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CAEにおける機械学習の利用動向: 宇宙機開発への活用可能性

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Academic year: 2021

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(1)

CAE における機械学習の利用動向

― 宇宙機開発への活用可能性

Machine Learning Trends in CAE: Their Applicability to Spacecraft Development

原田 竜善

Tatsuyoshi Harada

我々は、CAE(Computer Aided Engineering)技術を用いて宇宙機の熱・構造に関する設計・開発 事業を行っている。その CAE 技術における機械学習の活用について、近年産業界・学会で事例が多く 紹介されている。本稿では、CAE の機械学習活用に関する調査報告と、「宇宙機開発分野の CAE」の 機械学習活用の可能性について整理する。

We have been performing thermal and structural analyses for spacecraft design and development using computer aided engineering(CAE). Many applied cases of machine learning approach to CAE are recently reported in industry and academic conferences. This report summarizes utilization trends of the machine learning and possibility to spacecraft development.

1.まえがき 宇宙機は、総開発費用が数百億円規模と高額で、一度 運用を開始すれば保守が困難であり、宇宙空間で数年か ら十数年間運用される事から、高い品質・信頼性が求め られている。それに対して CAE 解析・試験などによる 網羅的な設計検証や、設計マージンなどにより、品質・ 信頼性を確保している。一方、近年の宇宙の商用利用・ 財政負担軽減などを背景に、更なる生産性の向上・コス ト削減が求められている。これらの課題に対し、新たな 試みとして、現在様々な産業で研究・開発が盛んな機械 学習の活用の可能性を検討する。 本稿では、宇宙機の熱・構造設計で広く用いられてい る CAE に着目し、CAE の機械学習の活用について事例 を調査し報告する。また、宇宙機の熱設計を例に、CAE における機械学習活用方法案を示し、最適化や自動化な ど、生産性向上について整理する。 2.CAE の機械学習活用に関する調査 2.1 産業界の状況 図1に示すとおり、第二次 AI ブームのピークであっ た 1991 年以降、AI 関連の発明件数は減少傾向であった。 しかし、近年の産業界の AI 技術の取り組みは活発で、AI 関連の発明・特許出願件数が 2014 年以降に急増してお り、2017 年には約 3000 件に上っている⑴。特徴として は、メカトロ、情報通信機器、交通などに関連する分野 に AI を導入しようとする傾向が強いと分析されている。 2.2 技術の位置づけ CAE は、実験、理論科学に続く第三の科学と言われる 計算科学を設計分野に活用した技術であり、宇宙機の設 計で広く活用されている。それに対して、第四の科学と されるのが機械学習などのデータ科学であり、実験・観 測・シミュレーションなどで収集したデータを分析し結 論を導き出す手法である。これらの手法も設計・性能評 価・予測技術などに用いられている。 2.3 CAE の機械学習活用事例 宇宙開発に関連した分野で、CAE と機械学習を用いた 0 500 1000 1500 2000 2500 3000 3500 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 [件] [出願年]

AI関連発明の国内出願件数の推移

AI関連発明 図1 AI 関連発明の国内出願件数の推移

(2)

事例報告を調査し表1に整理する⑵~⑼。①~⑥が機械学 習の強みである最適化や逆解析に関する事例であり、⑦ ~⑨が CAE 解析では難易度が高い問題に機械学習を利 用した例である。⑩ ⑪では機械学習に不可欠な学習 データ(入力データ)をシミュレーションなどで自動生 成する内容が報告されている。 3.宇宙機開発分野 CAE への機械学習活用の可能性 前章の調査から、CAE における機械学習の活用方法は 以下のように分類できる。 (1) 機械学習の学習データを CAE 解析モデルから生成 (2) CAE モデルの入力パラメータを機械学習で生成 (3) 従来の CAE 解析の機械学習への置き換え 上記⑵の方法は、学習に関するパラメータの決定方法 が工学的解釈を積み上げるような方法でないため、設計 へのフィードバックがブラックボックス化する懸念があ り実用化が進んでいない。⑶の方法は、方程式をニュー ラルネットワークで近似し、メッシュフリーな数値計算 を行う方法などが提案されているが、現状では精度の面 で CAE に置きかえるには至っていない。 それに対して⑴の方法は、設計と解析との関係が明示 的である。また、機械学習による最適化や自動化などの メリットも利用できるなど、宇宙機設計に活用できる可 能性があると考えられるため、本稿では⑴の方法につい て更に検討する。 3.1 機械学習活用法の検討 ⑴の活用方法について、表1の事例からは手法の詳細 などの情報が少なく十分な分析ができなかったため、本 稿では図2に示す方法を提案し検討を行う。なお、機械 学習の入力データは、表1の事例の中で多く用いられて いた「学習データ(教師あり)」とする。 図2で提案する機械学習の活用方法では、ⅰの設計 データを基に、ⅱで有限要素法や有限差分法などの解析 的手法により近似解を求める。ⅲで CAE 解析結果から 学習データ(教師あり)を生成し、ⅳで機械学習により 不確定なモデルパラメータを決定する。ⅴでは機械学習 の推定モデルを使って設計を行い、必要に応じパラメー タやモデルを見直しながら繰り返す。 以下に、主要な処理であるⅱ CAE 解析と、ⅳ 機械学 習の内容について記す。 3.1.1 ⅱ CAE 解析 設計条件を変えながらパラメータスタディ計算を実行 し、設計値とその解析結果から教師付きの学習データを 生成する。パラメータスタディの対象となる設計項目は 図3の入力と出力の部分に示す多数の設計項目である。 この中から機械学習の推定モデル作成に必要な項目を選 び、パラメータスタディ用の CAE モデルを構築する。 図3に宇宙機の熱解析に必要な入出力データと CAE 解 析との関係を示す。 表1 産業界における CAE の機械学習活用事例 事例 分野 手法 報告年 ① 数値流体解析による流体制御予測 機械設計 深層強化学習 2018 ② 基盤設計における必要総数予測 プリント基板設計 サポートベクター回帰 2016 ③ 機械設計における3次元モデル部品の自動検出 機械設計 機械学習(詳細不明) 2016 ④ タービン翼の圧力損失最小/形状最適化 機械設計 deep Q–network 2019 ⑤ 人工衛星の断熱材(MLI)面積最小化 人工衛星設計 遺伝的アルゴリズム 2007 ⑥ はんだ付け時の熱風の温度・速度の自動化 はんだ技術 機械学習(詳細不明) ⑦ 圧縮機のサージ流量予測 機械設計 深層学習 2019 ⑧ 人工衛星運用時の故障予兆検知 人工衛星設計 再帰型ニューラルネット, サポートベクターマシン 2018 ⑨ 自動車衝突時のシミュレーション 自動車開発 機械学習(詳細不明) 2018

⑩ 解析形状モデルの機械学習の手法に関する調査 CAE 解析 geometric deep learning

⑪ 衛星画像の変化検知 防災 深層学習 2018 設計パラメータ※ CAEモデル構築に 必要な設計データ (境界条件・材料物 性・形状寸法等) CAE解析 CAEモデル構築 パラメータスタディ計算実施 (学習データ生成) 機械学習 設計パラメータ/学習データ を基に 推定モデル構築 1:設計パラメータ を変えて推定 2:推定モデルを 変えて設計 設計作業 推定モデルを使い 設計実施 学習データ※ CAE解析による 大量の計算結果 2 1 END :CAEによる機械学習の教師ありデータ生成 ※:機械学習の教師ありデータ (ⅰ) (ⅱ) (ⅲ) (ⅳ) (ⅴ) 図2 CAE による学習データ(教師あり)の生成 【CAE解析】 入力(設計パラメータ) 処理(設計・解析) 出力(設計・解析結果) (a)打上日時 (ⅰ)軌道熱入力 (b)打上時熱環境条件 (ⅱ)熱設計結果   フェアリング内壁温度   放熱面積   自由分子流加熱   断熱材レイアウト (c) 軌道熱入力定数   表面熱光学特性レイアウト   太陽光強度   ヒートパイプ   アルベド係数   ヒートシンク   惑星赤外強度   ヒータ (d)軌道条件   取付方法 (e)姿勢条件 (断熱/熱的フィラー) (f)運用条件 (ⅲ)予測温度 (g)機器の熱条件 (ⅳ)運用制約条件   形状 比熱・密度  (ⅴ)機器レイアウト(成立)   発熱量 表面光学特性 (ⅵ)質量(熱制御系)   熱伝導率 取付面積 (ⅶ)消費電力(熱制御系)   許容温度 (h)構体の熱条件   形状 比熱・密度    発熱量 表面光学特性   熱伝導率 取付面積   許容温度 (i)機器レイアウト(初期) ※入力と出力は宇宙機の熱設計の例 設計 CAE解析 パラメータ変更 機器発熱、放熱面積、 接触コンダクタンス等、設計 パラメータを変更する Start End 内外部熱 環境条件 熱設計 熱数学モデル 計算実行 (a)~(i) (g)~(i) (ⅰ)(ⅱ) (ⅱ)(ⅴ)(ⅵ)(ⅶ) (ⅲ)(ⅵ)(ⅶ) (ⅱ)~(ⅶ) 図3 CAE の主な流れと入出力データ

(3)

3.1.2 ⅳ 機械学習 宇宙機の放熱面設計を例とした場合、学習データ (教師あり)は、図3の⒢~⒤に示す発熱量/形状/機器 レイアウトと、ⅱⅲⅴに示す放熱面積/予測温度/機器 レイアウトになる。図4に機械学習と入出力データの 関係を示す。なお、機械学習の手法としては回帰分析を 用いた。 3.2 簡易モデルによる検証 図2の実現性を確認するために、宇宙機の放熱面積を 算出する模擬設計を実施する。検討では、機器発熱量3 パターン、放熱面積は4パターン、計 12 ケースのパラ メータスタディを行い、発熱機器搭載パネルを 40 ℃に 制御する放熱面積推定モデルを、機械学習により算出 する。検討の前提条件を表2に、CAE モデルで定義した 形状モデル図(メッシュ図)を図5に、CAE 解析の結果 (学習データ(教師あり))を図6に、機械学習により推定 したモデルを図7に各々示す。本稿の熱解析には、汎用 熱解析ソフトウェアの SINDA/FLUINT を使用する。 本モデルは、図5に示すとおり、放熱面を8×8に分 割する。発熱機器は放熱面パネル中央とし、放熱面形状 は中央から同心円状に1メッシュずつ変化させる形状と する。 パラメータスタディの結果を、横軸「放熱面積(入 力)」、縦軸「予測温度(出力)」とし、機器発熱量ごとに 整理して図6のグラフにまとめ、学習データ(教師あり) を作成する。 図6の学習データ(教師あり)から、設計目標温度に 対する「機器発熱量と放熱面積」の値を抽出して機械学 習(回帰分析)を行い、推定モデルを算出する(図7)。 図7では推定モデルと理論値をプロットし、推定モデ ルと理論値との比較を行った。理論値は以下の式⑴に より算出する。その考え方を以下に示す。 宇宙機における熱平衡を考える。宇宙空間からの熱 入力と宇宙機内部での発熱量の合計は、宇宙機表面から 【機械学習】 入力(学習データ) 処理(学習) 出力(推定) (a)発熱データ (ⅰ)放熱面積 ※推定   (発熱量/形状/機器レイアウト) (b)温度データ(予測温度) (c)放熱面積(解析結果) ※教師データ ※入力と出力は宇宙機の熱設計の例 機械学習 (回帰分析) Start End (a)~(c) (ⅰ) 𝑦𝑦𝑦𝑦 = 𝑓𝑓𝑓𝑓(𝑥𝑥𝑥𝑥) 図4 機械学習の処理の流れと入出力データ 表2 検討モデルの前提条件 熱的に定常状態 軌道熱入力は太陽光のみ 外部搭載機器からの赤外放射なし 太陽光強度(一定値) 1,350 [W/m2] 機器発熱量 10 [W],12 [W],15 [W] 放熱面積 0.16 [m2],0.09 [m2],0.04 [m2],0.01 [m2] 101 102 103 104 105 106 107 108 101 102 103 104 105 106 107 108 201 202 203 204 205 206 207 208 201 202 203 204 205 206 207 208 301 302 303 304 305 306 307 308 301 302 303 304 305 306 307 308 401 402 403 404 405 406 407 408 401 402 403 404 405 406 407 408 501 502 503 504 505 506 507 508 501 502 503 504 505 506 507 508 601 602 603 604 605 606 607 608 601 602 603 604 605 606 607 608 701 702 703 704 705 706 707 708 701 702 703 704 705 706 707 708 801 802 803 804 805 806 807 808 801 802 803 804 805 806 807 808 放熱面積:0.16[m^2] 放熱面積:0.09[m^2] 101 102 103 104 105 106 107 108 101 102 103 104 105 106 107 108 201 202 203 204 205 206 207 208 201 202 203 204 205 206 207 208 301 302 303 304 305 306 307 308 301 302 303 304 305 306 307 308 401 402 403 404 405 406 407 408 401 402 403 404 405 406 407 408 501 502 503 504 505 506 507 508 501 502 503 504 505 506 507 508 601 602 603 604 605 606 607 608 601 602 603 604 605 606 607 608 701 702 703 704 705 706 707 708 701 702 703 704 705 706 707 708 801 802 803 804 805 806 807 808 801 802 803 804 805 806 807 808 放熱面積:0.04[m^2] 放熱面積:0.01[m^2] 放熱面 放熱面/発熱部 図5 CAE モデル図 0 0.01 0.02 0.03 0.04 0.05 0.06 0.07 0.08 0.090.1 8 10 12 14 16 18 Arad Pe 解析値 推定モデル 理論値 𝑦𝑦𝑦𝑦 = 0.00605𝑥𝑥𝑥𝑥 − 0.03132 [W] [m 2] -30 -20 -100 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 110 0 0.02 0.04 0.06 0.08 0.1 0.12 0.14 0.16 0.18 T Arad 10[W] 12[W] 15[W] 設計目標温度40℃ 0.01[m2] 0.04[m2] 0.09[m2] 0.16[m2] [m2] [℃ ] 図6 学習データ(教師あり) 図7 推定モデル

(4)

宇宙空間に放射する熱量に等しいので 𝛼𝛼𝛼𝛼𝑃𝑃𝑃𝑃ssin 𝛽𝛽𝛽𝛽 𝐴𝐴𝐴𝐴rad+ 𝑃𝑃𝑃𝑃e= 𝜂𝜂𝜂𝜂𝜀𝜀𝜀𝜀𝜎𝜎𝜎𝜎𝑇𝑇𝑇𝑇4𝐴𝐴𝐴𝐴rad

が成り立つ⑽。これより 𝐴𝐴𝐴𝐴rad=(𝜂𝜂𝜂𝜂𝜀𝜀𝜀𝜀𝜎𝜎𝜎𝜎𝑇𝑇𝑇𝑇4− 𝛼𝛼𝛼𝛼𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃𝑃e ssin 𝛽𝛽𝛽𝛽) ⑴ ただし 𝐴𝐴𝐴𝐴rad:放熱面積 [m2] 𝑃𝑃𝑃𝑃e:機器発熱 [W]  𝜂𝜂𝜂𝜂 :フィン効率 [–] 𝜀𝜀𝜀𝜀 :赤外放射吸収率 [–]  𝜎𝜎𝜎𝜎 :Stefan–Boltzmann 定数 [Wm–2K–4]  𝑇𝑇𝑇𝑇 :放射面温度 [K] 𝛼𝛼𝛼𝛼 :太陽光吸収率 [–]  𝑃𝑃𝑃𝑃s:太陽光強度 [Wm–2] 𝛽𝛽𝛽𝛽 :太陽光入射角 [rad] 推定モデルと理論値を比較すると、放熱面積 0.03 m2 付近では良く合うが、放熱面積が広がるにつれて差が広 がる傾向にある。これは、理論値ではフィン効率一定と しているのに対し、推定モデルは CAE モデル側でメッ シュを詳細化しフィン効率の変動を模擬しているためで あり、CAE 解析と機械学習を組み合わせた推定モデルの 利点と考える。 また、図7の推定モデルの算出は機器発熱量を説明 変数とする単回帰分析により行っているが、実設計にお いては、他の設計パラメータも説明変数に加えた重回帰 分析などにより、複数の設計パラメータの評価が求めら れるので、実用の際は注意が必要である。 3.3 留意点 検討した手法は、数値解析により人工的にデータを作 り出す方法であり、それが故に以下のような利点や難点 が指摘されている。 機械学習に CAE 解析を使用する利点として、機械学 習の入力データとなる「教師データ」の生成のしやすさ がある。例えば、CAE 解析を複数の条件を変更しながら 自動的に実行し、大量のデータを生成する事が可能で あり、解析ケースを追加しデータを増やす事も容易であ る。また、自然由来のデータを使用した場合にしばしば 発生するデータのノイズも CAE 解析では基本的に発生 しないため、均質なデータを生成できる。 一方、CAE モデルの特徴であるメッシュデータに由来 する難点がある。それは、立体や平面などの形状を模擬 した幾何学データに対して、複数の学習アルゴリズムが 提案され、問題に適した使い分けが必要とされているこ とであり、実用には注意が必要である。 4.むすび 本稿の目的は、宇宙機設計業務で使用しているCAE解 析への機械学習の活用の可能性について、産業界の事例 (2章)や技術的検討(3章)により調べる事であった。 結論を以下に記す。 2章では、産業界・学会から報告されている複数の論 文・技術資料により、CAE 解析での機械学習利用の実例 を確認した。ただし、製品設計への汎用的な適用例や、 一般化している手法やツールの事例など、産業界での 普及は確認できず、業務への適用を検討する際は留意す べきである。また、手法の詳細については情報が少なく 十分な分析ができなかったため、3章では産業界の事例 の中から、実用的と考えられる方法の一つとして「機械 学習の学習データをCAE解析モデルから生成する」方法 を選び試行した。その結果、宇宙機の熱設計において、 機器発熱量を変数とした最適な放熱面積を機械学習 (回帰分析)で求める事ができ、機械学習活用の可能性の 一例を確認した。 また、3章の⑵の行で述べた「設計に機械学習を用い た場合のブラックボックス化は実用化に向けての障壁と なる」と複数指摘⑾ ⑿されており、留意が必要である。 なお、本稿では対策としては3章の⑴で述べたとおり 「CAEの計算結果を機械学習の入出力データとする方法」 を提案した。 参考文献 (1) 特許庁 審査第四部 審査調査室:AI 関連発明の出願 状況調査(2019) (2) 小泉 拓:宇宙開発におけるデータサイエンス・AI の利用に向けた試み,みずほ情報総研レポート, 15,16 ~ 25(2018) (3) 野崎 直行,今野 栄一,佐藤 満,坂入 慎,澁谷 利 行,金澤 裕治,Georgescu,S.:製品設計における 人工知能技術の応用,雑誌 FUJITSU,67,No.3,58 ~ 65(2016) (4) 斉藤 弘樹,服部 均,米倉 一男:機械学習と CAE を利用したターボ機械の設計支援技術,IHI 技報, 59,No.1,30 ~ 43(2019) (5) 津田 健太,岡本 篤,千葉 正克,大久保 博志,東 久 雄,杉山 吉彦,秋田 剛,中村 揚介,今村 博昭:遺 伝的アルゴリズムによる 50 kg 級小型衛星の熱制御 シ ス テ ム 設 計, 日 本 航 空 宇 宙 学 会 論 文 集,55, No.639,195 ~ 201(2007) (6) MONOist:AI と CAE、ビッグデータの融合で匠の 技は残せるのか―オムロンのチャレンジ(2018) https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1809/21/ news025.html (7) 杉江 卓哉,梅津 里香,竹島 敏明,海老沢 研,長瀬 雅之,湖海 亮:機械学習を用いた宇宙機の故障検 知,宇宙科学情報解析シンポジウム(2018)

(5)

https://repository.exst.jaxa.jp/dspace/bitstream/a– is/879968/1/SA6000122017.pdf (8) MONOist:CAE の代わりに AI でボンネットの構造 を分析、頭部障害値が誤差5%で一致した(2018) https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1809/18/ news027.html (9) 株式会社科学計算総合研究所:FEM と幾何学の機 械学習(2019) https://www.ricos.co.jp/tech–0101_ml_fem_geometry/ (10) 大西 晃,ほか 編:宇宙機の熱設計,名古屋大学出 版会(2014) (11) 宮川 尚紀:シミュレーション解析における機械学 習の展開可能性,みずほ情報総研技報,9,No.1 (2018) (12) 和田 義孝:深層学習,日本機械学会計算力学部門 ニュースレター,No.58,11 ~ 14(2017)

SINDA/FLUINT は、C&R Technologies,Inc. の商標ま たは登録商標です。

執筆者紹介

原田 竜善

1996 年入社。入社以来、宇宙機の熱設計・解析業務等に 従事。

参照

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