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3 研究課題と研究の手だて (1) 研究課題 音楽から感じ取ったことや表現したい思いを伝え合う活動の充実 研究主題 児童一人ひとりが生き生きと学ぶ授業の創造 ~ 主体的な言語活動の工夫 ~に基づき 児童一人ひとりが楽曲を聴いて 感じ取ったことや表現したい思いを伝え合うことにより 音楽に対する自分の思

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Academic year: 2021

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第6学年1組 音楽科学習指導案

平成25年1月25日(金)第5校時 授業者 教諭 小沼 直子 場 所 第1音楽室 1 題材名 音楽に思いをこめて 2 題材設定の意図 本題材では、これまでの学びを生かして自分の考えをもち、自分の言葉で表現し思いをこめて音楽表現に生 かすことがねらいである。活動にあたっては、卒業を間近とした児童の気持ちを大切にし、音楽表現を通して これまで友達と過ごしてきた思い出を振り返るとともに、音楽活動をする喜びを味わう。 本学級の児童は、音楽活動に大変意欲的に取り組んでいる。第6学年2学期の「豊かな表現をもとめて」で 「この地球のどこかで」の歌唱活動に取り組んだ。作曲家がどのような表現の工夫をしているかを感じ取り、 自分たちの「卒業して大人になっても、友達を思い合いながら生きていきたい」という思いを重ねながら表現 を考えて歌い、校内の音楽会で発表し、下級生や保護者に感動を与えることができた。しかし、「音楽の種」(本 校では音楽を形づくっている要素を「音楽の種」と呼んでいる)を積極的に使い表現に生かそうとしている児 童もいるが、友達の意見を聞いているだけの児童もいる。児童のアンケートでは、以下のとおりである。 1.「作曲者の工夫」を見付けることは得意ですか。 ①そう思う 4 ② 少し思う 15 ③あまり思わない 15 ④思わない 2 2.ふだんからどのように歌ったり演奏したりしたらよいか考えながら学習に取り組んでいますか。 ①そう思う 14 ② 少し思う 18 ③あまり思わない 3 ④思わない 1 3.「音楽の種」をもとに工夫して歌ったり演奏したりすることはできますか。 ①そう思う 12 ② 少し思う 22 ③あまり思わない 1 ④思わない 1 4.工夫して歌ったり演奏したりする時に、理由を付けて自分の思いを言うことができますか。 ①理由を付けて言うことができる 11 ②少しできる 15 ③なんとなく思いはあるが言葉に表せない 9 ④できない 1 以上の結果から、「音楽から感じ取ったことや表現したい思いを伝え合う」ためには、①「作曲者の工夫」 を見付け、そこにはどのような思いがあるのかを伝え合い、表現のよさを味わうことの経験を積むことで、楽 曲に対する自分の思いを理由を付けて言うことができるようになる。②一人ひとりが意見を発表できるような 場を設け、比較検討することで考え方を広げることができる。③言語環境を整理し、語彙を増やしたり表現方 法を理解したりすることで自分の思いと重ねることができるようになるのではないかと考える。 本題材で扱う「セピア色になっても」は、児童の心に近く、今までの経験を生かすことができる歌詞であり、 児童の思いと重なる部分が多いと予想される。また共通教材である「ふるさと」は、作詞者の思いを想像しな がら歌うことができる楽曲である。本題材を通して、歌詞の内容を味わい、児童一人ひとりの思いを表現に生 かしていけるよう、グループ活動を通して友達と伝え合い、表現を深め合う活動にしていきたい。また友達と 共に音楽をつくる喜びを味わい、生涯を通して音楽を愛好する心情を育てていきたい。

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3 研究課題と研究の手だて (1) 研究課題「音楽から感じ取ったことや表現したい思いを伝え合う活動の充実」 研究主題「児童一人ひとりが生き生きと学ぶ授業の創造」~主体的な言語活動の工夫~に基づき、児童一人 ひとりが楽曲を聴いて、感じ取ったことや表現したい思いを伝え合うことにより、音楽に対する自分の思いや 考えをより明確にしたり整理したりすることができると考える。また、友達と伝え合うことを通して、友達の 感じ方や考え方のよさに気付いたり、自分の感じ方を広げたりすることができると考える。授業では、楽曲を 聴いて感じ取ったことや表現したい思いを伝え合う活動を取り入れることで、児童一人ひとりの思いや願いを 実現することができるよう、本研究課題に取り組んだ。 (2) 研究の手だて 手だて①歌詞や旋律から、感じ取ったことや表現したい思いを言葉で表す。 〈ねらい〉児童の体験と詩の内容について、旋律の動きから曲想を感じ取り、音楽を形づくっている 要素の働きに気付くようにする。 ○ワークシートや付箋を活用することにより、児童一人ひとりが「このように歌いたい。」「演奏したい。」 という思いや願いをもつことができるようにする。 ○児童の思いや意図を明確にすることで、自信をもって音楽表現ができると考える。またワークシートや付 箋から児童の思いや意図を教師が把握し、指導に生かすようにする。 手だて②友達と思いを伝え合い、表現を深める。 〈ねらい〉児童が思いや願いを友達に伝え合うことで、自分の考えを深め、生き生きと表現するよう にする。 ○少人数グループ(3~4人)での話合いや音を通して確かめる活動を行うことで、児童一人ひとりが、自 分の言葉で表現したい思いを表すようにする。また、少人数グループでの話合い→他のグループとの交流 →全体でまとめるという流れで活動を行うことで、表現をより深めることができると考える。 ○友達と聴き合いをして、よいところやアドバイスなどの意見交換をする。 手だて③言語環境を整備する。 〈ねらい〉これまでの表現や鑑賞の活動を通して活用した音楽の言葉を音楽を形づくっている要素と 関連付けてまとめることで、音楽を形づくっている要素のよさや面白さについて気付くよ うにする。 ○これまでの学習で、作詞者や作曲者の工夫を見付け、それを踏まえてどのように歌いたいか考え、書き込 んだプリントを振り返るようにする。 ○音楽を形づくっている要素と関連する言葉をまとめたプリントを常に見ることができるようにする。 4 題材の目標 歌詞の内容を味わい、言葉を大切にしながら楽曲に込められた思いを感じ取り、自分の思いや意図をもって 歌うようにする。

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5 本題材と小学校学習指導要領とのかかわり 小学校指導要領の内容 「A 表現」(1)歌唱 イ 歌詞の内容、曲想を生かした表現を工夫し、思いや意図をもって歌うこと。 エ 各声部の歌声や響き、伴奏を聴いて、声を合わせて歌うこと。 〔共通事項〕(1)ア(ア)リズム、速度、旋律、強弱、フレーズ、音の重なり (イ)反復、変化 6 教材について ○ふるさと 高野 辰之 作詞 / 岡野 貞一 作曲 (歌唱) ヘ長調、4分の3拍子。A(aa’)・B(ba”)の二部形式。すべての小楽節が完全終止するので、起伏の豊か な旋律線にもかかわらず、全体に落ち着いた曲想を醸し出す。歌詞の表す情景や気持ちを表現するようにした い。 ○セピア色になっても 田島 玲子 作詞 / 若松 歓 作曲 (歌唱) 変ロ長調、4分の4拍子。美しい前奏に導かれて、友達との苦い思い出を語りだす冒頭部分。自然な歌詞と 次第に盛り上がる音楽構成の中で、共感しながら心と声が引き出されていくような曲である。旋律や歌詞の内 容を考え、曲想を生かした表現を工夫し、児童の思いを楽曲にのせて歌うようにしたい。 7 題材の評価規準 音楽への関心・意欲・態度 音楽表現の創意工夫 音楽表現の技能 ①歌詞の内容、曲想を生かし た表現を工夫し、思いや意 図をもって歌う学習に主 体的に取り組もうとして いる。 ①強弱、音の重なり、反復を聴き取り、それらの働 きが生み出すよさや面白さなどを感じ取りなが ら、歌詞の内容、曲想を生かした表現を工夫し、 どのように歌うかについて思いや意図をもってい る。 ②リズム、速度、旋律、強弱、フレーズ、音の重な り、反復、変化を聴き取り、それらの働きが生み 出すよさや面白さなどを感じ取りながら、歌詞の 内容、曲想を生かした表現を工夫し、どのように 歌うかについて思いや意図をもっている。 ①「ふるさと」の歌詞や 曲想にふさわしい表現 で歌っている。 ② 曲 想を 生 か し た 表現 で、互いの声や全体の 響き、伴奏を聴きなが ら、自分の声と友達の 声と調和させて合唱を している。

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8 題材の指導と評価の計画(5時間扱い) 時 教材 ○学習内容 ・学習活動 ・指導上の留意点 ◆評価規準【評価方法】 第1次 歌詞の内容を味わい、言葉を大切にしながら、楽曲に込められた思いを感じ取って歌うようにする。 1 ふ る さ と ○「ふるさと」の言葉を大切にしながら歌う。 ・「ふるさと」の主旋律を歌う。 ・詩の内容を理解し、情景や構造に着目して曲の山に 向かう歌い方を工夫する。 ○「ふるさと」を作者の思いや情景を想像しながら歌 う。 ・歌詞をよく読んだり朗読したりしながら、詩の流れ や言葉の響きを確かめ、フレーズを感じとって歌 う。 ○表現を工夫する。 ・言葉を大切にしながら歌う。 ・曲想を生かして、速さ・強弱・曲の盛り上がりなど 表現を工夫する。 ・表現の工夫を基に歌う。 ・挿絵を準備したり、楽曲の背景を伝えたり しながら、児童が楽曲の風景を感じ取れる ようにする。 ・歌詞の内容から作者の思いを考えるように する。 ・4小節1フレーズとして、レガートで歌う。 ・音の上行、下行に着目させ、息のコントロ ールに気を付けて強弱を工夫させる。 ◆「ふるさと」の歌詞や曲想にふさわしい表 現で歌っている。 技①【歌声の聴取】 第2次 歌詞の内容を味わい、音楽を形づくっている要素を生かして表現を工夫するようにする。 2 3 セ ピ ア 色 に な っ て も ○曲の感じをつかむ。 ・範唱を聴く。 ・主旋律を歌う。 ・曲の中で「お気に入り」の部分を見付け、その理由 を付箋に書き拡大譜にはる。 ・付箋に書いた思いを基に、冒頭部分の歌い方を考え て歌う。 ○二部合唱をする。 ・副次的な旋律を歌う。 ・パートの分担をする。 ・互いのパートを聴き合いながら二部合唱をする。 ○作曲者の工夫を見付け、その表現を生かして歌う。 ・作曲者がどのような工夫をしているか考え、拡大譜 ・書くことが進まない児童には個別に問うよ うにする。 ・歌詞の内容は自分の体験にあるのか個別に 問い、その時の気持ちを工夫に生かせるよ うにする。 ◆歌詞の内容、曲想を生かした表現を工夫 し、思いや意図をもって歌う学習に主体的 に取り組もうとしている。 関①【付箋や学習カードの記述、歌ってい る表情や様子の観察】 ・ピアノで副次的な旋律を演奏し、正しい音 程に気を付けて歌うようにする。 ・響きを確認しながら歌うようにする。 ・付箋に書き込まれた意見を読み上げる。

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○4 本 時 5 に書き込みをする。 ・作曲者が工夫をした理由を考える。 ・作曲者の工夫を生かして歌う。 ○表現の工夫をする。 ・付箋をグループの楽譜に貼り、どのような思いがあ るのか確認をする。 ・「音楽の種」を使い、どのような歌い方をしたらよ いか考え、歌う。 ○グループ同士で発表し合う。 ・考えた歌い方を発表する。 ○学級としての歌い方をまとめる。 ・グループで考えた歌い方を発表し、クラスでどのよ うな歌い方にするか試し、話し合う。 ・決定した歌い方で歌う。 ○楽曲の構成を生かした表現の工夫をして歌う。 ・楽曲の全体がどのような流れになっているのか考え る。 ・構成を理解し、どのように歌うかを考え、工夫して 歌う。 ・全体を通して歌う。 ・「音楽の種」を基に考えるようにする。 ◆強弱、音の重なり、反復を聴き取り、それ らの働きが生み出すよさや面白さなどを 感じ取りながら、歌詞の内容、曲想を生か した表現を工夫し、どのように歌うかにつ いて思いや意図をもっている。 創①【話合いの様子の観察・歌っている表 情や様子の観察】 ・クラスの拡大譜に書き込みをする。 ・話合いに戸惑っているグループには、今ま で学習したプリントを振り返るよう、声を 掛ける。 ・考えた歌い方が表現できていないグループ には教師が一緒に歌うようにする。 ・聴いたグループは、アドバイスやよいと思 ったところを言うようにする。 ・考えた歌い方の理由を言うようにする。 ・他のグループの発表を聴いて、そのおすす めの歌い方でもよいとする。 ◆リズム、速度、旋律、強弱、フレーズ、音 の重なり、反復、変化を聴き取り、それら の働きが生み出すよさや面白さなどを感 じ取りながら、歌詞の内容、曲想を生かし た表現を工夫し、どのように歌うかについ て思いや意図をもっている。 創②【話合いの様子の観察・歌っている表 情や様子の観察】 ・歌詞の内容を振り返り、どのような時間の 経過となっているのか確かめるようにす る。 ・「音楽の種」を基に考えるようにする。 ◆曲想を生かした表現で、互いの声や全体の 響き、伴奏を聴きながら、自分の声と友達 の声を調和させて合唱をしている。 技②【歌声の聴取】

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9 本時の学習指導(4/5時) (1)目標 歌詞の内容を味わい、音楽を形づくっている要素を生かして表現を工夫するようにする。 (2)展開 学習内容 ・学習活動 ・指導上の留意点 ◆評価規準【評価方法】 時間 1 学習の雰囲気づくりをする。 ・「旅立ちの日に」を歌う。 ・「セピア色になっても」を歌う。 2 本時の学習のめあてをつかむ。 3 表現の工夫をする。 ・どのような思いがあるのか考える。 ・歌い方を考え、歌う。 4 グループ同士で発表し合う。 ・考えた歌い方を発表する。 5 学級としての歌い方をまとめる。 ・グループで考えた歌い方を発表し、クラスでど のような歌い方にするか試し、話し合う。 ・決定した歌い方で歌う。 ・発音を意識して歌うようにする。 ・前回学習した作曲者の工夫を確認する。 ・強弱を生かして歌うようにする。 手だて①② ・話合いに戸惑っているグループには今まで学習 したプリントを振り返るよう、声を掛ける。 ・曲の流れや歌詞をよく考えて歌い方を考えるよ う声を掛ける。 手だて③ ・考えた歌い方が表現できていないグループには 教師が一緒に歌うようにする。 ・聴いたグループにはアドバイスやよいと思った ところを発表するようにする。 ・考えた歌い方の理由を伝えてから、発表をする ようにする。 ・他グループの発表を聴いて、よいと思った歌い 方でもよいとする。 ・児童の考えをまとめ、歌いながら確認していく。 ◆リズム、速度、旋律、強弱、フレーズ、音の重 なり、反復、変化を聴き取り、それらの働きが 生み出すよさや面白さなどを感じ取りながら、 歌詞の内容、曲想を生かした表現を工夫し、ど のように歌うかについて思いや意図をもって いる。 創②【話合いの様子の観察・歌っている表情や 様子の観察】 5 3 15 10 12

6-1の思いが伝わる表現の工夫をしよう

参照

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