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2012年度論文賞の受賞論文紹介:管理の容易なマルチホームネットワークの実現を目指して

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Academic year: 2021

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(1)管理の容易なマルチホーム ネットワークの実現を目指して 金 勇 1 山井 成良 2 岡山 聖彦 2 中村 素典 3 1. 情報通信研究機構 2 岡山大学 3 国立情報学研究所. 〔受賞論文〕 An Adaptive Route Selection Mechanism Per Connection Based on Multipath DNS Round Trip Time on Multihomed Networks Yong Jin, Nariyoshi Yamai, Kiyohiko Okayama (Okayama Univ.), Motonori Nakamura (National Institute of Informatics) Journal of Information Processing, Vol.20, No.2, pp.386-395(2012).  このたび,標記の論文で本会論文賞をいただくこ とになりました.本論文は「管理の容易なマルチホ. RTT2-RTT1=(④+⑤)-(②+③) = ④-② ISP1. ームネットワーク構築技術」という研究テーマの成 2012年度論文賞の受賞論文紹介. 果の一部であり,それまでに主として本会インター. ③. ネットと運用技術(IOT)研究会企画のシンポジウム. や論文誌ジャーナル特集号で関連発表を行ってきま した.その過程でいただいた質問やコメントが本論 文の執筆に大きく役立ちました.関係者の皆様に感. ⑤ クライアント側 DNSサーバ. ISP2. D1. サーバ側 DNSサーバ. D2. 謝いたします.  マルチホームネットワークは組織ネットワークを 複数の経路(ISP : Internet Service Provider)でインタ. ーネットに相補的に接続する構成法ですが,現在主 流の構成法では運用コストが高く,簡単には構築で きません.そこで,より簡単な構成法を目指して研. 図 -1 サーバからクライアント方向の遅延時間差の測定. までに経路を変えて往復遅延時間を 2 回測定し,そ. の差を求めることにより最適な経路を組織内 DNS. サーバで判定できるようになりました.本論文がマ. 究を開始しました.. ルチホームネットワーク普及の一助になれば幸い.  本論文では組織外のクライアントから組織内のサ. です.. ーバにアクセスする場合を想定し,クライアント に最も伝送遅延時間が短い(≒近距離あるいは高速 の)経路を選択させることを目的にしています.こ の目的のため,サーバに複数の IP アドレスを設定. し,DNS (Domain Name System) の問合せの際に. 測定した遅延時間に応じて応答を変える方法を検討 しました.まず考えついたアイディアは IP アドレ. スが異なる応答を各 ISP 経由で同時に返す方法で. す.しかし,この方法は一部の応答が ISP で廃棄 される可能性があり,論文投稿時に査読者から適用 環境が限定的との指摘を受けました.そこで最初か ら考え直し,辿りついたのが本論文の方法です.こ. の方法ではたとえば図 -1 に示すように応答を返す. 818. ①. レス? IPアド ② の バ サー 2 D は 先 問合せ RTT1 サーバ のIPア ドレス ? 正式 名 称は○ ○ ④ ○○の IPアド RTT2 レス?. 情報処理 Vol.54 No.8 Aug. 2013. (2013 年 5 月 14 日受付) 金 勇(正会員) yongj@nict.go.jp  2012 年岡山大学大学院自然科学研究科博士後期課程修了.同年情 報通信研究機構光ネットワーク研究所ネットワークアーキテクチャ研 究室研究員.博士(工学). 山井 成良(正会員) yamai@okayama-u.ac.jp  1986 年大阪大学大学院工学研究科博士前期課程修了.奈良工業高 等専門学校助手,同講師,大阪大学助手,同講師,岡山大学助教授を 経て,2006 年より同教授.博士(工学). 岡山 聖彦(正会員) okayama@okayama-u.ac.jp  1992 年大阪大学院基礎工学研究科博士前期課程修了.同年同大助 手.奈良先端科学技術大学院大学助手,岡山大学助手を経て,2011 年同准教授.博士(工学). 中村 素典(正会員) motonori@nii.ac.jp  1994 年京都大学大学院工学研究科博士後期課程単位取得退学.立 命館大学助手,京都大学助教授を経て,2007 年国立情報学研究所特 任教授.博士(工学)..

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