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ブラジルの戦術分析 : 1994ワールドカップサッカーアメリカ大会

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(1)Title. ブラジルの戦術分析 : 1994ワールドカップサッカーアメリカ大会. Author(s). 越山, 賢一; 吉村, 雅文; 古賀, 初; 柴田, 和千代. Citation. 北海道教育大学紀要. 第二部. C, 家庭・養護・体育編, 48(2): 25-36. Issue Date. 1998-02. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/2033. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 平成10年 2月 Feb lmaryl998. 8巻 第2号 北海道教育大学紀要 (第2部C) 第4 l 2 Secdon 虹C)Vo i iけ o fEducaロon( lo fHo姑顎do Un vers Jouma ‐48 . ,No. ブラ ジルの戦術分析 -1994ワ ー ル ドカ ッ プ サ ッ カ ー アメ リ カ 大 会 -. 越山. 賢 一・吉村. 雅文*・古賀. 初*・柴田. 和千代林. 北海道教育大学岩見沢校体育研究室 東京電気大学・. 北海道札幌聾学校桝. l A Tactic副 AnalysisofBrazi .Wr .d cup Soccer USA ,94- or Ken‐ i ime KOGA*and Katsus垣ro SH□旧ATA煉 ahlmiYOSH]MURA* i chi KOSH]NAMA, Mas ,Ha ido Uni i i i i tyofEduca t Phys r i コ n zawa Cmこ npus vers on c副 Educahon Laboratol y ,Hoも童a ,lwa , lwa i 68‐8642 zawa0 l に 【 l *Tok o DenkiUn i ivers l i2 ty 70 1355 1 za ‐ y ,1 紳Hokka l免rthe De ido sapporoSchoo …止 Sapporoo olo026. Abs立ac t icsemployedby Brazi linthe 負n副 roundsofthe lyzethetact The Purpose ofthi sstudy wastoana l l l lyzedto deter ter 賃na VVor ld Cup USA’94‐Three ga ln面i na ines ] r - ,andthe 賃Pa ,the qua ,these ,were ana lat ionship between 貢equel l cksand mi minethere cy ofand areaofoccurrenceofki ssedki cks between issed dr ibbles inuous 丘equency ofkicks ing acomputerto ssed traps andl l l P1ayers ,andthecont ,us , mi l lectthe data co . ics d幻ばeredinthe quarter 賃na As a resul l landthe6 l t P t wasfoundthatBrazirstact na ‐I ,i ,sem 近na r lusedtwosystemsof land 賃na ina l ltr iedcounterat l tacks the quarterf 1m近na ,Brazi ,butinthese ,Brazi i idea tacdcs l はacking l はack r ed countera ‐Braz江云rstb ‐ ,and nextusedsho貫 Passesand as. 緒. 言. サッカーのゲーム分析には得点傾向, パスの連続性, ボールの占有時間などのチームに関するものと, 移 動距離, 動きの質, スキル使用回数な ど選手個々に関わるものがある. )5 )8 ) が多 く 田中7 ) も1982 ま た, そ の 中 で世 界 最高 レベ ルの ワ ー ル ドカ ッ プを 対象 に した ゲーム 分析2 , 年 に行 わ れたワー ル ドカ ッ プサ ッ カ ース ペイ ン大 会 にお ける 全得 点 につ いてV T R から得点 の傾 向と得 点に. 貢献したプレーについて分析している. その中で世界最高峰にあたるワールドカッ プの得点傾向を分析する ことは, チームやプレーヤー自身が目指す得点の方法を, 守備の面から見ると失点を防ぐ具体的な方法を把 握する こと が できる と述 べ ている.. (2 5).

(3) . 越山 賢一・吉村 雅文・古賀. 184. 初・柴田 和千代. しかし, これらの報告はいずれも独自の記録用紙などを用いてデータを収集したもので, いわば手作業で 0 ) 河 あ っ た. しか し, 最 近 で はコ ン ピ ュ ー ター を用 い た ゲーム 分析 結果 が 報告 さ れる よう にな っ て き た1 . 3 )4 ) は, コ ン ピ ュ ー ター を利用 して即 時的 に デ ー タ を 収集 ・解 析 で きる 総合 的な ゲーム 分析 シス テ ム 合ら. を開発し改良を加えた. 本研究は, 上記のシステムにさらに改良を加えた rNA. 5」 (Notat i lys i ion‐ 5) を on Ana sofSoccervers. 用 い, 1994年 に開催さ れた 第15回ワー ル ドカ ッ プサ ッ カ ー アメ リ カ 大会 (以下 アメ リ カ 大会) で 決勝戦ま で. 勝ち上がったブラ ジルの準々決勝, 準決勝, 決勝戦の試合毎の戦い方を分析することを目的とした.. 研究方法 1. 対象とした試合 アメリカ大会のうち, 決勝戦まで勝ち上がったブラジルについて, 次の3試合を対象とした. ただし, 決 勝戦 の 延長 戦 につ い て は対 象外 と した. ま た r VT R はN HKのBS I で放 送さ れたも の を用 い た. 準々 決勝. ブラ ジル. 対. オランダ. 準決勝. ブ ラ ジル. 対. ス ウ ェ ー デン. 決勝. ブ ラ ジル. 対. イ タリ ア. 2. データ収集について デ ータ は, ブラ ジル の 攻撃 プレー をサ ッ カ ー の ピ ッ チ を模 した 入力 ボー ドである デ ジ タイ ザの上 に, ス タ イ ラス ペ ンと 呼 ばれる 入力 ペ ンで誰 が (背番 号), どこで (場所), 何を (フリ ー キ ッ ク, ス ロ ーイ ン等) の. 順に, 一連の攻撃プレーを入力した. データは前半と後半に分けて収集した. 3. 分析項目 ブラジルの試合について, 以下の項目について分析を行っ た. 1) 選手 間の パ ス とパス ミス の 本 数 2) パ ス とパ スミス の 発生地 点エリ ア別 分布 3) パ ス の連 続回 数と シ ュ ー トの 関係 4) ト ラ ッ プミ ス と ドリ ブルミ ス の 回数. この際, 用語を次の通り定義して, データを収集した. パス (P) ・ボールが味方から味方へ渡ったもの 」クリ ア ー (CL) ・相 手の パ ス, ドリ ブルをカ ッ トして, ボー ル がライ ンを割る か, も しく は再 び相 手渡 っ た場 合. ・味方 (ゴールキーパーを含む) からのパスの場合もあるが緊急回避と遅延行為の状況のみをCLとする ト ラ ッ プミス (TM) ・ トラ ッ プが相 手 に 渡 っ たり, ピ ッ チの 外 に出たも の. 但 し, TM が 味方 に 渡 っ たも の はパス とする パ スミス (PM) ・パス がライ ンを割 っ たり, 相 手 にカ ッ トさ れたも の ・オ フサイ ドにな っ たも の. ・PMの場所の入力については, A選手からB選手へのパスがB選手に渡らずそのまま転がっていった場. (2 6).

(4) . 185. ブラ ジ ルの 戦術 分析. 合はB選手のいた場所とする. また, カッ トされた場合は, カッ トした相手選手の場所で入力する ドリブルミス (DM) ・ ドリ ブルが ピ ッ チ の 外 に出 たり, 相 手 にカ ッ トさ れたも の. 相 手 に触 れた が コ ン トロー ル し続 けたも の. はドリブルの続行とする シ ュ ー ト (S) ・ 自 ら直接 得点 する こ と を目 的 と して, ゴー ル に向 か っ て キ ッ ク (フリ ー キ ッ ク を 含 む) ある い はヘ ディ ン グ したも の をS とする. 相 手 ディ フ ェ ンス に 阻ま れたも の はS と しない. 但 し, 阻ま れたが 明 らかに ゴー ル に 向か っ たも の はS とする フリ ーキ ッ ク (FK) ・ FK が直接 ゴー ルの方へ 向か い,ゴー ルキー パ ー がキ ャッ チ した 時と,き わ どく 直接 ゴー ルライ ンを割 っ. たときはSとする ・ ゴー ルキ ー パ ー がキ ャッ チ した 時.と シ ュ ー トを予 感 させ ず に ゴー ルライ ンを割 っ たものはPMとする コー ナー キ ッ ク (C K) ・ FK と 同様 と する ゴー ルキ ッ ク (GK). ・GKがラインを割ったり, 直接相手に渡った場合はPMとする味方に渡った場合はパスとする セ ンタリ ン グ (C B) ・ 分析 しない ゴー ルキー パ ー によるフ ィ ー ド (GF) ・ 分析 しない. 結果と考察 1) 準々決勝 図1 に ブラ ジルの 準々 決 勝, 対オ ラ ン ダ戦 のチ ーム フォ ーメ ー シ ョ ンを示 した.. 図2はゲーム前・後半のパス とパスミスの本数を示 し. - - 豊三闘 議事塞ぎ十三番 毒 E 「≧ コ , - 三嘉露 - 二 麓 ま ,濯r. ; 整 髪 ぎ 三富三宝 轟騒. ノ - ー ; ; ; : ・ r r し‐-- , - --- - - -- --- -. 続 い た.. ま た, パ ス を受 けた 選手 で は前 半 の ⑰マ ジー ニ ョ の39本. 図I. . ・ 、 土 ぐ も 、 い. -. r. 準々決勝におけるフォーメ ーション‐. が最 も多 く, 次い で⑧ ドゥ ン ガに対 する38本 であ っ た. 後 半 は⑰マ ジー ニ ョ に対 して21本 が最も多 く, 次 は トッ プの⑪ロ マ ーリ オ に対 する17本 であ っ た.. 受け手側からパスミスを見ると, 前半は⑪ロマーリオに対して21本が最も多く, 次いで左サイ ドハーフの ⑨ ジー ニ ョ に対する10本 であ っ た. 後半 は⑪ロ マ ーリ オ に対 する20本 が最 も多 く, 次 は ト ッ プの ⑦べ ペ ッ ト. (27).

(5) . 越山 賢一・吉村 雅文・古賀. 186. 初・柴田 和千代. 前半 1. 2. 5. ↓. 6. 7. 8. 1. 2. 5. 6. 7. 8. 1. 2. 5. 6. 7. 8. 5. 図2. 9. 1 1. 5 1. 1 3. 7 1. ●. 、/. 2. 後半. 7. 6. 1. 2. 5. 6. 7. 8. 9. 7 l 5 1 o l l 1 3 1. ↓. 7 9 1 5 1 1 1 3 1 ・ 9\ 2 2 ′ ′ 9 2 7 3 6 9. 8. 1 1. 9. = 5 1. 1 3. 1 1. 3 1. 7 5 1 3 1 o l l 1 6 7 8 9 l 1 7 1 5 7 3 2 5 3 7 5 ロ 7 5 7 2 ′ 3 8 5 2 3.・ 5 2 葦 4 1 3 1 ; . 1 .. 1 2 5 5 r 4 7 0 7 2. 7 1. . 6. 7 1. 1 1 0 .・1. - 9. 準々決勝におけるパス とパスミスの本数 (上段がパス, 下段がパスミスを表わす) バスミス. ′くス. 300 3 0 2 0 lo A. B. C. D. E. F. A. B. C. D. E. F. 央 中. □ 左 サイ ド. 図3. 躍中央. 霞右 サイ ド. □ 左サイ ド. 麿 中央. 園 右 サイ ド. 準々決勝における パスとパスミスの発生地点のエリア別分布 (自陣から見て6 x 3で分割エリ ア を表わす). に対 して14本であ っ た. ) に従 て ピ チ を 味方 ゴー ル か ら相 手 ゴー ル 方 向 へ 向 か て横 に6 分割 し (A か ら F エ 図3 は, 山 中9 ッ っ っ リ ア), さ ら に縦 に3 分割 (左 サイ ド・ 中央 ・右 サ イ ド) し, 合 計18エリ ア に 区 分 した. パ ス とパ ス ミ ス の 発生地 点 をエリ ア 別 に見る と, パ ス はB・C・Dエリ ア 中央 に多 い が, Cエリ アの右 サイ ドが特 徴的 であ っ た. ま た, パ スミス はCエリ ア 中央 とA エリ ア 中央 で多 い. 図4は, パ ス の 連 続 回 数 と シ ュ ー トの 関係 を継 時 的 に表 したも の である. 前 半 は5 回 以 上 続 い た パ ス が19. 回あったが, 後半は6回に減少した. 表1 は トラ ッ プと ドリ ブル のミ ス を 集 計 した も の で あ る. T M, D M とも 前 ・ 後 半 通 して ② ジ ョ ル ジー ニ ョ, ⑭ロマ ーリ オ, ⑨ ジーニ ョ に多く 見 ら れた. TM, DM の 合 計 は前半17回, 後 半 は18回と増加 した.. 以上のことから準々決勝のブラジルは, 自陣でのパス交換の回数が前半の方が多いのにも関わらず, パス ミ ス は前 半 の19% に比 べ 後半 は27% とパ ス ミ ス が増加 した‐ 特 に, 前 ・ 後 半 通 じて ⑧ ドゥ ン ガ, ⑮ M.サ ン トス の パ スミ ス,ま た ①タ フ ァ レルの パ スミス は自 陣か ら 出さ れている も の が多 か っ た.チ ーム と しても トッ プの2 選手, つ ま り⑦ ベ ベ ッ トと⑪ロマ ー リ オ に対 する パ ス ミス が前 半29本, 後 半34本 であ り パ ス の成 功 数. (2 8).

(6) . 187. ブラジルの戦術分析. 前半 2C. ,. 墨 1震 。. 0. ー ; IEヨ モ --嘉一 編 曲張 - , ーミ ド 。. 。6 3. ,. 『5. ≦ 一. 45. 50. 45. 5Q. T洲E [min] 後半 2C. ●○. ◎. - Q. 15. ●. 3Q. ・. 0. 丁1ト I E [min]. 準々決勝における パスの連続回数 (◎シュートを表わす). 図4. 準々決勝における トラ ッ プと ドリ ブルのミス集計. 表1. 前半 ー、. ① ② ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑪ ⑩ ⑮ ⑰ 計 0. I. O. 2. I. O. O. O. 0. 0. 0. 2. 5. 3. 0. I. I 13. 0. 0. I. 2. 7. 4. O. I. I 17. トラ ッ プミス. O. 0. ドリブルミス. 0. 計. 0. 0. 4. 後半. 0. 3. 計. 0. 4. 0 リム. ドリブルミス. リム. O. リム. 0. トラ ッ プミス. . 1 1. ① ② ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ ⑪ ⑬ ⑭ ⑮ ⑰ 計 6. O. O. O. 0. 0. 0. I. I. 0. 0. 0. 4. I. 0. O. 2 12. 0. O. 0. 4. I. O. I. 3 18. 65本 に対 し, パス ミ ス が63本と 2 本 に1 本が パ ス ミス であ っ たこ と を示 して いる. 特 に①タ フ ァ レルの パ ス ミス は ゴー ルキー パ ー か らの長い キ ッ ク をイ ンタ ーセ プ トさ れたも の である. ト ッ プに対 して前 半 は1 本も パ ス を 出 してい な か っ た が, 後 半 は4 本 中4 本, つ ま り, ト ッ プに出 した パ ス は全て パ ス ミス にな っ てい た こ と に なる. ま た, 表1か ら, 前 ・ 後 半 通 して ② ジ ョ ル ジー ニ ョ, ⑨ ジー ニ ョ, ⑪ロ マ ーリ オ な どに多 く ミ ス が 目立つ が, ⑨ ジーニ ョ, ⑪ロ マ ーリ オ はオ フ ェ ンシ ブな ポ ジシ ョ ンの 選手である こと から 大会 を通 して. 相手を切り崩す, いわば突破のためのドリブルを多用していたためと思われる. ②ジョルジーニョは右サイ ドバ ッ ク である にも かかわ らずDM が多 い が, こ れはオ ーバ ー ラ ッ プ し1対 1の崩 しを狙うためにドリブル を多用 してい た た めと思 わ れる.. 表2からも分かるように, パス本数が前半と後半で極端に違い, 相手チームのシュートやパス本数と全く 逆 転 して しま っ た. こ れ は5 回以上 続 い たパス が前 半 より 後半 に少 ないこ とや, 後 半 に入 っ てミス が目立つ こ とにも 表わ れている. 得点 は後半 に入 っ て ブラ ジル が3 点 (オ ラ ン ダ2 点) を取 っ たこ とや, オラ ン ダが. 攻勢にでたことから, 前半の自陣でボールを支配しパス交換しながら攻撃をする作戦から, 後半はパスを少 なくしながらカウンターを仕掛けるという戦い方に変わり攻撃スタイルが大きく変化した. つまり, ⑧ ドゥ. (2 9).

(7) . 188. 越山 賢一・吉村 雅文・古賀. 表2 喬表. 初・柴田 和千代. 分析 項 目の チ ー ム デー タ -. ′ t ス ) バス ート 篭バス( シュ 、バスミス. バス( % ; ). パスミス. ト ラップミス. ス リブルミ ド. クリア. 準々決勝 前半 (オランの 後半 Y‐ 計. (スウエ. 1 ) 前半 0〔 0 ) 6(. 35 0( 234 ) 304( ) 86 175 59 ) .”74 .8十 46(. 8( 2 }. 14( 5 ). ) 8( 18. (イタリア) 後半 0( . ) 0 ) 5( 3. 3 2 4( ) 272{ ) 84 74 )′52( 55 1 2 5 160 1 .0( .4. ) 5( 9. 16( 11 ). 14( 1 6 ) ‐. 13( 11 ). ) 30( 16. 22( 3 ) 4. 決勝. 計 ル } 67 墓( 449 ) 576( 4 ( ) il( ) 85 0 ) 98( 335 74 ) 1 14 .5( .6. ( ) 内の数字が対戦チームを表す. ン ガ, ⑯アウ ダイ ー ル, ⑮M.サ ン トス のな ど後方 か ら比 較 的長 い パ ス を ⑨ ジーニ ョ, ⑪ ロマ ーリ オ ⑰マ ジー ,. ニョに出し, そこからドリブル突破を狙う戦術を用いていたものと思われる. 特に, 後半の先制点は相手の パ ス を自 陣中 央 でイ ンタ ー セ プト し 長い 縦 パ ス 1 本か らの 攻撃 が得 点 に結 びつ い たも の であ っ た , .. 2) 準決勝 図5 に ブ ラ ジ ル チ ー ム の 準 決 勝, 対 ス ウ ェ ー デ ン 戦 の. Yr ーず r ÷ ÷ 「-十 一一1 1- .①. -. チ ーム フォ ーメ ー シ ョ ン を示 した.. 図6では前半のパスの本数がディフェンシブハーフの⑥. (ゴー 膳 ‐バー). ‐. ー. ⑩ ⑮ 代ン之コジク}. ②. ドゥンガが56本と最も多く; 次いで左サイ ドバックの⑥ブ. (窟ナイドバック). も ⑧ ドゥ ン ガが59本 と最 も多 ラ ンコ が52本であ っ た. 後半‐. ⑥ {左サイドバック). ⑥. ⑧. (ディフェンシブハーフ). ⑰(⑩). く, 次 に右 サイ ドバ ッ ク の ② ジ ョ ル ジー ニ ョ の42本であ っ. (右サイドハーフ). ⑨ (左サイドハーフ). た.前 半のパスミス は② ジ ョ ル ジーニ ョ が9 本と最も多 く, ⑧ ドゥ ン ガ, セ ンタ ーバ ッ ク の⑬ アウ ダイ ー ル がそ れ ぞれ 8本 であ っ た. 後 半 は② ジ ョ ル ジーニ当 と右 サイ ドハ ー フ. 図5. 準決勝における フォーメーショ ン. 前半 1. 2. 5. 1. 1. 2. 6. 7. 、. ・. 8. 後半 9. ′. 1 1. 3 1. 1 5. 1 7. ′ ・ ,. 5. 6. 7. 6. 9. t l. 1 3. ′. 4. 7. β. 3. f. β. 1. 2. 5. 6. 7. 6. -. l o. l l. 1 3. 2 4 6. 5 6 1 5 3. 7 2 3. 8 ′ 5. 5 3 1 9 l o l l 1 J 5 3 7 2 7 7 9 2 0. 11215 ー6171819 1・ 11・ 31・ 511 7. .ミ 2 1 6 ー 7 1 9 1 I I 1 , 3 ! 1 7. 図6. 準決勝におけるパスとパスミスの本数 (上段がパス, 下段がパスミスを表わす). (3 0). 1 5. ● .. i. 5 1 7 1 ′ 4 0 7. 9.

(8) . 189. ブラジルの戦術分析. バス ミス. ′ミス. 40. 10 0 D. C. B. A. E. F. . 左 サ イド 中央 . 63. 42. 33. 6. . 44 . 9. 口左サイ ド 塾中央 国右サイ ド 図7. 、. A. B. C. D. 0 3 1. 1 2 6. 6 7 3. 8 6 6. E. F. 9 6 2 14 、 15 9. 口左サイ ド 蜜中央 ■右サイ ド. 準々決勝における パス とパスミスの発生地点のエリア別分布 ー (自陣から見て6 x g分割でエリア を表わす). の⑩ライ ー (後半から⑰マジーニョと交代して出場) がそれぞれ9本と最多であっ た. 前半でパスを多く受 け た 選手 は, ⑧ ドゥ ン ガの60本, 次 は⑥ ブ ラ ンコの47本 であ っ た. 後半 は⑧ ドゥ ン ガの51本, ② ジ ョ ル ジー ニ ョ の46本 であ っ た. 受 け手側 か ら パ スミス をみる と, 前 半で は トッ プの⑪ロ マ ーリ オ に対する18本が最 も多 く, 次い で右 サイ ドハ ーフ の⑰ マ ジーニ ョ, ト ッ プの ⑦ べペ ッ トに対 して そ れ ぞ れ9 本 であ っ た. 後半 は⑦ベ ベ ッ トに対 して 16本と最 も多 く, 続い て⑩ ライ ー に12本, ⑪ロマ ーリ オ に11本 であ っ た. 図 7 か ら, パ ス の 発 生 地 点 はC・D エリ ア 中 央 に多 く, パ スミ ス はE・ F エリ ア に多 い. 特 にFエリ ア右 サイ ドが 目につ い た. 図8 か ら は, 前 半 は5 回以 上続 いた パ ス が28回, 後半 は23回であ っ たこ と が分かる. T M, D M は前 ・後 半通 して⑨ ジー ニ ョ, ⑪ ロマ ーリ オ, ⑰マ ジー ニ ョ (⑲ ライ ー) に多く 見 ら れた. 準々 決 勝 で は② ジ ョ ル ジー ニ ョ のミ ス が目につ い た が, 準 決 勝 で はそ れ が見 られな か っ た (表3).. 6%と準々決勝と比較すると高い 7%, 後半は8 以上のことから準決勝のブラ ジルは, パス成功率が前半で8 前半. 2C. ,. .. 墨王 長南階調榊 IE曲 調 鞠 濡 .1 O. 2c. .. ・. γ.. 15. {. o 憾ロ . . ・ TIME [min] .・. e. 5O. 45. 50. 後半. 屡 電 瀦 1 副 話 1 副 1‐ 嗣 ー ,謙信 , , , ,, o. 45. ・. 15. 30. TIME [min]. 図8 準々決勝における パスの連続回数 (◎シュートを表わす). (3 1).

(9) . 越山 賢一・吉村 雅文・古賀. 190. 表3. 初・柴田 和千代. 準決勝におけるトラッ プと ドリ ブルのミス集計. 前半. ① ② ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑰ ⑩ ⑮ ⑰ 計 トラッ プミス. 0. ドリブルミス. 計. O. O. I. I. 2. 3. I. O. 2 10. O. O. 0. I. I. I. 2. I. 0. 2. O. O. 0. 2. 2. 3. 5. 2. O. 4 19. 0. 9. 後半. ① ② ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ ⑪ ⑱ ⑮ 計 トラ ッ プミ ス. O. ドリブルミス. O. 計. O. 0. 0. O. 5. I. 0. I. 2. I. O. 0. 0. O. O. 2. 3. 4. O. 0 11. 0. I. O. 3. 5. 5. O. 0 16. 確 率 で成 功 してお り, ま た, パ ス 発生地 点も前 方 に移 っ て いる. こ れは, ディ フ ェ ンシ ブハ ー フ の⑧ ドゥ ン. ガのプレーが大きく影響しており, かなり優位に相手陣内でプレーしていたと思われる. さらに, パスミス も E・Fエリ ア が最も多 く, Aエリ ア 中央 のミス も少 なく, 同 じく ワ ー ル ドカ ッ プで のイ タリ アの3戦 と比 べ ても 明 らかに異 な っ て いた. こ れは両 サイ ドバ ック の② ジ ョ ル ジーニ ョ, ⑥ ブラ ンコ からの 攻撃 が多 く, そ の結果, CE が パ スミ ス に反 映 じている と思 わ れる. ま た, ② ジ ョ ル ジーニ ョ のCE による パ スミス は多 い も のの, オ ーバ ー ラ ッ プに用 いたD M が準々 決 勝よ り 目立 たない こと, さ ら に, ト ッ プに対 する パ ス ミ ス の 確率 も準々 決勝 に比 べる と49% か ら32% に低 下 しパス の精 度が高く な っ た. チーム と しての パ ス ミス も準々 決 勝 の22% に対 して14% と 低く な っ た こ と か ら, 明 ら か にス ウ ェ ー デ ンの プ レッ シ ャ ー 不 足 が伺 え る. ス. ・そのためブラジルの攻撃力や特徴を既につかんでい ウェーデンは予選リ ーグで一度対戦し引き分けている. るため, 守備的な布陣をとってカウンターを狙う戦術をとっ たことが大きな要因と考えられる. パス連続回 数も前 ・ 後半通 じて5 回以 上続 いた パ ス が準々 決勝の25回 に対 して51回であ っ たこ と, さ らにス ウ ェ ー デン. が一人退場者を出して10人になったことから, かなり優位にボールを支配し相手陣内で攻撃的に戦っていた と推察 できる. ま た, ② ジ ョ ル ジーニ ョ のオ ーバ ー ラ ッ プや ⑧ ドゥ ン ガのパス に代 表さ れる よう に, 戦術 的. な役割がはっきりとしていることも見い出せた. 決勝点は②ジョルジーニョのCEから生まれたものである が, この得点も準々決勝と形こそ異なるがその試合で意図した戦術が形となって表れたものと思われる.. 3) 決勝 図9 に ブ ラ ジ ル の 決 勝, 対イ タ リ ア 戦 の チ ー ム フォ ー メ ー シ ョ ンを示 した. 前 半の パ ス の 本 数は ディ フ ェ ンシ ブハ ー フ の⑧ ドゥ ン ガ. が48本と最も多く, 次いで左サイ ドバックの⑥ブランコが 39本であった. 後半は⑧ドゥンガが58本と最も多く, 次い. (ゴールキーパー). ⑩ ⑮ ターパック). ②{⑭) (右サイドバック). ⑤. ⑧. ⑥ (左サイドバック). (ディフェンシブハーフ). で右サイ ドバ ッ ク の ⑭カ フ ー が36本 であ っ た.. 前半のパスミスの本数は⑭カフーが8本と最も多く, 次. \. ⑰. ⑨. (右サイドハーフ). (左サイドハーフ). い で⑥ ブラ ンコ, ⑧ ドゥ ン ガでそ れぞれ7本 であ っ た. 後 半 は ⑥ ドゥ ン ガ が14本, 続 い て 左 サイ ドハ ー フ の ⑨ ジー ニ ョ の9 本であ っ た (図10 ).. 図9. (3 2). 決 勝 に お ける フ ォ ーメ ー シ ョ ン.

(10) . . 191. ブラ ジル の 戦 術 分析. 後半. 前半 7. 6. 9. 8. 7 ′ 5 1 3 1 4 1 1 1 1. ,. 2. 5. 1. 2. 7 5 1 4 1 3 1 5 6 7 8 9 n 1 3 ! 6 37 7 2 5 2 6 2 4 d 8 3 4 2 7 9 3. n. 9. 1. 5. 6. 7. 8. 1 4. 5 , 3. 6 2 3. 7 ′ 8. 8 S 5 3 5 5. 7. 6. 1 1. 9. 8. 1 3. 4 1. 4 3 1 I I 1 6 4 3 4 ! 2 1 3. 1 4. 5 1. 1 7. 7 5 1 1 0 3 5 1. 1 7. 図10 決勝における パス とパスミスの 本数 (上段がパス, 下段がパスミス を表わす). パス を受 けた選手 は, 前 半 ⑧ ドゥ ンガの48本 が最も多 く, 次い で右 サイ ドハ ー フの ⑰マ ジー ニ ョ の37本で あ っ た. 後 半も 同 様に⑧ ドゥ ン ガの55本, ⑰マ ジーニ ョ37本 であ っ た. どの 選手 に対する パ ス がミス になっ ている かを見る と, 前 半 は トッ プの ⑪ロ マ ーリ オ に対 して25本と こ れ ま で の3 試 合 で最も多く, 後 半 は同 じく 2 ト ッ プの⑦ベ ベ ッ トの17本, ⑪ロマーリ オ の15本 であ っ た. パ ス はC・D エリ ア 中 央 が特 に多 く, ミ ス にな っ たパス はC エリ ア が 多か っ た. ま た, 相 手 陣 内 か ら出す ). パ ス にミス が目立ち, 特 にFエリ ア右 サイ ドが多 か っ た (図11. 2 ). 9回, 後半は20回と若干減少した (図1 前半に5回以上続いたパスは2 ‐ 表4 か ら前 .後 半通 して ⑪ロ マーリ オ のTM が多 い こと が明 かにな っ て, D M は⑨ ジー ニ ョ, ⑪ロマ ーリ オ, ⑭カ フ ー, ⑰マ ジーニ ョ に多 く み られた. . ぼ同 じエリ ア であ っ た. こ れ は, 今 回 分析 した ゲーム で最も パ ス を 出 しボー ルに触 れて い た⑧ ドゥ ン ガによ るも ので, 後方 か ら ビ ル ドア ツ プ, つ ま り 攻撃 を組 み立 てる な ど攻守 の 要 と して働 い て いた こと を 数字の 上. パスミス. パス nU nV nU nU nU . 0 i E サイド 牧 差 【 サ イド. A. B. C. D. E. F. 6 15 11. 15 30 28. 67 87 70. 53 77 40. 15 23 24. 3 1 11. □ 左 サイ ド. 図=. 逐中央. 圏右 サイ ド. 左サ春 中央 都サ イド. A. B. C. D. E. F. 0 0 1. 1 1 2. 17 9 9. 8 10 5. 4 6 5. 4 0 16. □左 サイ ド. 翠中央. 決勝におけるパスとパスミスの発生地 点のエリア別分布 (自陣から見て6 x 3分割でエリアを表わす). (3 3). 圏 右 サイ ド.

(11) . 192. 越山 賢一・吉村 雅文・古賀. 初・柴田 和千代. 前半. 2c. 裏叢 … 三 i l i 三 書 岳 1 岳 書 評 評 議 i i .. o. : :=: 寺F: .. 15. ・. ・ 30. ・. ・. 45. 5o. TIME [min] 後半. 2c. 、. 裏 謡 G話 美 圭 - も お 講 正, 司,謡-諏 , …. …. 0. .. i. .. 15. ^ 一. ・. ’. .. .. ,. * 丁 [画 き. ・. ‐ ▼ 45. 5 0. 図12 決勝におけるパスの連続回数 (◎シュートを表わす). 表4. 決勝にお ける トラッ プと ドリ ブルのミス集計 前半. ① ② ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑪ ⑬ ⑭ ⑮ ⑰ 計 トラッ プミス. O. ドリフワレミス. O. 計. 0. 0. O. 0. 0. I. O. 5. 0. O. O. I. 0. O. I. I. 4. 3. O. I. O. 4 14. O. O. I. 2. 4. 8. 0. I. O. 5 22. 8. 後半. ① ② ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑪ ⑬ ⑭ ⑮ ⑰ 計 O. 0. O. 0. I. O. 2. I. O. O. 0. I. ドリブルミ ス. O. O. O. 2. 2. O. 2. 3. I. 5. 0. I 16. 計. O. O. O. 3. O. 4. 4. I. 5. O. 2 21. リム. ‐トラ プミ ス ッ. 5. で表わ していた. ま た, 興 味深い の は, 準 決勝 でF エリ ア 右 サイ ドか らの パ スミス は右 サイ ドバ ッ ク の ② ジョ ル ジー ニ ョ によ る も のであ っ た が, 決 勝 でも 同様の結 果 が得 られた こと である. つ ま り ② ジ ョ ル ジーニ ョ ,. が前半途中で負傷退場し, その交代出場で入った⑭カフーが②ジョルジーニョと全く同じ役割を果たしてい た という こ と である. さ ら に, パ ス 成功 率 が前 半87%, 後半84% と高い 確 率を示 している. しか しな が ら ,. トッ プに対するパスミスは準々決勝49%, 準決勝32%に対し, 決勝においては41%と低下した. また, チー ム と しての パ スミ ス は15% と準 決勝 の14% とあ ま り変 わ らな か っ た にも 関 わ らず 前 ・ 後 半通 して ・ロマ ー , リ オ の TM が6 回 とチ ーム の約 半 分であ っ た. こ れは⑪ロマ ーリ オ の ポ ジシ ョ ン が ト ッ プであり しかも 今 ,. 大会5得点とブラ ジル全得点の約半分をあげていることから, イタリア守備陣がかなり厳しいチェックをし た ためと思 わ れる. D M は ト ッ プの ⑨ ジー ニ ョ, ⑪ロマ ーリ オ 攻撃 的な役割 を持つ 中盤の 選手⑭カ フー , , ⑰マ ジーニ ョ に多 くス ウ ェ ー デン よ り も 決勝のイ タリ アの 方 がオ フ ェ ンシ ブな選 手 に対 して の プレッ シ ャ ー. が厳しかったことが推察された. しかし, ブラジルは強いプレッシャーを受けながらでもサイ ドからの攻撃 を多くするスタイルをとり続ける実力を持っていたといえる.. (3 4).

(12) . ブラジルの戦術分析. 193. まとめ ) は 大学 サ カ ー トー ナメ ン トの 試 合 を対 象 に分 1 ッ ト ッ プの 選 手 に対 す る パ ス につ い て みる と, 吉 村 ら1 , 析 し, 勝ち チーム の パ ス 成功 率 が56.6%, 負 けチ ーム は41.4% と報 告 している. つ ま り, おおよ そ2 本 に1 6 ) 本 は パ スミ ス であ り, 同 大 会 のイ タリ ア につ い て も 同 様 の 結 果 であ っ た . ブ ラ ジ ル にお い て も, トッ プ. の選手に対するパスミスの確率が各試合を通し最も悪かった. TM は トッ プの 選手 に, ま たD M は ト ッ プとサイ ドの 選手 に多 い ことも 明 かにな っ た. ミス が トッ プの 選 手 に多 い の は,相 手 陣内で パ ス を受 ける こと が多 く,マ ーク による プレ ッ シ ャ ー を受 ける 厳 しい 状況で プレー. するため精度が落ちたものと考えられる. また, サイ ドの選手にDMが多いのは戦術的にサイ ドからの崩し の回数が多くなったために表われる数字であると思われた. ) は 1986年 ワ ー ル ドカ ッ プサ ッ カ ーメ キ シ コ大 会 参加 チ 」 ム の プレー パ タ ー ンを 分析 し 成 Hughesら1 , ,. 功したチーム (ベスト4以上) は, D・Eエリアの中央部分を不成功チーム (予選リーグ敗退) よりも多用し ていたと報告している. 今大会のブラジルはスウェーデン, 決勝のイタリアが極端に守備的な戦い方をして き た ことも ある がB・C・D エリ ア の 中央 と サイ ド, 特 に相 手 陣 内に入 っ たエリ ア を多用 して いる傾 向にあ っ た.. 現代サッカーは中盤での狭いスペースでの攻防が主流になっ ている.しかし,ほとんどのチームは決勝トー 9℃という暑さのために動きの少ないサッカーを志向した. その中で, 常に優位 6試合の平均気温2 ナメント1 に ゲーム を進 めた ブラ ジル だ けがシ ョ ー トパ ス とサイ ドか ら崩 す 攻撃 を行 っ ていた とい える.. 要. 約. 本研究 は1994年 ワ ー ル ドカ ッ プサ ッ カ ー アメ リ カ 大会 にお い て 決勝戦 ま で進 んだ ブラ ジル の 戦 い方を 分析. することを目的とし, ブラ ジルの準々決勝, 準決勝, 決勝戦の合計3試合を対象にコンピューターを用いて ゲームデータを収集した. 各ゲームの選手間のパス及びパスミス頻度, パス及びパスミスの発生地点エリア 別 分布, トラ ッ プミ ス, ドリ ブルミス, パ ス 連続 回 数な どか ら ブラ ジル の戦 い 方 につ い て 検討 した.. 得られた結果は次の通りである. 1) 準々決勝の前半はボールを支配しパス交換が多かっ たが, 後半はカウンターで前線にパスを出し, ドリ ブル でチ ャ ンスメ ーク する な どゲーム 内容 に合 わせ た戦 い 方を してい た.. 2) 準決勝は相手が守備的になったため, 相手陣内でのプレーが多くなった. ショートパスを多用しサイ ド 攻撃という戦術的意図が明確になっ ていた. 3) 決勝戦は総合力で優るブラジルと, 戦術的に自陣でゲームを進めようとするイタリアとなったためブラ ジルの相手陣内でのプレーが顕著になった.また,準決勝と同様に選手個々の戦術的役割が明かであった. ブラジルは, 準々決勝に比べ準決勝, 決勝で戦い方に違いが見られた. 準々決勝では, カウンター攻撃を 交えたのに対し, 準決勝, 決勝戦は, 相手が自陣でゲームを進めていたことから, 相手陣内で攻撃的なサッ カ ー を展 開 した.. 参考文献 i l 1988 fpa fp l l f 1) Hughes t t ) sono ernso ayofsuccess短landunsuccess :Compar u cho son ,A.( ,M.D Robertson,K‐andNi i ba 367 l teamsi bel986V Vor d CuP云orsoccer t J LPp363 enceand Fo o ‐ nd ‐Sc. (3 5).

(13) . 194. 越山 賢一・吉村 雅文・古賀. 初・柴田 和千代. 一, 藤原章 司 ( ) - ディ フ ェ ン ダーの 攻撃参加 に 関する研 究( 1983 2}÷’ 82ワー ル ドカ ッ プ, 日本代 表チーム, 大学 選手権大会のゲーム から見たディ フ ェ ンダーの攻撃参加一, 第3 回サ ッ カー医・科学研究会報告書, pp61‐69. 2) 川 口. 3) 河合一武, 永嶋正俊, 磯川 正教, 鈴木 滋, 大橋二郎, 松原 格, 福 井真司 ( 1992 ), サ ッ カーの ゲーム 分析-コ ン ピュ ー タを利用 した即 時的分析シス テム の実用化, 第12回サッ カー医・科学研究 会報告書, pp71‐75 4) 河合一武, 永嶋正俊, 磯川 正教, 鈴 木 滋, 大橋二郎, 松 原 格, 木幡日出男, 福井真司 ( 1993 ) , サ ッ カー の ゲーム 分 析システムの実用 化, 第13回サッ カ ー医・科 学研 究会報告書, pp27‐33 威, 高木英樹, 小 野 剛 ( 1992 ), サ ッ カー の ゲーム 分析-ミ ッ ドフィ ー ル ドにお ける パ ス の状 況の 定量分析-, 第12回サ ッ カー医・科学研 究会報告書, pp77‐81. 5) 光行. 1997 6) 越山賢一, 吉村雅文, 古賀 初, 柴 田和 千代 ( ), イ タリ アの戦術 分析‐1994ワ ー ル ドカ ッ プサ ッ カーアメ リカ大会- , 北海道教育大学紀要 (第2 部) 第48巻, 第1号, ppl13‐124 ), ESPAN巽82全146得点 の傾 向分析 と得点 に貢献 した プレー, 第3 回サ ッ カー 医・科学研 究会報告普, 7) 田中和久 ( 1983 ppl08‐122. 8) 田中和 久 ( 1987 ), MEX[ 86全132得点の傾向分析, 第7回サ ッ カー医・科学研究会報告書, pp47‐56 CO’ 9) 山中邦夫, 森岡理右, 松本 光弘, 萩原武 久, 増 田和 実 ( 1993 ), 1993サ ッ カー ワール ドカ ッ プ・ コ ンピュ ー タ による記述 分析-試合中のチーム の ボー ル保持 につ いて一, 第13回サ ッカー医・科学研究会報 告書, pp15‐20 ) 山中邦夫 ( 1994 10 ), サ ッ カー ゲーム にお けるチド ム 戦術 (戦法) とシス テム 一1992‐1993日本代表チーム のゲーム 分析 から -, 体育の科学Vo l ‐44.7月 号, pp534‐544 11 ) 吉村雅文, 古川 勝 巳, 越山賢一 ( ), パ ス に関する研究- トッ プの選手に対するパス につ いて , 第13回サ ッ カー医・ 1993. 科学研究会報告書, pp5. (3 6).

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参照

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