介
護 保険
法をめ ぐる諸
問題阿 原 稔
I
. は じ め に昨 年 末, 貯 余 曲折
を
経て成 立し た
介 護 保 険 法は
, 西 暦2 00 0
年4
月か ら
導 入さ れ る
こと が
決ま
って い
る
。し か し
, 実 施 細 目のか な り
の部 分が
政 令・ 省 令に委ね ら れ
て いる た め
( 厚 生 省は
, できる か
ぎり98
年 度 中には
全 容を
明ら か
にする と
いう
もの の), 保 険 料や
介 護 認 定 基 準さ え
も 唆 味な ま ま
にな
って いる
。し た が
って, 今 もっ て介 護 保 険制 度の具 体 像が
見え
にくい状 況にあ る
。 国 民 皆 保 険や
国 民 皆 年 金に継ぐ
重 要な
「 保 険」 制 度の創 設だ 捌
こ,そ
の内 容と
運 用いか ん
によ
っ ては
,こ
れ ま
で の福 祉 行 政や
老 人 ・ 障 害 者 福 祉 法 制にか な
りの変 革を
もた ら
す 可 能 性が あ る
。 市 町 村な ど
自 治 体が
, 実 施 対 策を
立てう る よ
うに具 体 的基 準 ・ 手 続 きな ど を
早 急に公 表・ 開示し
混 乱を
避け る
べき
であ ろ う
。予 定で
は
,1 9 99
年10
月には
約2 38
万 人に のぼ る
要 介 護 認 定が
始ま
り,1 9 99
年1
月か ら2 00 0
年3
月にか け
て介 護 事 業 計 画 策 定 ・保 険 料 率 決 定,そ し
て同年4
月に介 護サ ー ビス開始と な
ってお
り, 残 すと
ころ
一 年 余り と な
った
。 運 営 主 体であ る
全 国の市 町村には
, 地 方 分 権 化を
評 価し
つ つも 介 護 ( 態 勢) 基 盤 整 備の財 政 措 置と
格 差を
危 供 する
声が
依 然と し
て強い。 実 際, 住 民の関心や
市 町 村の取 り 組み
の姿 勢を
含め
実施 態 勢にか な り
の格 差が あ る
ものと
思わ れ
,し か
も財 政 力の弱い市 町 村はど
過 疎 化 ・ 高 齢化が
進み
, 要 介 護 者が
多い傾 向にあ る
。報 道に
よ れ ば
,2 00 0
年ま
で に介 護 ( 態 勢) 基 盤 整 備が
可 能と
する
市 町 村は2 4
% に過ぎ
ず,40
% もの市 町村が
介 護 ( 態 勢) 基 盤 整 備に不 安を
抱き
, こ の状 態では た し
て住 民の ニ ー ド に対 応できる
のか と
困惑と
懸 念が
広が
っ て いる
こと を
伝え
て いる
。そ し
てそ
のよ う な
事 情を
受 けて, 先 頃全 国 町村 会が
政 府に実 施の延 期を
緊 急 要 望 する
一 方, 他 方 住 民サイ
ド の福 祉 行 政を
進め る
福 祉 自 治 体ユ ニ ッ トは
( 全 国で1 3 8
市 町村が
加 入) 介 護の社 会 化を
促 進・ 実 現 する た め
に も予 定ど お り
の実 施
を
厚 生 大 臣に申し
入れ る な ど
, 市 町村 間の足 並み
の乱れ
も目につく。(1)例
え ば
, 問 題が
再 浮 上し
て いる
「 家 族 ( 介 護) へ の現 金 給 付」 一 つを と
っ ても,そ れ ぞ れ
の市 町村の事 情と
家 族 介 護へ の思いを
反 映し
て いる だ け
に, 意 見の 一 致は な か な か
得ら れ そ う
にな
い。こ の家 族べ の現 金 給 付に つ い て
は
, 法 制 定の際 審 議 会で激 論の末, 報 告 書に賛 否 両 論 併 記と な
った
経 緯が あ る
。そ し
てそ れ を
受け
, 離 島 ・ 過 疎 地な ど
特 例を
除き
現 金 給 付は
行な わ な
い旨, 法 定さ れ た
の である
。と
ころ が
最 近, 前 者の全 国 町村 会の 一 部や
市 長 会が
「 有 資格 者の家 族ヘ ル パ ー に現 金 給 付」を
と
厚 生 大 臣に要 望 書を
提 出, 過 疎 化が
進む
地 域では
ヘ ル パ ー 不 足のた め
家 族 介 護に頼ら ざ る を
得な
い特 殊 事 情を
認め る よ う
訴え た も
のと
いえ よ う
。そ れ
に対し
, 後 者の福 祉 自 治 体ユ ニ ッ トは
,「 介 護 保 険
は
家 族 介 護か ら
脱 却 する た め
, 介 護サ ー ビスを
受け る
権 利を
保 障 する も
の。 国や
地 方 自 治 体は
, 介 護 ( 態 勢) 基 盤を
整 備 する
義 務が あ る
。 現 金 給 付や
家 族ヘ ル パ ーは
, 介 護 を 家 風 特に女 性に押し
つける
」 もの であ る
。そ し
て, 「 現 金 給 付 ・ 療 養 型 病 沫 群・ 巨 大 広 域 連 合」を
認め る
こと は
, 市 町村な ど
各 自 治 体の重 任 回 避を も た ら し
,か え
って介 護 ( 態 勢) 基 盤 整 備を
遅ら せ る
こと
にな る と し
, 「 介 護 基 盤 整 備 緊 急 措 置 法」 の制 定を
国 会と
政 府に要 望し た
こと が
報じ ら れ
て いる
。(2)
確
か
に, 介 護 保 険 法は
, 未 解 決の諸 問 題を
積み
残し た ま ま
見 切り
発 車し た
感が
いな め な
い。し か し
, 目下 進 行 中の介 護 保 険 制 度へ の賛 否は と も か
く, 今日
何ら か
の公 的 介 護 保 障 制 度が
必 要な
こ
と は お そ ら
く 誰 も 異 論は な
いと
思わ れ る
。 安 心できる
老 後 保 障,そ
れは
所 得と
医 療の保 障に加え
「 誰でも, い っ でも,ど
こ でも, 必 要な
介 護」を
受 けう る
こと
であ ろ う
。 普 遍 性 ・ 権 利 性 ・ 公 平 性そ し
て選 択 性が
保 障さ れ た
「 在る
べき」 公 的介 護 保 障 制 度を
実 現 する た め
には
,ど
のよ う な 理
念と
施 策が
必 要な
の であろ う か
。 これ ま
で の論 議を
振り
返り
, 動 きだ し た
「 介 護 保 険 制度」 に閲
し
, 特に① 公 費 負 担 方 式と
介 護 「 保 険」 方 式の相 違 点につ い て, ② 介 護 「 保 険」 方 式で行な う
場 合の問 題 点に つ い て,そ し
て③ 介 護 「 保 険」 制 度の課 題につい て, 検 討し た
いと
思う
。Ⅱ
. 介 護 「 保 険」 制 度 導入の
背 景と意 義‑
. 介 護 保 険 制 度 導 入
の
背 景介 護 保 険 制 度 導 入の意 図
は
, 主と し
て新た な
福 祉 財 源の確保 ( 巧 妙な
消 費 税の先 取り
) にあ
った
こと は
言う ま
でもな
い。そ し
て, 家 族 介 護の 「 社 会 化」 の制 度 化であ る
。す
な わ ち
家 族 介 護の 「 社 会 化」 に 一 歩 踏み
出さ ざ る を
得な か
った
背 景には
, 第 一 に 「 介 護地 獄」と ま
で いわ れ る
介 護の深 刻な
実 態が あ る
。そ れ は
, 高 齢 者が
高 齢 者を
介 護 する
「 老々介 護」, 介 護 疲れ
によ る
老 人 虐 待や
介 護 放 棄そ し
て疲 労 困 僚によ る
無理
'L、中,ま た
老 親を
抱え
介 護 離 職や
遠 距 離 介 護そ し
て介 護 離 婚を
余 儀な
くさ れ る な ど
, 介 護にま
っわ る
苦 悩と
悲 劇には
枚 挙に こと
欠か
な
い。第二
は
, 法 制の不 備であ る
。 「 社 会 的 入 院」や
「 越 冬 入 院」な ど
病 院が
治 療では な く
介 護や
福 祉サ ー ビスを
担わ ざ る を
得な
い矛 盾, 拘 束と
裾 創に苦し む
「 寝か せ ら れ
老 人」 の存 在, ステイグ
マ ( 恥 辱の格 印)
を
払 拭できな
い措 置 制 度と
要 介 護 者の限 定, 市 町 村 間の福 祉サ ー ビ ス の不 平等, 家 族 介 護と
施 設 介 護の不 平 等な ど
, 老 人 福 祉 法 ・ 老 人 保 健 法の下では
深 刻 化 する
介 護 問 題に適 切に対 応で
き な
い のが
現 実であ る
。第
三
に, 超 高 齢 社 会の到 来と
要 介 護 高 齢 者の急 増であ る
。98
年 版 厚 生 白書によ れ ば
,わ が
国の 高 齢 化は
他 国に例を
見な
い速さ
で進み
,6 5
歳 以 上の高 齢 者の総 人口
に占め る
割 合は2 00 0
年には1 7
% ,
2 02 0
年には2 1
.3 %
,2 0 25
年には2 5
.8
% ,そ し
て寝た き り
・ 痴 呆・ 虚 弱の要 介 護 老 人の数は
,2 00 0
年で2 80
万 人,2 01 0
年で2 90
万 人,2 02 5
年には5 20
万 人にも達 する と
予 測さ れ
て いる
。し か
も, 産 業 構 造や
社 会 構 造の変 化に伴い人口移 動によ る
過 疎 化が
進み
, 核 家 族 化や
非 婚・ 少 子 化な ど
家 族 形 態を
含め
家 族の変 容が
著し
い。6 5
歳 以 上の高齢者の子 供と
の同居 率は
次 第に下が
って
お
り,1 98 0
年で6 9 %
,1 9 97
年には52
.2
% であ る
。ま た
, 高 齢 者だ け
の世 帯が
増 加し
てお り
, 高 齢 者の4 0
%が
‑一一人 暮し か
老 夫 婦のみ
で暮ら し
て いる
。 これ は
, ① 加 齢に伴い誰 もが
要 介 護 状 態にな り う る
こと
( 介 護リ
ス ク の 一 般 化), ② 長 寿 社 会であ
り 介 護の長 期 化や
重 症 化が
避け ら れ な
い こと
,そ し
て③ 家 族の介 護 能 力の 一 層の低 下を
意 味し
て いる
。こ
れ ら
の現 状を
考え れ ば
, 高 齢 者 介 護を
もは や
家 族 介 護のみ
に依 存 する
こと は
不 可 能であ る
。ま し
て,か
っ て の家族 制度を
こと さ ら
美 化し
, 家 族によ る
手 厚い介 護を
求め た
り,そ れ を
期 待で きる
状 況には な
い。ま た
, 家 族 介 護こそ 日
本の伝 統であ る と
いう
「日
本 的家 族 介 護」は
もと
もと
神 話にす ぎな
い。(3) これ ま
で, 老 妻と
長 男の嫁に忍 従と
犠 牲を
強い てき た
家 族 介 護 も, 今や
一 人 娘や
一 人 息 子の肩にも
担いき れ な
い介 護の負 担が
重 くのし か か
っ てきて いる
。 ほと ん ど
女 性であ る
家 族 介 護 者の経 済 的, 肉体 的そ し
て精 神 的 負 担は
もは や
限界にあ り
, 家 族の人 間 関係を
損ね
家 族 崩 壊の危 機を
学ん
で いる
。一刻
も
早い何ら か
の社 会 的支 援や
公 的 介 護 保 障 制 度の導 入が
焦 眉の 課 題であ
った
。 こ の急 速な
高 齢 化と
要 介 護 高 齢 者の増 大そ し
て介 護の重 圧は
, これ ま
で の高 齢 者 福 祉 政 策の抜 本 的 見 直し を
迫る
こと と な る
。そ し
て,1 99 4
年の高 齢 者 介 護 ・ 自立 支 援シス テム研 究 会 報 告 書,1 99 6
年の老 人 保 健 福 祉 審 議 会の 「 高 齢 者 介 護 保 険の創 設につ い て」
と
題 する
最 終 報 告 書な ど を
経て, 国 会に提 案さ れ
,1 99 7
年 成 立し た
のが
介 護 保 険 法であ る
。こ 介 護 「 保 険」 制 度 導 入の意 義 一 介 護 保 険 方 式
と
公 費 負 担 方 式 一介 護 「 保 険」 制 度 導 入の意 義
は
, 家 族 介 護の社 会 化に先 鞭を
っけ た
こと
に尽き る
。し か し
, 法の予 定
し た
家 族の負 担 軽 減と
要 介 護 者への必 要な
介 護が
提 供さ れ る か
否か ば
実 施 後の検 証に待た ね ば な ら な
い。そ し
て, 介 護 「 保 険」 制 度の導 入に対し
, 推 進 論 ・ 消 極 的 推 進 論そ し
で陰垂 論が
展 開さ れ
てきた
。 各々 の主 張を
検 討し
, 介 護 「 保 険」 制 度の理
論 的 問題 点を
考え
てみ た
いと
思う
。と
ころ
で, 公 的 介 護 保 障 制 度を
実 施 する
場 合, 公 費 負 担 方 式と
介 護 保 険 方 式が
考え ら れ る
。し か し
, 今 回 議 論を
詰め る
こと な
く 「 介 護 保 険 法」と
いう
名が
示 すよ う
に, 介 護 保 険 方 式が
採 用さ れ た
。 ‑一般に両 者の優 劣を
考え る
場 合, 普 遍 性 ・ 権 利 性 ・ 公 平 性 ・ 選 択 性が ど
のよ う
に確 保さ れ
て い
る か
で論じ ら れ る
こと が
多い。ま
ず 推 進 論の立 場か ら
「 介 護 保 険」 論 者は
, 公 費 負 担 方 式よ り
介 護 保 険 方 式の ほう が
優れ
て いる と し
て次のよ う
に言う
. 介 護 保 険方 式は
, ① 市 場 経 済 ・ 自 由経 済の シ ス テムに適 合 的であ る
こと
, ② 特 定の施 策に充てら れ る
保 険料 徴 収の はう が
国 民の合 意が
得ら れ や
すい こと
, ③サ ー ビスの選 択の保 障
や
サ ‑ ビ ス受 給の権 利 性と
水 準が
高い こと
, ④ 給 付と
負 担の関 係が
明確であ る
こと
,そ し
て⑤ 収 支の均 衡の観 点か ら
コ ス ト意 識が
高ま る
,な ど を あ
げる
。(4)
こ
れ
に対し
; 慎 重 論の立 場か ら
「 公 費 負 担」 論 者は
, ① 保 険方 式では
保 険 料を
負 担でき な
い低 所 得 者が
排 除さ れ
, 普 遍 性 ・ 権 利 性を
確 保でき な
い。 申低 所 得 層に主と し
て財 政 負 担さ せ る
仕 組み
で公 平 性に欠け る
. 保 険 料の免 除や
生 活 保 護 もー 定の基 準を
満た さ な
い ボ ーダ
ライ
ン層は
放 置さ れ る し か な
い。ま た
介 護 保 険論 者は
, 公 費 負 担 方 式と
措 置 制 度を
意 図 的に混 同し
て批 判 する が
公 費 負 担 方 式
が
必 然 的に措 置 制 度にな る わ け
では な
い。 義 務 教 育を
見れ ば
明 白で, 公 費 負 担方 式こ
そ
真の普 遍 性・ 権 利 性が
確 保できる
。 ② 保 険方 式が
, 給 付と
負 担の関 係が
明確な
の で公 平で国 民の合 意を
得や
すいと
いう
のは
誤 解であ
り, 錯 覚である
。 年 金な ど
の所 得 保 障の保 険は と も か
く,医療
や
介 護の現 物 給 付 型の保 険では
負 担の程度が
受 益の程 度に対 応 する と
いう
関係は あ り え な
い。な ぜ な ら
, 保 険 料の拠 出額に拘ら
ず 同じ
疾 病や
要 介 護 状 態には
必 要な
現 物 給 付が
原 則だ か ら
であ る
。 ③ 保 険 料 負 担と
受 益の対 応が
幻 想であ れ
ば, 保 険 料は
「 隠れ た
税」 で国民 年 金の定 額 保 険 料や
サ ラリ
ー マ ンの報 酬 比 例の保 険 料 も 徴 収 上 限が あ り
, 低 所 得 者に重 く 高所 得 層に軽い逆 進 税で 公 平 性に欠け る
。 ④ 選 択 性は
, 制度の設 計 次 第で保 険 方 式でな
くても 公 費 負 担 方 式でも可 能であ
る
。 ⑤ 介 護 保 障 目 的税か
調 整 的・ 補 足 的に消 費 税を
財 源と
すれ ば
, 社 会 保 険料に比べ消 費 税は
定 率で徴 収 上 限も な
く 相 対 的に公 平であ る
,と
。(5)
両 者の大
き な
相 違 点は
, 普 遍 性と
権 利 性そ し
て財 源 調 達の可 能 性を ど う
考え る か
であ る
。第 一
は
, 普 遍 性に関わ る
保 険 料の払え な
い低 所 得 層の問 題であ る
。 介 護 保 険 論 者は
, 保 険 料 減 免 制 度が あ る
の に活 用し な
い のは
自ら
の意 思で給 付を
受け な
い こと を
選 択し た
結 果であ る
( 自 己 責 任)oむ し ろ
, 公 費 負 担 方 式の所 得 制 限の ほう が
制 度 的に 一 定の者を
排 除 する
こと
にな
り 問 題だ と
いう
。( 6)
し か し
, こ の点は
, 公 費 負 担 論 者が
言う よ う
に保 険 料 減 免 も生 活 保 護 もー 定の基 準が あ り
ボ ーダ
ライ
ン層は
排 除さ れ る
。 利 用し た
くても 利 用でき な
い の であ る
。そ れ
に対し
所得 制 限は
( 制 限の線 引が
問 題だ が
), 介 護 保 険 論 者が
認め る よ う
に給 付の必 要 性の少な
い高 所 得 層だ か ら
こそ
政 策 的 判 断で行な わ れ る
の であ る
。 意 思いか
ん に拘ら
ず 制 度 上 排 除さ れ
ても
困ら な
い の であ
り, 給 付が
必 要な
の に排 除さ れ る
貧 困 層と は
異な る
。ま た
, 保 険 料 滞 納 者には
償 還 払いや
給 付の 一 時停 止 ・ 制 限な ど
の罰 則が
もり
こま れ
て いる
。 これ
も, 保 険 方 式であ る が ゆ え
の欠 陥で介 護サ ‑ ビ スが
必 要な
者を
排 除 する
こと
にな る
。し た が
っ て, 普 遍 性の点では
, 要 介 護 者が
全て給 付の対 象と な る
公 費 負 担 方 式が
優 って いる と
言わ ざ る を
得な
い。第二 に, 介 護 保 険 論 者
は
保 険 料 拠 出と
給 付の対 応か ら
権 利 性が
明 確と
いう
。し か し
, 公 費 負 担 論 者が
指 摘 する よ う
に, 義 務 教 育のよ う
に親の所 得 水 準や
負 担の有 無に拘ら
ず 保 障さ れ る
のが
真の権 利 性で
は な か ろ う か
。(7)
逆に介 護 保 険 法で
は
,6 5
歳 未 満の第二号 被 保 険 者は
加 齢によ る
一 定の要 介 護 状 態で
な け れ ば
, 他の原 因で要 介 護 状 態にな
っ ても
保 険 料を
拠 出し な が ら
給 付の対 象か ら
外さ れ る
のを ど う
説 明 する
の であ ろ う か
。 結 局, 保 険 料 拠 出の有 無は
必 ずし も
権 利 性に直結せ
ず, 財 源 調 達の問 題に帰 する
こと
にな る
の では な
いか
。第