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環境に配慮した印刷発注方法

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Academic year: 2022

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(1)

平成27年9月24日

一般社団法人日本印刷産業連合会 殖栗 正雄

環境に配慮した印刷発注方法

~VOC対策を中心にしたポイント~

(2)

①中小・零細規模の企業・工場が大半である ●環境対応に対し人的、費用的に厳しい

②都市型、地域密着型産業である ●周辺環境対策が必須

③受注型産業である

●発注者の意向が絶対

●積極的な対応、提案が苦手

④協業(外注)も多い

⑤デジタル化の

影響を大きく受ける ●製品

印刷産業(印刷会社)の特徴

(3)

印刷産業は98.6%が従業者数

100

人未満の中小企業

平成22年工業統計表より作成

3人以下 4~9人 52%

25%

10~19人 11%

20~29人 5%

30~49人 3%

50~99人 3%

100人以上 1%

従業員規模別事業所割合

3人以下 4~9人 10~19人 20~29人 30~49人 50~99人 100人以上

印刷産業の規模別事業所数の割合

(4)

①大気・水質・土壌汚染防止対策

②騒音・振動・悪臭への配慮

③廃棄物の削減、リサイクル、資源の有効活用

④化学物質管理

⑤温暖化防止対策

⑥環境マネジメントシステムの導入

印刷産業の環境対応の必要性

(5)

○印刷製品の環境配慮提案

インキ:ノンVOCインキ、UVインキ 植物油インキ、大豆油インキ

表面加工:無溶剤(サーマルフィルムのPP貼 り、

UV)、低VOCタイプ(水性塗料)

営業・企画工程

植物油インキ

インキの種類 植物由来の油含有量比率

新聞オフ輪インキ 30%以上

ノンヒートオフ輪インキ 30%以上

枚葉インキ

(ただし、金、銀、パール、白インキ)

20%以上

(10%以上)

ビジネスフォームインキ 20%以上

ヒートセットオフ輪インキ 7%以上

各種UVインキ 7%以上

印刷会社の環境配慮:

VOC排出抑制、大気汚染防止

(6)

○製版工程のデジタル化

DTP化:製版フィルムの不使用

校正のデジタル化:インキ、洗浄剤等の不使用

○刷版工程のデジタル化

CTP化:現像液等の大幅削減

現像システム:環境配慮型現像機、現像液の使用 プリプレス工程

印刷会社の環境配慮:

VOC排出抑制、大気汚染防止

(7)

○印刷機:VOC排出処理装置(輪転)、UV印刷

○湿し水:水なし印刷システム、湿し水循環システ ム、

環境配慮型湿し水

○洗浄剤:自動布洗浄システム、環境配慮型洗浄剤

○容器等:ウェス容器・洗浄剤容器等に蓋 印刷・加工工程

印刷会社の環境配慮:

VOC排出抑制、大気汚染防止

(8)

○アイドリングストップ

○低公害車導入

○最大積載量に見合った輸送単位設定

○環境法規の遵守

大気汚染防止法、自動車

NOx

PM

法、

PRTR法、オゾン層保護法

破壊法等

○環境負荷低減の目標・改善活動

○環境マネジメントシステム構築

○グリーン製品提供

事業所全体 デリバリ工程

印刷会社の環境配慮:

VOC排出抑制、大気汚染防止

(9)

9

資材:石油系溶剤を使用しないまたは少ない、インキ・加工方法

【選び方】

①インキ

・ノンVOCインキ ・UVインキ

⇒リサイクル対応型

⇒省エネ型

・植物油インキ ・大豆油インキ

印刷資材のVOC排出抑制:インキ、表面加工

②表面加工

・PP貼り(リサイクル△)

・UVラミネート(同 △)

・水性塗料

(10)

平成27年度「役務-印刷」の基準概要

<共通事項>

①総合評価値80以上の印刷・情報用紙使用

②古紙リサイクル適性ランクリストを採用

⇒Aランク資材使用

③リサイクル適性表示、資材確認票を義務づけ

④印刷各工程の環境配慮(GP認定基準必須項目)

<個別事項>

①オフセット印刷‥植物油インキ、大豆油インキ使用 インキの化学安全性(NL基準適合)

②デジタル印刷‥トナー、インクジェットの化学安全性

環境省「特定調達品目及びその判断の基準等」

(11)

11

環境省「特定調達品目及びその判断の基準等」

(12)

環境省「表2 印刷の各工程における環境配慮基準」

(13)

(印刷インキ類)

・ノンVOCインキ又はリサイクル対応型UVインキ

・植物油インキ(かつ芳香族成分が1%未満)

(印刷の各工程)

・印刷の各工程における環境配慮の措置

・湿し水からのVOC発生抑制

⇒水なし印刷、湿し水循環システム、

環境配慮型湿し水

・洗浄剤からのVOC発生抑制

⇒自動布洗浄、環境配慮型洗浄剤、

洗浄剤量の最少化 水準1

グリーンプリンティング認定制度

東京都グリーン購入ガイド(VOC関連)

水準2

インキ指定

チェック表

確認 工程

工程

(14)

○企画制作における環境配慮基準を設けていること【営業・企画】

●DTP化率50%以上(または廃液・製版フィルムから銀回収100%) 【製版】

●印刷版(アルミ基材)のリサイクル100% 【刷版】

●廃ウェス容器や洗浄剤容器への蓋等によるVOC発生抑制

●熱風乾燥印刷はVOC処理装置

100%

設置、適切に運転

【オフセット印刷】

●損紙等の古紙へのリサイクル率80%以上 【オフセット印刷】

●省電力機能の活用等の省エネ活動

【デジタル印刷】

●損紙等の古紙等へのリサイクル率80%以上

【デジタル印刷・表面加工】

●アルコール類を30%未満で使用 【表面加工】

●窓、ドアの開放禁止等による騒音・振動の抑制 【製本加工】

●古紙へのリサイクル率が70%以上 【製本加工】

GP工場認定基準のうち工程の必須項目

(15)

15

VOC排出抑制につながる印刷発注(まとめ)

インキを指定

※ノンVOCインキ、リサイクル対応型UVインキ、植物油インキ

表面加工方法を指定(紙リサイクルに注意)

※無溶剤型(PP貼り、UV)、低VOCタイプ(水性塗料)

グリーンプリンティング(GP)認定工場へ発注

=認定証 VOC対策を行っている印刷会社へ発注=確認

資 材

工 程

(16)

平成25年度から環境省「プレミアム基準策定 ガイドライン」による基準がスタート

環境省「プレミアム基準策定ガイドライン」

(17)

17

環境省「プレミアム基準策定ガイドライン」

(18)

環境省「プレミアム基準策定ガイドライン」

(19)

グリーンプリンティング認定制度

グリーンプリンティング工場認定制度

印刷製造工程を 環境配慮

印刷工場が 使用する資材を

環境配慮

グリーンプリンティング

(GP)認定工場

オフセット印刷部門 シール印刷部門 グラビア印刷部門 スクリーン印刷部門

(20)

GP工場認定の仕組み

印刷関連事業者

GP認定事務局

GP認定審査員 委託 報告

申請書審査 現地審査

GP工場認定委員会

●第三者からなる委員会

(学識経験者、マスコミ、環境団 体、ユーザー業界等)

●認定合否の判定

報告

判定

客観的な審査

グリーンプリンティング工場認定制度

(21)

21

該当工程のチェック及び達成点数のまとめ

該当有無

(いずれかに○印)

営業・企画 該当 非該当

デザイン 該当 非該当

製版 該当 非該当

刷版 該当 非該当

印刷(プレス) 枚葉印刷 該当 非該当

印刷(プレス) 輪転印刷 該当 非該当

印刷(プレス) デジタル印刷 該当 非該当

表面加工 該当 非該当

製本加工 該当 非該当

梱包・構内運搬 該当 非該当

納品 該当 非該当

該当

0

0 15

工   程 工場の

達成点数 規定点数

営業・企画・デザイン 0 9

0 3

0 36

0 42

製版(プリプレス) 0 8

0 9

加工 0 15

0 9

デリバリ 0 12

0 9

0

工場の達成度 (①/②) ※70%以上で申請できます

事業者の取組み 0 30

合計点数

グリーン基準の取組み評価及びチェック 申請時に必要な

該当有無 グリーン原則 グリーン基準 必須項目評価・チェック項目 実施状況・数量など 単位 達成点数 基準点数 添付書類

必須

基準の有無 有   無 3

文書化された環境 配慮基準

① 環 境 配 慮 基 準 適 合 製 品 の 提 案 件数

②全提案件数 3

達成率=①/②

① 印 刷 見 本 を デ ジ タ ル 出 力 し た 業務件数

② 印 刷 見 本 を 出 力 し た 全 業 務 件

3

達成率=①/②

① デ ジ タ ル 作 業 を し た デ ザ イ ン 業務件数

② 全 デ ザ イ ン 業

務件数 3

達成率=①/②

規定点数

9

規定点数

デザイン工程における達成点数の合計 3

営業・企画工程における達成点数の合計

デザイン 該当 チェック

①デザインのデジタ ル化を推進し、省資 源及び廃棄物の発生 を抑制している

・デザイン作業のデジタル化率 80%以上

②印刷見本の作成に あたっては、省資源 及び廃棄物の発生を 抑制している

・印刷見本出力のデジタル化率

80%以上

①営業・企画・デザイン工程

日印産連「オフセット印刷サービス」グリーン基準 項 目

 

営業 企画

該当 チェック

①企画提案及び制作 にあたっては環境配 慮を行っている

・企画制作における環境配慮基準 を設けていること

・環境配慮基準に該当する製品の 提案比率が80%以上

明確な審査基準 GP工場認定基準・チェックシート

全70項目の認定基準

認定基準は全て ホームページに公開

グリーンプリンティング工場認定制度

(22)

①オフセット印刷部門 271工場 ●印刷関連工場 237工場 ●製本関連工場 30工場 ●光沢加工関連工場 4工場

※うちデジタル印刷工程認定 143工場

②グラビア印刷部門 50工場

③シール印刷部門 16工場

部門別工場数 計341工場 グリーンプリンティング認定工場数

(平成

27

9

1

日現在)

(23)

23

(オフセット印刷部門/平成

27

9

1

日現在)

全 131工場

東京都内のGP認定工場数

千代田区 6工場 江東区 18工場 中央区 17工場 品川区 7工場

港区 5工場 大田区 12工場

台東区 2工場 渋谷区 2工場

文京区 4工場 目黒区 1工場

北区 3工場 新宿区 7工場

荒川区 10工場 杉並区 3工場

足立区 1工場 板橋区 6工場

墨田区 14工場 練馬区 1工場 江戸川区 4工場 多摩地域 8工場

グリーンプリンティング認定工場数

(24)

グリーンプリンティング認定制度

グリーンプリンティング資機材認定制度

GP認定工場 全国の印刷工場

資機材の種類

洗浄剤

現像機 エッチ液

製版薬品 印刷版

セッター 印刷工場が

使用する資材を 環境配慮

資機材の種類

洗浄剤

現像機

湿し水(エッチ液)

製版薬品 印刷版

セッター

(25)

グリーンプリンティング認定制度

グリーンプリンティング資機材認定制度

●洗浄剤、湿し水(エッチ液)、製版薬品

労働安全衛生法関連(有機則、特化則等)、

PRTR法、消防法、悪臭防止法、オゾン層保 護、

RoHS

指令、VOC削減、容器のリサイクル等

●印刷版(プレート)

CO2

排出削減、リサイクル、廃液削減等

●現像機

使用電力量削減、現像液の投入・廃液削減等

●セッター、デジタル印刷機

本体の省資源、使用電力量削減、長期使用、

リサイクル等

主な認定評価項目

(26)

GP資機材認定基準・達成点数表様式

洗浄剤・湿し水等の・VOC排出抑制、大気汚染防止関連項目

(27)

グリーンプリンティング認定制度

グリーンプリンティング製品認定制度

(28)

0 2 4 6 8 10 12 14 16

0 5000 10000 15000 20000 25000 30000 35000

表示部数 表示件数

GPマーク表示件数、表示印刷部数の累計

1700万部 492

5700万部 1780

1392万部 3434

15685万部 5104件

2576万部 6582

2億4177万部 8125

27810万部 10268

3915万部 13408件

グリーンプリンティング製品認定制度

(29)
(30)
(31)

31

平成27年度「役務-印刷」の基準概要

<共通事項>

①総合評価値80以上の印刷・情報用紙使用

②古紙リサイクル適性ランクリストを採用

⇒Aランク資材使用

③リサイクル適性表示、資材確認票を義務づけ

④印刷各工程の環境配慮(GP認定基準必須項目)

<個別事項>

①オフセット印刷‥植物油インキ、大豆油インキ使用 インキの化学安全性(NL基準適合)

②デジタル印刷‥トナー、インクジェットの化学安全性

環境省「特定調達品目及びその判断の基準等」

【参考説明】

(32)

①総合評価値とは

竹パルプ(H26~)

環境省「特定調達品目及びその判断の基準等」

(33)

33

②古紙リサイクル適性ランクリストと適性表示

環境省「特定調達品目及びその判断の基準等」

(34)

③リサイクル適性表示のポイント

・通常のパンフレットであればすべて資材が「A」ランク、リサイクル適性A表示

・色紙、UVインキ、ホットメルト、シール、PP貼りの場合は注意が必要

・デジタル印刷のドライトナー(AまたはBランク)、

ウエットトナー、インクジェットはランク外(表示はできない)

・詳しくは、日本印刷産業連合会ホームページ「リサイクル対応型印刷物」

⇒参考資料⇒「リサイクル対応型印刷物製作ガイドライン」(PDF)

環境省「特定調達品目及びその判断の基準等」

(35)

35

◎個別事項

:インキ、トナー、インクジェットの化学安全性

⇒印刷会社に確認

・NL規制(印刷インキ工業連合会)に準拠 ・デジタル印刷機メーカーに確認

環境省「特定調達品目及びその判断の基準等」

(36)

[お問合せ先]

一般社団法人 日本印刷産業連合会 GP推進部

104-0041

東京都中央区新富

1-16-8

電話:

03-3553-6051 FAX

03-3553-6079

Eメール:

gp-nintei@jfpi.or.jp

ホームページ:

http://www.jfpi.or.jp

担当 殖栗正雄(うえくり)

参照

関連したドキュメント

[r]

[r]

印刷物をみた。右側を開けるのか,左側を開け

②企業情報が「特定CO の発給申請者」欄に表示

[印刷]ボタンを押下すると、印刷設定画面が起動します。(「3.1.7 印刷」参照)

目印3 目印4 目印5 目印6 目印7. 先端の重り12

印刷物の VOC排出 抑制設計 + 環境ラベル 印刷物調達の

特に有機溶剤規制の遵守 作業環境濃度 特殊健康診断 消防法 危険物の表示と適正管理 危険物倉庫. 防爆仕様機械設備 悪臭防止法