火鑽習俗にみられる発火技術(その4)
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(2) . 火鎖習俗にみられる発火技術 (その4). 高. 幸. 嶋. 男. 前回 (その3 ) において, 金箱正美氏コ レクションの火花(打撃) 式発火具について紹介した. 今 回は, それに引き続いて鹿瀬二郎氏の 「あかり」 関係コ レクショ ンのうち, 主 に火打金を中心にみ て み る こ と に す る.. ※. ( 3 ) 鹿瀬二郎氏コ レクショ ンの発火具 鹿瀬二郎氏 (東京都世田谷区, 照明文化研究会会員) は, 「あかり」 関係器具を中心としたコ レク ター・研究家である, そのうち火打金のコレク ションは著しく多く, 1 985年末で12 5例を数えてい る,. 本報告では, 実際に計測・観察できた11 9例の火打金についてのべる (うち1点は, 採集地, 推 定 (使用) 時代不明) 0である. , そ の結果をまとめたもの が表1 名) 採. 集. 地. 不明の1例をのぞいた118例の採集地は, 1都1道1府1 0県で, さらに地方別にみると, 北海道 地方1例 (全体の0. 東北地方2 8%) 5例 ( 1 同2 2 % 岩手県4例 , , , , 山形県20例, 宮城県1例) , 関東地方44例 (同3 7.3%, 群馬県3例, 埼玉県32例, 東京都9例) 7例 (同3 9.8%, , 中部地方4 新潟県9例, 長野県17例, 山梨県9例, 静岡県4例, 岐阜県8例) 8%, 京都 , 近畿地方1例(同0. 府1例) である. 県別では山形県 (全体の16,9%) 4,4%) で採集されたものが , 埼玉県 (同27,1%) 長野県 (同1. 匁 少し、 ,. 以上で明らかなように, 慶瀬氏の火打金コ レク ショ ンは, 東北, 関東, 中部地方を主としたもの. で あ る.. ( ) 火打金の形 口 火打金の形態は種々のものがある, 「ねじり鎌」のように昔から名称のついたも のもあるが 多く , は一般的名称はない. そこで, 表10に示した「火打金の形」の名称は, そうしたよくい い慣らされ てきたものを含め, その形態的特徴をもと に名 づ けた ものである. 鹿瀬氏のコ レク ションは 大き , く7類型に分れ, それぞれの例数は次の通りである, ① 「カスガイ型」 (「変形カス ガイ型」 1例含む)53例 (全体の44,5%) ② 「ネジリ型」 (「変形ネジリ型」4例含む)32例 (同26,9%). 49.
(3) 図 81. 7. 図 90. 24. 25. 力. 図 89. 23. 力. 力. 力. 22. 力. 図 88. 力. 図 87. 19. 21. 力. 図 86. 18. 力. 力. 図 85. 17. 20. 力. 87‐2. 16. 7L8. 力. 力. 図 84. 14. 15. 87‐0. 65‐5. 65.5. 65.8. 90.3. 87.3. 103.O. 60.O. 53‐9. 75‐9. 92.2. 力. 13. 147.3. 力. 力. 12. 7LI. 111‐6. 力. 図 83. 11. 76.5 104.1. 86.3. 101‐4. 53‐3. 49.7. 10. 力. 力. 8. 9. 図 82. 力. 力. 力. 図 80. 力. 5. 図 79. 4. 16.O. 12.1. 20‐8. 8‐9. 16.4. 3‐8. 12‐3. 13‐2. 13‐6. 11.2. 13.4. 11.8. 14‐7. 23‐8. 19.8. 12.3. 15‐7 17‐3. 12‐8. 22.2. 11.3. 11‐8. 6.O. 67‐2. 力. 11‐7. 12.1. 61‐7. 55‐I. 力. 力. 7.3. 6.2. 6.3. 5‐O. 3‐9. 2-7. 4.5. 5‐8. 2‐4. 5.6. 4.O. 5.3. 6‐O. 6‐2. 4‐3. 5.6. 8‐2. 44. 6‐O. 4‐O. 4.O. 2‐7. 5.9 3.5. 3.3 805. 121‐8. 116.O. 106‐8. 119-O. 101‐3. 104.5. 146.6. 86.4. 92.4. 106‐O. 125‐O. 119‐O. 117.8. 190‐O. 139‐2. 117‐2. 136.8. 117.4. 133.2. 128‐9. 64‐3. 101.3. 98‐5. 105. 34.9. 35.O. 32.6. 46‐2. 36.5. 40.2. 31.2. 37.O. 39‐9. 38‐8. を1 .O. 43.3. 37.2. 46.7. 40.6. 46.8. 37‐O 54‐8. 47.O. 34.8. 18. 37‐2. 31.8 37‐2. 21‐5. 台部の 「焼印」 および刃部の 「銘」. 19 8 5年8月 3 日調査. 上. 静. 川. 台部桐使用. 18‐O 台部 「詰合」. 岡 明治. 手 江戸. 父 明治. 山 江戸. 山 江戸. 山 江戸. 台 明治. 五 日 市 明治. 静. 岩. 13.2 台部 「本玄□」 . 刃部銘あり‐. 10.5 台部 「吉井本家請合」 ‐ 刃部 「上げ吉井女作」 .. 秩. 高. 高. 高. 16.6 台部 「本家請合」. 14‐5 台部 「舎藷 合」 . 刃部いたみあり‐. 12-7. 13.2. 仙. 府 明治. 10-2 刃部 「吉井 (中女作?) 」. 野 明治. 長. 府 明治. 10.8 台部「 声屋棟」 =」 -台部の一端に小孔あり.刃部に銘「糸」 甲. 9‐O 台部 「⑰請合」 ‐ 刃部に銘入り‐. 甲. 野 明治. 長. 17.7 台部 「本家□□」. 生 江戸. 野 江戸. 13‐5 台部 「一文字屋」. 桐. 長. 野 明治. 埼玉県越生 江戸. r. 長. 父 江戸 都 江戸. 20.3 火打石付. 22. 12‐2. 作」 ‐ 17-2 刃部に銘あり.. 京. 秩. 14.8 台部 「本家吉井」 刃部 「上サ吉井作」 21.2 17.4 台部 「本吉井」「十本敢」 ‐ 刃部 「上州吉井本家中野屋女. 長. 直 江 津 江戸. 14. 岡 明治. 越 明治. 田 明治. 田. 岡 明治初期. 越 明治. 採集地. にも銘あり‐ 11.5 台部に焼印「傘請合」 ‐ 刃部の各面一端に三角形の削りが 上 あり, 中央より薄くなっている- 9 川. 13‐9 台部の背に 「明治三船参年十二月吉日」 と墨書‐ また面. 11‐3 台部 「吉井 (本家) 請合」 刃部 「吉井女作」. 7.2 台部の一端に小孔あり. 厚 さ. 幅. 厚 さ 長 さ. 幅. 火打金 の 形 長 さ. 6. 図 77. 図 78. I. 2. 図番号. カスガイ敷こおける台部の大きさ. 金属部分の大きさ. 表10 鹿瀬二郎氏火打金コ レクシ ョ ン. . . 暴. .
(4) 火鍛習俗にみられる発火技術 (その4). 瓜口鶏甑瓜 鶏窓鶏 夏 窓. 鶏罫鶏窓鶏 地 幾 鶏窓鶏 鶏鰍瓜 口 地 鶏豚 展 蟹瓜 口 鶏 纏甑 狐 鶏窓 1 1 犯器搾 罫 鰍 獣 窓 口 罫 窓 口 甑. 製滋 冊 鰐 鯨 縦 榊. ヨ 識 磁 麹 曜 絢 曜 潤 冊 際 榊. 恢. ヨ. 麹 ヨ. 匿 匿. 邸 謙 磁. 跳. 輝 ヨ ヨ ; 一 振 曜 擦 ; 一 燕 縦 旋 ,. 牒. 樋. 三 輝. 離 纏. 振 ヨ ヨ. 燕 業 咽 洪 蜜. 「 犠 」 S 扉 次 も. ↓ 導杯. 「 「 の 一 o ーN ーN 0 沌 軌槌 Kー ,。 , の ,H ,守 ,門 潔 ョ 【 殴 e 船 傘峰 士 コ の N N の N ,0 ,寸 ,3 ,瀞 , 馨コ ー 擁 留 巽 髪副 Nコの の N 0 杓コ コ ャ 寂K , め , 00 ,酌 , の ,0 寸 り O H H 岨 H 門 H 円 R o - N -ぬ ー るトーN 札- - , の , , 寸 , ” 町 犯制殴K. 「 傘 網澱. 「 豊杯. 「 「 「 傘 「 導林兼植□□ 杯 網 杯教板 汰和ま 鰯 柊汰枢 一 貫 導 ] 」 」 」 」 扉R 脆 扉 脆 灰 植 隙 門. o 0 N 0 0 閃 の め鎖 的 一寸 の ト 一寸節 の ,謀 ,写 ,; .3 , ,宗 , , ,寸 鶏 , 鞘 ; 3 H 蛸. め N ,g , 鞘. の 守 節 の の ,寸 ,寸 拐 ,N , ,守 の め 窮. N のる. , 編. 鎖 ト , ,円 0 ロ. 0 ト 寸 一 0口0 ○ 0 の 的 町 守 N の ” の ,か , ,O ,H0 , 寸 ,0 ,H ,H蛸 ,の ,H ト .ロ 守 ,N H , 的 , ゆ り の 節 館 0 H ト O H HH N門 門 H N H o ー N 一 門. ト の , H ,N 。 N H. ト ト の . 。 ,N ,H H o O H H N H. N ○ 寸 の 【 墳 の H の の N , 節 , ” 寸 , ト , 的 , 寸 , 守 , 〇 , 節 , ト , の. 蛸 の , め , 町. ィ ト 0 , ゆ , 寸 め. 0 , 寸. o 0 ト 【 ぬ の 0 - N( H , Hゆ , 口 . N ,〆 ,H ,H , 銭 ,0 ,N , N 瞥 の H ,の の. ). 0 鴎 ぬ る○ 蛸 の o ゆ の めめ 蛸 ,め ,リ 鴇 ,め ,の , 鴇 , , の ト o に ト. 的 , $. m , 鮪. 0 0 ,ゆ , の. の( の の( N N( o N ,節 ,的 ,N . o .ト N 寝 a 門 口 O ,H ,H , . HH 門 N H嶋 ) ) ) ○ 噂 ぬ o 蛸 0 の ,H の め , に .$ , 携 , 象 , 寸 ミ. 一. R R R R R R R R R R R. 家. 駅. 訳. 家. 獣. め の. 図. 圏. ト の の m. 図. 図. 圏. 図. 図. 図. 羅. 鶏 N 齢. 等. 守 寸 s. 0 節. 瓶 一 大 ] 」 扉 R. N 一 ,H , H の H. R R R R R. 賞 k 賞 食. 闘 陶 丑巌柊状. o 鴎 o ぬ ○ ト の H の ぬ ” の 齢 .H , m ,H , N , -H ,H ,に ,8 , 守 H 一門 寝 , N 小 曾 誓 =. 一 ー 節 ー o 『0 ゆ 嶋( 0 閃 o 一 e魚 ,o , Hの ,H , b ,, 讐 ,ト . 聾 窪 ト = 扉園 ) ↓ - の - の の 0 節 m 0 豹 - - - 姫 ,め ,定 ,ド ,リ ,ト の ,め , g の $ 晒. 醜 紳 図. 「 魚網鰯. 「 中 汰和紹 「 巌 網巌 ゞ , 枇 棒状和 駐機騒鄭 棒状枇 」 棒状和 扉 棒状梱 」 「 「 曙 「 亥 扉 傘網 傘 硬 縞 一 , 「 灰 鮫 扶植 「 幽静 駐 騰 「 駆 騒 騒糎 特撰 じ 「 「 「 . 督扶植 傘 傘 持 煙 橿駿鵡 口中網 」 } 柊 「 株枇 ( 扶植嫌 状抑純◎傘網 鰐 騒 一 家 犠股《 皆 OE 櫛 ] 」 鰻穂《 」 」 」 」 」 」 」 」 」 」 」 櫛駅 扉 脆頓吊 舵 扉和昂植舵 扉 扉頃扉 舵 纂範 垢 扉和 」 R 和 仙 和 粒 植 糎 和 后. 」 e 扉植. S. 「 導 回 杯 脚旗廿 護<). 幽 晦 丑 朱 抑 」 齢成. 「 々. 舜 「 品蟻. 姫に 築K. 川 濠 枇 熱紐培餅. 渚 擁 鴬. ト 的鴛 m M ; 0 寸. R. N d. R. R R. R R. ” , 鮭 o .ト o. R R R. 段 OOH 図 図 ○ 寸 ト 寸. の 寸 の d o m. 51.
(5) 54. 53. 21‐8. 16.5. 16.6. 402. 34‐9. 41‐2. ネ ・. 不. 不. 18.5. 19.1. 38.3. 40.5. 不. 不. 不. 18.6. 4LO. 40.2. 不. 不. 18‐4. 40.2. ネ ・. 図 107. 17‐5. 17.3. 39.2. 4.O. 3‐2. 3.6. 3.2. 4.3. 3.5. 3.6. 3.8. 3‐2. 3.2. 18.4. 35‐7. ネ ・. 3.7 3.9. 21.2. 21.O. 46.2. 47-O. ネ ・. ネ ・. 図 106. 3.8. 3.7. 3.2. 3.6. 3.4. 3.0. 3.3. 3‐5. 3.6. 3‐2. 3.4. 5‐O. 5.O. 5‐3. 図 105. 15.I. 19.8. 47.3. 19‐I. 不. 41.6. 22.8. 38.3. 38.2. ネ ・. 不. 18‐O. 36.5. 不. 不. 19.2. 41.5. 不. 図 104. 17‐1. 43.O. ネ 、. 図 103. 207. 18.2. 41.7. 40.5. 不. 不. 20‐3. 18‐6. 37.3. 23‐O. 37.2. 52‐6. 24.3. 10.2. 不. 力. 86.8. 70‐2. 図 102. 図 101. 力. 力. 51 104-1. 116‐1 30‐4. 42‐4 15.8. 18.4. 厚 さ. 幅. 幅 厚 さ 長 さ. カスガイ型における台部の大きさ. 金属部分の大きさ. の 形 長 さ. 火打金. 52. 図番号. 「吉井」. 「吉井」 。 ひも付. 「吉井」. たたき跡あり. 「吉井」 とみられる銘あり. たたき跡あり. 台部の 「焼印」 および刃部の 「銘」. 諸. 沢. 米. 沢. 沢. 米 米. 諸 沢. 小 米. 沢 沢. 米 米. 沢. 米. 田. 越 上. 沢. 米. 沢 川. 米. 諸. 小・ 小. 沢 沢. 米. 米 米. 越 沢. 川. 沢. 沢. 沢 米. 米. 米. 沢 沢. 米. 越 明治. 山 江戸. 手 江戸. 米. 川. 高. 岩. 採集地.
(6) 火鍛習俗にみられる発火技術 (その4). 裂※. 制 塔 繁 潤 麹. 臨 塑 挫 絢 能. 把 蝉 麹 田 困 制 贋 帳 観 制 制 価 聖. 紙. 一 米 栄 一 = 一 ; =. 単 冊 骨 単 握. m 間 悔 三 樋 窮 二 一 際 牒 一 ;一 = 三 眠 母 ,. 暴. 崎 後 亥 e h. 「 濯 」 Q 脆成. \. 鴇 る. を ト R ぜ 鮎 瑠 ー S R ギ÷ ′ J 1駁 に舜 も 】 ゞ 嬰 ー 快. 「 量壌 」 e 吊枢 「 汰和. に β ゐ. 」. 唱 殴 - 壷. 「 杯脚. 「 鰯柊汰和 「 係 露÷ポ 柊朱和 ※ 膨 欺 襲 張 廿状植一 家 ー ー 戦 継糎騒鄭 糎騒鄭 一 一 抹和炊抑 ] 」 」 」 」 」. 「 糠柊扶植 , ぬ 舟縫. 騒 樫蟻S 櫛 「 」 」. 豹 執K G 簾粒 士 掲 琴副. - 唱 岨. ャ鮫 K R. コ の o 齢 ”N の ト の ト ト 節 的 - ト 「 札 コ コN , N , 『 . , ゆ , N . 寸 , 寸 , N . N , N , N , 蛸 , ” m 節 れれ戦K. S象 鰹 船園. 寸 - 「 , M , m 蛸. コ コ胎コ ー の の 窃 ○ ト の の の 0 閃 の の o 0 N 0 0 の の o N の , H笠 , ロ , = , 絡 , 羅 , H , mN , の , N , N』 , ; ”▼ 鴇 , 門宣 , Nロ , め , 留 , 鰯 , 0 , ト , , N羅 , 巽 , Nが 鰯 ゆ 門 寸 N. コ め の の ○ m の ゆ ト り 鮒 姫 塊 コ コの , 器 , 寂 , g , に , ト , ー畠 , 窟 , に . N , 寸* 鴛 守 唖 H. 洪 姫に《 S 噺 紳 図. 0 の の 門 胎 ”守 , N , 帽 , 節 , 〆 の. 誉. の 富 圏. 代. 峠. 悼. 誉. 峠. 代. 誉 貸 鰍 鰍. の 一の 0 N の N 0 ト 0 ” 0 蛸 0 0 , 0 , 寸の , め溝 , の象 , 寸 , の , めー , Nの , , めリ , トH , 一 Hめの ○ O 【. 駁 駁 駁 鞭 駁 照 駁 暇 駁 照 照 駁 照 鞭 騒. H 寸 一癌 H o の 日 ロ 口HN H鰭H圏 H図 図 図 図 圏 図. ロー図 リ ロ 図. 競H圏 の □ 。 図 轡 図. 凝H圏. 繁 一因. 53.
(7) 66‐2. 59‐5. 山. 山. 山. 図 128. 図1 29. 図 130. 58‐O. 794. 32.2. 544. 119.8. 80.3. 51.3. 2.6 7. 変 山. 袋. 袋. 袋. 袋. 包 包. 包. 図 132. 図 133. 図 134. 図 135. 図 136. 図 138. 図 137. (袋 零 ). 65.6. 64.2. 図 131 変. 山. 70‐0. 75.I. 58.8. 山. 山. 図 127. 61‐0. 山. 図 125. 図 126. 59.6. 山. 図 124. 46.3. 山. 図 123. 32.O. 25‐5. 27.3. 23.i. 10.7. 12.7. 6‐7. 16.8. 20-2. 23‐O. 26.9. 23‐O. 22‐3. 22.8. 21‐3. 28.O. 28.6. 17‐7. 幅. 3-4. 3.6. 3.3. 2.3. 6‐2. 4‐8. 4.1. 6‐1. 2.5. 4.1. 3.4. 2-4. 4‐5. 3.1. 2.3. 2‐3. 2.3. 1.8. 厚 さ. 金属部分の大きさ. の 形 長 さ. 火打金. 長ふ1 風1 厚ぶ. カスガイ型における台部の大きさ. ト品‐. 川. 川. 川. 川. 川. 高. 東. れて い る.. 小孔あり‐ その小孔に鉄製の環がつく. 携帯用‐ 川 一端を引き伸ばして曲げ, 輪を作り, その輪に鉄製の環 川 が取り付けられている‐ 刃の背部に小孔があり, その孔に鉄製の環が取り付けら 川. トルコ石を施した外国製(中近東?)のものとみられる‐ 東. 川. 上. 小. 新. 新. 越. 越. 越. 京. 越. 田. 諸. 潟. 潟. 越. 越. 越. 越. 越. 越. 山. 京. 採集地. 中央の小孔の上に, より小さい孔があり, その孔に通さ 川 れたヒそで, 火口入れ, 火打石用袋につなげられたセッ. ー. 小孔に金属製の環をもつ. 両端は切り落とされたよう.. 「吉井」 . 一端に小孔‐. 台部の 「焼印」 および刃部の 「銘」. 携帯用袋と火口入れとの組合せしたもの‐ 火打金の一端 川 越 明治 は引き伸ばして外側に曲げ, 輪が作られている‐ 119 図 139 キセ ル 35‐5 2-O 2‐O 銀製のキセルの筒 (扇平形) に火打金を埋め込んで, 装 北 海 道 明治 型 着したもの. 註1)「ヵ」 はカスガイ型, 「変ヵ」 は変形カスガイ型, 「ネ」 はネジリ型, 「変ネ」 は変形ネジリ型 「短」 は短冊型 「山」 は山 (笠) 型 「変山」 は変形山 (笠) 型 , , , , 「袋」 は袋付短冊型, 「包」 は包丁型‐. 101. 図番号.
(8) . 火鍍習俗にみられる発火技術 (その4). 表1 1 火打金の 「形-時代」 別数と割合. 壷 ドミ 江. 戸. 明. 治. 昭. 和. 計. カ ス ガイ 型 18. 短冊型. ネジリ型 32. ( 4. 3 0%). 3. ( 10 0%). 34 I. 53. 7. 計. 0. 0. 61. 4. 0. I. 10. ( 10 0%). 0. 0. 4. ( 1 00%). I. ( 10 0%). 0. (10%). 14 (100 %). ( 1 0 0%). キセル型. 4. 5. 4. 包 丁 型. ( 10 0%). (50%). ( 28.6%). 32. ( 1 00 %). 4. ( 5 0 %). 0. (1. 9%). 袋付短冊型. 型. (40%). ( 1. 4%) 2. 0. ( 6 4 ,2%). 山. 4. ( 100%). I. ( 1 00%). ( 1 00%). 51 6 118. ③ 「短冊型」15例 (同12.6%) ④ 「山 (笠) 型」 (変形山 (笠) 型2例含む)10例 (同8.4%) ⑥ 「袋付短冊型」4例 (同3.4%) ⑥ 「包丁型」4例 (同3.4%) ⑦ 「キセル型」1例 (同0.8%). 火打金の形態は変 異 が多い. 上記分類においても必ず しも同一 型とみることができないものもあ. る. しかし共通した特徴をもつ場合 「変形」 としてとらえ, 大きくは同一類型ととらえることにし た. 例えば, 53(図1 )は, カス ガイの両端がのびて一つになり, その結果台部の木片に打ちつけ 01 る必要がなくなったと考え, また持ち方は, その大きさから考えて 通常の 「カス ガイ型」 のように 5本の指ではさみ持っ たものとみられることから「変形カス ガイ型」とした, それにしてもこの火打 金は形態的には特徴的な面もあり, 別の一類型とみた方がよいかもしれない, また82 1 14 ) を 「変形ネジリ型」 としたのは, 「ネジリ型」 のように鉄片 , 83 , 85(図11 , 112 ,1 摩擦部中央の山形 のふく らみがみられないが, 腕にねじれをもつ こと によ った, 84(図11 3 )は, 腕. にねじれはないが, 83とほぼ同様の形であることから 「変形ネジリ型」 とした, 109(図131 ) , 110 は 「山 (笠) 型」 の鉄片摩擦部の両端の腕 が非常 にのび (ねじれはない) 「 , しかも 山 (笠) 型」 で みられるような中央のふくらみ (頂点) に小孔 がないことか ら, 「変形山 (笠) 型」 とした, ところで, 他にも形態上の特徴がみられるもの がある, 例えば, 「カス ガイ型」において 金属部 , 分中 央 が 内側 に 山 形 と な っ て ふ く ら ん で い る も の(6 , 11 , 15 , 19 , 39 , 43 , 49 の 7 例, 図 80 , 83 ,. 84 ) があり, これらのいずれにも, 「吉井」 の銘や焼印のあるものはない, 「山 (笠) , 87 , 97 , 99 型」 火打金においても, 1 02(図1 24 ) や1 03(図125 ) のように, 両端が断ち切られたような形 をし 表1 2 「吉井」 銘をもつ火打金の 「形÷時代」 別数と割合. 壷. カ ス ガイ 型. 江. 戸. 明. 治. 昭. 和. 計. 5. (25%) 14. (7 0%) I. ( 5%) 20. ( 1 00%). ネジリ型 5. ( 1 0 0%) 0 0 5. ( 10 0%). 短冊型 I. ( 1 6. 7%) 2. ( 3 3 3%) . 3. 山. 型. 計. 0. 11. 0. 16. I. ( 5 0 %). ( 100%). 6 (100 % ). ( 10 0%). I. 5 32. 55.
(9) . 高 嶋 幸 男. たものがあり, 出土火打金に類似の例(岩手県柳田館遺跡, 1 6C末~1 7C初)がみられ, 興味深い, また1 08(図130 ) のように, 「山 (笠) 型」 火打金にみられる小孔 が中央の他に頂 点部にあるもの もある, おそ らく中央部の小孔 がかざり穴化したもので, ひもを通す小孔がもう一つ必要になった の で あ ろ う.. 119(図1 39 ) の 「キセル型」 火打金は, キセルの軸に火打金を埋め込んだもので, タバコ火の必 要と結びつし・あものであろう.. このように鹿瀬氏コ レク ショ ンの火打金は, 種々の形態的特徴をもつ多種類の存在があることを 明らかにした. 今後さらに使用法, 出土遺物との比較な どを通しその分類の確定がすすめられる必 要があろう. 次に 「形」 ごと に 「採集地」 をみてみると, 「カス ガイ型」 では中部地方30例 (全体の56,6%) , 「 ジリ型 1 3 % ) では東北地方1 9例 ( 全体の 2%) 東北地方6例 ( 同1 ネ 関東地方16例 (同30. 」 . , ,. 59,4%) 5%) , 関東地方5例 (同15.6%) , 「短冊型」 では関東地方10例 (全体の , 中部地方8例 (2 0%) 71.4%) ,6%) , 「山 (笠) 型」 では関東地方7例 (全体の7 , 中部地方3 , 中部地方4例 (同28 0%) 例 (同30%) , 「包丁 , 中部地方2例 (同5 , 「袋付短冊型」 では, 関東地方2例 (全体の50%) 型」 は4例全て埼玉県であ った, また 「キセル型」 1例は北海道で採集したものである.. ←う 推定 (使用) 時代 表1 0の 「推定 (使用) 時代」 は, 鹿瀬氏の推定に基づいて作成したものであるが, それによると. 江戸時代61例 (全体の51,7%) , 明治時代51例 (同43.2%) , 昭和時代6例 (同5.1%) である.. それらを 「形-時代」 別にまとめたもの が, 表11である. この表をみればわかるように「カスガイ 型」 では, 明治時代のもの が2 /3弱を占め, 江戸時代のものが1/ 3である. 「ネ ジリ型」は全て江戸 時代のものである. 「短冊型」 , 「山 (笠) 型」 では半数 が明治時代のものである. ( 二 ) 「吉井」 銘のあるものについて. 「火打金」 に 「吉井」 の銘 が金属部または台部 (木部) に印されたもの がよく見られる. この 「吉 井」 は上州吉井宿をさし, その土地でつく られた火打金は江戸時代大変評判をよんだといわれ, 以 来広く使用されるようになったという. 鹿瀬氏コ レク ショ ンのうち, 「銘」 または焼印で 「吉井」 と. 2である. こ 判読できるものは, 32例である, それを「形-時代」別にその数をまとめたもの が表1 が1 /3 次いで江戸時代のものが1 6例で半数を 全体的には明治時代のもの の表からわかるように, , を占める, 形態別でみてみると, 「吉井」銘をもつ「カスガイ型」20例中14例は明治時代であり, 「ネジリ型」. 5例は全て江戸時代である. また「短冊型」では, 新しい時代ほど多い. こうした傾向が一般的に存 在するのか どうか, 今後の問題である が, 近世, 近代の火花(打撃)式発火法の歴史を考えるとき, 興味あるデータである, 州. 金属部分の大きさについて. 「カ ス ガイ 型」火 打 金 の 台 部 の 長 さ は, 70~190 ミ リ 余 の ま で あ る が, 100~130 ミ リ の も の が 大 多. 数である( 76,9%) . それに対し金属部の長さは,50~140ミリ余に及ぶ が50~90ミリのものは80% 47ミリ余であり, 最小のものは, 台部64.3ミリ, 余である. 最大のものは, 台部190ミ リ, 金属部1. 金属部53,3ミリである.. 「ネ ジリ型」では,長さ が30~50ミリの大きさのもの が84 .2%であ った.「短冊型」では長さ 40~60. 56.
(10) そ 火鎮習俗にみらォ る発火技術 (その4). 図. . . . 璽 圃 圃. . 図. 、 瞳. y. Y ′ 〜 .. 隙. 灘. 図 84. ′ . : . ′ 〜 ; ′ 、 、 ′ .. . . . ・ ′ ′ .. ≦ . ; キ γ モ ・ 、 . ・ . } ′ 圭 : 二 ′ . } { ′ . } . ′ . { ′ ☆ . ノ. 図 図. ‐ { く 二 . . } 二 ; ; ′ ク. ・ ・ 二 ・ 圭 三 { く. 図. 図 57.
(11) 高 鳩 幸 男 漉. . 図. . 図 4. \ 認 、. 脚 ぎ 翻 図 5. 獅. . 澱. 6. 図 58.
(12) の. 火鎮習俗にみられる発火技術 (その4). -. 図 瞳. 図 104. 図 105 図 瑠 耀 繍雛 一 . 図. 6. 図. m. 図. 図. 図 . . . 〉 、 、 ′ 、 . ・ 、 ′ 、 ー 、 \ 、 . ′ ′ ・ 〉 . ′ ′ 、 ′ ′ ・ 、 ′ 〉 ・ { 〉 、 、 Y ● ′ . ′ ′ . ・ ノ \ \ ′ 〉 Y ′ . ′ . . ′ . . . . . . ′ . . . . { . . 、 く . . ′ ′ . ′ く 、 . く ノ : . 〜 モ ● 〉 ′ ′ 。 く ノ. 図. . ′ ′ Y ・. ・ 、 ′ . . 、 . . ・ . . ・ . . ′ . ′ ′ ′ . ・. 、 ≠ ● . ●.
(13) . 高 嶋 幸 男. 図 115 図 127. 図 121. 図 116. 図 128 図 122. 図 117. 図 123. 図 129. 図 124 図 118 図 130. 図 119. 図 125. 図 131. 図 120 60. 図 126.
(14) . 火鎮習俗にみられる発火技術 (その4). 図 137. 図 133 図 132. 図 134. 図 I35. 図 136. 図 138. 図 139. 61.
(15) . 高 嶋 幸. 男. 00ミリ前 後の2種類 があるようであり, おそ らく使用目的 (所持法) の違いによるのであ ミリと1 ろう. 「山 (笠) 型」 のものでは長さ 50~70 ミ リ の も の が 多 い. 「袋 付 短 冊 型」 はま ち ま ち で, 30 ミ リ 余 の も の か ら 120 ミ リ 近 い も の ま で あ る, 「包 丁 型」 の 長 さ は50 ミ リ 余~80 ミ リ 余 の も の ま で あ る. 「キ セ ル 型」 は 長 さ 35 ミ リ ほ どで 小 さ い,. ところで金属部分の厚さは, 発火作業において, 安全面や実用性をとらえる重要な要素 と考えら れるもの だが, 119例のうち厚さ 2~6 チ リ の 範 囲 に あ っ た も の は, 105 例 (88.2%) であ っ た. し か し 3~5 ミ リ の 厚 さ の も の は 69 例 (58%) で あ る, ※ な お, 蹟 瀬 氏 の 発 火 具 コ レク シ ョ ン は, 他 にマ イ ギリ が2 台 あ り, 1 台 は 東 北(全 長 約 58 セ ン チ, はずみ 車直径95 ミ リ × 厚 さ 54 ミ リ の 円 盤 状, ソ ケ ッ ト 式), も う 1 台 は信 州(全 長 約 82.5 セ ン チ,. 6ミリの半球状) で採集したものであることを付記しておく。 はずみ車直径91.7ミリ ×高さ38.. 〈続 く〉. 追記:鹿瀬氏の発火具コ レクショ ンの調査では, 氏に ご教示・お世話いただいた. ここにお礼を 申し上げる次第であ る. (本 学 講 師. 62. 釧 路 分校).
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