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海岸付近の空中塩分量について (2) ガーゼ捕捉器の風速抑制作用: 沖縄地域学リポジトリ

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Academic year: 2021

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(1)

Title

海岸付近の空中塩分量について (2) ガーゼ捕捉器の

風速抑制作用

Author(s)

幸喜, 善福

Citation

沖縄農業, 11(1・2): 55-57

Issue Date

1973-03

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12001/1146

Rights

沖縄農業研究会

(2)

海岸付近の空中塩分量について(Ⅱ)

ガーゼ捕捉器の風速抑制作用

幸喜善福

(琉球大学農学部) ZenfukuKoki:Onthechlorinecontensinseawindofnearthe

seashore.(Ⅱ)Controlactiontowardwindvelocityofcapturing

instrumentthechlorinecatchbygauze.

1.はじめに 海岸付近における空気中の塩分量を測定するのにガー ゼ捕捉器がしばしば用いられろ. しかしながらガーゼ捕捉器はガーゼの重ね枚数によっ ても塩分捕捉量に差異があることは前報1で報告した が,その他ガーゼ自身の問題やその密閉度および塩分捕 捉率(すなわちガーゼ捕捉器の真の空中塩分量に対する 捕捉量),またその捕捉率が風速によって左右されるな らばガーゼによる風の抑制などの西題が残る.そこで筆 者は,ガーゼの風速抑制作用について測定を行ったので 報告する. ガ一七F- 送k風

船獅鈍

聾、-

1一

一ニペミボコ':モミ繩斜

送風橡間 図-1実験室内用ブリキ風洞 2.測定方法 風速測定は実験室内においては,図-1 のような23×23×45c腕のブリキ風洞を製 作し,その一方のロにガーゼが自由に張り かえられるようにし,ガーゼから約15cm はなれたところから扇風機で送風し,ガー ゼから約25c”はなれた風洞内に小型ロピ ンソン風速計を設置してそのときの風速を 測定した. 風速は扇風機によって4.03池/SCC.~11. 41”/SCC・までを5段階にわけて送風し,ガ ーゼは日本薬局法のものを用い1枚,2枚 3枚重ねた場合およびろ紙を風洞に張りつ けた場合の風速の変化を測定した. また野外においては,図-2のような自 然の風をしぼるように風洞を製作し,馬天 海岸の埋立地において,ガーゼ1枚の場合 風 図-2野外における風洞

(3)

沖縄農業第11巻第1.2号(1973) 56 このときの風速が風洞にガーゼやろ紙を張りつけてない 最初の風速に対する比率を求めガーゼの風に対する抑制 作用と考えた. また野外においても,風洞にガーゼを張りつけて風速 を測定すると同時に風洞外においても風速を測定し,そ の風速比を求め実験室内における測定結果とともに表一 1にまとめた. についてのみ風速が変化するのを測定した. なおガーゼの撚り糸やその間隔は顕微鏡で測定した. 3.測定結果および考察 まず実験室内においては,風洞にガーゼおよびろ紙を 張りつけてない場合を扇風機で5段階にわけて送風し, 風速を測定した.次に風洞にガーゼ1枚,2枚,3枚お よびろ紙を交互に張りつけた場合の風速の変化を測定し 表-1.ガーゼによる風の抑制作用 実験室内における測定結果 ガーゼ1枚 ガーゼ2枚 ガーゼ3枚 ガーゼなし ロ シ 風速 V1 (m/scc.) 風速比(%) (V1/Vo) 風速 V2 (m/scc.) 風速比(96) (V2/Vo)

~臆」勁謝11)

風速比(%) (V3/Vo) 風速 V3 (m/scc.) 風速 V4 (m/SCC.) 風速比(%) (V4/Vo) 35.98 38.97 36.67 37.16 36.45 37.05 100 100 100 100 100 58506 49321 ●●●●● 11234 4.03 5.08 6.42 8.51 11.41 mean 1.85 2.75 21.71 24.11 22.91 1.61 2.27 18.90 19.92 19.41 一…測定不能 野外における測定結果 (平均37.05%)で,ガーゼ2枚の場合,風遡.51~11. 41〃/SCC、において約22~24%(平均22.91川で,ガー ゼ3枚の場合は,風速8.51~11.41”/SBC、において約19 ~20%(平均19.41%)であり,風速比の幅の狭いこと がわかる.すなわち,風速抑制作用が大きいことを意味 し,野外における測定ではガーゼ1枚の場合のみではあ るが,風速2.24~6.87”/SCGにおいて約35~51%(平均 44.63%)であり,風退此の幅が大きい.この場合でも 約50%の風を抑制する働きがある. しかし実験室内と野外における測定結果の差異が大き いのは,図-1および図一2のように一万はブリキ缶そ のままの風洞であるのに対し他は風をしぼるような風洞 であり,風洞の構造自身によることが大きいものと思わ れるが,ガーゼの張りかたや送風のしかたおよび風の性 質の問題などにもよるものと考えられろ. またガーゼの2枚,3枚およびろ紙において風速4.03 ~6.42WSCC、については風速の通過は認められたが微 風なだめ測定が不可能であった.なお,ガーゼの撚り糸

測定肥|脇二川馴誤ii)

27036437 08294555 ●●●●●●●● 30221221 588742766 720429433 ●●●●●●●●● 645059584 434544434 S、47.5.17 6.14 21 10.14 14 10.17 17 17 74111743 82476915 ●●●●●●●● 62443454 nQeaTD 注:S、47は1972年 表-1によれば,実験室内における結果はガーゼ1枚 の場合,風速4.03~11.41籾/SCC、において約36~39%

(4)

幸書:海岸付近の空中塩分量について(1) 57 1枚の場合は風速4.03~11.41池/SCC,において約36~39 %(平均37.05%)で,ガーゼ2枚および3枚の場合は, 風速8.51~11.41籾/SCC、において約22~24%(平均22.91 %)および約19~20%(平均19.41%)でその幅が比較 的狭く,風速の抑制作用の大きいことがわかる.野外に おける風速比は,風速2.24~6.87”/SCC、において約35~ 51%(平均44.63%)で,その幅が広い. 3)使用ガーゼの撚り糸の太さは約210βで,糸と糸 との間隔は縦が約610β,横が約500匹で,これからガー ゼ捕捉器の糸の占める面積を計算すると捕捉器面積の約 53.63%で,間隔の面積は約46.37%である.しかしガー ゼの撚り糸には多数の細糸が付着して間隔に突き出てい るので,ガーゼ糸の実際の占める面積はこれよりも大き い値になる. 4)ガーゼの速抑風制作用をガーゼの間隙の面積だけ から考えろと野外における測定結果の方が妥当性があ る. なお,本測定で実験室内においては安里光男,川満肇 の両君に,野外においては儀保徳明君にご協いただい た.記して謝意を表する. の太さの測定結果は約210匹で,糸と糸との間の空間は 縦が約61M横が約50Mであった.これから計算する とガーゼ捕捉器(28×2M'z)の糸の占める面積は,捕 捉器面積の約53.63%となり,間隙の面積は約46.3796と なる. しかしながら図-3からもわかるようにガーゼの撚り 糸には多数の細糸が付着しており,これが間隙に突き出 ているので,ガーゼ糸の実際の占有面積はこれよりも大 きい値になる.ガーゼが1枚の場合に,ガーゼの間隙の 面積だけから考えると実験室内における測定の結果は小 さすぎる値である.すなわち,風の抑制作用が大きすぎ るので自然の風ではむしろ野外における風速比の万がガ ーゼの間隙面積にも近い値でありj風速が約7”/SCC・以 下におけるガーゼによる風速抑制作用は一応50%内外と 考えた方が妥当だと思われろ.

参考文献 1.幸喜善福1971.海岸付近の空中塩分量につい て,ガーゼ捕捉器の検討.沖縄農業,10(1.2):41-43 2.飯塚肇,玉手三乗寿,高桑東作,佐j藤正.1950 雛形防風林試験報告(第1報),防風林による海風 中の塩分減少効果に関する研究,林業試験場研究 報告.N045 3.樫山徳治1967内陸防風林林業技術309号: 23~26 図-3ガーゼの拡大図 4.摘要 1)ガーゼの風速抑制作用について実験室内と野外に おいて測定した. 2)実験室内において測定した結果,風速比はガーゼ

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