上 三ヒ 口 理 補 充 書 ,戸、、
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一 、、-〆 広 通 商 野 外 産 房 五 名 由 業 大 臣 上 北 口 人 右当事者間の御庁昭和六O
年 行 ツ 第 二 三 二 号 伊 方 発 電 所 原 子 炉 設 置 許 可 処 分 取 消 請 被 上 告 人 求上告受理事件について、上告人はつぎのとおり上告理由を補充する。 一 九 九 一 年 六 月 二O
日 右上告人ら訴訟代理人 弁護士 新 同 井 谷 門 勇 )¥ 忠 士第 第 最 局 日 μ 同 同 水 同 藤 裁 d H H U 申 十 所 第 法 廷 御 中
次
は じ め に : ・ : ・ 1 野 島 田 秀 一ー」 富 昇 良 美 浜 二 号 炉 原 発 蒸 気 発 生 器 破 断 事 故 に よ り 本 件 許 可 処 分 の 違 法 性 は さ らに明白となった:・・:5
1 2 蒸気発生器の役割とその脆弱性:・・:5
美 浜 二 号 原 発 蒸 気 発 生 器 細 管 破 断 事 故:
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:
6
事 故 の 経 過 ・ : ・ :6 関電発表の事故経過と問題点:・・ :9 3 (六)(五)(四)(三)(二)(一) 事 故 で 明 ら か と な ペ コ7
こ 安 全 欠 如 の 問 題 占 13 安全より経済性を優先させた運転:・・:日 細管破断事故に対する対応の誤り・:・:日 燃料破損の可能性が高いこと:::日 加圧器逃がし弁が聞かなかった危険性:::四 電源システムの問題点・ : : -m 美浜二号炉の細管破断の原因について:・・:幻 、 、 , ノ 守 E A (しさを、 さ ら に 明 ら か に す る た め に 提 出 す る も の で あ る 。
第
美浜二号原発蒸気発生器破断事故により本件許可処分
の違法性はさらに明白となった
一 、 蒸 気 発 生 器 の 役 割 と そ の 脆 弱 性 関西電力の発表によれば、 一 九 九 一 年 二 月 九 日 一 三 時 五O
分 に 、 美 浜 二 号 原 発 ( 加 圧 水 型 、 電 力 出 力 五O
万キロワット) で、蒸気発生器細管が破断し、 緊 急 炉 心 冷 却 装 置 が 作 動 す る 事 故 が 発 生 し た と い う 。 蒸 気 発 生 器 は 、 加 圧 水 型 原 発 に 特 有 の も の で 、 一次側の炉心で発生し、 次 冷 却 材 に 移 さ れ た 熱 に よ っ て 、 発 電 機 タ ー ビ ン を 駆 動 す る 二 次 側 の 蒸 気 を つ く り 出 す 役 割 を 担 っ て い る 。 事 故 を 起 こ し た 細 管 は 、 蒸 気 発 生 器 内 に 約 三 三O
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本あり、 一 次 冷 却 材 を 閉 じ 込 め て お り 、 原 子 炉 圧 力 バ ウ ン ダ リ の 一 部 を 構 成 し て い る 。 -三ミリメートルで 細 管 の 内 径 は 約 二 セ ン チ メ ー ト ル 、 細 管 の 肉 厚 は 約 一 あ り 、 圧 力 パ ウ ソ ダ リ の 中 で 最 も 薄 く 、 し か も 細 管 の 内 側 は 約 一 五O
気圧に 4 -- 5ー一四時二八分、 始 加 圧 器 補 助 ス プ レ に よ る 一 次 冷 却 材 系 統 の 減 圧 操 作 開 一四時三五分、 等まで低下し、 一 次 冷 却 材 系 統 の 圧 力 が 蒸 気 発 生 器 二 次 側 の 圧 力 と 同 一次系から二次系への漏洩が停止した。 一四時三七分
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一四時三八分、 一四時五七分、 B ー一次冷却材ポンプ起動、 高 圧 注 入 ポ γ プ停止。 の冷却継続。 二 月 一O
日二時三O
分 一次冷却材系統の冷却完了。 以上が関電発表の事故経過の概略である。 しかし、 引 き 続 き 一 次 冷 却 材 系 統 8 -これらの事故経過と、 そ の 背 後 に あ っ た 原 子 炉 や 蒸 気 発 生 器 内 部 で 実 際 に 生 起 し て い た 事 実 を 究 明 するに当たって、 我 々 の 利 用 で き る デl
タは余りにも乏しく、 そ れ ら は い ず れ も 事 故 を 起 こ し た 当 の 関 電 が 公 表 し た も の ば か り で あ る 。 都 合 良 く 改 変 さ れ た も の で は な い と い う 保 障 は 何 それらが彼らに つ存在しない。 しかし、 関 電 公 表 の 事 故 経 過 や デ ー タ を 用 い な が ら 、 こ の 事 故 に つ い て の 数 多 く の 問 題 点 に つ い て 以 下 指 摘 す る こ と に す る 。 2 関 電 発 表 の 事 故 経 過 と 問 題 点 監 盟 副 謡 嗣 滋 盤 醤 諸 君 語 ー 一 一 ..川・印加圧器補助スプレ ー 開 ゐ;
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の 注 水 量 な ど の 経 時 的 相 関 関係を示すものである。 運 転 員 は 、 原 子 炉 停 止 後 放 射 性 物 資 で 汚 染 さ れ た 蒸 気 が タ ー ビ ン に 流 れ る一 つ の 弁 が 作 動 し な い 確 率 は 、 政 府 や 電 力 で は 確 率 一
000
分 の 一 と さ れ ていたから、 こ こ で は 独 立 し た 三 つ の 弁 が 同 時 に 不 作 動 だ っ た の で 、 確 率 十 億 分 の 一 の 事 故 が い と も た や す く 起 こ っ た こ と に な る 。 原 発 の 安 全 性 を 宣 伝 す る 電 力 や 政 府 が 如 何 に 他 愛 な い 根 拠 し か 持 っ て い な い こ と が 、 ここでも端 的に示されている。 本 件 訴 訟 と の 関 連 で さ ら に 言 え ば 、 安 全 審 査 は 単 一 故 障 の み を 前 提 と し て 行われているが、 こ の よ う な 前 提 は 右 に 見 え た よ う に 現 実 に 起 こ る 事 故 の 前 に は 余 り に も 非 現 実 的 で あ り 、 多 重 事 故 を 想 定 不 適 当 と し た 本 件 許 可 処 分 の 違法性、原判決の誤りが、 このような点でも明らかになったものである。 ま た 、 この事故によって、 上 告 人 ら が こ れ ま で 具 体 的 に 主 張 立 証 し て き た とおり、 ﹁ 原 子 炉 冷 却 材 圧 力 バ ウ ン ダ リ と な る 系 及 び 機 器 の 部 分 は 、 予 想 さ れ る 異 常 状 態 に 起 因 す る 急 激 な 炉 心 へ の 反 応 度 付 加 に 基 づ く 荷 重 に 対 し て も 、 破 損 す る こ と の な い よ う な 設 計 で あ る こ と ﹂ と い う 基 準 の は る か 以 前 の 平 常 運 転 時 に お け る 細 管 破 断 で あ っ た こ と に よ っ て 、 安 全 審 査 ・ 許 可 処 分 の 違 法 性 、 原 判 決 の 重 大 な 誤 り が 動 か し が た く 明 白 となったものである。 3 事 故 で 明 ら か と な っ た 安 全 性 欠 如 の 問 題 点 (一) 安 全 よ り 経 済 性 を 優 先 さ せ た 運 転 細管破断の約一時間も前に、 二 次 系 の 水 の 放 射 能 が 上 昇 し て い る こ と を 検知しながら、 ど う し て そ の 時 点 で 原 子 炉 の 運 転 を 停 止 し な か っ た の か 。 何 よ り も 考 え ら れ る の は 、 炉 を 一 回 停 止 す れ ば 一 日 約 五000
万 円 の 損 失 を生ずるからである。 ま た 停 止 の 埋 め 合 わ せ に 、 他 の 発 電 手 段 で あ る 火 力 や 水 力 に 切 り 替 え る に は 時 間 が か か る こ と も 副 次 的 に は 考 え ら れ る o昼過
ぎ と い う 電 力 需 要 の 最 も 多 い 時 間 帯 と い う こ と も 考 慮 さ れ た の で あ ろ う 。 そして何よりも危険なのは、 こ の よ う な 放 射 能 濃 度 の 上 昇 は こ れ ま で 何 度 も 起 こ っ て お り 、 運 転 員 が 危 険 の シ グ ナ ル に 鈍 感 に な り 切 っ て い た こ と が -12--13ー器 逃 が し 弁 を 作 動 さ せ て 一 次 系 圧 力 を 下 げ よ う と し た の で あ る 。 それだけ
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か ら の 注 入 量 が 少 な か っ た こ と を 示 す も の で あ り 、 事 故 は こ の よ う な と き 大 事 故 に 発 展 す る も の で あ る 。 今 回 の 事 故 は 発 生 器 細 管 の ギ ロ チ γ 破 断 で あ り 、 細 管 か ら の 一 次 冷 却 水 の 流 出 量 が 大 き か っ た の に 、 それに 対応する量の水が注入されなかった。 こ れ は 上 告 人 ら が 本 訴 に お い て 一 貫 して主張してきているように、E
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は 大 ・ 中L
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を 主 な 対 象 と し て設置されており、 一番発生確率の高い小L
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(蒸気発生器細管の破 損を含む) に 対 応 で き る よ う に な っ て い な か っ た こ と を 示 し て い る 。 (三) 燃 料 破 損 の 可 能 性 が 高 い こ とE
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の注入量が少なく、 一 四 時 噴 に 破 損 細 管 の あ る 蒸 気 発 生 器 の 出 口温度が、飽和温度に一O
度 近 く ま で 、 関 電 の 資 料 に よ っ て も 接 近 し て い る 。 最 小 限 界 熱 流 速 比(
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を 下 ま わ っ て は な ら な い こ と に な っ て い る が 、 出 口 温 度 は あ く ま で 原 子 炉 の 出 口 の 温 度 で あ り 、 今 回 のようにE
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の 注 入 が あ れ ば 蒸 気 の パ イ ン デ ィ ソ グ 効 果 も あ り 、 出 口 温 度 は 内 部 に 比 較 し て 低 い 温 度 し か 表 示 さ れ な い 筈 で あ る o ア メ リ カ の 原 発 事 故 で も 、 圧 力 容 器 の 上 部 に 蒸 気 泡 が た ま り 、 加 圧 器 の 上 部 に も 同 様 の 現 象 が 起 こ っ た 。 今 回 の 事 故 で も 、 加 圧 器 水 位 が 泡 の た め に 信 用 で き な く な り 、 水 が 入 っ た と 誤 認 し た 運 転 員 がE
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を切ったこ と に よ っ て 、 再 び 燃 料 破 損 の 危 険 が 高 ま っ た し 、 蒸 気 発 生 器 も 蒸 気 泡 が 流 入しているのである。 加 圧 器 水 位 が 長 時 間 下 が っ た ま ま で 、 炉 心 の 水 が 少 な か っ た こ と と 、 圧 力 容 器 上 部 に 蒸 気 泡 の 多 量 の た ま り が あ っ た こ と な ど か ら 考 え て 、 ギネイ 原 発 以 上 に 燃 料 上 部 の 冷 却 が 不 充 分 だ っ た こ と は 明 ら か で あ る o 一次冷却 水 中 の 放 射 能 の ガ ン マ 線 ス ペ ク ト ル な ど の 生 デl
夕、が公表されていないの は 、 燃 料 棒 の 破 損 が あ っ た こ と を 匿 す た め で あ ろ う 。 蒸 気 泡 が 圧 力 容 器 上 部 に た ま る こ と に よ り 、E
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の 注 入 水 は ま す ま す 圧 力 容 器 の 壁 を 伝 っ て 出 口 に 流 れ る 結 果 と な る の で 、 出 口 の 温 度 は 低 下 の一途となる o 少 な く と も 炉 内 で 部 分 的 にD
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比 一 -三を下まわって、 -16一 -17ーれは
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信 号(ECCS
の起動信号) に よ っ て 、 非 常 用 電 源 が 働 く よ う に なっているのであるが、 この電源のパワーが過少で、 こ れ に よ っ て 駆 動 さ せ る 機 器 を 限 定 せ ざ る を 得 な い こ と に よ っ て 生 じ る 問 題 で も あ る 。 事 故 発 生 後 の 数 分 は 極 め て 重 要 で あ り 、 そ の と き こ そ 大 パ ワl
の電源が 必 要 で あ る 。 し か し 、 外 部 電 源 喪 失 事 故 の 発 生 に 対 応 す る た め 、 非 常 用 電 源 と し て は 、 デ ィ ー ゼ ル エ ン ジ ン を 用 い て 発 電 す る と い う 方 策 が と ら れ て い る の で あ る 。 チェルノブイリ原発事故が、 タ ー ビ ン 回 転 の 余 力 が あ る う ち に 必 要 な パ ワ ! の 非 常 用 電 源 を 確 保 し よ う と す る た め の 実 験 を 行 っ て い る う ち に 、 大 事 故 に な っ た こ と で も わ か る よ う に 、 現 在 の 原 発 で は 非 常 用 電 源 の 確 保 と い う 基 本 的 な と こ ろ で の 問 題 が 今 な お 解 決 さ れ て い な い の で あ る 。 上 告 人 ら は 、 上 告 理 由 補 充 書 二 第 六 、 二 、7
、 で 述 べ て い る よ う に 、 停 電 に よ る 大 事 故 の 確 率 が 大 き い に も か か わ ら ず 、 大 パ ワ ! の 予 備 電 源 を 確 保しようとしないのは、 や は り 経 済 性 を 考 慮 し 、 費 用 を 惜 し ん で 安 全 性 を 軽 視 し て い る と 言 う ほ か な い 。 今 回 の 事 故 で は 、 大 口 径 配 管 破 断 を 中 心 に 事 故 対 策 を 考 え て い た こ と の 欠 陥 が 明 ら か と な っ た と 言 え る が 、 蒸 気 発 生 器 細 管 の 破 断 と い う 小L
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A の 場 合 に お け る 強 力 な 予 備 電 源 の 確 保 の 必 要 が ま す ま す 明 ら か と な っ て お り 、 事 故 は 事 前 に 観 念 的 に 考 え て い た の と は 異 な っ て 、 多 様 な 様 相 で 展 開 し 、 対 策 が 困 難 で あ る こ と が よ く わ か る 。 (六) 美 浜 二 号 炉 の 細 管 破 断 の 原 因 に つ い て 去 る 三 月 一 二 日 、 事 故 調 査 に 当 た っ て い た 通 産 省 ・ 資 源 エ ネ ル ギ ー 庁 と 関 電 は 記 者 会 見 を し 、 今 回 の 事 故 の 原 因 に つ い て 中 間 報 告 を し た 。 それに よ れ ば 、 ﹁ 破 断 は 高 周 波 振 動 の 結 果 で あ る が 、 細 管 の 振 動 を 防 止 す る た め の 振 れ 止 め 金 具 を 、 原 発 設 置 時 に メ ー カ ー が 設 計 ど お り に 取 り 付 け て お ら ず 、 こ の た め 予 想 以 上 の 振 動 が 細 管 に か か り 、 金 属 疲 労 を 発 生 さ せ 破 断 に 至ったものである﹂ -20一 -21一n~
等 々 が 相 重 な り 合 っ て お こ る も の で あ り 、 そ れ に つ い て は こ れ ま で 上 告 人 が 主 張 立 証 し て き た と こ ろ で あ る 。 現 に 国 内 の 同 型 炉 で も 各 種 の 細 管 損 傷 が 発 生 し て お り 、 細 管 を 栓 詰 め し た り 、 内 側 に さ や 管 を 入 れ る な ど 、 そ の 場 凌 ぎ で の 方 法 で 糊 塗 し 、 抜 本 的 対 策 を と ら ず 、 運 転 を 継 続 し て い る の で あ る 。 蒸 気 発 生 器 細 管 の 破 断 でE
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が作動した事故は、 こ れ ま で 国 外 で 七 件 発 生 し て い る 。 す な わ ち 、 ① ② ① 一九七六年 九月 サ リl
二号 -24-一九七五年 二月 ポ イ ン ト ビ ! チ 一九七八年 六月 ド ー ル 二 号 ⑦ ⑤ ⑤ ④ 一九七九年一O
月 プ レ リi
ア イ ラ ン ド 一 号 一九八二年 月 ギ ネ イ 一九八七年 七 月 ノl
ス ア ン ナ 一 号 一九八九年 三 月 マ グ ガ イ ヤ 一 号 の各原発であり、 そ の 原 因 も さ ま ざ ま で あ る の で 、 今 回 の 事 故 の 原 因 が 例 え 発 表 の と お り で あ っ て も 、 何 の 気 休 め に も な ら な い の で あ る 。 ノ ! ス ア ソ ナ 事 故 は 、 細 管 破 断 場 所 が 上 部 支 持 板 付 右の各事故のうち、 近の低温部で、 し か も 極 め て 短 時 間 で 発 生 し た こ と な ど 美 浜 二 号 炉 と よ く 似ている。 この事故は、報告書によると、 ﹁ 原 因 は 細 管 内 を 高 速 で 走 る 高 温 ・ 高 圧 の 流 体 が 、 逆U
字 型 の と こ ろ で 急 回 転 す る と き に 発 生 す る 、 流 体 弾 性 刺 激 を 長 く 受 け る こ と に よ る 金 属疲労によって生じた﹂ (原子力工業 一 九 九 一 年 四 月 号 四 頁 ) -25-というのであるから、 そ う で あ れ ば 園 内 の す べ て の 加 圧 水 型 原 発 の 蒸 気 発 生 器 の 構 造 設 計 に も か か わ っ て く る 大 問 題 を 、 何 の 対 策 も と る こ と な く 放 置 し て き た こ と に な り 、 関 係 者 の 責 任 は 重 大 で あ る 。 (七) 住 民 の 安 全 よ り 発 電 所 機 器 の 保 護 を 優 先 す る 電 力 会 社 の 運 転 思 想 の 危 険 性れ て い る 。 白 を 切 れ れ ば 事 実 を 匿 し た ま ま で 、 事 故 の 深 刻 さ を 誤 魔 化 し て 済 ま せ た い と す る 関 電 の 基 本 的 姿 勢 が つ ぎ つ ぎ と 崩 さ れ て き た の で あ る 。 関 電 の 発 表 で 一 番 詳 し い の は 三 月 一日付のものである。 こ れ に は 事 故 を 記 録 し た チ ャ ー ト も 付 け ら れ て い る 。 し か し 、 当 然 あ る べ き 燃 料 最 高 温 度 や 二 次 系 圧 力 の 変 化 な ど の 重 要 な 生 デ ー タ が 欠 落 し て い る な ど か ら み て 、 到 底 真 実 が 示 さ れ て い る と は 考 え ら れ な い も の で あ る 。 2 、 細 管 破 損 個 数 に つ い て の 嘘 -29-今回の事故では、 一二時二四分に
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ー 一 九 の モ ニ タ ー の 指 示 値 が 若 子 上 昇して、 コ ン ピ ュ ー タ ー が 注 意 信 号 を 発 信 し 、 さ ら に 同 三 三 分 に は 復 水 器 空 気 抽 出 ガ ス モ ニ タ ー のR
ー 一 五 も 注 意 信 号 を 発 信 し た 。 そ こ で サ ン プ リ ン グ を し た 結 果 、 僅 か な 放 射 能 漏 れ を 検 出 し た の で 、 念 の た め 再 サ ン プ リ ン グ を し よ う と し て い る 段 階 の 二 二 時 四 五 分 頃 、 細 管 破 断 が 発 生 し た と の ことである。ている。 しかし、 こ れ ら の 時 間 は 、 記 録 チ ャ ー ト に 基 づ き 検 討 す る か ぎ り 多 く の 嘘 が 含 ま れ て い る 。 関 電 は 右 の 各 操 作 時 間 に 合 致 す る イ ベ ン ト レ コ ー ド を 発 表 し 、 こ れ が 新 聞で報道されたが、 こ れ は 資 料 の 記 録 チ ャ ー ト を 読 む か ぎ り 信 用 で き な い も の で あ る と 断 定 で き る 。 資 料 で 読 み 取 れ る 時 間 関 係 で は 、 一 三 時 四 九 分 か ら ゆ っ く り と 炉 内 の 圧 力が低下しはじめ、 五四分頃圧力が一平万センチ当り一一一一五キログラムに な っ た あ た り か ら 急 激 に 低 下 し て い る こ と が わ か る 。 ま た 復 水 器 真 空 度 や -32-発 電 機 出 力 の 記 録 チ ャ ー ト が 五 三 分 に 急 激 な 変 化 を 示 し て い る こ と か ら 考 え て も 、 原 子 炉 の ト リ ッ プ ・ タ ー ビ ン ト リ ッ プ ・ 発 電 機 ト リ ッ プ が 起 き た の は 一 三 時 五 三 分 か ら 五 四 分 頃 の こ と と 考 え ら れ る o こ の 時 間 を 厳 密 に 確 定 す る こ と が 重 要 な の は 、 そ の 後 の 事 故 経 過 の 具 体 的 把 握 、 と り わ け 燃 料 棒 の 最 高 温 度 つ ま り 燃 料 破 損 の 可 能 性 論 議 と 密 接 に か か わ る 問 題 で あ る か らである。 関 電 の 発 表 し た コ ン ピ ュ ー タ ー 記 録 も 、 各 イ ベ ン ト が 発 生 し 、 継 続 し た 時 間 が 前 後 不 整 合 な 個 所 が 多 く 、 と う て い 真 実 の 記 録 と 考 え ら れ な い も の であった。 こ の 資 料 も ま た 、 生 デ ー タ の よ う に 見 せ か け て 、 一三時五
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分 に 原 子 炉 ス ク ラ ム が 実 際 に 行 わ れ た よ う に 見 せ か け る た め の も の で あ っ た 。 こ の よ う な 方 法 に よ る 関 電 の 事 故 の 真 相 匿 し は 、 人 々 を 愚 弄 す る も の で あ り 、 悪 質 極 ま る も の と 言 わ な け れ ば な ら な い 。s
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信 号 の 発 信 とE
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(高圧注入系) の 作 動 時 刻 に つ い て も 、 関 電 の 発 表 に も 信 じ が た い 点 が あ る 。s
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信 号 の 発 信 は 、 関 電 の 発 表 で は 一 三 時 五 一 分 五 一 秒 と な っ て い る 。 -33-し か し さ き に 述 べ た 原 子 炉 ス ク ラ ム の 時 間 の 嘘 と 同 じ こ と が こ こ で も 指 摘 できる。ECCS
の 作 動 は 、 原 子 炉 の 安 全 確 保 の た め の 最 後 の 切 り 札 で あ る の で 、 作 動 信 号(SI
信 号 ) が 発 せ ら れ る 条 件 は ス ク ラ ム 信 号 よ り 制 約 が 多 い 。 従 っ て 記 録 チ ャ ー ト を 読 む か ぎ り 、s
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信 号 の 発 信 は 二 二 時 五 三 分 か ら 五 四 分 と 考 え て よ い で あ ろ う 。 資 料 に よ れ ば 、 原 子 炉 ト リ ッ プ か ら 七 秒 後 にs
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信 号 発 信 と な っ て い る の で 、 右 の 時 刻 が 推 定 で き る 。えて、次のように述べた。 ﹁今申し上げましたような冷却材喪失事故とか、或いは蒸気発生器細 管 破 断 事 故 と い い ま す の は 、 先 程 申 し 上 げ ま し た よ う に 、 配 管 が 瞬 時に二方向に、直角にギロチ
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破断する、 そして二つに口を開ける ということを仮定しているわけです。 そういうことは、 工学的技術 的にみましでも有り得ないと言ってよい。 といいますのは先程申し 上 げ ま し た よ う に 、 配 管 と い う の は 、 管 と い い ま す の は 本 来 、 過 度 -80-変 化 等 が あ り ま し で も 充 分 な 強 度 が 持 つ よ う に 設 計 さ れ 溶 接 さ れ て いるばかりでなしに、 そ の 溶 接 等 の 検 査 を 定 期 的 に 行 っ て い る わ け であります。 それから仮に小さな穴があきましでも、 それから漏れ ま す 放 射 能 を 早 期 に 検 出 し て 炉 を 止 め る と 言 う よ う な 対 策 を 取 っ て お り ま す の で 、 仮 に 小 さ な 穴 が あ き ま し で も そ れ が 瞬 時 に 大 き な 穴 に成長するということは、 これは考えられない。 でありますので、 想定事故にきっちり合いますような想定事故が起こるということは、 技術的には考えられないことであります。技術上ありません。﹂ 今回の美浜二号炉の細管破断事故によって上告人らの主張の正しさ、 て内田氏や国側の誤りが疑問の余地なく明らかになったのである。 そ し しかし、内田氏は事故の後の三月三日、美浜に現地視察に赴き、 そ の 際 、 ﹁原子力安全委員として、反省する点はあるが、安全委員会は原発の 基 本 設 計 の 的 確 性 を 判 断 す る の が 役 目 で あ り 、 事 故 に つ い て の 責 任 は感じていない﹂ と発言したことが報じられている (毎日新聞三月四日付朝刊)。 p -h キ 品 、 中 J よ μ y u w この発言によってもっともよく物語られている。 -81-内 田 氏 が 会 長 と な っ て 審 査 し た 本 件 安 全 審 査 が 如 何 に 無 責 任 な も の で あ っ 細管破断事故が現実にまだ発生していないうちは、 ﹁そのような事故は技術的に考えられないことであります。技術よあ りません﹂、 と胸を張りながら、 一E
事 故 が 実 際 に 起 こ る と 、 規 制 の 法 体 系 に も な い ﹁ 基 本設計﹂ と い う た 漢 と し た 言 葉 に す べ て を 託 し て 責 任 を 逃 れ よ う と す る 態 度 は、見苦しい限りと言わなければならない。 そしてこのような人達によって、六 、 人 為 ミ ス に よ る 事 故 を 安 全 審 査 の 対 象 外 と す る 原 判 決 の ﹁規制法﹂解釈 の誤りは明白である。 ー、原判決の ﹁ 規 制 法 ﹂ 解釈の誤り 原判決は、
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事 故 に よ っ て 、 安 全 審 査 に お け る ﹁ 仮 想 事 故 ﹂ を上回 る事故、が現実に起こることが明らかとなったので、 さきに述べたとおり、 ﹁立地審査指針﹂ の解釈・適用を歪曲して、 許可処分の違法を認めなかっ た う え 、T
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事故の原因は、 運 転 員 の 誤 判 断 ・ 誤 操 作 に よ る と の 被 上 告 つ 臼 人の主張をそのまま鵜呑みにして、 ﹁原子炉設置許可処分の段階では、 原子炉施設が、 基 本 的 に 安 全 確 保 を備えた設計となっているかどうかを審査すべきものであるところ、T
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事故の原因の主たるものである運転操作の誤りは、要するに、 右の性能を有する設計となっているのに、 その性能を発揮させるた め に 必 要 な 措 置 が な さ れ な か っ た と い う こ と で あ る か ら 、 本 件 安 全 審査の合理性に影響を及ぼすものではないというべきである﹂ と判断して、 上告人らの主張を退け、T
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事 故 を 本 件 安 全 審 査 ・ 許 可 処 分の枠外に閉じ込めた。 この点についての原判決の誤りに対しては、 上 告 理 由 書 の 第 三 ﹁T
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事故は本件安全審査に影響を及ぼさないとした原判決の違法﹂ において詳 述されているので、 それをここに援用するが、 チェルノブイリ原発事故に 関 し て 、 ソ連や日本の安全委員会の ﹁ 報 告 書 ﹂ な ど で 、 またもや、 ﹁ 人 為 ミス説﹂が強調されているので、 る o 原 子 炉 規 制 法 第 二 四 条 一 項 四 号 に い う ﹁ 災 害 の 防 止 上 支 障 が な い も の そ の 要 点 の み を こ こ に 再 説 す る こ と に す つ J U であること﹂ という要件は、当然運転員の操作の誤りも考慮に入れた上で、 なおかっ ﹁災害の防止上支障がないものであること﹂ を求めているものと 解すべきである。 すなわち同法二四条一一項四号は ﹁原子炉施設の位置、構 造 及 び 設 備 ﹂ が ﹁災害の防止上支障がないものであること﹂、言い換えれ ば 、 原 子 炉 施 設 の 構 造 等 が 安 全 で あ る こ と を 求 め て い る の で あ る が 、 原 子 炉施設の安全は、 こ れ を 操 作 す る 運 転 員 の 人 的 要 素 を 考 慮 に 入 れ ず し て 論 ず る こ と は で き な い 。 運 転 員 が 超 人 的 な 判 断 能 力 や 操 作 能 力 を 発 揮 し な い歴史の中でも、 その ﹁ 人 為 ミ ス ﹂ は稀有と言っても過言ではない。 2 ﹁人為ミス﹂ は 原 発 技 術 シ ス テ ム の 欠 陥 と 表 裏 一 体 で あ る 。 事故が起これば、 そ の 原 因 を 運 転 員 な ど の ﹁ 人 為 ミ ス ﹂ と 決 め つ け て 事 故 の 原 因 を 倭 少 化 し 、 責 任 を 現 場 の 運 転 員 な ど に 押 し つ け る の は 、 原 発 建 設 を 推 進 し た 者 た ち の 常 套 手 段 で あ る が 、 複 雑 か っ 大 規 模 な 原 発 シ ス テ ム の 場 合 、 人 為 ミ ス に よ る 災 害 を 防 止 す る シ ス テ ム が 確 立 さ れ な け れ ば 建 設 や運転が許されてならないのであるから、 シ ス テ ム の 欠 陥 と 人 為 ミ ス と の う な ら ば 、 大 量 の 長 寿 命 の 放 射 性 毒 物 の 製 造 ・ 蓄 積 工 場 で あ り 、 安 全 確 保 -228-関 係 は 、 彼 ら の よ う に 単 純 に 決 め つ け ら れ る も の で は な い 。 人 為 ミ ス を 言 も 困 難 な 原 子 力 発 電 所 を エ ネ ル ギ ー 政 策 の 重 要 な 一 環 と し て 採 用 、 建 設 を 推 進 し た こ と が 最 大 の 人 為 ミ ス で あ る o 政 府 や 電 力 会 社 、 大 手 建 設 会 社 な ど の 責 任 こ そ 最 も 重 く 問 わ れ な け れ ば な ら な い 。 現 に こ の 訴 訟 で も 、 被 上 告 人 は ﹁ 原 発 は 、 フェイルセイフ・アール。フル
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フに設計されており、 し 、 か な る 運 転 員 の 誤 操 作 も 、 災 害 を も も た ら す よ う な 事 故 に は 発 展 し な L、
L一一 と主張してきたのである。 原 発 の よ う な 巨 大 シ ス テ ム に も 人 間 の 関 与 が 不 可 欠 で あ る こ と は す で に 述 べ た が 、 運 転 員 ら が 守 ら ね ば な ら な い と さ れ て い る ﹁運転規則﹂も、 あ く ま で も こ れ ま で に 得 ら れ た 限 ら れ た 知 識 の 範 囲 内 で つ く ら れ た 、 ﹁ 暫 定 的﹂なものにす、ぎない。 ﹁人間と機械が共存する系において 'それぞれの特徴を考慮して、人間 円 ノ む と機械の役割分担を最適化して、 こ れ を 具 体 化 す る 行 為 及 び そ の 結 果 で あ る ﹂ と定義された、 いわゆる﹁マンマシl
ソ・インターフェイス﹂ の問題も、 原発においても、 そ の シ ス テ ム 全 体 が 余 り に も 膨 大 か つ 複 雑 で あ る の で 、 事故発生のメカニズムも多様であり、 と く に 事 故 の 緊 急 の 際 の 秒 単 位 の 短 い 時 間 内 に 、 原 発 内 に 起 こ る す べ て の 事 象 を 、 運 転 員 た ち が 即 時 に こ れ を 知 り 、 適 確 に 事 態 に 対 処 す る シ ス テ ム を 確 立 す る こ と は 、 現 在 は も ち ろ ん 将 来 に お い て も 不 可 能 で あ る o 事故は、発生したときすべて、 ﹁不測の事る の で あ る 。 加 え て 日 本 は 世 界 一 の 地 震 国 で あ り 、 地 震 の 試 練 に 細 管 が 耐 え ら れないことも明らかである。 幸 い 今 回 の 美 浜 二 号 炉 の 事 故 は 、 今 の と こ ろ 大 災 害 に 至 ら ず 一 応 の 終 息 を み たようであるが、 つぎの事故の際に同様の傍倖を期待できる根拠は何 、 ノ h k