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1992年ニューヨーク・ボストンの帆船パレードに参加して

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(1)

58

航 海 (報 告) 平成 4年12 月

1992

ニ ュ

ー ク ・

ン の

帆 船

パ レ

ド に

参 加

田 不 二

Participating

 

in

 

OPSAIL

g2

New

 

York

SAIL

 

BOSTON

 

1992

Boston

Fujio

 

KuRoDA

1.

 

PROLOGUE

  「意 欲に (

1492

年 )燃 える コ 1

ン ブス

ア メ リ カ 大陸 発 見 !」 と語呂 合 わせ で暗 記 し た 世界 史の

それか ら

500

年とい う節目 を迎える

1992

年。 コ 卩 ソ ブス の歴 史上 の評 価は

特に近 年になっ て必 ずし もプ ラ ス の ば か りでな く,同年, ヨ

ロ ッパ 及び ア メ リカ で 開 催さ れ る数々 の 記 念

に対 す る多 様の反 応ぶ りか らか

本 来 純 粋 さを求め られ るべ き海た ち の行 事 (

部で は歴史 的 遺

称さ れ る

帆 船パ レ

ド (

Tall

 

Ship

 

Parade )

の タイ トル も, 二人の米 大 統 領の 開 催 要 請の 手 紙 の

節* *か らも うか がえる ように微 妙 な 変 化があ

るの は

あ な が ち

1992

が 米大 統 領 選 挙の 年であ

る か らばか りで は ない であろ う。

  結 局

記 念 行 事とし て行われる

Cadiz

Spain

か ら

San

 

Juan

Puerto

 

Rico

, 

Boston

U

S。

A

か ら

Liverpool

England

の「閏の

ス の

し て

7

4

日 ニ

, 7

11

日 ボ ス トン に おい て帆 船パ レ

ドを

な り , そ の サ ブタ イ トル も 「

Grand  Regatta

 

Columbus

92

」 と な っ た。   と もか く1992 年

7

月 4 日, 所は ニ

ュー

, ハ ドソ ン 川 に各 国か ら 出来る だけ 多 くの大型帆 船 *   正 会 員 運輸省 航海訓 練 所

     

(〒100 東 京都千代田区霞

      ttr

vps        ケ関 2

1

3)  蠻鑼

      驪

* *  「CQIumbus ’  voyage  of discovery in 1492    (Leagan )」    「

Columbus

voyage  to the new  world (

Bush

)」

* * * 1976年 米 建 国200年 祭 (初 代 日本 丸 も 参 加 )    1986 年 自 由の女神 100年祭 (日本か らは 不 参 加 ) を集め て

大ペ

ソ トを催 し た い と い う

移 民の子 孫が築 き あ げた国, 合衆 国の 切 な る 願い と, 過 去 節 目 ふ し 目で成功し て い る

Operation

Sail

** * 対 する圧倒的な評 価か ら

回の 計 画 と なっ た もの である。  

2

隻の 大 型 帆 船を有 する航 海 訓 練 所に最 初 に打 診 があっ たの は

,1988

4

今回も前

2

回同様 「

OPSAIL

」の実 行 委 員 長をつ とめ るモ ス パ

ら 当松 永 駐 米 大 使

r

目本の大型 帆 船 を

1992

年ニ

で 開催 する帆 船パ レ

ド に 派遣してほし い」 旨の 要 請 書 簡が送 ら れ, その 3 日後に 書

の 写 とと もに

同大 使か ら 「多 くの 国の参加 が予 定さ れ てい る行 事であり

又日米 交 流上 有 意 義な事 業と認め られるの で, 運 輸 省に 対 して 向きの 検 討を申し 入れ られた い」 との外 務 大 臣 あて の 公 電の写が届 けら れ た

ま た

ユー

ク と は 別に ボス トン 市 が

7

11

日, 同 じく

rOperation

 

Sail

を開

すべ く各 国に働 き か けて お り, 日本に対し て も

1989

年, 当 時のデ = カ キス マ † チ

ュー

セ ッ ツ州知 事か ら ボ ス トン総領 事 経 由参加要 請があ っ たの を手 初め に, その

も む し ろ ニ

クを しの ぐ熱心 さで 招 請があっ た

 

航海訓 練 所で は,

々 な

度か ら検 討し,関 係 方 面と折 衝し, 又 平成

4

年 度 予 算 要 求に盛 り込ん で 実 現に けて 努 力し た結 果

全てを ク リ ヤ

して, こ こに練 習 帆 船 海王 丸 を派遣 す るこ と と な っ た

  航 海の 概 要は

, 5

8

日東 京 発

途 中ロ

チ で

清 水

食料等を補 給して パ ナ マ 運 河 通 航,

7

3

日ニ

ュー

ク着,

7

11

日ボス ト ン

7 刀16[【ボ ス ト ン

8

月中

ホ ノ ルル で

(2)

114

号 1992 年二

=一

ボス トン の 帆船パ レ

ドに参加し て 燃 料等を補給 して

9

1

日東 京に帰 投 する

延べ 117 口, 22,

000

海里にお よ ぶ大航海と なる

同 船 に は東 京

神 戸の 両 商 船 大 学 航 海 科 実 習生

42

名の ほ か に

,一

般か ら公 募し た 往 路, 復 路各20 名の 海 洋 研 修 生 も乗 船 するこ とに なっ た

  5

8

日, 海王 丸 は 折 か らの

風に 送 ら れ て,

1989年 9

月 建 造 以 来 初の大西洋へ の航 海に乗 り 出 し た

59

2.

NEW

 

YORK

 2.1 

JULY

 

3

 rd

 

船パ レ

ドに る各 帆 船の ち,

Class

 

A

(全長

160

フ a

− b

以上 )は

ソ ン川 河 口 の 南 方 約

10

ル にある

Sandy

 

Hook

 

Bay

指 定

錨 地に,

7

3

日 夕刻ま でに

結 する よ う指 示さ れ てい た 。 海王 丸 は 同日午 前に 採 油を終 え

,1400

琢 並 σuC

 

 

Vessel

1

EAGLE

DANMARK

LIBERTAD

YOUNG

ZENOBE

KALIAKLA

CREOLE

CONCORDIA

Fleet

 

Flag

 

Ship

 

in

 

New

 

YQrk

ENDEAVOR

GRAMME

ESMERALDA

GLORIA

GEORG

 

STAGE

GORCH

 

FOCK

ALEXANDER

 

VON

 

HUMBOLDT

GALAXY

AMERIGO

 

VESPUCCI

KAIWO

 

MARU

CHRISTIAN

 

RADICH

SHABAB

 

OMAN

SIR

 

FRANCIS

 

DRAKE

ISKRADAR

 

MLODZIEZY

SAGRES

 

H

RALLADA

MIRSEDOV

KRUZENSHTERN

JUAN

 

SEBASTIAN

 

DE

 

ELCANO

FALKEN

FRYDERYK

 

CHOPIN

CAPITAN

 

M

RANDA

SIMON

 

BOLIVAR

ROSEHMS

 

BOUNTY

GAZELA

 

OF

 

PHILADELPHIA

Length

ft

5208214519835511172173695600250997

9543961874790236476659558773807767

22nj1

         

12132122133211132333331122111

  

RigBARKSHIPSHIPBRIGANTINE

KETCH

BARKENTINE

SCHOONER

BARKENTINE

BARKENTINE

BARKSHIPBARKBARKBRIGANTINE

SHIPBARKSHIPBARKENTINE

SCHOONER

BARKENTINE

SHIPBARKSHIPSHIPBARKBARKSCHOONER

SCHOONER

BRIGSCHOONER

BARKSHIPSHIPBARKENTINE

(3)

60 航 パ ナマ 運 河を 通す る王丸 頃 指 定 錨地に近づい て い っ た

錨地 は半 径

300

1.

5

の サ

ク ル 指 定さ れ て お り, 海王丸は

SH

− 19

を割 りあて ら れて い た。 水 深

24

本 船 喫 水

21

ト)

近 くに ヶ

エ リア あり

航 路ブ イあり ,浅 瀬 あり

で 必ずしも

夜を安心 し て過 ごせ る環 境で はない が

各 船とも 似た りよ っ た りの 条 件で ある

そ して 何 よ りありがた か っ たの は, 錨地 が最も北のはずれ にあ り

船混 みの に突っ 込ん でい く必

が なか っ た事で あ る。 折 か らの 小雨 に煙 る錨地付 近に は

すでに 何 隻かの

船が錨

して い る

隣i

りは

SH − 19A

Kruzenshtern

Russia

で あるが, その 独 特の 黒い船 体が錨 を入れて い る の が望 見さ れ るu 「当 直士官, 各 船の錨 位を 確認 せ よe 特に クル ゼ ン シ

テ ル ン の錨 位を 」 と指示 し

ょ う導に

助 言しな が ら錨 地 に近 づ く。 「

K

号の錨 位は本 船の 指定 錨地です 」

「その よ うだ な」 と位 置 を 確 認 す る。

K

号は そ の

り組で

SH

− 20

Juan

 

Sebastian

 

De

海 平成

4

12

Elcano

Spain

SH −

21

Amerigo

 

Vespucci

Italy

)の 両船に よ り束 方に圧 迫され てや む を得 ず (か ど うか は 断言で きないが) 本 船の錨地 に ア ン カ

し てい る よ うで る。 そ の 旨パ イロ ッ ト に 伝えると

い とも簡 弔に 「船 長の 判 断に まか せ る

行 きたい とこ ろ に 行こ う」と, 他の 場 合であっ た ら極め て感 謝 すべ き宵 葉 を 述べ て れ た が, こ の 賜 合に は も う少し主導 権を行 使し て くれて も 良 さそ うなの に, と思い な が ら も とに か く

K

号 を

1

ブル

し て投錨し た

ブル

ア の

上,

Westerly

の 風が吹 く と船 尾が

14

フ ィ

の 浅 瀬に乗上げて し まう。 明 朝まで に

Wester

が絶 対 吹かない とは確信で きない 転 錨をパ ロ ヅ ト に告 げ, 「強 制パ イ ロ ッ ト」 とい う言 葉が浮 か ん だ が 「自分にやらせ て も ら え ない だ ろ うか」 と申し出る と快 く了承 して くれ た。  

3

節入 れ た左 舷 錨を巻 ぎ縮め は じめた 丁度その 時, 本

の 錨 位 付近 に

も う

方の お 隣 り さ ん である

SH

22

を 指定 錨地に もっ

 

Christian

Radich

Norway

が投 錨 するで は ない か 。

が く !

SH

22は もっ と南 方の 筈

パ イ ロ ッ

1

を通 じて同 号に連 絡を と る と, い と も簡単に 「錨地 を 間違えた

す ぐシ フ トする」 との バ ウ ス プ リ ッ ト の 先 端 が 同

船 尾へ 刻々近づ い て い く様 子を 船 首 配 置のチ

オフ ィ サ

が生々 しく報 告 す る

。30

トル の 間隔で接 近が 止 まっ た

同 号の 転 錨を

っ て

ゆ っ くり錨 鎖を巻 き縮め, 折か ら

SW

の風 (あ りが たい !

Slow

 astern  eng

に よ り航路 ブ イ

浅 瀬

,K

号との距 離を 測 りな が ら北 方へ

2

ブル シ フ ト し て投 錨。 ブ イ に近 い かな と思っ た が レ

ダを看 視して い た セ コ ン ド 鬣

韆 譲

蔭 露 豊 曇

飜 噸 翼 影

轟 堅

llt v 難

照 瞭

F

  笈

1

7

壱 窪

サン ディ フ ッ ク湾に集 結し た帆船 (商船三井  大滝 船 長撮 影)

(4)

T 114号

1992

年= =

ボス トγの帆 船パ レ

ドに参 加 し て

ィ サ

の 「最 接 近でも船 尾

50

トル で か わせ ます」 との 報 告を 信 じ て

,1500

部 署を

(後刻, 最 接近の 状 態 と なっ た が約

30

ー F

ル で かわ っ た事を確 認。

ダの 解 読誤差

20

ト ル は合格の

囲で ろ う

)  こ れで明日の パ レ

ドに参 加で きる資 格を得た

ちなみ に錨地 に

結し た

Class

 

A

型 帆

34

隻で あっ た

 2.2 The

 

FOURTH

 of 

JULY

 

咋日来の 雨 は, 「総 員 起し」の頃セこは上 がっ た が

雲が低 く垂 れこ め 気 温

18QC ,

水 温

17

C

の 肌 寒い朝 を 迎 えた

0630

, パ

便 乗 す る

NY

総 領 事 館 員, 

TV

取 材 班の計

10

名が,

0700,

Liaison

  o舐cer

2

OPSAIL

担 当者が,

0730

に はパ

ッ ト も乗 船し, これで全て の関 係 者がそろ っ た 。

 

こ こでパ レ

ドの 方 法を

簡単

介 す る と

参 加

34

隻の

 ClassA

1 )

が各々 Fleet

Flag

 ship と なっ て 中央を航行 し

 

Verrazano

Narrows

 

Bridge

付 近

Staging

 area か ら 合 流

し た

Class

 

B (159〜100

フ ィ

ト)の 帆 船が

A

中央 に 両側

90

トル 離れて航 行 す る。

ClassA

Vessel

前 後 問 隔

600

ド (約

3

ブル )

である

同 橋か ら

VIP

観 閲ス タ ソ ド の あ る

Governo

エs 

Island

World

 

Trade

 

Center

に至る約

7

ル を

4 〜 5

ノ ッ トの 速 力で航 行し,

その

ソ ン川 を遡 航 し て 上 流 約

9

ル にあ る

George

 

Washington

 

Bridge

で左 転して川 を

下り

各バ

ス に至 るパ レ

ドの コ

ス が設 定 れて い る

  海王丸は第

16

番フ リ

トの 旗 船である

 第

1

フ リ

トの旗 船

Eagle

U .

S .

C .

G .

が , 7月 4 日パ レ

ド は霧の 中で始っ た (提供 :目本セイル トレ

ニ ソ グ協会 ) 61 ハ ドソソ 川を下る海王丸 後方は ドイ ツ の ア レ クザン ダ

ー・

フ ォ ソ

フ ン ボル ト (提 供 :日本セイル トレ

ニ ソ グ協会 ) ジョ

ジ  ワ シ ソ トソ  ブ リ ッ ジ にっ て         (提 供 :世 界の艦 船 )

0700

に抜 錨し 予定 どお リパ レ

ドの 態 勢に 入 るや, 各

Class

 

A

の帆 船は順次錨を 上 げて続 航してい く

い よい よ,

0825

抜 錨

航 行を開 始 する

航 行に先 だ ち操

補佐の 二航士が

実 習 生

研 修 生を 集めて “ 檄

を飛ばす。 次い で 高 ら か に 「

War

Cry

」 をあ げパ レ

ド気分は

気に盛 り上 っ た。 霧がか か り視程約

2

風 calm

い ず れ 風 は west りか ら 吹 き

r

出 すと判 断して ポ

タ ッ ク で 展 帆 開 始

,0925

総 帆をセ ヅ トし た。 先を行 く各 船の 向 を船 橋に置い た

TV

の生 中 継の 映 像 か らモ ニ タ

するが , 各 船そ れぞれ の 展帆 状況 で 総帆 展 帆 船はそ れ 程 多 くない

東 京 出帆 以 来 約

2

月 訓 練を重ね, 又先 航

か ら折を みて は 帆 走 中 エ

使

し ての 運 動 性 能の チ

ッ ク も

回 試み て き たの で ほぼどの 程 度まで頑 張れ る か の 目安がつ い て い るの で総帆展帆に対 する危 惧は あ ま り感じ ない。 し か し

れ ると突風 が吹 く恐 れ も ある との

十 分 注 意しなが ら

航 行 す る。

(5)

62 航 海 平 成4 年 12月 ,,

φ

O 「 偽 ほ Φ 豹 / ・  

… … the 囚ar「0曽S lo42 Iludson River(パ

顛 流 )

      George 詈ashington  Br正dge

      1231

日 eet

 

i’占

査 = ス コ

ρ

L 匚巳 o十 W :

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t 礒 器

登 摘 窪乂テ

トう N BAY Ve「razano

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      〜

 

 

 

 

Q

A

RE

WO

F

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92 丁

rnl 叩  Poi肌5 熊 皿

F

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u

1

m

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1

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                    1〔

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1

CtC

lu

       じ

y   个   

G51

孕ヱi月鰐

趣 1

ATしANTtC  OC ξnN Xi〒地:Pi [o し     連 絡将 按     OPSA 【Lf弋表 域 錨の30

1時間 前に乗 鈴

(6)

、 7 114号 1992 年ニ ュ

ボス トソの帆船パ レ

ドに参 加 して

V .

N

橋に近づ く と と もに

段 と視

が落ち, 約

1

前 を 行 くア メ

ベ ス プ ッ チ号の黒と 自の まだ ら模 様の 独 特の船 体が見えな くなる事 も ある

風 向は予 想に反し て

SE

ly

に ま

パ レ

出発 地 点を 目 し た

1000

拠タッ クを ス タ

ドに換 える。

1015,

高 さ

66

トル の

V

N

を総 帆展帆の まま通 過、

感 無 量。 そ の頃か ら霧が徐々 に薄れ, 上 空に青 空 が 見え だ し て き た。 あとは 突 風の吹か ない事を祈るの み

1100

Buoy

 

No .28

Man

 the 

yards

指 定地点

に達し

登檣を開 始し た

42

名の実 習 生 をヤ

ド 上, お よ びバ ウス プ リッ トに配 置し て 登檣 礼に, 研 修生及び乗 組

は 上 甲 板 右

側に整 列し て登

礼に備え る

1110

, ガバ ナ

ズ島の観 閲ス タソ ド 前に か か る

からの 号

に 合 わせ て

右舷

敬 礼

その直 後

バ ウス ブ リッ ト の最 先 端に立つ 指 揮 実 習生が 慎重に向 ぎ をかえ

ド上の 実 習 生と対 面 する

r

脱帽!」

しっ か り と黄色の 登檣 帽を

り し めて 「オメ デ ト ウ !」の 声 と と も上方に 高 らか に振 りあ げ

。一

呼 吸 おい てヤ

ド上の 実 習生 が skyscraper に と ど け とばか り 「オ メ デ ト ウ !」 を 唱 和 する

繰 り返 す 事

3

実 習 生に と っ て, こ の瞬 問が約

2

ケ月の 苦 しい 航 海の

に 自 らの 手でつ か ん だ栄

である

そ れに し て も何と幸せ な学生達で あろ う

又それ に

値す

る厳 しい 訓 練

歯を くい し ばっ て 頑 張っ て きた のだ。 思わ ず眼前にモ ヤがか か り

バ ウス プ リッ トがか すんで ぎた。 折しも本 船の 「礼」 が終わ るの を待 ちか ま え る よ うに

Battery

 

park

爾 端設 置 れた 儀 礼 砲か ら,

21

発の 礼 砲が高 らか に 打ちな ら さ れ, そ れに対して長 三声を吹 鳴, 厂帽 振れ 」 を 行っ た後

儀 式を終了 し て実 習生を ヤ

ド上か ら マ ソ ハ ッ タ ン の イ

グル号 (米 )とサ グレ ス 号 (ポ ル トガル ) (提 供 :世 界の艦船 ) 63 市 中 行 進 する海王丸 実 習 生 達

ろす

  後は どんな 状 況に なろ うとも 実 習 生は全ての オ

完 璧対 処 し て く れ

ら が檣上 にある間天候の急 変が なか っ た事を喜び な が ら, その後 往 路を ぎりぎり迄 総 帆 展 帆 で 航 行 する

上 流か ら反 転して くる帆 船 と

rdip

 the

flag

」 を繰 り返し な が ら wind

jammer

友情

確か め あい

お互い の健 闘 をた た え 合っ た。

1425,

抜 錨か ら

6

時問

全て の 約 束 事をク リヤ

し て

指 定さ れ たバ

 Brooklyn

 

Pier

 

6

着 岸し た (図

1

)。

3

 

BOSTON

 

3 ,1

 

JULY

 

10th

  前日午 後か ら本 船を取 り巻い て い た濃 霧 も 早 朝

に は 消 散し,

0400

Boston

  approach  

buoy

を 航 過

291D

に と リボス トン港 外

Broad

Sound

定錨地に 向う。 錨地 は

17

番, 同湾の 北 酉端にあ り, 最も奥まっ た位 置で ある。

0830,

錨 地 4 マ 部 署発 令し た

前 方

面 に色と りどりの旗のつ いた竿 や

様々 な 形の ブ イ

あるもの は発

ス チ ロ

ル の

片 )が

路をふ さ ぐように 多 数 海面 を覆っ て い る

。一一

閨を停止 し て近 くの漁 船が旗 竿の

1

本を引 き

ヒげて い る の を 眼鏡での ぞ くと卩

がつ い て お り, その中か らカニ を取 り出しては , 又海 底に降ろ し て い るの が 目撃された

ど うや らネ ッ ト で は な く

1

1

立 して お り直接プ卩 ペ ラ に 巻 ぎ 込 ま ない限 り問 題なし と判 断し て再 び ahead  eng

と するe 本 船は

2

1

舵の た め プ ロ ペ ラが船 体 巾 央 か ら外 側に 出てい る の で

側を 流 れて くる ロ

等 を

き込みやすい構 造に なっ て い る

右 や 左に

(7)

64

2

 

Flotila

 

Guide

 

Vessel

 

in

 

Boston

FLOTILLA

1234567890123456789                  

1111111111

VESSEL

USCGB

 

EAGLE

KRUZENSHTERN

GLORIA

DANMARK

LIBERTAD

MIRDAR

 

MLODZIEZY

GORCH

 

FOCK

ESMERALDA

     

SAGRES

JUAN

 

SEBASTIAN

 

DE

 

ELCANO

ALEXANDER

 

VON

 

HUMBOLDT

SEDOV

CAPITAN

 

MIRANDA

CHRISTIAN

 

RADICH

SIMON

 

BOLIVAR

KAIWO

 

MARU

AMERIGO

 

VESPUCCI

TOVARISHCH

* * :

TOVARISHCH

Ukraine

   

Length

264ft

    

Rig

BARK

舵を取 り

障害物

を避 航して前 進 するが

どうし て も避 け きれない の は

船 首 見 張の 例 え ば 「右

い 旗

竿,

船 体をこ すっ てい きます」 との 報 告に急 拠 右 舷 機を停止し

その

竿

が船尾 をかわ る まで プP ペ ラ の 回 転 を止め て, 巻 き込みを防 ぐ。 遠 路は る ばるボス トン迄来て

, 1

の カ ニ 籠 卩

プに白慢の

CPP

プP ペ を 傷 られ , パ レ

ド は おろか復 航に影 響が出るよ うで は泣 くに も泣 け ない

慎 重 とい より必 死に か わ してい る う ちに 指定錨地に到

着。

0935

左舷 錨を

5

節入れて錨 泊を 完了 し た

当 港は パ ロ ッ ト の 員 数も 少 な く, 錨 地 まで は各 船 船 長の きょ う導にまか さ れて い たの でむしろ 良か っ た と思え た

万事 大まかなヤン キ

ロ ッ トは

索の ロ

プを避けて くれ そ うにな く

,一

い ち 避航又は片 舷 機 関 停止等 の細かい 示 を行え ば, 必ず 船 橋に気 まずい

囲 気 が流 れ

もっ と大 きな ミス が出る恐 れ が 生 じた か も知 れ ない

無事

を 入 れ終 えホ ッ とする と 海 平成 4年12月 と もに 世 界か ら貴 重な 大 型

船を招い て おい て 錨地の 環 境 整

も ま ま な ら ない のだ ろ うか と

怒 りよ りもむし ろその大 らか さ を 不 思議に感じ た 稈 で っ た。

  3.

2 

JULY

 

llth

 

午前 3 時

頃,

すご い雷 鳴で 眠 りを

ま され る

服を

けるの も も ど か しく上 甲板に飛び出す と

2

ケ月か けて磨 き上げたチ

ク材の 甲 板 を 洗い流 すよ う な

雷光

雷 鳴。 昨 夜, 就

前 「もう これで大 丈 夫

予 定 錨地に無 事入っ た か ら はパ レ

半 分成 功た よ う な も」 と思わず心 の で つ ぶ やい た

言を海

ネ プチ

ュー

ン に聞か れ

その 不 そん な気 持 が 怒 りを 招いたのか と

い 気 持ち に な る

腹 を く くっ て再 び就 寝。

0630

,総 員 起し

何た る

運。 雨 がや み, 低 くたれこ め る層 雲 はニ

ク のあの

7

4

日の朝と 同 じ 兆 候 を 示 して い るv ボス トン名 物の thunder   storm も向

後一

日 は 襲っ て こ ない 確 率が高い

最 も良い 時 期にすさ ま じい

然の 威 力が通 り過 ぎた とい う

我々 帆 船 側の み な らず

4

年 前か らこ の 日を 楽し み に し て い た 「

Bostonian

」 は本 当に ツイ て い る。

 

海王丸の 番 は

17

番 日。 パ レ

ス ケ ジ

ュー

ル に よ ると,1245,ス テ

ン グ

エ リ ア に 到 着と の事

様々 な要 素を

慮に入 れて,

0900

か ら総 帆

解帆

岸 時の準 備 と して係留 索を デッ キ上に搬 出する。 1100

試 運 転を行っ て

関使用 可能 状 態

とする。

1140

, 「

Station

 

for

 

Sail

 

Boston

 

Parade

を令 し, 錨を巻 ぎ上げる。 近 くに 漁 船

1

何ご と か叫んでい るの で

もしや漁 網で もひ っ か けた の か と

瞬 緊 張 する。 ど う や ら投 錨 時, 例の 旗 竿 の 卩

プの

1

本が錨 鎖に巻 きつ い た ら しい

で船頭の 顔 をの ぞ くと

りの 表 情は全 くな く, そ の 他 大 勢仲 間と ともに笑 顔で手 を振っ て い る

彼 らの 予 想に違わず

2

節 目の錨 鎖に ロ

まっ て い た

手なれた 手つ ぎで 卩

プの

端 をナ イフ で切 断 すると錨 鎖から

し, 再 び結びつ けて 作 業 終 了

手を振りながら本 船か ら去っ て い こ う とする漁 船 をしばし留め て大 急ぎで本 船の パ ン フ レ ッ トを数 冊バ ッ クに 入 れて海面に垂 らす と

お 返し に アポ ロ キ ャ ッ プと

T

シ ャ ツ が 上 っ て ぎ た

思 わ ぬ ところで 日米 親 善をはた し

さい の良さ を感 ずる。 正午,錨が 上 がっ て昨日通 っ た「カ ニ 籠 ロ

プの道」 をしば し逆も ど り しつ つ , 「

Set

  aU ノ i

(8)

114号

1992

年ニ ュ

a

ボス トソの帆船パ レ

ドに 参加し て マ ト のら 「オ メ (佐 久 問 恭子撮 影) セ イル

ボス トソ の観客とサイモ ン ボ リパ

(ベ ズエ   (竹 内京 子撮 影 sails!」。 パ イ ロ ッ ト ボ

ト の 姿見 え

早 く来て くれ ! とい う願い と自分で 操 船 し た い !  とい う気 持が交 錯 する中

, 16

番 船

Simon

Bolivar

Venezuela

の 後

1

付 けパ レ

ドの 流れに 入 っ た

ス テ

ジ ソ グ

エ リア まで ま と わ りつ い てい た プ レ ジャ

トの群 も航 路 筋 に入る とい つ の問に か四散し, かわ っ て

2

ブ ル 航 路の 両

を 埋め つ くす

小型

ヨ ッ ト の

。 65 二 L

と同 様 2 隻の ク ラス

B 帆船

本 船 をエ ス コ

すべ に位 置し た とた ん狂 っ た よ うに 帆 走を開 始 する

 

前 後を 見渡す と, 16 番 船,

18

番船

 

Amerigo

Vespucci

の 各

2

隻の エ ス コ

ト帆 船は行 儀よ く

100

ドの距

を保っ て正 し く

ス コ

トの

割 りをは た し て い る

海王丸の 2 隻の み ア メ リ カ ズ

プ の余 韻を残し て い る よ うな 派 手 な動 き に

瞬と ま どっ たが

こ の よ う なエ ス =

トが あ っ て もよい と気持を切 り換え

強 制とな っ てい る パ ロ ッ ト の 乗 船を 待つ

。 1300,

パ イ ロ ッ ト乗 船

. 3

番 船の

Gloria

Colombia

) を きょ う導し た後の 来 船る との

aj

 o 本 船の操 縦性能を伝え

くれ ぐ れ も漁

に注 意 を払う よ う指 示する

航 路 内です ら例の カニ 籠ロ

プが多 数 入 て お り パ イロ ッ トに よ る と, 入 れ て い る方が悪い の で切 断 し て もか ま わ ない との事で ある が, 本船に 損

を 及 ぼす恐 れがある事を 強 調し, よう や く納得させ る

 

結 局 操 船はパ P ッ ト, 機 関の 発 停は

長の

目 と職 務 分 掌を 明 確に し て航 行 するこ とに し た 。 水路の 両側を 埋めつ くしたプ レジ ャ

ヨ ッ トか らは盛ん に声 援が飛ぶ。 デ ッ キ上の 実 習生

研 修 生 余 裕 出 来の か

手を振っ た り, ウェ

ブを し た り し な が ら答 え て い る。

1440,Castle

 

Island

Fort

 

Independence

)を左

舷に 望 見 する と

と りで 跡 の あ る小 高い 丘に は立 錐の 余 地 もない程 の人の れ。 急拠 こ こ で

日出 ずる国

の帆 船の 儀 礼を見せ て や り た い

との 求が高ま り, 筋 書 きに ない登

を令し

実 習 生を 配 置につ か せ る。 ニ ュ

クと 同様 見 事な礼を 行うと 丘 の 人々 の ど よ め ぎ

歓 声, 拍手 が手に と る よ うに伝わ っ て く る

フ ォ

トか ら 礼砲

1

陸 岸 との距 離が近い だ けに迫 力 満 点。 双眼 鏡で人 の 別 が出来るほ ど なの で 総 帆 展 帆 中

      み も の は丘の 人々 に とっ て もさぞか し の見 物で あっ た ろ う。 し か し な が らこ の結 果, 次の正規の登 檣 礼を 行う場 所ま で

40

分間 も実 習生を

上に置 く破 目 に なっ て し ま っ た

 1520

VIP

が観 閲 する

Fish

 

Pier

で 再び 「オ メ デ トウ !」 を行 う頃に は

すで に

岸バ

ス の

U .

S .

C ,

G

 

Pier

 

2

 

B

で 残 すとこ ろ

1

マ イル 。 ま

だ総 帆 展 帆の まま。 もし突 風で も 吹 けば主力の 実 習 生 を

上に長 時 間 残した ま までっ たの で窮地

(9)

66

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2Parade of

Sail

Route mBoston,July 11 '92

f

e

(10)

114

1992

・・

tt

ス トソ の

船パ レ

ドに

参加

し で ボス トソ の

般公 開風景 に追い込 ま れ る とこ ろ であっ た

天 候の安 定 を 再 び感 謝 !

 

デ ッ キ上に降 り立 っ た

習 生の 活 躍に よ り

12

分 間で総 帆を絞り終っ た時に は , も う

橋 は 目前

Pier

を 埋めつ く し た大 観 衆の暖か い拍 手 に 迎 え ら れ

1600,

シ ョ ア ライ ン を 送 り こ こに 無 事パ レ

ドの

を 勤 めあげる事が出 来た (表

2 ,

2 )。

4,

 

EPILOGUE

 

海王 丸 は 両

停 泊 中,

日船 内

般 公 開 を 行っ た が 大変な 人気で

特に ボ ス トン に お い て は の大 型 帆 船が集 結し たバ

ス か ら

れてい た にも

67

か か わ らず, 午 後だけ 公 開し た

4

日間に延べ

2

万 人を超 す 人が訪れて くれた

案 内にあた る実 習生

研 修 生

と質問の

があび せ ら れ た が

その 中で最 も多か っ た のが 「

番 最 後まで

Full

Sail

で航 走 し た 船」 とい うイ メ

ジ だ っ た ら しい

 恐 ら く実 習生には その理 由 を説明で ぎ な か っ た で あろ う

種を 明か せ ば

主 力の 実 習 生 を 儀 礼の 為長時間

上に め 置い たの でな す すべ ら な か っ た

とい うのが 正解で ある

とも あれ

両 港 とも 天 候に恵ま れ

東 洋か ら唯

隻 参 加し た 海王 丸が

並い る世 界の 大 型 帆 船とと もに 素 晴しい 史の

頁を刻んだ事は確か であり, 「こ の時 」に め ぐり合え た幸せ を 関 係し た全 ての 方々 と ともに 分か ち合い たい   最 後に 印 象に残っ た言 葉を紹 介し て , こ の拙 稿 の まとめ と し た い 〔その

1

 

モ ス バ

か ら 運輸 大 臣 あて 日 本の 帆 船を招 請 する書 簡の 中か ら

……

lndeed

 without  

your

  presence

 

it

 will not

be

 a truly global celebration  of 

Columbus

objective

……

a westerly  

journey

 

from

 

Europe

tQ 

Asia

〔その

2

 

ア メ リ カ帆 走 協 会 (

ASTA

)の

国 帆 船に 対 するグラ ン ド

レ ガ ッ タ へ の 参 加を招

請 する書 簡の か ら

……

They

 say

A

 

bell

 

is

 no  

bell

’til you  ring

it……”

, 

We

 say , 

A

 ship  

is

 no  ship

til

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