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第4部 保育・教育の具体的な取り組み 就学前「保育・教育」指針改訂(平成28年度)|浦安市公式サイト

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(1)

第Ⅳ部

保育・教育の

(2)

第Ⅳ部

保育・教育の具体的な取り組み

<ボール遊び>

○ボール遊びを通し、様々な人との関わりを楽しむ。

○物の感触やボールを追いかけることで、自分なりの遊び方を楽しむ。

健康

・ボールに手を伸ばし、握ったり、なめたりし感触を楽しむ。

・転がっていくボールに興味を示し、何度も追い

かけることを楽しむ。

・ボールを通し、保育者との言葉のやり取りや

関わりを楽しむ。

人間

関係

環境

言葉

表現

子どもの姿

・ボールを握ったりなめたりし、感触を楽しむ。

・ボールを投げたり、転がしたりする。

・ボールを追いかけて、歩いたり、はいはいしたりする。

・ボールを通して、「ちょうだいな」「はい、どうぞ」

など、保育者とのやり取りを楽しむ。

・カゴや箱があると、「ないない」など、ボールを

投げ入れ楽しんでいる。

援助・配慮

・何でも口にしてしまうため小さなボールは控える。ボールは洗える素材にし

て清潔を保つ。柔らかく軽い素材を選び、安全な環境を整える。

・素材や大きさなど、発達に応じたものを準備する。

例:布製のボール→つかんで投げやすい ゴム製のボール→転がしやすい

子どもの両手に入る大きさのもの→扱いやすい

絵柄やカラフルな色の物→絵柄や色を言葉につなげていく

・動きが活発になるにつれて起きる思わぬ事故(ボールを踏み転倒・投げたボー

ルやボールを投げた時に振り払った手に当たってしまう等)に留意し、広いス

ペースで遊ぶ等の環境に気を付ける。

・カゴや箱を用意し、遊びの中でも、「ないない」の言葉が片付けにつながるよ

うにする。

・同じ物(素材・色・絵柄・大きさ)をいくつか用意し、物の取り合いによるト

ラブルを未然に防いだり、違う物にも興味がもてるように誘ったりする。

・1対1の関わりを多くもち、子どもが安心して保育者に要求できるよう、子ど

もの気持ちを代弁しながら、ゆったりとした気持ちで関わる。

・ボール遊びを通して、寝返りからつかまり立ちなど、移動運動ができるように

意図的に誘いかけ、それぞれの発達に合わせた身体機能を促す。

・子どものしようとしている動きを妨げないようにし、一人一人の遊びを大切に

する。

・子どもが興味をもった物で保育者も一緒に遊び、「楽しいね」「上手上手」など、

気持ちの伝わる心地よさに共感する。

・「コロコロ」「待て待て」などと遊びに誘いかけながら、ボール遊びへの意欲を

引き出す。

(3)

<ボール遊び>

○ボールに興味をもち、ボールを使って遊ぶことを楽しむ。

○保育者とボールのやり取りを楽しむ。

健康

・歩く、走る、跳ぶなど全身を使って遊ぶ。

・ボールを転がす、投げる、蹴るなどの動作をする。

・保育者と一緒にボール遊びを楽しむ。

・投げる、転がす、蹴る、追いかける、捕まえる

等一人でのボール遊びを楽しむ。

人間

関係

環境

言葉

表現

子どもの姿

・自分から進んでボールを取りに行き、持ったり、転がしたり、蹴ったりする。

・ボールを大事そうに抱えて持ち歩く。

・ボールを両手で抱えて転がす。

・ボールを転がして追いかける。

・小さめのボール(テニスボール位のサイズ)を片手で投げる。

・保育者が転がしたり投げたりすると、

拾って投げ返そうとする。

援助・配慮

・ボールは柔らかいビニール製の物を用意する。

・ボールの取り合いにならないように数を十分に揃える。

・ボールを自分で取り出すことのできるような位置に置いておく。

・一人一人の発達段階に合わせて、無理なく楽しめる遊び方をする。

・広いスペースを用意して、人や物とぶつかることがないよう安全な場所で

遊べるようにする。

・玩具を踏んで転倒しないように、使っていない物は片付ける。

・ボールに乗ったり、蹴り損なったりして、転倒につながらないように気を

付けながら近くで見守る。

・子どもの自発的な活動を大切にしながら、時には「○○ちゃん、見ててね」

と保育者がやってみせるなど、保育者と一緒に楽しんで遊べるようにする。

(4)

○保育者や友達と一緒に、体を思いきり動かして楽しむ。

○ボールを投げたり転がしたりして遊ぶことを楽しむ。

健康

・両手で持って投げる、転がす、受け取る、追いかけるなど様々な動きをするこ

とを楽しむ。

・同じ場にいる保育者や友達と関わって遊ぶ。

・転がったり弾んだりするボールの動きを知り、興味を持つ。

・遊びの中で必要なやり取りがわかり、「いれて」「かして」など簡単な言葉で相

手に思いを伝える。

人間

関係

環境

言葉

表現

子どもの姿

・保育者の動きを真似て、自分でもやってみようとする。

・ボールの動きに興味を持って、繰り返し行う。

・遊びの中で「いれて」「かして」など簡単な言葉でやり取りをしようとする。

・友達が持っているものを欲しがり、何も言わずに持っていったり取り合いにな

ったりすることもある。

・身振りや手振り、「できたよ」「すごいでしょ」「みて、みて」などの簡単な言

葉で保育者に知らせようとする。

援助・配慮

・広いスペースを用意して、人や物とぶつかることがないように安全な場所で遊

べるようにする。(ボールを夢中になって追いかけている時は、周りにも目を

向けるように声をかける)

・扱いやすいよう、ボールは柔らかい物、両手で抱えるくらいの大きさの物を用

意する。

・トラブルになった時には、保育者が仲立ちとなって「○○ちゃんもボールが欲

しいみたい」「使いたい時には貸してって言おうね」など、お互いの思いを代

弁したり、気持ちを受け止めたりする。

・保育者も一緒に遊ぶ中で、ボール遊びの楽しさを知らせ、子どもの様々な気持

ちを受け止め、共感していく。

(5)

<ボール遊び>

○体を思いきり使ってボール遊びをする。

○ボールの使い方に慣れ、友達や保育者と遊ぶ。

○目標または的に向かって投げたり、ボールをつかんだりすることを楽しむ。

健康

・ボールを頭上から投げたり、両手で受け取ったり、動きながら遊ぶ。

・友達や保育者と両手投げや片手投げでボール

のやり取りをする。

・自分から体を動かし、ボール遊びの楽しさを

感じる。

・ボール遊びをする中で簡単な言葉を知る。

・体全体でボール遊びの楽しさを表現する。

人間

関係

環境

言葉

表現

姿

・ボールの特性を知り友達や保育者とボール遊び(ボール蹴り、ボール送り、中当

てボール)を楽しんでいる。

・ボールを当てられ「痛いから嫌だ」「やめたい」「つまらない」と諦めようとして、

やりたがらない子どもがいる。

・前に蹴ったり、投げたり、受け取ったりできることを保育者に伝えに来る姿があ

る。

・ボールを独り占めしたくなり、友達とトラブルになる。

・気の合う友達を誘って一緒に、2~3 人の集団でボール遊びをする。

・一人一人やり取りができるようにボールの数を十分に用意しておくなど、環境を

整える。

・ボールの特性を知らせながら、友達や保育者と楽しい遊び方を考えていけるよう

にする。

・保育者も一緒に遊びに入り、ボールに触れる機会を作り、ボール遊びの楽しさを

感じられるようにする。

・ボール遊びをしている姿を見守りながら両手投げ、的や目標投げのコツや「こう

して投げるといいよ」と声をかけて子ども達の意欲につなげる。

・ボール遊びを通して、保育者からみんなと一緒に

できる楽しみを伝える。

・運動機能の個人差に配慮して遊び方を工夫

する。

・苦手意識などから消極的な子どもには、保育

者が一緒に遊んだり、できたことを励ました

りして意欲につなげる。

ぼくのキック すごいでしょ?

(6)

<転がしドッジボール>

○体を十分に動かしながら、ボール遊びの楽しさを味わう。

○友達や保育者と一緒に遊ぶ中で、簡単なルールのある遊び(転がしドッジボー

ル)を楽しむ。

○自分なりに目的をもって、友達や保育者とボール遊びに取り組む。

健康

・片手や両手でボールを投げたり、転がしたり、よけたり、走ったり、体を十分

に動かしながら、転がしドッジボールを楽しむ。

・簡単なルール(ボールを転がして当てる、当たったら外に出て当てる人になる

など)を理解し、守って遊ぶ。

・友達や保育者の動きに関心をもち、見たり応援

したりする。

・自分が体験したことや思ったこと、感じたこと

を言葉や動作で伝えようとする。

・自分の思いを友達や保育者に受け入れてもらえ

ることに喜びを感じる。

人間

関係

環境

言葉

表現

姿

・相手を見ながら片手や両手でボールを投げたり、転がしたりする。

・遊びのルールを理解し、みんなで遊ぶ楽しさを感じる。

・積極的に遊びに参加する子どもと苦手意識をもつ子どもがいる。

・「当てよう」「最後まで残りたい」など自分なりに目的をもって遊ぶ姿がある。

・当てたり、取ったり、最後まで残ったりした子どもが「やったー」「うれしい」

など言葉や動作で喜びを表現する姿もある。

・当たっていても「当たっていない」と言うなど、ルールは理解しているが、自

分の思いを優先しようとする姿が見られることもある。

・「楽しかった、またやりたいね」など遊びの満足

感を子ども同士で話す姿がある。

・「僕が先にとったんだよ」「違う僕のボールだよ」

「○○ちゃんずるいよ。もうやめた」などと言い

な が ら ボ ー ル の 取 り 合 い か ら 遊 び が 中 断 す る こ

ともある。

・顔に当てないなど楽しく遊べるようにルールを確認する。

・苦手意識がある子どもには、友達の動きを見せたり、応援したりしながら楽し

さを伝える。

・保育者も一緒に遊びに入ることで遊びの楽しさを感じることができる。

・ボールに触ることが少ない子どもには、ボールを回しながら、楽しめるように

する。

・転がし方や逃げ方が上手にできたときには、褒めたり、認めたりして次への意

欲がもてるようにする。

・当てた喜びや最後まで残った満足感に共感しながら、楽しめるようにする。

・保育者が一緒に参加し、ねらって転がしたり、回り込んで素早く転がしたりな

ど動きに刺激を与えるようにする。

・ボールの取り合いからトラブルになった時は、子ども同士で話し合う姿を見守

り、一人一人の思いに共感しながら、必要に応じて、助言し相手にも思いが

あることを伝える。

(7)

<ドッジボール>

○共通の目的をもって、友達と一緒に考えたり、相談したりしながらドッジボー

ルを楽しむ。

○ドッチボールの楽しさを知り、意欲をもって繰り返し体を動かす充実感を味わ

う。

健康

・全力で走ったり、跳んだり、投げたりするなど、快活に運動する。

・上手投げ、下手投げなど、体全体を協応させながら、様々な投げ方をする。

・友達同士で、遊び方やルールについて考えを出し合いながら遊ぶ。

・友達と役割を分担して、遊びを進める。

・数(人数・点数)に興味、関心をもつ。

・遊びに適した遊具や用具を選択して使う。

・ボールの特性や周囲の状況を見通した上で、適切

な場所や広さを考えて遊ぶ。

・自分の考えや思いを、相手に分かるように話す。

・共通の目的に向かって取り組む中で、勝った喜び

や負けた悔しさなど、様々な思いを表現し、分か

ち合う。

人間

関係

環境

言葉

表現

子どもの姿

・肩越しに勢いをつけて投げたり、遠くへパスをするときには助走をつけて、高

く弓なりに投げたりするなど、緩急を調整してボールを投げる。また、目的と

する相手に向かって投げる。

・友達と誘い合ってチームを作り、積極的に楽しむ。

・ドッジボールのルールが分かり、リーダー役の子どもを中心に、チーム分けを

する。

・「僕が元外野になるよ」「○○ちゃんは足が速いから内野がいいよ」など、個性

に合わせて役割を分担する。

・当てられると、悔しがりながら外野に出るが、「当ててまたもどるんだ」と悔

しさをばねにして取り組もうとする姿がある。

・勝敗にこだわり、ルールを巡ってトラブルになったり、「どうせ負けるから」

といって、参加しようとしなかったりすることもある。

援助・配慮

・危険な動きにつながることのないように、ルールの確認をする。

・個々の実態を把握し、課題に合った動きを楽しみながら、繰り返し経験できる

遊びを取り入れる。

・友達同士で、良さを認め合える雰囲気を作り、苦手意識のある子どもも、自分

なりの目標をもてるようにする。

・数えたり、比べたりして子どもと一緒に勝敗を知るための手立てを考える。

・十分に活動できる場所を確保できるように、他クラスの担任と連携をとって

おく。

・満足できるまで楽しめるように、十分な時間を設定する。

・取り組む姿を認めることで、満足感や充実感を味わえるようにする。

・問題が起きた時には、友達同士で話し合い、解決策を考えられるよう見守り、

必要に応じて手立てを提示する。

・勝敗にこだわり、参加しようとしない子どもには、

勝つためにはどんな工夫があるかを一緒に考えな

がら、やる気を引き出すようにする。

また、保育者が一緒に参加し、楽しさを伝える。

(8)

<ごっこ遊び> ~めばえ~

○言葉や動きを通して、保育者とのやり取りを十分に楽しむ。

○身近な人と親しみ、関わりを深め、愛情や信頼感をもつ。

健康

・いろいろな遊びの中で、手足や体を十分に動かして楽しむ。

・身近な大人や友達に関心をもち、模倣したり楽しんだり、親しみをもって自ら

関わろうとする。

・好きな玩具や、遊具に興味をもって関わり、様々な遊びを楽しむ。

・安心できる保育者との関わりの中で、簡単な歌や手遊びに興味をもったり、喃

語や片言で話したりする。

・保育者と一緒に、簡単なふれあい遊びや、ハン

カチ遊びをする中で、リズムに合わせて、手足

や体を揺らして楽しむ。

人間

関係

環境

言葉

表現

子どもの姿

・ハンカチや絵本など、興味を示した物に、自分から触れ「アーアー」などの声

を発し、笑顔を見せる。

・保育者の真似をしてハンカチを揺らし、「バァ」と言葉にして自分から関わろ

うとする。

・保育者の歌声や、身振り手振りに合わせて体を揺らし、拍手などして楽しむ。

・保育者の真似をしている姿に、「上手だね」などの言葉かけをされると嬉しそ

うに何度も繰り返し行う。

・互いの興味を示した物の取り合いで、「ワー」「ヤー」など声を発し、相手を押

したり、噛みつこうとしたり、泣いて取り戻そうとする

こともある。

・身振り、片言などで、自分の要求を保育者に伝える。

援助・配慮

・玩具を多めに用意し、数人の子どもが一斉に使えるようにする。

・保育者と一緒に静かな、ゆったりとした時間を過ごす中で、心地よさを感じら

れるようにする。

・甘えたい気持ちを十分に受け止め、抱っこや手遊び、ふれあい遊びをしながら、

1対1の関わりを大切にする。

・1対1の関わりを求める子どもの気持ちに応えられるよう、保育者同士が連携

を図る。

・手や口が出てしまう子どもには、保育者がそばについて一緒に遊びを共有し、

未然に防げるようにする。トラブルになりそうな時には、子どもの思いを受け

止め、共感して気持ちが落ち着けるようにする。

・手遊びや体を使った遊びを、言葉や身振りで繰り返し伝え、子どもの動きを保

育者も真似て、一緒に楽しむ。

・子どもの要求を受け止め、状況に合った言葉を添えながら、保育者とのやり取

りを楽しめるようにする。

お船が ぎっちらこ ぎっちらこ

(9)

<ごっこ遊び>~つもり遊び~

○保育者を仲立ちとして簡単なつもり遊びを楽しむ。

○遊びを通して言葉のやり取りを楽しむ。

健康

・周囲の保育者や友達がすることに興味をもち、なりきって遊ぶ。

・つもり遊びをすることで、さまざまな人、物に興味をもつ。

・保育者と一緒に簡単な見立てや、つもり遊びを

楽しむ。

・保育者や友達と簡単な言葉のやり取りを楽しむ。

人間

関係

環境

言葉

表現

子どもの姿

・保育者や友達、年上の子どものすることをよく見ていて真似をしたがる。

・エプロンや三角巾を着けて、ままごとの食べ物を食べる真似をしたり、料理を

作る真似事をしたりする。

・人形をおんぶしたり、抱っこしたりして遊ぶ。

・保育者の手伝いをしようとする。

・自分から保育者や友達、物と関わろうとする。

・バッグに荷物を入れて、「いってきます」と出かけたり、「ただいま」と帰って

きたりして保育者とのやり取りを楽しむ。

・「いれて」「かして」「どうぞ」「おいしいね」など言葉のやり取りをしながら楽

しむ。

・友達の持っている物が欲しくて取ろうとし

たり、取り合いになったりする。

援助・配慮

・見立てやふりが楽しくなるような物を用意する。(ままごと道具、バッグ、エ

プロン、ブロック等)

・一人で十分に遊びこめる空間を作ったり、遊びに必要な玩具の数を十分にそろ

えたりする。

・エプロンやおんぶひも等が首に絡まったり、子ども同士で引っ張り合ったりす

ることのないように十分に気を付ける。

・遊びが継続するように子どもの様子を見守ったり、子どもの反応を見ながら、

保育者も役になりきって、一緒に楽しんだりする。

・物の取り合いのトラブルが起きた時は、「○○ちゃんも使いたかったのね」「貸

してって言おうか」「まだ使っているんだって」などと保育者が双方の気持ち

を代弁し、仲立ちとなって、やり取りを伝える。

・保育者も一緒に遊びながら、一人一人の子どものつぶやきや言葉を受け止め、

遊びのイメージが膨らむように関わる。

(10)

○体験したことや興味のあることで、保育者や友達とやり取りしながらごっこ遊

びを楽しむ。

○友達と簡単な言葉のやり取りを楽しむ。

健康

・友達と一緒に言葉や動きのやり取りをしながら、ごっこ遊びを楽しむ。

・3、4、5歳児クラスのお店屋さんへ行き、雰囲気を楽しんだり、自分の好き

な物を買ったりする。

・言葉や身振りなどで表現しながら役になりきって遊ぶ。

人間

関係

環境

言葉

表現

子どもの姿

・見聞きした体験(遠足・誕生会・3、4、5歳児のお店屋ごっこ等)を、真似

てやろうとする。

・自分が使いたいものが使えず取り合いになり、友達とトラブルになることも

ある。

・エプロンや三角巾を着け、役になりきって遊ぶ。

・「はいどうぞ」「いただきます」「ありがとう」など保育者や友達と一緒に言葉

のやり取りを楽しむ。

・保育者や友達に自分が作ったものを食べてもらって(ふり)満足する。

・他の友達が入ると「だめよ」と拒む姿が見られたり、遊びをやめてしまったり

することもある。

援助・配慮

・「おもしろそう」「やってみたいな」と思えるような、素材を十分に用意する。

・保育者が子どもの発想やつぶやきを受け止めながら、友達とのごっこ遊びがふ

くらむようにやり取りをつなげていく。

・保育者が仲立ちとなり「いいよ」「かして」「だめよ」など自分の思いを言葉で

伝えられるようにしていく。

・保育者が友達の思いを代弁することで、相手にも思いがあることを伝える。

・3、4、5歳児クラスでのお店屋ごっこに招待してもらうなど、異年齢との関

わりが楽しめるようにする。

(11)

<お店屋ごっこ>

○身近な生活の中で見たことや経験したことを真似て楽しむ。

○友達と共通のイメージをもって簡単なやり取りをしながらごっこ遊びを楽しむ。

健康

・ごっこ遊びに興味をもち、気の合う友達と楽しむ。

・友達との遊びの中で保育者の仲立ちにより相手の思いに気付く。

・品物を売ったり、買ったりするなど保育者や友達とのやり取りに興味をもつ。

・保育者や友達と言葉のやり取りを楽しむ。

・身近にある素材で好きなように作ったり遊んだりする。

人間

関係

環境

言葉

表現

姿

・自分のなりたいお店屋さんになって保育者をお客さんにして楽しんでいる。

・「いらっしゃいませ」「これください」「○○円です」などの簡単な言葉で友達と

やり取りをしながら楽しむ。

・4、5歳児クラスのお店屋さんを見て、様々なお店を知り真似てやろうとする。

・友達とのやり取りの中で自分の思いが通らず自己主張がぶつかったり、物の取り

合いをしたりして遊びから抜けてしまうこともある。

・遊びへの興味がもてるように保育者も一緒に遊びの中に入り、遊ぶ楽しさや満足

感が味わえるようにする。

・保育者も「これください」「いくらですか」など役になりきったり、やり取りを

したりする中でイメージがふくらむよう共感的な声かけや関わりをする。

・遊びが発展するような道具や衣装を用意したり一緒に作れるよう材料などを準備

したりする。

・4、5歳児クラスのお店屋ごっこに保育者も一緒に行き、様々なお店があること

や品物を売ったり買ったりする言葉のやり取りの楽しさを知らせる。

・友達と関わって遊ぶ中で物の取り合いなどのトラブルになった時は保育者が仲立

ち に 入り 、互 い の気 持ち を 受け 止め な がら 相手 の 気持 ちに も 気付 ける よ うにす

る。

(12)

<お店屋ごっこ>

○友達や保育者と一緒にやり取りをしながら、役になりきって楽しむ。

○友達と同じイメージをもって、遊びを楽しむ。

健康

・グループごとにお店屋ごっこをしてやり取りを十分に楽しむ。

・自分のイメージを相手に言葉や動作で伝えようとする。

・売り買いをするのに必要なものが分かり、自分達で考えたり、作ったりする。

・簡単なきまりや約束を守りながら遊ぶ。

・買い物に必要な言葉を使ってやり取りをする。

・相手の思いに気付いたり、受け入れたりする。

人間

関係

環境

言葉

表現

姿

・魚屋さん、ネックレス屋さん、八百屋さんなどやりたいお店屋の名前が子ども

達から出る。

・お店屋ごっこには、看板、商品やチケットが必要であることに気付き、自分達

で作ろうとする。

・子ども同士で売り手、買い手の役割をしながら、「いらっしゃいませ」「~をく

ださい」「○○円です」「ありがとうございました」などの言葉を使ったやりと

りをしながら、なりきって遊ぶ。

・普段の生活の中で聞いている大人の口調をそのまま真似て子ども同士でやり取

りをする。

・散歩に出かけた時に、近所のお店屋をのぞいたり、家族と買い物に行った時の

ことをみんなで話し合ったりする。

・お店屋ごっこに必要な材料やはさみなどの用具を十分に用意しておく。

・はさみなどは危険のないよう十分に扱い方を子ども達と一緒に確認する。

・子どもの発想を大切にし、友達と一緒にイメージを持って遊ぶ姿を見守ったり

「○○したら○○になるよ」などさらにイメージが膨らむように助言したりす

る。

・保育者も一緒に遊びに入りながら、お店屋ごっこを楽しみ、やり取りやなりき

る楽しさを知らせる。

・やり取りがスムーズにできない子どもには、そばで一緒に見せながら遊びに誘

う。

・衣装やエプロンを用意したり、テーブルやいすなどの場を設定したりすること

で楽しく進められるようにする。

・トラブルが生じた時は、見守りながら、必要に応じて互いの気持ちを伝えてい

く。

(13)

<お店屋ごっこ>

○友達と思いや考えを共有し、お店屋ごっこの実現に向けて、工夫したり、協力

したりして充実感を味わう。

健康

・グループやクラス全体で取り組み、一緒に活動する楽しさや充実感を味わう。

・遊びに必要なきまりや役割を自分達で決めて遊ぶ。

・互いに認め合い、同じ目的に向かって協力して取り組む。

・異年齢の子どもを招待し、関わる中で思いやりやいたわりの気持ちをもつ。

・共用の遊具や用具を譲り合って大切に使う。

・経験したことや、想像したことを取り入れて遊ぶ。

・やり取りの中で、数量、図形、文字に関心をもつ。

・思いや考えを相手に分かるように話し、相手の話も聞いて理解しようとする。

・共通のイメージをもちながら、遊びに必要な物を作ったり、工夫したりする。

人間

関係

環境

言葉

表現

子どもの姿

・仲間意識が高まり、互いに認め合いながら遊んでいる。

・買い物に行った経験から、知っているお店について話し合い、どんなお店に

するか考える。

・ 共 通 のイメ ー ジ をもち な が ら、「ア イ ス はイチ ゴ 味 とチョ コ 味 を作っ て み よ

う!」、「ネックレスはきらきら光る紙を使ったほうが可愛くできるんじゃな

い?」等、本物らしさを求めて友達と一緒に考えたり、工夫したりする姿があ

る。

・お金のやり取りをする人は時間を決めて順番で行ったり、売り切れるまでみ

んなで呼び込みを頑張ったり、自分達で考えたきまりや役割に添って遊ぶ。

・品物を作ったり売り買いを経験したりする中で、数を数えたり文字を読み書

きしようとしたりする。

・お店屋ごっこ当日に向けて、看板を作ったり、

ちらしを配ったりしながら、異年齢の子ども

を招くことをとても楽しみにする。

・思いを伝え合う中で喧嘩になることもあるが、

相手の思いを受け入れながら、自分達で解決

しようとする。

援助・配慮

・身近にあるお店に行って、どんな品物があるかを調べたり、店員と客がどんな

言葉のやり取りをしているかを観察したりしながら、個々のイメージが具体化

していくような機会を作る。

・どんなお店にしたいのか、何の素材や用具が必要なのか子ども同士で意見交

換できる機会を作り、必要に応じて保育者も一緒に考える。

・遊びの様子や展開に合わせて、モール、花紙、自然物等の素材や、ガムテープ、

セロテープ、ボンド等の用具を用意したり追加したりしながら、イメージが膨

らむようにする。

・子どもの意欲を大切にし、継続して品物作りや、やり取り

等に取り組めるような場や時間を作る。

・数や文字に対して関心をもち始めた時にすぐ取り入れら

れるよう、数や文字表を用意し、保育者も一緒に書き、

書くことの楽しさを味わえるようにする。

・友達とイメージを出し合ったり、工夫して取

り組んだりしている過程を大事にしながら、

充実感を味わえるようにする。

・一人一人のよさを十分に認め、友達の考えや

思 い に 耳 を 傾 け ら れ る よ う な 援 助 を し て い

くことで、子ども同士のつながりが深まるよ

うにする。

(14)

<砂 遊 び>

0

○砂の感触を楽しむ。

○身近にある遊具に触れて楽しむ。

健康

・手や足で砂に触れる。

・砂を握ったり、摘まんだりする。

・シャベルやカップを使って遊ぶ。

・シャベルやカップを使った遊びを

保育者がやって見せることで、

興味をもったり模倣をしたりする。

人間

関係

環境

言葉

表現

子どもの姿

・砂場に座り込んで、握った砂を何度も落として楽しむ。

・砂の感触を嫌がることもある。

・砂の感触を楽しみながら、砂や小石を口に入れようとすることもある。

・シャベルを使って、砂をすくったり、カップに入れたりする。

・保育者と一緒に遊具を使い、保育者の真似をする。

・シャベルやカップですくった砂をこぼすことを何度も繰り返す。

・低い砂山を作ると登ろうとし、崩れることを

楽しむ。

援助・配慮

・砂遊びで使う遊具を十分に用意し、破損の確認も行い、環境を整える。

・怪我や衛生面に注意し、爪を短く切るよう家庭に協力をしてもらう。

・柔らかい砂地や低い砂山を歩く際、バランスを崩しやすいため、周囲の環境に

十分注意する。

・保育者が手で砂を摘まんだり、シャベルで砂をすくったりして遊具を用いた遊

びをやって見せて、興味がもてるようにする。

・子どものやりたい気持ちを大切にし、「お砂だね」「サラサラだね」など具体的

な言葉をかけながらそばで見守り、安心して遊べるようにする。

・砂を口に入れないよう十分に気を付けながら、砂の感触を楽しめるようにす

る。

・砂のついた手で目をこすらないように注意する。

・子どもが嫌がる場合は、無理強いせず、保育者と1対1で関わる中で、少しず

(15)

<砂 遊 び>

1 歳 児

○保育者と一緒に身近な自然環境に触れ、親しむ。

○砂の感触を味わいながら、砂遊びを楽しむ。

健康

・砂に触って遊ぶことを楽しむ。

・遊具を使って遊ぶことを楽しむ。

・身近な自然物(石、草花、木の実)を

用いて見立てて遊ぶ。

人間

関係

環境

言葉

表現

子どもの姿

・手で砂をつかんだり、落としたりする。

・保育者と一緒にシャベルなどの遊具を使って山を作ったり、穴を掘ったりす

る。

・保育者に受け止めてもらいながら、カップやバケツなどに砂を入れてかきま

ぜ料理に見立てて楽しむ姿が見られる。

・作ったものをこわすことを繰り返し楽しんでいる。

・型ぬきに砂を入れ、保育者に手を添えられながらひっくり返して、形ができ

ることを喜ぶ。

・砂を口に入れたり、投げたりすることもある。

・4,5 歳児の真似をして、大きなシャベルを

使おうとする。

・遊びやすいように身支度を整える。(腕まくり、ズボンをはくなど)

・一人一人が十分楽しめるように遊具の数を十分揃えたり、破損がないか確認

したりしておく。

・砂場の異物を取り除いたり、消毒したりして、安全面・衛生面に十分配慮す

る。

・型ぬきがしやすいように、砂を湿らせる。

・砂を口に入れたり、投げたりすることのないよう子どもの動きをよく見て安

全に留意する。

・シャベルなどの遊具を振り回したり、投げたりする場面が見られたら「危ない

よ」「お友達に当たるよ」と危険なことを知らせる。

・保育者も一緒に遊びながら、「大きい山ができたね」「おいしそうなごちそうだ

(16)

○身近な環境に親しみ、自然物を取り入れて遊ぶことを楽しむ。

○保育者や友達と一緒に、砂の感触を楽しみながら遊ぶ。

健康

・シャベルや手などを使って砂を容器に詰めたり、型抜きしたりする。

・同じ場にいる保育者や友達と関わって遊ぶ。

・砂に触れる中で、色々な感触を知り興味をもつ。

・見たり触れたり感じたりしたことを、自分なりの言葉で表現する。

・小石や葉っぱなどの自然物を利用して、飾りつけを楽しむ。

人間

関係

環境

言葉

表現

子どもの姿

・砂を容器に詰めて、たくさん並べたり、うまく型抜きができなくても繰り返し

行ったりする。

・保育者や友達の姿を見て、同じようにやってみようと真似をする。

・「一緒だね」とそばにいる友達に声をかけたり、シャベルなどを差し出したり

する。

・友達の遊具が欲しくて、何も言わずに持っていってしまうこともある。

・積極的に触れる子もいれば、汚れるのを嫌がる子もいる。

・「さらさら」「お砂だね」など、体験したことを思い思いに呟く。

・小石や葉っぱなどを料理などの身近なものに見立て、挿したり乗せたりする。

援助・配慮

・砂遊びをする場所やその周りに石など危険なものがないか事前に確認し、あれ

ば取り除いておく。

・保育者も一緒に遊びながら、実際にやって見せたり手伝ったりして、遊具の扱

い方や楽しさを知らせる。

・できない所はさりげなく手伝うことで、できた喜びを味わいながら楽しめるよ

うにする。

・一人一人の興味に応じて無理なく砂に親しめるよう、子どもの様子に十分目を

配る。

・嫌がる子に対して、保育者も一緒に行い楽しさを伝える。

・子どもの表現したい思いをくみ取り、必要に応じて適した言葉や関連した言葉

を知らせながら、十分に受け止めたり一緒に喜んだり楽しんだりする。

・「おいしそうだね」「ケーキを作ったんだね」など子どものイメージに寄り添う

言葉かけや食べる真似などの動作をしながら、それを周りの友達に知らせたり

保育者自ら楽しんだりする。

(17)

<砂 遊 び>

○身近な環境に親しみ、自然物を使って遊ぶことを楽しむ。

○保育者や友達と関わりながら砂や泥の感触や変化を味わう。

健康

・砂や泥を使って見立てて遊ぶ。

・保育者や友達とイメージを伝え合いながら砂や泥で食べ物や飲み物を作る。

・砂遊びをしながら保育者や友達と話したり触れ合ったりする。

・砂や水をかきまわしたり混ぜたりする中で感触を楽しむ。

・保育者や友達と言葉を交わしたり感じたことを話したりする。

人間

関係

環境

言葉

表現

姿

・山を高くしようと自分なりのイメージをもって繰り返し砂をかけてみるが崩れて

しまうため、「先生手伝って」と保育者に声をかける。

・お皿や茶碗に砂を入れて「ごはんだよ。食べて」などと言って保育者に持ってく

る。

・保育者に受け取ってもらうと満足して、何度も繰り返し持ってくる。

・バケツに砂を入れて触ったり、かき混ぜたりしている。そこに水を入れると「わ

ぁコーヒー牛乳ができた」と喜んで周りの友達に見せ、それを見た友達が真似を

して遊び始める。

・友達が作っている様子を見て山作りに加わる。

・型ぬきや乗り物の遊具をたくさん集めようとして友達と取り合ったり、友達が使

っているシャベルやバケツが欲しくなって黙って持っていったりする。

・タオルや着替えなどを用意して、思いきり楽しめるようにする。

・思うように山が高くならないことや繰り返しやってみる経験を大切にしながら、

保育者が共に遊ぶ中で砂を固める方法を知らせる。

・作ったものを認め、「おいしそう、いい匂いがするね」などとイメージが膨らむ

ような言葉をかけ、友達が作ったものに興味がもてるようにする。

・友達の使っている遊具を黙って使ったり、無理に取ったりしてトラブルになるこ

とがあるので「貸して」「ありがとう」などの言葉を使うことを知らせる。

・周りにいる友達に泥や砂がかかってしまうことがあるので、皆が心地よく遊べる

(18)

<砂 遊 び>

○身近な自然環境に興味をもって関わる。

○友達とイメージやめあてを共有しながら遊ぶ。

○砂や泥の感触を味わったり、その変化を楽しんだりしながら、作って遊ぶこと

を楽しむ。

健康

・友達と一緒に砂遊びを楽しむ。

・砂遊びに、興味をもって関わる。

・砂、水、泥などの自然に触れ、その面白さや不思議さに気付く。

・ケーキやご馳走を作って遊ぶ。

・自然物を使って、工夫しながら飾り付けを楽しむ。

・友達との会話を楽しみながら、一緒に遊びを楽しむ。

人間

関係

環境

言葉

表現

姿

・草花や葉っぱ、木の実などを盛り付けた皿や茶碗に入れて、ご馳走作りを楽し

む。

・材料になる草花を探す。

・友達や保育者と、遊びに必要な材料を探したり、集めたりする。

・友達と一緒に、力を合わせて山を作ったり、大きな穴を掘ったりする。

・型ぬき遊びを繰り返し楽しみながら、綺麗な形にしようとしたり、できあがり

の形を見せ合ったりする。

・保育者や友達を呼んだり誘ったりしながら、できた物を使ってレストラン遊び

を楽しむ。

・繰り返し型ぬき遊びを楽しんだり、砂の感触を味わったり、砂遊びが十分に楽

しめるように、シャベル・型ぬき・バケツなどの遊具を多めに用意する。

・テーブルや、飾りになるような自然物を準備し、遊びのきっかけになるように

する。

・友達との関わりが増えるよう、必要に応じて遊びをつないだり声をかけた

りする。

・自然物を取り入れて遊ぶことで、遊びやイメージが広がるようにする。

・遊びの様子に合わせて、テーブルを増やしたり動かしたりしいろいろな友達

の姿が見られるようにする。

・型ぬきがうまくいかない時には一緒に作っていきながら丁度良い砂の湿り具

合や型ぬきの伏せる時のタイミングなどのコツを教える。

・友達と一緒に遊びを楽しめるよう、援助する。

ねえ、これいいんじゃ ない!!

(19)

<砂 遊 び>

○身近な自然に触れて遊ぶ中で、その性質や事象に興味や関心をもつ。

○砂遊びを通して、友達と一緒に繰り返し、試したり、工夫したりすることを楽

しむ。

健康

・季節により、自然や生活に変化があることに気付く。

・友達と共通のイメージやめあてをもって遊ぶ中で、砂への興味や関心を深め

る。

・砂、水、泥に触れて、その性質に興味や関

心をもつ。

・砂遊びの中に、身近な自然物や遊具を取り

入れ、考えたり工夫したりして遊ぶ。

・自然の不思議さなどを感じ、好奇心や探究心

をもつ。

人間

関係

環境

言葉

表現

子どもの姿

・気の合う 友達と5~ 6人で、「山から水を流 してジェッ トコースタ ーを作ろ

う!」などと目的をもって砂遊びに取り組んでいる。その中で、遊びをもっ

と面白くしていく方法を友達と一緒に考え、アイディアを出し合いながら、

自分達で遊びを進める。

・砂の性質が水を含ませることにより、変化したり、形を変えたりすることに気

付き、「もっと水を入れよう!」「もう少し砂を入れて固めよう!」などと、そ

れらの性質を利用して、使い分けながら遊びに取り入れる。

・自然物や遊具を使って遊ぶ中で、発見したことを生かし、遊びが発展する様子

が見られる。

・砂が環境の中で様々な働きをしていることに気付く姿が見られる。

・自分や友達の作った物を大切にする。

援助・配慮

・シャベルやバケツ、筒、とい、水を入れたタライなどは、子どもが取り出しや

すく片付けやすいように配置を工夫する。また、遊具名を文字や絵で表示する

だけでなく、数にも関心がもてるよう、その遊具の数を表示する。

・子どもが自ら、砂の性質や仕組みに気付けるような環境を整える。

・子どもが自分のイメージを実現するために、

どうしてよいか分からない様子が見られた

時などには、保育者もアイディアを出し援

助する。

・保育者自らが感性を豊かに保ち、自然や

季節の変化の素晴らしさに感動すること

や、子どもが示すささやかな自然への関

わりに共鳴する。

・子どもが、遊びの中で自然と関わり、次

第に好奇心を抱き、自分なりに考えるこ

とができるようにする。

みんなー!水ながすよー!! やっと

(20)

<表現遊び> ~言葉のめばえ~

○保育者と一緒に、簡単な言葉や動きのやり取りができる遊びを楽しむ。

○身近な絵本に興味をもち、保育者との触れ合いを楽しむ。

健康

・絵本を通して、食べる真似をし、食べ物に興味をもつ。

・保育者の膝の上で、ゆったりとした気持ちで絵本を見る。

・保育者の語りかけに安心したり、心地よさを感じたりする。

・絵本に興味をもち、繰り返し見ることを楽しむ。

・絵本の中で興味をもったものに言葉や動きで

反応する。

・保育者の言葉や動きを真似しようとする。

人間

関係

環境

言葉

表現

子どもの姿

・保育者との触れ合いを喜び、自分から保育者の膝に乗ろうとする。

・絵本の端をなめたり、噛んだりすることもある。

・保育者の膝の上で、絵本を見つめたり、指さしたりして喜ぶ。

・知っている物や好きな物を見つけると、「アーアー」と声を出すようになる。

・指先がうまく動かせるようになり、自分でページをめくることを楽しむ。

・絵本コーナーを指さしたり、興味のある絵本を保育者の所へ持って行ったり

して、絵本を見たいという思いを保育者に伝えようとする。

・自分の好きなページや絵本を何度も繰り返し見ようとする。

・食べ物の絵を見て、つまんで食べる真似をしたり、保育者に食べさせようとし

たりする。

・保育者の言葉や動きを真似て、「ワンワン」など声を出したり、表現したりす

ることを楽しむ。

援助・配慮

・身近な親しみやすいものが出てくる絵本(食べ物、動物、乗り物)、リズミカ

ルな言葉の繰り返しが多い絵本、色鮮やかな絵本、簡単なストーリーのある絵

本、触れて遊びながら楽しめる絵本(布製、音の出るもの)、子どもの手のサ

イズに合った大きさの絵本などを選ぶ。

・絵本を置くときは、表紙がよく見えるように工夫し、子どもがいつでも手に取

れるようにする。

・子どもが絵本を噛まないように、厚めの本を用意する。また、絵本を噛んで遊

ぶ姿が見られた時は、「かみかみしないよ」と声をかけたり、絵本を開いて見

ることに興味が向くようにしたりする。

・保育者の膝に乗せてスキンシップを図りながら、1対1の関わりを大切にす

る。

・絵本を読む時は、子どもが聞き取りやすいように、優しい口調でゆっくりはっ

きりと語りかける。

・子どもが見つけ、指さした物の名前を保育者が「そうね、○○ね」などと言葉

を繰り返したり、受け止めたりして、物と言葉をつなげていくようにする。

・子どものペースに合わせて子どもの好きな絵本、好きなページを繰り返し読

む。

・簡単な言葉の繰り返しや模倣を通して、子どもの表情や身ぶりなど、やり取り

の中で発語を促す。

0歳児が楽しめる絵本

(21)

<表現遊び>~模倣のめばえ~

○紙芝居や絵本、手遊びなどに興味をもって聞き、模倣することを楽しむ

○保育者や友達と簡単な言葉のやり取りを楽しむ。

健康

・保育者の語りかけを喜び、片言や身振りで表すことを楽しむ。

・保育者の言葉や動きを真似して楽しむ。

・興味ある絵本を保育者と一緒に見ながら、簡

単な言葉の繰り返しや模倣をして遊ぶ。

人間

関係

環境

言葉

表現

子どもの姿

・手遊びなど、簡単なしぐさを真似て楽しんでいる。

・保育者の言葉を真似して言ったり、同じ動きをしたりする。

・1対1や小グループで絵本を読んでもらう。

・気に入った絵本を保育者のところに持って行き、読んでもらおうとする。

・保育者と一緒に絵本を見ながら、好きな場面を指さしたり、繰り返しの言葉

を言ったりして楽しんでいる。

・絵本の中で知っているものが出てくると、「ブーブ」「ワンワン」「りんご」

などと声を出して言う。

・身振りや片言で、自分の思いや要求を伝えよ

うとする。

・物への興味が広がり「なに?」「これは?」と

保育者に聞く。

・おはなしの一部分を、保育者と一緒に遊びの

中で表現する。

援助・配慮

・子どもが興味を示すような、繰り返しのある真似しやすい手遊びや絵本を

選ぶ。

・日々の保育の中で絵本の読み聞かせをしていくことで、言葉の面白さや発語

することの楽しさを感じられるようにする。

・子どもがしぐさや片言で伝えようとしている姿を優しく受け止めて、発語につ

ながる言葉かけや関わりを大切にする。

・言葉にはならなくても、伝えようとしている気持ちや表情をくみ取り、保育

者が分かりやすい言葉で丁寧に応答する。

・言葉で相手に伝わったことの喜びを共有しながら、言葉のやり取りが楽しめ

るようにする。

・「上手だね」「同じだね」「できたね」など、模倣して楽しむ姿に共感する。

・子どもの表情や反応を見ながら、絵本の読み方を工夫したり言葉をかけたり

する。

・好きな絵本は、繰り返し満足するまで読む。

・保育者と一緒に絵本に出てくる簡単な言葉をやり取りしたり、動作を模倣し

たりするなどして、表現する楽しさを感じられるようにする。 1歳児が楽しめる絵本

(22)

○好きなものになって表現することを楽しむ。

○保育者や友達と一緒に同じことをして楽しむ。

健康

・音楽に合わせて歌ったり、踊ったりすることを楽しむ。

・好きな絵本や紙芝居に出てくる繰り返しのある言葉のやり取りを楽しみ、保

育者や友達とイメージしながら劇ごっこを楽しむ。

・友達と同じお面や物を持って、好きな役や

動物などになりきって楽しむ

人間

関係

環境

言葉

表現

子どもの姿

・保育者や友達と好きな曲を一緒に歌ったり踊ったりすることを楽しむ。

・3、4、5歳児の劇を見て簡単な歌や役を真似して遊ぶ。

・友達と一緒に劇ごっこをする中で、簡単な言葉を繰り返し言ったり、身体を

動かして役になりきったりすることを楽しむ。

・みんなの前に出たり、歌ったり踊ったりすることを恥ずかしそうにする。

・お面など簡単な道具を作り、身に着けて楽しむ。

・自分の役を身振り手振りで表現する。

援助・配慮

・遊びの広がりに合わせて、子どものイメージが膨らむような用具を用意する。

・劇ごっこが行えるような空間を確保し、いつでも遊びが楽しめるようにする。

・絵本の中の繰り返しのある言葉や登場人物など、遊びに取り入れて楽しさを

味わえるようにする。

・保育者も一緒に参加して、遊具や遊びの工夫をしながら友達と一緒に劇ごっ

この楽しさを味わえるようにする。

・劇ごっこの楽しさが伝えられるように「すてきだよ」「今のいいね」などの

声かけをする。

2歳児が楽しめる絵本 「3匹のこぶた」 「おおきなかぶ」 「おべんとうバス」

(23)

<劇 遊 び>

○自分なりに役になりきって動くことを楽しむ。

○みんなで一緒に遊んだり表現したりすることを楽しむ。

健康

・自分のやりたい役を見つけて遊ぶ。

・絵本や紙芝居を見たり聞いたりしながら、言葉の面白さに気付く。

・自分の思いや考えを、自分なりに言葉に出して伝えようとする。

・好きな登場人物や動物になりきって動いて遊ぶ。

・友達と同じお面や物を持ったり、真似して

動いたりすることを楽しむ。

人間

関係

環境

言葉

表現

姿

・保育者や友達と一緒に、同じように動いたり、セリフを言ったりする楽しさを

感じる。

・自分なりの表現をのびのびと楽しむ。「先生見てー」と、その姿を保育者に認め

てもらうことを喜ぶ。

・「今日○○ごっこやる?」などと、みんなで一緒に劇遊びをすることを楽しみに

する。

・4、5歳児の劇を見て刺激を受け、自分なりになりきって動くことを楽しんだり、

見てもらうことを喜んだりする。

・道具や場所をめぐって取り合ったり押し合ったりするなど、些細なことでトラブ

ルになることもある。

・その日によってやりたい役が変わったり、気分が乗らなかったりすることもある。

・保護者に見てもらうことを知り、嬉しさから興奮したり、見られることに緊張し

不安そうにしたりする姿が見られる。

・子どもにとって身近な言葉のやり取りや、繰り返しの面白さが感じられるような

絵 本 や紙 芝居 を 取り 入れ る 。保 育者 も 子ど もと 一 緒に 動い て 楽し める よ うにす

る。

・なりきって遊ぶ楽しさや、繰り返しの動作、声をそろえる楽しさを十分に味わえ

るように、保育者も遊びの仲間になり、楽しさを共有したり見守ったりする。

・言葉や動作は子どもの感じたままを表現させ、楽しい雰囲気の中で、自分なりに

表現することを楽しめるようにする。

・子どもがなりきりやすいように、簡単な小道具や衣装などを用意する。また、お

面などの材料を目に触れやすいところに準備しておき、すぐに作ることができる

ような環境を整える。

・その日によってやりたい役が違うので、小道具や衣装などは多めに用意しておき、

やりたいときにすぐにできるようにする。

・子どもが安心してのびのびと表現できるように席や場をあらかじめ決めておく。

・4、5歳児や保育者を招待し、見てもらう喜びを感じられるようにする。

・保育参観や発表会では、慣れ親しんだ場所や周囲の環境などを工夫し、いつも通

りに表現できるようにする。

・保育参観や発表会で不安そうな子どももいるので、子どもなりの参加の仕方を認

め、安心して楽しめるように励ます。

・子どもが楽しみながら役になりきって動いたり、友達と言葉のやり取りをしたり

している姿を認め、見てもらう満足感を十分に得られるようにする。

3 歳児が楽しめる絵本 「ちいさいおしろ」 「おおきなかぶ」 「もりのおふろ」 「3 匹のこぶた」

(24)

<劇 遊 び>

○お話の世界に親しみセリフを言ったり役に合った動きをしたりして楽しむ。

○友達とやり取りをしながら表現して遊ぶことを楽しむ。

健康

・保育者や友達と一緒に身近なセリフのやり取りを楽しむ。

・自分なりの動きや言葉で表現することを楽しむ。

・友達と同じ場にいることや同じ動きをすることを楽しむ。

・自分のしたいことや考えたことを言葉で相手に伝えようとする。

・同じ役の友達と一緒に動きや言葉で表現し、伝わる喜びを感じる。

・友達の思ったことや考えたことを聞こうとする。

人間

関係

環境

言葉

表現

姿

・「今日は〇〇、明日は〇〇」と、いろいろな役になったり、同じ役を繰り返し

たりする。

・活動を楽しむ中で、思ったことや考えたこと、気付いたことなど、自分なりの

言葉や動きで友達に伝えようとする。

・身に着ける物を欲しがり、お面や小道具を使って役になりきって遊んでいる。

・同じ役の友達と一緒に、動きや言葉を合わせていこうとしている。

・自分なりに力を出そうとする姿を保育者や友達に認められることで、自信をも

って取り組む。

・他のクラスの劇を気にかけたり、他のクラスの友達に見てもらいたいという気

持ちが出てくる。

・出てくる順番や同じ場の中での位置などでトラブルになることがある。

・表現しやすく楽しめるようなお話を選び、内容を考えペープサートなどで見せ

ながら自分達がお話の中に入って遊べることを楽しみにできるようにする。

・いろいろな役になって表現する楽しさを感じられように、その日になりたい役

を聞き、思いを受け止めていく。

・役の人数の偏りや登場する順番がいつも同じ友達で、自分の好きな順番になれ

ないなど、遊びを進めていく中で困ったことが起きた時には、困ったことをみ

んなに知らせ、どのようにしていけばよいかを話し合い、方向性を皆で決めて

いく。

・友達の良いところを言葉で具体的に伝え認めていくことで、さらに自信をもっ

て活動に取り組めるようにしていく。

・子ども達からでる意見や思いをよく聞き、遊びがより面白くなったり、楽しく

なったりできるよう柔軟に遊びを変化させ、感じたことや考えたことを伝える

大切さや面白さに気付けるようにする。

・身に着ける物は、すぐに活動に取り組めるよう、数を多めに用意する。

・役を変えたり、表現方法を変えたりし、遊びの楽しさを感じられるようになっ

たら、「他のクラスのみんなに見てもらお

うか。」や、「おうちの人にも見てもらいた

いね。」など投げかけ、発表会への期待を

もてるようにする。

・自分なりに表現することを楽しみ、友達や

保 護 者 に 見 て も ら っ た 嬉 し さ を 感 じ な が

ら、できた喜びを保育者も共感し、活動を通して自信がもてるようにする。

4 歳児が楽しめる絵本 「3びきのやぎのがらがらどん」 「てぶくろ」「はらぺこあおむし」

「ぐりとぐら」「おおかみと7ひきのこやぎ」

参照

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