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中小企 業 の地域経済貢献

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Academic year: 2021

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特集/価 値創造のマネジメン ト

中小企 業 の地域経済貢献

鵜 野 沢 信 一 郎

1基 調 講 演 に対 す る コ メ ン ト

鵜 野 沢信 一郎 で す。 私 は神 奈 川 県 平 塚 商 工労働 セ ン ター で 、 商 工 関係 お よび 中小 企業 育 成 の 業務 に従事 してい ます 。 日常 的 に は 、 中小 企 業 の経 営相 談 を受 けた り、

ま た 、セ ミナ ー の開催 や 商業 支援 の 関係 業務 を担 当 して い ます。

まず 、 コメ ンテ ー ター と して感 想 を短 く申 し上 げ ます。 千 葉 商 科 大学 の藤 江先 生 の お話 で は、 時代 が大 き く変 って きて 、従 来 と同 じ方 法 で は発 展 が期 待 で きな い こ

とが 改 め て認 識 させ られ ま した。企 業 の提 供 す る商 品や サ ー ビス に対す る新 しい意 味 づ けが 、今 日にお け る企 業価 値創 造 のマ ネ ジメ ン トして決 定的 に重 要 で あ る との

こ提 言 で あ った よ うに思 い ます 。

次 に 、が ん こ茶 家 の 山岸社 長 の お話 です が 、 当時 、私 は町 田に住 ん でお りま して 、 お そ ら く先 ほ どの お話 に 出 ま した社 長 の お店 の近所 だ った と思 い ます。 当 時 、店頭

に大 勢 のお 客 が並 び 、街 頭 にま で人 が溢 れ て いま した。 社 長 の話 を聞 きま して、 当 時 の繁盛 振 りが思 い 出 され ま した。 山岸 社 長 の情熱 溢 れ るお話 をお 聞 き して 、企 業 経 営 で重 要 な の は、経 営理 念 や 目標 を 明確 に し、 そ して、 そ れ を達 成 す るた め の強

い信 念 や 情熱 を堅 持す る こ とで あ る と学 ばせ て頂 きま した 。

さて 、本 日のテ 』マ に関係 して、折 角 の機 会 です か ら私 か らは次 の3つ にっ いて 、 お話 したい と思 い ます。 す なわ ち、新 規 企業 の参 入 と雇 用 促 進 との 関係 、 中小 企 業 成 長 と新分 野進 出 との 関係 、そ して、 コ ミュニ テ ィ ・ビジネ スの 可能性 の3つ です。

(2)

2新 規企業の参 入 と雇用促進 との関係

添 付 資料 の第1図 は、1996年 か ら2001年 ま での各 事 業所 の雇 用変 動状 況 です 。(1) 図 で は 、 存 続 事 業 所 は580万 人 の雇 用 増加 、861万 人 の雇 用 喪 失 、 新 規 事 業 所 は 1,287万 人 の新 規雇 用創 造 、 そ して廃 業 事 業 所 は1,273万 人 の喪 失 とな っ て い ます 。 図 に よ ります と、新規 開業 事 業所 が雇 用創 出 にお い て 、 どの く らい 重要 な役割 を果 た してい るか が充 分 にお 分 か り頂 け る と思 い ます。

そ して 、(2)の 図 で は、従 業者 規模 別 存 続 事 業所 の雇 用 変 動 が示 され て い ます 。 1‑5人 未 満 の事 業所 が161万 人 以上 の雇用 を創 出 し、100万 人 の雇 用 が な くな って い ます。 それ で 、差 し引 きす る と、 純粋 に86万 人 の雇 用 が増加 して い るわ け です。

同 じよ うに見 て い き ます と、従 業員 規 模 が大 きけれ ば大 きい ほ ど、雇 用 の状 況 が厳 し くな り、雇 用 の創 出が 悪 くな って お ります。 従 い ま して 、規 模 の小 さい 中小 企 業 が雇 用 に 関 しま して は、 地域 社 会 にお い て 中小 企 業 の創 業 が非 常 に大 き く貢 献 して

第1図1996年 か ら2001年 まで にお け る各 事業 所 の 雇 用変 動 状 況 (1)短期 にお け る各(存 続 ・新設 ・廃 業)

事 業 所 の雇 用 変 動状 況

〜事 業 所 の新 設 は、 雇 用 創 出 に大 きな 影 響 を もつ 〜

万 人) 1β00

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500

0

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▲1,000

薮】 増力 匿璽 減 少t純 増滅

▲ も500

存 続 車 業 所 新 設 事 業 所 廃 業 事 業 所

資 科:総 務 雀f事 業所 ・企 業 銃計 」再 纏 力A工

(注)1.1996年 と20餌 隼 の蠣 盗 で穣 続 可能 な事業 班 を存 続 富 業所 とす る 争

2.1896年 調 査時 点 に は存 在 せ ず 、200で無調 査 時点 に存 在 し た事 業所 を薪 設 事業 所 とす る。

3.teas年 調 査 時 点 に存 在 し、20e鋒 調査 時 颪 に 存 在 しな か った礁 業所 を廃 業 事業 所 とす る

4.創 出皐(喪 失 率)は 、 創 出訂 く喪 失 十)ノその 従 業 者 規模 の 期 酋 く9$91)の 紹 従業 者 で求 め る

② 従 業 者 規模 別 存続 事 業 所 の雇 用 変動 状 況

〜企 業規 模 が小 さ くな るほ ど、 創 出率 は大 き くな る〜

図 増加}少 ゆ 純増減

(万 人) 20G

裕0 100 50 4 f5n

▲ 組o

▲15◎

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△2SO

1〜5人6〜20λ 鋤〜50人5i〜1C9人鴇{〜3◎0人301人 (従 業 者 規 模) 資料=総 務省r事 業駈 ・企業 統掛 」再編掴 工

(注)等.1996年 と20研 鐸 の鵬肇 で嬢続 斑能 な寮 業蕩 を霧 続 事業 所 とす るa

2.従 業者規 模 は、期首(1996鋸 〉とする。

3,創 娼 率(喪失 率)は 、創 出 計(喪 央 甕十)/モ の従 藁者 規 摸 の 期 首 〈1986>の 総従 業者 で求 め る。

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▲ 惚1 舷 串:2{脇

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嗣 喪蝉:跳3駕 コ213

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(3)

特集●中小企業の地域経済貢献 い る と言 え ます。

次 に 、創 業 関係 で、神 奈 川 県 の事 業所 の開 業率 と廃 業 率 を見 ます と、神 奈川 県 の 場合 、 平成8年 に廃 業 率 が 開業 率 を上 回 っ てい ま す。 平 成13年 に は廃 業 率 が4.8%、

開 業 率 が4.2%で す 。 要 す るに廃 業 率 が 多 い わ け です 。 従 って 、創 業 を しな い と事 業 規模 が縮 小 す る こ とにな ります の で 、神 奈川 県 で は色 々 と創 業 の 支援 策 を行 な っ て お りま す。 そ の 中で 、神 奈 川 県平 塚 商 工 労働 セ ン ター で は、 「湘 南 地域 産 業 振 興 協 議 会 」 を設 置 し、創 業 の ア ドバ イ ス 、セ ミナ ー 、創 業 塾 な どを行 な っ てお ります 。 特 に 、創 業 の場 合 、 開 業 した ばか りの段 階 で はす ぐ収益 に繋 が るわ けで は あ りま せ ん の で 、創 業 支援 策 を強化 して い ます 。 例 えば 、 フ ォ ロー ア ップ ・セ ミナ ー な ど を行 い 、す で に創 業 してい る先 輩 の経 営者 を招 き 、各 種 の創 業 の問題 や 悩 み の相 談 を行 うとと もに、情 報 交 換や 経 営者 交流 の場 な どを設 けて い ます 。 資金 融 資 な どに 関す るア ドバ イ ス も具 体 的 に行 な って い ます 。

ち な み に 、 平成14年 の創 業 相 談 件 数 は 、神 奈 川 県 平 塚 商 工 労働 セ ン ター 管 内 が 109件 で 、神 奈 川 県 全 体 が1,702件 で す 。 全 体 の4%が 当セ ン ター で行 な っ て い る状 況 です 。 そ して 、 平成15年 には 、 当セ ンター が141件 で 、神 奈 川 県 全体 が1,713件 で す 。 全 体 の8.2%で 、 この 地域 の比 重 が年 々高 くな っ てい ます 。

3中 小企業成長 と新 分野進 出 との 関係

次 に、 中小 企 業 の新 分 野 進 出 と雇 用創 出の 関係 を見 た い と思 い ます 。 第2図 は 、 製 品 開発 企 業 と一般 企 業 との比 較 です 。 図 を見 ます と、製 品開発 企 業 が2.7%も 普 通 の企 業 よ り雇 用創 出 が高 くな って い ます 。従 業員 規模 で は0〜20人 の雇 用創 出 が一 番 高 く、従 業 員規 模 が大 き くな る につ れ て 、雇 用 の創 出率 が低 くな っ てい ます 。 こ のデ ー タか らも、如 何 に新 製 品 開発 の企 業 で 、 しか も中小 規 模 の企 業 にお い て雇 用 の創 出 が重 要 かが分 か りま す。

これ にっ いて 、 当セ ン ター で は各種 の支 援 策 を実 施 して い ま す。 「中小 企 業 創 造 活 動促 進 法 」 で、著 しい技術 革 新 を行 な って い る企 業 に対 して 、そ の事 業 計 画 が認 め られ れ ば支 援 策 が適 用 され ます 。認 定件 数 を見 ます と、 累計 で は全 国で1万830件 ほ ど、神 奈川 県 で825件 、東 京 都 で2,709件 とな っ て い ます。 神 奈 川 県 は東京 都 と比 較 して み ます と、認 定件 数 で か な り低 い よ うに思 い ます。

それ か ら、 「中小 企 業 経 営 革新 支 援 法 」 とい う法 律 もあ ります 。 これ は経 営 革 新 につ い て の事 業 計 画 を作 成 し、認 定 を受 けれ ば色 々 な支援 策 を行 な うとい うも ので

(4)

第2図 新 製 品 開発 に取 り組 む こ と によ る成 長 へ の効 果

〜 新 製 品 開発 に取 り組 ん だ 企 業 は従 業 者 数 増 加 率 が 高 く、 ま た、 規模 が 小 さ い ほ どそ の割 合 が大 き い

1迷業 者数 増 力霞 (平 均 値 か らの垂 離 幅>

.0Eo)3

2.5

2.O

1.5

1.0

0.5

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O〜20人21〜50人51〜100人1alMaaa人301人 (従 業 者 規 模 〉 資料:中 小企 業庁 「経 営戦 略 に関す る案態講 査」(2002年11月 〉

{注)1.各 従業 者 規模 眉 毎 に新 製品 開発 へ の取 組 ん だ企業 の 各従 業 者数 増 加率 平 均値 と各 従 業者 規模 濁 全 体 にお け る従 黎 者 数増加 率平 均値 との差 を見 て いる。

2.従 業者 数増加 譲 は1998年 か ら2002年 までの変 化 を見 てい る。

す が 、 これ に基 づ く認 定 件 数 を見 ます と、神 奈 川 県 が745件 、東京 都2,053、 湘 南 平 塚 管 内 が84件 です。 地域 経 済 が よ り活性 化 す るた めに 、事 業 関係 者 にあ って は 、 こ の よ うな法律 に基 づ く支 援 策 を積 極 的 に活 用 して欲 しい と思 い ます。

4コ ミ ュ ニ テ ィ ・ビ ジ ネ ス の 可 能 性

コ ミ ュ ニ テ ィ ・ビジ ネ ス の 可 能 性 に つ い て お 話 した い と触 れ た い と思 い ま す 。 第 3図 は 、 現 在 の コ ミ ュ ニ テ ィ ・ビ ジ ネ ス の 事 業 分 野 を 示 した も の で す が 、 高 齢 者 福 祉 、 障 害 者 福 祉 、 地 域 内 交 流 活 性 化 、 教 育 な ど幅 広 い 分 野 が認 め られ ま す 。 ま た 、 第4図 に よ っ て 、 コ ミ ュ ニ テ ィ ・ビ ジ ネ ス を 開 始 した 最 も重 要 な 動 機 を 見 ま す と、

「社 会 に 貢 献 した か っ た 」 と い う動 機 が 最 も 多 く な っ て い ま す 。 し か し、 通 常 の 創 業 の 方 は 、 「創 業 後 、 自 己 実 現 を した か っ た 」 とい うの が 最 も多 い よ うで す 。 こ の よ うな 点 が コ ミュ ニ テ ィ ・ビ ジ ネ ス の1っ の 特 徴 か な と思 い ま す 。

第5図 は 、 コ ミ ュニ テ ィ ・ビジ ネ ス の活 動 が 地 域 に 及 ぼ す 影 響 に 関 す る も の で す 。 地 域 との 関 係 か らみ れ ば 、 「域 内 で の 住 民 の 交 流 が 活 性 化 され た 」、 「地 域 の 人 々 の 生 き が い の創 出 」、 「地 域 住 民 の 生 活 の利 便 性 の 向 上 」、 「新 しい 雇 用 の 受 け 皿 の 創 出 」

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特集●中小企業の地域経済貢献 第3図

高齢者福祉 障害者福祉 地域 内交流活性化 教育 情報交流促進 環境保全 子育 て支 援 文化 。芸術 ・スポーツの振興 他団体 の活 動支援 地域産 業の振興 健 康増進 就労支援 商店街活性化 観 光資源の振興 特産晶の普 及 その他

現在の事業分野〜幅広 い事業分野〜

0510152Q253a354f?455D(%

) 資 料:〈 株)目 本 総 合研 究 所 「 社 会 的 起 業 家 の 案 態 に 関 す る調 査 罫20◎3

年12A>

(注 〉複 数 翻 答 の た め 、合 計 は 鐙Oを 超 える。

が 多 い 項 目で す 。 そ して 、 自分 自身 に 対 す る 関 係 か ら見 る と 、 「自分 の 事 業 に 対 す る 理 解 者 の 出 現 」、 「事 業 に携 る こ と に よ る 自 らの 充 実 」、 「地 域 に お け る 自 ら の ネ ッ

トワ ー ク の 強 化 」 が 多 くな っ て お り、 自分 に 対 す る満 足 感 を 見 せ て い ま す 。 こ れ も コ ミ ュ ニ テ ィ ・ビ ジ ネ ス の 特 性 で す 。

こ の よ うな コ ミュ ニ テ ィ ・ビ ジ ネ ス に 対 して 、 県 か ら は 各 種 の 支 援 策 を 実 施 して い ま す 。 伊 勢 原 市 に は 研 究 会 が あ り、 当 セ ン タ ー で は 色 々 な ア ドバ イ ザ ー ・サ ー ビ ス を 提 供 して い ま す 。 加 え て 、 コ ミ ュ ニ テ ィ ・ビ ジ ネ ス に 対 して 融 資 限 度500万 円 で 、 金 融 的 な 支 援 も行 な う予 定 で す 。 今 後 と も様 々 な 形 態 で 当 セ ン タ ー を 活 用 して 頂 け れ ば 幸 い で す 。

簡 単 で す が 、 コ メ ン トに 代 え て 地 域 中小 企 業 の 支 援 策 に つ い て の説 明 と致 しま す 。 お 聴 き頂 き有 難 う ご ざ い ま した 。

(6)

第4図 活 動 を 開始 した 最 も重 要 な動 機

〜 「社 会 に貢献 した か った」 が最 も多 い〜

社会に貢献 したかった 行 政 サ ー ビ ス が 不 充 分 と感 じ た 自 らが 地 域 の 活 動 に参 加 した か っ た 自分 の 技 術 ・知 識 を活 か した か っ た 、 事業の将来性 を感 じた

年 齢 に 関 係 な く 働 き た か っ た 社 会 的 評 価 を 得 た か っ た 生 活 に 変 化 が

ほ しか っ たt.0 収 入 を得 た か っ た そ れ ま で の 仕 事 の 見 通 しが 暗 か っ た 時間的 ・精神的 ゆとりを得 たかった そ の 他

0510152425303540

(%) 資 料=(株}日 本総 合 研 究所r社 会 的 起 叢 家 の 実 態 に 関 す る鯛 査x(2003

年12月)

第5図 コ ミ ュニ テ ィ ・ビジネス の 活動 が 地域 に与え た 影響

〜 地域 内で の住 民 の 交 流が 活 発 化 す るな ど、 地 域 に もた らす 効果 は大 き い〜

so.o{/}

SO.Q Sao ao.o 2Q.0 沁 。0

o.o 便 ・業

資 料:(株)日 本 総合 研究 所 替±会 的 鵡業 象 の実 態 に関 す る調 査 」{2003年12月) {注1複 数 回答 の ため 、合 計 に100を 超 えるJ

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