野田市新不燃物処理施設建設に伴う生活環境影響調査書(概要版)
生活環境影響調査の目的
本調査は、『廃棄物の処理及び清掃に関する法律』第 9 条の 3 の規定による一般廃棄物処理施設の設置に係る生活環
境影響調査を『廃棄物処理施設生活環境影響調査指針』(平成 18 年 9 月、環境省 大臣官房 廃棄物・リサイクル対策
部)に基づき、不燃物処理施設の稼働が周辺環境に与える影響を事前に調査・予測・評価し、周辺地域の生活環境の保
全に適正に配慮することを目的としています。
1.事業計画の概要
項 目 内 容
施設の設置者の氏名 氏 名 野田市長 根本 崇
施設の住所 住 所 千 葉 県 野 田 市 目 吹 字 上 高 根 331番 地 先
施設の種類 一般廃棄物処理施設
処理対象物
不燃ごみ:ガラス類 プラスチック類 陶器くず
白熱球
フィルム状プラスチック
ボトル状プラスチック
チューブ状プラスチック
粗大ごみ:プラスチック製品 金属製品
区 分 環境保全対策の概要
大気質
・破砕機等の粉じん発生施設は屋内に設置し、外部への飛散を抑制します。
・粉じんの発生が懸念される受入れホッパには、防じん散水と集じんフードを設置し、粉じんの
発生を抑制します。
・集じん装置を設置し外部への飛散を抑制します。
・集じん設備で除じんした後の排気塔は、南側の住宅地に影響がないように敷地北側の天井部よ
り西側に向って設置します。
・施設内をマイナス圧に保ち、粉じんが屋外に飛散することを防止します。
騒音
・破砕機は鉄筋コンクリート構造の専用室に配置し、室内に収納し、内壁に吸音材(グラスウー
ルマット)を施工します。
・選別室、排風機室の室内壁には吸音材(グラスウールマット)を施工します。
・排風機出口には、消音器(サイレンサ)を設置します。
・施設の主要な機器は全て施設北側に配置して南側の住宅に配慮します。
振動
・鉄・アルミプレス機、ペットボトル圧縮梱包機、プラスチック製容器包装圧縮梱包機、残渣搬
出装置の基礎部は十分な厚さのコンクリートで支えて、振動を抑制します。
・排風機は、防振ゴムにて振動伝播を抑制します。
・施設の主要な機器は全て施設北側に配置して南側の住宅に配慮します。
悪臭
・施設棟内の各所より発生する臭気は、活性炭脱臭装置により脱臭します。また、吸引すること
で、施設内を負圧に保ち、外部への拡散も抑制します。
・ストックヤードや手選別室などの作業がある臭気エリアには、消臭剤を噴霧します。
・プラットホームの出入口には自動開閉するオーバースライダーを設置し、施設停止時に施設内
の臭気を外部に拡散を防止します。
・オーバースライダー開放時は、エアカーテンを使用し臭気の外部拡散を抑制します。
・住宅がある施設南側には窓を極力少なくし、ガラリも設けません。 施
設
水質
汚濁
・生活排水は合併浄化槽で処理後、公共用水域へ放流します。
・プラント排水は、各所の沈砂槽で土砂類を除去し、スクリーン(排水に含まれる固形物を網目
状のカゴで回収する装置)を介した後、油水分離槽(排水から油分を分離する装置)で排水処理
を行い、プラント排水槽で一旦貯水します。その後、合併浄化槽(微生物の働きにより浄化する
装置)で処理後、公共用水域へ放流します。
運
搬
車
両
大気質
騒音
振動
・敷地内に待車スペースを設け、施設周辺で運搬車両が渋滞しないように努めます。
・廃棄物等運搬車両の走行に際しては、制限速度の遵守を徹底します。
・廃棄物等運搬車両については、過積載しないよう、徹底します。
・廃棄物等運搬車両の搬出入については、できる限り車両が集中しないよう計画します。
・待機中等のアイドリングや空ふかし等をしないよう、運転者に徹底します。
お問い合わせ
野田市 環境部 清掃計画課
〒278- 8550 千葉県野田市鶴奉7番地の1
2.生活環境影響項目の選定
生活環境影響項目は『廃棄物処理施設生活環境影響調査指針』に基づき、以下の様に選定する。
調査
事項
生活環境影響要因
生活環境影響調査項目
施設排水
の排出
施設の稼働
施設からの悪
臭の漏洩
廃棄物等運搬
車両の走行
粉じん ○
二酸化窒素(NO
2) ○
大
気
質 浮遊粒子状物質(SPM) ○
騒音 騒音レベル ○ ○
振動 振動レベル ○ ○
悪臭
特定悪臭物質濃度
または臭気指数(臭気濃度)
○
生物化学的酸素要求量(BOD) ○ 水質
3.現地調査地点及び調査項目等の概要
調査項目 調査時期 調査期間
秋季
平成 21 年 9 月 12 日( 土) ∼平成 21 年 9 月 18 日( 金)
冬季
平成 21 年 12 月 17 日( 木) ∼平成 21 年 12 月 23 日( 水)
春季
平成 22 年 3 月 6 日( 土) ∼平成 22 年 3 月 12 日( 金)
地上気象・大気質
夏季
平成 22 年 7 月 13 日( 火) ∼平成 22 年 7 月 19 日( 月)
秋季
平成 21 年 9 月 14 日( 月)
冬季
平成 21 年 12 月 22 日( 火)
春季
平成 22 年 3 月 11 日( 木)
粉じん
悪 臭
夏季
平成 22 年 7 月 14 日( 水) ∼平成 22 年 7 月 16 日( 金)
秋季
平成 21 年 9 月 14 日( 月) ∼平成 21 年 9 月 15 日( 火)
冬季
平成 21 年 12 月 24 日( 木) ∼平成 21 年 12 月 25 日( 金)
春季
平成 22 年 3 月 25 日( 木) ∼平成 22 年 3 月 26 日( 金)
環境騒音・振動
交通騒音・振動
夏季
平成 22 年 7 月 14 日( 水) ∼平成 22 年 7 月 15 日( 木)
秋季
平成 21 年 9 月 14 日( 月)
冬季
平成 21 年 12 月 22 日( 火)
春季
平成 22 年 3 月 6 日( 土)
水 質
4.現地調査結果、予測・影響の分析及び評価
大気質
1)施設稼働の影響
(1)現況調査結果の概要
建設予定地と類似施設と実施した現況調査の結果は、下表のとおりです。
粉じん調査結果
秋季調査 冬季調査 春季調査 夏季調査
項目
単位
建設
予定地
類似
施設 1
建設
予定地
類似
施設 1
建設
予定地
類似
施設 1
建設
予定地
類似
施設 2
粉じん
m
g/ m
3
0. 24
0. 30
0. 12
0. 23
0. 20
0. 18
0. 15
0. 12
(2)予測・影響の分析及び評価
建設予定地(施設等が無く、粉じん発生施設がない状態)と類似施設(計画施設と同等な施設であり、施設
が稼動している状態)で粉じん調査の 4 季調査の平均はそれぞれ 0. 18mg/ m
3
、0. 21mg/ m
3
であり、0. 03mg/ m
3
の
差であった。よって、環境保全目標である『周辺地域の生活環境に著しい影響を及ぼさないこと』を満足して
います。
2)廃棄物等運搬車両の走行による排ガスの影響
(1)現況調査結果の概要
建設予定地で実施した現況調査の結果は、下表に示すとおりであり、全ての物質において環境基準を満足し
ていました。
大気質調査結果
建設予定地
項 目 単位
秋季
調査
冬季
調査 春季
調査 夏季
調査
環境基準
二酸化窒素(NO
2) 1時間値の1日平均値の最大値 ppm 0. 024 0. 009 0. 010 0. 006 0. 06 以下
1時間値の最大値 mg/ m
3
0. 18 0. 031 0. 030 0. 006 0. 2 以下 浮遊粒子状物質(SPM)
1時間値の1日平均値の最大値 mg/ m
3
0. 031 0. 010 0. 012 0. 003 0. 1 以下
(2)予測・影響の分析及び評価
事業関連交通量の寄与濃度が現況濃度に占める割合は軽微であり、環境保全目標である『周辺地域の生活環
境に著しい影響を及ぼさないこと』を満足しています。
項
目
二酸化窒素濃度(ppm
)
浮遊粒子状物質
(m
g/ m
3
)
現況交通量
0. 000018
0. 000017
事業関連交通量
0. 000022
0. 000023
寄与濃度
将来交通量
0. 000040
0. 000040
騒音
1)施設稼働の影響
(1)現況調査結果の概要
建設予定地敷地境界①における騒音レベルの 90%上端値(L5)の 4 季調査最大値は、昼間 67. 9dB、建設予定
地敷地境界②は昼間 68. 8dB であり、基準値を超過しました。超過した原因として、虫の鳴き声、農作業音、
道路交通音の影響によります。
単位:dB
建設予定地敷地境界① 建設予定地敷地境界② 基準値(昼間)
67. 9 68. 8 60
(2)予測・影響の分析及び評価
予測結果は、予測地点において環境保全目標を満足していること及び環境保全対策を実施することにより、
施設稼働に伴う騒音の影響は軽微であると評価しました。
単位:dB
予測結果(予測地点①) 予測結果(予測地点②) 環境保全目標
31. 7 23. 5 60
備考 1.予測地点①:最も施設からの騒音が高い建設予定地敷地境界地点( 北側)
2.予測地点②:至近民家方向の建設予定地敷地境界地点(南側)
3.環境保全目標は、施設から発生する騒音に対する規制のため、現況の騒音レベルとの合成は考慮致していませ
ん。
2)廃棄物等運搬車両による騒音
(1)現況調査結果の概要
搬入路におけるは 4 季調査の等価騒音レベル(LAeq)の平均値の最大値は昼間 56. 7dbであり、環境基準の「B
地域のうち2車線以上の車線を有する道路に面する地域及びC地域のうち車線を有する道路に面する地域」の
基準値を下回る値でした。
単位:dB
搬入路 基準値(昼間)
56. 7 65
(2)予測・影響の分析及び評価
将来交通量の最大等価騒音レベルは 63. 5dB と予測され、環境保全目標『65dB』を満足していること及び境
振動
1)施設稼働の影響
(1)現況調査結果の概要
建設予定地敷地境界①における 80%上端値(L10)は、全時間帯 30. 0dB未満であり、建設予定地敷地境界②
も全時間帯 30. 0dB未満でした。
単位:dB
建設予定地敷地境界① 建設予定地敷地境界② 基準値(昼間)
30. 0 未満 30. 0 未満 60
(2)予測・影響の分析及び評価
予測結果は、予測地点において環境保全目標を満足していること及び環境保全対策を実施することにより、
施設稼働に伴う振動の影響は軽微であると評価しました。
単位:dB
予測結果(予測地点①)
予測結果(予測地点②)
環境保全目標
59. 9
51. 9
60
備考
1.予測地点①:最も施設からの振動が高い建設予定地敷地境界地点
2.予測地点②:至近民家方向の建設予定地敷地境界地点
3.環境保全目標は、施設から発生する振動に対する規制のため、現況の振動レベルとの合成は考慮
致していません。
2)廃棄物等運搬車両による振動
(1)現況調査結果の概要
搬入路における 80%上端値(L10)は全時間帯で 30. 0dB未満でした。
単位:dB
搬入路 基準値(昼間)
30. 0 未満 65
(2)予測・影響の分析及び評価
将来交通量における振動レベルは、最大 41. 7dB(Z)と予測され、環境保全目標『65dB』を満足しているこ
悪臭
1)施設稼働の影響
(1)現況調査結果の概要
建設予定地敷地境界及び類似施設敷地境界において、特定悪臭物質のすべての項目で「悪臭防止法の規制基準」
を満足していました。また、臭気指数も 10 未満でした。
(2)予測・影響の分析及び評価
計画施設は、類似施設と処理対象物の変更はない。類似施設の現況調査結果を予測値とし、環境保全目標と比
較すると全ての項目で満足していること及び境保全対策を実施することにより、施設からの漏洩臭気による施設
周辺環境への影響は軽微であると評価しました。
水質汚濁
1)現況調査結果の概要
放流河川における現況調査結果は参考にあてはめた環境基準 D 類型と比較すると全ての項目について環境基準
を下回る値でした。
分析結果
環境基準
(参考)
項
目
単位
秋季調査
冬季調査
春季調査
夏季調査
夏季調査
BO
D
m
g/ L
2
1
4
5
8
SS
m
g/ L
8
7
10
15
100
備考
BO
D
:生物化学的酸素要求量
SS :浮遊物質量
2)予測・影響の分析及び評価
予測結果は環境保全目標を満足していること及び環境保全対策を実施することにより、施設からの排水の影響は
軽微であると評価しました。
項目 単位 現況水質 将来水質 環境保全目標
BOD ㎎/ L 1. 0 1. 05 8
【総合評価】
以上、本事業が周辺地域に及ぼす影響について予測及び評価した結果、全ての項目で環境保全目標を満足し、また、
施設の稼働においては周辺地域の環境に配慮し、安全性を確保しながら実施いたします。
これらのことを総合的に判断すると、本事業は、生活環境に与える影響は少なく、廃棄物処理対策に貢献できる施
設であると評価しました。