特集 国際金融危機とラテンアメリカ 特集にあた
って
著者
星野 妙子
権利
Copyrights 日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア
経済研究所 / Institute of Developing
Economies, Japan External Trade Organization
(IDE-JETRO) http://www.ide.go.jp
雑誌名
ラテンアメリカレポート
巻
26
号
1
ページ
2-2
発行年
2009-05-20
出版者
日本貿易振興機構アジア経済研究所
URL
http://hdl.handle.net/2344/00005977
米国のサブプライムローン問題が原因 で欧米金融市場にくすぶっていた金融危 機の火種は,2008年9月に米国史上最大規 模の負債を抱えてリーマン・ブラザーズ が倒産したのを契機に,燎原の火のごと く一挙に世界に広がった。巨大金融機関 の相次ぐ経営破綻,株価の暴落で世界経 済は1929年恐慌以来といわれる未曾有の 危機に直面している。ラテンアメリカは この四半世紀だけでも,1982年対外債務 危機,1994年メキシコ通貨危機,1999年 ブラジル危機,2001年アルゼンチン危機 と,幾度となく危機を経験してきた。し かし危機慣れしたラテンアメリカにとっ ても,今回の危機は過去に例をみない桁 違いの規模である。米国とラテンアメリ カは緊密な経済関係をもつ。米国発の国 際金融危機はラテンアメリカの経済にど のような影響を及ぼしているのか。2009年 3月時点までの状況を,域内先進4カ国の ブラジル,アルゼンチン,メキシコ,チリ について探ってみた。