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サポートベクタ回帰を用いる骨格検出器

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Academic year: 2021

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(1)情報処理学会第 82 回全国大会. 7C-01. サポートベクタ回帰を用いた骨格検出器 津田 圭一† 三菱電機株式会社 先端技術総合研究所† 「左肩」検出器はさらに、カスケード検出器、 SVR 分類器、「左肩」選出器、「左肘」予測器か らなり、以下にその機能および構成を述べる。 2.2. カスケード検出器 カスケード検出器は、弱検出器を複数段組み合 わせた学習ベースの検出器である。検出機序は、 サイズ可変のスライディングウインドウを少し ずつ動かして、その領域が左肩であるかの妥当 性判定を繰り返すことである。しかし、判定回 数が非常に多いため処理量が増大することがあ り、処理量削減のため、判定の高速化と、判定 2. 骨格検出器の構成 回数の削減の双方を行う。 2.1. 全体構成 前者は、軽量な LBP (Local Binary Pattern)特 本検出器は、処理量の観点から現時点では上半 徴量の利用によって行う。 身のみに対象を絞っており、その全体構成を図 1 そして後者に関しては、判定回数に影響する、 に示す。検出器全体は 8 個の部位の検出器から構 候補領域として許容される位置・座標のバリエ 成されている。個々の部位の検出器は、その部 ーションを減らすことで行う。具体的には、ス 位の領域および、後続部位の予測情報(予測され ライディングウインドウの形状を正方形に限定 る座標とバウンディングボックスのサイズ)を出 し、さらにウインドウの移動可能範囲を前段か 力する。後続する部位の数は 1 個とは限らず、骨 ら入力された左肩の予測座標範囲周辺に、また、 格の接続状況に応じ、0 個~3 個となっている。 ウインドウのサイズの範囲を、予測されるバウ 左手 左肩 左手 左肘 左肩 左肘 予測情報 検出器 検出器 予測情報 検出器 予測情報 首予測 ンディングボックスサイズに近いものに、各々 情報 胸予測情報 鼻検出器 首検出器 限定する。 右手 右手 右肘 右肩 右肘 右肩 検出器 予測情報 検出器 予測情報 検出器 予測情報 なお後者は、原理上、予測情報との乖離が大き 鼻領域 首領域 左手領域 右手領域 左肩領域 右肩領域 左肘領域 右肘領域 な誤検出(False Positive)がなくなるため、誤 図 1 上半身骨格検出器全体構成 上半身骨格検出器全体構成 検出の抑制も同時に実現できる点で有利である。 個々の部位の検出器は、基本的に部位によらず カスケード検出器は、判定された、個数可変の 同様の構成となっており、例えば「左肩」検出 「左肩」候補領域を出力する。 器は図 2 のような構成となっている。「左肩」 2.3.SVR 分類器 検出器全体への入力は画像および左肩予測情報、 SVR 分類器は、カスケード検出器の出力する候 出力は左肩領域および左肘予測情報である。 補領域の画像特徴量(ここでは精度を重視し HOG 特徴量を用いた)を計算し、10 クラスの尤度計算 を行う。うち 9 クラスはいずれも左肩画像のクラ スであるが、左肩位置を基準とする左肘の向き (上下左右および斜めに加え、左肘と左肩が近接 している場合の方向無し)毎に別々のクラスを立 て、さらに左肘ではない画像ばかりを集めたネ ガティブクラスが加わり、合計 10 クラスとなる。 これは、SVR 学習モデルを構築する際のアノテ ーションにおいて、単に左肩領域を選択するだ けでなく、さらに「左肘が 9 方向のどこにあるか」 図 2 左肩検出器の構成 のラベリングを要することを意味する。しかし、 現実には「左肘」検出器の学習のため左肘の学 Skeleton Tracking using Support Vector Regression 習データのアノテーションも行うので、その結. 1. はじめに. 機械学習技術の進歩により、画像内から人物の 関節等の座標を検出する、骨格検出技術が発展 している。しかし、骨格検出器の多くは深層学 習技術を用いたものである [1]ため、計算機リソ ース・電力を多く消費する欠点がある。そこで 筆者は、深層学習に代え、省リソースなサポー トベクタ回帰(Support Vector Regression,以下 SVR)を用いる骨格検出器を考案した。. † Tsuda, Keiichi, Mitsubishi Electric Corporation. 2-27. Copyright 2020 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

(2) 情報処理学会第 82 回全国大会. 果が利用できる。すなわち、同一画像の学習デ ータの両者の位置関係を計算することによって、 このラベリングは自動化できる。 なお、SVR 分類器で用いられるカーネルには線 形写像と非線形写像があるが、処理速度を重視 して線形写像を用いる。 2.4.「左肩」選出器 「左肩」選出器は、候補領域のうち、どの領域 が真に左肩であるかを 1 個に絞り込む。具体的に は、SVR が出力したネガティブクラス尤度が一番 低い領域を、実際の左肩領域として選択する。 ただし、ネガティブクラス尤度が全クラス中最 も高い候補領域は棄却される。 また、複数人の骨格を検出する際、鼻選出器に のみ、この候補領域の絞り込みを行わないこと で複数人の検出を行う。 2.5. 「左肘」予測器 「左肘」予測器は、各クラス尤度を元に、左肘 の予測情報を出力する。計算に先立ち、クラス 尤度からネガティブクラス分を除く補正を行う。 すなわち、クラス番号 の尤度を 、ネガティブ クラスの尤度を とした際、クラス番号 の補正 尤度 は、式(1)で得られる。 (1) そして、左肩から左肘への予測差分ベクトル は、左肩の候補領域の一辺のサイズを 、クラス 番号 のを とした際、式(2)にて得られる。. (2). ベクトル は、下向きクラスの学習データ左肩 左肘平均ベクトル に左肩クラス尤度 0.75 を乗じ たベクトルと、右下向きクラスの学習データ左 肩 左 肘 平均 ベ クト ル に 右 下 向 きク ラ ス尤 度 0.25 を乗じたベクトルの和を 84 倍して得られる。 この 84(該当候補領域のサイズ)倍計算は、 およ び が、「左肩」サイズが仮に 1dot 角であった 際の長さに正規化されているため行う。 予測サイズも同様に、学習データの実績値の尤 度による重みづけに、サイズ による乗算処理を 施して得られる。. 3. 適用例 前節で述べた通り、本骨 格検出器の特徴は、隣接す る骨格の予測による高速化 と高精度の両立にあり、そ の効果を、鼻・首パーツの 検出例にて図 4 に示す。 上段にはボックスが 2 個あ り、これはカスケード検出 器が出力した 2 個の鼻候補 領域である。それぞれのボ ックスから延びた矢印が、 予測差分ベクトルである。 鼻・首検出例 正しい鼻領域から延びたベ 図 4 鼻・首 クトルが予測差分ベクトル であり、その先端 が首予測座標である。 さらに、図 4 下段がその予測をもとに行った首 の検出である。白枠が予測座標をもとに限定さ れた探索範囲で、その中で適正と思われる位置 に首領域を発見している。さらに、両肩および 胸への予測ベクトルも表示されており、概ね正 しいことが見てとれる。. 左肘予測位置は、左肩位置、すなわち左肩バウ ンディングボックスの中央から だけ移動した 位置である。 ただし、学習データ左肩左肘平均ベクトル は、クラス番号 に分類される学習データの、か ら左肘へのベクトルを、左肩のボックスサイズ で割った値の平均であり、学習データ収録時に 4. まとめ 計算しておく。この計算も自動化が可能である。 本稿では、一般的な深層学習に代えて、SVR を この予測について簡単に説明したのが図 3 であ 用いる骨格検出器を提案した。SVR の用途は、あ る。ここでは簡単に、下向きと右下向き以外の る骨格に後続する骨格の予測であり、次段の候 クラスの尤度は 0 であったとしている。予測差分 補領域探索範囲を、その予測に従って限定する ことで、高速性と高精度を両立している。 0.25t クラス学習データ 左肩候補 今後は、この手法の定量評価や課題抽出を行い、 左肩左肘平均ベクトル t 実用的な速度・精度を達成するための改善を行 0.75t う予定である。 サイズ:84dot角 クラス尤度 0.25 クラス尤度 0.75 クラス学習データ 左肩左肘平均ベクトル t. 引用文献 [1] e. a. Z. Cao, Realtime Multi-Person 2D Pose Estimation using Part Affinity Fields, CVPR, 2017.. ×84. 左肩サイズによる乗算. 図 3 左肩からの左肘 左肩からの左肘予測 左肘予測の一例 予測の一例. 2-28. Copyright 2020 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

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