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低開発国における工業化と農業

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低開発国における工業化と農業 171

低開発国における工業化と農業

 東南アジアを含あて、低開発諸国は一般に人口の成長率が極めて高かったこと、他方資 本の蓄積率が極端に低かったことから、相対的に労働余剰、資源貧困の状態にする。しか

も、この余剰労働が農業部門に吸収され、労働の生産力が極めて低い状態で生産が行なわ れ、他方農業部門には余剰農業生産物が存在することがその特徴としてあげられている。

この中で国民所得の、一人当り国民所得の増大をはかるため工業化が焦眉の急の問題とな るが、上の特徴:に着目して、農業部門は(1)工業化のため必要な労働を供給する。(2)工 業化のため必要な投資資金を供給するとの二つの形でその役割が評価されている。うち(1)

は余剰労働、乃至偽装失業に関し、(2)が余剰農産物に関するが、これらは何れも、低開発国 の初期の工業化の段階において重要な役割を演じ、就中後者余剰農産物の存在は前提条件 であるとさえされている。即ち(1)余剰労働が存在する場合、農業部門に投資を全然行わ ずに、初期の工業化のため余剰労働を利用でき、しかも、農業部門の総生産高は全然減少し ないから、少なくともその初期の段階において農業部門を顧慮しないで注意を工業化に集 中できる。②余剰労働が存在する場合、労働の限界生産力は極めて低いから、農業部門 の一人当り平均食糧消費量はこの限界生産力を上まわり、これが制度的に賃金とし・て固定 されれば、工業部門への労働供給曲線はこの制度的にきめられる賃金について無限に弾力 的である。そして更に(3)この初期の工業化の毅階において、余剰農産物が投資々金の供 給源として果たす役割は大きいと主張されている。

 低開発国のこれらの特徴に注目して、農業部門と工業部門の二重経済 (dualistic economy)の均衡成長の中に経済発展のパターンを求める考え方がFeiとRanisによ

り展開されている。その論文においては市場機構を通しての二重経済の均衡発展が説明さ         (1)

れ、余剰労働の存在とその果たす役割が強調されているが、他方余剰農産物の役割は十分 評価されていない。FeiとRanisの論文に沿うて、これらの諸点を明らかにする。次に、

余剰農産物の存在を経済発展の重要なfactorとしてとりあげている:Nichollsの論文を       (2)

とりあげ、余剰農産物の大きさ、乃至その投資のメカニズムを明らかにしたい。この2つ が本論文の課題である。

(2)

172

第1章 二重経済の均衡成長

 1.1 想定、定義

 (1)農業部門 (i)この部門はいわゆる伝統部門と呼ばれるもので、固有の意味での 農業部門、家内工業、村落の小規模工業からなるが後者二つの比重は小さいから農業部門 を以て代表せしめ、この部門は食糧生産に従事する。 (ii)この部門は小農(peasant)

経営形態をとる。農業部門全体としての生産関数は式(1)である。

         letA1輯α  A>A

      Yr。・・U A<A       (1)

 式(1)においてYは総生産高、θは技術変化率、Aは必要農業人口、 Aは農業人口、αは パラメター、Uは常数で、土地は同質、その量は固定。式(1)から労働の限界生産力は非逓

増。

      d2Y       冠匿ガ〈0

  塾ズ二一・       (2)

(iii)小農形態であるから賃金労働は存在しない。

 (2)工業部門(i)この部門はいわゆる近代部門と呼ばれ、集団農場(plantation)鉱 山、原油精製、、大規模工業からなり、企業形営形態をとり、賃金労働が雇傭され、賃金は 労働の限界生産力によりきまる。 (ii)この部門の生産関数は次式(3)

      X・=F(t)K:BL1−B       (3)

であり、Xは総生産高、 Kは実質資本、 Lは労働投入量、 F(t)は技術変化、 Bはパラ メター、tは時間であり、F(t)については

        ∂F

      J=『合t一/F=b+ae−nt         (4)

       (a,b,nは所与且つ>0)

であり、これは工業部門の技術革新の強さを示し、外生的に所与である。

 今回人口をPにて示せば

      P=A十L      (5)

が定義から成立。

 (3) (i)農業部門に余剰労働の存在。即ちA>Aの存在。式(1)を次のFig 2、 Fig 3 に示す。:Fig 3において、 ORGCXAの部分が総生産力を示す曲線で、 A=OD即わち 低開発国の農業部門にODをこえる農業人口を想定し、このOA−ODが余剰労働であ

り、この部分を農業部門から除去しても農業生産高は不変。

 このOAの水準から話しを進めるが、この時一人当り食糧消費量(制度的実質賃金と見

(3)

  W>限界生産力(一〇)

 局面皿:DP

  W>限界生産力(>0) (6)

 局面皿:PO

  W<限界生産力(>0)

局面皿と局面皿の分岐点Pにおい

  W一限界生産力     (7)

であり、点D、点Pが夫々労働不 足点、商業化点(commercialza−

tion point)と称せられ、点Pに おいて農業部門は転換点を迎え る。そして、局面1に余剰労働 が、局面皿に偽装失業が存在する と称せられているが、もし余剰労 働の存在が限界生産カー0と等価 であれば、このように余剰労働と 偽装失業とを区別することには意 味があるが、限界生産力がゼロで あることが余剰労働存在の必要条 件でもなければ、十分条件でもな いことも立証されているからこの 区別をする必要はなくなるが、今       (3)

はそのままにして話しを進めよ

う。

 (ii)

      S=Y−AW

低開発国における工業化と農業      1ワ3          AX

      AX

         OAであり・この「5亙=W  (制度的実質賃金)とおくとき・こ倣されるもの)は の制度的実質賃金と労働の限界生産力との関係について次の3つの局面が区別

される。

 局面1:AD

       P       Sノ

1ぜ

動・

肇、

o

l l L,・

  l I

l l

R

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1 1 1 I Y

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W Fig 1

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X

局面Il 6  D

1 1 1 H

1

R

G7 1

F C

局面E  l 局面皿  Fig 2     量

人 口  :   P

      o

R

ξ

 8

Fig 3 余剰農業生産物の存在。この余剰農産物をSにて示せば、局面1、局面皿におい

      (8)

と定義される。このSが二重地主(dualistic landlord)に帰属するが、この二重地主は 局面1、皿においては総生産極大原則、局面皿になって利潤極大原則に従うものときめ る。Fig 3において縦線で示された部分がSを表わす。

(4)

174

 上の余剰農産物Sに対応して、工業労働者一人当り平均余剰農産物は次式(9)で定義され

る。

         S

      V= L       (9)

Vは平均余剰農産物である。

 (iii)局面1、局面IIにおいて制度的賃金Wを獲得し、局面皿において限界生産力に 等しい実質賃金を獲得すると考える。:Fig 2においてAS一可ととるとき、 SYUVが 農業労働者の実質賃金を示し、農業部門の労働供給曲線となる。SYZOはVを表わす平均 余剰農産物曲線である。

 (4)工業部門 (i)工業部門は利潤極大原則に従って行動し、Fig 1において、 df,

d/fノは労働需要曲線で、投資の結果dfからd f へと右側に移動する。(ii)労働者の実 質賃金は農業部門の実質賃金、即ち、局面1、局面皿においてはWに、局面皿において は、限界生産力に等しい賃金に固定される。このWが工業生産物で表示されたのがOSで ある。局面1においては農業生産物と工業生産物の交易条件は不変であるから横軸に平行

(St)・局酊においては交易条件力書の磁のため工難醐こ悪化するから右上り

(t xノ)一これが交易条件効果(terms−of−trade−effect)と呼ばれる一、局面1皿において は農業労働者の限界生産力増大のため右上り(x s1)一これが実質賃金効果(rea1−wage−

effect)と呼ばれる一となる。交易条件をT、工業労働者の賃金をw、9を余剰係数、入 を9とwの比例因子とすれば夫一次式が成立する。

         L

      7=9S    、        (1④

      w一φ(V)       qD

      9一λ,w      (12       θ==f(7)  fノ⊇≧o      (13》

θは内生的変数と見倣されている。

 1.2均 衡 成 長

 この二重経済に投資がなされれば、夫々の部門に投資効果、生産力効果を生むが、この 効果を夫々の部門別に考えよう。投資々金であるが(i)二重地主の獲得する余剰農産物 と工業部門利潤からなり、 (ii)地主は二部門間市場に余剰農産物を提供して、工業生産 物を獲得し、これを以て工業投資を行ない、工業部門利潤は工業、農業部門に投資され

る。

 1.2.1農業部門 この部門への投資は農業生産力を増大せしめ、この結果(1)余剰労 働は増加し、(2>余剰農産物は増加する。これらの事情をFig5、 Fig 6に示す。 Fig 6に おいて総生産力曲線は1から、∬、皿へと移動し、労働不足点はS1からS2、 S3へと右

(5)

低開発国における工業化と農業 175

に移動する・制度鑛金耽の生産力の増大にもかかわら撮初の蝉蕊に固定さ

れていれば、余剰農産物の増加することは明らかである。この総生産力曲線の1から皿、

皿への上昇にともなって、:Fig 5に示すように限界生産力曲線、平均余剰農産物曲線も1 から、11、皿へと移動する。この

       転回点 結果農業商業化点もt1からt2、    l

t3へ移動し、総生産力曲線皿に    賦 おいてf3とt3が一致し、この点    {封 力綿業部門の転回点と称せられ、 へ、

これ以降・農業部門は利潤から聯成長径路

P

蓄、資本蓄積が可能となる。

      o  農業部門から工業部門への労働

供給曲線は、上の総生産力曲線の

i3

12   1    11

㍉   1

・。り, o

  O     P2 し2 口    o・

し    ill i2    8 C

e Ob

   しo L3し2  1   1ql  q21

 11

くP39曙5⊃

 ll l31

1から皿、皿への上昇の結果、こ れに対応して、Fig 4において

LIL1からし2L2、L3L3へと

移動する。こ、に転回点以前にお いては呈の融こよる交易条件

効果のため労働供給曲線は下方に 移動し、転回点以降において労働 供給曲線は実質賃金効果により上 方に移動するから、L2 L2はLl L1を下から切るFig 4に示す如

きものとなる。 (以下同様)

1.2.2工業部門 実質資本の 蓄積が進み工業部門に投資がなさ

櫨澤ユil

         l

人 口

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Fig 4

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1 1 Fig 6

o

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0

れるにつれて、労働需要曲線はFig 4に示されるようにil i1からi2 i2、 i3 i3へと右 側に移動する。この工業部門投資の結果えられる労働需要曲線iiの右側への移動と、農 業部門投資の結果えられる労働供給曲線Lしの右側への移動の同時化が二重経済の均衡成 長をとくかぎであり、この同時化をもたらす如き投資量、その配分が重要である。この同 時化の現象が見られるとき、一連のiiとしLは夫々Fig 4のし10b上で交わる。この 時この二重経済は均衡成長径路にあり、take・off processが進行する。

 上のモデルにおいて、余剰農産物は二財問市場において工業生産物と交換される。そし て、交換当事者は一方においては二重地主、他方、工業労働者である。工業労働者は工業

(6)

1ワ6

生産物で賃金が支払われ、この一部で農業生産物を購入する。今代表的工業労働者を考 え、この代表的労働者一人り余剰農産物で話しを進める。:Fig 7において縦軸に農業生産       物を、横軸に工業生産物    農業生産物

      をとり、この工業労働者       の無関心曲線が図示さ       れ、縦軸上のWは制度的       実質賃金である。つぎに       このWから出発して交易       条件をパラメターとして       価格一消費曲線が通常の       ように画かれる。平均余       乗腱物(SL)の大き       さがきまると、これに対        Fig 7

      応して個人的均衝点Dが 求められ、直線可Dと横軸の交点に工業生産物で示された賃金wが示される。式α1)

      w=φ(V)      (11)

においてφ <O 且つ

      w−7可      qの である。地主はFig 7において工業労働者の賃金wのうち9の部分を平均余剰農産物V と7の交換比率で交換し(式㈹の成立)、工業労働者全体でgしの工業生産物をえて工業 部門に投資する。農業投資の結果、生産力が増大すれば、当然、平均余剰農産物曲線も Fig 5に見られるように、1から、豆、皿へと移動する。皿へ移動した場合、農業人口の うちAS2が工業部門に需要され、皿に移動した場合AS3が需要されれば、平均余剰農産 物は不変。工業労働者の実質賃金が制度的賃金に固定されている限り、農業生産力の増大 にとものう平均余剰農産物の増加に平行して、工業投資が行なわれ、この結果(i)、二財 市場間に均衛が維持され、不変の交易条件でクリアーされるとき即わちこの産出高規準が みたされるとき(ii)農業生産力増大の結果生ずる余剰労働が制度的賃金の下で工業部 門に吸収されるとき即わち投入量規準がみたされるとき均衡成長径路がえられ、これが Fig 4におけるL・Obである。これがtakeoff processと呼ばれるものである。

 比較的短期に限定した場合、 takeoff process は二部門の均衡成長の姿をとるという のが結論であるが、長期を考える場合、人口成長率を国表的にとりあげて、この人ロ成長 率と工業部門の労働人口吸収率の比較の形で話が進あられ、後者が前者を最小限下まわら ないことが必要であると主張される。 (critical minimum effort)。今人口成長率をηP

   旨]・〆阿

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   無関心曲線

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   99

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p一ノB

@  9 工業生産

8

(7)

低開発国における工業化と農業

にて示し、これは外生的にきまると見れば       ηP=「

であるが、こ\で関数式を補足して、われわれのモデルを完成しておく。

   π1:工業部門の利潤

   π2:工業部門に使用される農業部門貯蓄    ηK:工業部門の資本成長率

      dw

   ηw: dt/w  ηL:労働雇傭成長率 これらの変数の関係式

      π 1−BX       π2=Lg

      π1十π2       ηK=   K  −       J  ηw       η・=η・+B−B

1ワワ

(1の

(1鋤

      (19  今までの方程式群の中で、有効な構造方程式は(1)、(3)、(4)、(5)、(8)、(9)、⑩、(11)、q2、

(13、㈲、(16)、働、⑯、(19の15個、未知数は初期条件があたえられた場合、Y、 A、 S、

V、7、w、9、θ、ηp、 X、 J、π 1、π2、ηK、ηしの15個。従って、これらの変数 は残りのパラ石弓ー乃至初期値から逐次的に決定可能。長期においてはηpとηしの比 較が重要で長期的に

      η=≧ηP       ⑳ が必要。

 L3その問題点

 (i)FeiとRanisのモデルでは二重経済の均衡成長が重視され、このため資本蓄積 が重要視された。こ\で、工業部門の資本家は利潤を消費しない態度をとることが前提さ れているが、それはそれとして、重要な意味をもつものはGNPに対する投資比率であ

り、上の:Fig 4に見られるようにtake・off processにあってこの比率は上昇している。

そして、この上昇にあつかって貢献したのが、余剰労働の存在、労働供給曲線が制度的賃 金について無限に弾力的であるという想定であった。そして、投資をなすに当っては、投 資誘因が重要視され、二層間の交易条件の不変という事であった。そして、この投資をな すに当って二重地主の存在が重要な役割を負担した。そして工業化の出発点において若干 の近代的経営方法による工業部門の存在とその工業利潤(Fig.4におけるBo)の存在が 前提されていた。

 (ii)従って、そのモデルの前提に問題があろう。第一に余剰労働の存在自体、過剰 人口国において、それ程一般的条件の下で成立するものでないことも、従って、量的側面

(8)

1ワ8

においてそれ程大きい意味をもつか否かについても、理論的、実証的両面から異論のある ことも事実である。更に、余剰労働それ自体、未熟練労働に関し、熟練労働には関しない から、たとえ余剰労働自体が存在しても、経済発展のため必要とされる熟練労働の不足す

ることは十分ありうるし、これが経済発展を阻害するも考えられうる。

      ㈲

 (iii)工業部門における生産関数式(3)を見れば明らかであるように可変係数生産関数が 想定されている。大体余剰労働の存在自体が農業部門における可変係数生産関数、工業部 門の固定係数生産関数の技術的二重性の前提から立証された事からすれば、工業部門の可        (6)

変係数生産関数の想定は、余剰労働の存在自体と互に親和しないものを感ずる。このよう な点から、工業部門において可変係数、固定係数の何れの生産関数がより適合するかが問 題であり、これは理論的考察とならんで経験的に決定されねばならぬ門題であると思わ        17)

れる。

 (iv)二重地主の果たす役割が強調されているが、低開発国にこの種の二重地主が果し て一般に存在するか否か、極めて例外的な場合にのみ存在するとすれば、この種の二重地 主の存在とその役割に多くを依存することは極めて危険である。この点は第2章の説明を       (8)

見れば明らかとなるであろう。更に、余剰労働の果たす役割が強調されているが、他方余 剰農産物の果たす役割が、経済成長への貢献が十分明らかにされていない。これはFei とRanisのモデルにおいて外国貿易の要素が陽明的にとりあげられていないことに由来 すると思われるが、ここで、余剰農産物の果たす役割、機能、経済発展に貢献するメカニ ズムを明らかにする必要がある。もし、このメカニズムが明らかにされれば、たとへ、二 重地主がなくとも、国家が十分これにかわりうるものである。

 (V)上の take off process を通じて、乃至それ以降においても、競争的均衡が、

これを維持する均衡成長が低開発国の発展のパターンとして求められている。ここに低 開発国においてこの種の競争均衡(competitive equilibrium)が社会的最適(social oP timum)と同値であるか否かが、問題で、もし同値でなければ、社会均衡を達成するため 国家の経済計画の参与する余地が十分あると思われる。

第2章余剰農産物について

 低開発諸国にとり、余剰農業生産物の存在は経済発展の前提条件であるが、Feiと Ranisは彼等のモデルにおいて余剰労働の存在とその役割を強調するが、他面余剰農業生 産物め存在は自明のこととして議論を進める。もしこの余剰農業生産物がそれ程自明のも のでなければ(i)工業化とならんで農業生産がとりあげられねばならず、これを無視し ての工業化の理論は本末転倒の議論になりかなず、これを実際の政策にうつした場合、余 剰農業生産物の不足の故、経済発展計画が失敗に終ることも今までの例が示している。こ の点から余剰農業生産物の概念を明らかにすることが必要である。(ii)これとならんで

(9)

低開発国における工業化と農業      1ワg Fei Ranisのモデルにおいては、余剰農業生産物の経済発展への貢献が十分に明らかにさ れていない。この貢献は投資を通してなされるが、この投資のメカニズムが十分に明らか にされていないようである。由来、農業経済からの初期の工業化の段階において、外国貿 易を考えないでは、余剰農業生産物の工業投資への道はないといっても決していい過ぎと はいえない。この外国貿易の側面が陽表的にとりいれられてないことが:FeiとRanisの モデルにおいて目につく点であり、このことは或いはその出発点において若干の工業部門 の存在を前提した理由ではなかと考えられる。以上の二点についてW.且.Nichollsの 所説にそうて考察して行く。       ・

 2.1余剰農業生産物の定義  前章の式⑧

      S・=Y−AW      (8}

から明らかであるように、余剰農業生産物の定義のためには(i)総生産力曲線(ii)平 均消費水準(iii)農業人口の3つが必要である。(i)の総生産力曲線については今まで とi同様農業用土地同質、技術水準一定、食糧生産部門1のみ考え、peasant経営形態を考え

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 :Fig 8 人 ロ A8

(10)

180

て、農業部門全体の総生産力曲線が次のFig 8にTP1と示されている。 Fig 8のAP1 は平均生産力曲線を示し、N4 RTT、 Fig 8のMP1は限界生産力曲線を示し、 N4 RS・

SA6である。 Fig 8の縦軸の:N1,:N2, N3, N4は夫々一人当り消費量を示すが、うち ON2が以下の議論において想定されている一人当り極大食糧消費量、0:N1が極小食糧消 費量である。この平均消費量が平均賃金と見倣されれば、Fig 8から夫々の平均賃金と限 界生産力が等しいように農業労働人口がきまり、この農業労働人口について総消費(賃 金)曲線がFI98において、 TW4, TW3, TW2,(=TC)、 TW1(一TCs)と画かれ ている。今、人口OA5を境界にして、農業人臣がOA5より小であるとき、過少人ロ

(underpopulation)、大である時過剰人口(overpopulation)と区別する。即わち、

OA5において、限界生産力はACsに等しく、それ以前においては大、それ以後におい ては小であり、OA5をこえるときは、若干の労働者は、最低水準での生活を行なうた め、他の労働者から保護されねばならぬからである。この過少人口、過剰人口の区別に対 応して、一人当り食糧消費(平均賃金)は、人口がOA4に達するまでON2、 OA4〜

OA5にあってはその限界生産力、 OA5をこすと0:N1に等しいと想定する。そうすれ ば一人当り平均賃金はFig 8においてN2 S STであり、総消費曲線はFig 8において OK:K:Q で示され、余剰農業生産物はFig 8においてTP1曲線とOK K!Q 曲線の 差として示される。このON2とON1については、一人当り平均食糧消費がON2をこ えるとき、過食の状態にあって、人ロ成長への最大の誘因が存在し、ON1に等しくなる とき入ロ成長への誘因は消失すると考えられているのである。

 (i)上の図からわかるように余剰農業生産物の大きさそのものが、過少人ロと過剰人 ロの場合においは異なり、(ii)しかも、土地保有制度の差異により、この余剰農業生産物 の帰属者も異なり、これが異なれば、投資行動も異なるから、余剰農業生産物の経済発展 への貢献も当然異なるであろう。従って、これらの点について区別して論ずる必要があ

る。

2.2過少人ロ国における余剰農業生産物

 まず外国貿易の機会が存在する場合とそうでない場合を区別することが必要で、その機 会が存在しない場合には、余剰農業生産物は輸入消費財、生産財の形で代替価値をもたな いから、手工業の段階をこえて、国内非農業部門を発展させることは極めて困難である。

即わち、余剰農業生産物は消費調節作用を持ち、農業人口が図のOA4より小さい場合、

      (1①

ON2以上の豊富な食糧にめぐまれ、人口増加の最大の刺戟があるから、人口はOA7まで はTP1に沿うて増加する。他方、農業技術改善の刺戟は存在しないからOA7をこえる と総生産力曲線は横軸に平行となり、TW曲線はTCs曲線に近き、TP1−TCsのとき 極大人口OA8が達成される。即わち外国貿易を欠く時、過少人口は過剰人ロに転換する 運命にある。もし、外国貿易の機会が存在すれば、一定の交易条件の下で外国製品が輸入

(11)

低開発国における工業化と農業 181

可能で、この輸入された財を投資すれば、将来の経済発展が可能となり、高い生活水準 を保証するから、人口増加に自発的にブレーキが加えられる。しかし、このtake−off processを可能にするメカニズムを見ることが必要であり、このためつぎの(1)、(2)に分け て考察する。

 2.2.1土地自由保有制度(owner−operaton制度)。土地はpeasantに平等に配分さ れ、owner−operatorシステムをとり、この小農の行動原理は平均余剰農業生産極大原理 であり、余剰農業生産物は小農に帰属する。農業技術水準一定の場合、Fig 8に明らかで あるように、AP1−AC・で示される平均余剰農業生産物はRCで極大、一人当り実質所得 はAP1ではかられるからRA2で極大。この時のOA2が最適人ロと呼ばれるものであ る。余剰農業生産物を全部消費する場合、人口はOA2からOA4に増加するが、 OA2 とOA4の場合を比較するにFig 8に見られるように、余剰農業生産物はMJからしK へと増加するが、平均余剰農業生産物はRCからGS へと減少する。即わち一人当り食 糧消費増加は一人当り実質所得の低下をとものう。こ、で、take−off processを可能に するためには、余剰農業生産物をすべて消費財の輸入にあてず、一部を蓄積し(i)公共

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投資、infra・structure投資、(ii)非農業部門投資、(iii)農業部門投資を行なうことが必 要である。

 Fig 8に見られるように(i)非農業投資の結果A2 A4の雇傭機会が新しく創造され れば農業人口はOA2で不変、(ii)農業投資により、生産技術が改良されFig 9に示す ように総生産高曲線TP1が上にTP2に上昇し、もしOA4においてA4G (一AP2)の

平均生産高をあげることが出来れば、(iii)、(i)、(ii)の投資が同時になされれば、一人 当り実質所得は減少しない。これらの投資の配分が、私的企業の投資決意に委ねられる制 度の下では、政府の果たす役割は最小に評価されるのが常でする。しかし、Peasantは教 育、農業開発、銀行、信用制度etcの公共用役の必要を痛感している。従って、民主的な 政府は租税収入でこれらの公共投資を行なう。この結果一時的には輸入消費財は減少する が、農業、非農業部門への波及効果は大きく総生産力曲線TPは上昇する。かくて公共投 資を含めて農業投資、非農業投資は(1)、生産力の増大即わちTPの上昇を極大にすると の配分原則がとられ、②投資源泉はこの最適配分と親和する比率を保つとの基準が設け

られる。

 :Fig 8に見られるように、 OA2の人口水準において余剰農業生産物MJの一部MW は消費財輸入から生産財(投資財)輸入に転換されて、非農業部門に固定資本として投資 され、残りのWJは非農業部門の労働者への食糧前貸の形をとって流動資本として投資 される。この結果、余剰食糧輸出は減少するが、農民の工業消費財への需要が輸入から国 内市場へ転換されれば問題はおこらぬ。更にこの投資は国内において所得乗数効果をもつ から国内、国外の生産物への有効需要拡大の関連効果をもつ。

 こ\で資源が極めて貧困な国を別にすれば、非農業投資が進行するにつれて、農業部 門への投資が相対的に有利となり、農業部門に投資が行なわれる。この結果Fig 9に示 されるように総生産力曲線はTP1からTP2へ上昇し、余剰農産物も図示されているよ

うに増加する。最適人口はOA2からOA2 へ増大し、一人当り農業所得はRI A2から R2 A2ノへ増加し、人口増加A2 A4の一部門2 A2 は農業部門に吸収されA2/A4が非農 業部門に吸収されることになるが、このA2 A4をR2 A2ノの賃金で雇傭するに必要な非 農業投資が行なわれなければならないが、余剰農業生産物がこのため十分であるか否かは 先験的に決定出来ぬ。しかし、農業投資が行なわれ、余剰農業生産物が増大すればこのチ

ャンスは強まる。

 この農業部門、非農業部門の均衡成長に対する阻害要因として(1)農業部門における過 剰投資(2)非農業部門における過剰投資があげられる。(1)は今の土地制度の下では、

peasantは一方においては、非農業部門の投資機会について十分の知識をもたないことと あいまって、自分の土地の改善により強い関心をもつからであり、(2)は少数の産業人が 政治権力を握り、租税、輸入税、補助金、インフレーション政策を利用し、更には国家的 威信、国家の安全に訴えて、過剰の工業投資のなされる恐れが十分あるからである。就中

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低開発国における工業化と農業 183

(2)のチャンスが強いと思われるが、この結果、急激な工業化が進あられれば、短;期的には 農業に対する交易条件の悪化、余剰農業生産物からの自発的貯蓄の減少、農業改善への意 慾減退、食糧生産高のひいては余乗終業生産物の増加のスピードがにぶり、余剰農業生産 物の経済発展への貢献が十分実現されない。しかし土地自由保有制度の下では、外のシス テムと比較して、この種の事態のおこるチャンスが少ないことも事実である。

2.2.2 地主、小作農制度

 この場合地主は(i)土地の報酬、図においてTP1−TWを極大にせんと努力し、(ii)

賃金労働が雇傭され、賃金は労働の限界生産力によって決定され(iii)余剰農産物は人口 がOA2をこえるとその一部が乃至その全部が地主に帰属する。自由保有土地制度から地 主制度への転換についても考えられねばならぬ問題があるがこれを一応ふれないとして

も、地主制度への転換、賃金労働形態への転換を可能にするものは基本的にいって規模 経済(economy of scale)による農業生産力の増大であると考えられる。この点から、

食糧生産部門においては規模経済の妥当する領域は極めて僅かしかなく、工業生産物

(industrial crops)においてはこの規模経済がよりょく妥当すると考えられ、低開発国 の現実においても(i)食糧生産部門は小農形態で生産が行なわれ(ii)工業生産物が賃 金労働を雇傭する大規模経営形態(プランテーション)で生産が行なわれている。

 Fig 8において、農業労働者1人当り平均生産力はAP1曲線によって示され、1人 当り食糧消費量はN2 S/STであるから、両曲線の差が各農業人口についての平均農業余 剰を示し、夫々の農業人口についての総余剰農業生産物はFig 8において総生産力曲線 TP1とOK K/Q の差に示される。人口がOA2よりも小さい場合、平均生産力は限界 生産力に等しく、しかも限界生産力が賃金をきあるから、余剰農業生産物は農業労働者に 帰属する。例えば、OA2において余剰農業生産物MJは農業労働者に帰属する。 OA2 をこえると余剰農業生産物は一部地代として地主に帰属し、残部が農業労働者に帰属す る。例えばOA2において余剰農業生産物V U の一部V/Eは地主に、EUノは農業労 働者に帰属する。更にOA4になると余剰農産物LKは全額地主に帰属する。

 採、これら余剰農産物投資であるが、帰属する側の投資誘因の考察が必要となる。まず

(1)公共投資であるが、政府が地主階級に支配されれば、租税を以て吸収された余剰農産 物は経済発展に必要とされる下部構造に投資されないで、一部地主の利益に奉仕する国営 の輸入企業、農産物の加工、処理、金融部門に投資され、農民の教育、農業技術の改善等 の真の下部構造投資は先の自由保有制度の下のそれにはるかにおくれる傾向が見られる。

②農業投資であるが、農業労働者は自己の土地を保有しないから農業投資の誘因は小さ く、地主は農業投資を行わずとも自己に帰属する地代は農業人口の増大により増加するか ら農業投資の誘因はない。㈲非農業投資についても、一般に農業労働者の側には投資意 慾はうすく更にはその能力もかき、他方地主は工業化を自己の社会的、経済的地位への脅

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威と考え、工業化にとものう農業労働者の賃金の上昇を自己の生活への脅威と見て一般に 工業投資には消極的であり、自己の地位の改良に奉仕する部門への投資、即わち集団農場 の農産物の処理・加工、自己の必要とする消費財輸入のための輸出・入企業の設置という 形をとる。更には外国の先進国における債券、株券投資の形をとり、従って国内的には投 資乗数効果をもたず、国内市場の拡大には貢献しえない。この結果先記take・offプロセ スは発足しえず、過剰人口の状態に転化する危険が多い。従って、自由土地制度に比較し て、余剰農産物の経済発展のための貢献は十分に実現しえない。

 2.3 過剰人口国における余剰農産物

 Fig 8において過剰人口OA8から話しを進める。全食糧生産高はA8Q でこれはA6Q に等しく、Fig 8で見られるようにAP1−AC一、 TP1−TC%OA8のうちA6 A8が いわゆる余剰労働でこの部分の限界生産力はゼロ。余剰農産物をあらわす式(8)にお いて(i)余剰労働をAに含めて考え(ii)TP1曲線が地主に支払われるshareを含 むと考えれば、S−0である。

 (1)土地自由保有制度の場合。

 OA8のうち一部A6 A8を非農業人口と定義すれば、農業人口はOA6でpQの余剰農 産物が存在し、この余剰農業物は投資可能であるが、何分過小人口の場合に比較して相対 的に量も少なく工業生産物を輸入するに足りぬ。従って余剰労働国においては非農業部門 の急速な発展は望みえないが、沈滞から脱する方法として次の(i)、(ii)、(iii)の三つ があげられるよう。(i)自然的災害による人口減少、これは異常なものであるからとり あげない。(ii)極めて労働集約的方法を採用して余剰労働を直接資本形成に投入する。

この方法により村落の小規模工業、道路、ダム等が作られうるが、余剰労働を投入するに 当って、自発的意志を尊重し、農民の意慾に訴える方法が採用されねばならず、もしそう でなければ農民の労働意慾を減退させ農業生産力が維持できぬ恐れがある。この発展形態 は農民のストックが徐々に蓄積され、農業生産力が徐々に増大する形をとる。(iii)もと より、農業開発、調査、信用制度、市場改善等を含めて大規模の公共投資が必要とされる が、この公共投資は資金不足のため外国からのエイドに依存せざるをえない。これら

(ii)、(iii)の方法により生産力曲線は上昇し、投資々金としての余剰農産物を増大させる であろう。

 (2)地主制度の場合

 Fig 8において、人口がOA5に達するまで地主は余剰農産物極大を目的として、限界 生産力原則に従い、OA5をこえると地主はその態度を改め、総生産高極大を目的として 行動する。手記Fei、 Ranisモデルにおける二重地主はこの総生産力極大の原理に従う ものと考えざるをえない。この場合の余剰農産物は(i)、OA8においてはゼロであるか

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低開発国における工業化と農業 185

ら、一部余剰労働が非農業部門にトランスファーされるとき発生し、(ii)、農業投資がなさ れこの結果総生産力曲線が上方に移動、Fig 9におりてTPユからTP2へと上昇すれば、

人口OA8においても余剰農産物bQノが生ずる。この(i)、(ii)により出現する剰余農       

産物がFeiとRanisによりとりあげられたものである。この余乗儂産物がα)公共投 資、非農業投資の何れかに乃至それらのすべてに投下されれば、(可地主がこのため適当 な投資行動をとれば、余剰農産物が経済発展に貢献しうることは前述した通りである。し かし、今までの議論からわかるように(1}その量が過剰人口国においては不足し勝ちで、

しかも、外国貿易の機会がないと投資の途がないと。(2)地主が果してこの期待された行 動をとるとの保証のないことも明らかである。

 2.4 このような点から(i)低開発国におけける経済計画において見られる農業部門 の過小評価を改める必要がある。このことは、低開発国における経済計画が工業化にのみ 集中するあまり、人口増大にとものう食糧需要増加を自国の生産によりみたしきれず、食 糧余剰国から食糧不足国に転落し・インフレ・食糧への外貨の割当等の結果を見たことか らも明らかである。更に外国貿易の面においても交易条件が低開発国においては、製造工 業製品よりも農業生産物(特に工業用農産物)のほうが有利であるという事情がある。

 (ii) 農業部門では土地に対する労働比率が大きいから、投資は道具、簡単な灌概設 備、肥料の形をとり、小量の投資で資本の限界生産力はゼロとなる。とすれば、農業部門 で生産力を増大させるためには、資本の限界生産力を増大させる事が必要である。このた あ、農業部門における唯一の稀少資源土地を絶対量において増大させ、あわせて労働一土 地比率を増大させることが必要である。農業部門の経営単位の土地が極めて少量であるこ とが、今までの叙述から明らかであるが、現在の低開発国における平均2乃至3エーカー,

見当の耕地を20乃至200エーカーに拡大させ、大量の資本を投下して飛躍的に生産力を高 め、これによって(i)余剰農産物を飛躍的に増大させ、(ii)農業部門の必要労働人平        1

を減少せしめて、余剰労働を増加させ、これらの余剰を以て工業化をはかることが低開発 国の問題をとく鍵と思われる。従って、農業部門、工業部門は互に補完的であり、何れの 部門にも大量投資が必要であるが、このために少くとも農業部門においては土地保有制度 に関して農業革命が必要とされ、これをともなわない工業化では低開発国は現状を脱しえ ないのではないか。こ、に政府の介入する根拠があり、単にFeiとRanisのいうよう に私的民間企業のベースの上に農業部門が真の転回点を迎えうるか疑閥視される。

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註       1

(1)G.Ranis and J. C. H Fei,般A Theory of Economic Deuβ10pment American   Economic Reirew, September 1961 PP.533−565, J. C. H.旨Fei and G. Ranis   駅Ag・a・i・ni・m・D・・li・m・・nd E・・…i・D・v・1・pm・nt Th・Th…y・nd Design・f   Economic Development(1. Adelman and E. Thorbecke ed.)ノJohn Hopkins Press.

  Baltimoe,1966, pp 3−43

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参照

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