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秋田焼山1997年噴火における地震活動の再調査

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Academic year: 2021

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1. はじめに 秋田焼山では有史以降水蒸気噴火を繰り返して おり,最新の噴火は1997 年に空沼から発生したも のである(気象庁,2013).仙台管区気象台では, 1997 年 8 月噴火の約 3 か月前に発生した旧澄川温 泉での斜面崩壊に伴う水蒸気爆発を受けて,火山活 動の把握を目的に臨時地震計の設置を行い,19977 月から翌年にかけて震動観測を行った。7 月に 山麓のA,B 及び D 点で観測を始め,8 月に山頂の C 点を追加し,その後,8 月 16 日の噴火発生を受け て山頂にF 点を増強した(図 1). 噴火前後の地震活動については,仙台管区気象 台・他(1998)や東北大学(1998)が地震活動の 推移をまとめている.一方で,当時の報告では地震 回数に関する報告が主であり,地震波形のタイプや 発生源の推定については詳細な議論はされていな かった.今回,噴火発生前に発生した火山性微動や 火山性地震に注目し,これらの波形データに戻って 再調査を行い,その特性や発生源を推定した.噴火 発生後については地震活動の減衰の状況も再調査 を行った. 2. 結果 噴火前の活動 今回の調査では,噴火前から山頂付近のBH 型地 震の発生がみられていたこと(図2-a,d),噴火の 直前には低周波成分に富む火山性地震が増加して いることが明らかになった(図2-c).波形の P 波到 達順からこれらの地震の震源は山頂付近と考えら れる.一方,平常時から継続的にみられている,山 頂の北北東から北東を震源とする A 型地震につい ては,噴火の発生前後で発生領域や地震回数に大き な変化は見られなかった. 噴火後の活動 8 月 16 日の噴火以降の地震活動は,山頂付近が 震源と推定される微小なBH 型地震の発生が主体で あり,中には紡錘形のモノトーン状の波形も含まれ ていることが明らかになった(図2-b,d). 9 月下 旬にはこれらの地震活動は見られなくなり,噴火前 後における一連の山頂付近の地震活動は終息した. 3. 現在の観測体制と火山活動 仙台管区気象台では2010 年から監視カメラ,地 震計,傾斜計による連続観測を実施しており,山頂 付近の異常検知を期する観測網を構築しているが, 1997 年噴火前後でみられたような山頂浅部の微小 な地震はこれまで観測されていない.今回の調査結 果を火山活動の監視に活かしていきたい. 引用文献 ・気象庁(2013)活火山総覧,第 4 版 ・仙台管区気象台・秋田地方気象台・気象庁(1998)秋田焼山の 1997 年8 月の噴火,火山噴火予知連絡会会報,第 69 号 ・東北大学理学部地震・噴火予知研究観測センター(1998)1997 年 8 月16 日の秋田焼山火山における水蒸気爆発に伴う微動・地震活動, 火山噴火予知連絡会会報,第69 号

秋田焼山

1997 年噴火における地震活動の再調査

関晋・丹原裕・山村卓也(仙台管区気象台)

Reinvestigation of Seismic Activity during 1997 Eruption at Akita-Yakeyama

Susumu Seki , Yu Nihara and Takuya Yamamura (Sendai Regional Headquarters, JMA)

図1.地震計の配置 □:地震計位置 図 2.地震日別回数(1997 年 7 月~10 月) 左軸:日別回数,右軸:積算回数 C 点観測開始 − 4 6 −

O2-22

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