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﹃ 国際産業連関分析論 ︱理論と応用︱ ﹄

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各章の具体的な論題と要旨は次の とおりである

︒﹁第一章

国際産業連

関表の理論的基礎﹂︵桑森︶では︑国

際産業連関表の原型となっている地域

間産業連関表の理論モデルとアジア表

︵国際産業連関表︶との関係を吟味し︑

国際産業連関表の理論的基礎を明らか

にする

︒﹁第二章

アジア国際産業連 関表の歴史﹂

︵玉村

︑桑森︶では

︑東

アジア各国の産業連関表作成およびア

ジア表作成の歴史的背景の概略を整理

するとともに︑アジア表の作成方法︵詳

細は補章︶を解説した︒また︑章末には︑

本書で対象とした国々における産業連

関表およびアジ研の国際産業連関表の

作成状況と特徴を一覧表にまとめ︑刊

行物として国内での利用可能性がわか

るようにしてある

︒﹁第三章

国際産

業連関分析手法の基礎﹂︵玉村︶では︑

一国産業連関表の分析の基礎となる生

産誘発および付加価値誘発の効果分析

が︑国際産業連関表にも適用可能であ

ることを示し︑応用例としてアジア諸

国経済の相互依存の実態を分析してい

︒﹁第四章

国際間の生産波及効果

の分解と計測﹂︵桑森︶は︑国際産業

連関分析の特徴である国際間の生産波

及効果をその性質によって分解する方

法を検討している

︒﹁第五章

家計内

生化モデルによるアジア太平洋地域に

おける生産と所得の連関﹂︵佐野︶は︑

アジア表の家計部門を内生化して︑対

象諸国

・地域における産業と所得の

連関を分析したものである︒﹁第六章 東アジアにおける国際分業国際垂直

分業指標の計測﹂︵内田︶では︑﹁国際

垂直分業指標

ertical VSpecialization ︵

Index

︶﹂を用いて

︑東アジア各国の 分業度を計測し

︑この地域の垂直分

業構造の深化を分析している︒﹁第七

章  産業連関表による価格分析の考え

方とアジア表への応用﹂︵玉村︶では︑

一国産業連関表の物量モデルと金額モ

デルの考え方が国際産業連関表への適

用もその延長線上にあるとし︑応用例

として︑関税・輸入商品税撤廃による

生産物価格低減効果の計測・分析︑特

定生産物価格の変化による他の生産物

価格への影響を計測した結果が示され

る︒

最後に︑これまで地道に作成が続け

られながらも分析利用に比べ世に出る

機会が少なかった表作成の歴史的経緯

や作成方法の詳細を広く紹介した点を

本書の特徴のひとつとして特筆してお

きたい︒国際産業連関表作成に携わる

人々への一助になるものと期待する︒

なお︑本書は︑二〇一一年度から二

〇一二年度にかけて組織されたアジ研

の﹁国際産業連関分析論﹂研究会の成

果である︒

︵たまむら

ちはる

︑くわもり

ひろし

/アジア経済研究所  開発研究センター国際産業連関分析研究グループ︶ していない︒こうし

た状況に鑑み︑最新

表である二〇〇五年

表の完成を機に本書

は計画・作成された︒

本書の目的は︑アジ

ア表について︑その

作成着手・発展の歴

史・表の特徴と作成方法︑国際産業連

関論における理論的位置づけ︑および

基本的分析手法を実証分析例も示しな

がら包括的に整理し︑今後の作成・分

析両面の進展につながる国際産業連関

論の研究書となることを意図するもの

である︒この目的を展開するために︑本書の

構成は次のようになっている︒

まず︑アジア表の理論的位置づけを

明確にし︑その特徴や作成方法を示す

︵第一章︑第二章︑補章︶︒これをふま

えて︑以降の章ではアジア表を用いた

国際産業連関分析を展開する︒その導

入として︑第三章で分析手法の基礎を

実証例で示す︒続く第四章から第七章

は︑第三章の分析手法の考え方をその

課題に応じてより詳細に展開した各論

である︒

一 九 七

〇 年 代 以

降︑東アジアを対象

とした国際産業連関

表の作成と分析に関

する取り組みは︑当

該国の統計機関と協

力しながら当研究所

が中心的な役割を果

たし現在に至っている︒特に︑東アジ

ア諸国と日本および米国を対象とする

いわゆるアジア国際産業連関表︵アジ

ア表︶は

︑一九七五年

︑一九八五年

一九九〇年︑一九九五年︑二〇〇〇年

を対象年とする五つの表が作成されて

いたが︑さらにこのたび二〇〇五年表

が完成した︵統計資料シリーズ第九八

集︶︒

アジア表が時系列的に蓄積されるよ

うになると︑対象各国間︑あるいは日

本・米国の先進国と開発途上にあった

東アジア諸国との間の経済相互依存の

進展を浮き彫りにする経済統計表・分

析ツールとして開発戦略︑貿易︑経済

統合︑環境などより多方面に活用され

るようになってきた︒しかしながら︑

国際産業連関表の作成・分析に特化し

た解説書や研究書は現在のところ存在

玉村千治・桑森啓

玉村千治・桑森啓

  編

﹃ 国際産業連関分析論 ︱理論と応用︱ ﹄

研究双書№六〇九

52

アジ研ワールド・トレンド No.225(2014. 7)

新 紹 刊

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