立分科科学と し て 認 める の で ある.. 硲教授は, 「農業経済学は, 理論経済学の延長をなす一部であり, 後者の理論的帰結を前提 し, これを出発 点と して, より具体的に規定せられた 科学である. われわれはここで簡単に経済学をば, 近代社会 で不特定の歴史的時期における生産力の発現, 統合形式と しての資本がとるいろいろな経済形態を 究明する科学, 約言 して資本の科学とみな しておこう. しかるときは農業経済学は, 農業における 資本の科学, な い し農業における近代的生産事情を社会経済的側面から究明す る 科学であると いう こと ができよう. しかるときはこれら二つの 科学は, 別個の切離された 科学ではなく, む しろ両者 は全体と部分, 一般と特殊, 抽象性と具体性と いっ たような, 緊密な 関係に あること が, 容易に推 ) 測 しえ ら れる の で あ る.」 5. と述べ, それは理論的な仮説であると してとりあげて いる. 地代論は理論経済学 の終結点であると 同 時に農業経済学の出発点であると し, 分配論と しての地代論を中心課題とす る独立 した農業経済 学の成立を主張するのである. と こ ろ でDrescherは いう. 農 業 経 済 学 と は 何 で あ る か, 何 でな く て はな らな いか,と いう 問 題 は,. 科学 自身の問題と同様に, 古くかつつねに重要である. 農業がなお経済的活動 の支配形態であった ときは, 農業の経済的科学 は経済に関する唯一の 科学であっ た. しか しな がら,資本とか,所得とか, 生産費や利潤などの 概念は工業経済か ら生れたものである. 工業の振興が今日 の経済学を成立せ し める 動機とな っ たか らである. しか し, 貨幣資本と工業に基礎 をおいた経済制度は, 農 業部 門にあ て はまらなか った. すなわち, たとえば, 資本の回転 がおそいた め, 利潤率は本質的に低く, 生産 の集中は困難で, 経営の集約は限界を認 めねばな らな いこと が解ったか らである. それゆえに, 農 業経済学の特殊的役割は, つねに, 農業の特性である問題の複雑性を解決す ると いう点にある. す なわち, 農業経済学と は, 経済学の原理をそのまま経済部門たる農業に応用す るものではなく して, 一般経済学を農業生産のた めに改 め, 順応させようとするものである. この関係は, 農業経済学の ) 」5 本質に連なり, アメリカの農業経済学の支持者によっ てとくに強調されているのである F …・ 工業の振興が経済学を展開させたと見るのだが, 経済学の展開とともに, 経済を支配 して いた農 業 が, 経済のなかで部 分化 し, 一般性か ら特殊化 してきた. 経済学の理論は, 農業において, 是正 されて順応されなくてはな らな い. それが農業経済学の課題だというようである. このような 経済 学との関連で, 農業経済学は独立すると解するものと思われる. - 90 -.

(6) . 経済学 と農 業経済 学 との関連 以上の諸説を概観すると, 経済学の理論の綜合性と農業経済学の理論の分科性の問題 は異論 があ ÷難い 農業経済学 が独立科学であるか否か は その理論 が独自の組 っ て, 必ず しも定説をとり あげ , . 織体系をもち, 経済学の理論薄 よりて, ゆ がめられな いか否かであろう. そのこと が何れも正 しく た しか められていな いといえ よう.′それに しても, 農業経済学に独自の理論 があり, その理論 が経 済学の理論と関連するということは認 められるといえよう. 資本主義経済学 の展開のうちに農業経済学 が経済学 の一般的な位置から部分的な位置に移ったこ と は, 農業の所得 が他の産業の所得よりも小さくな っ たことであり, このことはま た, 農業の資本 主義化 がおくれることも意味 していた. このことはさらに, その要因に土地所有の問題 があること がとらえられてきた. 農業経済学の理論的中心課題で あるわけだ. そ して, いってみれば, それは 農業経済学の分科のうえの問題であり, また, 農業内部の問題と もいえよう. この農業内部の問題とともに, 農業外部の問題 がある. 資本主義経済にお いて, その生産は, 資 本と労働との結合によって商品 が生産されるとみるとき, 一方には, 労働者を雇用 して商品生産を 行い利潤を追求するところの資本主義化 した工業 があり, 他方には, 主と して労働者の雇用にたよ らず, 業主とその家族によって生産を行うという資本と労働 がいまだ分離 しな い資本主義のおくれ た農業がありて, 両者併存の間に, 資本と労働の移動と商品の流通が行われる. これ が両者の関連 の理論的内容の要点であっ て, この関連 が農業の外部 の 問題となる. 0頁 「) 大島 清:改訂農業問題序説, 「955 , 時潮社, 「7~2 「 6 4 9 2 上 東京大学出版会 ) 阪本楠彦:農業経済概論, , , 序文3頁 , 4 3 ) 久保田明光: 農業経済学の基礎理論,199 , 早稲田大学出版部, 倍頁 4 ) リヤシチエソコ著, 直井武夫訳: 農業経済学, 上巻, 「%4 , 白湯社, 18頁 7 42 頁 慶応書房 5 ) 硲 正夫:農業経済学序説, 19 , , b i d 6) Leo Dresher:i . 射5 . A,1 t i i ” t wi eVV ssenschaf l ed stso al i turaI Bcono st oder sein sol cs” i Di l mi cul e Frage ,i ,was Agr F d h h h d i r h f e i om t e vor errsc en l t sc at noC t Sd e Landwi r bert el er wi eder ges rdi l nm L 口 ユd wi sel , AI i i ts ‐ i e ent t t l i ehre vom Landbau i e di 墓 t e VV r sChaf s l t t cher Bet r sChaf wi gung war , sowe フ konnt i i K t l i f f i d B a D h f d i e e a i h 訳 ァ t t l t e r i L e e r e w d e e n n i P i n m o l l r r s c a k e r eV n e g l t e e o l n a s ea e g a r c w w . g , t i t i i t sChaf i i t an der1ndus ewi r r 【窓t i t t usw.s ent er en nd aber or onskos , und Ei nkommen フProf ,Prod d d B e f e r n n d i r e r A mo tden nlass 員 fschwung gab ers i r e egr宙l ung unse denn d l e Au r el eri ndust ‐ i t rd i ssyst em wi d l t talundlndus es斬ァ rt schaf egegrandet f r f t i 斬′ t t 【aPi ssenscha n auf Gel swi t scha . Ei taber t t - i ragenwer eLandwi r schaf l zen fol chen Geset chtseinen ei gen aber ni gent , wenn es aufdi f i h i i l i k t t l l ‐ d d i P f i l s e a n t t B f e e n o n r i d t t l e e c e M 【 l r a w s n g e r e a s o g l e n s den sol e r s s z 1 1w . . . a , indet ineGrenzef i i t lagesoderdassd ra t eKonzent onderBrzeugungsehrbalde erumsch sameren Ga fa k wi 1 1 - s dadurch gerecht rd jeden 1ung der Agrar6konomi i e Sonderst e1 ebsumfang r am Bet , Di i di derLandwi ch t tei aml Aufgaben zu 16sen i t ent schaf s e r i K d l fert i e g x v o n e m s s n o a p , gtsein , ‐ k ni tnur um ei ch ne blosse Anwendung6kono tsi ind chin der Agrar6konomi s . Denn es handel i e t t i i t schaf i r schaf szwei e Landwi rt ebi g scher Pr nzi gen u7 mi pen auf einen bel フsondern um d フdi d k i i t l kfardi chePro u ton, rt schaf l elandwi l Umgestal tungund Anpassung dera gemeinen okonomi i ka ‐ i rd von den amer indende best l schen Zi el set zung und wi Das Verb tfrei chin der 6konomi eh ‐ b t d i k k t t A k i h V t e t 6 s a r o n r a r e r e e r e r n r n o om nsc en g .. 高倉新一郎: 前掲書, 4~5頁. - 91 -.

(7) . 赤. m. 岩. 金 太 郎. 農業経済学の本質的 課題. 農業経済学の本質的課題は, 経済学との関連のうちに見出される農業の経済的特殊性から, 必然 に導き出されるであろう. 前出著者の説のうちからとりあげてみよう. リ ヤ シ エ ソコ は, つ ぎ の ごと く 述 べ て い る.. 齢 「農業経済学 の研究対象は, 農業活動の過程のうちに生起 し, 且つ農業活動の個々 の諸現象の坤 関性と被制約性とのうちに現われるところの, 社会経済的諸関係であって, 吾々 はこれらの諸関係‐ をその現実的な一定の 可動的均衡において, 並びにそれらの歴史的形態の発生において, 研究 しな ) と農業経済学の課題 を農業活動の社会経済関係に求 め, さらに, 「農業にお ければな らな い. 」1 ける社会経済的諸関係の研究の根底に, 土地諸関係-その歴史的発展における, その現代の状態に 2 おける, 且つ他の農業諸 関係によるそれらの被制約性にお ける-を置かねばな らぬのである. 」 ) と, 土地所有の問題を最重要視する. そ してさらに農業経済学を農業の社会理論と して, 「その歴史的発生, 資本主義的社会内でのその動態および静態における農業経済の社会的基礎. 農業社会経済 の個々の要素, 基礎的関係と しての地代形成, 労働および資本の諸関係. 全体と して 3 ) 」 の農業諸関係 の体制および形態の構 造. 再生産, 収益および分配の問題. 体制 の諸矛盾と恐慌. 系 と体系づけて いる. そこには, 土地所有を根底と した農業内部の経済関係と, 農業外部 の経済関杉 の課題 がうか がえる. ま た, 硲 教 授 は, つ ぎ の ごと く いう.. 「農業経済学は, 農業部面に投下せられた資本の (した がっ てまた賃労働の) 特有の経済的諸形‐ - 態を分析することによって, 農業の生産様式と生産関係を究明 し, もって経済学の理論内容をゆた 研究によ っ かにす る. かくて, 農業経済学は, 経済学 の単なる応用にあらず, む しろ農業経済学的 4 ) 」 たらすのである て, 再帰的に, 経済学理論の深化と確認をも . 後半部分につ いて, 学者間に異論もある が, 農業経済学の特殊性によって, これを独立 した分 科 科学と して認めていて, 農 業の内部とともに外部の課題をも示 して いる. なおさらに, 「農業における資本主義的生産様式とそれに照応す る生産関係とを明らかにす るの が, われわれ の課題である が, 農業資本の運動に特有の形態を附与する歴史的社会的範鴫は, さきに述べた ごと く, 近代的土地所有である, 農業資本による生産 様式を, 産業資本一般による生産様式から, 形態 5 ) ‘ 」 的に区別する基礎標識は, 土地所有(土地面積の資本主義的利用 をふくむ)の決定的干渉である. といって, 土地所有, した がって地代論を農業経済学の基礎理論と してあげる. Drescher はま た つ ぎ の ごと く いう.. se のつ ぎ 「農業経済的科学の出発点と帰結に関す る典型的アメリカ的なとらえ方と して, Nour ” 6 のような 言葉 がある.“古典的および新古典的抽象的研究法の前提を 総ての最高指針とする ) と い う思想である. 桃の販売, 純血種畜の飼育も しくは, 排水施工の ごとき, 経済外の, 技術的問題 の背後に, 農業経営の もっとも重要な 経済的問題と して, いかにすれば, 生産要素の土地, 労働, 資本を正当な関係において, もっとも有効に使用すること ができるか, と いう問題 がある. それ が 農業経済学の真の問題であり, それが個人のた めであっても, 団体・民族の 一般的福祉のためであ っても, それには関係なく, すべては経済的解決の如何にかか っ ている. その意味で農業政策は問 題とな らず, 経済外の問題 は考慮の外であり, 経済的な福 祉 が満足され, 確保されたときは, 残余 の問題はすべて容易に解決されると いう考えに基づいている. ここに ドイツの農政学の概念との根 ) 本的な差 異 がある.」7 経営経済的である が, 自由思想に基づいて, 土地, 資本, および労働を, 合理的に結合 して, 生 産を最大に高 めつつ, 所得を最大にす ること が, 目的の如何を問わず, 農業経済学の課題であり, - 92 -.

(8) . 経済学 と農業経済学 との関連 そ れに よ っ て, す べ て が 解 決 さ れ る と し, 農 業 政 策 も そ の う え で は 問 題 に さ れな いと み る. さ ら に. いうならば, 農業の資本主義化を強化するの が農業経済学の課題だと解される, しか し, 資本主義経済における農業経済学の課題は, その強化の当否からとらえられるものであ ろう. すでに確 めたように, 農業経済学の本質的中心課題は, 土地所有であるが, 農業内部の諸問 題がそれに関連 し, また, 農業外部の諸問題 が蓮ってある. 土地所有は農業資本の課題でもある. 資本 が農 業の領域に入ってくるのには, 封建制の歴史的遺 産であり, 農業に固有な 土地所有の負荷を軽減な いし排除 しなくてはな らな い. それは地代論をと らえることによって, 土地所有を近代化することだ し, 土地の私有から共有ないし公・国有への過 程の問題とな ろう. また, 土地に結びつく有機的生産であるた めに,資本の回転 がおくれ,農業の利潤率を低める. 経 営の大規模化と作業の機械化の要求を必然にもつこととな ろう が, これも農 業資本の課題であろう. さらに, 農業労働力の減少傾向の課題 がある. 農地の制限と需要の所得弾力性の 、さ いこ と か ら, 農業生産を拡大すること がおさえられ, 農業労働力の保持 が, 経済の進歩とともに難 しくな ろう. 農業の技術的革新における資本の問題とともに, 農業外の連関とくに消費の問題がある. なお, 農業の資本主義化の過程にあって, 家族労働経営 が広汎にのこり, それは労働集約性の問 題 を ふ く ん で, いわ ゆ る ・農の問題をな し , かつ, 農業生産力の後進性とも連なる. 資本と労働の. 対応のうえから, 農業内部の課題でもあり, 農業外部の関連課題でもある. これらの課題は, 集約的に, 農業人口や農産物需要の課題に連なるといえよう, 註 4 ) リヤシチエンコ: 前掲書, 13頁 2 ) リヤシチエンコ:前掲書, 「5頁 3 7~48頁 ) リヤシチエソコ: 前掲書, 4 4 1 ) 硲 正夫:農業経済論, 「95 , 三笠書房, 69頁 5 3頁 ) 硲 正夫:前掲書, 92~9 f I Economi tura 6 cs 「916 ) E, G, Nourse: Agricul . , S,6f bi d. A.1 7) Leo Drescherfi , M5 i i A1 t wi schen 頓7 sse schaf rd nach eine 1 m far d e elber agrar6kono 1 mi l s AusgangsPul氷t und Zi l fassung typi i kani sche Auf schen Ausspruch ▽on ハら秘禰e das 6kono sche Denken angese ] mi ‐ amer ‐ ”Ergebni d b k h d hen d M [ t t d d t K i k N k h h i k l 1 t s s e e e s e s e l l 6 a a r a r a n o r s s e e s c s s s e a r u n ‐ a r a e r o , ’ ”日i ’ or i i l t em zu s ehen hat ent erungspunktaber al er den 貞usseren und t nt echni schen Aufga - , ben i i tungrei i i chernt i ch e absat z der Pf rs eoberZ ehesoder AnlageeinerDranage nrass gen vi , wi , i t i i i sches Probl t t l st eht al s wi ch es 6konomi em deslandwi r schaf chen Bet r ebes di e Frage w e gst , i i folgrei i i ige verh衰l t t tund Kap t chs e probukt cht - am er em d onsfakt ali oren Land n das r , Arbei i t s zuei st e ハも“r 1 1em nl nander gebracht werden k6nnen che Prob e sagt s gen . Das i 〉 wi , das ei der Agr i turaI Economi i i le Bnt t t Cul cs l scheidungen massen auf d eser wi r schaf chen フ und al fen werden i h i Bbene get i h i b p d t l l t t d i a e s s c l l e c rof r v a um u e n z n e r um e a em eine o o g g g g , Gruppe oder des ganzen Vol wr fahr kes handel H i i tei A i i k i l k d i t t l t ner. e r s v e e r oh e r a r o n n o g p . Rede i n Raum f額r ausser6kono江口sche BrW貞gungen e むber rd zum Aus zeugung wi ‐ ,kei ,und d i druck gebracht l l inb 6sens i e 凸br eme l ei chtzu 1 t l t ewi che w, r schaf oh - gen Prob ,dass al ,Wenndi i i fahr d 茸tl i h U erschi terrei ti l st er l cht und ges cher egt der grun ed zum deut schen , Hi ,s z c e nt Begr i f i i k i f der Agrarpo i l t th r werden dami t der Ag esen auf di e Versch edenhei ngewi - ,und wi t t rarprople 1 me i en und Neuen wア el n der A. ,. 高倉新一郎! 前掲書, p ,7 1 93 -.

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参照

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