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エコバッグを作ろう

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Academic year: 2021

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特別支援学級(自閉症・情緒障がい) 自立活動学習指導案

1 題材 「エコバッグを作ろう」 2 題材構想 本学級に在籍する生徒Aは、目標が提示された際に、具体的な説明が加わる場合、何をどのようにするかとい う活動内容を捉え、率先して物事に取り組むことができる。その反面、具体的な説明が加わらない場合、目標を 達成するということは理解しているが、何をどのようにするかという活動内容を捉えることが難しく、考え込む 様子で活動を始めることが困難なときがある。例えば、ゲームのカード作りにおいて、生徒Aは、カードを作り たいという意欲はあり、目標とする完成形のイメージをもっていた。教師から作り方を教えてもらうと生徒Aは 一人でたくさんのカードを作製することができた。しかし、紙を切ってカードを作るなどの説明が、一つずつ加 わらない場合、何をしてよいか分からず、自分自身でカードを作り始めることは難しかった。 以上のことより、具体的な説明が加わらない場面において、活動内容を捉える見方(一つの事柄に着目して比 較する、違いに着目して分ける、順序に着目して活動の見通しをもつという三つの視点で物事を見る見方)がで きるようになると、活動を始めることができると考える。 本題材では、「4環境の把握(5)認知や行動の手掛かりとなる概念の形成に関すること」及び「2心理的な 安定(1)情緒の安定に関すること」を相互に関連付けて自立活動の指導を行う。その際、第1段階から第3段 階までの学習過程を設定する。3段階の学習過程を通して、目標を達成するために何をしたらよいかを具体的に 表した下位目標を設定し、活動内容を捉えるための見方ができることをねらう。すぐに達成することが難しい目 標の場合は、下位目標を設定していくと、何をしたらよいか見えるようになる。例えば、山頂を目指すという目 標を立て登山をする際に、まずはここまで登り、次にここまで登るというように目標を分けて下位目標を設定す ると目標を達成するための見通しをもつことができる。そのため下位目標を設定するためには、目標を分割する 必要がある。そこで、第1段階では、物事を分ける際に用いる違いを見付けることができるように、エコバッグ やエコバッグに付ける飾りを選別する活動や分類する活動を通して、一つの事柄に着目して比較する見方ができ ることをねらう。第2段階では、目標から下位目標を設定することができるように、エコバッグに付けるキーホ ルダーやワッペンを構成しているパーツを見付けて作る活動を通して、違いに着目して分ける見方ができること をねらう。第3段階では、目標を達成することができるように、キーホルダーやエコバッグという一つの物を完 成させる活動を通して、順序に着目して活動の見通しをもつ見方ができるようにする。 指導においては、「見える化ツール」という教具を用いる。これは、生徒Aの思考を可視化するものであり、 「分ける機能」と「見通しをもつ機能」の二つの機能がある。「見える化ツール」は、第2段階から用いる。第 2段階では、分ける機能を用い、第3段階では、分ける機能と見通しをもつ機能の両方を用いる。また、「見え る化ツール」を用いるときの支援として、行動の前に提示する言語的な支援や視覚的な支援を行う。題材を通し て支援の量や質を変化させていくことにより、生徒Aが各段階で身に付ける見方ができるようになっているかを つかみながら指導を行う。 社会自立力の観点からみた 本題材の価値 本題材の目標 社会参加力の観点からみた 本題材の価値 社会自立力 社会参加力 具体的な説明が加わらない場合、 自分自身で活動内容を捉えること が難しく、活動を始めることに困 難さのある生徒Aが、活動内容を 捉える見方ができれば、日常生活 において、何をしてよいか分から ない場合においても、見方を活用 することで、活動内容を捉えるこ とができる。 活動内容を捉える見方 (一つの事柄に着目し て比較する、違いに着 目して分ける、順序に 着目して活動の見通し をもつという三つの視 点で物事を見る見方) ができる。 (知識・技能) 活動内容を捉える 見方を基に、自分 自身で目標を達成 するための活動内 容を見いだすこと ができる。 (主体性) 具体的な説明が加わらない場 合、自分自身で活動内容を捉 えることが難しく、活動を始 めることに困難さのある生徒 Aが、活動内容を捉えること により、活動を始めることが できるようになるため、日常 生活における様々な活動に参 加することができる。 【般化した姿】 日常生活において、活動内容を捉える見方を用いて自分自身で何をどのようにしたらよいか分かる姿 社会自立力の視点からの手立て 社会参加力の視点からの手立て ○ 見える化ツールの活用 ○ 言語的な支援や視覚的な支援 〇 操作性のある教具や視覚的に捉えることの できる教具の準備 ス テ ッ プ ア ッ プ ノ ー ト の 活 用

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3 題材指導計画(計7時間) 第1段階(2時間) 第2段階(3時間) 第3段階(2時間) (1) エコバッグの特徴をつかむ。 (2) エコバッグやエコバッグに付 ける飾りを選別、分類する。 (3) エコバッグに付けるキーホルダー やワッペンのパーツを見付ける。 (4) エコバッグに付けるキーホルダー やワッペンの各パーツを作る。 (5) エコバッグに付けるキーホルダー を作るための下位目標を設定する。 (6) エコバッグに付けるキー ホルダーを完成させる。 (本時) (7) エコバッグを作る。 4 本時指導の考え方 前時の学習では、違いに着目して分ける見方を働かせ、目標から下位目標を設定することができる姿をねらっ た。生徒Aは、色や形の違いに着目して、キーホルダーのパーツを見付け、下位目標を設定することができた。 そして、パーツをどのようにして作るか考え、試行錯誤しながらパーツを完成させることができた。 そこで本時では、目標を達成するために、パーツの組み合わせ方の順序に着目して活動の見通しをもつ見方が できることをねらう。導入段階では、題材の見通しをもつこと及び本時の流れを確認することをねらいとする。 ここでは、キーホルダーのパーツを見付けると、活動内容が分かるという前時の復習を行い、本時では見本と同 じキーホルダーを完成させることを提示する。展開段階では、まず、教師と一緒に、パーツを組み合わせる順序 に決まりのないキーホルダーを完成させる。次に、生徒Aが自分自身で、パーツを組み合わせる順序に決まりの あるキーホルダーを完成させる。今までの学習で身に付けた、一つの事柄に着目して比較する見方を働かせるこ とにより、パーツと目標とするキーホルダーを比較し、どのようにしてパーツを組み合わせるかを見いだすよう にする。その際、見える化ツールを用いて、パーツと目標とするキーホルダーを比較するということを視覚的に 捉えることができるようにする。そして、見いだしたパーツの組み合わせ方を並べて活動の見通しをもつことに より、キーホルダーを完成させる場面を設定する。その際、教師が「実際にやったことカード」に生徒Aの行動 を記入していき、カードを振り返りに用いるようにする。まとめの段階では、パーツと目標とするキーホルダー を比較すると、パーツの組み合わせ方を見いだし、順序に着目して並べることができたという実感をもつことを ねらう。 5 本時の目標と指導段階表 (小文字:本時前の実態 大文字:本時の達成目標) 社会自立力 態 及 び 達 成 目 標 時 数 社会参加力 活動内容を捉える見方(一つの事柄に着目して比較す る、違いに着目して分ける、順序に着目して活動の見 通しをもつという三つの視点で物事を見る見方)がで きる。(知識・技能) 活動内容を捉える見方を基に、自分自身で目標 を達成するための活動内容を見いだすことがで きる。 (主体性) 具体的な説明が加わらないと、何をしてよいか分から ない場合がある。 ― 何をしてよいか分からない場合、活動を始める ことに困難さがある。 二つの物を比較することができる。 1 二つの物を比較し、違いを見付けることができ る。 一つの事柄に着目して比較する見方ができる。 2 違いを見付けることによって、様々な物を分類 することができる。 違いに着目して分ける見方ができる。 3 違いを見付けて、一つの物を構成するパーツに 分けることができる。 違いに着目して分ける見方を働かせ、下位目標を更に 分け、細分化した下位目標から活動内容を見いだすこ とができる。 4 パーツを作るための活動内容を見いだし、パー ツを作ることができる。 違いに着目して分ける見方を働かせ、目標から下位目 標を設定することができる。 a 5 下位目標からパーツを作るための活動内容を見 いだすことができる。 目標を達成するために、順序に着目して活動の見通し をもつ見方ができる。 A 6 パーツからキーホルダーを完成させるための組 み合わせ方を見いだし、順序に着目して並べる ことができる。 目標を達成するために、活動内容を捉える見方ができ る。 7 設定された目標を達成するための全ての活動内 容を捉えることができる。

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6 展開 学習活動・内容 指導上の留意点と支援 配 時 導 入 1 本時の学習内容をつかむ。 ○ キーホルダーのパーツを見付けると活動内 容が分かるという前時の学習内容を確認する こと 1 本時の学習内容をつかむことができるように なるための支援 ○ 見える化ツールを用いて、パーツを作るこ とができるようにする。 10 展 開 2 教師と一緒に、パーツを組み合わせる順序に 決まりのないキーホルダーを完成させる。 (1) パーツとキーホルダーを比較する。 ○ 一つの事柄に着目して比較する見方を働か せ、どのようにしてパーツを組み合わせるか を見いだすこと ○ パーツを組み合わせる順序を考えること (2) キーホルダーのパーツを貼る。 ○ 活動の見通しをもつこと (3) 活動を振り返る。 〇 自己評価をすること 3 自分自身で、パーツを組み合わせる順序に決 まりのあるキーホルダーを完成させる。 (1) パーツとキーホルダーを比較する。 ○ 一つの事柄に着目して比較する見方を働か せ、自分自身でどのようにしてパーツを組み 合わせるかを見いだすこと ○ パーツを組み合わせる順序を見いだすこと (2) キーホルダーのパーツを貼る。 ○ 自分自身で活動の見通しをもつこと (3) 活動を振り返る。 〇 自己評価をすること 2 教師と一緒に、パーツを組み合わせる順序に 決まりのないキーホルダーを完成させるための 支援 ○ 見える化ツールを用いて、パーツと目標と するキーホルダーを比較するということを視 覚的に捉えることができるようにする。 ○ 見える化ツールを用いて一つずつ組み合わ せ方を見いだしていくことにより、活動の見 通しをもつことができるようにする。 ○ 「実際にやったことカード」に生徒Aの行 動を記入し、振り返りで活用する。 3 自分自身で、パーツを組み合わせる順序に決 まりのあるキーホルダーを完成させるための支 援 ○ 見える化ツールを用いて、パーツのカード を操作しながら、自分自身でどのようにして パーツを組み合わせるかを見いだし、順序を 考えることができるようにする。 〇 見える化ツールを用いて、組み合わせ方や 順序を確認しながら、一つずつ活動を行うこ とができるようにする。 ○ 生徒Aが、「実際にやったことカード」を 見ながら、何をどのような順序で行ったかを 自分自身で確認できるようにする。 4 10 4 4 10 5 ま と め 4 学習を振り返る。 ○ ステップアップノートを使って、本時の学 習を振り返ること 4 学習を振り返るための支援 ○ パーツと目標とするキーホルダーを比較す ると、パーツの組み合わせ方を見いだし、順 序に着目して並べることができたという実感 をもつことができるように、振り返る場面を 設定する。 3 ◇ 評価は本時の指導段階表に従って行う。 めあて キーホルダーを完成させるための方法を見付けよう。 まとめ パーツとキーホルダーを比べて、何をするか見付けるとよい。

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7 板書計画 ※1 生徒Aの机上にも同様の「見える化ツールの見通しをもつ機能」を準備する。 ※2 パーツと目標とするキーホルダーを比較する順序を表す。 ※3 見いだしたパーツの組み合わせ方を視覚的に提示する。 ※4 パーツの組み合わせ方を見いだすと、OKを貼る。 8 教室配置 ※ ①→②→③と移動するときと、①→②と移動するときがある。 窓 教卓 生徒机 黒板 廊下 道具コーナー 材料コーナー キーホルダーを作る場所 ① ② ③ ② ① めあて キーホルダーを完成させるための方法を見付けよう。 まとめ パーツとキーホルダーを比べて、何をするか見付けるとよい。 今日の流れ ① 1個目の キーホルダーの活動 ② 2個目の キーホルダーの活動 ③ まとめ 実際にやったことカード ① 赤色のフェルトのパーツを クリーム色の正方形のフェル トのパーツに貼る。 ② クリーム色の長方形のフェ ルトのパーツを折り曲げて、 クリーム色の正方形のフェル トのパーツに貼る。 ③ 水色のフェルトのパーツを クリーム色の正方形のフェル トのパーツに貼る。 水色の フェルトのパーツ ヨットの キーホルダーの 写真 を作ろう。

比べる

赤色の フェルトのパーツ クリーム色の 長方形のフェルトの パーツ クリーム色の 正方形のフェルトの パーツ ① OK OK ② ① ② ③ ③ OK OK 見える化ツールの見通しをもつ機能 ※1 ※2 ※3 ※4 ポイント

参照

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