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(翻訳)スペインの児童文学と児童に対する図書館サービス

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(翻訳)スペインの児童文学と児童に対する図書館サービス

読書の歴史と新しい傾向について

Portell Rifà, Joan.  La literatura i les biblioteques per a nens i nenes a Espanya: 

Una petita introducció a la història i a les noves tendències de la lectura

日本・スペイン文化経済交流センター エクステンション

本日はようこそお越しくださいました。

まず、私が情熱を傾けている児童文学・

読書・図書館といったテーマについて、皆 さまの前で話す機会をくださった白百合女 子大学に御礼申し上げます。本日、お越し くださった皆さまにも御礼申し上げます。

わずかな時間ですが、この講演会が、互い に何かを学び、楽しむ時間になるよう祈っ ています。

これからお話しする内容は、大きく三つ に分かれています。最後のパートは更に三 つのテーマに分かれていますが、きっと皆 様に興味をもっていただける内容だと思い ます。

「第 1 章:イントロダクション」では、皆 様に背景を理解してもらうために、スペイ ンの言語と文学の多様性についてご紹介し ます。私たちスペイン人は十分承知してい ることですが、一般的に、一つの国で話さ れているのは一つの言語だと考えられるこ とが多いためです。

「第 2 章:歴史を少し」では、数世紀にわ たる児童文学の歴史を簡単にご紹介します。この章の終わりでは、何名かの作家とイラスト レーターに焦点をあて、先程お話しした言語パラメータに従って発展してきた 4 つの文学に ついてお話しします。

最後の章は、 「3. 現代の読者」「4. 現代の図書館」「5. 革新的な三つのプログラム」という 三つのテーマで構成されています。この章では、最近の読書をとりまく変化についてとりあ げます。今日の読者についてわかっていることから、大変なスピードで発展している現代の 変化に応える新しい図書館の提案や新しい読書プログラムの提案までをお話しします。

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Dr. Joan Portell Rifà

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(2)

第 1 章:イントロダクション

ご存じのとおり、スペインは、ヨーロッパ大陸の南西にあるイベリア半島の大部分を占め ています。日本との時差は 8 時間です。日本でベッドに入る夜 9 時あるいは 10 時頃は、ス ペインでは昼食の時間です。

次のスライドの地図で、スペイン国内の言語区分を確認することができます。

スペインの公用語はカスティーリャ語ですが、カスティーリャ語は主にイベリア半島の中 央部で話されています。

地中海沿岸ではカタルーニャ語が話されています。カタルーニャ語は、話す地域によって、

つまり方言ということになりますが、バレンシア語、バレアレス語と呼ばれることもあります。

カタルーニャ語を話す人の数は 900 万人にのぼります。スペイン語やフランス語やイタリア 語と同じく、ラテン語を起源とする言語です。

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(3)

スペインの北部ではバスク語が話されて います。バスク語を話す人の数は約 100 万 人です。バスク語の起源は明らかになって いませんが、日本語と少し似ているところ もあります。

大西洋沿岸ではガリシア語が話されてい ます。ポルトガルやブラジルでもガリシア 語が変化した言語が話されています。現在、

ス ペ イ ン で ガ リ シ ア 語 を 話 す 人 の 数 は 3百万人ほどです。しかしながら、ブラジ ル で は ブ ラ ジ ル 語 と 呼 ば れ て 公 用 語 に も なっており、世界中ではおよそ 2 億人が話している言語です。

言語とは文化であると言われるように、スペインには四つの公用語があり、異なる四つの 文化が発展してきました。その結果、異なる四つの文学が発展したのです。スペインでは定 期的に 4 言語で本も出版され、それぞれの言語の読者がいます。

第 2 章:歴史を少し

文学の歴史は西暦 1000 年頃に始まります。日本は鎌倉時代だった頃で、まだ一般の人々 は文字を読むことができませんでした。その頃、聖書の一節を普及させようと、教会は絵画 で装飾をはじめました。その一例が、Sant Climent de Taüll(サン・クレメンテ・デ・タウ

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(4)

リ)教会です。ピレネー山脈のこの小さな教会の後陣(アプス)には、パンクラトールが描 かれています。また、修道院の柱頭にみられる彫刻や、Seu  d Urgell(セウ・ドゥルジェイ)

のベアトゥス写本を飾る細密画もその一例です。

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当時、特に傑出していた人物が Ramon  Llull(ラモン・リュイ)です。ラモン・リュ イはカタルーニャ人で、哲学者であり、賢 人であり、作家でもありました。200 冊以 上にのぼる書物の著者で、その後の西洋の 思想に影響を与えました。児童文学では、 「La  doctrina pueril(こどものための教義)  」 「El  llibre  de  les  bèsties(獣の本)」の 2 冊が 特に有名です。いずれも児童の宗教教育を 目的としたものでした。

しかし、ある事が文学を大きく変えまし た。 (1450 年頃にはじまった)ヨハネス・グー テンベルクによる活版印刷技術の発明です。

この発明は、これまで教会だけのものだっ た知識を広めることができるようになった ことを意味していました。日本では足利氏 が将軍だった時代に、西洋ではこのような 出来事が起こっていたのです。

印刷技術の普及によって、モダンな考え

方をもった出版社が生まれました。なかで

もスペインで目立つのは、Publicacions de 

l Abadia  de  Montserrat(モンセラット修

道院出版)です。この出版社は 1498 年創

業ですが、現在も出版を続けています。世

界でもっとも古くからある出版社です。

(5)

文学は普遍的なものに変わりました。児童文学も同じ変化をとげました。代表的なのは、

1484 年にカクストン出版社によって、子どものために出版された最初の本「イソップ寓話」

です。以降、コメニウスのような児童文学を専門とする作家が出てきました。コメニウスの著 書「Obris sensualium pictus(目に見える世界図絵)」は、子どもを対象とした最初の絵本と みなされています。その他にも、シャルル・ペロー、ダニエル・デフォー、グリム兄弟、ハ ンス・クリスチャン・アンデルセンなどの作家が挙げられます。

19 世紀に児童文学は普遍的なものとなり、各国の文学界で真の作家とみなされる人々が出 てきました。イタリアのコッローディ、イギリスのバリー、フランスのアレクサンドル・ドュ マなどです。当時、日本は江戸時代でした。

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では、スペインはどうだったでしょう。

19 世紀のスペインでは、まだ独自の児童文 学を生み出すには至っていませんでした。

当時のスペインは、カトリックの教えに基 づいた倫理教育モデルを第一としていまし た。当時の国内最大の出版社が、民話を集 める Saturnino Calleja(サトゥルニノ・カ ジェハ)だったことが、当時の状況を示し ています。

スペインの 4 言語において、それぞれの

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伝統が集められ、子どもたちに伝えられました。バスクの女流作家 Bizenta Mogel(ビセンタ・

モ ゲ ル ) の「Ipui  onac( イ プ イ・ オ ナ ク )」、 先 ほ ど 述 べ た ス ペ イ ン 語 の「Cuentos  de  Calleja(カジェハのお話) 」、カタルーニャ語では Verdaguer(バルダゲー)、Amades(ア マダス)、Jordi des Racó(ジョルディ・デス・ラコー)といった作家によって集められた民話、

そしてガリシア語では Risco(リスコ)の「Contes  pra  nenos(子どものためのお話)」な どが挙げられます。

同時期に、小さな子どもたちのための雑誌も誕生しました。カタルーニャ語の「el Patufet

(アル・パトゥフェッ)」(1904 年)や、創刊 100 周年を誇るスペイン語の「TBO(テベオ)」

などです。

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しかしながら、1936 年にフランコ将軍が民主的に選ばれた政府に反旗を翻し、スペイン内 戦が始まります。内戦は 3 年間におよびました。クーデターは成功し、フランコはスペイン 総統となり、40 年間の独裁政治が続きます。

独裁政治はすぐさま文学に悪影響をもたらしました。

  ・ カスティーリャ語以外の言語での出版を禁じる

  ・ カスティーリャ語、つまりスペイン語以外の言語で話すことを禁じる   ・ カスティーリャ語、つまりスペイン語以外の言語を使った学校教育を禁じる   ・文化は、フラメンコと闘牛のみとする

  ・宗教は、カトリックのみとする

  ・ 教育は、カトリック教会の支援を受けたナショナリズムのみとする

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政府の意向にそった本しか出版すること はできませんでした。くだされた命令は次 のようなものでした。

愛国教育の指導書となる唯一の読本の 選択。これは、スペインの歴史、性質、

習慣、聖人、英雄など、子どもたちが スペインについて知るべきこと、スペ インを愛すべきことを明白かつ魅力的 に情熱をもってまとめたものである。

この読本を、「Libro de España(スペ

インの本)」と名付け、すべての小学校

に義務づける。

(7)

独裁政権には厳しい検閲システムがありましたが、すべてをコントロールすることはでき ま せ ん で し た。 カ タ ル ー ニ ャ 語 で は、 雑 誌「Cavall  Fort( カ バ イ・ フ ォ ル ト )」 や

「l infantil(リンファンティル)」が、進歩主義的な教会の保護を受け、世に出ました。

また、フランスの Père  Castor(ペール・カストール)といった他の出版社に大きな刺激 を受け、La Galera(ラ・ガレラ)などのカタルーニャ語復活のパイオニアとなる出版社が出 てきたのもこの時期だったことを忘れてはなりません。

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政府に対して疑問を呈することは許され ませんでした。作家は、問題のないテーマ をとてもシンプルなストーリーで表現しな ければなりませんでした。作家では、Elena  Fortún(エレナ・フォルトゥン)、イラスト レーターでは、Joan Ferràndiz(ジョアン・

ファランディス)と Mercè  Llimona(メル セー・リモナ)が、規律正しい教育を受け た子どもたちの幸せな世界を描きました。

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1975 年に独裁政治が終わり、すべてが変わり始めました。四つの公用語がよみがえります。

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独裁政治が終わるとともに:

・スペインの四つの公用語での出版がはじまりました。

・ 4 言語で同時に出版する出版社(SM,  Edebé,  Santillana,  La  Galera など)も現れま した。これによってひとりの作家を別の言語でも普及させることが可能になりました。

・学校は大きな改革に着手し、子どもたちは時代にあった新しい出版物を求めるようにな りました。とりわけ、ヨーロッパ文学の新しいトレンドを取り入れました。

・死、孤独、いじめなどの新しいテーマも扱われはじめました。

現代の作者。続いて、何百という作者の なかから、それぞれの言語を代表する作家 とイラストレーターを紹介します。時間に 限りがあるため、ほんの一握りだけ紹介し ます。

まず作家を紹介します。スペイン語では、

イギリスの古典作家の世界感に似たホラー の世界を創りあげる César  Mallorquí(セ サール・マジョルキ)。Manolito Gafotas(め がねっこマノリート)という愛すべきキャ ラクターを通じ、大都市の貧しい地域に住 む子どもの世界を描く Elvira  Lindo(エルビラ・リンド)。より現代的なファンタジーの世界 と作品をリンクさせる Laura  Gallego(ラウラ・ガジェゴ)。一般小説家として世界的に有名 な Carlos  Ruíz  Zafón(カルロス・ルイス・サフォン)もそのひとりです。ガリシア語の作 家に関しては、現代ジュブナイルの批評家 Xavier P. Docampo(シャビエー・P・ドカンポ)。

そして、ガリシアの人々に伝わる伝説や習慣や物語を復活させ、現代化させた Agustín  Fernández Paz(アグスティン・フェルナンデス・パス)があげられます。

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カタルーニャの作家では、数多くの作品 の著者である Jordi Sierra i Fabra(ジョル ディ・シエラ・イ・ファブラ)。三部作「El  clan  de  la  lloba(狼の一門)」で過去と現 在をつないでみせた Maite  Carranza(マ イテ・カランサ)。偉大な社会批評家である Care  Santos(カラ・サントス)があげら れます。そして最後にバスクの作家では、

一般小説家として知られるもののジュブナ イ ル で も そ の 実 力 を み せ る Bernardo  Atxaga(ベルナルド・アチャガ)。ヨーロッ パの批評のリアリズムをバスク州に位置づけた Patxi Zubizarreta(パッチ・スビサレタ)が あげられます。

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イラストレーターについては、バスク文 学から紹介します。

Asun  Balzola(アスン・バルソラ)。偉 大なアクリル画家です。日本のいわさきち ひろを彷彿とさせます。

Elena  Odriozola(エレナ・オドリオソ ラ)。白い背景に描かれた軽いタッチが語り かけてくるようです。昨年、スペインから、

国際アンデルセン賞の候補者として推薦さ れました。

Jokin Mitxelena(ジョキン・ミチェレナ)。

観察眼の鋭いイラストレーターで、ユーモアあふれる作品を描きます。

そして、若き Iban  Barrenetxea(イバン・バレネチェア)。すぐに彼の作品とわかる独特 の表現で描きます。

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カタルーニャ文学について紹介します。

Roser Capdevila(ルゼー・カップダビラ)。

誰もが知っている「Les  tres  bessones(三 つ子のだいぼうけん)」の主人公たちと同じ く、最も国際的なイラストレーターです。

有名な Carme  Solé(カルマ・スレー)。

ブラティスラヴァ世界絵本原画展での受賞 歴があります。

Arnal Ballester (アルナル・バリェステー) 。 既存のものを壊し、新しい視点をもたらす イラストレーションの偉大な革新家です。

Ignasi  Blanch(イグナシ・ブランク)。とても独特な絵を描くことができる作家で、私が 大好きな 1 冊のイラストを手がけた人物でもあります。

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Ignasi Blanch

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カスティーリャ文学の豊かな世界からは 次のイラストレーターを紹介します。

Jesús Gabán(ヘスス・ガバン)。古典的 な 表 現 と も っ と も 現 代 的 な 表 現 を 完 全 に ミ ッ ク ス す る こ と が で き る イ ラ ス ト レ ー ターです。

Emilio Urberuaga(エミリオ・ウルベル アガ)。先に述べた Elvira Lindo(エルビラ・

リンド)をはじめ、著名な作家にイラスト を提供しています。

Paulo  Auladell(パウロ・アウラデイ)。

イラスト界に登場した型破りなアーティス トです。

Pablo Amargo(パブロ・アマルゴ)の視線はいつも楽しく、興味深いものです。

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ガリシア文学に進みましょう。

Xan López Domínguez(シャン・ロペス・

ドミンゲス)。数年前、国際アンデルセン賞 の候補者としてスペインから推薦されまし た。

そして、Dani Padrón(ダニ・パドロン)

のような期待の新星もいます。

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2017 年、世界最大の児童文学展示会であ るボローニャ国際児童図書展に、カタルー ニャ語が名誉ゲストとして招かれています。

このことからも、それぞれの児童文学とそ

の 言 語 の 規 模 を 理 解 す る こ と が で き る で

しょう。

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第 3 章:現代の読者

ここから今日の講演の 3 つめのパートに入ります。スペインの読書、読者、図書館の現状 を少し紹介します。現在の状況に目を向けて、未来への提言をしたいと思います。

スペインの読者と図書館に吹く新しい風 ここ数十年の間に、

・読者とその習慣

・読書

・そして図書館に 大きな変化が訪れました。

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データを少し紹介します。

 ・面積:

 スペインが 50 万 6 千平方キロメー トル、日本が 37 万 8 千平方キロメートル。

 ・人口:

 スペインが 4 千 680 万人(1 平方キ ロメートルあたり 92 人)

 日本が 1 億 2 千 700 万人(1 平方キ ロメートルあたり 335 人)

 ・読者の習慣:

スペイン人の 59%が、日常的に読書 をしています(1 年に 1 冊以上)。

日本人の 91%が、日常的に読書をし ています(ユネスコ調べ)。

 ・1 週間あたりの読書時間:

スペインでは週に 5.8 時間 日本では週に 4.06 時間  ・人口に対する図書館の比率:

 スペインでは、10 万人あたりの図書 館数は 14

 日本では、10 万人あたりの図書館数

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 ・1 年間に出版される新刊:

スペインでは、1 年間に 91,000 の新 刊が出版されます。

そ の 内、 カ ス テ ィ ー リ ャ 語 が 70,000、 カ タ ル ー ニ ャ 語 が 15,000、

ガリシア語が 3,500、バスク語が 2,500 日本では、1 年間に 70,000 の新刊が 出版されます。

 ・児童書:

スペインでは、1 年間に 16,000 の児 童書の新刊が出版されます。

日本では、1 年間に 8,000 の児童書 の新刊が出版されます。

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現在、典型的な読者の形に変化が起きて います。

・読書のフォーマットは紙だけではない

・知識は本以外からも得ることができる

・読書とは単に文字を読むことではない

・知識は不変ではなく、毎日培われていく もの

・読者は動的で、読書の数だけ変化する

・ 変化は個人だけではない。読者は社会に 影響を与え、社会は読者に影響を与える 新しい読者の登場

Lector social、つまり Social reader Sistema Educativo、教育システム  Subsistema  Familiar、 家 庭 サ ブ シ ス テム

 Subsistema Social-cultural、社会文化 サブシステム

 Subsistema Escolar、学校サブシステム

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ソーシャルリーダーは、次のように読書 にアプローチするべきです。

・読書はグループのアイデンティティー を示すものであるべき。

君のようになりたい、君の仲間にな りたい、だから、読む。

・読書を促し、読書の好みを発展させ る

・読書を広げ、様々な経験とリンクさ せる

・読書がもうひとつのアクティビティー となるような機会や状況を周囲につく りだす

・音楽、映画、ファッションと同じよ うに、読書が消費文化になるように 働きかける

新しい読者には、次のようなニーズがあ ります。

・より高い創造力がほしい

・より多くの方法がほしい

・グループやペアや個人で活動したい し、しなければならない

・知りたい、発見したい、できる、の 主体は読者です。

・社会全体が、プロセスに介入しなけ ればなりません。

新しいテクノロジー

・新しいテクノロジーは、敵ではなく、

味方です。

・問題は新しいテクノロジーではなく、

ユーザーです。

・新しいテクノロジーの使用と習慣に ついて、正しく教育することは皆の 責任です。

・ソーシャルネットワークは、同じ目 的をもつ読者のネットワークをつく りだすことができます。このチャン スを逃さないようにしましょう。

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第 4 章:現代の図書館

これまでの図書館から今の図書館へ た だ 本 を 借 り る た め や 勉 強 す る た め に 人々がやってくる本の倉庫としての図書館 はもう存在しません! 21 世紀の読者ニーズ に応える新しい図書館が必要です。インター ネット、本、人などの様々なツールから知 識が入る図書館。議論し、会話し、考え、

創造する図書館が必要です。図書館は、こ れまでとこれからのクリエイティビティの 中心に変わります。

ひとつの時代が終わり、新しい時代がは じまります。古い図書館はなくなりました。

新しい図書館の時代です!

新しい読者は、創造し、共有し、読み、

調べる場である図書館を必要としています。

知識を創り出し、社会全体のためにそれを 活性化する図書館です。図書館は文化や新 しいアイデアを生み出す場へと変わらなけ ればなりません。知識をたくわえる代わり に、知識を生み出し、広める図書館。新し い読者がそのカギを握っています。

新しい図書館は、新しい問いかけをしな ければなりません。

1.  新しい挑戦に対して図書館はどのよ うに行動すべきか

2.  図書館の仕組みや機能をどのように 変えるべきか

3.  この変化に対して図書館員はどのよ うな役割をになうべきか

4.  ユーザーにどのような図書館を期待す るか尋ねましたか?若い世代には?

5.  新しいテクノロジーの利用を検討し ていますか?

6. 様々なニーズや可能性をもつ様々なユーザーの図書館利用を検討していますか?

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図書館スペースのデザインを変えなければなりません。例えば、共有するためのスペース。

サン・セバスチャンの Tabakalera(タバカレラ)図書館のように、ユーザーが映画やゲーム をシェアすることができる場所です。

もしくは、図書プール。夏にはプールに入りながら読書できる場所です。写真では見えま せんが、プールは右側にあります。

もしユーザーが図書館に行かないなら、図書館がユーザーのところに行けばいいのです。

たとえば、スーパーマーケットの隣にあるこの図書館は、スーパーの営業時間にあわせて開 館しています。

読書のためのプライベートな場をつくる必要があります。ひとりでする読書も、親と一緒 にする読書も、素晴らしい経験であるべきです。例として紹介する写真は、新しいアイデア を集めたノルウェーの図書館です。同じひとつの場が、皆に発表する場にも、ひとりで読書 する場にもなります。

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では、どのような図書館がデザインでき るでしょうか。東京の西部にある武蔵野プ レ イ ス の 図 書 館 の 地 下 2 階 を 例 に あ げ ま しょう。ここに何が隠されているのか、探 しに行ってみてください。

ちょっとしたことだけを変えればいいこと もあります。たとえば、横浜の図書館総合 展にあるこのコーナーチェア。まだ行った ことがなければ、行ってアイデアを得てき てください。

ここで、効果的な活動をいくつか紹介し ます。どれも、新しい図書館のために行われているもので、スペインではしばしば実行され ています。

・読書クラブ

・ソーシャルネットワークでの活動

・旅するスーツケース(移動図書館)

・新刊の展示

・本の再発見を目的としたテーマ別展示

・ 作家やイラストレーターの展示と講演会

・作家訪問

・ 専門家、保護者、地域の高齢者などによるお話会

・学校のための図書セット

・料理、保存食、創作ワークショップ

・文学創作教室

・ 文学コンテスト(若い世代が主役のコンテスト「Atrapallibres(アトラパリブラス)」)

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第 5 章:3 つの革新的なプログラム

バルセロナ近郊の図書館が行っている革新的なプログラムを3つ紹介します。読者を社会 の一員と捉える新しい視点をもち、社会全体が読書を促していくべきだという考えに基づい たものです。

5.1. Laboratori de lletres i imatges(文字と画像の実験室)

図書館員がしっかりと関わる必要があります。

実験室とはなんでしょうか?

・文字と画像の実験室は、Roca  Umbert(ロカ・ウンベルト)図書館内にあるクリエイ ティブスペースです。家族で、広い意味での読書に関わる様々な実験ができる場所です。

五感を使った読書、画像と音の読書、文学創作ゲーム、芸術的な詩の想像などを体験 できます。

・家族が直接関わって、文学の教育を受けることができます。

・この実験室の出発点は子どもでゴールも子どもです。本から出発して本に戻ります。

・この活動は 2005 年に始まりました。

(20)

5.2. Nascuts per llegir(読むために生まれた)

読むために生まれたは、0 歳から 3 歳の子どもが読書を楽しむことを目的としたプログラ ムです。本とリンクした感動的でポジティブな経験をつくりだし、そこから親と子のコミュ ニケーションツールをつくります。この活動は 2004 年にはじまりました。

0 歳から 3 歳の子どもが読書に親しめるように、図書館、家族、医者がしっかりと関わり ます。

特に目立つのは、図書館にやってきた家族の 77.5% が、日常生活の中で毎日読書する時間 をつくるようになったという結果です。

5.2. Nascuts per llegir

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5.3. Municipi Lector(市民読書活動)読書促進プログラム 市民読書活動とは?

・あらゆる市町村の児童や青少年に読書を普及させる提案。公的機関、民間団体、家族や 家族以外の団体など、あらゆる種類の団体が関わることができます。

・この活動は 2005 年にはじまりました。

これから読書をはじめる子どもにフォーカスし、保護者、図書館、学校や教育機関がひとつ になって、子どもを読書に近づけるよう働きかけます。図書館は学校や教育機関と同じくら い重要な教育の場に変わります。

「図書館のこわい夜」という興味深い活動もあります。この日、子どもたちは図書館に泊ま ります。

5.3. Municipi Lector

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ブログ、ウェブ、専門新聞で、スペイン の児童青少年文学の現状をより詳しく知る ことができます。ありがとうございました。 

䛭䛾௚䛾᝟ሗ Joan Portell Rifà䝤䝻䜾

Llibres al Replà:

http://llibresalrepla.blogspot.jp/

Dos dits de front:

http://dosditsdefront.cat/

䜲䞁䝍䞊䝛䝑䝖

GRETEL 䝞䝹䝉䝻䝘⮬἞኱Ꮫhttp://www.gretel.cat/

Consell Català del Llibre per a Infants i Jovesᅜ 㝿ඣ❺ᅗ᭩ホ㆟఍䠄IBBY䠅䜹䝍䝹䞊䝙䝱ᨭ㒊:

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www.cclij.org/faristol

OEPLI 䝇䝨䜲䞁ඣ❺㟷ᑡᖺᅗ᭩ᅋయ: www.oepli.org Centro de estudios de promoción de la lectura infantil: www.uclm.es/cepli/

Bienvenue sur le site Ricochet: www.ricochet- jeunes.org

ANILIJ䝇䝨䜲䞁ඣ❺㟷ᑡᖺᩥᏛ◊✲༠఍:

www.uvigo.es/anilij

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Xarxa telemàtica educativa de Catalunya:

www.xtec.es䜒䛧䛟䛿

xtec.es/recursos/lit inf/index.htm. _

Cavall Fort: www.edu365.com/vadellibres䜒䛧䛟䛿 www.cavallfort.net/

Babarඣ❺㟷ᑡᖺᩥᏛ㞧ㄅ: www.revistababar.com/

Xarxa de Biblioteques de la Diputació de Barcelona: www.diba.es/chilias

Fundación Germán Sánchez Ruipérez:

www.fundaciongsr.es

Sol-e ඣ❺㟷ᑡᖺㄞ᭩䜸䝸䜶䞁䝔䞊䝅䝵䞁䝃䞊䝡䝇:

www.sol-e.com

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Cuadernos de Literatura Infantil y Juvenil. CLIJ 㸦᭶ห䠅䚾䜹䝇䝔䜱䞊䝸䝱ㄒ䚿

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Cavall Fort 㸦ྛ㐌㸧䚾䜹䝍䝹䞊䝙䝱ㄒ䚿 La revue des livres pour enfants䝟䝸:

La joie par les libre䚾䝣䝷䞁䝇ㄒ䚿

参照

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