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車両型ロボットによるカラーボールの自動回収

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Academic year: 2021

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車両型ロボットによるカラーボールの自動回収

2016SC083鈴木啓太 指導教員:大石泰章

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はじめに

近年では, 様々な目的でロボットが開発され, 家庭に普 及しているものもある. ロボットを実際に動かすために は, 人間が行う認知,判断,運転操作などの行動を人間の代 わりに機械が行う必要がある. したがって, センサを用い て周囲の環境を感知し, 得た情報をもとにコンピュータが 行動決定することはロボットを動かすことにおいて重要で ある. 本研究では,車両型ロボットにカラーボールを回収さ せることを試みる.具体的には,床にボールを配置し,ロ ボットに搭載したカメラでこれを認識し, ロボット前方に 取り付けた囲いの中へ回収する. 文献[1]ではボール1個 の回収を行ったが,本研究ではこれを発展させ,ボール2 個の回収を試みる.2個の回収が可能ならば,同様にして 3個以上の回収も可能になると考える.これにより,日常 生活におけるゴミ収集など複数のものを効率よく回収でき るようにすることが狙いである.

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使用する実験機

図1 使用する実験機 本研究で使用する実験機を図1に示す. これは Pololu 社製の車両型ロボットZumoである. 左右にあるキャタピ ラを回転させることで走行でき,左右にあるモータを独立 して動かすことにより, 曲がることも可能である. モータ への入力値は左右それぞれ−400 rpmから400 rpmの範 囲で変動し,入力値が負なら後退する.本研究では,これ にマイクロコンピュータArduino とPixy カメラを搭載 したものを使用する.マイクロコンピュータArduinoは文 献[1], Pixyカメラは[1, 2]を参考にして使用する. Zumo の前方に取り付けた囲いは, 変形可能な棒を使って作った ものである. 図2 Pixyカメラで撮影したカラーボール 図2はPixyカメラで撮影したボール画像であり,ボー ルそれぞれの周りに枠をつけることができる.画像中の ボールの大きさにもとづいてボールとの距離を計測するこ とができ,画像中のボールの位置にもとづいてボールの方 向を計測することができる.

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動作説明

この章では, 実行する動作とそれを行うための手順を説 明する. 図3 ボールとロボットの位置関係 図3は動作の一連の流れを示し, 車両型ロボットとボー ルの位置関係を示している. 車両型ロボットから近い方の ボールをボール1, 遠い方のボールをボール2, スタート 位置に目印として置くボールをボール3とする. 図4はこの動作を行うためのフローチャートである. ま ずボール1とボール2の有無を確認する(図3(A)) .確認 の方法は車両型ロボットをその場で回転させ,2つのボー ルをカメラで認識させる.2つのボールを認識できた場合 のみ次の動作に移る. 2つのボールを認識し,近くにある と判断したボール1の方向へ車両型ロボットを前進させる. 1

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図4 行う動作のフローチャート その際,カメラ画像中のボールの位置にもとづき,キャタ ピラに与える回転数を左右独立に変化させることで,ボー ルの方向に前進させる.詳しい方法は文献[1]を参考にす る.ボール1に十分近づいてボール1が囲いの中に収まっ たら車両型ロボットを停止させ,ボール2がカメラで見え るようになるまで車両型ロボットを回転させる(図3(B)) .ボール2やボール3に近づくときも同様にして車両型ロ ボットを回転,前進および停止させる.ただしボール3の 場合は,ボール3に十分近づいたら,回転させずに停止さ せ動作を終了する(図3(D)).以上の動作を行うことに より, ボールを2個回収してスタート位置に戻って来る動 作を実現させる.

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実験結果

ボール2個を回収する実験を行った.初期時刻におい て,車両型ロボットに近いボールは正面から左に20 度, 距離が 25 cm, 遠いボールは正面から右に10 度, 距離が 30 cm,ボール1とボール2の間の距離は15 cm離れてい るものとした.図5は,左右のモータへの入力値の時間変 化を示したものである. 0 s から4.8 sにかけては,ボール2個を認識するため に右回転をしている.その後左右のモータの入力値が0よ り大きくなり,ボール1に向けて前進する.14 sの時点で カメラがボール1を指定値以上の大きさで認識することが できたため一旦停止させ,ボール2がカメラで認識できる 図5 ボールを2個回収した際の実験結果 ようになるまで一定の値を入力して回転させる.その後, ボール2へ向けて前進する. ボール2を回収するときはボール1を回収するときよ りも前進した距離が短いため,モータの入力値は短い時間 で変化している.ボール2を回収するときとボール3へ近 づくときも,ボール1のときと同様に動くため説明は省略 する. 29.4 sの時点からは左右のモータの入力値が0 rpm と なっている.これはスタート位置に目印として置いたボー ル3が指定値以上で認識でき,ボール3付近まで移動した 後停止していると理解できる.この実験結果よりボールを 2つ回収する動作に成功したことが分かる.

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おわりに

本研究では車両型ロボットを用いてカラーボールを2個 回収するということを試み,実験して2個回収することに 成功した. 車両型ロボットはスタート直後にその場で回転 し,2個のボールの遠近を判断して,近いボールから回収 するようにしているが,実験ではいつも近いボールから回 収するわけではない.これはプログラムの条件分岐が正し くできていないことが原因と考えられる.条件分岐を正し く行い,常に近い方から回収できるようにすることが今後 の課題である.

参考文献

[1] 河合大樹:『車両型ロボットによるボールの自動回収の 実現』,南山大学理工学部 2018年度卒業論文. [2] Pixy (イメージセンサ), http://mech.u-fukui.ac. jp/~Kawa-Lab/pixy/pixy.html, 2019年8月 2

図 4 行う動作のフローチャート その際,カメラ画像中のボールの位置にもとづき,キャタ ピラに与える回転数を左右独立に変化させることで,ボー ルの方向に前進させる.詳しい方法は文献 [1] を参考にす る.ボール1に十分近づいてボール1が囲いの中に収まっ たら車両型ロボットを停止させ,ボール2がカメラで見え るようになるまで車両型ロボットを回転させる(図3( B))

参照

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