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沖縄県北部地域の企業による障害者雇用の取り組み

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Academic year: 2021

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(1)

沖縄県北部地域の企業 による

障害者雇用の取 り組み

An Implementation of Employment for People with Disabilities in Northern Region of Okinawa Prefecture

杉原

努*

Tsutomu SUGIHARA

Key word 合理的 配慮 (Reasonable Accommodation)

雇用啓発 (Enlightenment Employment)

共同体意 識 (Warm Human Relations Characteristics)

要 約

就労 ・雇 用 を希 望 す る障害 者 は近 年増 加 してお り、民 間企 業 の障 害者 雇 用率 は増 加 の一 途 をた どっ てい る。 沖縄 県北 部 地域 は これ まで も障害者 の就職 相 談や就 職 者 数が多 く、障 害者 雇用 に特 徴 あ る取 り組 みが な されて いた ので滞在 し調査 した ところ、 次の ような特徴 が得 られた。 そ れ は、 (1)地域 産 業衰 退 の中 で も豊 か な人 のつ なが りが あ り、適 職 の機会 に恵 まれ な い人 の雇用 を提 供 す る企業 の存 在 、(2)障害者 が取 り組 み やす い業 務 を作 り出 し、 働 く中で業 務遂 行技 術 を得 られ る仕 組 み、(3)企業 同友 会 内 にお け る障害者 雇 用実 践 の紹介 と啓発 に よる障害 者雇 用 企業 の増 加 で あ っ た。豊 か な人 のつ なが りが あ る地域 性 は障 害者 雇用 に とって重 要 な要 素 であ り、 同時 に、 個 人の 病状 や障害 程 度 に応 じた勤務 形態 の 必要 性、 職場 適応 援 助 の必要 性 、職 員 として正 当 な処 遇や 業 務技 術 の獲得 な ど合 理的 配慮 の必 要性 が示 唆 された。

Recently,in Japan,there has been an increase in the number of people with disabilities that are either seeking a job or working in one.Furthermore,there has been an increase in the percentage of people with disabilities among the workers of enterprises that have more than 56 employees.This has been a continuing trend,especially,in the northern region of Okinawa Prefecture.To investigate this phenomenon,the author has conducted research in Okinawa and has found three characteristics unique to the region.1)Human relations are highly valued in Okinawa,so,despite the decline in regional industry,some companies have been employing people who cannot get a job easily.2)Taken regular jobs apart into simpler jobs for people with disabilities,and there is also a system to promote job skills.3)Members of Okinawa Association of Small and Medium-sized Enterprises share ways to employ people with disabilities,leading to an increase in the number of companies that employ disabled people.It is suggested that the warm human relations characteristic of Okinawa are an important element in extending employment to people with disabilities.And,it is put forward that people with disabilities should receive reasonable accommodation for their employment.

*佛 教大学福祉教育 開発セ ンター

Bukkyo University Welfare Education Development Center

(2)

1.本 稿 の 目的

障 害 の あ る 人 の 就 職 を め ぐ る 状 況 は 、2008 年6月1日 現 在 の 民 間 企 業 の 障 害 者 雇 用 率 1.59%(前 年 比0.04%増)、2007年 度 就 職 件 数 45,565名(前 年 比3.6%増)、 同 年 度 新 規 求 職 申 し 込 み 件 数103,637名(前 年 比4.1%増)と 各 種 数 値 が 伸 び て い る(厚 生 労 働 省 職 業 安 定 局 5),6)) 。 働 く意 思 と能 力 の あ る 障 害 者 の 雇 用 促 進 を 図 る た め に は、 働 け る条 件 や社 会 環 境 の整 備 が 必 要 で あ るが 、 現 実 に は条 件 や 環 境 は十 分 に整 っ て い る と言 え な い 。 そ の よ う な状 況 下 で も、 障 害 者 雇 用 に取 り組 ん で い る 企 業 、 障 害 者 に理 解 を示 し雇 用 へ と結 びつ け る 企 業 、 雇 用 継 続 の た め の 取 り組 み や 支 援 を行 って い る企 業 が あ る 。 障 害 者 雇 用 の 視 点 や そ の 後 の 可 能 性 を、 先 駆 的 な 企 業 か ら学 ぶ こ とは 障 害 者 の雇 用 促 進 を考 え る上 で重 要 な こ とで あ る 。 本 稿 の 目的 は 、 沖 縄 県 名 護 市 及 び本 部 町 の 中 小 企 業 家 同友 会 会 員(以 下 、 同 友 会 と略 す)に お け る障 害 者 雇 用 の 事 例 か ら、 企 業 の 障 害 者 雇 用 の 継 続 の取 り組 み 、 障 害 者 に理 解 を示 し雇 用 へ と結 びつ け る地 域 的背 景 及 び今 後 の 課 題 につ い て 論 ず る こ とで あ る 。 調 査 対 象 を沖 縄 県 に した 理 由 は、 第 一 に、 障 害 者 の 就 労 に 実 績 が あ る こ とで あ る 。 例 え ば、 「障 害 者 就 業 ・生 活 支 援 セ ン ター 事 業 実 施 状 況 報 告(平 成18年 版)」7)に よ れ ば、 沖 縄 県 は、 障 害 者 就 業 ・生 活 支 援 セ ン タ ー(以 下 、 支 援セ ン タ ー と略 す)一 ヶ所 当 た りの登 録 者 数 と就 職 件 数 が 都 道 府 県 別 で そ れ ぞ れ 第2位 で あ り積 極 的 に取 り組 んで い る 。 そ の 背 景 に は 企 業 に お け る障 害 者 雇 用 の実 績 が あ り、 同 時 に、 企 業 側 に 受 け入 れ の 意 思 や 支 援 方 法 が あ るか らだ と思 わ れ る の で 、 そ れ を 明 らか にす る こ とが 重 要 だ と 考 え た 。 ま た、 そ こ に は地 域 性 や 文 化 が 影 響 し て い る こ と も考 え られ る 。 第 二 に、 沖 縄 県 中 小 企 業 同 友 会 内 で は、行 政 か らの働 きか け以 外 に 、 独 自 に障 害 者 雇 用 の取 り組 み を進 め て い るか ら で あ る。 障 害 者 雇 用 は 、 障 害 者 の雇 用 の促 進 等 に関 す る法 律(以 下 、障 害 者 雇 用 促 進 法 と略 す) に よ り進 め られ て きた が 、 民 間 の 同友 会 あ るい は会 員 独 自 に よ る取 り組 み は珍 しい 。 本 稿 の 執 筆 に あ た り、 筆 者 は事 前 の 資 料 収 集 を実 施 す る と と もに1週 間名 護 市 に滞 在 し、 福 祉 施 設 関 係 者 や 企 業 責 任 者 ヘ イ ン タ ビ ュ ー調 査 を実 施 した 。 本 稿 は そ れ らの 資料 と調 査 を基 に して 執 筆 さ れ て お り、 原 稿 は事 前 に関 係 者 に 読 ん で い た だ き、 論 文 掲 載 と掲 載 内 容 の 了 解 を得 て い る。 ま た、 雇 用 事 例 は本 人 と特 定 で きな い よ う に し、 取 材 対 象 者 の 発 言 趣 旨 を尊 重 しつ つ 適 宜省 略 した 。

2.雇 用継続に関する先行研究

企 業 側 の 障 害 者 に対 す る 理 解 、 雇 用 へ の 関 心 な ど の指 摘 及 び 試 み は これ まで に もあ った 。 大 曽 根 寛12)は 障 害 者 雇 用 に 関 す る 今 後 の 政 策 課 題 と して 、 施 設 と企 業 の 双 方 が 接 近 す る こ との 重 要 性 を示 唆 して い る 。 例 え ば 、 多 くの 障 害 者 を雇 用 ・活 用 し よ う とす る重 度 障 害 者 多 数 雇 用 事 業 所 が あ り、 障 害 者 の 出 資 で 障 害 者 が 働 く 場 を設 立 す る こ とに よ り社 会 的企 業 に な る とこ ろ もあ る と示 唆 して い る。 また 、 関 宏 之14)は 、 障 害 者 雇 用 の 取 り組 み を以 下 の よ う に ま とめ て い る(表1)。 こ の う ち 「重 度 障 害 者 等 特 別 能 力 開 発 助 成 金 制 度 」 は、2007年 度 現 在 で 複 数K の助 成 金 へ 分 化 し企 業 が 障 害 者 を受 け入 れ や す い条 件 を作 っ て い る が 、 制 度 の広 が りの速 度 は 遅 く、そ の効 果 は十 分 に 明 らか に な っ て い な い。 ま た 、 施 設 外 授 産 施 設 は、 実 施 箇 所 が 多 くな く 障 害 者 が 施 設 か ら企 業 へ 採 用 され る こ と も少 な い 。 「あ っ せ ん型 雇 用 セ ン タ ー」 は2002年4月 か ら障 害 者 就 業 ・生 活 支 援ニセ ン タ ーへ 移 行 した。 そ こで 、 障 害 者 就 業 ・生 活 支援 セ ン タ ー に つ い て み る と、厚 生 労 働 省 職 業 安 定 局 の 調 査7)で は 、 2004年 度 と比 べ 設 置 数 で1.4倍 増 、 就 職 件 数 で 2.1倍 増 な ど大 幅 な伸 び(注1)と な っ て い る 。 表1. 企 業 と福 祉 の接近 を図 る制 度等 出所:関 宏 之:「 障 害 が あ る人 の 雇用 制 度 と就労 移 行 につ いて 」,『さぽ ー と』 No.581,pp.23-29,2005,に お いて 文 章化 された も の を表化 した

(3)

そ れ らの成 果 は障 害 者 雇 用 に 関 す る マ ニ ュ ア ル1)や 実 践 集19)な ど とな っ て 結 実 し、 疾 病 や 障 害 の 説 明 、 雇 用 に至 る まで の 留 意 点 、 雇 用 事 例 な どが ま とめ られ て い る 。 最 近 は 、 企 業 側 か らみ た 障 害 者 雇 用 の 実 践 例 な ど も あ る が 、 企 業 団体 組 織 を念 頭 にお い た事 例 は ま だ少 な い 。 そ こ で 、 企 業 側 の採 用 取 り組 み を企 業 団体 組 織 へ 広 げ た 事 例 が 待 た れ て い る と こで あ る 。 ま た、 東 馬 場 良 文2)は 、 福 祉 施 設 の パ ラ ダ イ ム 変 換 が 求 め られ て い る と し て、 今 後 は 「福 祉 施 設 職 員 の み が 支 援 に携 わ り続 け る とい う 図 式 で は な く、 企 業 あ る い は事 業 所 で の新 た な人 間 関係 を築 き、 働 き なが ら所 得 を得 て 、 近 隣 の ま ち の 行 事 に参 加 す る」 支 援 や シ ス テ ム が 必 要 だ とい う。 こ れ は 、 障 害 者 が ま ち で普 通 に生 活 で きる ノー マ ライ ゼ ー シ ョ ン を進 め る た め の 重 要 な 指 摘 だ が 、 い わ ゆ る 授 産 施 設(注2)か ら一 般 就 労 へ の 移 行 率 が1.1%、 工 賃 は1万8千 円8) とい う現 状 で は 説 得 力 が 乏 しい 。 こ の状 況 を改 善 す る た め に、 行 政 の 担 当 部 局 、 障 害 者 就 労 や 雇 用 の 関 係 者 は 、 最 低 賃 金 を保 障 す る雇 用 の あ り方 を 検 討 す る 必 要 が あ る 。 こ の よ う な 近 年 の 状 況 で 、 「障 害 者 の 就 労 支 援 に 関 す る 有 識 者 懇 話 会 」(注3)は2004年9月 に、 「障 害 の あ る 人 の 「働 きた い 」 を 応 援 す る 共 同 宣 言 」16)を ま と め て い る。 そ の 中 で あ る 福 祉 団体 代 表 者 が 、 「福 祉 サ イ ドか ら押 し出 す 力 、 企 業 が 障 害 の あ る人 を 引 き付 け る 力 、 双 方 と もに 弱 さが あ る よ う に思 い ます 」 と発 言 して お り、 企 業 側 の 引 き付 け る 力 を具 体 的 に 検 討 す る こ とが 求 め られ て い る。 次 節 で 障 害 者 雇 用 を進 め て い る企 業 の 事 例 を 紹 介 す るが 、 雇 用 及 び支 援 経 過 を み る と、 企 業 側 が 働 け る と判 断 した 障 害 者 が 採 用 さ れ 、 そ の 後 は業 務 を遂 行 させ つ つ 企 業 独 自 の配 慮 を し て い る 。 障 害 者 が 働 くた め に は企 業 側 の 配慮 が 必 要 で あ り、 こ れ は 障 害 者 雇 用 を考 え る 際 に大 切 な視 点 と な る。

3. 

沖縄県北部地域における事例

こ こ で は 、 企 業 の 障 害 雇 用 に 対 す る考 え方 、 企 業(会 社)理 念 と障 害 者 雇 用 の 関係 、 企 業 の 障 害 者 雇 用 へ の評 価 な どを整 理 す る。 ま ず 、 沖 縄 県 北 部 地 域 の名 護 市 本 部 町 の 経 済 状 況 及 び 文 化 背 景 を示 す 。 次 に 、 本 部 町 の ク リ ー ニ ング 業 A社 代 表 取 締 役 、 名 護 市 の 清 掃 関 連 企 業B社 専 務 取 締役 へ の イ ン タ ビ ュ ー 内 容 を検 討 す る。 本 部 町 は町 内人 口 の 減 少 や 高 齢 化 に よ り、15 歳 以 上 の 産 業 別 就 業(就 労)人 口 が 減 少 して お り9)、65歳 以 上 の 老 齢 人 口 の 割 合 は23.7%(注4) で あ る 。 そ こ で は 、 若 い 生 産 年 齢 人 口 に あ る人 た ち が 町 内 で の就 職 が 困 難 な た め 、 実 家 か ら離 れ て 町外 へ と転 出 し、 今 後 の 町 内 産 業 の 衰 退 を 招 きか ね ない 状 況 で あ る。 ま た 、 隣 接 す る 名 護 市 は 人 口 が 微 増10)で 企 業 数 は 本 部 町 よ り も多 数 で あ り、 誘 致 企 業 数 は2005年 度 か ら大 き な 増 加 は な い が 、 雇 用 者 数 は増 加 して い る 。 地 域 文 化 の 面 で は 、沖 縄 本 島 地 方 で は 「イ チ ャ リ バ チ ョー デ ー 」17)「ユ イ マ ー ル 」13)に 代 表 さ れ る 関 係 性 が 生 活 の 中 に根 付 い て い る 。 前 者 は、 「行 き会 え ば兄 弟 の 仲 」 で あ り、 行 き会 っ た だ け の 人 で も親 しみ を持 っ て 関 わ る と い う 意 味 で あ る。 後 者 は 、 労 働 交 換 を通 して 一 緒 に 作 業 す る 意 味 で あ り、 古 くは 田植 え、 サ トウ キ ビ の刈 り取 り、 家 の 普 請 な どの作 業 を お 互 い に 労 働 交 換 した 。 現 在 で も こ の よ う な意 識 や 関 係 性 が 存 在 し、 そ れ は 具 体 的 に 次 の よ う な例 で 現 さ れ る 。 名 護 市 内 の グ ル ー プ ホ ー ム に住 む 利 用 者 が 、 もっ と広 い部 屋 に住 み た い と近 所 の 人 に 語 っ た と こ ろ、 そ の 人 が 所 有 して い る別 棟 の 一 (注1)  設 置 数 で2004年 度 の79ヵ 所 か ら2006年 度 は110ヵ 所 へ と約1.4倍 増 、就 職 件 数 で は2004年 度1,727件 か ら2006年 度3,634 件 へ と約2.1倍 増 に な っ て い る。 要 因 は 、 障害 者雇 用 を進 め る企 業 の増 加 で あ っ た り、 福 祉 施 設 ・機 関 か ら企 業 へ の働 き か け の 増 加 な ど で あ る 。 (注2)  障 害 者 自立 支 援 法 の成 立 を受 け そ れ まで の 施 設 は 、就 労 移 行 支 援 あ るい は就 労 継 続 支 援 事 業 を展 開 す る指 定 事 業 所 とな る こ とに な っ た。 た だ し、障 害 者 自立 支 援 法 は 猶 予 期 間 を設 けて お り、2010(平 成22)年 度 まで に移 行 しな け れ ば な ら ない が、 そ の 間 は旧 来 の福 祉 法 に基 づ く授 産 施 設 と して運 営 す る こ とが で き る。 (注3)  障 害 者 の就 労 に つ い て 、 障 害 の あ る人 の 立 場 、 福 祉 の 立 場 、 就 労 支援 の 立 場 、 企 業 の 立 場 、 行 政 の 立 場 か ら あ るべ き姿 に つ い て 、 厚 生 労 働 副 大 臣 の 主 宰 で 話 し合 われ た 。2004年8月2日 か ら3回 の 懇 話 会 、1回 の セ ッシ ョン が 開 か れ 、 同年 9月29日 に 宣 言 を発 表 し た。 (注4)  本 部 町 の 高 齢 者 率 は 、 平成19年10月1日 現 在 の もの で あ る。 http://www3.pref.okinawa.jp/site/view/contview.jsp?cateid=81&id=11499&page=1(ア クセ ス ロ:2008年4月12日) 23  職 業 リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ンVOL.22 No.2

(4)

軒 家 の 使 用 を 申 し出 た とい う こ とが あ っ た 。 賃 貸 契 約 は 当然 伴 うが 、 人 が よ り良 い状 態 で あ る こ とに協 力 し よ う とい う意 識 や 関 係 性 が暮 ら し の 中 に存 在 す る 。 名 護 市 や本 部 町 で は この よ う な人 と人 と の 関係 性 が あ り、 人 々 は そ の 中 で 暮 ら して い る。 (1) 設 立 当 初 か ら障 害 者 の 職 員 が い た 企 業 ―A社 の 場 合 ― A社 代 表 は1990年 にA商 事 を 設 立 した 。 設 立 当 時 の メ ンバ ー はA社 代 表 、 宜 野 湾 市 で 米 軍 の 洗 濯 業 を して い た代 表 の 実 父 、 精 神 障 害 者 を 含 む3名 の 障 害 者 の5名 で あ っ た 。A商 事 が 障 害 者 雇 用 に至 っ た の は 、 以 下 の よ う な経 緯 が あ る。 第 一 に 、A社 代 表 は、 工 場 近 隣 に あ る 精 神 科 病 院 の 院 長 か ら 「精 神 障 害 の 人 た ち が 、 そ の 人 に合 っ た仕 事 に恵 ま れ る と病 気 とい うの は あ る 程 度 抑 え られ る 。 そ れ が 自信 に つ な が っ て、 社 会 参 加 で き る」 とい う話 を聞 き、 病 院 の 協 力 が あ れ ば 回復 途 上 の人 の 就 労 が で きる か も しれ な い と考 えた こ とに よ る。 第 二 に、A社 代 表3) は 、 養 護 学 校 へ 通 う子 ど もの 親 が 子 ど もの 卒 業 後 の 進 路 に不 安 を感 じる 親 の 気 持 ち を 受 け止 め、 同 じ地 域 に住 む 子 ど もの 将 来 を考 え、 自分 の 工 場 を社 会 資 源 と し て活 用 す る と い う行 動 に な っ た こ とで あ る。A社 代 表 の こ う した 行 動 は 、A 社 の 理 念 と して 明 確 に され て い る。 A社 の理念 ア) 働 く意志 と能 力 を有 し、 適職 の機 会 に恵 ま れ ない方 に安 定 した雇 用 の場 を提 供 す る と共 に、 地域社 会 に貢 献す る イ) 会社 の発 展 を支 え る職 業人 で あ る認 識、 人 と して生 まれ て きて よか っ た と喜 び合 え る職場 作 り ウ) ボ ラ ンテ ィア、福祉 事 業 では ない、 企業 と し て利 益 を求 め る ウ)の 「利 益 を求 め る」 こ とは企 業 と して 当 然 で あ り、 イ)の 前 半 の 「会 社 の発 展 を支 え る 職 業 人 で あ る認 識 」 も企 業 目的 の 一 つ と言 え る が 、イ)の 後 半 の 「喜 び合 え る 職 場 作 り」 とア) の 「雇 用 の 場 の 提 供 」 はA社 独 自の 理 念 と言 え る。 利 益 を追 求 しつ つ こ の よ うな 理 念 を掲 げ る こ と は 企 業 と して 珍 しい 。A社 代 表 は、 「弱 い 立 場 の 人 た ち を助 け る と い う福 祉 は 必 要 で す が 、 これ か らは福 祉 か ら一 歩 進 ん で 雇 用 の場 へ 彼 らを 送 り出 さ な け れ ば な らな い 時 期 に来 て い る と思 い ます 。 そ の役 割 を企 業 も担 わ な け れ ば な らな い 」4)と 、 障 害 者 や 高 齢 者 雇 用 に率 先 し て 取 り組 ん で い る。 次 に 、 具 体 的 な 支 援二内 容 に に つ い て 述 べ る。 あ る40代 後 半 の 女 性 の場 合 を例 と して挙 げ る。 A社 代 表 あ る い は 実 父 が そ の 女性 の 送 迎 を担 当 して い た 。 出 勤 途 中 の 車 内 で 内容 不 明 の 発 言 が 出現 して くる と病 院 の ソ ー シ ャル ワー カ ー や 主 治 医へ 連 絡 し、 受 診 させ た。 社 内 で も 同様 の対 応 を した 。 服 薬 で きて い な い こ と に起 因す る も のが 多 か った が 、 この よ う な心 身 機 能 の 不 調 時 に も早 く対 応 し悪化 させ ず 、仕 事 を継 続 させ た。 ま た、 病 院 の ソ ー シ ャル ワ ー カ ー も し ば しば 職 場 に訪 問 し、 本 人 の 意 思 を確 認 した り状 態 把 握 に努 め た り、A社 代 表 と電 話 で 連 絡 し合 っ て そ の女 性 の 就 労 環 境 を作 っ て い た 。 社 内 で は、 実 父 が 業 務 を教 え つ つ そ の 質 を管 理 す る上 司 で あ り、 同 時 に、 女 性 の 変 化 に最 も早 く気 付 き必 要 な支 援 が で きる援 助 者 で もあ っ た 。 業 務 を教 え る 時 は 第2号 職 場 適 応 援 助 者 の役 割 を果 た し、 変 調 が あ る 時 に は、 そ れ に合 わ せ 業 務 配 分 や ペ ー ス変 化 を図 る第1号 職 場 適 応 援 助 者(注5)の 役 割 を 果 して い た と考 え られ る 。 た だ 、 こ れ は 経 験 則 に よ る もの で 、研 修 や 訓 練 を受 けた ジ ョ ブ コ ー チ の 役 割 と は 異 な る。A社 代 表 は こ の よ うな役 割 を意 識 して い た わ け で な い が 、 障 害 者 雇 用 の 継 続 の た め に は 必 要 な 役 割 で あ っ た 。 A社 代 表 は こ の 経 験 か ら、 障 害 者 雇 用 及 び そ の継 続 に必 要 な視 点 や 対 応 を理 解 で き 自信 に つ な が っ た が 、 他 方 で は、 「企 業 で あ る か ら に は 生 産 性 が 上 が ら な い と給 料 も払 え な い 」 の で 、 本 人 た ちが 持 っ て い る力 を 引 き出 す た め に ネ ッ (注5) 障害者の就労 につ いて、彼 らが円滑に就労で きるように、職場 内外 での就労 ・生活環境 を整 える援助者 の三 とであ る。障 害者職業 センターや、 障害者 自立支援法 による障害者就労移行支援 事業所 な どに勤務 し、障害者や職場、雇用主 との調整 や指導 な どを行 う第1号 職場適 応援助者 と、障害者 が雇 用 され てい る職場 において支援す る第2号 職場 適応援助者 が あ る。第1号 職場 適応援助者 は、独立行政法人高齢 ・障害者雇用支援機構 の行 う養成研修 を受け、第2号 職場適応援助者 は、 JC-NET (ジョブコーチネ ッ トワー ク) や、特定非営利 活動法人大阪障害者雇用 支援 ネ ッ トワー クの行 うジ ョブコーチ養 成研修 (職場適応援助 者養成研修) を修了す る必要 がある。

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トワー ク(注6)の 必 要 性 を 強 調 し て い た 。 手 塚 直 樹18)は 大 企 業 、 特 例 子 会 社 、重 度 障 害 者 多 数 雇 用 事 業 所 の3領 域 につ い て 、 そ の雇 用 理 念 や 雇 用 管 理 上 の課 題 に触 れ て い る。 そ こ で は、 企 業 は 障 害 者 雇 用 促 進 法 第5条(事 業 主 の 責 務)の 趣 旨 を理 解 し、 障 害 者 で あ る労 働 者 が 有 為 な職 業 人 と し て の 自立 に協 力 す る こ とが示 さ れ て い る が 、A社 は 障 害 者 雇 用 に 特 別 の 配慮 を す る とい うわ け で な く、 障 害 者 だ が 働 きた い 意 思 を持 つ 個 人 を雇 用 し継 続 させ て き た とい う A社 独 自 の ス タ ンス で あ る こ とが確 認 で きる 。 (2) 就 労 へ の 姿 勢 を 重 視 した雇 用 ―B社 の 場 合 ― B社 は1984年 設 立 の 清 掃 関 連 業 で あ る。 2004年 の 春 、創 業20年 の 時 期 に 「二 十歳 の 企 業 」 と し て地 域 に何 が で きて き た の か 、 ど の よ う な 期 待 さ れ る事 業 所 で あ るの か とい う問 い か け を 自 ら に課 した 。 そ の 頃 、 支 援セ ン ター 主 催 の 障 害 者 就 労 に 関 す る シ ン ポ ジ ウ ム が 開催 さ れ、B 社 専 務 は、 障 害 者 に サ ー ビ ス 業 務 は 無 理 だ と 思 っ て い た が 、 友 人 と し て の付 き合 い か ら参 加 した 。 そ こで は、 養 護 学 校 卒 業 予 定 者 の作 文 発 表 が あ っ た 。B社 専 務 は 、 あ る生 徒 が 「ぼ くは 企 業 で働 きた い。 何 で も で き ます 。 なぜ 働 きた い か と言 う と、 お 母 さ ん を楽 に させ た い 」 と訴 え た こ と に衝 撃 を 受 け た。B社 は そ れ まで も「愛 の 輪 運 動 」 を実 施 し、 身 体 障 害 者 の ス ポ ー ツ体 験 や 海 外 研 修 体 験 な どの サ ポ ー トを して い た 。 しか し、B社 専 務 は この 発 言 を 聞 い て 「愛 の 輪 運 動 」 を振 り返 り、 こ れ まで 障 害 者 が社 会 で 普 通 に行 動 で きる こ と を考 え 実 施 した か とい う強 い 自省 が 生 じ、 自分 は障 害 が ない か ら と横 柄 な も の の見 方 を して い た こ とに気 づ か され た 。 1週 間 後 に養 護 学 校 か らそ の 生 徒 の イ ン タ ー ン シ ッ プの 依 頼 が あ っ た。 そ の 生 徒 の就 職 が 決 ま っ て い な か っ た の で 就 労 相 談 を兼 ね て だ っ た が 、 引 き受 け る こ とに した 。B社 専 務 は2週 間 ほ どそ の 生 徒 の仕 事 ぶ りを み て 、 連 絡 ノ ー トで や り と り を し た 。1日 の 仕 事 の 反 省 の 中 に 「向 上 した い 」 とい う思 い が 綴 られ て お り、 そ の生 徒 の 就 労 へ の 意欲 か ら採 用 に 至 っ た 。 そ の 生 徒 の 障 害 は重 度 だ っ た が 、 効 率 とい う面 か らみ る の で は な く本 人 の 仕 事 へ の 姿 勢 や 、 働 く意 欲 が 強 くあ る こ と を大 切 に した 。B社 専 務 は 、 採 用 に あ た っ て、 障 害 者 が 企 業 に と っ て す ぐに 「戦 力 」 に な る とか な ら な い とい う よ りは 、 彼 の労 働 へ の 姿 勢 を重 視 し た。 業 務 で は幾 百 あ る商 品 や 多 くの工 程 へ の対 応 が 必 要 だ っ た が 、 業 務 を細 分 化 し単 純 な工 程 や 作 業 内 容 に変 容 す る な ど工 夫 した。具 体 的 に は、 幾 百 も あ る 商 品 か らそ の 人 が 使 う もの を まず 知 らせ 、 置 き場 を決 め 、 使 用 方 法 を教 え 、 時 期 を み なが ら扱 え る商 品 を増 加 させ た り変 更 させ た りし た。 この こ と は支 援 セ ン タ ー か ら助 言 を得 た もの だ っ た 。 そ して3年 間 に3名 の 障 害 者 を 雇 用 し、 現 在3名 が 実 習 して お り、B社 専 務 は 彼 ら を 「非 常 に戦 力 に な って い ま す 」 と評 価 し て い る。B社 専 務 に は、 障 害 の 有 無 よ りそ の 人 が 、 仕 事 や他 の 人 と どの よ う に 向 き合 う か が 大 切 で あ る との 信 条 が あ り、 そ こ に は 障 害 者 や 若 年 者 の 区別 な く、 自分 の 住 む地 域 で 排 除 され ず に暮 らせ る 、 働 け る状 況 を作 りた い と い う強 い 意 思 が あ る 。 障 害 の 重 い 人 た ち の 就 労 は企 業 の 努 力 だ け で は 困難 で 、 支 援 セ ン ター の よ うな 専 門施 設 と専 門職 員 に よ る支 援 が 必 要 で あ る。B社 は支 援 セ ン タ ー との 連 携 で 「お 掃 除 隊 」 とい うチ ー ム を 結 成 し、B社 が 請 け た 業 務 に と も に取 り組 む 方 法 を考 案 し た 。 「お 掃 除 隊 」 の 構 成 員 は、 支 援 セ ン ター が 関 わ っ て い る施 設 内 授 産 施 設 の 利 用 者 で あ り、B社 の 下 請 け で は な く並 列 的 に 対 等 な位 置 づ け で あ る 。 そ れ は 、B社 が 請 け負 っ た 業 務 の 何 割 か を 「お掃 除 隊 」 へ 業 務 委 託 す る 、 横 受 け とい う方 式 で あ る 。 こ れ はB社 が 支 援 セ ン ター か ら、 障 害 者 の 技 術 習 得 と職 場 定 着 に 必 要 な視 点 の 指 導 を受 け 考 案 し た も の で あ る 。 「お 掃 除 隊 」 の 人 は、 普 段 は 専 門技 術 が な くて (注6) ネ ッ トワ ー ク を 定 義 す る こ と は 、 そ の 対 象 や 範 囲 設 定 な ど か ら考 え困 難 で 必 ず し も定 ま っ た 定 義 が あ る も の で は な い が 、 こ こで はA社 代 表 の 表 現 を そ の ま ま使 用 し た。 な お 、 筆 者 の 考 え る と こ ろ で は 、 本 人 や 関係 者 及 び 関係 機 関 に よ る 情 報 伝 達 や 連 携 、 協 議 、 協 働 な ど、 広 い意 味 で の 支 援網 と考 えて い る。 25職 業 リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ンVOL.22 No.2

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もで きる仕 事 を行 い 、他 方 、 必 要 に応 じて専 門 技 術 を 要 す る業 務 を 共 同 で 実 施 し、 そ の過 程 で 専 門技 術 を 学 ん で も ら う。 そ の こ とが ジ ョブ ト レー ニ ン グ に な り技 術 も得 る こ とが で き る。 彼 らの 仕 事 へ の 意 識 を高 め るた め に朝 礼 は と もに 行 い 、 同様 の 制 服 を着 用 して 業 務 に あ た り、 一 人 分 の価 格 を支 払 う とい う内 容 で あ る。 こ こ に も ジ ョブ コー チ の 発 想 とそ れ に基 づ く具 体 的 な 実 践 が あ る 。 これ が 可 能 と な っ た の は 支 援 セ ン ター と協 力 し なが ら進 め て い た か らで あ る。 (3) 同友 会 の 取 り組 み と そ の可 能 性 B社 専 務 は、 沖 縄 県 中小 企 業 家 同友 会 の 会 員 で あ る 。 同 友 会 は2004年 か ら 障 害 者 問 題 委 員 会 を設 立 し、 障 害 者 を雇 用 す る企 業 を増 加 させ るた め に2007年9月15日 に 「雇 用 ・就 労 支 援 フ オ ー ラ ム2007」 を 開 催 し た 。 フ オ ー ラ ム は 同 友 会 主 催 で 会 員 へ 啓 発 を図 る もの だ が 、 全 国 初 の 行 政 主 催 で ない こ の形 式 は、 同友 会 の 強 い 意 思 の 表 れ と言 え る 。B社 専 務 は、 同友 会 に対 す る障 害 者 雇 用 の 啓 発 活 動 を通 じて、 少 しず つ 障 害 者 雇 用 に対 す る企 業 の 不 安 感 をぬ ぐい 去 り、 理 解 を示 す 企 業 を増 加 させ て い く働 きか け を行 な っ た。 こ の よ うな 経 過 か ら同 友 会 内 で 、 障 害 者 の 職 場 体 験 を引 き受 け る企 業 、 障 害 者 雇 用 に チ ャ レ ンジ す る企 業 が 数社 出現 した 。 これ は啓 発 に よ る 同 友 会 会 員 の 変 化 で あ り、 企 業 が 福 祉 に関 す る情 報 を得 る こ とで 対 応 が 変 化 し た 具 体 例 で あ る 。 「中 小 企 業 に お け る障 害 者 の 雇 用 の促 進 に 関 す る研 究 会 報 告 書 」20)が 、2007年8月 に ま と め ら れ そ の 中 で 、 「中小 企 業 に お け る 理 解 の 促 進 の た め に は、 行 政 や 関係 機 関 か らの働 きか け だ け で は な く、 中 小 企 業 団体 や 業 種 別 団体 を活 用 し、 企 業 同 士 の 情 報 交 換 等 を含 め た 自主 的 な取 り組 み を進 め て い く こ と も、 効 果 的 で あ り … … 」 と、今後 の方 向性 が示 してあ る。B社 が 所 属 す る 同友 会 は 、 既 に研 究 会 報 告 で示 され た こ と を実 践 して お り、 一 定 の 実 績 が あ る 。 同 友 会 が この よ うな展 開 を見 せ る こ と は全 国 的 に ま だ少 ない が 、 同 友 会 内 の障 害 者 雇 用 の実 際 を見 聞 す る こ とで 、 雇 用 主 が 障 害 者 を雇 用 に 結 び つ け た 一 例 だ と言 え る。 B社 専 務 は、 障 害 者 の 雇 用 に つ い て 自分 の 経 験 を活 か し、 所 属 す る 同友 会 へ 障 害 者 の雇 用 の 実 態 や 方 法 な ど を働 きか け、 理 解 を深 め る試 み や雇 用 促 進 を実 施 して い る。 同 友 会 内 に お け る 障 害 者 の 雇 用 啓 発 は 全 国 的 に も珍 しい 取 り組 み で あ るが 、 そ の こ とで い くつ か の 企 業 が 関心 を 示 して 実 際 に雇 用 に至 る例 もあ る。 ま た、 同 友 会 に お け る定 期 的 な 取 り組 み の 中 に障 害 者 雇 用 に 関 す る分 科 会 を 設 定 し、 実 践 に学 び、 制 度 や サ ー ビス の 基 礎 的 情 報 を得 た りす る こ とは 、 障 害 者 の 雇 用 に 関心 を示 す もの とな っ てお り、 そ の こ とだ け で も先 進 的 な取 り組 み と言 え る 。 障 害 者 の 雇 用 に理 解 と関 心 を示 す会 員 が 増 加 す る と、 そ の 割 合 に応 じて 障 害 者 の雇 用 の 増 加 が予 想 さ れ 、 障 害 者 雇 用 の 経 験 が 蓄 積 され て紹 介 さ れ る こ とで 、 そ の 可 能 性 や 機 運 が 高 ま る。 障 害 者 雇 用 の 経 験 は、 戸 惑 い や 躊 躇 を積 極 的 な姿 勢 に変 換 させ る。 一 つ ひ とつ の企 業 にお け る 障 害 者 の雇 用 数 は少 な くて も、 同友 会 な どの 組 織 全 体 と して 把 握 す る と、 地 域 の 中 で は か な りの数 に な る こ とが 考 え られ る 。A社B社 の 取 り組 み は、 この よ う な可 能性 も 同友 会 に もた ら して い る。同 友 会 の変 化 を確 実 な もの とす る た め に 、 今 後 は 次 の よ う な こ とが 考 え られ る 。 一 点 目は、 同友 会 内 に 企 業 が 障害 者 雇 用 を ス ム ーズ に展 開 す る た め に 就 労 ・雇 用 や福 祉 に 関 す る専 門職 を置 くこ とで あ る。 そ れ は精 神 保 健 福 祉 士 あ る い は社 会 福 祉 士 が 適 任 で あ る。 こ の 専 門職 の学 問 的 基 盤 は社 会福 祉 と考 え られ 、 そ れ に就 労 支 援 に 関す る専 門 性 や カ ウ ンセ リ ン グ 知 識 ・技 術 な どが 求 め られ るた め、 複 数 の 役 割 を果 す 超 職種(注7)の 位 置 づ け と考 え られ る 。 二 点 目は 、 ジ ョブ コ ー チ へ の 理 解 と導 入 で あ る。 小 川 浩11)は ジ ョ ブ コ ー チ の役 割 範 囲(注8) につ い て 、 広 義 の ジ ョブ コー チ と狭 義 の ジ ョブ

(注7) 超 職種 とい う表 現 は、ACT (Assertive Community Treatment包 括 型 地域 生 活 支 援) に お け るITT (Individual Treatment Team) 構 成 員 の役 割 を表 現 した 際 に用 い られ て い る 。 西尾 雅 明 は 著 書 『ACT入 門』(2004: 36-37) に お い て 、超 職 種 チ ー ム(Multidisciplinary Team) と表 現 し、 一 つ の 職 種 を超 えた 立 場 で ア イ デ ア を 出 し合 い 、 複 雑 な ニ ー ズ を持 つ 利 用 者 に 包 括 的 ・統 一 的 な 一 連 の サ ー ビ ス を提 供 で き る と説 明 して い る。 本 稿 に お け る表 現 は これ を参 考 に して い る。

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コ ー チ が あ り、また 、そ の 支 援 モ デ ル と して ジ ョ ブ コ ー チ ・モ デ ル 、 ナ チ ュ ラ ル サ ポ ー ト ・モ デ ル 、 コ ンサ ル テ ィ ング ・モ デ ル の3種 類 を挙 げ て い る 。 当 面 は、 名 護 市 に あ る 障 害 者 就 業 ・生 活 支 援 セ ン タ ー と協 働 しつ つ 、 将 来 的 に は 企 業 が ジ ョブ コー チ を採 用 す る こ とで 、 現 在 よ り重 度 の 障 害 者 の 雇 用 が 進 む と考 え られ る。 そ の こ とが 、 企 業 が 障 害 者 を引 き付 け る力 の発 揮 に な る と考 え られ る 。 同 友 会 は そ の 環 境 づ く りを果 す 役 割 で あ る。

4. 

事例の整理と今後の課題

最 後 に、以 下 の 三 点 を述 べ て 、本 稿 を終 え る 。 第 一 に、 事 例 のA社B社 そ れ ぞ れ の 障 害 者 雇 用 の継 続 の 取 り組 み を整 理 す る。 第 二 に 、 事 例 地 域 の 地 域 的背 景 を述 べ る。 第 三 に 、 今 後 に残 さ れ た 課 題 を 明確 にす る 。 ま ず 、A社B社 そ れ ぞ れ の 障 害 者 雇 用 の 継 続 の 取 り組 み を 整 理 す る。A社 で は、 就 労 時 間 を 障 害 者 職 員 の 状 態 に合 わせ て お り、 状 態 に 応 じて 変 化 させ た 。 病 状 悪 化 で あ れ ば 就 業 に先 立 っ て 受 診 させ 、 安 定 して くれ ば 再 び 就 労 す る とい う状 況 に合 わ せ て 柔 軟 に取 り組 ま れ て い た 。 実 父 は 、 雇 用 して い た40代 女 性 の 第1号 及 び 第2号 職 場 適 応 援 助 者 の役 割 と され て い る 職 務 を 行 い 、 病 状 悪 化 時 に は 受 診 援 助 を す る ソ ー シ ャル ワー カ ー の役 割 も果 して い た。 実 父 は 、 精 神 障 害 者 が 地 域 で 暮 らす こ と、 そ の 人 が 職 場 で働 け る よ うに な る た め に 、 ま た、 生 活 を 成 り立 たせ て い くた め の 配 慮 や 工 夫 を行 っ て い た 。 就 労 支 援 は専 門 分 化 した機 能 や 役 割 が 重 要 で あ る が 、 中 ・小 企 業 の 規 模 で は そ れ らが 未 分 化 ゆ え に 、 実 父 が示 し た よ うな 就 労 継 続 や 生 活 へ の 配 慮 が 有 効 に作 用 し た 。B社 の 「お 掃 除 隊 」 は、 障 害 者 の 雇 用 も さ る こ と な が ら職 場 で の ジ ョブ トレー ニ ング も含 む取 り組 み で あ る 。「お 掃 除 隊 」 の メ ンバ ー は、 トイ レや 手 す りの拭 き 上 げ とい う専 門技 術 を伴 う業 務 を職 員 と と も に 行 う こ とで 技 術 を獲 得 し、 業 務 内 容 に対 す る顧 客 の 評 価 を 意 識 させ た 。 ま た、 職 員 と して の 就 労 マ ナ ー や 習 慣 につ い て も学 ぶ こ とで 、 一 人 前 の 仕 事 の 意 味 を認 識 で きた 。 こ の 工 夫 は支 援 セ ン タ ー か ら学 ん だ もの だが 、B社 専 務 は そ れ に 応 え る だ け で な く、 障 害 者 も高 齢 者 も仕 事 の ラ イ セ ンス を 得 なが ら、 人 が 生 きて い け る方 法 の 一 つ と して 考 案 し た 生 存 の た め の 配 慮 で あ る 企 業 に お け る障 害 者 雇 用 の 継 続 は 、 雇 用 に 関 係 す る機 関 や 施 設 と連 携 を保 ち つ つ 、 そ の企 業 に 合 っ た取 り組 み が 重 要 と な る。 次 に、 事 例 の地 域 的 背 景 を述 べ る。A社B社 は こ の 地 で 設 立 され代 表 者 は 地 域 の実 情 に詳 し く、 長 年 に わ た っ て 築 い て きた 人 間 関係 の 中 で 暮 ら して い る。 企 業 はそ の地 の 市 民 を雇 用 し生 活 を 成 り立 たせ 、 地 域 そ の もの の 継 続 や 発 展 に 責 任 を持 つ社 会 的 存 在 で あ る 。2社 の代 表者 は、 企 業 の 発 展 と と も に地 域 の発 展 を願 い 、 そ こ に 住 む 市 民 の 雇 用 に も 自覚 的 に配 慮 して い る。 お の ず と、 企 業 は市 民 生 活 と企 業 の継 続 ・発 展 を 志 向 す る こ とに な り、 そ の 延 長 線 上 に 障 害 者 の 雇 用 が 考 え られ て い る。 共 同 体 意 識 の 強 い 地 域 に お い て は、 企 業 代 表 者 に もそ の意 識 が あ る と 思 わ れ 、 こ の こ とが 企 業 と障 害 者 雇 用 を結 び つ け た と考 え られ る。 もち ろ ん、 共 同体 意 識 は 沖 縄 県 北 部 地 域 に限 らな い し、 共 同体 意 識 を 障 害 者 雇 用 に活 用 して い る 地 域 は多 く存 在 す る 。 重 要 な こ と は、障 害 者 と企 業 とを結 び つ け る機 関 ・ 施 設 が 、地 域 の 産 業 構 造 や 共 同体 意 識 を把 握 し、 活 用 して い るか ど うか なの で あ る 。 沖 縄 県 北 部 地 域 で は、 支 援 セ ン ター が 地 元 地 域 の 企 業 代 表 者 を発 掘 し、 障 害 者 雇 用 の ノ ウ ハ ウ を伝 え て い た 。 企 業 は 、 地 元 の将 来 や 障 害 者 雇 用 の方 向 性 を示 さ れ る こ とで、 そ の 重 要 性 を理 解 した 。 沖 縄 県 北 部 地 域 の 企 業 規模 や そ の 経 営 方 針 、 人 と 人 との 関係 性 、 い わ ゆ る地 域 特 性 が 障 害 者 雇 用 に影 響 して い た の で は ない か と推 察 され る。 最 後 に 、 今 後 の 課 題 を 述 べ る。 事 例A社B 社 の 行 為 は、2006年12月 に 国 連 で 採 択 さ れ た 、 障 害 の あ る 人 の 権 利 に 関 す る 条 約(注9)の 第27 (注8) 広 義 の ジ ョブ コ ー チ と は、 イ ン テ ー ク か らフ ォ ロー ア ップ まで 支 援 プ ロ セ ス の全 体 を計 画 ・管 理 で き る人 材 で あ り、 狭 義 の ジ ョブ コ ー チ と は 、 職 場 に お け る就 労 支 援 に 限定 した 役 割 を果 す 人 材 の こ と で あ る 。 ジ ョブ コー チ ・モ デル と は 、 障 害 者 が その 職 場 で就 労 で き る よ う に専 門 職 が直 接 支 援 す る援 助 技 術 で あ り、 ナ チ ュ ラル サ ポ ー ト ・モ デ ル と は、 職 員 が 必 要 な サ ポ ー トを 自然 に で き る よ う に し た援 助 技 術 で あ る 。 コ ンサ ル テ ィ ン グ ・モ デ ル とは 、企 業 主 や 職 員 へ 助 言 ・支援 しつ つ そ の 企 業 ・職 場 で 障害 者雇 用 が 継 続 で き る よ うに 図 る援 助 技 術 で あ る。 27職 業 リハ ビ リ テ ー シ ョ ンVOL.22 No.2

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条(i)に あ る 「障 害 者 に 対 す る 職 場 に お け る 合 理 的 配慮(Reasonable Accommodation)」 に あ た る。 同 条 約 前 文 のe項 目に お い て、 障 害 と はevolving concept(発 展 しつ つ あ る概 念)15) で あ り、 障 害 者(機 能 障 害)と 態 度 及 び環 境 の 障 壁 との相 互 作 用 だ と認 識 さ れ て い る。 労 働 能 力 に 関 す る課 題 は 、 環 境 を整 備 す る こ とで様 々 な可 能 性 が 広 が る。 そ の 一 端 は、A社 で は病 状 に合 わせ た 勤 務 形 態 や 職 場 適 応 援 助 の取 り組 み で あ り、B社 で は 職 員 と同 様 の処 遇 や 清 掃 技 術 の 獲 得 が で き る勤 務 内 容 で あ る 。 そ の よ うな 環 境 で 障 害 者 の 労 働 が 可 能 とな っ て お り、 これ ら が 合 理 的 配 慮 の例 で あ る。 今 後 、 我 が 国 で も条 約 の批 准 と具 体 的 な合 理 的 配慮 が 示 さ れ、 企 業 へ の 定 着 が 求 め られ る 。 しか し、 利 益 追 求 を 目 的 とす る企 業 に とっ て 、 生 産 や効 率 を低 下 させ る こ とは 、 市 場 の競 争 か ら後 退 し、 企 業 の存 続 危 機 を招 きか ね な い の で 、 障 害 者 雇 用 を奨 励 す る有 効 な 制 度 を考 案 す る必 要 が あ る。 ま た、 雇 用 に は働 く意 思 が 必 要 なの で、 障 害 者 へ の就 労 準 備 に も取 り組 み が 必 要 で あ る 。 今 回 は、 企業 代 表 者 の イ ン タ ビュ ー を整理 検 討 した が、 雇 用 され る障害 者 自身 の視 点 か らの検 討 を行 う必 要 が あ る。 今後 も、 沖縄 県 北 部 地域 の同 友会 の組 織 的展 開 を継 続 的 に研 究 して い く。 受稿2007年12月18日 受理2008年12月16日 謝 意 今 回 の 研 究 調 査 に あ た り、 崎 濱 秀 政 氏(沖 縄 県 北 部 地 区 障 害 者 就 業 ・生 活 支 援 セ ン タ ー 「テ ィー ダ&チ ム チ ム 」 前 所 長)に は筆 者 の 受 け 入 れ で非 常 にお 世 話 に な っ た。 取 材 に応 じて い た だ い たA社 の 小 浜 源 政 氏 、B社 の 比 嘉 ゑ み 子 氏 か らは 業 務 上 の貴 重 な情 報 を教 えて い た だ き、 障 害 者 雇 用 を考 え る際 に大 きな 示 唆 を い た だ い た。 記 して 感 謝 し ます 。 参考文献 1) 発達 障害者雇用促進 マニ ュアル作成 委員会:『発 達障害 の ある人の雇用管理 マニュァル』, 財 団法人雇用問題研究会 (2006) 2) 東 馬場 良 文:「 障 害 者 の 就 労 支 援二に お け る課 題 ― 福 祉 施 設 の 視 点 か ら」,『月 間福 祉 』2006年12月, p.21, 全 国 社 会福 祉 協 議 会 (2006) 3) 小 浜 源 政:「 変 革 の 時 代 に求 め られ る経 営 者 の視 点 」,『平 成19年 度 経 営 者 セ ミナ ー 』, p.4, 沖 縄 県 社 会 福 祉 協 議 会 ・ 沖縄 県 社 会福 祉 施 設 経 営 者 協 議 会 (2007a) 4) … …:「 障 害 者 、 健 常 者 が 共 に 働 け る コ ミ ュ ニ テ ィ ビ ジ ネ ス を創 造 」,『か い ぎ ん エ コ マ ガEconomic Data& Management Magazine』Vo129,pp2-3,沖 縄 海 邦 銀 行, 2007年7月 (2007b) 5) 厚 生 労 働 省 職 業 安 定 局 高 齢 ・障 害 者 雇 用 対 策 部 障 害 者 雇 用 対 策 課:「 公 的 機 関 、 民 間 企 業 の 障 害者 雇 用 は 着 実 に進 展 」(平 成20年6月1日 現 在 の 障 害 者 の 雇 用 状 況 に つ い て), 平 成20年11月20日 付 厚 生 労 働 省 発 表 資料 6) 厚 生 労 働 省 職 業 安 定 局 高 齢 ・障 害 者 雇 用 対 策 部 障 害 者 雇 用 対 策 課:「 ハ ロ ー ワ ー ク にお け る障 害 者 の 就 職 件 数 、 過 去 最 高 (平 成19年 度 にお け る 障 害 者 の 職 業 紹介 状 況)」 平 成20年5月16日 付 け厚 生 労 働 省 発 表 資料 7) 厚 生 労 働 省 職 業 安 定 局 高 齢 ・障 害 者 雇 用 対 策 部 障 害 者 雇 用 対 策 課:「 平 成18年 度 障 害 者 就 業 ・生 活 支 援 セ ン ター 事 業 実 施状 況 報 告 」, p27,(20078) 8) 厚 生 労 働 省 ・障 害 者 の就 労 支 援 に 関 す る省 内 検 討 会 議:「障 害 者 の 就 労 支 援 に 関 す る今 後 の 施 策 の方 向性 」,(2004) 9) 本 部 町 の高 齢 者 率 は、平 成19年10月1日 現 在 の もの で あ る 。 http://www3.pref.okinawa.jp/site/view/contview.jsp?cate id=81&id=11499&page=1 (ア クセ ス 日: 2008年4月12日) 10) 名 護 市 役 所 「名 護 市 の 人 口 ・世 帯 数」(2007) http://www.city.nago.okinawa.jp/4/3565.html (ア ク セ ス 日: 2007年11月4日) 11) 小 川 浩:「 ジ ョ ブ コー チ 」, 松 為 信 雄 ・菊池 恵 美 子 編 集 『職 業 リハ ビ リテ ー シ ョ ン 学 キ ャ リ ア 発 達 と社 会 参 加 に 向 け た 就 労 支 援体 系 』, 協 同 医 書 出 版 社, pp228-243 (2001→2006) 12) 大 曾 根 寛:「 就 労 支 援 」, 三 ツ木 任 一 ・佐 藤 久 夫 ・大 曾 根 寛 編 『福 祉 政 策II― ― 障 害 者 施 策 の 展 開 』, p.111, 放 送 大 学 教 育 振 興 会 (2002) 13) 琉 球 新 報社:「沖 縄 コ ンパ ク ト事 典 』, p.421, 琉 球 新 報 社, (2003→2005) 14) 関 宏 之:「 障 害 が あ る人 の 雇 用 制 度 と就 労 移 行 に つ い て 」, 『さ ぼ 一 と』, No581, pp.23-29, 日本 知 的 障 害 者 福 祉 協 会 (2005) 15) 障 害 保 健 福 祉 研 究 情 報 シ ス テ ム:「 障 害 の あ る 人 の 権 利 に 関 す る 条 約 」(Convention on the Rights of Persons with Disabilities)(2008) http://www.dinfne.jp/doc/japanese/rights/index.html (ア ク セ ス 日: 2008年3月6日) 16) 障 害 者 の 就 労 支 援 に 関 す る 有 識 者 懇 話 会:「 障 害 の あ る 人 の 「働 き た い」 を応 援 す る 共 同 宣 言 」,(2004) 17) 玉 城 雅 巳:『 日常 会 話 の ウ チ ナ ー グ チ6500』, p27, 南 風 社 (2002) 18) 手 塚 直 樹:『 日本 の 障 害 者 雇 用 そ の 歴 史 ・現状 ・課 題 』 pp38-39, 49-50, 81-82, 96-97, 光 生 館 (2000) 19) 特 定 非 営 利 活 動 法 人 大 阪 障 害 者 雇 用 支 援 ネ ッ トワ ー ク 編:『 「働 く」 に 向 け て 可 能 性 を つ む ぐ一 就 労 移 行 支 援 事 例 集 』, 特 定 非 営 利 活 動 法 人 大 阪 障 害 者 雇 用 支 援 ネ ッ トワ ー ク (2007) 20) 中小 企 業 に お け る障 害 者 の 雇 用 の促 進 に 関す る 研 究 会: 『中 小 企 業 に お け る 障 害 者 の 雇 用 の促 進 に 関 す る研 究 会 報 告 書 』 資料1-2 (2007)

(注9)  「Convention on the Rights of Persons with Disabilities」、 障害 者 の 権 利 に 関 す る条 約 は、2006年12月13日 国連 総会 で 採 択 され た 。 我 が 国 は2007年9月28日 に外 務 大 臣 が署 名 した 。 な お 、2008年3月 末 に は 批 准 し た 国 が20力 国 を超 え た た め 、 同 年5月3日 に 条 約 と して 発 効 して い る 。

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