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実験レポート課題へのルーブリック適用事例 : 理工系科目とルーブリックの関係性について

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Academic year: 2021

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実践レポート

実験レポート課題へのルーブリック適用事例

― 理工系科目とルーブリックの関係性について ―

瀧 本 栄 二

要 旨 本レポートでは、本学情報理工学部の実験科目で課すレポート課題に対してルーブリッ クを実際に作成・使用した経緯とその結果について報告する。本学部の実験科目にルーブ リックを適用した初めての事例であり、理工系実験科目にルーブリックを適用して得られ た知見・課題について述べる。特に、フォーマットが概ね定まっている理工系の実験レ ポートに対してルーブリックを適用する際の課題と改善点に関する考察について報告する。 キーワード 実験レポート、ルーブリック

1 実践の概要と文脈

本実践レポートでは、ルーブリックを活用した実験レポート課題について、いわゆる理工系学 部の視点から報告する。今回の対象となる講義は、情報理工学部情報コミュニケーション学科の 実験科目である情報コミュニケーション学実験Ⅲである。なお、当該講義は、「人工知能」、「Web アプリケーション」、「インターネットワーキング」の 3 部で構成されている。筆者は「インター ネットワーキング」を 2017 年度より前任者より引き継いで担当して 2 年目となる。本講義は 3 回生以上を対象とした必修科目であり、受講者数は再履修者を含めおよそ 120 名である。 本講義は、他の講義で学んだ情報コミュニケーション技術を実践的に理解することを目標とし ている。担当した「インターネットワーキング」の到達目標は、以下の 2 点である。 ●  TCP/IP ネットワークモデルとアプリケーション層の代表的プロトコルの概要について説明 できる。 ● JAVA 言語を用いて実際にネットワークプログラムを作成することができる。 3 部構成である本講義において、「インターネットワーキング」実験は 5 週間に渡って行われる。 5 回の講義のうち、3 回ほどを基本課題に費やし、残り 1 ∼ 2 回が応用課題として、基本課題を ベースにしたクライアント・サーバプログラムを自由に開発する。応用課題として開発したプロ

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グラムについてのレポートが採点対象となる。実験は 5・6 時限と 7・8 時限の 180 分間である。 基本課題を解くのに必要な時間としては十分であるが、レポートの対象となる応用課題であるプ ログラムの開発にかけられる時間としては非常に短いため、週に 2 ∼ 3 時間以上の課外学習が求 められる。

2 実践を行う理由

本講義は、筆者が 2017 年度より本学情報理工学部情報システム学科から情報コミュニケー ション学科に転属になると同時に担当することになった科目である。具体的な内容は、前任の教 員が作成したものを踏襲している。2017 年度に初めて本講義を担当し、レポートの採点を行っ たところ、文章的誤りから技術的誤りまでを多く含んだレポートが続出し、採点に苦労した。ま た、15 回の実験のうち最後の 5 週を担当するため、レポート締め切りから成績登録までの期間 が短く負担が大きかった。特に、採点基準の曖昧さに由来する点数のぶれもあり、レポート課題 とその採点に関する良い方法論の必要性を痛感していた。学生にとっても最終講義日から 1 週間 後が締め切りと時間が短いため、必要な学習が不十分のまま提出している様子が見受けられる。 本来であれば、誤りを指摘して再提出させるべきであるがテスト期間に入っているためそれも困 難である。 幸運にも、本学の新任教員向けに行われる FD(Faculty Development)講習プログラムを受講 した際に、ルーブリックなる方法論を教授いただいた。ルーブリックを活用することで、様々な 利点が得られるのではと考え、実践するに至った。特に、技術的な内容について、記述内容の正 しさと網羅的に記述できているかという点について明確に学生に提示できるという点がルーブ リックを採用した大きな利点である。また、採点基準が明確になるため、採点する側にとっても 非常に有用であることも大きな理由である。

3 実践とリフレクション

本実験では、事前配布したレジュメに作成するレポートの基本的な構成が図 1 の通り示されて いる。章構成はもとより、章ごとに記述すべき内容が指定されている。2017 年度のレポートでは、 特に 3 章と 4 章で指定されている外部仕様と内部仕様に関する記述で誤りが多く目立った。同様 に、2 章のうち、プログラムの機能に関する説明が不足しているレポートも多かった。 プログラムの機能の説明とは、ユーザがそのプログラムを使って何ができるのか、およびその 使い方に関する内容である。課題は TCP/IP と呼ばれるインターネットで標準的に使用されるプ ロトコルを使用してクライアント・サーバプログラムを作成せよ、というものである。したがっ て、クライアントプログラムとサーバプログラム 2 種類のプログラムを開発する必要がある。 サーバプログラムは常駐型プログラムであり、常にクライアントからの通信要求を待機し、要求 を受け付けると規定の処理を行ってクライアントに何らかのサービスを提供する。一方、クライ アントプログラムは、いわばユーザが使用するプログラムであり、必要に応じてサーバに要求を 送信し、何らかのサービスを受ける。そのため、プログラムの機能に関する記述は、( 1 )2 種類

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のプログラム群で提供されるサービス、( 2 )各プログラムの起動方法、あらかじめ必要とする データセット、得られる結果等の説明が必要となる。さらに、( 3 )禁則事項(指定値の取りう る範囲等)についても記述すべき内容となる。前年度のレポートでは、ごく一部を除いて( 1 ) に関する記述のみという結果であった。 外部仕様とは、プログラム全体やプログラムの構成要素となるクラス、メソッド等の機能に関 する説明である。本実験では使用するプログラミング言語が Java であるため、UML(Unified Modeling Language)に基づいたクラス図によって各プログラムの全体構成を示し、かつ各クラ スのメンバとメソッドについて役割、機能、引数と返り値などを説明することがレポートでは求 められる。 内部仕様はプログラムの処理フローおよびデータフロー等を説明するものである。したがって、 フローチャートや DFD(Data Flow Diagram)などを用いることが望ましい。

本実践にあたって、実験の妨げとならない程度の時間( 10 分程度)を目安として、講義時間 図1 レジュメで指定されたレポートの構成 ⾲⣬(ẶྡࠊᏛ⏕ド␒ྕࠊࢡࣛࢫࠊㅮ⩏ྡ࠾ࡼࡧࢸ࣮࣐ྡࠊᥦฟ᪥) 1❶ ᮏࢸ࣮࣐ࡢ┠ⓗ㸸ࢡࣛ࢖࢔ࣥࢺࢧ࣮ࣂࣔࢹࣝ࡜TCP/IPࠊ฼⏝ࡋࡓࢯࢣࢵࢺࢡࣛࢫࠊ ࢿࢵࢺ࣮࣡ࢡࣉࣟࢺࢥࣝ࡞࡝࡟ࡘ࠸࡚⮬㌟࡛ㄪᰝࡋࠊ๓ᥦ▱㆑ࡀ࡞ࡃ࡚ࡶ࣏࣮ࣞࢺ඲య ࡀ⌮ゎ࡛ࡁࡿࡼ࠺ㄝ᫂ࡏࡼࠋ 2❶ ࣉࣟࢢ࣒ࣛࡢ┠ⓗ࡜ᶵ⬟㸸ఱࢆࡍࡿࣉࣟࢢ࣒ࣛ࡞ࡢ࠿グ㏙ࠋᡭ㡰࡞࡝ࡣḟ❶࡛࠶ࡿࠋ 3❶ እ㒊௙ᵝ㸸2❶ࡢ┠ⓗ࡜ᶵ⬟ࢆᐇ⌧ࡋ࡚࠸ࡿࣉࣟࢢ࣒ࣛືసࡢぢࡓ┠ࡀእ㒊௙ᵝ࡛ ࠶ࡿࠋ࠶ࡿ࠸ࡣᇶᮏ௙ᵝ࡜ᶵ⬟௙ᵝ࡟ศ㞳ࡉࢀࡿࡇ࡜ࡶ࠶ࡿࠋ➨୕⪅ࡀࣉࣟࢢ࣒ࣛࢆ฼ ⏝࡛ࡁࡿࡼ࠺ࠊ㉳ື᪉ἲ࣭ධฟຊ᪉ἲ࣭ฟຊ࣭ไ㝈஦㡯࡟ࡘ࠸࡚グ㏙ࠋࢡࣛ࢖࢔ࣥࢺࢧ ࣮ࣂ㛫ࡢࣉࣟࢺࢥࣝࡶࡇࡇ࡬グ㏙ࠋእ㒊௙ᵝࡸෆ㒊௙ᵝࡢព⩏࡟ࡘ࠸࡚ࡣㅮ⩏ࠕࢯࣇࢺ ࢙࢘࢔ᕤᏛࠖ࡞࡝ࢆཧ↷ࡏࡼࠋ 4❶ ෆ㒊௙ᵝ㸸3❶ࡢእ㒊௙ᵝࢆᐇ⌧ࡋ࡚࠸ࡿࣉࣟࢢ࣒ࣛࡢᐇ⿦ࡀෆ㒊௙ᵝ࡛࠶ࡿࠋヲ ⣽௙ᵝ࠶ࡿ࠸ࡣᢏ⾡௙ᵝ࡜ࡶ࿧ࡤࢀࡿࠋࢧ࣮ࣂࣉࣟࢢ࣒ࣛࠊࢡࣛ࢖࢔ࣥࢺࣉࣟࢢ࣒ࣛ཮ ᪉࡟ࡘ࠸࡚ࠊኚᩘࡸࢡࣛࢫ➼ࡢㄝ᫂ࢆࡏࡼࠋࡓࡔࡋࠊ࣓ࢯࢵࢻ➼ࡢᘬᩘࡢㄝ᫂ࡣࣉࣟࢢ ࣒ࣛࢯ࣮ࢫ࡟ࡶࢥ࣓ࣥࢺ࡜ࡋ࡚グ㏙ࡍࡿࡇ࡜(ࢯ࣮ࢫࢥ࣮ࢻࢻ࣓࢟ࣗࣥࢸ࣮ࢩࣙࣥ࡜࿧ ࡤࢀࡿ)ࠋ 5❶ ᐇ⾜౛㸸ไ㝈஦㡯࡞࡝ࡢ௙ᵝࡸࠊㄪᰝෆᐜࡀࢃ࠿ࡾࡸࡍ࠸ᐇ⾜౛ࢆసᡂࡍࡿࡇ࡜ࠋ ᐇ⾜୰ࡢࣉࣟࢢ࣒ࣛ⾲♧࡞࡝ࢆᅗ⾲࡜ࡋ࡚♧ࡍሙྜࠊᮏᩥ࡟࡚ព⩏ࡸෆᐜࢆㄝ᫂ࡍࡿࡇ ࡜ࠋ 6❶ ᕤኵࡋࡓⅬ࡜ឤ᝿㸸ㄢ㢟8ࡢ࢔ࣆ࣮ࣝⅬࡀ࠶ࢀࡤࠊᮏ❶࡟࡚ຊㄝࡏࡼࠋࢸ࣮࣐ึᅇ ࡟ᩍဨࡀᗙᏛ࡛ㄝ᫂ࡋࡓෆᐜࢆ⮬㌟࡛ࡉࡽ࡟ㄪᰝࡋࡓሙྜࠊ㏻ᖖࡣ1❶࡟ࡑࡢෆᐜヲ⣽ ࢆグ㍕ࡍࡿࡢࡀ⮬↛࡛࠶ࡿࡀࠊ5❶ࡲ࡛ࡢෆᐜ࡟┤᥋㛵ಀࡢ࡞࠸Ⓨᒎⓗ࡞ෆᐜ࡞࡝1❶࡬ ࡢグ㍕ࡀ㐺ษ࡛࡞࠸ࡶࡢ࡟ࡘ࠸࡚ࡣࠊᮏ❶࡛ࡑࡢㄪᰝᡂᯝ࡞࡝࡟ࡘ࠸࡚ㄽࡌ࡚ࡶࡼ࠸ࠋ ௜㘓ࣉࣟࢢ࣒ࣛࢯ࣮ࢫ

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内において図 2 のスライドを用いて内部仕様と外部仕様の概説を行った。上述の説明と若干内容 が異なっている。詳細については後述するが、上述の説明は一般的なプログラム開発にあたって の考えである。一方、今回のレポート課題では開発規模が小さくなり一般論を適用することが困 難となるため、その点を考慮した内容としている。 以上の前提の上で、レポート課題用ルーブリック(図 3 )を作成した。作成にあたっては、沖 ( 2014 )を参考に一度作成し、沖氏に添削いただいた。ルーブリックは、manaba+R を用いて学 生にレポート課題とともに配布し、4 回目の講義中に簡単な説明を行った。図 3 に今回の実践で 使用したルーブリックを示す。本ルーブリックの作成に当たっては、図 1 で示した構成に基づく ことで、学生がルーブリックの項目と章構成を違和感なくマッチングできるよう留意した。配点 については、もう少し幅をとれるようにしてもよいとの指摘も頂いたが、幅をとることによる採 点の揺らぎを防ぐために敢えて減点幅を固定化した。 実践を行った結果、まず目に見えてよくなった点がルーブリックに示された「提出」に関する ルールと日本語の記述である。2017 年度は、PDF での提出を義務付けていたにも関わらず Word のファイルが提出されたり、誤字脱字や日本語のミスが目立っていた。今年度はルーブリックで 採点の対象として明示したため、そのようなミスが激減しており、その効果が確認できた。ただ し、4 クラスで 10 名程度在籍している中国人留学生については、日本語の扱いが得意でないた めに点数を減らす結果となった。留学生らはプログラム開発に非常に興味を持つ学生が多く、レ ポートそのものの内容については全体的に高い点数を得ていた。日本語を母国語としない学生に ついて、日本語の正しさに関する採点基準を新たに設ける必要があるか否か、重要な課題である と考える。 図 2 講義中で示した外部仕様・内部仕様の説明スライドの内容 እ㒊௙ᵝ ࣭እ㒊㸦࣮ࣘࢨ㸧࠿ࡽࡳࡓࢩࢫࢸ࣒ࡢ᣺⯙࠸࡟㛵ࡍࡿ௙ᵝ ̺᧯సࡢ௙᪉㸪ฟຊࡉࢀࡿෆᐜ㸪ධຊࡍࡿෆᐜࢆグ㍕ࡍࡿ ̺ࢥ࣐ࣥࢻࣛ࢖ࣥᘬᩘ࡜ࡑࡢព࿡࣭ᙺ๭ ̺ධຊࢹ࣮ࢱࡣఱ࠿㸽ࣇ࢛࣮࣐ࢵࢺࡣ㸽 ̺ᐇ⾜᫬࡟⏬㠃࡟⾲♧ࡉࢀࡿ࣓ࢵࢭ࣮ࢪࡣఱࢆ⾲ࡍ࠿ ̺⤖ᯝࡢฟຊᙧᘧࡣఱ࠿㸽 ̺ṇᖖືస᫬ࡔࡅ࡛࡞ࡃ࢚࣮ࣛฟຊ࡟ࡘ࠸࡚ࡶㄝ᫂ ෆ㒊௙ᵝ ࣭ࣉࣟࢢ࣒ࣛࡢࢹ࣮ࢱᵓ㐀࡜࢔ࣝࢦࣜࢬ࣒࡟㛵ࡍࡿ௙ᵝ ̺࡝ࢇ࡞ὶࢀ࡛እ㒊௙ᵝࢆ‶ࡓࡋ࡚࠸ࡿ࠿ࢆㄝ᫂ࡍࡿ ̺እ㒊௙ᵝ࡜▩┪ࡋ࡚࠸࡚ࡣࡔࡵ㸟 ̺࣓ࢯࢵࢻ༢఩࡛グ㏙ࡍࡿ ̺࢔ࣝࢦࣜࢬ࣒ࡣࣇ࣮ࣟࢳ࣮ࣕࢺ࡛ฎ⌮ࡢὶࢀࢆ⾲ࡍ࡜ࢃ࠿ࡾࡸࡍ࠸ ̺࡝ࢇ࡞ࢹ࣮ࢱࢆ࡝ࢇ࡞ᵓ㐀࡛⟶⌮ࡍࡿ࠿ ̺ኚᩘ㸪㓄ิ㸪ᵓ㐀య㸪ࢡࣛࢫ㸪ࡑࢀࡒࢀࡢព࿡࡜ᙺ๭ ̺ྛ࣓ࢯࢵࢻࡢᶵ⬟㸪ᘬᩘ㸪㏉ࡾ್ ࣭ᶆ‽ࣛ࢖ࣈࣛࣜࡢࢡࣛࢫ࡜࣓ࢯࢵࢻࡢヲࡋ࠸ㄝ᫂ࡣ࠸ࡽ࡞࠸

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3 実践で使用したルーブリック ৚ๅαϝϣωίʖεϥϱָࣰݩ ,,, ʤ΢ϱνʖϋρφϭʖΫϱήʥϪϛʖφ༽ϩʖϔϨρέ ຮ఼ ༑ऴ ߻֪ ෈߻֪ 3' ) Ͳ఑ड़Ͳ͘ͱ͏Ζ $ γ΢θͲ͍Ζ ϓΟ΢ϩ໌͗ʰָ੸൬ߺ O H ,,,Q H WʱͲ͍Ζ නࢶ͗ਜ਼͚ͯ͢͜ΔΗͱ͏Ζ ̏ͯͲ͘ͱ͏͵͏ ʤݰ఼  ʥ ̐ͯͲ͘ͱ͏͵͏ ʤݰ఼  ʥ ͤ΄ͱͲ͘ͱ͏͵͏ ʤݰ఼̓ʥ ޣ࣊୦࣊͗͵͏ ʰͱͶΝͺʱ౵͹ช๑ޣΕ͗͵͏ ޣΕ͗  ͯҐԾ ʤݰ఼̏ʥ ޣΕ͗  ʛ  ͍ͯΖ ʤݰ఼̑ʥ ޣΕ͗  Ґ৏͍Ζ ʤݰ఼̓ʥ  হ͹ىफ़ ʤ ఼ʥ ઴఑எࣟ͗͵͚ͳ΍ϪϛʖφΝཀྵմͲ͘Ζ ͫ͜͹ઈ໎͗͠Ηͱ͏Ζ ॉ෾͵ྖͫ͗Κ͖ΕͶ͚͏ ʤݰ఼  ʥ ઈ໎͗ଏΕ͵͏ʤݰ఼  ʥ ಣΊΏͤ͠΍ઈ໎΍ଏΕ͵͏ʤݰ఼  ʥ  হ͹ىफ़ ʤ ఼ʥ ϕϫήϧϞ͹໪దͳؽ೵͗ਜ਼͚͢ઈ໎͠Η ͱ͏ΖɿےଉࣆߴΏ΢ϱνϓΥʖηͶͶͯ ͏ͱ΍գ෈ଏ͵͚ઈ໎͗͠Ηͱ͏Ζɿ ऑױ͹ޣΕΉͪͺ෈ଏ͍͗Ζʤݰ఼̑ʥ ࠹ఁݸʤ໪దͳغଶ͠ΗΖ೘ྙ͹Ίʥ͹ى फ़͹ΊͲ͍Ζʤݰ఼̕ʥ ޣΕ͗ଡ͚ىफ़΍෈ॉ෾Ͳ͍Ζɿ ʤݰ఼  ʥ  হʀ  হ͹ ىफ़ ʤ ఼ʥ ֐෨࢕༹ͳ಼෨࢕༹͹ҩ͏Νཀྵմ͢ɾਜ਼͢ ͚ىफ़Ͳ͘ͱ͏Ζ ཀྵմͲ͘ͱ͏Ζ͗ऑױ͹ޣΕ͍͗Ζ ʤݰ఼  ʥ ཀྵմ෈ଏ͗ݡण͜ΔΗΖ͗֕͸ਜ਼͚͢ىफ़ Ͳ͘ͱ͏Ζɿʤݰ఼  ʥ ཀྵմͲͥ͘ىफ़΍Ή͚ͮͪਜ਼͚͢͵͏ ʤݰ఼  ʥ  হࣰߨྭ ͹ىफ़ ʤ ఼ʥ ժ଀౵ͲΚ͖ΕΏ͚ͤྭࣖͲ͘ͱ͏Ζ ֐෨࢕༹ͳ಼෨࢕༹ͶخͰ͏ͱ໤དద͵ࣰ ߨྭΝڏ͝ͱ͏Ζɿ ىफ़͗෈ଏ͢ͱ͏Ζʤݰ఼  ʥ ࣰߨྭ͗֐෨࢕༹ͳ಼෨࢕༹ͶخͰ͏ͱ͏ ͵͏ʤݰ఼  ʥ ϕϫήϧϞ͗ಊࡠ͢͵͏౵͹ཀྵ༟ͲྭࣖͲ ͘ͱ͏͵͏ʤݰ఼  ʥ  হ޽෋ͳ״ ૟͹ىफ़ ʤ఼ʥ ࣙ෾͹޽෋఼ͪ͗͢फ़΄ΔΗͱ͏Ζɿ ࣙ෾͹ߡ͓͗״૟ͳ͢ͱफ़΄ΔΗͱ͏Ζ ௒಼ࠬ༲͗චགྷͶԢͣͱىफ़͠Ηͱ͏Ζ ʹΗ͖  ఼͹ىफ़͗ଏΕ͵͏ʤݰ఼  ʥ ʹΗ͖  ఼Ͳ΍͖ͮ͢Εىफ़Ͳ͘ͱ͏Ζ ʤݰ఼  ʥ ޽෋΍״૟΍ΆͳΞʹىफ़͗͵͏ʤݰ఼  ʥ ෉࿧ʤ  ఼ʥ ୌқΝຮͪͪ͢׮੔඾ͳ͢ͱ͹λʖηαʖ χͲ͍Ζ న઀͵αϟϱφ͗ͯ͏ͱ͏Ζ ΢ϱυϱφΏร਼໌౵ɾՆಣ੓Ͷ஭қ͗෹ ΚΗͱ͏Ζ αϟϱφɾໍ໌وଉ౵Ͷऑױ͹෈ଏʀ෈ඍ ͍͗Ζɿʤݰ఼  ʥ αϟϱφɾໍ໌وଉ౵෈ॉ෾Ͳ͍Ζ ʤݰ఼  ʥ λʖηαʖχͶޣΕ͍͗ΖΉͪͺୌқΝຮ ͪ͢ͱ͏͵͏ɿ΍͚͢ͺ՟ୌ͗׮྅Ͳ͘͵ ͖ͮͪɿʤ ˠ̐ ʥ ࢂߡชݛ ʤ ఼ʥ ࢂߡͶͪ͢ชݛΝͤ΄ͱ྽ڏͲ͘ͱ͏Ζ Ϫϛʖφ಼Ͳਜ਼͚͢Ӏ༽ʀࢂলͲ͘ͱ͏Ζ Ӏ༽๏๑Ώ྽ڏ͹࢕๏ͶޣΕ͍͗Ζ ʤݰ఼  ʥ ႰઆͳΊ͵ͤͶଏΖΆʹӀ༽ʀࢂল౵Ͷ ෈ඍ͍͗Ζʤ ˠ̏ ʥ ˠ̏ʁႰઆͶΓΖ෈ਜ਼ߨҟͳΊ͵͢ͱݭਜ਼͵ଲԢΝͳΖɿ֦ࣙ஭қͤΖ͞ͳɿΉͪɾλʖηαʖχ͹Ӏ༽ͺ೟Ό͵͏ɿ ˠ̐ʁາ׮੔͹৖߻ͺ  ఼ݰ఼ɿͪͫ͢ɾࣰߨྭ͹ىफ़౵͗Ͳ͘͵͚͵ΖͪΌࣰ࣯୉෱ݰ఼ͳ͵ΖɿΉͪɾୌқΝຮͪ͢ͱ͏͵͏΍͹ͺ඲Ճଲে֐ͳ͵ΖͪΌ஭қͤ Ζ͞ͳɿ ඲Ճགྷો ఑ड़ ʤ఼̓ʥ ೖຌޢ ʤ ఼ʥ Ϫϛʖφߑ ੔ͳ಼༲ ʤ  ఼ʥ

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今回の実践で特に重要視したのは、2 章から 5 章までである。これらの章は、学生が自身で作 るべきプログラムを検討し、その設計・実装・実験した結果について記述する必要があり、最も 個人差が現れる。特に 3 章と 4 章で記述する内部仕様と外部仕様について、実験中に図 2 のスラ イドを用いて再度説明を行った。本学部を卒業した学生の多くは、所謂システムエンジニア (SE)と呼ばれる職に就く割合が高い。企業にもよるが、SE の仕事はプログラミングを行うこ とではない。プログラミングを担当するのはプログラマであり、SE が担うべき役割は開発すべ きアプリケーションやシステムの設計・運用・保守である。その中でも設計は、システム性能や 保守の容易さ、使いやすさなど後々まで大きく影響するため、非常に重要である。内部仕様と外 部仕様は設計時に作成されるものであり、これらを正しく理解し正確に記述できる技術が学生に とって習得すべき能力といえる。この様な背景から、2 章から 5 章までの配点が他の項目と比較 して高くなるよう設置し、学生に重要な部分であることを意識させるルーブリックとなっている。 結果としては、3 つの項目で満点を取った学生はわずか 3 名であった。ほとんどの学生が優秀 もしくは合格の評価であったが、合格の評価となった学生が 5 割を超えた。採点結果だけを見る とルーブリックの効果が得られていないというのが、今回の実践の結果である。ただし、レポー ト全体としての評定は、前年度が A 以上の判定が 4 名に対して今年度は 21 名と 5 倍以上増加し ており、ルーブリック自体の効果はあると考えられる. 今回、特に 2 章から 5 章までについてルーブリックの効果が薄かった点について、次のように 省察する。実践結果が芳しくない大きな理由は、課題で開発したプログラムの規模が非常に小さ いことが大きいと考えられる。レポートで提出されたプログラムの多くは数十行程度であり、単 一のクラスですべて完結する単機能のものが多かった。したがって、期待するクラス図等の設計 図を必要とせず、単純であるがゆえにレポートの記述内容も単純なものとなってしまっていた。 同様に、クラスだけでなくメソッドも新規に作成せず main メソッドですべての処理を行ってい た学生が多かった。これらのことが、作成したプログラムの仕様を単純化することとなり、レ ポートとして記述するべき内容を充実できなかった。この点を補うためには、課題内容に自作の クラス・メソッドを導入することなどを検討することが効果的であると考えられる。 ルーブリックを使ったレポート作成は、今回の実践対象となった学生にとっても初めての試み であった。著者も本学部においてルーブリックを使用したという話を聞いたことがなく、本学部 におけるルーブリック使用例の第一号であると考えられる。そのうえで、一部学生から、以下の 意見が寄せられたので紹介する。 良かった点  ・何が必要とされているかが明確になった。  ・今後のレポート作成にも今回の経験が活かせる。  ・採点基準が明確なため書きやすかった。  ・見直しや修正も楽にできた。 悪かった点  ・自由な記述がしにくい。 理工系、特に今回の実践対象となった実験に関するレポートは、やるべき内容と書くべき内容 が明確である。しかし、学部の講義としてレポート作成方法等について詳しく提供しておらず、

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また内容としても一般的なレポートに準じている。学生は、特定の実験レポートとは如何に作成 すべきかということを基本知識を基に暗中模索しながら作成するという実態がある。本来であれ ば、修正事項を指摘したうえで再提出させるなどすることで、学生が実験レポートの書き方を学 ぶことが可能である。しかし、最終講義前後ではそのような時間を設けることが難しいうえ、一 回目は自力で作成せねばならないことに変わりがない。今回のルーブリックを用いた実践によっ て、記述すべき内容と量や求められている質が明確になった点でルーブリックの活用が有効で あったと判断することができる。自由な記述がしにくいという欠点があると指摘もあったが、実 験レポートに求められるのは、まず実験内容とその結果の正確さであり自由な記述は必要でない。 学生が自身の考えを記述すべきは実験に基づく考察であり、その記述の自由度を妨げる内容は ルーブリックに含まれていない。ただし、学生が独自に調査した内容や拡張した実験等に関する 記述が必要な場合については、指摘通り不要な記述をすることで減点されるのではないかという 危惧を学生が抱くことが現状のルーブリックでは想定される。 採点基準としての視点からは、ルーブリックが非常に有効であることを感じた。レポート自体 は各学生が提出するものであるが、記述内容等について学生同士が協力することもある。そのた め、似た内容の記述を含むレポートが多い。2017 年度は途中で採点基準が厳しくなったり、甘 くなったりすることが多々あった。ルーブリックを導入した 2018 年度は、最初に数本のレポー トを確認しておおよその基準を設け、その基準がぶれることなく最後まで採点できたと感じた。 実際、似た内容のレポート群で得点差がほとんどないことが採点結果から確認できた。

4 リフレクションを受けた展望

今回の実践を経て、理工系学部のレポート課題においてもルーブリックが有効であるという感 触を得た。実験レポートは内容が比較的固定的であるため、ルーブリックで記述すべき内容を明 確化することで、学生にとっては記述が容易になり、教員にとっては採点しやすくなるというメ リットがあった。実験レポートは実験内容に依存するが書き方の基本は理工系全般的に基本とな る形がある。したがって、ルーブリックは本講義のみならず、理工系の実験科目全般に有効であ ると期待される。他の実験科目へ適用する際は、基本的なレポートの形と対象となる実験との差 分を示したうえでルーブリックを活用すれば、よりレポートの質向上が期待できるのではないか と考えられる。 一方で、留学生を対象とした場合の記述の不明瞭さをどう扱うか、検討する必要がある。2 章 から 5 章については、図 2 で実験中に概説を取り入れ、正しく記述できるよう考慮したが不十分 であった。これには原因として 2 つ考えられる。1 つは、レポート構成と内容の項目のように「若 干」・「概ね」という定性的な指標を用いていることである。もう 1 つとして、レポートとして記 述してほしい教員側の思惑に対し、課題の難易度が合致していなかったことが挙げられる。定性 的な指標については、図 2 のような概説だけでなく基本的な記述例、すなわち執筆要領を提示し、 誤りの有無ではなく記述すべき内容を網羅できているかにすることで、定量的な指標、すなわち、 いくつの記述漏れ・記述誤りがあるかといった表現にできると考えられる。外部仕様を例にする と、あらかじめクラスとメソッドの仕様の記述例を提示しておく。レポートには、記述例通りに

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作成したクラスとメソッドの仕様を記述させる。記述漏れがある、もしくは記述誤りをクラス・ メソッド単位で数えることにより、定量的な表現ができる。今後、全体的に定量的に表現できる よう、ルーブリックを改善するとともに、必要な記述例や情報を積極的に学生に提示する方法を 検討していきたい。 思惑と難易度の不一致については、本実践においてレポートに対する要求のほうが課題の難易 度より高いことに起因する。教員としては、学生が到達目標に達したことを判定するために、課 題とレポートの提出を義務付けている。今回、ルーブリックで満点をとれるレポートが記述でき れば到達目標を完全に満たしたとみなすことができるよう、ルーブリックを作成した。一方、学 生のプログラミングスキルや自由な発想を期待したため、課題自体の難易度は低く自由度を高く 設定していた。その結果、特にプログラミングスキルが一定以上ない学生のプログラムは、ルー ブリック作成時に期待した内容を記述するに足る水準に達しておらず、それがレポートの内容に も影響を与えた。このことから、ルーブリックを作成・改善する際において、課題とのバランス を熟慮する必要があると考える。 今回の実践では、より良い点数を取ろうと努力する学生にとって、ルーブリックの内容を満足 することで高得点が取れるという目標と安心感を与えた。逆に、楽に単位を取得しようという学 生にとっては、最低限のクリア目標が明確になるため必要以上の努力を怠るのではないかという 懸念を感じた。実際、C 評価となった学生のレポートには、剽窃を疑うほどではないが類似した 記述が目立った.学生の学習に対する意欲を高めるための方策を別途用意することが必要である と考えられる。 実践を通して、ルーブリックを用いることで一定の効果が確認できた以上に、ルーブリックを 通して課題設定の問題など、多くの検討項目が明らかとなった。今後は、同様の実験・演習科目 へのルーブリック適用や、ルーブリック作成を通した実験・演習内容の妥当性検証などを行い、 積極的なルーブリックの活用を行っていきたい。 謝辞 本校の執筆にあたっては、立命館大学教育開発推進機構・沖先生のご協力を得ました。この場 をお借りして、深く御礼申し上げます。 参考文献 沖裕貴「大学におけるルーブリック評価導入の実際 : 公平で客観的かつ厳格な成績評価を目指して」『立命 館高等教育研究』第 14 号、2014 年、71-90 頁。

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Application case of a rubric to experimental reports:

Relationship between a science and engineering subject and a rubric

TAKIMOTO Eiji(Assistant Professor, College of Pharmaceutical Sciences, Ritsumeikan University) Abstract

In this report, we report the circumstances why we employed the rubric and the application results of the rubric to the experimental subject of College of Information Science and Engineering in Ritsumeikan University. It is the first case applied the rubric in a science and technological experimental subject. Accordingly, we describe knowledge and problem learned by application of the rubric. Especially, we report the problem of rubric application in science and engineering experimental reports whose format is almost pre-determined and the consideration about the improvement of the rubric.

Keywords Experimental Report, Rubric

参照

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