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里山いきもの研究所 ~人と里山の野生生物とのより豊かなつながりを目指して~ 共生のひろば 11号 兵庫県立 人と自然の博物館(ひとはく)

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Academic year: 2018

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189 共生のひろば 2016 年3月 

里山いきもの研究所

~人と野生動物とのより豊かな関係性を目指して〜

一般社団法人

里山いきもの研究所

私たちの活動は、調査研究部と普及共育(“人と野生動物とのより豊かな関係を目指す”思い

や行動力を皆さんと共に育んでいく)部、との二つの部門から成り立ちます。

調査研究部の活動

調査研究部では、シカ・イノシシ・サルなど里山の野生動物の生息状況を把握するために調査

をしています。近年、これらの動物たちによるさまざまな被害の問題が取り上げられています

が、江戸時代の歴史的資料にはすでに獣害問題をうかがわせる記録があり、これらは人と野生動

物との間に今後も続いていく問題といえます。解決方法を考えていく上で、実態の把握は重要な

カギとなります。

シカやイノシシによる深刻な農業被害に対する防除の取り組みと共に、個体数が増加傾向にあ

るならばそれを適正に保つための駆除も行われます。アライグマなど外来種の殺処分は、在来生

物の生態系を維持するために必要な処置であるとされています。しかし、ぬくもりのある命を殺

してしまうことは当然「かわいそう」なことであり、駆除や殺処分に対する市民の理解を得るた

めの働きかけが必要となります。

また、これまで細々と続けられてきた、生きるために食べる、食べるために他の生き物の命を

いただく「命のリレー」も野生動物と私たちの関係を考えるときに忘れてはなりません。

さらに、人里にサルやクマが近づかないようにするための里山での取り組みは、その地域任せ

でうまく解決するでしょうか。

普及共育部の活動

普及共育部では、このような里山が抱える課題を、多くの人に自分とのかかわりの中で考えて

もらえるようなプログラムを実施していきます。

しかしながら、これらの問題の解決に向けて、人々に深刻なテーマを直接投げかけても、問題

意識をもってもらうのは難しいことでしょう。普及共育部では、まずは野生の生き物たちへの愛

情を育み共に考えていく土台づくりをするために、里山の自然に親しんでもらうことを大切にし

ています。

参照

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