The Kansai Society of Naval Architects, Japan (KSNAJ)
NII-Electronic Library Service The Kansal Soolety of Naval Arohlteots
厂
Japan (KSNAJ }秋 季 造 船三学 会連 合 大 会 (関西造 船 協会) 平 成12年11月 Kansai Soc
.
N.
A.
,
Japan
, November 20eO
1− 6
滑
走艇
の
摩擦
抵抗
に
関 す
る
一
考察
正
会員
林
田
滋 (
長崎
総
合科
学
大
学
工
学
部
)
学
生
会員
手嶋
晃 (
大阪
府
立 大
学大学
院
工
学研究科)
正
会員
正
会員
片山
徹 (
大阪府
立
大学大
学
院
工
学研究
科
)
池
田
良穂
(
大阪
府
立
大
学
大学院
工
学研究科
)
1
.
は じめ に高速 艇の
水槽試験
の結果
か ら実船
の性能
を予 測す
る た めの比 較則につ いては、
排 水量船の ように確
立 されてい ない のが現状
であ り、一
般 的には排水
量船
で行
われてい る方法
をそのま ま使っ て いる。摩
擦
抵抗
につ いても、高速艇
では小型の模型
を用い て 行 われ、
しか も模
型 船の姿勢
の変化
が大 きいため に、浸
水表
面積
の変化
や乱
流促進
の方法
に関心が払
わ れ ていて、摩
擦 抵抗 そのものに対
する関
心 は薄
かったよう
に思
われ る。そこで本
研
究では、滑
走 艇の摩擦
抵抗
を副
測し、平板
の摩擦 抵抗
と比 較 をおこなっ た。 また境界
層計 算 を行っ て、 そ の性質
につ い て検
討 した。2
.
摩擦抵抗
の計
測実 験に用い た
模
型の断
面図 をFig
.
1
に示す
。dead
riseが
20
° の柱状 模 型である。 また、
主要 目をTable
1
に示す
。実験
はFig
。
2
に示す よう
に、無
入高
速曵
引車
に検 力 計 を介
して模 型船 を固定
し、走行
させて船体
に働
く力
を求
めた。 トリム角 (
τ)
は、3
,
4
,
6
,9
度の4
ケー
スで、
曳航 速度 (
の
は3
〜
101
ヅs であ
る 。 計測 さ れた力は、
船体
のキー
ルに垂直
な力
と平行
な力
に分け、
平 行な力
を摩擦
成分 とみな した。静
止時
の浸 水 面 積で無 次 元 化 した摩 擦 抵抗
係数
をSchoeriherr
の線 と共にFig
.
3
に示 す。 いずれの値 も、
Schoenherr
の値よりも高い こと、
それ も平行
に高
い ので は なく、 トリム角に よってRe
数の影響 を受
け方が 異な っ てい る こ とが分か る。 すな わち、低
Re
数では、
トリ ム角
の小さい場 合は、
ScbOenherr
値より小 さいが、
トリ ム角が噌すに従っ て段々と大 き くなり、
トリム角
9
度
で はSchoenherr
th
よりか なり大 きくなる 。3
.
境 界層 計算実
験の結 果と比較 する意
味で、
簡単 な積分 型の乱 流 境界層計算
を行
った。簡
単
のため、2
次
元 滑走艇
まわり
の 流れ(
Fig
.
4
)
を角
を曲
が る流れ(
Fig
.
5
)
で置
き換
えて ポテン シ ャ ル流 れ を求 め た。 角 が 滑 走艇の stagnation
point
と一
致す
ると仮定
し、浸水
キー
ル長
さ伍
κ)
に相当す
る位置
で、滑走艇
の トランサム で の速度
を与
えた。 トランサ ム で流れ は滑ら か に流
れ、 圧力は大気
圧 に等
し いの で、水面
が下が る分
、 ベル ヌー
イ の定
理で、増速
さ れる。滑
走艇
では stagnationpoint の前方
は水
面 なので、大気
圧 となり
、板
に沿う
流れとは異
なっ てい る はずであ るが、
今回 は簡単
のた めに こ のよう
に した。 よっ て、
ト ランサム で の速 度Ul
は、
次 式で表 せる。σ
, ・ ・σ
1
+2gL
。sin
τ/
U2
また、
船 底の任 意 位置 xの速度V
は、
T7
=U
,(
x1 乙
κ)
石(
1
)
(
2
)
で表
される。 こう
して求
め た速度分布
の一
例 をFig
.
6
に示す
。速度
はst agnation
PO
int
の零
から急激
に増加
していて、 残 りの大 部 分では
徐
々に増
加 す る傾向
を示 す。 平野 D の
dead
rise のあ る柱状 体の中’O
線
近 くの底面 上の圧力
の計測
結果
より求
めた速度
分布
もFig.
6
に示 す。 この場 合 トランサムでの 速 度 を両 者 と も走 行 速 度の
2
,
5rrVs
とし、計算
の stagnation
pOint
は静
止時
の水
面の位置 と した。 実 験で はstagnat
ien
point
は若 干前 方に移
動
してい るが、 この点
は考慮
してい ない。計算
と実
験 は stagnat
ion
point付
近 を除 き、 似 たような傾向
を示 し
、
滑 走艇の底 面の速 度 分布 を角 を曲がる流 れで置 き換 えても
、定
性 的に は問題ない ことが分か る。境 界層 計
算
2)は、 簡
単
のた めに次の積
分 型の方程 式を用い た。
Keywords
:HidWed
,
丿『 啓帽て}zV7,
Frictieiia1ReSis
伽 κe,
跏 〃砌
僻
r一21一
The Kansai Society of Naval Architects, Japan (KSNAJ)
NII-Electronic Library Service The Kansai Sooiety of Naval Arohiteots
厂
Japan (KSNAJ }詈
・諤
帥
・訝
…
こ こ で、
θ :運
動
量厚
さH
:形 状係 数 (= δノ
θ)τ 。:局部
摩
擦
抵
抗
P
:密度δ*;排 除
厚
さ 速 度 分布に は1
/n指 数 則 1u !
V
;(
ア/δ
)
;(
4
)
こ こで、 u :
境界
層内
の速 度プ 境 界層 内の垂
直
座標δ:境 界層
厚
さを用い
、
補 助 方 程式
には}bad
の 恥trai
ent式
d
(
δ
一
δ
.)
ぬ
・F
(
G
)
一
(
6
一
の
濃
0
,
0306
こ こで、
17
(
G
)
=(
G
−
3
)
α653(
H
−
0
.
7)
2’
71sを
、局
部摩擦則
に はLud
}wieg−
Ti
l
lrnan
の式
G
=1
.
535
+
3
.
3
誰
・・
123
〔
孕
ア
一
(
5
)
こ こで、
v :動 粘性 係数(
6
)
をそ れぞ れ用い た。 また、
比較
の意味
で滑走
艇の前進速
度に等 しい一
様
流に対す
る計算
も行
っ た。 計 算 された結 果 を もとに、
τ 。を全 体に数値積
分 して の平板
の摩擦抵抗係
数(
Fig
.
7
)
を求
め た。このとき
のRe
数 は どち らと も滑 走艇の前進速度
で求
め ている。高
Re
数
では、 トランサムで の速度はほ ぼ前進 速 度と等
しくな り、摩擦抵抗係数
の差
が角
を曲が る流れ に よる加 速流と一
様 流との差 を示 して い る 。 その差は非常
に小さく、
加 連流れによ る境界
層の発達の違
いはあ ま りない こ とが分 か る。 このこ と は、
ポテ ンシャル流れ(
Fig.
6
)の急 激な加速流れ は、 stagnat
ion
point
の近 くに限定 されることからもうなず けることである。
一
方
、低
Re
数では、
艇の トランサム で の流れの圧 力 が大気
圧 に等 しくな る た めに、
底 面の流れが艇の前進 速 度よりか な り速 くなる。 よっ て底
面の平均
速度が全体
と してr様
流より大
きくな るの で抵 坑係 数が 大 きくなり、 両者
に差力終 る。以 上の結果 は
、
2
次
元 流 れに対す
るもので、V
型断
面 を もつ 滑走 艇 では船 体 中’O
線 よ り離 れる に従って、浸水
長 さは短 くなるの で、
Re
数
は小 さ くなっ て、摩擦抵抗
係 数は増 すこ と になる。 よって、浸
水 キー
ル長 さを基 準 とす
るRe
数
より求
め た摩擦抵抗
係数
より、
全 体では摩擦抵抗係数
が大きく
なる。Fig
.
3
の計 測結果は、 このよう
な状 況 を示
してい るものと思 われ る。計 測 結 果の r = ・
3
° で抵 抗係 数が低
Re
数
で逆に 下 がって いるのは、 トラ ンサム で大気 庄にな らず 底面の流速
が遅かっ た た めと も考
えられ る が、詳
細は不 明である。現 在、 滑 走 艇の摩擦 抵 抗は
、
走 行速 度 を も とに計算
さ れ てい る が、底面
で の流
速が 走 行速度より大き
く異 なる 場 合は、 その平均速度
を用い て摩擦抵抗
を計算す
る必要
が ある。4
.
おわりに滑走 艇の
柱状
模型船
を用い て、 摩 擦抵抗
を計 測 し、 平板
の摩擦抵抗
と比較
を お こなった。 その結果、
平板の摩擦抵抗
より大 き
い ことや トリム角
に よってRe
数の影 響 が 異 なる ことが 明 らかになった。そこ で
、底
面の境 界層 計算
を行っ て、
その性 質 を明 ら かにした。底
面の加速
流れ は、角
を まが る流れで近似
で き、急激
な加速
の部分
は全体
に比べ る と小さく、 境界 層 計 算の結 果か ら も加 速流 れが摩
擦 抵抗
に、
及ぼす影
響 は小 さいこ とな どが 分かった。 ただし、
底 面の平均速 度が、
走行速度
より大
き くなる場合
、等価
平板
の摩擦抵抗
より
大きく
な る。以
上の結果
として、
滑 走艇の摩擦抵抗
を正 しく見積 も
るには、走行
中の姿
勢
で の浸水表
面積
だ けでなく底面
の 平均
速度 を求め、 それ に基
づ く推定 が 必要である。参
考 文献1
)
平 野進、
内田雄、
姫野 洋司 :柱 糖 骨走 体の底 面圧 力分
布
の計 測、関西 造船協
会誌、第
213
号、pp.
7
−
12
,
1990
2
)
例え
ば 生 井武文、
井 上雅 弘 :粘 性流体の力 学、
理工学
社
、1978
一22一
N工 工一
Eleotronio LibraryThe Kansai Society of Naval Architects, Japan (KSNAJ)
NII-Electronic Library Service The KansaiSociety ofNavalArchitects,Japan {KSNAJ)
140
h---momN"t-tu7csi
ri
No'
'Fig.
1
A
cross section of modelload
cellFig.2
Model
arxangement'[fablel
Principal
particulars
of modeltengthoverall(m)LoA
O.600
breadth(m)
B
O.I40
depth(m)
D
O.120
wettedkeellength(m)LxO.430
deadriseangle(deg.)p
20
trimangle(deg.)
r3,4,6,9
ctO.020 O.OIO e,oca,sc,
leo.caotrim angPe rr 4deg.
O.OIO
・
× K Q.oo2 s 101-t-.TTr,"-T've7-
-m.t
'
trimangb = 3deg.'
.
sx-E,-eeg,8g8x
.
'x
--
m-HX.-,nvMf[1.I-LLm-L-+-L-ctO.020 o.oto"
trimang:e tt 6 deg.
ISigki
O,oo2.10S
R. Ie' ct :o' 10'-nyt-.TT--
i e,caoo.olo
geess
ks
'
>
-e,oo2
toS R. ioT loS loS
'
Fig.3
Comparison
of measuredCfvalues
fbr
a modelg-o51992/oo
Rn '10
RndoT
-23-The Kansai Society of Naval Architects, Japan (KSNAJ)
NII-Electronic Library Service The KansaiSociety ofNavalArchitects,Japan{KSNAJ)
:
VF/-
T2,6
k<6,
Fig.4
FIow
on thebottorn
Ls
eU
ofplaning
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T/U,
e{s'gygEgJ
2.4
2.2
Fig.5Flowaround
a corner2.0
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- sk.N.=..t..4tret.Nt---{--
Estimated
loca1
distribution
+Loca1from veIocity measuredNkN.
N ve[ocityY
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Fig,6
200
400
DistEnoeTrometern(mm)Local
bottom
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