我 國 の 統 一 原 價 計 算 と 南 方 圏 の 原 價 計 算 山
邊
六
郎
一 統 一 原 債 計 算 の 一 般 原 則 の 魔 立
大東現戦争勃豪の三︑四ケ月前︑悟儀局より祀合に公表せられたる企董院の﹁製造工業原債計算宴綱草案﹂は昭
和十七年四月つひに法制化せられ﹁製造工業原慣計算要綱﹂として本植わになり︑こゝに我国製造工業の各業粒別
統一原債計算準則を統轄すべき一般原則が確定した諸である︒
抑力原慣計算制度なるものは︵誰しも想像する如く︑今から九十年許且剛に完了した英国の産業革命の影響に
よって成生したものである︒この産業革命と云ふのは西暦一七七〇年頃から約百年に亙りヨーロッ︒ハに起った経
済界の大欒動のことで︑これにより家内工業から工場制への発展を生じたのであるが︑この産業革命も既に爛熟
期に入った天保三年︵一八三二年︶に英国に於いて原慣計算の必要凌論じた最初の書物がチャールズ・バッペイジ
に依って書かれてゐる︒原慣計算は凡そこの頃から拍車世紀に亙って英国の諸工場に段カと贋がつて行ったらし
く︑明治二十年にはガルク及フェルズ両人の手になる原償計算及び工業簿記に紺する世界最初の纏った書物がこ
我国の統一臆債計算と南方国の匿煩計算
一 一 五
商 業 と 経 済
一 一
‑ノ‑'‑、
の園に現れたのである︒然るに我図ではいモフかと云ふと︑我図でも明治二十年代︑印ち日清戦役勃裂以前すでに
長崎の三菱遺船所に於いて英図人の指導下に日本最初の原債計算法が始められ穴由であるから原債計算制度の我
園への聡入も︑洋式の商業簿記の総入に比較して左ほE遅かった語ではない︒然しながら原債計算が一般の賢業
家から関心をもたれ︑また其の必要が感じられるやうになったのは大正年代︑殊に其の末期のことであって︑我
園の官立大墜及び専門皐校が其の閥単科目の中に原債計算や工業簿記を加へるやうになったのも大正九年以後のこ
とに属する︒周知の如く︑大正七年に第一次欧洲大戦が終りをつけた後︑戦敗園濁逸は産業経済の復興に懸命の
努力在しなければならなかったし︑又この戟争によって産業界に非常な好景気密見大米閣も共後に打ちつゾく不
況時代に軍需品其他の生産工場の設備過剰の問題に悩ん冗のであって︑何れの図に於いても産業の合理化運動が
起ってきた諒である︒そして産業合理化の最も重要なる方途として経替の計算制度の整備および統一化││これ
に依って生産費を引下けて不況を打開しようとするーーーへの努力が梯はれるよいフになったのである︒とりわけ戟
後の濁逸に於いては︑今日我図に於いても吾々の眼前に展開されつ﹄ある原債計算に関する図家的活動が共の絡
に就いにのであった︒すなはち︑濁逸産業合理化協舎は大正十年に﹁原債計算の基礎案﹂なるものを後表したが︑
それは未定稿であったため更に之を昭和五年に確定稿として図の内外に公表した︒そこで我園の商工省臨時産業
合理局財務管理委員舎も昭和七年に︑右の濁逸産業合理化協舎の﹁原債計算の基礎案﹂に倣ひ之をお手本として
製造原債計算準則草案﹂(未定稿)を後表したが︑その後この草案沿根本的に書き改め昭和十二年十一月に汗製造
原債計算準則﹂として確定愛表した︒而してこれが今日我図に於ける統一原債計算制度の礎石となってゐる︒と
ころが本来この商工省の準則は支那事愛勃設の年に完成したものではあるが︑斯かる事獲を設期して制定された
のではない︒むしろこの準則は││濁逸の寸原債計算の基礎案﹂も之と同様だかli昭和初年以来の産業界の不況
を切抜ける方策としての経営合理化の所産であり︑従って個別経営の経済性の護揮に重黙が置かれて制定された
ものであわ'︑叉これは何等強制を件ふことなき教育的指導的意味の準則に過ぎなかった︒支那事愛の撰大進展に
伴ひ物債問題が事愛庭理及び長期建設に封熔すぺき戟時経済運営上の中植をなすことを考慮し︑且つ其の物償問
題の中で軍需品債格の問題は質的にも長的にも極めて重要なる地位を占め調弊債格の適否は重大なる影響在各方
百に粛すものなる黙に留意して︑政府は図家総動員法に基いて昭和十四年十月軍濡品工場事業場検査令在公布し
同月より施行した︒︐次いで陸海軍雨省は夫々検査令の施行規則治定めその中で﹁陸軍々需品工場事業原債計算要
綱﹂(昭和十四年十月)及び﹁海軍々需品工場事業場原債計算準則﹂(昭和十五年一月)を公にした︒市して之等の
陸海軍の原債計算の規則は若干の猶換を置いて我園軍需工業界に寅施の運びとなつにが︑震に陸軍の原債計算制
度強制賓施の鳴矢となっ七のである︒前述の商工省の準則が皐に製造原債に関する計算規則に止まったに封し︑
この陸海軍の規則は何れも製遁原債のみなら争一般管理費及び販音声︑費の計算に迄及んでゐるY
命︑
陸軍
は別
につ
陸
宿泊五利潤率算定要領﹂(昭和十五年一月)を愛表し︑上述の原一償計算の規則に基いて算出比したる適正バる原債に
この泊正利潤率算定要領に基合算定したる適正利潤を加ふることにより軍需品調排債格の誼官なる決定を一行ひ得
我国の統一原償計算と南方固の原債計算
一一
七
商 業 と 極 活
一一
八
る基準を作ったのである︒(因みに︑この適正利潤卒算定要領は其後昭和十六年四月若干の修正が加へられた由
であるが︑陸軍はその内容を公表せ争︑
kh
今後は︑調鉾債格の決定に際し利益率を劃一的に算定しないで︑経
管の優劣等をも十分考慮し︑差別利盆を認めることにより生産能率の増迭を促す新方針をとる旨を明かにした︒
すなはち︑陸軍は︑今後は︑通常の能率の工場に封しては共の原債を保詮すると共に通常の利盆を保詮する︑能
率の良いものに封しては︑より以上の特殊利益を認めて行く︑能率の惑いものに封しては通常の利益すらも得ら
れないやうにして行き︑この債格形成に依って常に生産の増強に封する刺戟を失はしめないやうにする方針を示
した
ので
ある
)︒
さて︑高度園防経済を確立するためには︑それから叉今日の戦争の本質が図家総力戟にある貼に願みても︑原
債計算はひとり軍需工業のみならやJ一般産業︑殊に生活必需品生産業及び軍需・民需工業に原資材を供給する生
産業の方面にも寅施して行く必要がある︒前述したやうに︑我閣の原債計算に閲する図家的活動は︑最初︑商工
省によって岩手され︑それが支那事愛勃裂を契機として陸海軍省の手に移つに︒然るに今や高度閤防経済の確立・
園家総力哉の完迭のためには︑原債計算に関する図家的活動は最早や車に陸海軍にのみ委せて置く譲には行かな
くなった︒而も今や軍需・民需産業に共通の原債計算基本方式の確立が必要となってき七︒前に述べた軍需品工
場事業場検査令の外に債格等統制令とか合社経理統制令等も一定の方式の原債計算を輪以想してゐるが︑この場合
原債計算の方式が各官隠に於いて統一を快きパラ/¥なものとなったと俄定すると︑それは戦時統制経済の運営
〆 メ
上由々しき問題となる︒之等の賠在考へて昭和十六年二月企重院に財務諸表準則統一協議舎なるものが設置され
同年八月この協議舎の手に成る﹁製造工業原債計算要綱草案﹂が後表され︑そしてこの﹁要綱草案﹂は僅少の修正を
施された上︑始めに述べた如く︑昭和十七年四月一日に閤令・陸軍省令・海軍省令第一読を以て制定された﹁原
債計算規則﹂の別冊﹁製建工業原債計算要綱﹂として迭に法制化されたのである︒
原債計算規則の概要
では︑すでに法制化された我閣の統一原債計算制度はどんな内容をもつものであるか?
に述ぺることとし廷では大掴みにあらましの事を述べて見にい︒
先づ﹁製建工業原債計算要綱﹂は従来の商工省・陸軍省・海軍省等の原債計算の規則を参照綜合し且つ之等在賓
主︿
の詳
細の
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とは
後
施して得た経験に徴したものであるから草なる皐者の脳髄の産物ではなく︑貸践の立場からも充分に錬成された
ものと一式ふことが出来る︒つぎに︑﹁製造工業原債計算要綱﹂は其の努頭に於いて原債計算のご大目的︑ずなはち
(一)債格決定の基礎たること︑及び(二)経営合理化の基礎たることを掲けてゐる︒従来の原債計算諸規則中︑陸
海軍のものは別に原債計算の目的を掲けて居らぬが(占んも陸軍省経理局監査課による軍需品工場事業物検査令解
設に依れば陸平の原債計算の目的も﹁製治工業原債計算要綱﹂に於けると同様である亡とが判るも)︑商工省の規
則の中には之を描けて居り︑この貼︑今回の﹁製造工業原債計算要綱﹂と類似じてゐる︒然しながら商工省の規則
我因の統一原慎計算と南方図の原債計算
一一
九
商 業 と 経 済
一 一 一
O
はすでに述べ大通り︑支那事愛以前の日本経済に適合する如く作られたものであり︑その序文には﹃此の制度の
樹立は︑車に一個経替を利するに止まらやJして︑之を唐一く図民経済より見るも無謀なる競争中ゼ︑避け︑産業統制に
基調を奥ふるものと謂ふぺし﹄と書いてあるが︑謂はゆる閤民経済的見地とは経営合理化による不況打開︑ま'vh'
無謀な競争回避による生産調節運動等に外ならない︒然るに﹁製造工業原債計算要綱﹂が第一章の第一に於いて
本要綱ニ依ル原債計算ハ製遺工業一三於ケル正確ナル原債ヲ計算シ以テ泊五ナル債格ノ決定及経管能率ノ増進
ノ基礎タラシムルコトヲ目的トス
と規定するとき︑か﹄る規定が︑よか高い閤家的見地から原債計算の目的を明かにしてゐることは誰でも気のつ
く事柄である︒それから︑﹁製遺工業原債計算要綱﹂は陸海軍の規則と同じく︑製浩原債のみならホ一般管理及び
販賓費の計算に迄及んでゐる︒け記し︑図家︑即ち軍或は其他の園家機闘が軍需品の調鉾債格なり一般物資の公
定債格なりを形成するに営つては︑謂はゆる適正原債の内容として取り入れるべきも瓜は皐に製謹原債に限るこ
.となく一般管理費や販費費にも及ぶべきこと議論の絵地はない︒他方に於いて産業報図の観賠から経替能率の増
進︑生産増強を敢行するにしても︑合理化の行はるべき部面は皐に製造の方面許りではなく一般管理及び販衰の
方面に迄及ぶぺきであるρ
らで
ある
︒
商工省や陸海軍の規則は各工場に於ける原債計算賓施手続に封する準別であった・が︑﹁製法工業原債計算要綱﹂
は次に抜き出して示すやうに*業種別及び経営規模別に原債計算準則を作る場合にそれを統轄する基本要綱︑即
ち一般原則となるものであり︑従って各工場の原債計算寛施手設に封しては直接の拘束を奥へるものではないが ノ
一般原則を定める賠に於いては前述の商工・陸海軍の規則と具る所はない︒
*製造工業原債計算貯紗←業種別及び察官規模別(統ご原債計算恥中山町←各事業主(工場)の原債計算骨除手動
﹁製詰工業原債計算要綱﹂はすでに法制化されてはゐるが1然し之はいま直ちに凡ゆる産業部門に賓施を強要さ
る﹄ものではなく︑今後これに基ま主務大臣が原債計算金魚すぺき事業の範国および原債計算在開始すぺき期日
を指定する 4ことになってゐるoその事業の範固と開始の期日が指定せられ七践には︑営該事業主は各々その所属
する産業部門に制定せられ七る業種別及び経営規模別原債計算準則に基いて作つ七自分の工場の賓施手続に依つ
て原債計算を行ふことになる︒灰閉するところに依ると︑すでに出来上った業種別原債計算準則は次の三十一種
に上
る︒
火砲製法工業︑装軌草靭製建工業︑製銭業︑工作機械製造工業︑工具製造宍︑自動車製造工業︑自動車々陸製造工業︑信管
製造工業︑ピストンリシゲ工業︑電気機器製造工業︑通信機工業︑電線製造工業︑製鋼工業︑韓製工業︑石綿ス
ν
1ト
工業
︑ 航空機工業︑プロAラ工業︑建舵工業︑計器製造工業︑アWミニウム製錬工業︑ゴム布製品工業︑機械染色工業︑製紙及.ハ
hy
プ製造工業︑菓子製造工業︑工業護誤製品工業︑護誤タイヤ製品工業︑銃器製建工業︑鐸遺工業︑紡織業︑麻紡織工業︑羊毛工業
ノ
市してこの外︑倫二十数種の準則が目下審議中であるとの事であるから︑我図統一原債計算制度開始の期日も鈴
り遠ド未来の事ではない︒倫︑事業主はこの原債計算開始の期日迄に既に出来上つ穴業種別及び経瞥規模別原債
計算準則に基ま自分の工場の原債計算手続を定めて主務大臣に提出しなければならないことになってゐる︒それ
我図の統一一限債計算と南方闘の原慎計算
商 業 と 橋 済
一 一
一 一
一
から現在軍需品工場に︑於ては陸海軍の原債計算の規則が賓施されてゐるが︑之等の規則も漸次︑今度の﹁製造工
業原債計算要綱﹂に乗り替ることになってゐる︒そして今後その乗り替る期日が陸海軍大臣によって指定さる﹄
ことは謂ふ迄もない︒
可 ー
日本濁自の原債計算
いったい︑原債計算に限ら守一般に経替計算制度の統一化︑或は統一計算制度を賢施した元祖は米閣の州際商
業委員舎であるとのことである︒が︑我閤に於いて位︑周知の通り︑銀行簿記が統一制度の最初のもの誌と一式へ
る︒すなはち︑我図に於いては明治五年に米関々立銀行制度に倣った図立銀行保例の賓施後会図の重要都市に図
立銀行が続々設立せられた︒そごで大蔵省は銀行員養成のため英図人アラン.・シャンドを招隠して銀行事務並び
に記際法に関する講習を行ひ且つ其の講義の要領を銀行簿記精法と題する五時の書物として刊行し之を全園に頒
布し各銀行はこれか}唯一の規範として記肢を行ったのであり︑こLに統一的計算制度たる銀行簿記が出来上り︑
それが大韓もとの形を保って今日迄つロいてゐる︒
然るに昭和七年に後表された商工省の﹁袋詰原債計算準則草案﹂から今回法制化されたる﹁製造工業原債計算要
綱﹂に至る︑我園統一原債計算制度の護展過程においては︑濁逸の墜界から多くを皐んでゐることは注目に値す
る︒前に述べたやうに︑商工省の原債計算の規則は濁逸産業合理化協舎の基礎突をお手本として起草したもので
ある︒ところでナチス成立以来の濁迭に於いては或は計算制度統一化の必要上︑或は債格統制の基準として三つ
の種類の規定が公布されたが︑それらのものは何れも支那事援以来の我図の原債計算或は利潤計算の規則をつく
る上に参考となってゐる︒すなはち︑その一は昭和十四年のつ原債計算一般原則﹂であり之は濁逸に於ける業種別
統一一原債計算に封し基準を奥へるために作成されたものである︒そのこは︑これより先き昭和十二年に公布され
た﹁符記組織一般原則﹂であり之は上の猫逸統一原債計算を賢施するための地盤を輸出め準備したものである︒その
ゴ一は昭和十三年の﹁公註品の原債基準債格計算令﹂の細則及び昭和十五年の﹁公註土木建築工場の原債基準債格計
算令﹂の細則であって︑之等の細則は債格公定の如き直接に債格そ統制する方法を適用し得ない給付(例へば兵
器の多くのもの︑土木建築工事等)について債格を統制せんとする場合に其の債格計算の内容︑(つまり原債並に
利潤)︑及び計算方式在公定したものである︒
之島‑要するに︑吾々は明治の初年に米園の制度に倣って銀行そっくり英国人から銀行簿記を臨ん花が︑低物債
政策と生産増強のための統一原債計算制度その他の規定の確立に賞つては︑奇しくも︑植軸盟邦に接近してゐる︒
然しながら吾々合計墜徒は︑一式はゾ米英より血と肉とを撮り濁逸より骨を取って之に我因調自の思索を加へ我因
調自の合計堅︑原債計算論を大成しなければならない︒而じて今度の﹁製造工業原債計算要綱﹂を熟読するとき︑
それが必宇しも濁逸式のみでなく︑勿論英米に全然依存したトものでもなく︑右じ越ぶる如く日本濁自の思索中ぜ加
へた典型的の日本合計阜の所産であることが判ってくるのであり︑それは斯かる種類の規則としては正に園際的
我闘の統一原債計算と南方闘の原債計算
一
一一
一一‑‑
商 業 と 経 済
!一 二回
水準を抜いたものと云ふも決して過言ではないのである︒
向︑製造工業とは別個に鑓業原債計算要綱も商工省を中心に研究中だったが︑最近ゃうやく完成された由であ
り︑また商業原債計算要綱ち目下碗売中の白であるが︑これら逗加要綱は製造工業原債計算要綱と同りく原債計
算規則の阿川時として公布される筈である︒
吾々は出来るならば︑これらの﹁要綱﹂について建設的の批判を加へ以てその兎墜春期すぺきであると共に︑他
方これを一日も早く資践に移して遺漏なきゃう各人の職場々々に於いて職分奉公の誠+ぜいたずぺきである︒
四
南方闘の原債計算制度
昭和十七年七月︑故長谷川博士︑黒津教授︑岩田教授及び筆者分四名は︑陸軍省の委婦により︑南方占領諸地域
にも内地と同様な統一原償計算制度を確立するため南方圏に汲遣された︒そこで吾々は百鈴日に亙って︑昭南を
中心として馬来︑スマト﹂フ︑ジャワ︑比島の主要産業の事情︑並びに遁会及び現在の原債計算諸方法を探究・調
査・指導して廻った︒先づ馬来宇島に於いては護諜農園及び工場︑茨坑︑錫鎖山︑錫製錬所︑ボーキサイト錆区
等を視察したが︑馬来には此のほかに重要な産業として銭鎖山︑活舶所等がある︒弐ぎにスマトラでは石油採取
及び精油工場並びに護諜・︒ハlム油(油部子)・煙草・ザイザル腕・茶・蜘誹・ガンピl
ル(
タン
ニン
剤)
・松
脂等
の農園及び工場を視にが︑スマトラには此のほかに重要なものとして茨坑がある︒またジャワに於いては製靴工
場︑製油(榔子油)工場︑石鹸人法パタi工場︑護諜加工品工場︑キニーネ工場︑製紙工場︑姿沼工場︑皮革工場
製糖工場(甘薦困申告所有す)︑煙草工場︑製氷工場等を観察したが︑ジャワには此のほかに重要なものとして石油
各種の農産加工業及び織布業等がある︒/比島に於いては産業の観察も行った.が︑それと共に︑比島産業統制圏樫
の幹部を招き或は其の統制圏轄の事務所に行って比島に於ける産業統制の現吠を硯察じた︒ここでは先づ銭業資
源(銅・クローム其他)︑次ぎに林産物︑コプラ・マニラ麻ム榔子泊・砂糖・棉花・皮革等の生産業のほかに電力
業について原債計算を行ふ必要がある︒吾々の観察の結果に基き︑南方圏に於ける統一原債計算の一般原則は南
方製造工業原債計算要綱︑南方鎖︑業原債計算要綱及び南方農産加工業原債計算要綱の三本立とすることとし(こ
の内︑南方では特に鉱業と農産加工業の要綱が重要である)︑夫々の草案が作成され︑また製造工業の業種別原
債計算準則の一例として規那臨類製造工業原債計算準則の草案が作成された︒南方原債計算諸要綱は︑いづれも
内地の﹁要綱﹂を土台とし︑且つ南方の気候其他の関係を顧慮し︑簡易軽快を旨として作成されたのである︒之等
の要綱なわ準則なりは︑何れも草案であって今後の推献を侠って完成すぺきものであるが︑それと共に今後は之
等の要綱を基礎とせる業種別原債計算準則の作成が速かに進捗せねばならぬであらう︒而して︑向後︑南方圏に
於ける統一一保債計算制度や確立する上に注意すべきことが二つある︒
(一)原債計算委員舎を設置する必要がある︒
南方固に於いては農産加工業部門及び鎖業部門に於いて軍政監部監督の下に原債計算委員舎を設置し業種別
我閣の統一一原債計算と南方圏の原債計算
五
商 業 と 経 済
一 一 一
‑r‑'‑、‑割統一原債計算の研究並に賓施に営らしめる必要がある︒
(イ)農産加工業原債計算委員合
烏来︑スマトラにあっては昭南護諜組合本部及び支部より︑ジャワにあっては栽培企業管理公園︑糖業聯
合曾等より︑比島にあっては棉花栽培協合︑マ一一ラ腕栽培業関係者等より夫々若干名の委員在選任して委員
舎を構成せじむること︒尚︑護諜・パlム泊・煙草・砂糖・棉花・マニラ麻等の重要物資に就いては農産加
工業原債計算委員舎の内部に業種別小委員舎を設置することを誼営と考へる
u
(ロ
)鏡
畳一
病原
債計
算委
員曾
︑馬来︑スマトラにあっては錫鎖業関係者︑ボーキサイト銭業関係者等より︑比島にあっては比島鍍山協議
合より夫々若干名の委員を選任して委員舎を構成せしむること︒
ピルマ︑ボルネオ等にあっても前述に準Cて原債計算委員舎を設置すること︒
会一)過去に於いて敵閣人が賓施せる原債計算の方法を極力利用する必要がある︒
南方圏に於て英︑白米︑蘭等の敵図人が賓施してき允原債計算の方法には相営進んだものがある︒例へば馬来
の錫鏡山やスマトラの護諜加工業に於いて賓施してきに原債計算の方法等がさうであって︑之等敵園人にょっ
て賢施された計算制度は恰も)敵園より函獲しに戦略物資と同様︑できる記けこれを活用して建設戟に於ける
9武器となす必要があらう︒市して︑これがためには︑南方図に於ける統一原債計算制度の賓際は巌格な意味で
劃一的なものとするよりは寧ろ相営に徐裕を‑認めたものとする方が宜いと思ふ︒
私は︑南方圏に於いても︑一日も早く我園に呼臨し
統一原債計算制度が完備するに至らんことそ祈るもの' k
であ
る︒
(附
言)
倍︑目下のところ吾々は作戦地域に於ける原債計算の現放を︑とれ以上詳細に亘って述べ得ないことを遺憾とする︒
我国の統一一陣債計算と南方図の原債計算
一 ニ 七