• 検索結果がありません。

智山學報 第18 005上野 頼榮「真言宗分離の真相」

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "智山學報 第18 005上野 頼榮「真言宗分離の真相」"

Copied!
21
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

NII-Electronic Library Service

N工工一Electronlc  Llbrary  Servlce

 

 

に 真言宗 分離の真相   私 は 昭 和 三 十 四 年 総 本 山

積 院 出 仕 、 同 三 十 七

四 月

山 派 宗

長 に 就

る に 及 ん で 教 区 講 習

等 に は 必

出 講 し て 「 宗

一 般 」 に つ い て

べ る の が 常 で あ っ た 。 こ の 中 で は 「 宗 団 の

立 」 を 復 習 す る の で し た 。 宗 団 人 は

の 宗 団 の

立 、 そ の 歴

に つ い て あ ま り に も 無

心 で い る こ と に

が つ い た の も こ の

で あ っ た 。 私 自 身 宗 団 の

向 を 出 来 る

け 正 確 に キ ャ ヅ チ し て 施 策 す る の で

る が そ の 基 本 に な る も の は 一 に か か っ て 宗 団 の 歴

で あ る 。 そ の あ ゆ み に

し て こ そ

め て 生 き た 策 定 が 出 来 る の で あ る 。 い や し く も 思 い つ き で

し て は な ら な い 。

分 丈 け の

配 に 止 ま ら ず 宗 団 の

失 に な る か ら で あ る 。 そ こ で 私 は 宗

の 寸 暇 を 拾 っ て は

て 参 り ま し た 。   偶 々 昭 和 四 十

五 月 十 一 、 十 二 両 日 勧 学 会 主 催 の 下 教 学 大 会 が 主 宰 さ れ た の で 思 い

っ て 研

表 の 一 員 に 加 っ た 。 今 ま で チ ラ ホ ラ 集 め て い た 資 料 を 急 い で 纒 め た の が こ の 原 稿 で あ る 。 当 時 三 十

間 し か

、 今 ま た 枚

に 制 限 さ れ る と 自 ら の 意 欲 を 満 す こ と は 出

な い 。 只 私 の 望 む 所 は 若 い

派 の

相 を 話 し か け そ れ の

料 を

し た い 念 願 か ら 敢 て 学

の 紙 面 を

い て 頂 い た 次

で 「 学 報 」 の 名 を け が す こ と を の み 恐 れ て い る 。 又 今 こ こ に も の す る は 「

政 上 よ り 見 た る 分 派 の

相 」 な の で 、

来 学 徒 に よ っ て 「 教 学 よ り 見 た る

派 の 真 相 」 を も の し て

全 な

相 を 伝 へ る こ と を 心 か ら 念 願

る 次 第 で あ り ま す 。 一

19

(2)

智山学報第十八 輯 二   政

の 対

  本 地 垂 迹 説 を め ぐ っ て の 神 ・

の 抗 争 は 、 国

者 の

の 運 動 と 相 俟 っ て

の 苦

し た 両 者 の 調

工 作 で も あ っ た 。 開 治 は 維 新 で あ る と 同

に 仏

又 黎 明 期 で あ っ た 。 政 癬 は 明 治 五

三 月

省 を

し て

め 、 政

と し て は 初 め て 教 則 三 ケ 条 を 示 し て 、

の 拠 り 処 と し 、

職 の 職 階 を

め て 之 又

仏 両 道 に

し た が や が て 管 長 の 選

に 当 っ て 一

一 管 長 と 令 し

も な く 各

毎 に

長 を 置 く も 不

と し 更 に 一

し て 一

長 厳 選 す べ し 等 朝 令

も 甚 だ し く 宗 団 は 自 由 に 振 り 廻 わ さ れ た 形 で あ る 。 今 そ れ を 順 を 追 っ て 見 よ う 。   明

三 月 神

省 を 教 部

め そ の 四

に 教 則 三 ケ 条 を

布 し て

教 伝 導 の 綱

を 示 し た 。   第 一 』 条   敏 神 愛 国 ノ 匕 日 ヲ

ス ヘ キ 事   第 二

 

天 理 人

ヲ 明 ニ ス ヘ キ 事  

三 条   皇 国 ヲ

し 朝 旨 ヲ

セ シ ム ヘ キ

。 右 ノ 三 条 兼 ネ テ 之 ヲ

シ 説 教

ノ 節 ハ 尚 能 注 意 致 シ

二 不

相 心

可 申

事 。   同

に 太 政

三 百 三 十 二

に よ っ て 教 導 職 等

を 定 め 神

に 適 用 し て い る 。 瓢

三 級 陽

五 級

級 七

+ 級 … +

±

一 級

四 級 一

20

一   綴 正大  教 権 大 教 正 中 教 教 権 正 中 小 教 権 少 教 蕉 大 講 義 講権 義大 義 中  講 講権 義中 義小  講 権 少 講 義 訓 導 権 訓 導   但 シ

教 正 以 下

級 ナ シ 一

等 二 等 二

ズ 以 下 傚 之 と

め 六 級 以 上 を 本 職 と し 、 以 下 を 教 導 職

補 と し 後 世 住 職

等 に 適

せ し め た の で あ る 。 こ の 教 導

等 を

る も の を 管 長 と

そ の

鑽 に つ い て は 厳 重 を 極 め た 。 即 ち 書 類 の 提 出 を

め 所 謂 人

月 旦 し て 任

る と 云

(3)

NII-Electronic Library Service 真言 宗 分離の真相              

 

 

 

 

                                         

 

 

 

 

    ラ                                         の              

 

 

 

 

                                         

 

 

 

 

    エ                                                                             く う こ と で あ っ た 。 明 治 五 月 四 月 二 十 九 日 教

施 設 の

義 並 に 教 導 職 管 長 の 選 出 に つ い て

り 、 五 月 九 日

に 追 達 あ っ た の で

、 智 積 院 、 金 剛 峯 寺 の 所 謂 三 ヶ 本 山 は 練 議 の 結 果 「

可 堪 者 」 と し て 高

量 寿 院 密 道

師 を   み

し た の で

る 。 斯 の 如 く 一 宗 一 管 長 を 厳 選 し 政 府 の 許 可 を 得 た の で あ る が 明 治 七 年 三

十 三 日 教 部

田 清       の

は 「

派 管 長

候 共 不 苦 候 云 々 」 と の

を 公 布 し た の で 三 ケ 本 山 も

く ら っ て し ま っ た 。

の 事 情 は 真

寺 役

鈴 木

に 「 論 区 々 ノ 処 決 評 ハ 四 山 交 番 ノ 管 長 ニ テ 六 ケ 月

代 ト 相 定 メ 云 々 」 と 三 月 十 七 日 に 上

し て い る 。 こ こ で 三 本 山 か ら 四 本 山 と な っ て 来 た の は 明 治 六

三 月 二 十 九 日 教 王 護 国 寺 ( 東 寺 ) が

っ た か ら で

る 。 こ の よ う に 三 ケ

山 は 古 く か ら 主 た る 協

表 で あ っ た

は 現 在 の

山 派 、 智 山 派 、 高 野 山

言 宗 の 規 模 と 思 い 合 は せ る こ と が 出

る と 思 う 。 三  

  明

五 年 四 月 に 教 部 省 が 仏 教

宗 碩 徳 を

め た 席 上 で 、

無 学 の

な か ら し め ん が 為 に 東 京 に 大

を 開 設 し て

県 に 小

院 を 開 設 す べ き

を 決

し て い る 。 こ の

を 教 部 省 、 出 仕

院 の 名 で

諭 を 一 般 に 出 し て い る 。                             ト ソ                                                                                                               マ レ ニ 「 … … 政 度 覇 府 二 移 ル ヤ 唱 名 頓

者 流

テ 自 ラ

割 拠 ノ

ヲ 成 シ 、 能 ク 人 心 ヲ 団 結 シ 世 教 ヲ 稗 益 ス

: 間

宿

出 ル

リ ト

モ 株 ヲ 守 リ

シ テ

運 ノ

通 ヲ

破 ス ル ノ 眼 ナ シ … … 是 二 於 テ 先 ヅ

下 二 大

学 院 ヲ 開 キ 各 府

二 至 ル マ テ

ク 小

学 院 ヲ 置 キ

幣 固

ヲ 去 リ 内

籍 二

ナ ク 、 西 洋

国 ノ 学 二 至 ル マ テ 広 ク 研

シ 大 イ ニ

ヲ 開 カ ン ト

ス 云 々 」 と あ る 。 神 道 側 も 此 の 挙 に 加 は り 神

合 同 の 一 大 教 校 を 形 成 し 専 ら 事 教 二 相 研

の 根 基 と な し た の で あ る 。

五 月 十 二 日 各 宗

に て 教 院 の 設

を 請 願 し 晦 日 に 至 り 許 可 あ り 全 地

に て 盛 大 な る 開 講 式 を

た が 間 も な く

上 寺 本 堂 を 諸 宗 の

と 定 め 大

と 称 し

仏 教 正 七

宛 、 講 義

十 四

め 更 に 十 四

の 教 正 は

、 講 究

輯 、 会 計 の 事 務 一 切 を 分

し た の で あ る 。 然 る に 其 の 年 末 に は 之 を 廃 し 、

説 一

21

一 N工工一Electronlc  Llbrary  

(4)

智山学報第十八 教 の 道 場 と

各 院 中 に 各 宗 の 宗

を 置 き 一 宗 の 事 務 を 取 扱 う こ と と な っ た 。 即 ち

言 関 係 で は 増 上 寺 山

院 に 宗

局 を 置 き 四 山 合 一 し て 一 宗 の 事 務 を 処 理 し 、 一 方 学 徒 は 四 山 合 議 の 上 で 音 羽 の

国 寺 に 移 し て 宗 学

を 設 け 地 方 に 中 小 教 院 を 置 く に 至 っ た 。

く の

く 修 学 の 府 た る 大 教 院 が や が て 宗 務 の 府 に

っ て こ こ に 漸 く

団 の 形 が 萠 い て

た の で あ る 。 明 治 八

四 月 三 十 日 太 政 官 達 に よ り 、 茲 に 完 全 に 教 院 の 廃 止 と な り 、

言 宗 は 新

大 教 院 を

福 寺 に 設 置 し た の で あ る 。 以 上 の よ う な 四 ヶ 本 山

配 の 形

に 対 し 関 西 方 部 で は 、 仁 和 寺 、 大 覚

八 ・ 寺 が 連 合 し て

言 宗 西 部 の 珊

し て い た が ・ 明 治 +

五 月 に

務 省

四 + 二 号 達 に よ ・ て

神 護 寺 、 堺 県 下 法 相 宗 法 隆 寺 、 同 薬 師 寺 、

宗 西 大 寺 、 同 招 題

の 八 ケ

」 真 言 宗 西 部 と 称 し

長 別 置 が 認 可 さ れ た 。 こ の 事 に 関 し 明

十 →

三 月 二 十 三 日 四 本 山 と 八 ケ

と の 盟 歇 を 見 る に 「 末 派 住 職 願 ノ

則 ハ 本 寺 ハ 其 ノ 願 書 へ 連 印 シ 副 書 ノ 儀 ハ 必 ス 総 本 山 ( 古 義 ハ 東 ・

、 新 義 ハ

、 豊 ) 、 管 掌 ス ル ヘ キ 事 、 但 シ 総 本 山 の 所 轄 ハ 従 前 ノ 通 リ タ ル ヘ キ 事 、 教 相 ノ 学 脈 二 基 キ 今 般 教 王

国 寺 、 金 剛 峯 寺 共 古 義 ノ 派 号 ヲ 削 リ

上 ハ 仁 和

寺 神

法 隆 寺 共 倶 二

言 宗 ト 単 称 シ 永 世 派 号 ヲ

ス ベ カ ラ ザ ル

」 と 盟 約 し た の で あ る が 、 や が て 認 可 に な る と 数 師 の 進 退 そ の 他 各 自 意 の 扱 を す る に 至 り 、 事 実 上 分 離 の

相 を 呈 す る に 至 っ た 。 こ れ は 前 述 の

田 教 部

輔 の                                                           「 各 派

長 不 苦 」 に

戟 さ れ た も の で 明 治

十 一 月 二 二 日 「 新 古

言 宗

教 分 離 願 」 を 伊

博 文 内

に 提 出 十 二 月 十 八 日 認 可 に な っ て い る 。 以 上 を 纒 め る と 、  

言 宗

 

    大 教 院    

・ 高 野 山  

言 宗 新

派 大 教 院

 

 

山 ・ 豊 山  

言 宗 西

大 教 院

 

 

  仁 和 寺

七 本 山 と な り 各 々

派 を 戒 め つ つ も 分 裂 の 方

に 流 さ れ て 行 っ た の で

る 。 一

22

(5)

NII-Electronic Library Service 四

 

  以 上 述 べ た 様 に 一 宗 一

長 と 厳 達 し た に も 拘 ら ず 黒 田 清

の 「

派 各 管 長 」 の 達 か ら 「 布 教 の

離 願 」 と な り 、 一

教 院 は 神 仏

か ら 神 仏

離 と 変 り 、 更 に

宗 分 立 し

言 の 中 で も 三

列 に 分

る に 及 び 各

立 の 様                            

 

 

 

 

                                ω 相 は 一 段 と 分 明 し た 。 こ の 形

に 敢 て 反 対 す る よ う に 明 治 十 二

三 十 日 内

省 戊 第 一 号 は 「 各 派 管 長 別 置 を

今 一 宗 一

長 卜 相 定 候 」 と 伊

内 務

は 布 達 し た 。 此 の

は 只 に 一 宗 一

長 を 令 し た ば か り で な く 「 … … 但

長 ノ

ハ 宗 内 ノ 協 議 二

セ 輪 次

番 可

事 」 か ら 宗 議 会 設

の 要

と な っ て い る 所 に 注 目 し た い 。 即 ち 従 来 四 本 山 八 ヶ

議 し て い た も の が

に 於 て

長 選 出 せ よ と の

で あ る 。   そ こ で

の 当 時 で も あ り 理 屈 な し に 戊 一

に 随 順 し 、

長 選 挙 ま で 本

湯 島 の 霊 雲

に 仮 事

所 を 開 き 、 次 い で 七 月 八 月 に 大 教 院 を 教 王

寺 ) に 移 し 霊 雲 寺 は そ の 出 張 所 と な っ た の で あ る 。 や が て 大 教 院 を 改 称 し 霊 雲

法 務 出 張 所 と な っ た の で あ る 。 於 茲 教 王

宗 の 上 に 独 り 君 臨 し 分 派 に 至 る ま で 一 宗 を

轄 し た の で あ る 。 反 面 此 の 間 に 分 裂 も そ の 歩

を は や め つ つ あ っ た 。 一

23

N工工一Electronlc  Llbrary  Servlce

真言宗 分 離の真相 五

 

  内

一 号

に よ っ て 宗

会 の 設

を 促 さ れ つ つ 明 治 十 二

六 月 十 五 日

積 院 に 於 て

が 催 さ れ た 。 こ れ は 「 宗 会 」 の 準 備 会 の

き も の で あ っ て 「 諸 本 山 会

」 と 記 録 さ れ て い る 。 会

は 大 崎 行

阿 、 吉

五 古 快 全 の 面 々 で

長 は 太 山 寺 住 職 大 講

野 秀 清 で 六 十 名

合 し

を 進 め な が ら そ の 主 要 議 題 は 宗 制 の 大

革 で あ っ た 。 そ の 概 要 を 当 時 の 「 伝 燈 」 誌 は  

国 寺 を 以 て 長

寺 と し 、 金 剛 峯

を 以 て 前 長 者 寺 と し 、 長

寺 、

院 、 仁 和

、 大

修 寺 、

(6)

智山学報第十八輯 院 醍 醐 寺 、 三 宝 院 、 泉 涌 寺 、 雲 竜

を 以 て

と す 。

本 山 の 名 称 と 管 長 職 務 と は 教 王 護 国 寺 の 専 職 と な れ り 。 法 務 所 を 東 寺

に 設 け 、 従 来 各 本 山 の

色 な る 興 学 、

、 庶 務 の 大 権 を

す 、 こ れ が 職 員 を す べ て 公 選 と せ り 。 と 述 べ て い る 。 尚 こ こ に 云 う 定 額

と は

寺 院 に し て 前 記 の

院 を 指 し て い る 。   十 一 月 十 日 本 末 協 同 会

を 湯 島 霊 雲 寺 に 開

、 前 述 の 諸 本 山 会 議 に 決 定 を 見 た

画 一 の 基 礎 に つ い て 末 派 に 諮                            

 

   

 

   

 

   

 

        詢 す る こ と が 必 要 で あ っ た 。 此 の

で は 管 長

野 権 大 教 正 が 告 文 ( 現 在 の 宗 会 に 於 け る 垂 示 、 お 言 葉 ) に 明 か の よ う に 、 議 目 ( 現 在 の 議 題 ) を 第 一 条

 

宗 意 安 心 ヲ 一 体 シ 併 セ テ

教 ノ 体 裁 ヲ 一 ニ ス ル 件 、 第 二 条   心 爪

ヲ 晶 馼 立 シ 僧 風 ヲ 警 ス ル 件 、 第 三 条

 

法 務 所 及 同 出 張 所 ノ 役

選 挙 方 並 二 人

制 限 ノ 件 、 第 四 条  

金 徴

方 法 及 人 員 見 込 ノ 件 、 第 五 条   宗

課 出 方 法 ノ 件 、 第 六 条  

地 方 教 導 取 締 方 改 正 ノ 件 、 第 七 条

 

帰 入 修 験 取 扱 ノ 件 、 と 布 告 し て い る 。

の 構 成 は 、

長 に 権 少 教 正 上 野 相 憲 、 副 議 長 大 講 義 原 心 猛 で

の 主

在 の 宗 務 当 局 ) は 大

義 釈 雲 照 、 大 崎 、 管 、 吉 堀 、 五 古 の 各 教 正 。 議 員 は

派 議 員 五 十 二 名 六 級 以 上 十 二

、 本 山 議

十 四 名 外 係 員 を 加 え 百 名 で あ っ た 会 議 の 結 論 か ら 云 う と 、 夫 々 の 各 山 立 場 か ら は 主 張 は

っ た が 高 祖 大 師 の 御 遺 告 を

し そ の 聖 旨 を 奉 じ 一 宗 画 一 の 方 途 を 確 立 し 、 一

乳 水 の

を 挙

た 所 か ら 世 に 之 を 「 大 成 会 議 」 と 呼 ん で い る 。

に 釈 雲 照 師 、 大 崎 行

の 両 師 は

摯 な

度 と

誠 以 て 会

を 運 営 し そ の 努 力 を 高 く 評 価 さ れ た 。 然 し 明 治 三 十 二 年 十 一

24

(7)

NII-Electronic Library Service 真言宗分離の真相 月 の 宗

て 分

立 に 加 担 し 五 古 快

よ り

ま る 批 判 を 受 け た の は 誠 に 残 念 と し な け れ ば な ら な い 。 よ し 仁 和

総 裁 小

殿

下 と 事 務 長

岡 寿

の 陰 謀 に よ る と は 言 条 。   以 上 の 二 大

に よ っ て 宗

画 一 の 美 名 で

止 し た の で あ る が 、 そ の 結 果 は 何 ん と 云 っ て も 宗 権 は 數 王

国 寺 長 者 に 帰 一 し 、 諸 本 山 の 興 学 、 布

は 日 に 日 に

い 生 気 を 失 う に 至 っ た 。 教 学 ・ 布 教 の

き は

本 山 の 虫 緒 に

各 々 権

と 伝 燈 を

す る も の で

る が 之 が

さ れ 長

に 独 占 さ れ そ の 学 脈 も 断 た れ た 事 は 必

し も 一 宗 の

意 を 尽 し た も の で は な か っ た 。   そ こ で 各 本 山 は

務 所 に 対 し 一 宗 本 未 会

召 集 を 要

し 地 に つ い た 宗 綱 に

し よ う と し た の で あ る 。 こ れ が 第 二 大 成 会 議 と 呼 ば れ る も の で あ る 。 時 は 明

七 年 四 月 二 十 六 日 か ら 五 月 十 八 日 に 至 る 三 週 間 で 、

長 三 条 西 乗

師 は 一 潟 四 日 「

一 ホ 宋 大 成

」 を 布 達 し た 。   明 治 十 二 年 十 二

十 二 月 本 末 大

会 議 条

議 確 定 、 続 テ 成 規

以 来 改 正 宗 規 実 践 、 随 テ 一 味 ノ

神 モ 大   二 擢

致 シ 候 共 、 人 度 ノ 進 捗 二

テ 増 減

正 ヲ 要 ス ル 条 件 モ 亦 不

候 、 且 向

行 ノ 布 教 興 学 之 点 及

六 年 十 二   月  … 八 日 附 太

正 エ 付

学 生 育 出 上 ノ 方 向 晶

テ 、

約 等

一 味

同 確 然

定 致

  条 、

テ ハ 本 所 教 王

国 寺 二 於 テ 本 年 四 月 二 十 二 日 ヨ リ 第 二 本

大 成 会 議

致 候 二 付 別 記 諸 目 ノ

略 及 意

  ノ 件 々 相 添 へ 此 段

候 事   明 治 十 七

一 月 鵬 日                          

 

 

 

 

               

言 宗 管 長    

 

 

 

 

                                         

 

 

 

 

               

正   三 条 西 乗

  ( 註 、 布 達 で は 二 十 二 日 と な っ て い る が 四 日 ズ レ て 二 十 六 日 実 際 開 会 と な っ て い る )    

 

 

臼 第 一

 

大 成 会

成 規 章 程

減 修 正 ノ 件

25

一 N工工一Electronlc  Llbrary  

(8)

智 山学報第十 八 第 二 条

 

布 教 ノ 拡

ヲ 計 リ 、 興 学 ノ 根 礎 ヲ 固 フ ス ル 件 、 第 三

 

本 末 同 心

合 一 味 ヲ 遂 ケ 、 一 層 宗 力 ヲ 培 養 ス ル

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以 上   こ の よ う に し て 各 本 山 正 副 住 職 同 山 総 代 一 人 宛 東 寺

位 及 教 正 、 各 法 務

所 総 代 一 人 宛 を 出 席 せ し め て 開

し た 。   此 の 会 議 は 開 会 劈 頭 、 新 古 分

論 と 画 一 論 と の 議 論

騰 し 異 論

党 激 論 し そ の 影 響 か ら

務 課 長 の

出 に つ い て

山 の 議 纒 ら ず 遂 に 拾 収 つ か な く な り 次 の よ う に 解 散 を 命 じ た 。  

般 本 末 ヲ 徴 集 シ 協 同 会 議 開 設 候 処

員 ノ 具 状 モ 有 之 、 不 肖 ノ 意 思 ヲ 以 テ 一

解 散 候 条

テ ハ 更 二 開 設 迄 従 前   ノ 通 宗 務 二 従 事 可 致 候 、

二 不 肖 ノ

徳 慚 愧 無 涯 二 候 得 共 此 旨

篤 了 知 不 相 替

法 扶 宗 ノ 衷 誠 可

抽 此

達 候   也  

古 の 分 離 に つ い て は 、 一 部 の 頑 迷 な る 画 一 論 者 を 除 き 大 体 に

て 大

順 応 の 形 勢 で あ っ た が

会 一 派 の 東 寺 帰 一 論 が 論 議 の 中 心 と な っ た 。 然 し そ の 帰 一 論 も 全 真 言 寺 院 一 ケ 寺 一 ケ 寺 を

に 帰 一 せ し め ん と す る も の と 各 山 が

寺 を 包 括 し た ま ま 東

に 帰 一 し よ う と す る 論 と に 別 れ て い た 。 随 っ て 新 古

論 と

上 の 二 論 と を 合 せ 実 際 に は 三 論 で 文 字 通 り 鼎 論 で あ っ た 。 こ こ で

山 の 立 場 は ど う で あ っ た か 、 之 を 当

の 見 込 書 に 見 よ う 。       見

 

込   大 成 会 議 以 来 既 に 五 年 の 星

を 経 と 雖 も 布 教 興 学 に 至 っ て は 前 一 日 よ り

を 招 く も の の

し 。 就 中 吾 が

嶺 の   学 風 は 今 将 に 亡 滅 せ ん と

る に 当 り 此 の 機 会 を

せ ず 曲 豆 山 と 親

懇 談 を

げ 大 に 我 根 嶺

持 説 相 承 の 教 風 を 恢 興   せ ず ん ぽ 、 吾 が 教 風 の 地 に 堕 る 眼 前 に

を 掛 げ 見 る が 如 し 。

に 根

の 末 資 た る も の 誰 か 之 を 慨 嘆 せ ざ ら ん 。 故 に 断 然 法 務 所 と 分 離 す る も の と す 。   追 而   分 離 す る に つ い て は 細 大 と な く 両 山 懇 議 す べ き 事 。 一

26

(9)

NII-Electronic Library Service 糞言宗 分離の 真相 と あ る と

れ ば 、

山 は

く ま で 根

帰 一

で あ っ た 事 は 間 違 な い 。 又 ど こ ま で も 豊 山 と は

議 を

る 事 を 念 願 し て い た 事 毒 間 違 の な い こ と で あ っ た 。

し 次

べ る よ う に 両 山 の 協 調 を 得 ら れ

山 方 は 止 む を

ず 単 独 で そ の 方 向 づ け を す る に 至 っ た の で あ る 。   即 ち

山 丈 け の 本 末 会 議 で 第 一

第 二

第 四 条

五 条   附 、 本

の 権 利

務 を

細 に す る 件 、 一 山 永

方 法

約 の

、 学

振 起 の

を 確 立 す る の 件 、

法 会 を 拡

す る 件 、 金 堂 及 勧

再 興 の

、       負

消 却 方 法 の

、  

山 の 動 き に 目 を 転

れ ば 、

長 は 教 王

国 寺 専

と な る を

し 各 山

と す る こ と を

く 主 張 し 「

長 履            

 

 

 

 

                                         

 

 

 

 

                              行 ノ 上 ハ 都 合 ニ ヨ リ 独 立

度 本 山 ハ 望 二 委 セ テ 上 願 可 致 、 其 ノ 際 二 臨 ミ 互 二 異

障 ス ベ カ ラ ザ ル 事 」 と 聯

本 山

」 を

し 政 府 に 請 願 し た 結 果 明

七 年 八 月 十 一 資 太

十 九 号 が

せ ら れ た 。 そ の

一 条 に [ 各 宗

リ ニ 分 合 ヲ

へ 、 或 ハ 宗 派 ノ 間 二 争 論 ヲ ナ ス ベ カ ラ ズ 」 と あ り

離 運

め た の で あ る が

に 至 っ て 主 務 大 臣

ら こ の

令 を 無 視 し て

を 許 可 す る に 至 っ た

は 誠 に 皮 肉 の 限 り で

る 。 又 画 一

の 主 張 す る

に 此 処 に あ る 。 即 ち 政 府 が 認 可 し た 宗 典 第 九

五 条 に 「 古

因 襲 の 派 号 ハ 之 ヲ 公

ス ト 雖 モ 各

立 ヲ 許 サ ス 」 と あ り 又 法

第 八 号 徴 罰

例 第 八

「 濫 り 一 二 宗 ノ 分 合 ヲ 主

シ 又 ハ 他 人 ヲ 教 唆 シ テ

上 ノ 所 為 ヲ 為 サ シ ム ル モ ノ ハ 一

斥 二 処 ス 」 の 条 文 は 各

立 を 禁 止 し た も の で

成 老 は 当 然 一 宗

さ る べ き も の だ 。 然 も 政

が 認 可 し た 宗 典 を そ の 政 府 が こ れ を

す る が 如 き は 実 に 無

千 万 な り と 謂 は ね ば な ら ぬ 。 と 。 一

27

一 N工工一Electronlc  Llbrary  

(10)

智 山学報第十 八

 

  智 山 方 は 豊 山 と 互 に 協 調 を 保 ち 乍 ら 事 を 運 ん で 来 た が 前 述 の

に 智 山 は 独

の 方 向 を 取 ら ざ る を

な か っ た 。 そ の 主 な る 原 因 は

加 末 の 問

で あ る 。 古 義 諸 山 と 新 義 派 学 脈 の

と の 関 係 を 新 古 両 山 に と っ て 不

合 極 り な い も の で あ っ た 。   一

根 来 は 天 正 十 三 年 豊 臣 勢 の 焼 打 に 遭 っ て 以 来 数 千 の 学 徒 は 四 散 し た の で あ る が 、 次

に 徳 川 の

護 を 受 け る に 至 っ た の で 罹 災 し た 新 義

の 学 徒

は 、 徳 川 の 徳 を 慕 っ て 関

へ 流 れ て 行 っ た 。 今 日 新

派 が 関

及 び そ の 以

に 多 い の は 此 の 為 で あ る 。 こ の 学 僧

は 古 義 の 末

で 無 住 の 寺 に 先 づ 雨 露 を し の ぎ つ つ 或 は 教 化 育 成 に 、 或 は 伽

の 修

の 所 謂 寺 門 興 隆 を 計 っ て 新 た に 新 義 の 法 幢 を 打 樹 て た の で

る 。 換 言 す れ ば 古 義 の

へ 新

の 学

が 住

し た 形 と な っ て い た 。 こ の 場 合 古 義 と 云 う の は 主 と し て 醍 醐 が 大

を 占 め て い た 。 こ ん な 関 係 か ら 醍 醐 当 局 か ら は 新 義 学 徒 を 冷

し て い た の は 当 然 で あ ろ う 。 そ の 一 例 と し て 明 治 二 十 一 年 十 一 月 醍 醐 報

院 住 長

師 は 醍 醐

維 持

金 の 割

の 為 上 京 し た 。 醍 醐

末 寺 二 千 九 百 五 十 七 ケ

九 百 余 ケ 寺 は 少 檀 微 録 の 故 を 以 て

除 し 残 り の

派 二 千 余 ケ

に 対 し 一 ケ

二 十 円 を 賦 課 し 四 万 円 を 見 込 ん だ 。 こ の 事 あ る や 東 京 府 下

義 末 徒 は 「 自 己 ノ 専

ヲ 以 テ 古 義 学 徒 ノ 都 合 ノ 、 ミ ヲ 計 リ 独 断 的 二 寺 法 ヲ 制 定 シ テ

課 シ 、 然 モ

義 学 徒 ニ ハ 本 山 並 塔 中

の 住 職 所

の 権 及 本 山

二 関 与 ス ル 権 ス ベ テ 之 ヲ 与 ヘ ズ 只 義 務 丈 ケ 古 義 学 徒 ト 同 一 二 尽 サ シ メ ン ト ノ 不 条 理 」 ヲ 訴 へ 寺 法 更 生 願 ヲ 明 治 二 一

十 一 月 十 二 日 に 醍 醐 へ 提 出 し 、 更 に 二 十 二

一 月 十 三 、 十 四 両 日 一 府 九 県 の 有 志 小 石 川 常

院 に 懇

会 合 し 「 醍

寺 末 同 盟 書 」 を 作 製 し

法 更 生 の

徹 を 期 し 大 竹 祐

、 砂 原 慈 善 の 両 師 を し て 再 三 醍 醐 に 接 渉 し た が 容 れ ら れ

に 離 加 末 を 決 意 す る の 止 む な き に 至 っ た の で あ る 。 こ の

に 関 し て は 豊 山 と も 密 に 連 絡

渉 し て 来 た 。 即 ち

治 二 十 七 年 一 月 二 十 八 日 音 羽 護 国 寺 の

義 派

所 に 於 い て

山 方 か ら 浜 田 法

佐 伯 隆 範 、 滝 承 天 の 一

28

(11)

NII-Electronic Library Service 真言宗 分離の真相

師 が 豊 山 方 高

大 了 化 主

師 等 と 離 加 末 に つ い て の 秘

定 が 成 立 し た 。 そ の 協

と は 一 、 醍 醐

寺 に し て 従 前

と 公

す る 寺 院

承 諾 の 上 は 報

金 一 万 五 千 円

出 す べ き 事 、 一 、

末 せ る 寺 院 は 悉 く 大 伝 法 院 直 末 と す 。 一 、

酬 金

出 法 は 両 山 事

所 に 於 て 分 担 す る も の と

。 一 、 前 条 金 一 万 五 千 円 の 償 却 法 は 決 行 の 上 更 に 方 法 を

。       明

二 十 七

一 月 二 八 日 と

綱 決 議 さ れ た の で あ る が 二 月 二 十 四 日 に 至 り 上

小 路 聖 深 両 氏 は 豊 山 側 と し て

成 し 兼 ね る

伝 い て

た の で 高

他 主 は 止 む な く

定 を 取 消 し た の で

る 。 豊 山 は 其 の 後 「 醍 醐 末 は 当 然 豊 山 へ 所 轄 す る 権

及 慣 習 あ る 」 と 再 三

く 訴 へ た の で あ る が 問

に さ れ ず 明 治 二 十 八 年 七 月 二

日 志

照 琳 、 土 宜 法

の 斡 旋 で 一 万 五 千 円 を 以 て 千 四 百 五 十 五 ケ 寺 を

末 し た の で あ る 。 以 上 豊 山 の 事 に

れ た が 、 一

で は 独 自 の 進 め

を す る に つ い て も 豊 山 方 の 「 豊 山 方 は 一 切 障 害 せ

」 の 一

て 以 て 前

し た の で

る 。 法 務 所 結 の

田 法

は 明 治 二

一 月 八 日 、

病 院 入 院

翰 を 百

範 真 師 に

り 「

散 以 来 末

生 に つ い て 論 争 し て 来 た が 理 論

で は

早 解 決 し な い 。 こ の 上 は

派 号 の 寺 院 は

よ り

け る が 得 策 な り 。

義 滝 見 常 師 と

く に し て 交 渉 の

緒 を 得 た 。 こ の 交 渉 は 極 秘

に 進 め る

件 を 担

べ き 仁 は

師 以 外 に な し 、 為 宗 担

せ ら れ た い 」 と 文 面

握 し た

、 佐 伯 師 も

に 之 に 応 じ 滝 承 天 執 事 を 伴 っ て 浜 田 師 に 面

。 更 に 一 月 二 十 五 日 平 間 寺

錫 中 智 山 化 主

隆 基 師 に 之 を 訴 へ 、

に 成 田 山 三 池 照

師 に

告 し

い で 豊 山 と 交

し た が

述 の 様 に 不 調 に

り 更 に 転 じ て 三 月 三 十 日

田 、 佐 伯 、

三 師 と

、 宮

常 ) と の 接 渉 か ら

に 両 山

主                              

 

 

 

  の 正 式

渉 に よ り 二 十 七

四 月 十 五 日 「

約 交

」 の

を 得 る に 至 っ た 。 離 加

に つ い て は 此 の 三 氏 の

は 高 く 評

す ぺ き も の で

る 。 尚 文 中 百 済

、 佐

隆 範 、

は 同 一 人 で あ る 。 於 茲 智 山 は 醍

末 に し 一

29

一 N工工一Electronlc  Llbrary  

(12)

智山学報第十八 輯 て 新 義 派 公 称 寺 院 壱 千 九 ケ 寺 と 学 脈 深 縁 の

院 三 百 ケ 寺 を 譲 受 し 冥 加 金 壱 万 五 千 円 を 醍 醐 へ 上 納 す る 事 に な り 。   一 金 五 千 円

 

本 山

金 を 流 用 す る

  一 金 五 千 円

 

成 田 山 新 勝 寺 引

  一 金 参 千 円

 

平 間

受   一 金 弐 千 円

 

本 山

合 引

と 調

し 向 う 十 五 年 間 で 済 崩 す る 約

っ た 。 斯 く し て 明 治 四 十 三 年

に 準 拠 し て 仁 和 寺 、 大 覚 寺 、 金 剛 峯 寺 の 諸 古 義 山 と の

加 末 は 完 全 に 実 施 せ ら れ た の で あ る 。 こ の

は 宗 団 組

の 固

化 で あ り 分 派 の 一 翼 を

す に

な 作 業 で あ っ た 。 七

 

  明 治 二 九 年 十 月 十 一 日

言 宗 長 者 三

快 運 に よ り 宗

が 召 集 さ れ た 。 開 会

頭 醍 醐 寺 、 金 剛 峯 寺 よ り 各 々 独 立 の                              

 

 

 

 

                                         

 

 

 

 

   

が 提 出 さ る や 一 大 混 乱 に

り 遂 に 宗 会 は 之 を 容 認 せ ざ る 所 か ら 両 山 は 十 二 月

大 臣

山 資 紀 へ 独 立 願 を

出                              

 

 

 

 

                                し 茲 に 改 め て 独 立 が 表 面 化 し た の で

る 。

に 三 十 二

十 月 各 山 主 連 印 で 「

長 別

願 」 を 長 者 三 神 快 運 師 に 提

山 独 立 へ の 地 歩 を 進 め つ つ 明 治 三

二 年 十 月 十 一 日 の 第 三 次 宗 会 を 迎 え た の で あ る 。

の 宗 会 は 宗 会 法 第 八

に よ っ て 法 務 所 に 召

さ れ 、 画 一 派 と 分

派 と の 大 論 争 を 展 開 し た 。 一 方 各 山 に

い て 独 立 に つ い て 画 策 す る 所 あ                              

 

  っ た が 、 遂 に 「

山 分

独 立 案 」 の 建

と な り 之 が 通 過 に は 新 義 は 勿 論 古

各 山 及 新 古 相

し て 是 が 非 で も 独 立 を

ん と 懸

の 努 力 を 重 ね た 。 即 ち 十 八 日 各 山 分

独 立 案 を

議 し 翌 十 九 日 、 四 十 三 対 十 四 の 圧 倒 的 多 数 を 以 て 独 立 を 確 定 し た の で あ る こ の 建

案 提 出

は  

川 昭 円 ・

普 学 ・ 青 木 宥

・ 藤

幢 ・ 佐 伯 宥 純 ・ 平 之

禅 ・ 佐 伯 法 遵 ・

秀 明 ・ 大 西 良 英 ・

本 竜 海 。 一

30

(13)

NII-Electronic Library Service

分離の真相  

成 者 恩

行 聖 ・

義 雄 ・

伯 覚 燈 ・ 塩 崎 琢 修 ・ 青 木 栄 豊 ・

屋 晋 阿 ・ 金 剛 照 階 ・ 旭 純 栄 ・ 佐 伯

・ 好 山 隆

・ 時 田 永

・ 杉

祐 光 。   法 務 所 は

は 望 む

で は な か っ た が 、 新 古

は 得 策 な り と 思 料 さ れ た が 問 題 は 新 義 派 公 称 の 古 義 本 山

の 処

で あ っ た 。 ( こ れ に つ い て は 前

べ た よ う に 各 々 密 約 あ り 法

所 は 妃 憂 に

な か っ た ) 又 当 時 の

員 数 は

六 十 二

で 新

各 々 三 十 一 名 宛 で あ っ た 。 此 の 宗 会 で は

義 の 三 十 一 名 は

論 分 離

成 で 古 義 は 三 十 一 名 中 本

九 名 と 末 寺

七 名 計 十 六 名 が 分 離 に 賛 成 同

し た 結 果 分

反 対 即 ち 画 一 派 は 僅 に 十 五 名 と な っ た の で あ る 。 而 し て

所 員 ( 現

の 宗 務 当 局 で

っ て

は こ の 時 に

め ら れ た )   番 外 一

長 有 匡 、 二

土 宜 法 竜 、 三 番 中 小 路 聖 深 、 四 番 浜 田 法

、 五 番 小

栄 運 、 六 番

、 七 番 小 山

、 八

岡 本 慈

で あ っ た 。   十 月 十 四 日 五 十 番 小 川 光 義

員 よ り 緊

動 議 と し て 勧 修 寺 住

選 挙 ( 僅 々 五

差 で

師 破 れ 長 宥 匡

千 票 に て 当 選 ) に

あ り と し て

議 し

立 し た が 、 そ の 可 否 採

の 結 果 は

2

せ ず 否 決 と な る 。 こ の 裏 の 工

を 見 る に 新 義 派 は

票 を 心 算 し 動 議 と し て は 心 に も な き

成 を 与 え 成 立 せ し め 可 否 に は 敢 て

成 し な い

が あ っ た の で あ る 。 尚 反 対 者 は

本 慈 航

永 竜

、 奥 川 惣

、 長 谷 部

応 、 宮

教 随 、 鈴 木

、 丸 山 法 梁 、 山 科 俊

、 高 藤 秀 本 、

田 探 玄 、

見 常 、 桂

、 樹 下

明 、 服 部 鑁 海 、 竜 臥 英

の 十 五 氏 で あ っ た 。   分 離 決 定 議 と な る や 時 人 は ( 新 義 )  

呼 百 事 止 み ぬ

の 花 笑 は

、 南 山 の

う な し 、 西 風 颶 々

三 十 六

の 樹

を 吹 く 。 又

燈 子 は (

義 )  

呼 萬 里 の

堤 も

穴 よ り

れ 、

峨 た る 高 楼 も

火 為 に 焼 か る が

し 。 斯 く し て

言 宗 て ふ 大 い な る 団

も 些 一

31

一 N工工一Electronlc  Llbrary  

(14)

智山学報第 十八 輯   少 の

因 よ り し て 崩

に 帰 す る ぞ 是 非 も な き L と 。   斯 く し て 法 務 所 も

案 の 通 過 と 云 う 現 実 の 前 に は 屈 せ ざ る を 得

、 さ き に 大 本 山 よ り 請 願 せ る に 基 き 二 十 二 日 左 の

を 各 大 本 山 住

に 発 し た 。         訓

 

令 第 一

 

各 大 本 山 別

長 設 置 願 は 宗 会 大 会 に 於 て も

2

3

以 上 の

決 を 以 て 長 者 へ 成

の 提 出 を 請 願 せ り 依 て 長 者       は 不

止 も の と

し 同 意 を な す ぺ し 。 第 二

 

条 に 関 し

大 本 山 は 単

部 と 新 義 派 と 両 部 相

れ て 適 当 の

法 を 設 け

法 に 拠 り 先 づ 連

議 を 開 き       て 左 の 標 目 に 基 き 宗 典

成 に 関 し 共 同 を 要 す る 大

針 を 定 め 而 し て

各 自 末 派 の

成 し 長 者 へ 差       出 さ る べ し 。 一 、 宗 派 の 名 称

 

二 、

旨 及 所 依 の 経 論

 

三 、 得

及 行 位 並 服 制

 

四 、

派 開 始 の 年 月 及 開 祖 の 人

 

五 、 管 長 の 成 立 法

 

六 、 宗

の 組 職 及 権

 

本 山 と

寺 に 関 す る 規

 

八 、 宗 務 所 の 名

成 及 職

 

九 、 僧 侶 の 分 限 に 関 す る 規

 

教 師 の

格 等 級 及 任

に 関 す る 規

 

十 一 、 住 職 の

及 任

す る 規 定 十 二 、

教 に 関 す る 規

 

十 三 寺 院 説 教 所 教 会 所 講 社 及 担 信 徒 に 関 す る 規 定

 

十 四 、

に 関 す る 規

 

十 五 、

院 の 宝 物 及 什 器

管 に

す る 規

 

宗 派 及

院 財 産

理 の 規

 

十 七 、 宗

る 規 定

 

十 八 、 宗 義 又 は 宗 派 内 事

に 関 す る 争

の 裁 定 法

 

十 九 、 賞 罰 に 関 す る 規 定

 

二 十 、

の 他 重 要 事 項 第 三 以 下 略 。

 

 

 

     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     

 

 

 

 

三 神

  右 の

に 金 剛

外 八 ケ 本 山 住 職 宛 「 本 訓 令 は 各

密 に 遵 奉 し 漏

な き よ う … … 」 と

扱 を し て い る 。 こ の よ う に 法 務 所

大 転 換 を し 二 十 三 日 に 至 り 自 ら

出 せ る 第 一 号 議

よ り

十 四

議 案 の 凡 て を 撤 回 し 改 め て 宗

針 を 上

し た の で あ る 。 そ の 内 容 は

述 の 訓

と 同 じ も の で

る 。

対 し て 破 れ た

五 名 は 連 印 を 以 て 十 aSt  

32

(15)

NII-Electronic Library Service 真言宗分離の真相 月 二 十 三 日 欠 席

を 提 出 し た の で 四 十 二 名 の 出

で 方 針 案 を

決 し た 。

く し て 二 十 四 日

后 一 時

代 理 長

師 は

会 之

を 朗 読 し て 本 期 宗 会 は 全 く 終 了 し た の で あ る 。

く て 曲 折 を 経 て 明 治 三 十 三

八 月 十 日

省 告 示 第 七 + 四 号  

言 宗 中 大 本 山 仁 和 寺 よ り

言 宗 御 室 派 、 同 金 剛 峯

よ り

高 野 派 、 同 醍

よ り

醍 醐 派 、 同 大

寺 よ り

言 宗 大

寺 派 同 智 積 院 よ り 新 義 真 言 宗

山 派

よ り 新 義 真 言

豊 山 派 、 と

分 離 独 立 の

願 出 之 処 之 を 許 可 し 又

言 宗 所 轄 律

の 分

独 立 の

願 出 之 処 是 亦 許 可 せ り   明 治 三 十 三 年 八 月 十 日                                

 

 

 

 

                                   

務 大 臣 侯 爵

 

西

従 道

日 左 の 各 派 別 置 管 長 の 願 書 も 左 の 如 く 認 可 せ ら れ た 。 真 言 宗

野 派 管 長 新 義

言 宗 豊 山 派 管 長 同

 

 

 

山 派 管 長 真 言 宗

派 管 長 同

 

長 同

 

 

醐 派 管 長 金 剛 峯 寺 住 職 長 谷 寺 住 職 智 積 院 住 職 仁 和

住 職 大 覚

住 職 醍 醐

職 原

 

心 猛

雲 海 量 瑜 伽 教 如

 

幢 竜

雄 が

さ る る に 及 ん で 分

が 完 全 ビ 成 立 し た の で あ る 。 但 し 古 義 末 徒 中 に は 画 一

会 を 結 ん で 各 方 面 に 対 し 猛

を 展

し 国

及 新 聞 論 調 、 学

グ ル ー プ に よ り 内

告 示 を 撤 回 す べ く 動 い た の で あ る が 西

大 臣 が 辞 任 し

澄 氏 が

大 臣 に 就 任 し 示 談 工

を す る に 及 び 「 三 ケ

間 布 教 、 興 学 を 全 く ス ト ッ プ し 、

せ る 金 子 拾 万 円 」 の

実 を

く 反 省 し

に 屈 服 し た の で あ る 。 一

山 方 に

て は 「 別 派 独 立 上 願

」 提 出 に

り 独 立 理 由

33

一 N工工一Electronlc  Llbrary  

(16)

智 山学報第十八 書 類 を 添 附 し た の で

る 。 (

積 院 史 一 四

照 )   甲

明 治 十 七 年 十 二 月 大 覚

醐 寺 仁 和

、 金 鰯 峯 寺

印 独 立 承 認 書   乙 号 同 十 七 年 十 一 月 二 三 日 智 豊 両 由 よ り 新 古 派 号 の 公 称 外 三 ケ 条 を 請 願 せ る 上 願

  丙 号 明 治 十 八

五 月 三 一 日 豊 由 事 務 所 よ 砂

の 別 派 独 立 上 願 に 対 し て の 独 立 承 認 書    

上 難

旨 答 へ 来 れ る 書 状   丁 号 明

十 八 年 六 月 八 臼 智 積 院 よ り 法 務 所 に 提 出 し た る 別 派 独 立 願 の 邸 下 理 由

く し て 明

三 十 四

七 月 五 日 各 派 管 長 連 署 を 以 て 「 各

独 立 訓 諭 」 が 藷 達 さ れ

々 宗 制 を

し て 本 宗 で は 明 治 三 十 三 年 八 月 十 九 曝 ( 内 務 省 告 示 后 九 日 臼 ) に

代 宗 務 長

豊 嶽 庶 務 兼 教 学

長 宮 本

範 両 師 が 就 任 、 越 え て 明 治 三 十 三

十 月 二 六 日 宗 務 所 た る

福 寺 に

て 開 所 式 と 同 時 に 独 立 式

を 盛 大 に

行 さ れ た の で あ る 。 臼

D

(2)   霆 冖 、 今 般 教 導 職 被 為 置 、 海 内 一 般 に 教 勧 被 宣 布 候 に 付 て は 教 則 三 条 の 旨 を 遵 奉 し 、 人 民 教 導 行 届 候 様 施 設 の 要 義 方 法、 各 宗 毎 に 書 而 を 以 て 可 申 出 事 。 一 、 管 長 の 任 可 堪 者 各 宗 毎 に 適 当 の 薦 挙 を 以 て 入 選 可 申 出 事 、 但 大 教 正 の 職 掌 は 部 内 教 官 及 生 徒 を 統 卒 し 、 其 の 進 退 黜 渉 具 状 す る を 掌 り 候 義 に 付 右 の 心 得 を 以 管 長 人 選 可 改 事 右 両 条 共 来 月 三 日 限 遅 退 有 之 間 敷 候 事。 過 日 相 遶 候 管 長 選 出 之 義 既 二 申 出 候 得 共 猶 又 各 宗 共 門 髑 本 山 年 数 長 等 ノ 縁 故 二 不 拘 偏 顱 無 之 碩 学 徳 望 事 理 遞 達 一 宗 教 導 職 管 長 的 峯 ノ 者 入 選 見 込 、 来 十 五 日 隈 壱 人 毎 論 對 書 ヲ 以 テ 可 差 出 事 ( 明 治 五 年 五 月 九 日 ) 今 般 一 宗 一 管 長 一 人 、 年 番 交 代 可 相 勤 旨 被 仰 出 候 二 付 合 議 之 上 密 道 応 ヲ 選 挙 仕 候 、 此 之 段 御 伺 奉 申 上 候   已   上     壬 申 十 月 ÷ 二 日                                                   智 積 院 代 理                                                                           権 少 教 蕉 性 海 専 住 職   加 藤 体 応 一

34

(17)

NII-Electronic Library Service 真言寒 分離の 輿相   纈 〈

6

) 紛                                                                         大 教 正 小 池 坊 代 理                                                                                 訓 導 東 福 寺 住 職   宇 野 秀 善   教 部 省 御 中 諸 宗 管 長 教 導 職

長 一 宗 一 人 ト 相 定 有 之 候 処 教 徒 取 締 向 之 不 都 合 ニ ヨ 夢 各 派 二 管 長 相 設 テ 候 共 不 苦 候 条 人 選 可 申 立 相 達 候 事     明 治 七 年 三 月 十 二 日                     教 部 少 輔   黒 田 清 綱 内 務 省 第 四 十 二 号 達 ( 明 治 十 一 年 五 月 ) 真 言 宗 仁 和 寺 外 七 ケ 寺 左 ノ 通 該 宗 西 部 ト 称 シ 管 長 別 置 之 儀 願 出 聞 届 候 条 此 旨 相 達 侯 事 真 言 宗 西 郎 、 京 都 府 下 仁 和 寺 、 大 覚 寺 、 広 隆 寺 、 神 護 寺 、 堺 県 下 法 相 宗 法 隆 寺 同 薬 師 寺 、 律 宗 西 大 寺 同 招 提 寺 新 古 真 言 宗 分 離 布 教 願 宗 内 末 派 取 締 上 二 於 テ 支 牾 有 之 候 二 付 新 古 合 一 ノ 大 教 院 ヲ 分 離 シ 各 派 二 管 長 ヲ 置 キ 一 派 眼 派 徒 ヲ 統 轄 シ 教 務 総 理 仕 度 、

本 山 協 議 相 熟 候 上 ハ 宗 内 二 於 テ 故 障 筋 一 切 無 之 候 二 付 至 急 御 允 可 被 成 下 度 此 段 連 署 上 願 仕 候 也     明 治 十 一 年 十 一 月 二 二 日                                                                                               西 本 山 連 署   内 務 獅 伊 藤 博 文 殿       真   言   宗       同   新 義 派 各 管 長       同     西 部 其 宗 各 部 管 長 別 置 ヲ 廃 シ 自 今 一 宗 一 管 長 卜 相 定 候 条 此 旨 相 達 候 事 、 但 管 長 之 儀 ハ 宗 内 ノ 協 議 二 委 セ 輪 次 交 番 可 致 事 一

35

一 N工工一Electronlc  Llbrary  

(18)

智山学報第十八     明 治 十 二 年 四 月 三 十 日 内 務 卿   偶 藤 博 文 会 議 告 文 曩 二 本 宗 諸 本 山 ノ 竜 象 会 同 シ テ 宗 捌 画 一 ノ 練 議 ヲ 尽 セ リ 、 今 又 本 末 ヲ 会 同 セ シ メ 条 簾 数 歎 ヲ 挙 示 シ テ 各 位 二 間 議 ス 、 乞 フ 忌 諱 ヲ 忘 レ テ 法 燈 ヲ 将 二 消 ン ト ス ル 一 二 骨 サ シ 、 智 驀 震 ヲ 傾 ケ 尽 シ テ 教 綱 ヲ 末 ダ 墜 サ ル ニ 張 ラ ン コ ト ヲ 、 茲 二 開 議 ノ 会 場 二 臨 席 シ テ 切 二 告 示 ス     明 治 十 二 年 十 一 月 十 臼                                                     真 言 宗 管 長                                                                                     権 大 教 正   守 野 秀 善       議     昌 第 第 第 第

第 七 六 五 四 ニ ー 一 条 条 条 条 条 条 条 宗 意 安 心 ヲ 一 体 シ 併 セ テ 布 教 ノ 体 裁 ヲ 一 一 … ス ル 件 宗 規 ヲ 厳 立 シ 僧 風 ヲ 釐 ス ル 件 法 務 所 及 同 出 張 所 ノ 役 員 選 挙 方 並 人 員 欄 限 ノ 件 宗 費 金 徴 募 方 法 及 人 員 見 込 ノ 件 宗 費 課 出 方 法 ノ 件 各 地 方 教 導 取 緕 方 改 正 ノ 件 帰 入 修 験 取 扱 ノ 件 離 加 末 契 約 交 換 証 真 言 宗 大 本 山 醍 醐 寺 及 同 山 内 寺 院 、 末 寺 ニ シ テ 同 宗 大 本 山 智 積 院 学 脈 深 縁 ノ 寺 院 壱 千 九 ケ 寺 ヲ 、 右 智 積 院 へ 転 末 承 認 ノ 儀 二 付 双 方 ノ 問 二 於 テ 契 約 ス ル 左 ノ 如 シ 第 一 条   醍 醐 寺 ハ 山 内 各 院 ア リ ト 雖 モ 協 議 決 定 二 付 醍 醐 寺 一 山 総 代 兼 執 事 ノ 名 義 ヲ 以 テ 本 定 約 ヲ 締 結 シ 、 爾 山 ノ 住 職 承 認 一一・

36

(19)

NII-Electronic Library Service 真言宗 分離の真相 連 署 ヲ 為 ス モ ノ ト ス 第 二 条   転 末 寺 院 ハ 智 積 院 学 脈 深 縁 ノ 分 別 記 壱 千 九 ケ 寺 ト ス 第 三 条   転 末 ハ 此 条 約 定 結 后 智 積 院 二 於 テ 何 時 ニ テ モ 着 手 実 行 ス ル コ ト ヲ 得 第 四 条   転 末 二 付 末 寺 ノ 中 不 服 申 立 又 ハ 其 ノ 他 事 故 ニ シ テ 実 行 シ 難 キ 場 合 ニ ハ 両 山 ノ 執 務 者 ハ 怠 慢 ナ ク 尽 力 シ テ 本 定 約 ノ 実 行 ヲ 期 ス ル モ ノ ト ス 第 五 条   第 二 条 二 記 戴 ス ル 末 寺 ノ 中 本 年 六 月 迄 二 離 加 末 不 折 合 ニ テ 実 行 ナ ス 克 ハ サ ル 時 ハ 都 合 ニ ヨ リ 何 時 ニ テ モ 其 ノ 寺 院 二 限 リ 醍 醐 寺 ハ 其 能 轄 権 ヲ 智 積 院 へ 永 世 委 任 ス ル 事 第 六 条   本 定 約 実 行 二 付 転 末 承 認 書 別 書 願 並 届 書 ハ 本 年 七 月 十 五 日 限 リ 醍 醐 寺 ヨ リ 智 積 院 へ 相 渡 ス モ ノ ト ス 第 七 条   前 条 実 行 ノ 場 合 ニ ハ 智 積 院 ヨ リ 金 壱 万 参 千 円 也 冥 加 金 ト シ テ 醍 醐 寺 へ 相 納 ム ル モ ノ ト ス 第 八 条 本 締 約 締 結 后 他 山 又 ハ 其 筋 ノ 故 障 ニ ヨ リ 離 加 末 実 践 ス ル 能 ハ サ ル 事 故 生 ジ タ ル 時 ハ 醍 醐 寺 ハ 前 条 ニ ョ リ 領 収 シ タ ル 冥 加 金 ノ 金 額 ヲ 速 二 智 積 院 へ 返 還 ス ル モ ノ ト ス   右 双 方 立 会 ノ 上 交 換 契 約 候 也     明 治 二 十 七 年 四 月 十 五 日 大 本 山 醍 醐 寺 一 山 惣 代 兼 執 事                 篁     光 雅                   宮 寺   普 学                   松 岡   秀 算 大 本 山 智 積 院 一 山 惣 代 兼 執 事                   滝     承 天                   茆 原

 

日 政 印 印  印 印 印 一

37

一 N工工一Electronlc  Llbrary  

(20)

智 山学報第十 八輯 亠 購 書 契 約 聯 力 田 共 議 無 之 仍 テ 承 認 捺 印 候 也 成 嶋 真 興   印 大 本 由 智 積 院 化 主           権 大 僧 正   佐 伯 隆 基 大 本 山 醍 醐 寺 座 主 三 宝 院 門 跡           椎 大 僧 蕉   寺 鵯 真 応 印 印 鱒       醍 醐 寺 独 立 請 願 書     吾 本 山 が 修 験 宗 を 兼 宗 し 末 徒 を 統 理 し 来 り し こ と は 確 呼 た る 義 に し て 今 更 申 述 る 迄 も 無 之 義 に 候 然 る を 該 末 徒 去 る 二 十 年     来 独 立 の 義 驥 々 絹 迫 り 法 務 所 へ 手 数 相 鮪 且 つ 弊 山 が 修 験 宗 を 独 立 し 統 理 せ ざ る に 於 て は 開 山 以 来 の 法 脈 を 廃 止 し 本 末 の 権     義 を 乱 り 寺 門 の 衰 頽 を 来 す べ き 義 は 長 者 既 に 御 認 定 有 之 其 末 弊 山 は 彼 等 の 請 願 を 容 れ 既 に 修 験 宗 を 再 興 独 立 し 三 宝 院 之 が     管 長 と な る べ き 義 内 務 省 へ 請 願 に 及 候 処 弊 山 が 本 宗 宗 制 の 下 に 立 ち 他 の 一 方 に 向 っ て 管 長 と な ら ん 事 其 秩 序 を 乱 る も の に     し て 本 雀 の 許 可 を 得 る 能 は ざ り し に よ り 萬 不 得 止 一 出 独 立 之 義 請 願 に 及 候 条 速 に 御 協 賛 相 成 度 候 様 致 度 仍 て 理 由 書 相 添 此     段 請 願 仕 候 也         明 治 二 九 年 十 二 月 十 七 日                                 座 主 ( 門 跡 ) 寺 嶋 、 篁 、 宮 寺 各 名 印     理 由 書 長 文 に 付 略 。   の

2

  真 言 宗 金 剛 峯 寺 独 立 騷     当 本 山 は 古 来 独 立 し て 末 派 を 統 理 し 来 候 処 明 治 十 二 年 御 省 戊 第 一 号 達 に よ り 真 言 宗 画 一 制 度 の 下 に 立 ち 施 て 今 日 に 簗 れ り     然 れ 共 性 格 と 習 慣 の 差 異 あ り 随 て 教 学 の 不 振 を 来 し 候 は 目 下 の 実 情 に 御 座 候 間 当 本 末 は 自 今 真 言 宗 高 野 派 と 慾 し 一 派 独 立     管 長 別 置 弦 候 条 速 に 御 許 可 相 成 痩 別 紙 理 由 書 並 宗 制 寺 法 見 込 案 及 統 轄 寺 院 簿 相 添 此 段 奉 願 上 候 也 一

38

(21)

NII-Electronic Library Service 真言宗分離の真相     明 治 二 九 年 十 二 月 右 金 剛 峯 察 座 主       大 僧 正   原   心 猛   一 山 総 代 遍 明 院 住 職       大 僧 都 佐 伯 宥 純   同       総 持 院 住 職       少 僧 正   龍 池 密 雄 印 印 印   内 務 大 臣 伯 爵   樺 山 資 紀 殿                                   ( 理 由 書 略 ) 各 大 本 山 独 立 管 長 別 置 願 各 大 本 山 は 自 今 独 立 管 長 別 置 布 教 伝 導 を 宗 見 と 相 認 め 侯 条 此 旨 御 許 可 相 成 候 様 仕 度 尤 も 各 本 山 の 間 に 於 て 甲 乙 両 山 に 関 係 す る 寺 院 及 僧 侶 の 取 扱 方 は 別 記 写 の 通 ( 十 月 十 二 日 九 大 本 山 住 職 の 盟 約 書 ) 盟 約 仕 候 条 各 山 会 に 将 来 異 議 無 之 速 に 御 詮 議 相 願 候 也     明 治 三 二 年 十 月                                                         九 本 山 住 職 連 印 ( 勧 修 寺 欠 職 )   真 言 宗 長 者 大 僧 正   三 神 快 運 殿     建   議

 

案 真 言 宗 宗 会 議 長 土 宜 法 竜 謹 み て 本 会 の 決 議 を 具 し 建 議 仕 候 、 抑 々 本 宗 の 制 度 は 去 る 明 治 十 二 年 画 一 の 制 度 を 布 て 一 宗 を 統 理 せ ら れ 施 て 今 日 に 到 れ る も の に 有 之 候 、 然 れ 共 性 格 と 習 慣 と の 差 異 あ り 却 て 宗 家 の 統 一 を 欠 き 随 て 教 学 の 不 振 を 来 す の 恐 あ る は 自 今 本 宗 の 実 情 と 存 候 仍 て 現 今 の 宗 規 を 変 更 し 各 山 各 立 別 置 管 長 の 制 度 を 設 け 本 宗 会 に 対 し 何 分 の 御 成 案 御 提 出 あ ら ん 事 を 希 望 に 堪 へ ず 候 、 右 建 議 仕 候 也     明 治 三 二 年 十 月 十 八 日                                                       議 長   名   長 者 大 僧 正   三 神 快 運 殿 一

39

一 N工工一Electronlc  Llbrary  

参照

関連したドキュメント

日髙真吾 企画課長 日髙真吾 園田直子 企画課長 鈴木 紀 丹羽典生 樫永真佐夫 樫永真佐夫 樫永真佐夫 川瀬 慈 齋藤玲子 樫永真佐夫 三島禎子 山中由里子 川瀬

佐和田 金井 新穂 畑野 真野 小木 羽茂

 渡嘉敷島の慰安所は慶良間空襲が始まった23日に爆撃され全焼した。7 人の「慰安婦」のうちハルコ

専用区画の有無 平面図、写真など 情報通信機器専用の有無 写真など.

号機等 不適合事象 発見日 備  考.

2011 off the Pacific coast of Tohoku Earthquake Earth, Planets and Space 47 活断層

写真① 西側路盤整備完了 写真② 南側路盤整備完了 写真④ 構台ステージ状況 写真⑤

写真① ⻄側路盤整備完了 写真② 南側路盤整備完了 写真④ 前室鉄⾻設置状況 写真⑤