自己点検評価報告書「東北大学金属材料研究所の活
動」2012
著者
東北大学金属材料研究所
雑誌名
自己点検評価報告書「東北大学金属材料研究所の活
動」
発行年
2013
URL
http://hdl.handle.net/10097/57302
はじめに
金属材料研究所(金研)は、2016 年 5 月 21 日の創立 100 周年に向け、新たな発展的イノベーシ ョンを起こすべく研究・開発に取り組んでいます。 金研は、「金属をはじめ、半導体、セラミックス、化合物、有機材料、複合材料などの広範な物 質・材料に関する基礎と応用の両面の研究により、真に社会に役立つ新たな材料を創出することに よって、文明の発展と人類の幸福に貢献する」といった研究理念の基に、理学と工学の基礎研究グ ループと応用研究グループがバランス良く連携・融合した材料科学の学理探求とその応用研究を 目指す全国共同利用・共同研究拠点研究所であります。東北大学の長い歴史の中で、材料科学研究 の果たしてきた役割は非常に大きく、このことが本学の大きな特徴になっています。金研は、金属 材料を念頭においた材料科学研究所として、上述しましたように 2016 年には創立 100 周年を迎え る長い歴史と伝統をもち、材料科学分野において幾多の貢献を成すとともに、社会で広く活躍する多 くの優れた研究者・技術者を輩出してきました。本所は、斬新で革新的な多くの研究成果を発表し、 国際社会においても精力的にアピールをすることにより、我が国だけでなく世界をリードする材料 科学の中核的研究拠点(COE)としての地位を築いています。 本所の重要な特徴としては、基礎研究と応用研究の両面から総合的に材料開発を実践しており、 その手法が優れた研究成果を生み出す原動力になっていることです。10 年後から 20 年後の社会を 見据えて研究を行うことにより、研究所の執るべき方向性が次第に明確に見えてくると考えていま す。この中でも環境・エネルギー問題の解決や、枯渇する天然資源の有効利用は、今後の人類や社 会の発展に繋がり、材料科学が貢献できる重要な課題でもあります。本所は、材料科学分野の世界 的研究拠点として、グローバルな課題にも強く関心を向け、次の世代に夢を残せるインパクトのあ る研究を志向していきます。 金研独自で設置した低炭素社会基盤材料融合研究センター、中性子物質材料研究センターおよ び超低損失ナノ結晶軟磁性材料研究開発センター、計算材料学センターも他の研究室と同様に順調 に研究を進めています。さらに、2010 年に次世代スーパーコンピュータ戦略プログラムの計算材 料科学研究拠点として金研が認定され、計算材料科学コミュニティへの貢献度は増すばかりです。 金研の国際的共同研究等の窓口である国際共同センター(ICC-IMR)では、2012 年に金研独自の国 際会議を行い、今後も定期的に本国際会議を開催して行く所存で、世界へ向けて金研のアクティ ビティをアピールして行きたいと思います。 最後に本報告書の目的と意義は、研究や教育および社会貢献の活動状況を広く一般社会に公開し、 専門的立場あるいは一般社会的立場からの評価を受け、本所の発展に資することにあります。本研 究所の発展にとって、評価やご意見を頂くための重要な資料として、ご覧頂きたいと願う所存です。 2013 年 7 月 東北大学 金属材料研究所 所長 新家光雄目 次
第 1 部 本研究所の概要 第 1 章 本所の理念と現状… ……… …1 第 2 章 機構… ……… …13 1. 本研究所の機構… ……… 13 2. 委員会機構… ……… 14 3. 委員会名簿… ……… …15 第 3 章 財政… ……… …17 1. 研究経費の状況… ……… …17 2. 科学研究費補助金の申請および採択状況… ……… …18 3. 科学研究費補助金交付一覧… ……… …19 (1) 研究代表者……… …19 (2) 研究分担者……… …31 4. 産業技術研究助成事業費助成金… ……… …34 5. その他の外部資金… ……… …35 6. 研究支援事業等によるプロジェクト研究… ……… …36 7. プロジェクト研究の最終評価… ……… …43 第 4 章 職員人事異動… ……… …44 第 2 部 研究活動 第 1 章 研究の現状と今後の計画(概要)……… …47 1. 金属物性論研究部門… ……… …47 2. 結晶物理学研究部門… ……… …49 3. 磁気物理学研究部門… ……… …51 4. 量子表面界面科学研究部門… ……… …53 5. 低温電子物性学研究部門… ……… …55 6. 量子ビーム金属物理学研究部門… ……… …57 7. 結晶欠陥物性学研究部門… ……… …59 8. 金属組織制御学研究部門… ……… …61 9. 計算材料学研究部門… ……… …63 10. 材料照射工学研究部門……… …65 11. 原子力材料物性学研究部門……… …68 12. 原子力材料工学研究部門……… …70 13. 電子材料物性学研究部門……… …71 14. ランダム構造物質学研究部門……… …73 15. 生体材料学研究部門……… …7516. 非平衡物質工学研究部門……… …78 17. 磁性材料学研究部門……… 79 18. 結晶材料化学研究部門……… …81 19. 水素機能材料工学研究部門……… …84 20. 先端結晶工学研究部……… …86 21. 複合機能材料学研究部門……… …88 22. 加工プロセス工学研究部門……… …90 23. 放射線金属化学研究部門……… …92 24. 先端分析研究部門……… …95 25. 分析科学研究部門……… …98 26. 材料プロセス評価学研究部門……… …100 27. 特異構造金属・無機融合高機能材料開発共同研究プロジェクト……… …103 28.HPCI 戦略プログラム計算材料科学研究拠点… ……… …107 29 附属量子エネルギー材料科学国際研究センター……… …110 30. 附属金属ガラス総合研究センター……… …113 31. 附属強磁場超伝導材料研究センター……… …121 32. 附属研究施設関西センター……… …123 33. 国際共同研究センター (ICC-IMR)……… …127 34. 低炭素社会基盤材料融合研究センター……… …129 35. 中性子物質材料研究センター……… …131 36. 超低損失ナノ結晶軟磁性材料研究開発センター……… …133 37. 低温物質科学実験室……… …135 第 2 章 特許… ……… …138 1. 特許登録状況… ……… …138 2. 特許出願状況… ……… …141 第 3 章 学術的受賞… ……… …142 1. 個人受賞… ……… …142 2. グループ受賞… ……… …146 第 4 章 発表論文等… ……… …151 1. 著書… ……… …151 2. 論文・総説・解説記事… ……… … Ⅰ 第 5 章 国際会議における発表… ……… …223 第 6 章 国内の共同研究… ……… …224 1. 共同利用採択専門委員会採択の共同研究… ……… …224 (1) 所外……… …224 (2) 所内……… …232 2. 量子エネルギー材料科学国際研究センター… ……… …233 (1) 材料……… …233 (2) アクチノイド……… …236
3. 金属ガラス総合研究センター… ……… …237 (1) 所外 (装置利用の共同利用研究)……… …237 (2) 所内 (装置利用の共同利用研究)……… …241 4. 強磁場超伝導材料研究センター… ……… …244 (1) 所外……… …244 (2) 所内……… …248 (3) 受託研究員等……… …249 5 計算材料学センター… ……… …250 (1) 所外……… …250 (2) 所内……… …251 第 7 章 海外との共同研究の実施状況… ……… …252 1. 海外との交流協定… ……… …252 2. 外国人研究員の受け入れ実績… ……… …255 3. 本研究所教員の在外研究 (3 ケ月以上 )… ……… …259 第 8 章 学会および外部機関における活動… ……… …260 1. 学会活動… ……… …260 (1) 国外の学会活動……… …260 (2) 国内の学会活動……… …263 2. 会議の主催運営… ……… …275 (1) 国際会議の主催運営……… …275 (2) 国内会議の主催運営……… …281 3. 外部機関における活動… ……… …286 (1) 国外の外部機関における活動……… …286 (2) 国内の外部機関における活動……… …289 第 9 章 その他の社会活動… ……… …297 1. メディア発表… ……… …297 2. 学外の社会活動… ……… …304 3. オープンキャンパス… ……… …312 第 3 部 教育活動 第 1 章 学生に対する教育活動… ……… …315 1. 学生等の受入れ状況… ……… …315 (1) 学生総数……… …315 (2) 部門毎の学生数……… …316 2. 授業… ……… …318 (1) 理学研究科 ・ 工学研究科 ・ 環境科学研究科……… …318 (2) 学部および全学……… …322 (3) 他大学における講義……… …324 3. 指導学生の受賞… ……… …325
4. 学生による研究発表… ……… …330 (1) 学生が第一著者の発表……… …330 (2) 学生による国際会議発表……… …331 5. 学位指導実績… ……… …332 6. 大学院修了者の進路… ……… …340 7. 日本学術振興会特別研究員… ……… …346 8. 卓越した大学院拠点形成事業… ……… …347 (1) 背景と目的……… …347 (2) 組織……… …349 第 2 章 社会人に対する教育活動… ……… …350 第 4 部 研究および教育活動に対する支援組織 第 1 章 テクニカルセンター… ……… …351 第 2 章 情報企画室図書担当… ……… …365 第 3 章 情報企画室広報担当… ……… …373 第 4 章 情報企画室点検評価 DB 担当… ……… …376 第 5 章 情報企画室ネットワーク担当… ……… …379 第 6 章 安全衛生管理室… ……… …381 第 7 章 材料分析研究コア… ……… …386 第 8 章 計算材料学センター… ……… …391 付録… ……… …397 2012 年掲載誌ごと発表文献一覧……… …397 Highly…Cited…Papers に見る本所の研究活動……… …401 平成 24 年度見学者リスト……… …403
第1章 本所の理念と現状
1 本所の理念
金属材料研究所は、材料科学の学理の探求とその応用研究を目指す全国共同利用研究所であり、 その理念は “金属をはじめ、半導体、セラミックス、化合物、有機材料、複合材料などの広範な 物質・材料に関する基礎と応用の両面の研究により、真に社会に役立つ新たな材料を創出するこ とによって、文明の発展と人類の幸福に貢献する” ことである。2 現状と
2012 年度の活動状況
現在、本所の建物総面積は 43,920m2、本所職員・客員研究員・大学院生などの合計は約 600 名であり、我が国の国立大学附置研究所の中で最大級の規模を誇る研究所の一つである。2010 年度末に起こった東日本大震災の被害から急速に復旧し,年度当初から震災前とほぼ同様の研究 および教育活動を行うことができた。 本所は、直接研究教育活動を推進する研究部(27 研究部門等および 3 客員研究部門)及び 4 つの附属研究施設(センター)と、国際交流、スーパーコンピューター利用を軸とした共同研究 を推進するセンター、材料研究に関する融合研究等を推進する3 つの研究センター、研究教育活 動を円滑かつ効果的に遂行できるよう支援する各種研究支援組織、テクニカルセンター及び事務 部によって組織される。本所の教員数は、2012 年 4 月 1 日現在、教授 24、准教授 37、講師 2、 助教56、助手 1 である。その中で附属施設である量子エネルギー材料科学国際研究センターには、 准教授2、助教 2、金属ガラス総合研究センターには、教授 1、准教授 4、助教 2、強磁場超伝導 材料研究センターには、教授1、准教授 2、助教 2、関西センターには、教授 2、准教授 2、講師 1、助教 1 がそれぞれ配置されている。客員研究部門を除いた本所の研究部門等の数は 27 である。 各研究部門の教員の基本的構成は原則的に教授 1、准教授 1、助教 2 としているが、必要に応じ て、例外的な人員構成も認めている。 運営面では、 ● 所長、副所長(2名、研究企画担当、情報企画担当)体制 ● 教授会、運営会議体制 の大枠は昨年度と変更ない。 本所は今後も、物質・材料科学の世界的中核研究拠点としてさらに発展したいと決意している。 “物質・材料は科学技術すべての基盤である”との認識のもとに「物質・材料創製」を主眼とする本 所は、今後とも一部の物質・材料に偏ることなくバランスのとれた研究を推進する。その一方で、 「研究所の表にあって時代を引っ張る中核的研究者集団」を育成するとともに、次の時代の芽を 生むために、研究者の自由な発想を尊重する環境を維持したい。また、理学と工学の研究者が共 存する本所の特徴を最大限に生かす研究を支援していく。具体的な重点研究分野としては、2010 年から開始された第2 期中期目標・中期計画では、 ① 社会基盤材料 ② エネルギー材料③ エレクトロニクス材料 を重点 3 分野として掲げ、長期戦略を展開している。以下では、2012 年度の活動の概要を述べ る。
2-1 研究
2-1-1.社会的課題に応える戦略的研究の推進 (1)低炭素社会基盤材料融合研究センターの取組み 本センターは、省エネルギー・新エネルギー両面での革新的材料創製とその応用展開による低 炭素社会実現に向けたミッションオリエンテッド研究を推進する目的で2010 年 4 月に発足した。 その設置は、研究所の戦略的な材料研究を推進するために、概算要求などの予算を伴わない所内 措置による。 文科省・JSPS の科研費、JST、NEDO 等の競争的研究資金の委託事業により持続可能社会に 向けた戦略的研究を推進しており、2012 年度は最先端・次世代プログラム 2 件、JST 事業 (CREST/さきがけ,ALCA,産学共創)9 件、NEDO 事業 1 件、総務省 SCOPE 事業 1 件の 研究を遂行している。センターが管理する所内公募研究助成「低炭素社会基盤材料研究事業」で は、5 件のテーマ(一般 4 件,若手 1 件)を採択し、分野融合研究の奨励による新しいシーズ育 成を図っている。また、センター構成員の関連する産業分野における研究連携を拡大し、国内 2 社との研究連携、16 件の共同研究を実施している。 (2)中性子物質材料研究センターの取組み 本センターは、中性子の特性を戦略的に利用し物質材料科学において特色ある研究を推進する 目的で 2010 年 4 月に設立された。出口を見据えた基礎研究により、環境材料、磁性材料での新 物質開発を目指し、2012 年度には以下のことを実施した。 i) 大強度陽子加速器施設 J-PARC(茨城県東海村)に本学の戦略的研究装置として国際的競 争力の高い偏極中性子実験装置の建設を高エネルギー加速器研究機構(KEK)と連携して進め ている。2012 年度補正予算によりほぼ全額(7.2 億円)が予算化され、2015 年度初期実験 開始を目指す。 ii) 日本原子力研究開発機構(茨城県東海村)の原子炉に所有する中性子散乱装置を用いて共 同利用を推進している。震災による原子炉停止中にも関わらず、合計 56 件の課題申請があ った。iii) 中性子での国際的な協力体制構築のため、韓国 J-PARC ユーザーセンター(Director: Prof. Seonho Choi)と協力の覚書を締結した。また韓国原子力研究所との共同研究を進め、欧州 以外で初めて偏極中性子用結晶モノクロメータ開発に成功した。これは国内外の施設に本所 から供給される。 (3)東北発 素材技術先導プロジェクト「超低損失磁心材料の研究開発」の開始 標記PJ は、文科省補助金により本学において 2012 年 6 月に開始された素材技術研究開発拠 点形成事業であり、東北素材産業の発展を牽引し、東日本大震災からの復興に資することを目指 している。PJ のうち、「超低損失磁心材料技術領域」にかかる研究を、本所の牧野彰宏教授が代
表者となり推進している。2012 年 6 月に本所に「超低損失ナノ結晶軟磁性材料研究開発センタ ー」を設置し、加えて 12 月には大型試料作製設備導入のため、学外研究開発拠点(富谷サテラ イト)を開設した。 本学が創出した特異な自己組織化ナノヘテロアモルファス構造のナノ結晶化を利用し、極限ま で低い磁心損失を実現する革新材料として、超高鉄濃度ナノ結晶軟磁性合金の創成に関する研究 を行う。革新材料をトランスやモータなどの磁気応用製品に適用することで、電気-磁気変換に 伴う磁心損失(エネルギーロス)に起因する送電ロスの抑制や電力損失の大幅低減が可能となり、 地球規模でのエネルギー消費量削減に貢献することが期待される。 2012 年度には研究拠点の体制整備、新規革新磁心材料の材料性能向上(基礎研究)と材料実用 化(実用化研究)に着手・検討し、2013 年 3 月には成果報告会を実施した。また、参画企業と パテントバスケット方式を採用した研究協力契約を締結し、更に経産省 PJ と連携を図るための 情報交換覚書を締結した。東北地域連携を推進する場として地域連携研究フォーラムを発足し、 2013 年 3 月の第 1 回フォーラムの公開セミナーには 100 名を超える参加があった。 (4)医療用コバルト合金などの供給拠点形成 地域振興と「鉄の街」釜石(岩手県)再生との社会的ニーズと、本所が有するコバルト合金設 計・製造に関する技術・研究シーズを組み合わせ、本所千葉晶彦教授を代表として、文科省地域 イノベーション戦略支援プログラム事業を推進した。釜石地域再生の中核事業であり、新産業創 成の成功事例として大きな期待が寄せられている。 2012 年度には上記の文科省事業に加え、新たな研究開発事業も展開した。経産省の「戦略的基 盤技術高度化支援事業」「CAD/CAM 技術を応用した歯科補綴物に適する生体用コバルト合金圧 延材の製造技術の開発」を上記釜石市の企業エイワと展開し、コバルト合金による新産業創生を 目標としている。 成果として、エイワが2012 年 2 月に医療用生体材料向けコバルト合金の国産化に成功した。 コバルト合金鍛造丸棒材を国内最大手の京セラメディカルに納入した(売上額 2012 年度約 0.8 億円)。2013 年度以降は人工関節用 1 億円、歯科用 3 億円、その他一般産業用 3 億円を見込ん でいる。さらに同社は、2013 年 3 月より歯科治療用コバルトクロム合金ディスク材料を商品化 し、京セラメディカルに販売を開始した。売上規模は飛躍的な伸びが期待される。 2-1-2.異分野融合・連携による新機軸研究 (1)生物-非生物インテリジェント・インターフェイス創製事業 口腔から肛門に至る消化管では歯・骨等の硬組織、歯科バイオマテリアルなどの非生物体が、 歯肉、粘膜、常在菌など生物体と多様なインターフェイスを形成し生体内外環境、食物、中枢神 経支配等との交互作用を発揮することで恒常性を維持している。しかしこれらインターフェイス の調整機構については未開拓である。2012年度にスタートした本事業では、歯学研究科、医工学 研究科と連携し、歯学・生物学、材料科学、医工学的評価・制御技術の融合により、これらの機 能を模倣しうる評価・制御技術の創成に基づくインターフェイス機能の診断・補完・再生に取り
組むとともに、臨床応用へ向けての研究を進めている。 2012 年度は、主に生体力学適応傾斜機能材料の開発と機能改善およびチタン合金表面改質によ る新規インターフェイスの開発と機能改善に取り組み、以下について大きな成果が得られた。 ⅰ)CVD によるカルシウム・チタン系セラミックス生体親和コーティング ⅱ)チタン表面の炭窒化-酸化プロセスによる生体機能表面処理 ⅲ)チタン表面に成膜したハイドロキシアパタイト膜の密着性の生体模擬環境下における変化 ⅳ)金属溶湯中の脱成分現象を利用した生体用金属材料の表面改質 ⅴ)電子ビーム積層造形法による生体用コバルトクロム合金製インプラント作製 (2)特異構造金属・無機融合高機能材料開発共同研究プロジェクト 2010 年度より 6 大学連携の標記 PJ(本所、東工大応用セラミックス研究所、阪大接合科学研 究所、名大エコトピア科学研究所、早大ナノ理工学研究機構、東京医科歯科大学生体材料工学研 究所)を推進している。新機能材料の開発段階から接合機能と応用機能発現を考慮した材料開発、 更に接合技術、応用技術にわたる総合的な技術開発を通した異分野融合による新分野創成を目指 している。 2012 年度は発足 3 年目にあたり、広範なテーマにわたっての試料提供、共同評価などの共同 研究を通して、共同成果発表も前年以上に加速している。組織体制強化として4 名の若手研究者 を新たに助教に採用した。 国際会議ISAEM-2012/AMDI-3(11 月豊橋)を開催し、国内外から約 240 名の参加者を集め、 本PJ からの研究成果発表は口頭発表 12 件、ポスター発表 71 件に上った。 「環境・エネルギー材料開発」、「エレクトロニクス材料開発」、「生体・医療材料開発」、「実用加 速」の4 分野について共同研究を行っており、燃料電池、触媒、高性能磁気材料、生体材料・医 療機器用材料を主要研究テーマとしている。各分野における 2012 年度の取組内容は以下のとお りである。 ①非晶質合金を用いた燃料電池部材、高触媒特性を有する卑金属ナノポーラス合金、Fe 基合金 を用いた環境発電素子の各研究 ②新機能を有するエレクトロニクスデバイスの創製を目指した水素固溶したNi-Nb-Zr 非晶質 合金の電気伝導特性、高磁気特性を有する新規Mn 基合金の各研究 ③Ti 基非晶質合金や非晶質合金/セラミックス/アパタイト被覆新規生体材料の研究・評価、 Ti-Nb-Ta-Zr(TNTZ)合金や Cr-Mo 系合金生体材料研究、新規合金の開発、評価 ④企業と連携したTNTZ 合金および非晶質合金を用いた医療機器の開発 (3)学内研究所間連携プロジェクト 研究所連携 PJ は、学内研究者が横断的な研究グループを構築し活動する仕組みとして 2003 年度に創設された。3 年間の活動を 1 期として 9 年間活動を継続し、2012 年度は第 4 期・1 年目 となる。 現在、当該 PJ には、金研、加齢研、流体研、通研、多元研、災害研、東北アジア研究センタ ー、学際科学フロンティア研究所が参画している。この第4 期から災害研が新たに参画したこと
により、PJ の理念を「ヒューマンサイエンス&テクノロジー」と設定した。 研究テーマとして、「エネルギー変換材料・デバイスの創成」・「高効率水素エネルギーシステ ムの構築」・「エネルギーの高効率利用と環境調和のための材料開発」・「次世代高度情報化社 会基盤技術の構築」・「生体における情報の受容・伝達と応答のアセスメント」・「スマートエ イジングを支える社会システムテクノロジー」・「巨大災害に対する安全・安心な国際社会の創 造」の7 グループを編成・推進している。 2012 年度の成果報告会(2013 年 2 月 5 日)では、7 グループからの口頭発表と 46 件のポスタ ー発表を行い、優秀賞の選定など学生・若手研究者の育成も重視した取組みも実施した。 2-1-3.Essential Science Indicators による世界的位置付け
①Field: Materials Science について
2013 年 7 月の Essential Science Indicators[2003 年 1 月-2013 年 4 月発表論文が対象]
によれば、本学の材料科学分野の被引用数合計は46,064 回(論文数 5,860 編)で、世界第
7 位(国内では NIMS に次ぎ第 2 位)にランクされている。本学の同分野全体の Highly Cited Papers(当該分野における被引用数が世界のトップ 1%の論文)は 51 編であり、うち本所 教員によるものが28 編と、その 55%を占めている。本所が材料科学分野において国際的に 卓越した研究拠点であることを示している。 ②Field: Physics について 同期指標において本学の物理学分野の被引用数合計は 127,530 回(論文数 10,957 編)で 世界第 13 位(国内では東大に次ぎ第 2 位)にランクされている。本学の同分野の Highly Cited Papers は 147 編であり、うち本所教員によるものが 39 編とその 27%を占めており、 本学の物理学分野に対する本所の貢献も大きい。 上述の材料科学、物理学両分野はそれぞれ本所が組織目標に掲げる「広範な物質・材料に関す る基礎と応用の両面の研究」に対応する。両分野におけるCitation の状況は、本所において世界 最先端の研究が「基礎」と「応用」を車の両輪として推進されていることを示す。 2-1-4.大型研究プロジェクト 2012 年度には、総額 1 億円以上の研究プロジェクトが 5 件採択された。 ○代表者:阿部弘亨 教授 期間:2012~2015 年度 総額:約 3.8 億円 事業名:エネルギー対策特別会計委託事業(文科省) テーマ:原子炉燃料被覆管の安全設計基準に資する環境劣化評価手法に関する研究開発 ○代表者:永井康介 教授 期間:2012~2015 年度 総額:約 3.7 億円 事業名:エネルギー対策特別会計委託事業(文科省) テーマ:原子炉容器構造材料の微視的損傷機構の解明を通じた脆化予測モデルに関する 研究開発 ○代表者:後藤 孝 教授 期間:2012~2013 年度 総額:約 1.5 億円 事業名:卓越した大学院拠点形成支援補助金(文科省)
テーマ:材料インテグレーション国際教育研究拠点 ○代表者:牧野彰宏 教授 期間:2012~2016 年度 2012 年度確定額:約 5.8 億円 事業名:東北発 素材技術先導プロジェクト(文科省) テーマ:低損失磁性材料技術 ○代表者:今野豊彦 教授 期間:2012~2021 年度 総額:約 6.5 億円 事業名:科学技術試験研究委託事業(文科省) テーマ:微細構造解析プラットフォーム 上記に加えて、2012 年度においては総額 1 億円以上の研究プロジェクトが 16 件推進された。 2-1-5.受賞等 本所では2012 年度において 34 件の学術賞の受賞があった。 また、2012 年にはゲリット・バウアー教授が、2013 年には高梨弘毅教授が、IEEE Magnetics
Society Distinguished Lecturer に 選 出 さ れ た 。 IEEE (The Institute of Electrical and Electronics Engineers)は、160 ヵ国以上、約 50 万人から成る世界最大の専門組織で、技術革新 の発展への寄与を目的とした団体である。Distinguished Lecturer (DL)は、世界中の研究所や会 議で講演を行う科学技術の専門家であり、その専門分野において、グローバルなコミュニティを 作り、発展させる役目を担っている。2 年続けて本所から DL が選出されたことは、本学の国際 的地位向上に大きく貢献する業績である。 2-1-6.特筆すべき研究成果 (1)低温電子物性学研究部門:「ナノ結晶化が高分子フィルムの電気伝導性を飛躍的に向上 -フレキシブル印刷配線・レアメタルフリー透明電極材料の高性能化に新たな道-」 佐々木孝彦教授らのグループは、高輝度光科学研究センター、山梨大学と共同で、次世代有 機電子材料として注目されている導電性高分子材料 PEDOT:PSS フィルムにおける PEDOT 分子のナノサイズ結晶化を世界で初めて発見した。今回の発見により、この導電性高分子フィ ルムの高い電気伝導性の起源が、フィルム中のPEDOT 分子のナノ結晶化を伴う階層的な高分 子構造(階層構造)にあることを明らかにした。本研究により階層構造化と電気伝導性の関係 が明らかになり、導電性高分子フィルムの高性能化に向けた新たな開発製造指針を示すことが できた。 (2)水素機能材料工学研究部門:「室温で高速ナトリウムイオン伝導を示し電気化学的にも安 定な水素化物の合成に初めて成功-次世代の全固体ナトリウムイオン二次電池への応用に 期待-」 折茂慎一教授らのグループは、本学原子分子材料科学高等研究機構、大学院工学研究科と共 同で、室温で高速ナトリウムイオン伝導を示し、電気化学的にも安定な、新たな錯体水素化物 の合成に成功した。本研究成果は、ポスト・リチウムイオン電池の候補としての全固体ナトリ ウムイオン二次電池に応用できるものと期待される。 (3)量子表面界面科学研究部門:「身近な熱源から発電できる新原理の素子を開発-電子機器
や自動車などへの適用に向けて-」 齊藤英治教授らのグループは、NEC(株)と共同で、身の回りにある熱から発電する熱電 変換素子として、新原理「スピンゼーベック効果」を用いて、発熱部分にコーティングすること で利用できる新しい素子を開発した。 (4)原子力材料工学研究部門:「放射線遮蔽能力に優れた溶射被膜の開発」 阿部弘亨教授らのグループは、(株)トーカロとの共同研究により、放射線遮蔽能力に優れた タングステン溶射被膜の開発に成功した。従来の鉛板と比較して1.4 倍の遮蔽能力があり、複 雑形状を有した構造物にも被覆施工ができ、さらに化学的に安定で環境への影響が小さい。そ のため放射性廃棄物の長期保管のための建造物や収納容器などへの応用が見込まれる。 (5)磁気物理学研究部門:「金属イオン間の磁気結合の化学的傾向性が明らかにー革新的磁性 材料合成への指針を樹立-」 野尻浩之教授らのグループは、電機通信大学との共同研究で、希土類イオンと 3d 遷移金属 からなるヘテロメタル磁性体の金属イオン間の磁気結合が原子番号とともにどのように変わる かという化学的傾向性を明らかにした。3d 遷移金属が V と Cu の場合は、相互作用が希土類の 原子番号の増加と共に減少する傾向があること、両者で磁気結合の符合が逆転することなどが わかった。このような系統的な研究により、強い磁気結合をもたらすための物質開発の指針が 与えられ、今後の材料開に大きく貢献することが期待される。 (6)結晶欠陥物性学研究部門:「太陽電池用の擬似単結晶シリコンインゴットの育成に成功- 結晶粒界エンジニアリングによる多結晶化要因の克服-」 米永一郎教授らのグループは、太陽電池用結晶の斬新な育成法を考案し、擬似単結晶と呼ば れるシリコン結晶の育成に成功した。現在太陽電池用基板の約50%を占める多結晶シリコンに 比べ、さらに変換効率の向上が可能な材料として擬似単結晶が有望視されている。しかし、結 晶育成過程での「多結晶化」が大きな問題であった。この問題の克服のために、種結晶を複合 させて人工的な結晶粒界を形成し、この粒界を利用して所望外の多結晶領域の拡大を抑制する 方法を考案した。 (7)磁性材料学研究部門:「磁性材料における異常ネルンスト効果を利用した新規熱電発電技 術を考案-新たな環境発電技術として期待-」 高梨弘毅教授らのグループは本学原子分子材料科学高等研究機構との共同研究によって金 属や半導体などの磁性材料において発現する「異常ネルンスト効果」と呼ばれる現象を利用し た新たな熱電発電技術を考案し、試験的に作製した熱電対列において電圧を増大することに成 功した。
2-2 教育
2-2-1.GCOEによる成果達成 GCOE「材料インテグレーション国際教育研究拠点」事業(2007~2011 年度)により、次世代 を支える国際性豊かな複眼的視野を有する若手人材の育成を図ってきた。世界5 ヶ所の海外リエゾンオフィスを活用し、国際学術協定締結校等との若手研究者交流や共 同研究を実施、若手の海外インターンシップでは 5 年度間で 40 件以上の実施をみた。特に、シ ンガポール・ナンヤン工科大学との間では100 名以上、ロシア科学アカデミー・ニコライ無機化 学研究所とは50 名、オーストラリア・モナッシュ大学とは 54 名の相互交流を実現し、インター ンシップへの参画とシンポジウム、セミナー等の自主的な企画運営は国際性を確実に涵養した。 また、英語教育にも取り組み、博士後期課程学生には定期的な TOEIC 受験を義務づけ、 2008~2011 年度間で計 8 回の実施を経て平均点は 143 点向上した。 事業推進担当者の専門が、理学・工学の基礎と応用の分野に跨っていることから、事業期間内 の学内共同研究は約2,000 件を超えた。融合科目を設置し、各分野の材料研究第一人者が結集し て学際化教育を体系的に実施することで、異種材料、分野融合および基礎-応用の3 つのインテ グレーションは確実に進展した。 当該事業の総合的な成果として、本拠点のポスドク21名が材料科学の国際研究機関で研究職を 得ているなど、人材育成の面でも充分な成果を達成し、2012年度に実施された事後評価において は最高位の評価(当初の目的は十分達成された)を得た。 2-2-2.「卓越した大学院拠点形成支援補助金」等による研究環境整備支援 GCOE が終了した 2012 年度においても、「卓越した大学院拠点形成支援補助金」の採択 (2012~2013 年度)により材料関係部局である工学研究科及び多元物質科学研究所と連携を図り、 博士後期課程学生をRA として処遇することで支援を継続した。 2012 年度は 32 名(うち 17 名が外国人学生)を雇用、学生の研究環境整備を支援し、もって 優秀な学生を惹きつけ、世界で活躍できる研究者を輩出する機関環境を形成している。当該補助 金事業によるRA 雇用は 2013 年度も継続し、年度間同数程度を予定している。(なお、RA 雇用 については、本所独自の取組みとしても 2012 年度から新たに授業料相当の学費支援を目的とし た雇用支援体制を整備し、補助金事業とは別に年度間32 名(うち 24 名が外国人学生)を雇用し ている。) 当該事業では他に、学会等での研究成果発表機会の提供といった取組みを行うとともに、海外
から著名研究者を招聘したシンポジウムを開催し(Japan-Russia Workshop on Advanced
Materials Synthesis Process and Nanostructure (2013年3月) など)、国際的な意見交換を通じ た人材育成を図っている。
2-2-3.国際共同研究センター(ICC-IMR)による国際的教育促進
本所国際共同研究センター(ICC-IMR)では、英語で実施する国際若手学校を毎年開催してい る。2012 年度は、第 9 回の若手学校「Materials Science by Neutrons and X rays」を実施し、 3 名の講師を国内外から招聘し、延べ 100 名の参加があった。毎年定例化した英語での若手学校 を開催しているのは国内では本所のみであり、国際的人材育成に顕著な効果がある。
新設し、3 ヶ月までの短期留学の滞在費の一部支援を行い、ワークショップ等においても学生の 発表を奨励している。2012 年度には上記制度で 8 名の学生を受け入れ、海外の優秀な学生の確 保に貢献するとともに、学生の国際交流を通じた教育を推進している。 2-2-4.大洗夏の学校 本所量子エネルギー材料科学国際研究センターでは、大学院生を対象とした夏の学校、茨城県 近隣地域の高等専門学校学生を対象としたインターンシップを、それぞれ夏季に実施している。 2011 年度からは経産省の「原子力人材育成プログラム」による支援を受けて充実を図っている。 2012 年度は夏の学校を 7 月 30 日-8 月 10 日に実施し、高度材料解析システムに関する基礎 知識習得と実務経験等を目標に、述べ35 名の受講者があった。インターンシップは 8 月 27-31 日に実施し、8 名の受講者があった。 また、2012年度からの新たな試みとして、小人数の博士後期課程学生を対象とした長期滞在型 教育を2012年11月5日~2013年3月15日の数ヶ月間で実施し、博士論文に反映できる実験データを 取得させるなどの教育効果を上げた。 2-2-5.金研所内講演会 1949 年に第 1 回講演会を開催し、以来異なる専門分野の研究者を特別講師として招聘し、若 手研究者の研究発表の実践修練の場としてポスター発表を実施(英語発表を奨励)するなど、年 に2 度(春・秋)開催している。 2012 年度は第 123・124 回を迎え、各 200 名程度の参加者、各 100 件以上のポスター発表が あった。特に秋の開催は、金研主催の初めての国際会議を ”Summit of Materials Science” と銘 打って実施し、国際化にも特筆すべき取組みとなった。
2-3 共同利用・共同研究拠点
本所は、2009 年 6 月に共同利用・共同研究拠点に正式採択され、この拠点申請に伴い計算材 料学センターの共同利用も 2009 年度より開始・実施されている。国際共同研究センター (ICC-IMR)での国際共同研究も各センターが行う共同利用・共同研究と密接に連携して行われ ている。所全体での共同利用・共同研究への取組みの結果、本拠点への参画人数は約1,800 人と なった。2012 年度は、以下のとおり共同利用・共同研究を受け入れた。 区分 件数 研究部 122 量子エネルギー材料科学国際共同研究センター 67 金属ガラス総合研究センター 101 強磁場超伝導材料研究センター 68 計算材料学センター 20 2013 年度に文科省により実施された国立大学法人各拠点に対する中間評価においては、最高位 であるS 評価を得、材料科学分野に関する学理の探求と応用研究についての実績と、若手人材育 成や大型プロジェクトの提案等を通じた研究者コミュニティ発展への貢献に対する高い評価を受けた。
2-4 国際研究活動
国際共同研究センター(International Collaboration Center:ICC-IMR)は、大学の国際化のため に必要な国際共同研究・国際交流機関として設置され、プロジェクト研究(2年間)、短期滞在型 共同研究、ワークショップ開催、客員教授招聘、若手フェローシップ、国際共同研究の企画等の プログラムを行っている。プロジェクト研究は、英語での国際的にオープンな応募、外国人レフ ェリーによるPeer Reviewなど、グローバルな基準に合致するプログラムとなっている。2012年 度は10カ国の研究者を含む2件の課題が実施され、延べ40名の外国人研究者が来所するなど、国 際的に高水準の研究を展開している。その成果は共同研究者の所属する海外の研究機関でも研究 ハイライトとして取り上げられ、内外の認知度も高い。さらに、3名の客員教授の招聘、7件の国 際共同研究、10件のワークショップなどを実施し、本学の国際的なアピールに先導的な貢献を行 った。また、国際共同研究を通じて、金研発の研究機器を海外の大学に輸出する Material
Transfer Agreement (MTA) 事業にも取り組み、中国と英国の大学に合計で約900万円の契約を
獲得している。本学はもとより国内でも他に類を見ない取組みである。
さらに、2011 年度に復興へのアピールのために開催した材料科学国際週間 MSW:Materials Science Week を 2012 年度も継続し、MSW2012 として多数の国際研究会を誘致・開催した。中
心的な行事として、金研主催では初めての総合的国際会議であるSummit of Materials Science
を開催し、国外から 20 名の著名研究者を招聘した。会議では復興のための材料科学分野におけ る国際連携による取組みが議論され、復興を後押しする重要な契機となった。また100 名を超す 学生のポスター発表があり、さらに工学研究科、理学研究科においては講義の一部をこの国際会 議の聴講に代えるなど、国際教育にも役立てた。 2012年度における学術交流協定機関との交流は、派遣67名(441人日)、受入52名(915人日)と、 十分に高い水準の国際研究交流が行われている。2012年度は派遣においてはドイツ、受入におい てはロシアとの交流の活発化が数から顕著であるとともに、中国、韓国をはじめとしたアジア諸 国との積極的な交流推進は従来より特筆すべきところである。 研究成果の国際発信では、特に優れた研究成果を英語で取り纏めた「Research Highlights」を引き続 き発行し、海外の 500 もの研究機関に発信している。この取組は、本所の国際的認知度の向上に貢献し ている。
2-5 社会貢献活動
2-5-1.附属研究施設関西センターの取組み 産業界への技術支援事業である本センター活動は2012 年度に発足 2 年目に入り、大阪府を中 心とした関西圏だけではなく、中部・中国・関東・九州など広域の企業から支援要請があり、大 阪府、兵庫県、近畿経済産業局等と連携を図った。2012 年度特筆すべき点は以下のとおりである。 i)大阪府に次いで兵庫県との連携の先導として兵庫県立工業技術センターと協定を締結した(2013 年 3 月)。48 社との共同研究を行い、23 件の特許を出願中である。企業からの技術 相談件数は552 件を数えた。 ii)センターで開発した超合金を摩擦攪拌接合(FSW)用ツールに使用し、自動車部品製造の 実用化に成功した(2013 年 2 月)。異種金属の接合技術の技術移転を完了し、同法によるバ イメタル製造が採用された(2013 年 2 月)。出願特許が知財顕彰グランプリ賞を受賞した (2012 年 9 月)。 iii)センターとして 40 件の競争的資金を獲得し、そのうち中小企業庁戦略的基盤技術高度化 支援事業に2 件採択となった。 iv)企業の技術者研究者向けのセミナーとして、「金属の魅力をみなおそう」「若手プロデュー ス講座」をシリーズで企画し、前者は4 回、後者は 2 回開催した。また大阪府立大学、兵庫 県立大学のマテリアル工学科学生に対し、材料科学講義を開講した。 v)学術論文として 60 報掲載され、国内学会と国際学会発表はそれぞれ 87 件、38 件を数えた。 2-5-2.金研夏期講習会の開催 本所では、初代所長・本多光太郎博士の時代から、研究シーズを企業研究者等へ周知し社会貢 献度を高めるため、80 年以上前から「金研夏期講習会」を年 1 回開催している。基本的に仙台: 金研にて開催してきたが、近年は隔年で仙台と他の地域との交互開催を実施する方針を定め、広 域な実施を促進している。 2012 年度は、仙台で開催し、「材料系ものづくり」、「先端的分析」、「エネルギー関係技術・材 料」の 3 テーマを講義として実施するとともに、選択制(6 つ)の実習を設定し、身近に本所シ ーズを体験できるプログラムを構築し、約50 名の参加者を得た。 2-5-3.TECH Biz、メッセナゴヤ等産業展への出展
2011 年度に引き続き、2012 年度も名古屋国際展示場で開催された TECH Biz EXPO (次世 代ものづくり基盤技術産業展)への出展を行った(11 月 28~30 日)。 同産業展は、新素材等をベースにした新たな加工技術・要素技術の発信と技術情報の収集なら びに、ものづくりの基盤を支える研究開発と学術の振興を図ることを目的とする。100 を超える 企業・団体が出展を行い、両年度18,000 人を超える集客がある。 産学連携研究の推進・革新的材料の社会への発信の伝統に則り、産業応用や社会貢献が大いに 期待できる新規材料の紹介を行い、本所の研究シーズ等の広報に資することができた。出展例と しては、「電子ビーム積層造形技術 (EBM) による試作品群」、「医療画像装置用新規シンチレー タ結晶の開発及び実機搭載例」、「低侵襲チタン合金およびその医療器具応用」などである。 また、同会場で開催されたメッセナゴヤ2012への出展も実施した(11月7~10日)。同産業展は 愛知万博の理念(環境、科学技術、国際交流)を継承する事業として2006年にスタートし、出展者 と来場者相互の取引拡大、異業種交流を図る日本最大級のビジネス展示会である。
2-5-4.福島原発事故対応:計測技術開発 2012年度から日本原子力研究開発機構(JAEA)と連携し、破損した炉心の遠隔監視が可能な 光学計測システム開発の準備を進めた。2013年度には高帯域遠隔放射線測定システムの開発を行 い、福島原発事故への適用の可能性をJAEAと引き続き検討している。また、新たに立ち上がる 日本原子力研究機構福島研究センター(仮称)への本学の寄与のあり方の検討を開始するとともに、 原発事故対応の人材育成に向けた若手教育プログラムを経産省からの資金援助の元に開始した。 2-5-5.一般市民を対象とした主な公開講座や本所公開活動等の実施 (1)みやぎ県民大学 宮城県からの委託を受け、広く一般市民へ専門的な学習機会を提供することを目的に、毎年「み やぎ県民大学」を開講している。2012 年度は 8 月 20~24 日に 20 名程度の参加者を得た。「地球 にやさしいエネルギーと環境・省エネルギー技術」をテーマに、10 代から 80 代までの幅広い世 代の受講者を得て、循環型社会構築にかかる最新の研究事情を紹介し、多様な意見の交換の場と して機能を果たした。 (2)本所の見学者への対応 本多光太郎初代所長の執務室であった本多記念室、本所の約100 年の歴史を紹介する資料展示 室を一般公開しており、国内外から訪問者がある。 また、本所各研究部門・附属施設では外部からの見学・研修依頼があった際には多岐に渡って 受入れを行っている。2012 年度は、i)中国地質大学、フィンランド首相府などの国際機関等、 ii)文部科学大臣、国家戦略担当大臣などの政府要人、iii)ELyT School in Sendai 2012(流体
研GCOE:フランス、中国の博士課程学生)、県内外の小・中・高等学校といった学生研修、iv) 電子情報技術産業協会(IT・エレクトロニクス)、日本基礎化学教育学会等の学術・業界団体な ど、様々な方面からの依頼に及ぶ。 国内外を問わず、本所活動に高い関心を示す企業・教育研究機関等に対し、また進路選択の一 助となるように広く小・中・高校生に対して本所公開を行うことは有効な社会貢献活動である。 (3)旧金属博物館収蔵品の移設・受入 1975 年に日本金属学会が学会付属博物館として青葉山に建設した旧金属博物館の閉鎖に関連 して、収蔵品の一部である試験高炉の内容物断面、400 トンインゴット断面試料などを 2011 年 度末から2012 年度にかけて本所へ移設した。歴史ある資料の受入れ、展示は社会貢献に資する。
金属物性論研究部門 結晶物理学研究部門 磁気物理学研究部門 量子表面界面科学研究部門 低温物理学研究部門 低温電子物性学研究部門 量子ビーム金属物理学研究部門 材質制御学研究部門※ 結晶欠陥物性学研究部門 金属組織制御学研究部門 計算材料学研究部門 材料照射工学研究部門 原子力材料物性学研究部門 原子力材料工学研究部門 研究部 電子材料物性学研究部門 材料設計学研究部門※ ランダム構造物質学研究部門 生体材料学研究部門 超構造薄膜化学研究部門 物質創製研究部 非平衡物質工学研究部門 磁性材料学研究部門 結晶材料化学研究部門 水素機能材料工学研究部門 先端結晶工学研究部 複合機能材料学研究部門 加工プロセス工学研究部門 材料プロセス・評価研究部 放射線金属化学研究部門 先端分析研究部門 分析科学研究部門 材料プロセス評価学研究部門※ 所長 特異構造金属・無機融合高機能 プロジェクト 材料開発共同研究プロジェクト HPCI戦略プログラム 計算材料科学研究拠点 量子エネルギー材料科学国際研究 センター 金属ガラス総合研究センター 附属研究施設・ 強磁場超伝導材料研究センター 共同研究センター 関西センター 計算材料学センター 国際共同研究センター 低炭素社会基盤材料融合研究センター 研究センター 中性子物質材料研究センター 超低損失ナノ結晶軟磁性材料研究開発センター 低温物質科学実験室 材料分析研究コア 学生支援室 テクニカルセンター 事務部 (※客員研究部門等) アルファ放射体実験室
第2章 機 構
副所長 副所長 材料物性研究部 材料設計研究部1. 本研究所の機構
2. 委員会機構
運営協議会 外部評価委員会 外部諮問委員会 外部諮問委員会 教授会 研究企画室 所長 情報企画室 運営会議 副所長 戦略企画室 目標・計画対策室 目標 計画対策室 産学官連携推進室 安全衛生委員会 安全衛生管理室 研究部 共同利用委員会(兼)採択専門委員会 量子エネルギー材料科学国際研究センター 運営委員会 採択専門委員会 共同利用委員会 共同利用・ 共同研究委員会 金属ガラス総合研究センター 共同研究所内委員会 運営委員会 共同利用委員会(兼)採択専門委員会 共同利用委員会(兼)採択専門委員会 強磁場超伝導材料研究センター 運営委員会 強磁場専門委員会 共同利用委員会(兼)採択専門委員会 計算材料学センター 運営委員会 採択専門委員会 共同利用委員会 共同利用委員会 国際共同研究センター 運営委員会 附属研究施設関西センター 運営委員会3.委員会名簿
(1)運営協議会
委員長 岸 輝雄 (物質・材料研究機構) 委 員 鈴木 厚人 (高エネルギー加速器研究機構長) 佐久間 健人 (高知工科大学長) 加藤 博 (東北発電工業株式会社取締役社長) 戸﨑 泰之 (住友金属工業株式会社取締役副社長) 太田 賢司 (シャープ株式会社代表取締役 副社長執行役員) 家 泰弘 (東京大学物性研究所長) 林 静雄 (東京工業大学応用セラミックス研究所長) 塙 隆夫 (東京医科歯科大学生体材料工学研究所長) 高井 治 (名古屋大学エコトピア科学研究所長) 佐藤 直樹 (京都大学化学研究所長) 中田 一博 (大阪大学接合科学研究所長) 福村 裕史 (東北大学大学院理学研究科長) 金井 浩 (東北大学大学院工学研究科長) 田路 和幸 (東北大学大学院環境科学研究科長) 早瀬 敏幸 (東北大学流体科学研究所長) 中沢 正隆 (東北大学電気通信研究所長) 河村 純一 (東北大学多元物質科学研究所長) 小林 広明 (東北大学サイバーサイエンスセンター長) 新家 光雄 (東北大学金属材料研究所長)(2)共同利用・共同研究委員会
委員長 新家 光雄 (東北大学金属材料研究所長) 委 員 瀧川 仁 (東京大学物性研究所) 長谷川 正 (名古屋大学大学院工学研究科) 中野 貴由 (大阪大学大学院工学研究科) 柿本 浩一 (九州大学応用力学研究所) 江刺 正喜 (東北大学原子分子材料科学高等研究機構) 中沢 正隆 (東北大学電気通信研究所長) 河村 純一 (東北大学多元物質科学研究所長)(3)運営会議
構成員 新家 光雄 (所 長) 高梨 弘毅 (副所長、研究企画室長) 古原 忠 (副所長、情報企画室長) 今野 豊彦 (戦略企画室長) 宇田 聡 (目標・計画対策室長) 千葉 晶彦 (産学官連携推進室長) 折茂 慎一 (教授会代表) 野尻 浩之 (教授会代表) 四竃 樹男 (オブザーバー) 佐藤 義幸 (事務部長)(4)研究企画室会議
(5)情報企画室会議
室 長 高梨 弘毅 教授 室長 古原 忠 教授 副室長 折茂 慎一 教授 室員 早乙女康典 教授 室 員 齊藤 英治 教授 牧野 彰宏 教授 渡邉 和雄 教授 佐々木孝彦 教授 後藤 孝 教授 阿部 弘亨 教授 我妻 和明 教授 松岡 隆志 教授野尻 浩之 教授 Gerrit Ernst-Wilhelm Bauer 教授
正橋 直哉 教授 米永 一郎 教授 杉山 和正 教授 佐藤 義幸 事務部長 永井 康介 教授 吉川 彰 教授 佐藤 義幸 事務部長
(6)戦略企画室会議
(7)目標・計画対策室会議
室長 今野 豊彦 教授 室長 宇田 聡 教授 室員 新家 光雄 教授 室員 新家 光雄 教授 高梨 弘毅 教授 高梨 弘毅 教授 古原 忠 教授 古原 忠 教授 宇田 聡 教授 佐々木孝彦 教授 松岡 隆志 教授 吉川 彰 教授 野尻 浩之 教授 佐藤 義幸 事務部長 佐藤 義幸 事務部長(8)産学官連携推進室会議
(9)安全衛生管理室
室長 千葉 晶彦 教授 室長 高梨 弘毅 教授 室員 松岡 隆志 教授 室員 古原 忠 教授 吉川 彰 教授 我妻 和明 教授 宇田 聡 教授 野尻 浩之 教授 今野 豊彦 教授 松岡 隆志 教授 牧野 彰宏 教授 千葉 晶彦 教授 折茂 慎一 教授 折茂 慎一 教授 佐藤 義幸 事務部長 阿部 弘亨 教授 加藤 秀実 准教授 野島 勉 准教授 高橋 嘉典 経理課長1.研究経費の状況 【歳出予算の推移】 金額(単位 : 百万円) 【奨学寄付金・産学連携等研究費の推移】
第3章 財 政
1,871 1,910 1,903 2,208 1,993 2,175 2,292 2,368 2,448 2,430 0 500 1000 1500 2000 2500 3000 3500 4000 4500 5000 2012年度 2011年度 2010年度 2009年度 2008年度 人件費 物件費 70 67 86 135 1,679 1,489 1,518 1,229 2012年度 2011年度 2010年度 2009年度 2008年度 奨学寄付金 産学連携等研究費 金額(単位 : 百万円) 【科学研究費補助金の推移】 金額(単位 : 百万円) 63 70 1,292 1,679 0 200 400 600 800 1000 1200 1400 1600 1800 2012年度 2011年度 375 432 347 422 440 0 100 200 300 400 500 600 700 800 2012年度 2011年度 2010年度 2009年度 2008年度(直接経費のみ)(単位:千円) 件 数 金 額 件 数 金 額 申請 0 0 0 0 採択 0 0 0 0 申請 1 3,000 0 0 採択 1 3,000 0 0 申請 12 126,910 9 61,300 採択 5 29,100 5 23,000 申請 3 95,410 2 111,100 採択 2 51,000 1 47,600 申請 15 217,400 13 222,700 採択 6 44,900 8 107,900 申請 31 228,988 33 188,425 採択 23 121,500 22 80,400 申請 27 41,262 23 38,113 採択 15 16,600 11 13,600 申請 34 90,788 43 111,328 採択 15 24,300 17 28,300 申請 13 173,785 15 130,152 採択 6 67,800 6 21,000 申請 34 66,850 30 61,573 採択 21 29,100 14 18,900 申請 5 6,460 7 10,500 採択 1 1,160 1 1,500 申請 0 0 0 0 採択 0 0 0 0 申請 採択 0 0 0 0 申請 21 18,349 16 12,027 採択 21 14,800 16 11,827 申請 0 0 0 0 採択 0 0 0 0 申請 196 1,069,202 191 947,218 採択 116 403,260 101 354,027 その他(厚生労働科学研究費 補助金等) 合 計 特別研究員奨励費 研究成果公開促進費 若手研究(A) 挑戦的萌芽研究 2012年度 項目 特別推進研究 2.科学研究費補助金の申請および採択状況 新学術領域研究 (研究領域提案型) 基盤研究(S) 奨励研究 研究種目 2011年度 研究活動スタート支援 特定領域研究 基盤研究(A) 基盤研究(B) 基盤研究(C) 若手研究(B)
3.科学研究費補助金交付一覧
【本研究所教職員等が研究代表者の場合(106件)】
研究種目 研究代表者 身分 2012年度配分額 研究期間(年) 課題番号 研究課題 新学術領域研究 23102502 バルクナノメタルの超伝導物性の開拓:極低温ナノプローブ顕微鏡と輸送測定による研究 西嵜 照和 助教 4,300,000円 2011-2012 . 23102715 圧力と磁場によって創出されるイッテルビウム化合物の重い電子状態の研究 本多 史憲 准教授 3,000,000円 2011-2012 23109006 格子歪エネルギー解析によるシンクロ型LPSO構造形成メカニズム解明 古原 忠 教授 11,100,000円 2011-2015 23109501 磁気誘電効果を用いた単一媒質メタマテリアル素子の探索 安 東秀 助教 3,100,000円 2011-2012 23110702 ダイマーモット型分子性導体に内在する特異な電荷自由度の研究 佐々木 孝彦 教授 2,300,000円 2011-2012 24108704 超強磁場によるスピン多重度制御と量子巨大応答 野尻 浩之 教授 2,200,000円 2012-2013 基盤研究(S) 23224009 超強磁場中性子・XMCDによる量子磁気偏極相の解明 野尻 浩之 教授 47,600,000円 2011-2015 . 基盤研究(A) 22246082 レーザー・マイクロ波ハイブリッド型メソプラズマCVDによるナノポーラス材料の創製 後藤 孝 教授 4,200,000円 2010-2012 .研究種目 研究代表者 身分 2012年度配分額 研究期間(年) 課題番号 研究課題 22246087 単原子層積層制御による複合機能型磁性規則合金の創製 高梨 弘毅 教授 6,300,000円 2010-2012 23246119 自己組織化を用いた高強度・高靱性Fe基バルク・ヘテロ金属ガラスの創成 牧野 彰宏 教授 15,000,000円 2011-2014 24241032 量子ビームを利用した高水素組成の金属水素化物研究 青木 勝敏 9,100,000円 2012-2014 24246103 ワイドギャップ半導体結晶中の転位の運動特性と電子・光学物性の解明 米永 一郎 教授 25,000,000円 2012-2014 24246111 骨の力学機能に立脚した脊椎固定用異方性材料デザイン 新家 光雄 教授 11,700,000円 2012-2016 24246155 先端ナノ組織分析による事故時加熱環境を考慮した原子炉構造材料の劣化機構解明と予測 永井 康介 教授 15,800,000円 2012-2014 基盤研究(B) 22340089 金属強磁性スピン相関の中性子散乱分光研究及び高輝度中性子モノクロメータの実用化 平賀 晴弘 助教 1,100,000円 2010-2012 . 22360263 内在的ナノスケール不均質性に支配される金属ガラス力学特性に関する研究 加藤 秀実 准教授 1,400,000円 2010-2012 22360264 蛍光X線ホログラフィーによる機能性材料の相転移機構解明に関する研究 林 好一 准教授 3,400,000円 2010-2012 22360301 超微細粒形成機構解明とそれを活用する「インテリジェント鍛造」の創成 千葉 晶彦 教授 1,900,000円 2010-2012
研究種目 研究代表者 身分 2012年度配分額 研究期間(年) 課題番号 研究課題 22360388 再結晶状態で靭性に優れるタングステン材料の核融合炉ダイバータ利用に向けた開発研究 栗下 裕明 准教授 900,000円 2010-2012 22360397 高密度量子場光計測のための照射誘起発光体開発に関する研究 四竈 樹男 教授 1,400,000円 2010-2012 22360408 高いエネルギー密度を有するハイブリット自動車用バナジウム固体電池の開発 山村 朝雄 助教 1,200,000円 2010-2012 23310049 スクラップ素材の高度分別のための変調測光レーザ誘起プラズマ発光分析装置の開発 我妻 和明 教授 2,500,000円 2011-2013 23340093 銅酸化物高温超伝導体における多電子自由度が絡むマルチダイナミクスの研究 藤田 全基 准教授 2,500,000円 2011-2014 23340094 40T超強磁場・軟X線磁気円二色性による電気磁気効果の微視的解明 鳴海 康雄 准教授 2,900,000円 2011-2013 23360004 ナノスピン超構造を用いた位相同期型高出力発振・高感度検波素子の創製 水口 将輝 准教授 4,400,000円 2011-2013 23360017 走査スピン注入プローブを用いた局所磁気共鳴励起 安 東秀 助教 3,300,000円 2011-2013 23360283 リラクサーのヘテロナノ組織形成機構と誘電物性の解明 木口 賢紀 准教授 4,400,000円 2011-2013 23360299 生体医療用コバルト合金における粒界からのイプシロン-マルテンサイト形成機構の解明 小泉 雄一郎 准教授 2,300,000円 2011-2013
研究種目 研究代表者 身分 2012年度配分額 研究期間(年) 課題番号 研究課題 23360333 原子レベルで解明するダイカルシウムシリケートのリン酸キャパシティと新素材への展開 杉山 和正 教授 4,800,000円 2011-2013 23310062 複合顕微観察による有機高次積層構造の作成制御と物性探索 藤川 安仁 准教授 900,000円 2011-2013 23360316 「制御加熱」による鉄鋼の相変態ダイナミクスの制御 古原 忠 教授 1,400,000円 2011-2013 24340073 複合スピン秩序パラメータのダイナミックスによるエレクトロマグノン 木村 尚次郎 准教授 13,000,000円 2012-2014 24360001 イオン注入による欠陥制御を利用した圧縮歪みシリコンの実現と高正孔移動度素子応用 宇佐美 徳隆 准教授 8,000,000円 2012-2014 24360002 化学量論の本質により化学量論点と調和融解点を一致させたタンタル酸リチウムの創成 宇田 聡 教授 5,700,000円 2012-2014 24360389 酸素格子欠陥構造に基づく不定比性酸化物燃料の機構論的物性モデルの研究 小無 健司 准教授 8,800,000円 2012-2014 基盤研究(C) 22540346 強磁性絶縁体を用いた磁性ナノ構造におけるスピン依存伝導の理論的研究 高橋 三郎 助教 600,000円 2010-2012 . 22540358 多ギャップ固有ジョセフソン接合におけるジョセフソン効果とレゲット・モード 小山 富男 助教 700,000円 2010-2012 22540360 超伝導ダイヤモンドのナノスケール電子分光:絶縁体転移近傍の超伝導と乱れの効果 西嵜 照和 助教 500,000円 2010-2012
研究種目 研究代表者 身分 2012年度配分額 研究期間(年) 課題番号 研究課題 22540361 ネプツニウム化合物の新奇量子状態のNp-237メスバウアー分光解析 本間 佳哉 助教 800,000円 2010-2012 22550053 一軸配向性の配位子場をもつウラン錯体の物性化学 佐藤 伊佐務 技術補佐員 1,400,000円 2010-2012 22560049 磁気浮上を利用した反磁性磁化率精密測定の発展と材料プロセスへの応用 高橋 弘紀 助教 700,000円 2010-2012 23540434 水の過冷却液体状態での挙動の大規模計算機実験による解明 寺田 弥生 准教授 1,000,000円 2011-2013 23560857 鋳造欠陥の極めて少ない、高品位ガラス合金およびヘテロアモルファス合金の作製 横山 嘉彦 准教授 1,200,000円 2011-2013 24540357 電荷-スピン自由度の結合-非結合系におけるベリー位相物性の開拓 井口 敏 准教授 1,600,000円 2012-2014 24560362 オール窒化物半導体による白色光源の実現に向けた赤色発光層の開発 松岡 隆志 教授 2,800,000円 2012-2014 24560813 スピルオーバー水素貯蔵材料の動的理論解明と高密度化 佐原 亮二 准教授 1,800,000円 2012-2014 24560869 材料の強度特性・破壊予測を目指した放射光X線によるミクロ組織イメージング法の構築 佐藤 成男 准教授 1,900,000円 2012-2014 24560870 Niアモルファス合金の高耐食メカニズムの解明とそれに基づいた溶射皮膜の創製 網谷 健児 准教授 1,700,000円 2012-2014
研究種目 研究代表者 身分 2012年度配分額 研究期間(年) 課題番号 研究課題 挑戦的萌芽研究 22654038 偏光赤外放射光による傾斜ディラックコーンの異方的誘電応答の解明 佐々木 孝彦 教授 700,000円 2010-2012 . 22656152 金属ガラス近似結晶相の探索と複雑ガラス構造の解明 杉山 和正 教授 700,000円 2010-2012 23651094 多粒子径メゾスコピック現象の解明―三次元電子顕微鏡法による挑戦― 今野 豊彦 教授 600,000円 2011-2012 23654111 グラフェンデバイスを用いた単分子電子スピン共鳴 野尻 浩之 教授 1,200,000円 2011-2012 23654112 新奇強磁性非平衡物質の合成と磁気相互作用の解明 遠藤 康夫 名誉教授 800,000円 2011-2012 23656380 超高密度転移構造を利用した磁気機能デバイスの探索 米永 一郎 教授 1,000,000円 2011-2012 23656422 金属溶湯中で生じるデアロイング現象を利用した新規ポーラス金属作製技術の確立と応用 加藤 秀実 准教授 1,000,000円 2011-2013 23656446 リソグラフィー技術と合金の相分離現象を融合した超高アスペクト比微細加工法の創成 小泉 雄一郎 准教授 1,200,000円 2011-2012 24655163 有機薄膜トランジスタの界面ドープによるスピン物性探索 藤川 安仁 准教授 2,600,000円 2012-2013 24655186 還元性高速焼結法を駆使した透明な欠陥導入セラミックスの創製 伊藤 暁彦 助教 800,000円 2012-2013
研究種目 研究代表者 身分 2012年度配分額 研究期間(年) 課題番号 研究課題 24656002 垂直磁化薄膜における異常ネルンスト効果の微視的な機構解明 水口 将輝 准教授 1,700,000円 2012-2013 24656004 J-PARCの白色中性子線を用いた多波長原子分解能ホログラフィー法の確立 大山 研司 准教授 1,400,000円 2012-2014 24656059 超高強度-高導電性水素化銅チタン合金線の開発と非破壊100テスラ磁場発生 鳴海 康雄 准教授 1,700,000円 2012-2014 24656366 ハーフメタル性と高い相安定性を有する新規Mn基ホイスラー合金の探索 梅津 理恵 准教授 1,700,000円 2012-2013 24656367 放射光γ線ホログラフィーの確立による化学状態選択的原子イメージングの研究 林 好一 准教授 900,000円 2012-2014 24656372 内部ポテンシャル変調に着目した強誘電体薄膜リーク機構の解明 木口 賢紀 准教授 1,900,000円 2012-2013 24656397 革新的高耐摩耗鉄鋼材料の開発を目指した析出強化型表面セラミックス層の創製 宮本 吾郎 准教授 2,900,000円 2012-2012 24656399 Mg基非晶質合金を負極活物質とした高性能金属-空気電池の創製と発電制御因子の解明 山浦 真一 准教授 1,700,000円 2012-2013 24656401 非平衡プロセスによる超軽量・高耐食性多目的Ti-Mg合金の創製 新家 光雄 教授 1,100,000円 2012-2013 24656402 高効率熱磁発電へ向けた異常ネルンスト効果の萌芽研究 桜庭 裕弥 助教 1,900,000円 2012-2013
研究種目 研究代表者 身分 2012年度配分額 研究期間(年) 課題番号 研究課題 24656575 常温・常圧下の氷を用いたガス貯蔵材料の創製 水関 博志 准教授 1,900,000円 2012-2013 若手研究(A) 22686058 界面剥離強度の厳密測定法の開発 松川 義孝 助教 3,900,000円 2010-2012 . 22686074 超音波によって内部構造をデザインした二元金属ナノ粒子の電子構造と触媒活性 水越 克彰 准教授 1,400,000円 2010-2012 23686010 極性ワイドギャップ半導体の量子情報処理応用に関する研究 片山 竜二 准教授 2,800,000円 2011-2013 23686098 粒内核生成による鉄鋼材料のせん断型変態組織の微細化 宮本 吾郎 助教 5,900,000円 2011-2013 23686103 VCナノ析出物を分散させたフェライト・マルテンサイト二相鋼の引張変形挙動 紙川 尚也 助教 1,200,000円 2011-2012 23686104 水素中時効による高強度・高導電性チタン銅合金の開発原理 千星 聡 講師 5,800,000円 2011-2013 若手研究(B) 22760002 金属ガラス薄膜を用いたパターンド記録メディアの開発 Sharma Parmanand 助教 900,000円 2010-2012 . 22760551 航空機チタン合金のマルテンサイト組織・相変態による新しい結晶粒微細化機構の解明 松本 洋明 助教 900,000円 2010-2012